JPH08163627A - コードレス電話装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、他のコードレス電話装置等の通信
防害を抑えることのできるコードレス電話装置を提供す
ることを目的とする。 【構成】 本発明は、子機から親機に対する通話要求
時、第１の送信レベルで通話要求信号を送信し、このと
き応答信号を受信できないときは第１の送信レベルより
も高い第２の送信レベルで通話要求信号を送信するよう
構成したものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、電話回線に接続される
親機と、該親機に無線で接続される子機とからなるコー
ドレス電話装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、コードレス電話装置の普及に伴な
い、一家に２台以上のコードレス電話装置が設置される
場合もある。

【０００３】ところで、国内のコードレス電話装置にあ
っては、２つの制御チャンネルと８７の通話チャンネル
を備え、子機による外線通話は、例えば特公昭６３−５
５８２６号公報に開示しているように、まず制御チャン
ネルで通話要求信号を親機に送信し、これに対して親機
から応答があれば、空いている通話チャンネルを使用し
て行なうことになる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のコード
レス電話装置にあっては、制御チャンネルで信号を送信
する場合、常に最大出力（１０ｍＷ）で行なうようにし
ているため、上記のように、例えば２台のコードレス電
話装置が設置されている状況で、一方のコードレス電話
装置の親機と子機が遠く離れて無線接続されているとき
（当然ながら親機が受信する信号は空中伝搬により減衰
している）、他方のコードレス電話装置の子機が一方の
コードレス電話装置の親機の側で通話要求を行なうと、
一方のコードレス電話装置の通話に防害を与えることに
なった。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明のコードレス電話
装置は、子機から親機に対する通話要求時、第１の送信
レベルで通話要求信号を送信し、このとき応答信号を受
信できないときは第１の送信レベルよりも高い第２の送
信レベルで通話要求信号を送信するように構成したもの
である。

【０００６】

【作用】本発明は、通話要求するとき、最初は最大出力
よりも低い出力にて通話要求信号を送信し、この最初の
通話要求信号の送信で応答信号が受信できないときは最
大出力で再送する。

【０００７】

【実施例】本発明の実施例を図面に基づいて説明する。

【０００８】図１は、本発明のコードレス電話装置のブ
ロック図で、（１）は電話回線（Ｌ）及びドアホン
（２）に接続された親機、（３Ａ）（３Ｂ）は親機
（１）と無線接続される子機である。

【０００９】図２は、親機（１）のブロック図を示し、
（４）は電話回線（Ｌ）に接続されたスピーチネットワ
ーク回路で、２−４線変換回路、電話回線接続回路等を
含んでいる。（５）は着信を検出する着信検出回路、
（６）（７）は第１、第２送受信回路、（８）は第１、
第２送受信回路（６）（７）、スピーチネットワーク回
路（４）及びドアホン（２）と接続された切換回路で、
第１、第２送受信回路（６）（７）をスピーチネットワ
ーク回路（４）又はドアホン（２）に接続する。（９）
はマイクロプロセッサからなる制御回路で、第１、第２
送受信回路（６）（７）からの制御信号、受信レベル信
号及び着信検出回路（５）からの信号等に基づき各回路
を制御する。

【００１０】図３は、子機（３Ａ）のブロック図を示
し、（１０）は受信回路で、受信した信号をアンプ（１
１）を介してスピーカ（１２）にて拡声する。又、受信
回路（１０）は、受信チャンネルの電界強度を示す受信
レベル信号を出力する。（１３）は送信回路で、マイク
ロホン（１４）からの信号を入力して送信する。（１
５）は送信回路（１３）の送信電力を制御する送信電力
制御回路、（１６）はテンキー（１７）、通話キー（１
８）、ドアホンキー（１９）及び切キー（２０）からな
るキーボード、（２１）はマイクロプロセッサからな
り、子機全体を制御する制御回路で、親機（１）からの
制御信号、キーボード（１６）からのキー信号に基づき
親機（１）に向けて制御信号及びダイヤル信号等を送信
するよう制御する。又、親機（１）は常に最大出力によ
り信号を送信しているので、子機（３Ａ）の制御回路
（２１）は、受信レベル信号を監視することにより、親
機（１）との間の距離を判定することができる。

【００１１】尚、子機（３Ｂ）の構成は、前述した子機
（３Ａ）の構成と同じであり、ここでは説明を省略す
る。

【００１２】上記構成において、子機（３Ａ）（３Ｂ）
からの外線通話要求及びドアホン通話要求についての基
本動作を説明する。

【００１３】まず、いずれかの子機の通話キー（１８）
が操作されると（ここでは子機（３Ａ）とする）、子機
（３Ａ）の制御回路（２１）は、制御チャンネルにて外
線通話要求信号を送信する。これに対し、親機（１）か
ら空き通話チャンネルの指示信号を含む応答信号が送信
され、これを子機（３Ａ）が受信すると、親機（１）及
び子機（３Ａ）はその通話チャンネルにて無線回線を形
成する。尚、親機（１）にあっては、第１、第２送受信
回路（６）（７）のいずれも不使用のときは、第１送受
信回路（６）を上述のとおり作動させ、応答信号を送信
すると同時に、切換回路（８）を制御して第１送受信回
路（６）とスピーチネットワーク回路（４）を接続し、
且つ電話回線（Ｌ）を閉結して外線通話を許容する。

【００１４】次に、いずれかの子機のドアホンキー（１
９）が操作されると、子機の制御回路（２１）はチャン
ネルにてドアホン通話要求信号を送信する。以後、外線
通話の場合と同手順にて処理が進められるが、この場
合、切換回路（８）は第１送受信回路（６）とドアホン
（２）を接続する。

【００１５】又、例えば、一方の子機（３Ａ）が第１送
受信回路（６）にて外線通話又はドアホン通話している
とき、他方の子機（３Ｂ）のドアホンキー（１９）又は
通話キー（１８）が操作されると、第２送受信回路
（７）にて信号の授受が行なわれ、この第２送受信回路
（７）とドアホン（２）又はスピーチネットワーク回路
（４）が接続される。即ち、同時に、外線通話とドアホ
ン通話ができる構成となっている。

【００１６】而して、本発明にあっては、子機の制御回
路（２１）は、外線通話或いはドアホン通話において、
切キー（２０）が操作されると、その時の受信レベルを
記憶した後、通話終了処理を行ない、そして通話キー
（１８）又はドアホンキー（１９）が操作され、外線通
話要求信号又はドアホン通話要求信号を制御チャンネル
にて送信する時は、送信電力制御回路（１５）を制御し
て記憶した受信レベルに対応する送信電力にてその送信
処理を行なう。この点を更に詳細に詳べると、記憶した
受信レベルが高いと低い送信電力を設定し、又低いと高
い送信電力を設定し、上述した外線又はドアホンの通話
要求時、最初の１．３秒間は上記設定した送信電力で要
求信号を繰り返し送信する。これに対し、親機（１）か
らの応答信号を受信することができないときは、子機の
制御回路（２１）は設定した送信電力では親機（１）が
要求信号を受信できないと判断し、０．２秒間送信を止
め、その後最大出力の送信電力で１秒間要求信号を送信
する。これに対し、親機（１）からの応答信号を受信で
きれば、前述した処理を行なうが、受信できなければれ
ば、受信待機状態に復帰する。尚、最初の１．３秒間の
要求信号の送信で応答信号を受信したときは、子機の制
御回路（２１）は設定した送信電力にて通話チャンネル
でも音声信号を送信するよう制御する。

【００１７】上記構成によれば、例えば、一方の子機
（３Ａ）が親機（１）から離れて外線通話していると
き、その通話以前に親機（１）の側で使用した（外線通
話又はドアホン通話）他方の子機（３Ｂ）を、その位置
でドアホン通話したときは、最初ドアホン通話要求信号
の送信電力は低いため、一方の子機（３Ａ）に対する通
信防害を抑えることができる。

【００１８】又、上記状況で、他方の子機（３Ｂ）を親
機（１）から離れたところからドアホン通話したとき
は、最初の送信電力は低いため他方の子機（３Ｂ）は応
答信号を受信できない場合もあり得るが、次に最大出力
の送信電力にて送信されるので、確実に無線回線を形成
することができる。一方の子機（３Ａ）がドアホン通話
中で、他方の子機（３Ｂ）が外線通話要求をなした場合
も前述したと同様である。

【００１９】尚、前述した子機の通話終了時の受信レベ
ルに対する送信電力は、その終了した位置で通話要求し
たとき無線回線を形成できる最小レベルの値に設定され
ている。

【００２０】本発明は、上記のように、受信レベルによ
って送信電力を変更するようにしたが、例えば一方の子
機（３Ａ）は、親機（１）自体に設けられた充電器に充
電されるように構成されていれば、最初の送信電力はそ
の位置で無線回線を形成できる一定の値に定めてもよ
い。

【００２１】又、上記実施例の構成によれば、他のコー
ドレス電話装置が設置されている場合、夫々の親機が近
くに置いてある場合にも、前述したと同様に通信防害を
抑えることができる。

【００２２】

【発明の効果】本発明は、上記のように構成したもので
あるから、通話要求するとき、最初は最大出力よりも低
い出力にて通話要求信号を送信するので、他のコードレ
ス電話装置等に与える影響を小さくでき、又最初の通話
要求信号の送信で応答信号が受信できないときは最大出
力で再送するので確実に無線回線を形成することができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のコードレス電話装置のブロック図であ
る。

【図２】同じく、親機のブロック図である。

【図３】同じく、子機のブロック図である。

【符号の説明】

１ 親機 ３Ａ 子機 ３Ｂ 子機 １３ 送信回路 １５ 送信電力制御回路 ２１ 制御回路

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 親機と、該親機に無線で結ばれる子機と
   からなり、前記親機は前記子機からの通話要求信号の受
   信に基づき応答信号を送信するようにしたコードレス電
   話装置において、前記子機は、前記親機に対する通話要
   求時、第１の送信レベルで前記通話要求信号を送信し、
   このとき前記応答信号を受信できないときは前記第１の
   送信レベルよりも高い第２の送信レベルで前記通話要求
   信号を送信することを特徴とするコードレス電話装置。