JPH0816402B2 - 垂直循環式駐車装置 - Google Patents
垂直循環式駐車装置Info
- Publication number
- JPH0816402B2 JPH0816402B2 JP13413988A JP13413988A JPH0816402B2 JP H0816402 B2 JPH0816402 B2 JP H0816402B2 JP 13413988 A JP13413988 A JP 13413988A JP 13413988 A JP13413988 A JP 13413988A JP H0816402 B2 JPH0816402 B2 JP H0816402B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- chain
- guide
- support
- vehicle
- guide roller
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Platform Screen Doors And Railroad Systems (AREA)
- Warehouses Or Storage Devices (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は垂直循環式駐車装置に関する。
(従来の技術) 垂直循環式駐車装置として、上下に間隔をおいて設け
た一対のスプロケットにチェーンを懸回し、車両を搭載
する複数のケージ(車両支持体)をこのチェーンに間隔
をおいて連結し垂直方向に循環させるようにしたものは
一般に知られている。
た一対のスプロケットにチェーンを懸回し、車両を搭載
する複数のケージ(車両支持体)をこのチェーンに間隔
をおいて連結し垂直方向に循環させるようにしたものは
一般に知られている。
かかる駐車装置においては、第9図及び第10図に示す
ように、チェーンaのリンクbより突設した支持アーム
cの先端にケージdを支持し、上記リンクbの両端にガ
イドローラeを枢着してこの一対のガイドローラeを上
記チェーンaに沿って配設したガイドレールfに係合さ
せ、これにより、チェーンaの走行を案内し、上記ケー
ジdの円滑な循環移動を行なうようにされている。この
場合、上記一対のガイドローラeの間隔はチェーンaに
おけるリンクbの連結ピッチに対応した比較的狭いもの
となるが、ガイドローラeを鉄製とし、ガイドレールf
を溝形鋼で構成してガイド部の耐荷強度を高いものと
し、車両の大きな荷重に耐え得るようになされている通
常である。
ように、チェーンaのリンクbより突設した支持アーム
cの先端にケージdを支持し、上記リンクbの両端にガ
イドローラeを枢着してこの一対のガイドローラeを上
記チェーンaに沿って配設したガイドレールfに係合さ
せ、これにより、チェーンaの走行を案内し、上記ケー
ジdの円滑な循環移動を行なうようにされている。この
場合、上記一対のガイドローラeの間隔はチェーンaに
おけるリンクbの連結ピッチに対応した比較的狭いもの
となるが、ガイドローラeを鉄製とし、ガイドレールf
を溝形鋼で構成してガイド部の耐荷強度を高いものと
し、車両の大きな荷重に耐え得るようになされている通
常である。
また、上記ガイドレールfはチェーンaが上下に直線
状に走行する部分のみに設けられ、チェーンaがスプロ
ケットに噛み込んでいく前にガイドローラeがガイドレ
ールfから離れるようになっている。これは、スプロケ
ットに対してチェーンaのリンクbが噛み込む部分で
は、ガイドローラeの軌跡をガイドレールfでスプロケ
ットに倣った円弧状に規制していると、そのためにチェ
ーンa自体の動きも規制され、スプロケットに対する円
滑な噛み込みができなくなるためである。
状に走行する部分のみに設けられ、チェーンaがスプロ
ケットに噛み込んでいく前にガイドローラeがガイドレ
ールfから離れるようになっている。これは、スプロケ
ットに対してチェーンaのリンクbが噛み込む部分で
は、ガイドローラeの軌跡をガイドレールfでスプロケ
ットに倣った円弧状に規制していると、そのためにチェ
ーンa自体の動きも規制され、スプロケットに対する円
滑な噛み込みができなくなるためである。
(発明が解決しようとする課題) ところで、上記従来の駐車装置の場合、ガイドローラ
eとガイドレールfとが金属同士の接触となるため、比
較的大きな走行音が発生し、特にガイドレールf,f同士
の継目gをガイドローラeが通過する際に大きな衝撃音
を生ずるという問題があった。
eとガイドレールfとが金属同士の接触となるため、比
較的大きな走行音が発生し、特にガイドレールf,f同士
の継目gをガイドローラeが通過する際に大きな衝撃音
を生ずるという問題があった。
これに対し、上記ガイドローラeを防振材料で構成し
たり、あるいはガイドローラeの転動面にウレタン等に
よる防振部材を装着することも考えられるが、車両とい
う大きな荷重のものを支持するためにガイドローラeと
ガイドレールfとの間に大きな面圧が作用することか
ら、上記ガイドローラあるいは防振部材がこの面圧に耐
えられず、早期に破損することになり、実際上は防振性
を付与することが難しく、さらには、防振部材の有無に
かかわらず上記大きな面圧によりガイドローラeとガイ
ドレールfの耐久性も低くなる傾向があった。
たり、あるいはガイドローラeの転動面にウレタン等に
よる防振部材を装着することも考えられるが、車両とい
う大きな荷重のものを支持するためにガイドローラeと
ガイドレールfとの間に大きな面圧が作用することか
ら、上記ガイドローラあるいは防振部材がこの面圧に耐
えられず、早期に破損することになり、実際上は防振性
を付与することが難しく、さらには、防振部材の有無に
かかわらず上記大きな面圧によりガイドローラeとガイ
ドレールfの耐久性も低くなる傾向があった。
また、第2の問題として、ガイドローラeはチェーン
aのリンクbがスプロケットに噛み込むときにガイドレ
ールfから離れるため、その際にケージdが揺れ、それ
に伴ってチェーンaとスプロケットとの間で衝撃音を生
ずることになり、また、上記揺れによってスプロケット
に対するチェーンaの噛み込みも不十分になり易いとい
うことがある。そして、リンクbがスプロケットに噛み
込んだ部分では、ガイドローラeがガイドレールfから
離れているため、ケージdの軌道が不安定となり、また
チェーンa自体もスプロケットに対して十分に噛み合わ
ず上記ケージdの揺れを助長することになる。さらに、
今度は離れていたガイドローラeがガイドレールfに係
合していく際にもケージdが揺れ、チェーンaとスプロ
ケットとの間で衝撃音を生ずることになる。
aのリンクbがスプロケットに噛み込むときにガイドレ
ールfから離れるため、その際にケージdが揺れ、それ
に伴ってチェーンaとスプロケットとの間で衝撃音を生
ずることになり、また、上記揺れによってスプロケット
に対するチェーンaの噛み込みも不十分になり易いとい
うことがある。そして、リンクbがスプロケットに噛み
込んだ部分では、ガイドローラeがガイドレールfから
離れているため、ケージdの軌道が不安定となり、また
チェーンa自体もスプロケットに対して十分に噛み合わ
ず上記ケージdの揺れを助長することになる。さらに、
今度は離れていたガイドローラeがガイドレールfに係
合していく際にもケージdが揺れ、チェーンaとスプロ
ケットとの間で衝撃音を生ずることになる。
(課題を解決するための手段) 本発明は、上記課題を解決するために、第1に、一対
のガイドローラをチェーンのリンク部分ではなくて車両
支持体を支持するアーム部分に設けることにより、この
両ガイドローラの間隔を上記リンクの連結ピッチに制限
されずに大きくすることができるようにして、ガイドロ
ーラとガイドレールの間の面圧を下げ、この両者の耐久
性を高くできるようにし、さらにこの両者間に防振部材
を設けることができるようにすることにある。
のガイドローラをチェーンのリンク部分ではなくて車両
支持体を支持するアーム部分に設けることにより、この
両ガイドローラの間隔を上記リンクの連結ピッチに制限
されずに大きくすることができるようにして、ガイドロ
ーラとガイドレールの間の面圧を下げ、この両者の耐久
性を高くできるようにし、さらにこの両者間に防振部材
を設けることができるようにすることにある。
第2には、上記支持アームをチェーンとガイドローラ
のいずれか一方に対しピンと長孔との係合により支持ア
ームの長手方向へ相対移動自在にすることにより、スプ
ロケットに対してチェーンのリンクが噛み込む部分でも
ガイドレールによるガイドローラの案内ができるように
し、車両支持体の循環移動の安定化を図って振動,騒音
を低減することができるようにすることにある。
のいずれか一方に対しピンと長孔との係合により支持ア
ームの長手方向へ相対移動自在にすることにより、スプ
ロケットに対してチェーンのリンクが噛み込む部分でも
ガイドレールによるガイドローラの案内ができるように
し、車両支持体の循環移動の安定化を図って振動,騒音
を低減することができるようにすることにある。
すなわち、本発明の請求項(1)に係る垂直循環式駐
車装置は、上下に間隔をおいて設けた一対のスプロケッ
トにエンドレスのチェーンを懸回し、このチェーンに車
両を搭載する複数の車両支持体を相互に所定間隔をおい
て連結して該車両支持体を垂直方向に循環させるように
した駐車装置において、 各々上記チェーンに対しその長手方向に間隔をおいて
連結され該チェーンの外側に突出した先端に上記車両支
持体を支持した複数の支持アームと、 上記チェーンの外側位置であって各支持アームの両側
位置にこのチェーンのリンクの連結ピッチよりも大きい
間隔をチェーン長手方向において配設されて上記支持ア
ームに支持された一対のガイドローラと、 上記チェーンに沿ってその外側に配設され上記ガイド
ローラを係合せしめて上記車両支持体の循環移動を案内
するガイドレールとを備えていることを特徴とするもの
である。
車装置は、上下に間隔をおいて設けた一対のスプロケッ
トにエンドレスのチェーンを懸回し、このチェーンに車
両を搭載する複数の車両支持体を相互に所定間隔をおい
て連結して該車両支持体を垂直方向に循環させるように
した駐車装置において、 各々上記チェーンに対しその長手方向に間隔をおいて
連結され該チェーンの外側に突出した先端に上記車両支
持体を支持した複数の支持アームと、 上記チェーンの外側位置であって各支持アームの両側
位置にこのチェーンのリンクの連結ピッチよりも大きい
間隔をチェーン長手方向において配設されて上記支持ア
ームに支持された一対のガイドローラと、 上記チェーンに沿ってその外側に配設され上記ガイド
ローラを係合せしめて上記車両支持体の循環移動を案内
するガイドレールとを備えていることを特徴とするもの
である。
また、請求項(2)に係る垂直循環式駐車装置は、上
記ガイドローラとガイドレールとの互いに接触面の少な
くとも一方に防振部材を装着したことを特徴とするもの
である。
記ガイドローラとガイドレールとの互いに接触面の少な
くとも一方に防振部材を装着したことを特徴とするもの
である。
また、請求項(3)に係る垂直循環式駐車装置は、上
下に間隔をおいて設けた一対のスプロケットにエンドレ
スのチェーンを懸回し、このチェーンに車両を搭載する
複数の車両支持体を相互に所定間隔をおいて連結して該
車両支持体を垂直方向に循環させるようにした駐車装置
において、 各々上記チェーンに対しその長手方向に間隔をおいて
連結され該チェーンの外側に突出した先端に上記車両支
持体を支持した複数の支持アームと、 上記チェーンの外側位置であって各支持アームの両側
位置にこのチェーンのリンクの連結ピッチよりも大きい
間隔をチェーン長手方向において配設されて上記支持ア
ームに支持された一対のガイドローラと、 上記チェーンの全周に沿ってその外側に配設され上記
ガイドローラを係合せしめて上記車両支持体の循環移動
を案内するガイドレールとを備え、上記支持アームが上
記チェーンとガイドローラのいずれか一方に対しピンと
長孔との係合により支持アームの長手方向へ相対的に移
動自在になされていることを特徴とするものである。
下に間隔をおいて設けた一対のスプロケットにエンドレ
スのチェーンを懸回し、このチェーンに車両を搭載する
複数の車両支持体を相互に所定間隔をおいて連結して該
車両支持体を垂直方向に循環させるようにした駐車装置
において、 各々上記チェーンに対しその長手方向に間隔をおいて
連結され該チェーンの外側に突出した先端に上記車両支
持体を支持した複数の支持アームと、 上記チェーンの外側位置であって各支持アームの両側
位置にこのチェーンのリンクの連結ピッチよりも大きい
間隔をチェーン長手方向において配設されて上記支持ア
ームに支持された一対のガイドローラと、 上記チェーンの全周に沿ってその外側に配設され上記
ガイドローラを係合せしめて上記車両支持体の循環移動
を案内するガイドレールとを備え、上記支持アームが上
記チェーンとガイドローラのいずれか一方に対しピンと
長孔との係合により支持アームの長手方向へ相対的に移
動自在になされていることを特徴とするものである。
(作用) 請求項(1)の垂直循環式駐車装置においては、各車
両支持体毎に設ける一対のガイドローラは、支持アーム
に対し、チェーンのリンクの連結ピッチよりも大きい間
隔をチェーンの長手方向において支持されているから、
支持アームとチェーンとの連結点回りのモーメントを考
えるとき、この連結点からのガイドローラの距離が長く
なるため、それだけガイドローラとガイドレールの間の
面圧が下がり、ガイドローラとガイドレールの受ける負
荷が小さくなって、それらの早期の破損が防止される。
両支持体毎に設ける一対のガイドローラは、支持アーム
に対し、チェーンのリンクの連結ピッチよりも大きい間
隔をチェーンの長手方向において支持されているから、
支持アームとチェーンとの連結点回りのモーメントを考
えるとき、この連結点からのガイドローラの距離が長く
なるため、それだけガイドローラとガイドレールの間の
面圧が下がり、ガイドローラとガイドレールの受ける負
荷が小さくなって、それらの早期の破損が防止される。
請求項(2)の垂直循環式駐車装置においては、防振
部材がガイドレール上でのガイドローラの走行に伴う振
動,騒音の発生を抑制する。
部材がガイドレール上でのガイドローラの走行に伴う振
動,騒音の発生を抑制する。
請求項(3)の垂直循環式駐車装置においては、支持
アームが上記チェーンとガイドローラのいずれか一方に
対し相対移動自在になされているから、スプロケットに
対してチェーンのリンクが噛み込んで行く際のリンクの
不規則な動きや、リンクとガイドローラとの相対位置の
変化は、ガイドローラがガイドレールに係合している状
態のままでも、上記相対移動によって吸収され、上記リ
ンクはスプロケットに対し円滑に噛み込んでいくことに
なる。従って、このスプロケットの部分でもガイドレー
ルによるガイドローラの案内ができることになり、チェ
ーンの軌道ないしは車両支持体の循環移動が安定なもの
となる。
アームが上記チェーンとガイドローラのいずれか一方に
対し相対移動自在になされているから、スプロケットに
対してチェーンのリンクが噛み込んで行く際のリンクの
不規則な動きや、リンクとガイドローラとの相対位置の
変化は、ガイドローラがガイドレールに係合している状
態のままでも、上記相対移動によって吸収され、上記リ
ンクはスプロケットに対し円滑に噛み込んでいくことに
なる。従って、このスプロケットの部分でもガイドレー
ルによるガイドローラの案内ができることになり、チェ
ーンの軌道ないしは車両支持体の循環移動が安定なもの
となる。
(発明の効果) 従って、請求項(1)の発明によれば、一対のガイド
ローラをチェーンのリンク部分ではなくて車両支持体を
支持するアーム部分に設けてその間隔を大きくし、ガイ
ドローラとガイドレールとの面圧を低くしたことによ
り、これらガイド部材を防振材料で構成したり、防振部
材を別途装着することが可能となり、しかも、ガイドロ
ーラとガイドレールとの面圧が下がる、つまりはガイド
レールがガイドローラから受ける荷重が小さくなること
により、このガイドレールの強度の確保が容易になり、
その耐久性の向上あるいは軽量化ないしはコストダウン
が図れる。
ローラをチェーンのリンク部分ではなくて車両支持体を
支持するアーム部分に設けてその間隔を大きくし、ガイ
ドローラとガイドレールとの面圧を低くしたことによ
り、これらガイド部材を防振材料で構成したり、防振部
材を別途装着することが可能となり、しかも、ガイドロ
ーラとガイドレールとの面圧が下がる、つまりはガイド
レールがガイドローラから受ける荷重が小さくなること
により、このガイドレールの強度の確保が容易になり、
その耐久性の向上あるいは軽量化ないしはコストダウン
が図れる。
また、請求項(2)の発明によれば、ガイドローラと
ガイドレールとの面圧を低くした状態でこの両者間に防
振部材を設けたから、この防振部材の耐久性の向上を図
りながら、ガイドローラがガイドレールを走行する時の
走行音やガイドレールの継目を通過する時の衝撃音を小
さくすることができる。
ガイドレールとの面圧を低くした状態でこの両者間に防
振部材を設けたから、この防振部材の耐久性の向上を図
りながら、ガイドローラがガイドレールを走行する時の
走行音やガイドレールの継目を通過する時の衝撃音を小
さくすることができる。
また、請求項(3)の発明によれば、支持アームを上
記チェーンとガイドローラのいずれか一方に対し相対移
動自在にして、チェーンの全周にわたってガイドレール
を設けたことにより、スプロケットに対するチェーンの
円滑な噛み込み及び離脱を確保しながら、車両支持体を
ガイドローラで常時ガイドすることができ、スプロケッ
トに対するチェーンの噛み込み初めからその離脱までチ
ェーン及び車両支持体の軌道を安定なものとし、振動及
び騒音を低減することができる。
記チェーンとガイドローラのいずれか一方に対し相対移
動自在にして、チェーンの全周にわたってガイドレール
を設けたことにより、スプロケットに対するチェーンの
円滑な噛み込み及び離脱を確保しながら、車両支持体を
ガイドローラで常時ガイドすることができ、スプロケッ
トに対するチェーンの噛み込み初めからその離脱までチ
ェーン及び車両支持体の軌道を安定なものとし、振動及
び騒音を低減することができる。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
−実施例1− 本例は第1図乃至第4図に示されている。
第1図に示す建物2の内部に設けた垂直循環式の駐車
装置1において、3は上下に間隔をおいて設けた一対の
スプロケット4,5に懸回したエンドレスのチェーンであ
り、車両を搭載する複数のケージ(車両支持体)6がチ
ェーン3の長手方向に間隔をおいてこのチェーン3のリ
ンク3aにそれぞれ支持アーム7で支持されている。この
場合、上記チェーン3はケージ6の長手方向(図面の表
裏の方向)の両方の位置に設けられており、ケージ6は
両側から支持アーム7で支持されている。
装置1において、3は上下に間隔をおいて設けた一対の
スプロケット4,5に懸回したエンドレスのチェーンであ
り、車両を搭載する複数のケージ(車両支持体)6がチ
ェーン3の長手方向に間隔をおいてこのチェーン3のリ
ンク3aにそれぞれ支持アーム7で支持されている。この
場合、上記チェーン3はケージ6の長手方向(図面の表
裏の方向)の両方の位置に設けられており、ケージ6は
両側から支持アーム7で支持されている。
そして、上記各支持アーム7には張出しアーム8が固
定され、この張出しアーム8の両端にそれぞれガイドロ
ーラ9が枢支されている。そうして、上記チェーン3が
上下のスプロケット4,5間を直線状に走行する部分に対
応する上記ガイドローラ9の移動経路には、ガイドレー
ル10が設けられている。上記スプロケット4,5はそれぞ
れ支持梁11に固定の軸受12,12に支持されている。
定され、この張出しアーム8の両端にそれぞれガイドロ
ーラ9が枢支されている。そうして、上記チェーン3が
上下のスプロケット4,5間を直線状に走行する部分に対
応する上記ガイドローラ9の移動経路には、ガイドレー
ル10が設けられている。上記スプロケット4,5はそれぞ
れ支持梁11に固定の軸受12,12に支持されている。
以下、具体的に説明すれば、まず、上記ケージ6は、
第2図に示すように車両を搭載するケージ本体13の両側
に支持枠14が設けられていて、この両支持枠14がケージ
6の長手方向に延びる支軸25に回動自在に支持されてい
る。そして、上記支軸25の両端が一端をそれぞれ上記チ
ェーン3に固定した支持アーム7の他端に枢着されてい
る。
第2図に示すように車両を搭載するケージ本体13の両側
に支持枠14が設けられていて、この両支持枠14がケージ
6の長手方向に延びる支軸25に回動自在に支持されてい
る。そして、上記支軸25の両端が一端をそれぞれ上記チ
ェーン3に固定した支持アーム7の他端に枢着されてい
る。
上記各支持アーム7は、第3図にも示すようにチェー
ン3のリンク3aに対しこれと直角にして固定されて外側
へ突設されている。そして、張出しアーム8は上記支持
アーム7に対しリンク3aと上記支軸25の枢着点との中間
位置でこの支持アーム7に直交させて固定され、リンク
3aと平行になるように、つまりはチェーン3の長手方向
に延ばして設けられている。
ン3のリンク3aに対しこれと直角にして固定されて外側
へ突設されている。そして、張出しアーム8は上記支持
アーム7に対しリンク3aと上記支軸25の枢着点との中間
位置でこの支持アーム7に直交させて固定され、リンク
3aと平行になるように、つまりはチェーン3の長手方向
に延ばして設けられている。
そうして、上記張出しアーム8に支持した一対のガイ
ドローラ9は、チェーン3の長手方向に間隔をおいて設
けられていて、その間隔はチェーン3におけるリンク3a
の連結ピッチ(リンク3a同士の連結点の間隔)よりも大
きくされている。そして、上記ガイドローラ9の外周に
は第4図に示すようにウレタンゴムによる防振部材15が
装着されている。
ドローラ9は、チェーン3の長手方向に間隔をおいて設
けられていて、その間隔はチェーン3におけるリンク3a
の連結ピッチ(リンク3a同士の連結点の間隔)よりも大
きくされている。そして、上記ガイドローラ9の外周に
は第4図に示すようにウレタンゴムによる防振部材15が
装着されている。
また、上記ガイドレール10は、第2図に示すように建
物に対し防振ゴム16を介して支持された支持部材17と、
この支持部材17に固定の一対のアングル部材18とにより
断面U字状になされていて、このU字状の溝において上
記ガイドローラ9が両側のアングル部材18に係合して走
行するようになっている。また、このガイドレール10の
両端においては第1図に示すようにその溝幅が外側へ漸
次幅広になっている。
物に対し防振ゴム16を介して支持された支持部材17と、
この支持部材17に固定の一対のアングル部材18とにより
断面U字状になされていて、このU字状の溝において上
記ガイドローラ9が両側のアングル部材18に係合して走
行するようになっている。また、このガイドレール10の
両端においては第1図に示すようにその溝幅が外側へ漸
次幅広になっている。
なお、第1図において、19は車両の出入口であり、ケ
ージ6は駐車装置1の最下位置で上記出入口に対向する
ことになる。
ージ6は駐車装置1の最下位置で上記出入口に対向する
ことになる。
従って、上記駐車装置1においては、出入口19でケー
ジ6に搭載された車両はチェーン3の走行に伴って上昇
していき、ついでガイドローラ9がガイドレール10の溝
に係合していく。これにより、上下のスプロケット4,5
間におけるチェーン3の走行、つまりは支持アーム7に
支持したケージ6の走行が安定することになる。そし
て、上記ガイドローラ9には防振部材15が装着されてい
るため、ガイドローラ9がガイドレール10に係合してい
く際や、係合状態でガイドレール10を走行していると
き、あるいはガイドレール10の継目を通過する際などに
おける振動,走行音ないしは衝撃音が小さくなる。
ジ6に搭載された車両はチェーン3の走行に伴って上昇
していき、ついでガイドローラ9がガイドレール10の溝
に係合していく。これにより、上下のスプロケット4,5
間におけるチェーン3の走行、つまりは支持アーム7に
支持したケージ6の走行が安定することになる。そし
て、上記ガイドローラ9には防振部材15が装着されてい
るため、ガイドローラ9がガイドレール10に係合してい
く際や、係合状態でガイドレール10を走行していると
き、あるいはガイドレール10の継目を通過する際などに
おける振動,走行音ないしは衝撃音が小さくなる。
しかして、この場合、上記一対のガイドローラ9,9
は、車両を搭載したケージ6の荷重によって生ずる支持
アーム7とチェーン3との連結点Oの回りのモーメント
により、ガイドレール10に押し当てられた状態で転動す
ることになる。しかし、この両ガイドローラ9,9は支持
アーム7に対してチェーン3のリンク3aの連結ピッチよ
りも大きい間隔をおいて支持されているから、ガイドレ
ール10との間に作用する面圧は小さい。
は、車両を搭載したケージ6の荷重によって生ずる支持
アーム7とチェーン3との連結点Oの回りのモーメント
により、ガイドレール10に押し当てられた状態で転動す
ることになる。しかし、この両ガイドローラ9,9は支持
アーム7に対してチェーン3のリンク3aの連結ピッチよ
りも大きい間隔をおいて支持されているから、ガイドレ
ール10との間に作用する面圧は小さい。
すなわち、上記連結点回りのモーメントを考えると
き、第5図に示す従来例のものでは、次の(1)式のよ
うになる。
き、第5図に示す従来例のものでは、次の(1)式のよ
うになる。
L2W=L1R (1) なお、L1はチェーンaの連結ピッチ、L2は上記連結点
Oとケージdの枢着点の間の距離、Wは上記枢着点に作
用する荷重、Rは従来例でのガイドレールfからガイド
ローラeに作用する反力である。
Oとケージdの枢着点の間の距離、Wは上記枢着点に作
用する荷重、Rは従来例でのガイドレールfからガイド
ローラeに作用する反力である。
これに対し、第3図に示す実施例の場合は次の(2)
式のようになる。
式のようになる。
L2W=L3R′ (2) なお、L3はガイドローラ9,9の間隔、R′はガイドレ
ール10からガイドローラ9に作用する反力である。
ール10からガイドローラ9に作用する反力である。
従って、R′/R=L1/L3となり、実施例の場合、ガイ
ドローラ9の間隔が広くなっているため上記反力が小さ
くなっていることがわかる。よって、上記ガイドローラ
9がガイドレール10を走行する際に防振部材15の受ける
負荷は小さく、長期間にわたって良好な振動,騒音の低
減効果を発揮することになる。
ドローラ9の間隔が広くなっているため上記反力が小さ
くなっていることがわかる。よって、上記ガイドローラ
9がガイドレール10を走行する際に防振部材15の受ける
負荷は小さく、長期間にわたって良好な振動,騒音の低
減効果を発揮することになる。
−実施例2− 本例は第6図乃至第8図に示されており、その駐車装
置20の先の実施例との相違点は、ガイドレール21をチェ
ーン3の全周にわたって設けた点と、そのために支持ア
ーム7をチェーン3に対し相対移動可能にした点であ
る。
置20の先の実施例との相違点は、ガイドレール21をチェ
ーン3の全周にわたって設けた点と、そのために支持ア
ーム7をチェーン3に対し相対移動可能にした点であ
る。
すなわち、上記ガイドレール21は一定の溝幅でチェー
ン3の直線走行部分からスプロケット4,5(上部のスプ
ロケット4のみを図示している。)に噛み込んだ部分に
わたって連続して設けられている。そして、支持アーム
7はチェーン3のリンク3aの中央に設けたピン22に対
し、長孔23で回動可能に且つ支持アーク7の長手方向に
移動可能に連結されている。なお、他の構成は実施例1
と同じである。
ン3の直線走行部分からスプロケット4,5(上部のスプ
ロケット4のみを図示している。)に噛み込んだ部分に
わたって連続して設けられている。そして、支持アーム
7はチェーン3のリンク3aの中央に設けたピン22に対
し、長孔23で回動可能に且つ支持アーク7の長手方向に
移動可能に連結されている。なお、他の構成は実施例1
と同じである。
従って、本例の駐車装置20においては、スプロケット
4,5に対してチェーン3のリンク3aが噛み込んで行く際
のリンク3aの不規則な動き、及びリンク3aとガイドロー
ラ9との相対位置の変化は、ガイドローラ9がガイドレ
ール21に係合している状態のままでも、上記支持アーム
7がリンク3aに対し相対的に回動ないしは移動すること
によって吸収される。つまり、上記リンク3aはスプロケ
ット4,5に対し円滑に噛み込んでいくことになる。よっ
て、このスプロケット4,5の部分でもガイドレール21に
よるガイドローラ9の案内ができることにより、チェー
ン3の軌道ないしはケージ6の循環移動が安定なものと
なり、振動及び騒音が低減する。
4,5に対してチェーン3のリンク3aが噛み込んで行く際
のリンク3aの不規則な動き、及びリンク3aとガイドロー
ラ9との相対位置の変化は、ガイドローラ9がガイドレ
ール21に係合している状態のままでも、上記支持アーム
7がリンク3aに対し相対的に回動ないしは移動すること
によって吸収される。つまり、上記リンク3aはスプロケ
ット4,5に対し円滑に噛み込んでいくことになる。よっ
て、このスプロケット4,5の部分でもガイドレール21に
よるガイドローラ9の案内ができることにより、チェー
ン3の軌道ないしはケージ6の循環移動が安定なものと
なり、振動及び騒音が低減する。
第1図乃至第4図は本発明の実施例1に関するもので、
第1図は駐車装置の全体構成を示す一部断面にした正面
図、第2図は同装置を一部省略し一部断面で示す平面
図、第3図はチェーンのリンクと支持アームとガイドロ
ーラとの関係を示す正面図、第4図はガイドローラを一
部断面で示す側面図、第5図は従来例についての第3図
と同様の図、第6図は本発明の実施例2の駐車装置の上
部を示す一部断面にした正面図、第7図は同例における
第3図と同様の図、第8図は第7図におけるVIII−VIII
での断面図、第9図は従来の駐車装置の一例を示す一部
省略した正面図、第10図は同駐車装置を一部省略し一部
断面で示す平面図である。 1,20……駐車装置、2……建物、3……チェーン、3a…
…リンク、4,5……スプロケット、6……ケージ(車両
支持体)、7……支持アーム、8……張出しアーム、9
……ガイドローラ、10,21……ガイドレール、15……防
振部材、22……ピン、23……長孔。
第1図は駐車装置の全体構成を示す一部断面にした正面
図、第2図は同装置を一部省略し一部断面で示す平面
図、第3図はチェーンのリンクと支持アームとガイドロ
ーラとの関係を示す正面図、第4図はガイドローラを一
部断面で示す側面図、第5図は従来例についての第3図
と同様の図、第6図は本発明の実施例2の駐車装置の上
部を示す一部断面にした正面図、第7図は同例における
第3図と同様の図、第8図は第7図におけるVIII−VIII
での断面図、第9図は従来の駐車装置の一例を示す一部
省略した正面図、第10図は同駐車装置を一部省略し一部
断面で示す平面図である。 1,20……駐車装置、2……建物、3……チェーン、3a…
…リンク、4,5……スプロケット、6……ケージ(車両
支持体)、7……支持アーム、8……張出しアーム、9
……ガイドローラ、10,21……ガイドレール、15……防
振部材、22……ピン、23……長孔。
Claims (3)
- 【請求項1】上下に間隔をおいて設けた一対のスプロケ
ットにエンドレスのチェーンを懸回し、このチェーンに
車両を搭載する複数の車両支持体を相互に所定間隔をお
いて連結して該車両支持体を垂直方向に循環させるよう
にした駐車装置において、 各々上記チェーンに対しその長手方向に間隔をおいて連
結され該チェーンの外側に突出した先端に上記車両支持
体を支持した複数の支持アームと、 上記チェーンの外側位置であって各支持アームの両側位
置にこのチェーンのリンクの連結ピッチよりも大きい間
隔をチェーン長手方向において配設されて上記支持アー
ムに支持された一対のガイドローラと、 上記チェーンに沿ってその外側に配設され上記ガイドロ
ーラを係合せしめて上記車両支持体の循環移動を案内す
るガイドレールとを備えていることを特徴とする垂直循
環式駐車装置。 - 【請求項2】ガイドローラとガイドレールとの互いに接
触面の少なくとも一方に防振部材が装着されている請求
項(1)に記載の垂直循環式駐車装置。 - 【請求項3】上下に間隔をおいて設けた一対のスプロケ
ットにエンドレスのチェーンを懸回し、このチェーンに
車両を搭載する複数の車両支持体を相互に所定間隔をお
いて連結して該車両支持体を垂直方向に循環させるよう
にした駐車装置において、 各々上記チェーンに対しその長手方向に間隔をおいて連
結され該チェーンの外側に突出した先端に上記車両支持
体を支持した複数の支持アームと、 上記チェーンの外側位置であって各支持アームの両側位
置にこのチェーンのリンクの連結ピッチよりも大きい間
隔をチェーン長手方向において配設されて上記支持アー
ムに支持された一対のガイドローラと、 上記チェーンの全周に沿ってその外側に配設され上記ガ
イドローラを係合せしめて上記車両支持体の循環移動を
案内するガイドレールとを備え、上記支持アームが上記
チェーンとガイドローラのいずれか一方に対しピンと長
孔との係合により支持アームの長手方向へ相対的に移動
自在になされていることを特徴とする垂直循環式駐車装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13413988A JPH0816402B2 (ja) | 1988-05-31 | 1988-05-31 | 垂直循環式駐車装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13413988A JPH0816402B2 (ja) | 1988-05-31 | 1988-05-31 | 垂直循環式駐車装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01304278A JPH01304278A (ja) | 1989-12-07 |
JPH0816402B2 true JPH0816402B2 (ja) | 1996-02-21 |
Family
ID=15121384
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13413988A Expired - Lifetime JPH0816402B2 (ja) | 1988-05-31 | 1988-05-31 | 垂直循環式駐車装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0816402B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2533134Y2 (ja) * | 1991-02-27 | 1997-04-23 | 日立造船株式会社 | 垂直循環式立体駐車場 |
JP2503202Y2 (ja) * | 1991-08-30 | 1996-06-26 | 株式会社椿本チエイン | 立体駐車場の低騒音駆動装置 |
JPH0620793U (ja) * | 1992-08-26 | 1994-03-18 | 鉄雄 中島 | 立体駐車場吊りかごの吊り上げ装置 |
JP4654447B2 (ja) * | 2007-12-19 | 2011-03-23 | 本田技研工業株式会社 | 歩行補助装置 |
-
1988
- 1988-05-31 JP JP13413988A patent/JPH0816402B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01304278A (ja) | 1989-12-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2724184B2 (ja) | スライドドア組立体 | |
JP4585848B2 (ja) | クレーンアセンブリ | |
EP0594040B1 (en) | Method of changing the gauge of a railway car, variable gauge railway car, and ground facility therefor | |
US4739870A (en) | Moving staircase with a curved conveyor passage | |
JPS6127227B2 (ja) | ||
US4372619A (en) | Chain having longitudinal stiffness used with hauling and cutting equipment | |
CA1057799A (en) | Method of and means for reducing track noise in a track-type vehicle | |
US5809896A (en) | Running gear for chain hoists | |
CN102123933B (zh) | 载人工具以及在使用载人工具中的方法 | |
JPH0816402B2 (ja) | 垂直循環式駐車装置 | |
US5881650A (en) | Running mechanism for chain hoists, load carrying means for trailing cable | |
JPH07144846A (ja) | エレベーターのガイドシュー装置 | |
US4732257A (en) | Continuous variable-speed transport apparatus | |
US4178857A (en) | Rail house car door wear skids | |
KR20060103438A (ko) | 승객 컨베이어의 스텝 롤러 상승 제지 장치 | |
JPH05201657A (ja) | エレベータ式立体駐車装置のカウンタウェイト装置 | |
JPH02292462A (ja) | 垂直循環式駐車装置 | |
JPH0433183Y2 (ja) | ||
JP2532588Y2 (ja) | 勾配走行乗物 | |
SU1346465A1 (ru) | Транспортное средство | |
JP4085194B2 (ja) | トロリコンベヤ | |
JP3063358B2 (ja) | 吊下げ搬送装置 | |
JPH0313100Y2 (ja) | ||
US20080209810A1 (en) | Door Suspension Assembly | |
JPS6247750B2 (ja) |