JPH08164193A - 芳香剤容器 - Google Patents

芳香剤容器

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Publication number
JPH08164193A
JPH08164193A JP6307241A JP30724194A JPH08164193A JP H08164193 A JPH08164193 A JP H08164193A JP 6307241 A JP6307241 A JP 6307241A JP 30724194 A JP30724194 A JP 30724194A JP H08164193 A JPH08164193 A JP H08164193A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
permeable membrane
paper
container
fragrance
container body
Prior art date
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Pending
Application number
JP6307241A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroaki Kachi
浩章 加地
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP6307241A priority Critical patent/JPH08164193A/ja
Publication of JPH08164193A publication Critical patent/JPH08164193A/ja
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  • Packaging Of Annular Or Rod-Shaped Articles, Wearing Apparel, Cassettes, Or The Like (AREA)
  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 コストダウンが図れるとともに蒸散量の調節
が可能な芳香剤容器を提供する。 【構成】 芳香剤を充填するカップ状の容器本体1と、
この容器本体1のフランジ部1aに蓋をするようにして
接着される透過膜2と、この透過膜2を覆って接着され
る上蓋3とからなる芳香剤容器において、前記透過膜2
として濾紙より安価な不織布又は合成紙又は紙にて作成
したものを使用する。この透過膜2は濾紙のように乾燥
状態になることがなく、安定した割合で芳香成分が蒸散
する。透過膜2に印刷インキ又は目止め剤を全面又は部
分的にコーティングしたり、或いは孔あきフィルムをラ
ミネートすることにより蒸散量の調節が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、室内や車内などに置い
て使用される芳香剤容器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の芳香剤容器として、液状
或いはゲル状の芳香剤をカップ状の容器本体に充填した
後、この容器本体のフランジ部に濾紙製の透過膜を接着
するとともに、その上から非透気性の上蓋を接着したタ
イプのものが知られている。そして、使用時に際しては
上蓋を剥がして所定場所に置くことにより、芳香成分が
透過膜を通して蒸散するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術で述べたタ
イプの芳香剤容器は、転倒しても内容物が流出すること
がなく、透過膜を通して芳香成分のみが適度な速度で透
過するものではあるが、透過膜に用いる厚手の濾紙及び
この濾紙を固定する上蓋が高価であるため、コストが高
いという欠点がある。また、濾紙製の透過膜では或る期
間が経過すると乾燥状態になって芳香成分が通り難くな
り、蒸散量をうまく調節できないという問題点もあっ
た。
【0004】本発明は、上記のような問題点に鑑みてな
されたものであり、その目的とするところは、コストダ
ウンが図れるとともに蒸散量の調節が可能な芳香剤容器
を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、芳香剤を充填するカップ状の容器本体
と、この容器本体のフランジ部に蓋をするようにして接
着される透過膜と、この透過膜を覆って接着される上蓋
とからなる芳香剤容器において、前記透過膜として不織
布又は合成紙又は紙にて作成したものを使用したことを
特徴とするものである。
【0006】容器本体としては、オレフィン系樹脂、例
えばポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、
ポリスチレン(PS)等のシート成形品やインジェクシ
ョン成形品が使用できるが、内容物である芳香剤の香り
を確実に逃がさないようにするためにはポリエステル系
(PET、PBT等)、特にA−PETシート(厚さ
0.1〜1.0mm、好ましくは0.4〜0.6mm)
を用いて真空成形或いは圧空成形により容器本体を作成
することが好ましく、或いはポリエステル系樹脂のイン
ジェクション成形品を使用するようにしてもよい。
【0007】不織布は、紡績などの方法によらないで、
繊維相互間に結合をつくり上げたものである。原料とし
て綿、レーヨン、その他合成繊維を用い、これをまず解
きほぐして綿状にしてから、接着剤となる樹脂などを噴
霧し、熱ロールを通して圧縮させて作製したものであ
る。合成紙はまだ明確な定義が確立していないが、一般
的には「合成樹脂を主原料として、その特長を残しつ
つ、天然パルプを主原料とした天然紙の持つ種々の性質
−特に外観(白さ・不透明など)、広範囲の印刷加工適
性、筆記性−を付与したもの」といえる。現在までに各
種各様の合成紙が開発されており整理がむずかしいが、
製造方法から見るとフィルム法合成紙とファイバー法合
成紙に大別され、さらにフィルム法合成紙は内部紙化
法、表面塗工法、表面処理法に分けられ、ファイバー法
合成紙はスパンボンド法、合成パルプ法に分けられる。
【0008】本発明の透過膜に使用する不織布又は合成
紙又は紙としては、オレフィン系、ポリエステル系等の
いずれもが使用できるが、容器本体との接着においては
容器本体と同種の樹脂のものを使用するのが望ましい。
例えば、容器本体にA−PETを使用した場合はポリエ
ステル系が望ましい。これらの不織布は、通常の不織布
に比べて高強度を有しており、さらに内容物が直接漏れ
出さず尚且つ芳香成分のみを適度な速度で透過させるよ
うに機能するものを選択することができる。すなわち、
通常の不織布では透気量が1秒当たり10cc/cm2
以上であり、これでは内容物が早くなくなってしまう
が、上記の不織布では透気量が1秒当たり0.1〜10
cc/cm2 のものを使用することができる。なお、ポ
リエステル系不織布の具体例としては例えば東レ(株)
の「シルハイム」(ポリエステル系不織布にアクリル系
樹脂を添加したもの)、ポリエステル系合成紙の具体例
としては例えば阿波製紙(株)の「ピュアリー」(製紙
用ポリエステルファイバーを抄紙加工したもの)が挙げ
られる。
【0009】そして、透過膜からの芳香成分の透気量を
さらに低減させたい場合には、透過膜に印刷インキ又は
目止め剤を全面又は部分的にコーティングして透過度合
いを低下させるか、或いは、孔あきフィルムを透過膜に
ラミネートして透過面積を減少させることで達成でき
る。ここで使用されるインクとしてはウレタン樹脂系の
もの、目止め剤としてはアクリル−PVDC混合系のも
の等が挙げられる。
【0010】上蓋に使用するシート又はフィルムは単層
でも多層でもよく、その機能としては容器と接着できる
層を備えていればよい。具体的には、単層ではポリエチ
レン、ポリプロピレン、ポリエステル等が、多層では強
化層(PET、Ny等)/シーラント層があり、また上
蓋に高バリヤー性を持たせたい場合にはアルミ箔等を積
層させるか或いはアルミ蒸着層を設けるとよい。
【0011】容器形状としては特に限定されないが、例
えば図1に示す如くフラットなフランジ部1aを設けた
容器本体1に透過膜2と上蓋3を接着するようにしても
よいし、図2に示す如く段付きのフランジ部1aを設け
た容器本体1に予め成形した透過膜2と上蓋3を嵌め込
んで接着するようにしてもよい。この場合、容器本体1
に対する透過膜2と上蓋3の取付けは、流通中及び使用
中に内容物が漏れないよう確実にこの3つの部材をシー
ルする必要がある。最も好ましい方法は、超音波シール
や高周波シール(上蓋にアルミ箔を積層するか又はアル
ミ蒸着層を設けている場合)により3つを一度にシール
する方法である。この他には、まず透過膜を容器本体に
対して超音波シール又はヒートシールにより接着してか
ら、上蓋をシールして接着するようにしてもよい。な
お、この芳香剤容器は上蓋3を剥がして使用するが、こ
の操作を容易とするために上蓋3の所定位置にノッチ、
タブ等を設けておくようにするとよい。
【0012】
【作用】上述の構成からなる本発明の芳香剤容器は、上
蓋を剥がした状態で室内や車内の適宜な場所に置いて使
用され、使用状態では不織布又は合成紙からなる透過膜
が内容物の芳香成分のみを常時適度な速度で透過させる
ように機能する。
【0013】
【実施例】
(実施例1)厚さ0.5mmのA−PETシートを用い
て、真空成形により図1に示す形状の容器本体を作成し
た。透過膜として東レ(株)の「シルハイム」(目付1
10g/m2 )を採用し、また上蓋にはPET/アルミ
箔/ポリエステル系シーラントの積層シートを用いた。
そして、容器本体に芳香剤を充填してから、透過膜と上
蓋を一緒に超音波シールにより取り付けて芳香剤容器を
作成した。
【0014】(実施例2)透過膜として東レ(株)の
「シルハイム」(目付110g/m2 )にポリウレタン
系の印刷インキを部分コートしたものを使用した以外は
実施例1と同様にして芳香剤容器を作成した。
【0015】(実施例3)透過膜として阿波製紙(株)
の「ピュアリー」(目付60g/m2 )を使用した以外
は実施例1と同様にして芳香剤容器を作成した。
【0016】(実施例4)透過膜として阿波製紙(株)
の「ピュアリー」(目付60g/m2 )にポリウレタン
系の印刷インキを部分コートしたものを使用した以外は
実施例1と同様にして芳香剤容器を作成した。
【0017】(実施例5)厚さ0.5mmのA−PET
シートを用いて、真空成形により図2に示す形状の容器
本体を作成した。透過膜として東レ(株)の「シルハイ
ム」(目付110g/m2 )を採用し、また上蓋にはP
ET/アルミ箔/ポリエステル系シーラントの積層シー
トを用いた。そして、容器本体に芳香剤を充填してか
ら、透過膜と上蓋を一緒に高周波シールにより取り付け
て芳香剤容器を作成した。
【0018】(実施例6)透過膜として東レ(株)の
「シルハイム」(目付110g/m2 )にポリウレタン
系の印刷インキを部分コートしたものを使用した以外は
実施例5と同様にして芳香剤容器を作成した。
【0019】(実施例7)透過膜として阿波製紙(株)
の「ピュアリー」(目付60g/m2 )を使用した以外
は実施例5と同様にして芳香剤容器を作成した。
【0020】(実施例8)透過膜として阿波製紙(株)
の「ピュアリー」(目付60g/m2 )にポリウレタン
系の印刷インキを部分コートしたものを使用した以外は
実施例5と同様にして芳香剤容器を作成した。
【0021】上記実施例1〜8の各芳香剤容器は長期間
に渡って中の芳香剤の香りが逃げることなく保存するこ
とができた。次いで、保存後の各芳香剤容器の上蓋を剥
がした後、室内に設置した秤の上に載せた状態で放置
し、その蒸散量(g)をそれぞれ測定した。その結果を
従来の芳香剤容器(透過膜に濾紙使用)の場合とともに
表1に示す。
【0022】
【表1】
【0023】表1から分かるように、従来の芳香剤容器
では日数の経過ととに蒸散量の割合が減少したが、実施
例1〜8の芳香剤容器では芳香剤がなくなるまで略一定
の割合で芳香成分が蒸散した。また、このうちインキを
部分コートした透過膜を用いた芳香剤容器では蒸散量を
少なくすることができた。そして、従来の芳香剤容器で
は透過膜が乾燥状態になっていたが、実施例1〜8の芳
香剤容器では透過膜が乾燥状態になることがなった。
【0024】
【発明の効果】本発明は上述のように構成されているの
で、次に記載する効果を奏する。
【0025】透過膜として従来の濾紙に比べて安価な不
織布又は合成紙又は紙にて作成したことにより、さらに
は従来のように濾紙を固定する高価な上蓋を使用しない
で済むことにより、芳香剤容器全体のコストダウンを図
ることができる。
【0026】不織布又は合成紙又は紙からなる透過膜は
濾紙のように乾燥状態になることがないので、安定した
割合で芳香成分が蒸散するとともに、必要に応じて印刷
インキ又は目止め剤を全面或いは部分的にコーティング
したり、孔あきフィルムをラミネートすることにより蒸
散量の調節を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る芳香剤容器の一構成例を示す断面
図である。
【図2】本発明に係る芳香剤容器の他の構成例を示す断
面図である。
【符号の説明】
1 容器本体 1a フランジ部 2 透過膜 3 上蓋

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芳香剤を充填するカップ状の容器本体
    と、この容器本体のフランジ部に蓋をするようにして接
    着される透過膜と、この透過膜を覆って接着される上蓋
    とからなる芳香剤容器において、前記透過膜として不織
    布又は合成紙又は紙にて作成したものを使用したことを
    特徴とする芳香剤容器。
  2. 【請求項2】 前記不織布がポリエステル系不織布であ
    ることを特徴とする請求項1記載の芳香剤容器。
  3. 【請求項3】 前記合成紙がポリエステル系合成紙であ
    ることを特徴とする請求項1記載の芳香剤容器。
JP6307241A 1994-12-12 1994-12-12 芳香剤容器 Pending JPH08164193A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6307241A JPH08164193A (ja) 1994-12-12 1994-12-12 芳香剤容器

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JP6307241A JPH08164193A (ja) 1994-12-12 1994-12-12 芳香剤容器

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Family

ID=17966741

Family Applications (1)

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JP6307241A Pending JPH08164193A (ja) 1994-12-12 1994-12-12 芳香剤容器

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JP (1) JPH08164193A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000207764A (ja) * 1999-01-08 2000-07-28 Fuji Xerox Co Ltd 光ヘッドおよび光ディスク装置
WO2002040067A1 (fr) * 2000-11-15 2002-05-23 Kao Corporation Contenant pour transpiration
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JP2014529323A (ja) * 2011-07-22 2014-11-06 ゾベーレ ホールディング ソチエタ ペル アツィオーニ 揮発性物質蒸発用の装置
JP2018518253A (ja) * 2015-05-18 2018-07-12 ピーピージー・インダストリーズ・オハイオ・インコーポレイテッドPPG Industries Ohio,Inc. 揮発性物質の蒸発送達のためのデバイス
WO2021148398A1 (en) * 2020-01-20 2021-07-29 Basf Se Evaporation retardant membrane for odorant compositions

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