JPH08163594A - 動画像復号化方法及び動画像復号化装置 - Google Patents

動画像復号化方法及び動画像復号化装置

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JPH08163594A
JPH08163594A JP33267494A JP33267494A JPH08163594A JP H08163594 A JPH08163594 A JP H08163594A JP 33267494 A JP33267494 A JP 33267494A JP 33267494 A JP33267494 A JP 33267494A JP H08163594 A JPH08163594 A JP H08163594A
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JP
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signal
moving picture
noise
image signal
moving image
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Application number
JP33267494A
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English (en)
Inventor
Teruhiko Suzuki
輝彦 鈴木
Yoichi Yagasaki
陽一 矢ケ崎
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Publication of JPH08163594A publication Critical patent/JPH08163594A/ja
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N19/00Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals
    • H04N19/90Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals using coding techniques not provided for in groups H04N19/10-H04N19/85, e.g. fractals

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、動画像復号化方法及び動画像復号化
装置について、強調処理を行うTVモニタでデイジタル
画像信号を見た場合でも自然な画像を再生する。 【構成】動画像信号を所定の予測画像信号を用いて符号
化し、符号化された信号に所定の演算を施し、当該演算
により得られた信号を量子化し、量子化した信号が可変
長符号化された動画像信号を復号する。当該復号された
動画像信号に、復号された動画像信号の輝度信号に応じ
て適応的にノイズを付加する。これにより、デイジタル
圧縮によつて生ずる不自然な劣化を目立たなくすること
ができるので、強調処理を行うTVモニタでデイジタル
画像信号を見た場合でも自然な画像を再生し得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【目次】以下の順序で本発明を説明する。 産業上の利用分野 従来の技術(図9〜図19) 発明が解決しようとする課題(図20〜図22) 課題を解決するための手段(図1〜図4、図7〜図8) 作用 実施例 (1)第1実施例(図1及び図2) (2)第2実施例(図3〜図5) (3)第3実施例(図6〜図8) 発明の効果
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は動画像復号化方法及び動
画像復号化装置に関し、例えば動画像信号を光デイスク
や磁気テープ等の記録媒体に記録し再生してデイスプレ
イに表示したり、テレビ会議システム、テレビ電話シス
テム、放送用機器等のように動画像信号を伝送路を介し
て送信側から受信側に伝送し、受信側においてこれを受
信して表示する場合に用いて好適なものである。
【0003】
【従来の技術】例えば、テレビ会議システム、テレビ電
話システムやデイジタルTV放送などのように、動画像
信号を遠隔地に伝送するシステムにおいては、伝送路を
効率良く利用するため、映像信号のライン相関やフレー
ム間相関を利用して、画像信号を圧縮符号化している。
動画像信号を符号化して伝送し、これを復号化する動画
像符号化/復号化装置の構成を図9に示す。符号化装置
1は、入力された映像信号VDを符号化して伝送路とし
ての記録媒体3に伝送する。復号化装置2は、記録媒体
3に記録された信号を再生してこれを復号して出力す
る。
【0004】符号化装置1では、入力映像信号VDが前
処理回路4に入力され、ここで輝度信号と色信号(この
場合色差信号)に分離され、それぞれアナログデイジタ
ル(A/D)変換器5、6でアナログデイジタル変換さ
れる。A/D変換器5、6によりアナログデイジタル変
換されてデイジタル信号となつた映像信号は、プリフイ
ルタ7に入力されてフイルタ処理された後、フレームメ
モリ8に供給されて記憶される。フレームメモリ8は、
輝度信号を輝度信号フレームメモリ8Aに、色差信号を
色差信号フレームメモリ8Bにそれぞれ記憶させる。
【0005】プリフイルタ7は符号化効率を向上させ、
画質を改善する処理を実行する。これは例えばノイズ除
去のフイルタであり、また例えば帯域を制限するための
フイルタである。プリフイルタ7の1例として2次元ロ
ーパスフイルタの構成を図10示す。図10においてD
は1画素遅延を表す。またこの2次元ローパスフイルタ
のフイルタ係数を図11(A)に示し、入力となる3×
3画素ブロツクを図10(B)に示す。ある対象となる
画素eに対してその周囲の3×3画素ブロツクを抽出す
る。これに対して次式
【数1】 の演算の出力を画素eに対するフイルタの出力値とす
る。実際上プリフイルタ7において、出力OUT1から
フイルタ処理後の出力値が出力され、出力OUT2から
フイルタ処理されない原画素値が所定の遅延の後出力さ
れる。このフイルタでは入力画像信号によらず、また符
号化器の状態によらず常に一様なフイルタ処理が行なわ
れる。
【0006】フオーマツト変換回路9は、フレームメモ
リ8に記憶された画像信号を、符号化器(エンコーダ)
10の入力フオーマツトに変換する。所定のフオーマツ
トに変換されたデータは、フオーマツト変換回路9から
エンコーダ10に供給され、ここでエンコード(符号
化)される。この符号化アルゴリズムは任意であり、そ
の1例については後述する。エンコーダ10によりエン
コードされた信号は、ビツトストリームとして伝送路に
出力され、例えば記録媒体3に記録される。
【0007】記録媒体3より再生されたデータは、復号
化装置2のデコーダ11に供給されてデコードされる。
デコーダ11のデコード(復号化)アルゴリズムは任意
であるが、符号化アルゴリズムと対になつていなければ
ならない。デコーダの1例については後述する。デコー
ダ11によりデコードされたデータは、フオーマツト変
換回路12に入力され、出力フオーマツトに変換され
る。
【0008】フレームフオーマツトの輝度信号は、フレ
ームメモリ13の輝度信号フレームメモリ13Aに供給
されて記憶され、色差信号は色差信号フレームメモリ1
3Bに供給されて記憶される。輝度信号フレームメモリ
13Aと色差信号フレームメモリ13Bより読み出され
た輝度信号と色差信号は、ポストフイルタ14に供給さ
れてフイルタ処理された後、デイジタルアナログ(D/
A)変換器15、16によりそれぞれデイジタルアナロ
グ変換され、後処理回路17に供給されて合成される。
出力映像信号としては例えばCRTなどのデイスプレイ
(図示せず)に出力されて表示される。
【0009】ポストフイルタ14は画質を改善するため
のフイルタ処理を実行し、画像を符号化することにより
生じた劣化を緩和する。ポストフイルタ14は、例えば
ブロツク歪みや急峻なエツジの近傍で生じたノイズや量
子化ノイズを除去するためのフイルタである。ポストフ
イルタには様々な種類があるが、例えば図10に示すよ
うなプリフイルタ7に用いられたと同様の2次元ローパ
スフイルタを用いることができる。
【0010】次に動画像の高能率符号化について説明す
る。従来ビデオ信号等の動画像データは情報量が極めて
多いため、これを長時間記録再生するには、データ伝送
速度が極めて高い記録媒体が必要である。従つて磁気テ
ープや光デイスクは、大型のものが必要とされる。また
動画像データを伝送路を介して通信する場合や放送に用
いる場合でもデータ量が多すぎるために、そのままでは
既存の伝送路を用いて通信できないという問題があつ
た。
【0011】従つてビデオ信号を一段と小型の記録媒体
に長時間記録しようとする場合や、通信や放送に用いる
場合には、ビデオ信号を高能率符号化して記録すると共
にその読出し信号を能率良く復号化する手段が不可欠で
ある。このような要求に応えるため、ビデオ信号の相関
を利用した高能率符号化方式が提案されており、その1
つにMPEG(Moving Picture Experts Group)方式が
ある。これはISO−IEC/JTC1/SC2/WG
11にて議論され標準案として提案されたものであり、
動き補償予測符号化と離散コサイン変換(DCT(Disc
rete Cosine Transform ))符号化とを組合せたハイブ
リツド方式である。
【0012】動き補償予測符号化は、画像信号の時間軸
方向の相関を利用した方法であり、既に復号再生されて
いる信号より現在入力された画像を予測し、そのときの
予測誤差だけを伝送して符号化に必要な情報量を圧縮す
る方法である。またDCT符号化は、画像信号のもつフ
レーム内2次元相関性を利用して、ある特定の周波数成
分に信号電力を集中させ、この集中分布した係数だけを
符号化して情報量を圧縮する。例えば絵柄が平坦で画像
信号の自己相関性が高い部分では、DCT係数は低周波
数成分に集中分布する。従つてこの場合は低域に集中分
布した係数だけを符号化することにより情報量を圧縮す
ることができる。ここでは、符号化器としてMPEG2
方式の場合の例を詳述するが、符号化方式はMPEG2
方式に限らず、任意の符号化方式に対して同様に適用す
ることができる。
【0013】MPEG2方式について説明する。ライン
相関を利用すると、画像信号を例えばDCT処理等によ
り圧縮することができる。またフレーム間相関を利用す
ると、画像信号をさらに圧縮して符号化することができ
る。例えば図12に示すように、時刻t1、t2、t3
において、フレーム画像PC1、PC2、PC3がそれ
ぞれ発生しているとき、フレーム画像PC1とPC2の
画像信号の差を演算してPC12を生成し、フレーム画
像PC2とPC3の画像信号の差を演算してPC23を
生成する。通常、時間的に隣接するフレームの画像はそ
れ程大きく変化しないため、両者の差を演算すると差分
信号は小さな値となる。従つてこの差分信号を符号化す
ることにより符号量を圧縮することができる。
【0014】しかしながら、差分信号だけを伝送したの
では、元の画像を復元することができない。そこで各フ
レームの画像を、Iピクチヤ、Pピクチヤ又はBピクチ
ヤの3種類のピクチヤのいずれかのピクチヤとし、画像
信号を圧縮符号化する。すなわち例えば図13に示すよ
うに、フレームF1〜F17までの17フレームの画像信
号をグループオブピクチヤ(GOP)とし処理の1単位
とする。GOPの先頭のフレームF1の画像信号はIピ
クチヤとして符号化し、2番目のフレームF2はBピク
チヤとして符号化し、3番目のフレームF3はPピクチ
ヤとして符号化する。以下4番目以降のフレームF4〜
F17は、Bピクチヤ又はPピクチヤとして交互に処理
する。
【0015】Iピクチヤの画像信号としては、その1フ
レーム分の画像信号をそのまま符号化して伝送する。こ
れに対してPピクチヤの画像信号としては、基本的に図
13(A)に示すように、自身より時間的に先行するI
ピクチヤ又はPピクチヤの画像信号からの差分を符号化
して伝送する。Bピクチヤの画像信号としては、基本的
に図13(B)に示すように、時間的に先行するフレー
ム又は時間的に後行するフレームの両方の平均値からの
差分を求め、その差分を符号化して伝送する。
【0016】動画像信号を符号化する方法の原理を図1
4に示す。最初のフレームF1はIピクチヤとして処理
されるため、そのまま伝送データF1Xとして伝送路に
伝送される(画像内符号化)。第2のフレームF2はB
ピクチヤとして処理されるため、時間的に先行するフレ
ームF1と時間的に後行するフレームF3の平均値との
差分が演算され、その差分が伝送データF2Xとして伝
送される。
【0017】このBピクチヤとしての処理は4種類存在
する。第1の処理は、元のフレームF2のデータをその
まま伝送データF2Xとして伝送するものであり(SP
1)(イントラ符号化)、Iピクチヤにおける場合と同
様の処理となる。第2の処理は、時間的に後行するフレ
ームF3からの差分を演算し、その差分(SP2)を伝
送するものである(後方予測符号化)。第3の処理は、
時間的に先行するフレームF1との差分(SP3)を伝
送するものである(前方予測符号化)。さらに第4の処
理は、時間的に先行するフレームF1と後行するフレー
ムF3の平均値との差分(SP4)を演算し、これを伝
送データF2Xとして伝送するものである(両方向予測
符号化)。
【0018】この4つの方法のうち、伝送データが最も
少なくなる方法が採用される。ここで差分データを伝送
するとき、差分を演算する対象となるフレームの画像
(予測画像)との間の動きベクトルx1(前方予測の場
合フレームF1とF2の間の動きベクトル)、x2(後
方予測の場合フレームF3とF2の間の動きベクトル)
又はx1とx2の両方(両方向予測の場合)が差分デー
タと共に伝送される。
【0019】またPピクチヤのフレームF3は、時間的
に先行するフレームF1を予測画像として、このフレー
ムとの差分信号(SP3)と、動きベクトルx3が演算
され、これが伝送データF3Xとして伝送される(前方
予測符号化)。また元のフレームF3のデータがそのま
ま伝送データF3Xとして伝送される(SP1)(イン
トラ符号化)。いずれの方法により伝送するかは、Bピ
クチヤにおける場合と同様に伝送データが少なくなる方
が選択される。
【0020】次に図15を参照して、エンコーダ10の
構成について説明する。符号化されるべき画像データB
Dは、フオーマツト変換回路9(図9)で変換されたマ
クロブロツク単位で動きベクトル検出回路(MVーDe
t)20に入力される。すなわちフオーマツト変換回路
9(図9)では、図16に示すように、1ライン当たり
HドツトのラインがVライン集められたフレームフオー
マツトのデータを、16ラインを単位としてN個のスライ
スに区分し、さらに各スライスをM個のマクロブロツク
に区分する。各マクロブロツクは16×16個の画素(ドツ
ト)に対応する輝度信号により構成され、この輝度信号
はさらに8×8ドツトを単位とするブロツクY[1]か
らY[4]に区分されている。この16×16ドツトの輝度
信号には8×8ドツトのCb信号と8×8ドツトのCr
信号が対応される。
【0021】動きベクトル検出回路20は、予め設定さ
れている所定のシーケンスに従つて、各フレームの画像
データをIピクチヤ、Pピクチヤ又はBピクチヤとして
処理する。シーケンシヤルに入力される各フレームの画
像をI、P又はBのいずれのピクチヤとして処理するか
は予め定められている。例えば、図13に示すように、
フレームF1〜F17により構成されるグループオブピ
クチヤが、I、B、P、B、P、……B、Pとして処理
される。
【0022】Iピクチヤとして処理されるフレーム(例
えばフレームF1)の画像データは、動きベクトル検出
回路20からフレームメモリ21の前方原画像部21A
に転送されて記憶される。Bピクチヤとして処理される
フレーム(例えばフレームF2)の画像データは原画像
部21Bに転送されて記憶される。Pピクチヤとして処
理されるフレーム(例えばフレームF3)の画像データ
は、後方原画像部21Cに転送されて記憶される。
【0023】また次のタイミングにおいて、Bピクチヤ
(フレームF4)又はPピクチヤ(フレームF5)とし
て処理すべきフレームの画像が入力されたとき、それま
で後方原画像部21Cに記憶されていた最初のPピクチ
ヤ(フレームF3)の画像データが前方原画像部21A
に転送される。また次のBピクチヤ(フレームF4)の
画像データが原画像部21Bに記憶(上書き)され、次
のPピクチヤ(フレームF5)の画像データが後方原画
像部21Cに記憶(上書き)される。このような動作が
順次繰り返される。
【0024】フレームメモリ21に記憶された各ピクチ
ヤの信号は、フレームメモリ21より読み出されて予測
モード切替え回路(Mode−SW)22において、フ
レーム予測モード処理又はフイールド予測モード処理が
行なわれる。また予測判定回路23の制御の下に、演算
部24において、画像内予測、前方予測、後方予測又は
両方向予測の演算が行なわれる。これらの処理のうち、
いずれの処理を行なうかは、予測誤差信号(処理の対象
とされている参照画像と、これに対する予測画像との差
分)に対応して決定される。このため動きベクトル検出
回路20は、この判定に用いられる予測誤差信号の絶対
値の和(自乗和でも良い)を生成する。
【0025】ここで予測モード切替え回路22における
フレーム予測モードと、フイールド予測モードについて
説明する。フレーム予測モードが設定された場合、予測
モード切替え回路22は、動きベクトル検出回路20よ
り供給される4個の輝度ブロツクY[1]〜Y[4]
を、そのまま後段の演算部24に出力する。すなわちこ
の場合、図17(A)に示すように、各輝度ブロツクに
奇数フイールドのラインのデータと偶数フイールドのラ
インのデータとが混在した状態となつている。このフレ
ーム予測モードにおいては、4個の輝度ブロツク(マク
ロブロツク)を単位として予測が行われ、4個の輝度ブ
ロツクに対して1個の動きベクトルが対応される。
【0026】これに対して予測モード切替え回路22
は、フイールド予測モードにおいては、図17(A)に
示す構成で動きベクトル検出回路20より入力される信
号を、図17(B)に示すように、4個の輝度ブロツク
のうち輝度ブロツクY[1]とY[2]を、例えば奇数
フイールドのラインのドツトだけで構成し、他の2個の
輝度ブロツクY[3]とY[4]を、偶数フイールドの
ラインのデータにより構成して演算部24に出力する。
この場合2個の輝度ブロツクY[1]とY[2]に対し
て1個の動きベクトルが対応され、他の2個の輝度ブロ
ツクY[3]とY[4]に対して他の1個の動きベクト
ルが対応される。
【0027】動きベクトル検出回路20は、フレーム予
測モードでの予測誤差の絶対値の和と、フイールド予測
モードでの予測誤差の絶対値の和を、予測モード切替え
回路22に出力する。予測モード切替え回路22は、フ
レーム予測モードとフイールド予測モードでの予測誤差
の絶対値の和を比較し、その値が小さい予測モードに対
応する処理を施してデータを演算部24に出力する。た
だしこの処理は、実際には動きベクトル検出回路20で
行われる。すなわち動きベクトル検出回路20は決定さ
れたモードに対応する構成の信号を予測モード切替え回
路22に出力し、予測モード切替え回路22は当該信号
をそのまま後段の演算部24に出力する。
【0028】なお色差信号はフレーム予測モードの場
合、図17(A)に示すように、奇数フイールドのライ
ンのデータと偶数フイールドのラインのデータとが混在
する状態で演算部24に供給される。またフイールド予
測モードの場合、図17(B)に示すように、各色差ブ
ロツクCb、Crの上半分(4ライン)が輝度ブロツク
Y[1]、Y[2]に対応する奇数フイールドの色差信
号とされ、下半分(4ライン)が輝度ブロツクY
[3]、Y[4]に対応する偶数フイールドの色差信号
とされる。
【0029】また動きベクトル検出回路20は、次のよ
うにして、予測判定回路23において、画像内予測、前
方予測、後方予測又は両方向予測のいずれの予測を行な
うかを決定するための予測誤差の絶対値和を生成する。
すなわち画像内予測の予測誤差の絶対値和として、参照
画像のマクロブロツクの信号Aijの和ΣAijの絶対値|
ΣAij|と、予測画像のマクロブロツクの信号Aijの絶
対値|Aij|の和Σ|Aij|の差を求める。また前方予
測の予測誤差の絶対値和として、参照画像のマクロブロ
ツクの信号Aijと、予測画像のマクロブロツクの信号B
ijとの差Aij−Bijの絶対値|Aij−Bij|の和Σ|A
ij−Bij|を求める。
【0030】また後方予測と両方向予測の予測誤差の絶
対値和も、前方予測における場合と同様に(その予測画
像を前方予測における場合と異なる予測画像に変更し
て)求める。これらの絶対値和は予測判定回路23に供
給される。予測判定回路23は、前方予測、後方予測及
び両方向予測の予測誤差の絶対値和のうち、最も小さい
ものをインタ予測の予測誤差の絶対値和として選択す
る。
【0031】さらにこのインタ予測の予測誤差の絶対値
和と、画像内予測の予測誤差の絶対値和とを比較して小
さい方を選択し、この選択した絶対値和に対応するモー
ドを予測モード(P-mode)として選択する。すなわち画
像内予測の予測誤差の絶対値和の方が小さい場合には画
像内予測モードが設定される。インタ予測の予測誤差の
絶対値和の方が小さい場合には前方予測、後方予測又は
両方向予測モードのうち対応する絶対値和が最も小さい
モードが設定される。
【0032】このように動きベクトル検出回路20は、
参照画像のマクロブロツクの信号を、フレーム又はフイ
ールド予測モードのうち予測モード切替え回路22によ
り選択されたモードに対応する構成で、予測モード切替
え回路22を介して演算部24に供給するとともに、4
つの予測モードのうち予測判定回路23により選択され
た予測モード(P-mode)に対応する予測画像と参照画像
の間の動きベクトルを検出し、可変長符号化回路(VL
C)25と動き補償回路(M−comp)26に出力す
る。上述のように、この動きベクトルとしては、対応す
る予測誤差の絶対値和が最小となるものが選択される。
【0033】予測判定回路23は、動きベクトル検出回
路20が前方原画像部21AよりIピクチヤの画像デー
タを読み出しているとき、予測モードとしてフレーム
(画像)内予測モード(動き補償を行わないモード)を
設定し、演算部24のスイツチSを接点a側に切り替え
る。これによりIピクチヤの画像データが、DCTモー
ド切替え回路(DCT CTL)27に入力される。こ
のDCTモード切替え回路27は、図18(A)又は
(B)に示すように、4個の輝度ブロツクのデータを、
奇数フイールドのラインと偶数フイールドのラインが混
在する状態(フレームDCTモード)又は分離された状
態(フイールドDCTモード)のいずれかの状態にし
て、DCT回路28に出力する。
【0034】すなわちDCTモード切替え回路27は、
奇数フイールドと偶数フイールドのデータを混在してD
CT処理した場合の符号化効率と、分離した状態でDC
T処理した場合の符号化効率とを比較し、符号化効率の
良好なモードを選択する。例えば入力された信号を、図
18(A)に示すように、奇数フイールドと偶数フイー
ルドのラインが混在する構成とし、上下に隣接する奇数
フイールドのラインの信号と偶数フイールドのラインの
信号の差を演算してその絶対値の和(又は自乗和)を求
める。
【0035】また入力された信号を、図18(B)に示
すように、奇数フイールドと偶数フイールドのラインが
分離した構成とし、上下に隣接する奇数フイールドのラ
イン同士の信号の差と、偶数フイールドのライン同士の
信号の差を演算してそれぞれの絶対値の和(又は自乗
和)を求める。さらに両者(絶対値和)を比較し、小さ
い値に対応するDCTモードを設定する。すなわち前者
の方が小さい場合にはフレームDCTモードを設定し、
後者の方が小さい場合にはフイールドDCTモードを設
定する。選択したDCTモードに対応する構成のデータ
をDCT回路27に出力すると共に、選択したDCTモ
ードを示すDCTフラグ(DCT-FLG )を可変長符号化回
路(VLC)25と、後述するDCTブロツク並替え回
路(動き補償回路26)に出力する。
【0036】予測モード切替え回路22での予測モード
(図17)と、このDCTモード切替え回路27でのD
CTモード(図18)を比較して明らかなように、輝度
ブロツクに関しては、両者の各モードにおけるデータ構
造は実質的に同一である。予測モード切替え回路22で
フレーム予測モード(奇数ラインと偶数ラインが混在す
るモード)が選択された場合、DCTモード切替え回路
27でもフレームDCTモード(奇数ラインと偶数ライ
ンが混在するモード)が選択される可能性が高い。
【0037】また予測モード切替え回路22でフイール
ド予測モード(奇数フイールドと偶数フイールドのデー
タが分離されたモード)が選択された場合、DCTモー
ド切替え回路27でも、フイールドDCTモード(奇数
フイールドと偶数フイールドのデータが分離されたモー
ド)が選択される可能性が高い。しかしながら必ずしも
常にそのようになるわけではなく、予測モード切替え回
路22では予測誤差の絶対値和が小さくなるようにモー
ドが決定され、DCTモード切替え回路27では符号化
効率が良好になるようにモードが決定される。
【0038】DCTモード切替え回路27より出力され
たIピクチヤの画像データは、DCT回路28に入力さ
れてDCT処理され、DCT係数に変換される。このD
CT係数は量子化回路(Q)29に入力され、送信バツ
フア(Buffer)30のデータ蓄積量(量子化制御
信号(B-full))に対応した量子化スケール(QS)で量
子化された後、可変長符号化回路25に入力される。
【0039】可変長符号化回路25は量子化回路29よ
り供給される量子化スケール(QS)に対応して、量子化
回路29より供給される画像データ(この場合Iピクチ
ヤのデータ)を、例えばハフマン符号などの可変長符号
に変換して送信バツフア30に出力する。また可変長符
号化回路25には、量子化回路29より量子化スケール
(QS)、予測判定回路23より予測モード(画像内予
測、前方予測、後方予測又は両方向予測のいずれが設定
されたかを示すモード(P-mode))、動きベクトル検出
回路20より動きベクトル(MV)、予測モード切替え回
路22より予測フラグ(フレーム予測モード又はフイー
ルド予測モードのいずれが設定されたかを示すフラグ
(P-FLG )及びDCTモード切替え回路27が出力する
DCTフラグ(フレームDCTモード又はフイールドD
CTモードのいずれが設定されたかを示すフラグ(DCT-
FLG )が入力され、これらも可変長符号化される。
【0040】送信バツフア30は入力されたデータを一
時蓄積し、蓄積量に対応するデータを量子化回路29に
出力する。送信バツフア30は、そのデータ残量が許容
上限値まで増量すると、量子化制御信号(B-full)によ
つて量子化回路29の量子化スケール(QS)を大きくし
て量子化データのデータ量を低下させる。またデータ残
量が許容下限値まで減少すると、送信バツフア30は量
子化制御信号(B-full)によつて量子化回路29の量子
化スケール(QS)を小さくして量子化データのデータ量
を増大させる。このようにして送信バツフア30のオー
バフロー又はアンダフローが防止される。送信バツフア
30に蓄積されたデータは、所定のタイミングで読み出
されて伝送路に出力され、例えば記録媒体3に記録され
る。
【0041】一方、量子化回路29より出力されたIピ
クチヤのデータは、逆量子化回路(IQ)31に入力さ
れ、量子化回路29より供給される量子化スケール(Q
S)に対応して逆量子化される。逆量子化回路31の出
力は、逆DCT(IDCT)回路32に入力されて逆D
CT処理された後、ブロツク並替え回路(BlockC
hange)33により、各DCTモード(フレーム/
フイールド)に対してブロツクを並び替える。ブロツク
並替え回路33の出力は、演算器34を介してフレーム
メモリ35の前方予測画像部(F−P)35Aに供給さ
れて記憶される。
【0042】動きベクトル検出回路20は、シーケンシ
ヤルに入力される各フレームの画像データを、例えば
I、B、P、B、P、B……のピクチヤとしてそれぞれ
処理する場合、最初に入力されるフレームの画像データ
をIピクチヤとして処理した後、次に入力されるフレー
ムの画像をBピクチヤとして処理する前に、さらにその
次に入力されるフレームの画像データをPピクチヤとし
て処理する。これは、Bピクチヤは後方予測を伴うた
め、後方予測画像としてのPピクチヤが先に用意されて
いないと復号することができないからである。
【0043】そこで動きベクトル検出回路20は、Iピ
クチヤを処理した後、後方原画像部21Cに記憶されて
いるPピクチヤの画像データの処理を開始する。この処
理は、上述の場合と同様にマクロブロツク単位でのフレ
ーム間差分(予測誤差)の絶対値和が、動きベクトル検
出回路20から予測モード切替え回路22と予測判定回
路23に供給される。予測モード切替え回路22と予測
判定回路23は、このPピクチヤのマクロブロツクの予
測誤差の絶対値和に対応して、フレーム/フイールド予
測モード又は画像内予測、前方予測、後方予測若しくは
両方向予測の予測モードを設定する。
【0044】演算部24はフレーム内予測モードが設定
されたとき、スイツチSを上述したように接点a側に切
り替える。従つてこのデータは、Iピクチヤのデータと
同様に、DCTモード切替え回路27、DCT回路2
8、量子化回路29、可変長符号化回路25及び送信バ
ツフア30を介して伝送路に伝送される。またこのデー
タは、逆量子化回路31、逆DCT回路32、ブロツク
並替え回路33及び演算器34を介してフレームメモリ
35の後方予測画像部(B−P)35Bに供給されて記
憶される。
【0045】前方予測モードのとき、スイツチSが接点
bに切り替えられると共に、フレームメモリ35の前方
予測画像部35Aに記憶されている画像データ(この場
合Iピクチヤの画像)が読み出され、動き補償回路26
により動きベクトル検出回路20が出力する動きベクト
ルに対応して動き補償される。すなわち動き補償回路2
6は、予測判定回路23より前方予測モードの設定が指
令されたとき、前方予測画像部35Aの読み出しアドレ
スを、動きベクトル検出回路20がいま出力しているマ
クロブロツクの位置に対応する位置から動きベクトルに
対応する分だけずらしてデータを読み出し、予測画像デ
ータを生成する。
【0046】動き補償回路26より出力された予測画像
データは演算器24Aに供給される。演算器24Aは、
予測モード切替え回路22より供給された参照画像のマ
クロブロツクのデータより、動き補償回路26より供給
されたこのマクロブロツクに対応する予測画像データを
減算してその差分(予測誤差)を出力する。この差分デ
ータは、DCTモード切替え回路27、DCT回路2
8、量子化回路29、可変長符号化回路25及び送信バ
ツフア30を介して伝送路に伝送される。またこの差分
データは、逆量子化回路31、逆DCT回路32により
局所的に復号され、ブロツク並替え回路33を介して演
算器34に入力される。
【0047】また演算器34には、演算器24Aに供給
されている予測画像データと同一のデータが供給され
る。演算器34は、逆DCT回路32が出力する差分デ
ータに、動き補償回路26が出力する予測画像データを
加算する。これにより、元の(復号した)Pピクチヤの
画像データが得られる。このPピクチヤの画像データ
は、フレームメモリ35の後方予測画像部35Bに供給
されて記憶される。
【0048】動きベクトル検出回路20は、このように
IピクチヤとPピクチヤのデータが前方予測画像部35
Aと後方予測画像部35Bにそれぞれ記憶された後、B
ピクチヤの処理を実行する。予測モード切替え回路22
と予測判定回路23は、マクロブロツク単位でのフレー
ム間差分の絶対値和の大きさに対応して、フレーム/フ
イールドモードを設定し、また予測モードをフレーム内
予測モード、前方予測モード、後方予測モード又は両方
向予測モードのいずれかに設定する。上述のように、フ
レーム内予測モード又は前方予測モードのとき、スイツ
チSは接点a又はbに切り替えられる。このときPピク
チヤにおける場合と同様の処理が行われてデータが伝送
される。
【0049】これに対して、後方予測モード又は両方向
予測モードが設定されたとき、スイツチSは接点c又は
dにそれぞれ切り替えられる。スイツチSが接点cに切
り替えられている後方予測モードのとき、後方予測画像
部35Bに記憶されている画像データ(この場合Pピク
チヤの画像データ)が読み出され、動き補償回路26に
より、動きベクトル検出回路20が出力する動きベクト
ルに対応して動き補償される。
【0050】すなわち動き補償回路26は、予測判定回
路23より後方予測モードの設定が指令されたとき、後
方予測画像部35Bの読出しアドレスを、動きベクトル
検出回路20がいま出力しているマクロブロツクの位置
に対応する位置から動きベクトルに対応する分だけずら
してデータを読み出し、予測画像データを生成する。
【0051】動き補償回路26より出力された予測画像
データは、演算器24Bに供給される。演算器24Bは
予測モード切替え回路22より供給された参照画像のマ
クロブロツクのデータより、動き補償回路26より供給
された予測画像データを減算してその差分を出力する。
この差分データは、DCTモード切替え回路27、DC
T回路28、量子化回路29、可変長符号化回路25及
び送信バツフア30を介して伝送路に伝送される。
【0052】スイツチSが接点dに切り替えられている
両方向予測モードのとき、前方予測画像部35Aに記憶
されている画像データ(この場合Iピクチヤの画像デー
タ)と、後方予測画像部35Bに記憶されている画像デ
ータ(この場合Pピクチヤの画像データ)が読み出さ
れ、動き補償回路26により、動きベクトル検出回路2
0が出力する動きベクトルに対応して動き補償される。
【0053】すなわち動き補償回路26は、予測判定回
路23より両方向予測モードの設定が指令されたとき、
前方予測画像部35Aと後方予測画像部35Bの読出し
アドレスを、動きベクトル検出回路20がいま出力して
いるマクロブロツクの位置に対応する位置から動きベク
トル(この場合の動きベクトルは、前方予測画像用と後
方予測画像用の2つになる)に対応する分だけずらして
データを読み出し、予測画像データを生成する。
【0054】動き補償回路26より出力された予測画像
データは、演算器24Cに供給される。演算器24Cは
動きベクトル検出回路20より供給された参照画像のマ
クロブロツクのデータより、動き補償回路26より供給
された予測画像データの平均値を減算してその差分を出
力する。この差分データはDCTモード切替え回路2
7、DCT回路28、量子化回路29、可変長符号化回
路25及び送信バツフア30を介して伝送路に伝送され
る。Bピクチヤの画像は、他の画像の予測画像として使
用されないため、フレームメモリ35には記憶されな
い。
【0055】ここでフレームメモリ35において、前方
予測画像部35Aと後方予測画像部35Bとを必要に応
じてバンク切り替えすることができる。従つて所定の参
照画像に対して、前方予測画像部35A又は後方予測画
像部35Bに記憶されている画像データを、前方予測画
像又は後方予測画像として切り替えて出力することがで
きる。
【0056】上述の説明では、輝度ブロツクを中心に説
明したが、色差ブロツクについても同様に、図17及び
図18に示すマクロブロツクを単位として処理され伝送
される。なお色差ブロツクを処理する場合の動きベクト
ルは、対応する輝度ブロツクの動きベクトルを垂直方向
と水平方向にそれぞれ1/2にしたものが用いられる。
【0057】次にデコーダ11について図19を参照し
て説明する。伝送路(記録媒体3)を介して伝送された
符号化された画像データは、受信回路(図示せず)で受
信されたり再生装置で再生され、受信バツフア(Buf
fer)40に一時記憶された後、復号回路41の可変
長復号化回路(IVLC)42に供給される。可変長復
号化回路42は、受信バツフア40より供給されたデー
タを可変長復号化し、動きベクトル(MV)、予測モード
(P-mode)及び予測フラグ(P-FLG )を動き補償回路
(M−comp)43に供給する。また可変長復号化回
路42は、DCTフラグ(DCT-FLG )を逆ブロツク並替
え回路(Block Change)44、量子化スケ
ール(QS)を逆量子化回路(IQ)45にそれぞれ出力
すると共に、復号された画像データを逆量子化回路45
に出力する。
【0058】逆量子化回路45は、可変長復号化回路4
2より供給された画像データを、同じく可変長復号化回
路42より供給された量子化スケール(QS)に従つて逆
量子化し、逆DCT回路(IDCT)46に出力する。
逆量子化回路46より出力されたデータ(DCT係数)
は、逆DCT回路46で逆DCT処理され、ブロツク並
替え回路44を通じて演算器47に供給される。逆DC
T回路46より供給された画像データがIピクチヤのデ
ータである場合、当該データは演算器47より出力さ
れ、演算器47に、後に入力される画像データ(P又は
Bピクチヤのデータ)の予測画像データを生成するため
に、フレームメモリ48の前方予測画像部(F−P)4
8Aに供給されて記憶される。またこのデータはフオー
マツト変換回路12に出力される。
【0059】逆DCT回路46より供給された画像デー
タが、その1フレーム前の画像データを予測画像データ
とするPピクチヤのデータであり前方予測モードのデー
タである場合、フレームメモリ48の前方予測画像部4
8Aに記憶されている1フレーム前の画像データ(Iピ
クチヤのデータ)が読み出され、動き補償回路43で可
変長復号化回路42より出力された動きベクトルに対応
する動き補償が施される。そして演算器47において、
逆DCT回路46より供給された画像データ(差分のデ
ータ)と加算されて出力される。この加算されたデー
タ、すなわち復号されたPピクチヤのデータは、演算器
47に、後に入力される画像データ(Bピクチヤ又はP
ピクチヤのデータ)の予測画像データを生成するため
に、フレームメモリ48の後方予測画像部(B−P)4
8Bに供給されて記憶される。
【0060】Pピクチヤのデータであつても画像内予測
モードのデータは、Iピクチヤのデータと同様に演算器
47で特に処理は行わず、そのまま後方予測画像部48
Bに記憶される。このPピクチヤは、次のBピクチヤの
次に表示されるべき画像であるため、この時点ではまだ
フオーマツト変換回路12に出力されない(上述のよう
に、Bピクチヤの後に入力されたPピクチヤがBピクチ
ヤより先に処理されて伝送される)。
【0061】逆DCT回路46より供給された画像デー
タがBピクチヤのデータである場合、可変長復号化回路
42より供給された予測モードに対応して、フレームメ
モリ48の前方予測画像部48Aに記憶されているIピ
クチヤの画像データ(前方予測モードの場合)、後方予
測画像部48Bに記憶されているPピクチヤの画像デー
タ(後方予測モードの場合)又はその両方の画像データ
(両方向予測モードの場合)が読み出され、動き補償回
路43において可変長復号化回路42より出力された動
きベクトルに対応する動き補償が施されて予測画像が生
成される。ただし動き補償を必要としない場合(画像内
予測モードの場合)、予測画像は生成されない。
【0062】このようにして、動き補償回路43で動き
補償が施されたデータは、演算器47において逆DCT
回路46の出力と加算される。この加算出力はフオーマ
ツト変換回路12に出力される。ただしこの加算出力は
Bピクチヤのデータであり、他の画像の予測画像を生成
するために利用されることはないため、フレームメモリ
48には記憶されない。Bピクチヤの画像が出力された
後、後方予測画像部48Bに記憶されているPピクチヤ
の画像データが読み出され、動き補償回路43を介して
演算器47に供給される。ただしこのとき動き補償は行
われない。
【0063】なおこのデコーダ11には、図15のエン
コーダ10における予測モード切替え回路22とDCT
モード切替え回路27に対応する回路が図示されていな
いが、これらの回路に対応する処理、すなわち奇数フイ
ールドと偶数フイールドのラインの信号が分離された構
成を、必要に応じて元の混在する構成に戻す処理は動き
補償回路43が実行する。また以上の説明では、輝度信
号の処理について述べたが、色差信号の処理も同様に行
われる。ただしこの場合、動きベクトルは、輝度信号用
のものを垂直方向及び水平方向に1/2にしたものが用
いられる。
【0064】
【発明が解決しようとする課題】ところで一般にTVモ
ニタには、画像の印象を向上するために画像信号を強調
する(強調処理)ためのフイルタが設けられている。こ
の強調処理フイルタには様々な種類が存在し、例えばハ
イパスフイルタのように画像信号の高周波成分を強調す
るフイルタ、画像信号の振幅を増幅する(コントラス
ト)フイルタや濃度階調を変換するフイルタがある。
【0065】TVモニタの出力信号はアナログ信号であ
り、上述の強調処理はデイジタル信号からアナログ信号
に変換された後に実行される。図20に示すように、T
Vモニタ50に入力されたデイジタル信号はD/A変換
器51でアナログ信号に変換された後、強調フイルタ5
2で強調処理されてデイスプレイ53に表示される。ま
たアナログ信号の場合には、図21に示すように、その
まま強調フイルタ52に入力して強調処理された後、デ
イスプレイ53に表示される。
【0066】ところがこのような強調フイルタ52は画
像信号を強調し視覚的な印象を向上するだけでなく信号
に含まれる雑音も強調する。従つてノイズを多く含む画
像ではノイズが目立つようになり、視覚的な印象が悪く
なる場合がある問題があつた。
【0067】特にデイジタル画像信号におけるノイズ
は、アナログ画像信号におけるノイズが主にホワイトノ
イズなどのランダムな雑音であるのに対して、ブロツク
歪みやエツジ近傍での量子化ノイズ(モスキートノイ
ズ)などのように局所的に発生したノイズ自身の相関も
高くなつている。従つてホワイトノイズが強調された場
合と比較してデイジタル画像信号におけるノイズ(劣
化)は、強調されると視覚的な印象がかなり悪くなり、
不自然な印象となる問題があつた。
【0068】またデイジタル画像信号は通常8ビツトに
量子化されており、図22に示すように、強調処理を行
うとこの1ビツトの差が広がる。従つて1ビツトの差の
ステツプをアナログ信号に変換した場合(図22
(A))に対して、強調処理を行うと1ビツトのレベル
差が大きくなる(図22(B))。このため1ビツトの
レベル差が視覚できるようになる場合があり、例えば疑
似輪郭として視覚される。
【0069】このように強調処理を行うTVモニタでデ
イジタル圧縮された画像を見ると、圧縮によつて生じた
ノイズ(劣化)が強調されて印象が悪くなり、不自然に
なるという問題があつた。
【0070】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、強調処理を行うTVモニタでデイジタル画像信号を
見た場合においても自然な画像を再生し得る動画像復号
化方法及び動画像復号化装置を提案しようとするもので
ある。
【0071】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、動画像信号を所定の予測画像信号
を用いて符号化し、符号化された信号に所定の演算を施
し、当該演算により得られた信号を量子化し、量子化し
た信号が可変長符号化された動画像信号を復号する動画
像復号化方法において、復号された動画像信号の輝度信
号に応じて、復号された動画像信号に適応的にノイズを
付加する。
【0072】また本発明においては、動画像信号を所定
の予測画像信号を用いて符号化し、符号化された信号に
所定の演算を施し、当該演算により得られた信号を量子
化し、量子化した信号が可変長符号化された動画像信号
を復号する動画像復号化方法において、復号された動画
像信号について輝度変化の緩やかさを表す平坦度を算出
し、当該平坦度に応じて、復号された動画像信号に適応
的にノイズを付加する。
【0073】また本発明においては、動画像信号を所定
の予測画像信号を用いて符号化し、符号化された信号に
所定の演算を施し、当該演算により得られた信号を量子
化し、量子化した信号が可変長符号化された動画像信号
を復号する動画像復号化方法において、動画像信号を符
号化した際に用いた量子化スケールに応じて、復号され
た動画像信号に適応的にノイズを付加する。
【0074】また本発明においては、動画像信号を所定
の予測画像信号を用いて符号化し、符号化された信号に
所定の演算を施し、当該演算により得られた信号を量子
化し、量子化した信号が可変長符号化された動画像信号
を復号する動画像復号化方法において、復号された動画
像信号の色のレベルを検出し、当該色のレベルに応じ
て、復号された動画像信号に適応的にノイズを付加す
る。
【0075】また本発明においては、動画像信号を所定
の予測画像信号を用いて符号化し、符号化された信号に
所定の演算を施し、当該演算により得られた信号を量子
化し、量子化した信号が可変長符号化された動画像信号
を復号する動画像復号化装置61)において、復号され
た動画像信号の輝度信号に応じて、復号された動画像信
号に適応的にノイズを付加するノイズ付加手段(62)
を設ける。
【0076】また本発明においては、動画像信号を所定
の予測画像信号を用いて符号化し、符号化された信号に
所定の演算を施し、当該演算により得られた信号を量子
化し、量子化した信号が可変長符号化された動画像信号
を復号する動画像復号化装置(71)において、復号さ
れた動画像信号について輝度変化の緩やかさを表す平坦
度を算出し、当該平坦度に応じて、復号された動画像信
号に適応的にノイズを付加するノイズ付加手段(72)
を設ける。
【0077】また本発明においては、動画像信号を所定
の予測画像信号を用いて符号化し、符号化された信号に
所定の演算を施し、当該演算により得られた信号を量子
化し、量子化した信号が可変長符号化された動画像信号
を復号する動画像復号化装置(81)において、動画像
信号を符号化した際に用いた量子化スケールに応じて、
復号された動画像信号に適応的にノイズを付加するノイ
ズ付加手段(83)を設ける。
【0078】また本発明においては、動画像信号を所定
の予測画像信号を用いて符号化し、符号化された信号に
所定の演算を施し、当該演算により得られた信号を量子
化し、量子化した信号が可変長符号化された動画像信号
を復号する動画像復号化装置において、復号された動画
像信号の色のレベルを検出し、当該色のレベルに応じ
て、復号された動画像信号に適応的にノイズを付加する
ノイズ付加手段を設ける。
【0079】
【作用】動画像信号を所定の予測画像信号を用いて符号
化し、符号化された信号に所定の演算を施し、当該演算
により得られた信号を量子化し、量子化した信号が可変
長符号化された動画像信号を復号する。当該復号された
動画像信号に、復号された動画像信号の輝度信号に応じ
て適応的にノイズを付加する。これにより、デイジタル
圧縮によつて生ずる不自然な劣化を目立たなくすること
ができるので、強調処理を行うTVモニタでデイジタル
画像信号を見た場合でも自然な画像を再生し得る。
【0080】動画像信号を所定の予測画像信号を用いて
符号化し、符号化された信号に所定の演算を施し、当該
演算により得られた信号を量子化し、量子化した信号が
可変長符号化された動画像信号を復号する。当該復号さ
れた動画像信号について輝度変化の緩やかさを表す平坦
度を検出し、当該平坦度に応じて、復号された動画像信
号に適応的にノイズを付加する。これにより、デイジタ
ル圧縮によつて生ずる不自然な劣化を目立たなくするこ
とができるので、強調処理を行うTVモニタでデイジタ
ル画像信号を見た場合でも自然な画像を再生し得る。
【0081】動画像信号を所定の予測画像信号を用いて
符号化し、符号化された信号に所定の演算を施し、当該
演算により得られた信号を量子化し、量子化した信号が
可変長符号化された動画像信号を復号する。当該復号さ
れた動画像信号に、動画像信号を符号化する際に用いた
量子化スケールに応じて適応的にノイズを付加する。こ
れにより、デイジタル圧縮によつて生ずる不自然な劣化
を目立たなくすることができると共にモスキートノイズ
を低減させることができるので、強調処理を行うTVモ
ニタでデイジタル画像信号を見た場合でも自然な画像を
再生し得る。
【0082】動画像信号を所定の予測画像信号を用いて
符号化し、符号化された信号に所定の演算を施し、当該
演算により得られた信号を量子化し、量子化した信号が
可変長符号化された動画像信号を復号する。当該復号さ
れた動画像信号の色のレベルを検出し、当該色のレベル
に応じて、復号された動画像信号に適応的にノイズを付
加する。これにより、デイジタル圧縮によつて生ずる不
自然な劣化を目立たなくすることができるので、強調処
理を行うTVモニタでデイジタル画像信号を見た場合で
も自然な画像を再生し得る。
【0083】
【実施例】以下図面について、本発明の一実施例を詳述
する。
【0084】(1)第1実施例 図9との対応部分に同一符号を付して示す図1におい
て、60は全体として本発明の第1実施例による動画像
符号化/復号化装置を示している。デイジタル画像信号
における劣化、特に疑似輪郭は輝度が低く輝度変化の緩
やかな平坦な部分に発生しやすく、このような部分で視
覚的に劣化が目立つ。動画像符号化/復号化装置60で
は、復号化装置61のポストフイルタ62において、デ
イジタル画像信号におけるノイズ(劣化)又はノイズが
含まれている可能性のある領域を検出し、当該領域にラ
ンダムノイズを付加してデイジタル圧縮によつて生じた
不自然な劣化を目立たなくしている。
【0085】ポストフイルタ62の構成を図2に示す。
図2に示すように、ポストフイルタ62は、M系列発生
回路62A、ノイズ発生回路62B、加算器62C及び
クリツプ62Dによつて構成されている。ノイズ発生回
路62BはROM(read only memory)によつて構成さ
れており、動画像信号の輝度信号に付加するノイズを入
力輝度信号に応じて生成する。このノイズはホワイトノ
イズでもよいが、例えば、「−1」、「+1」、「−
2」、「+2」、「0」の値をランダムに発生する。こ
の各値の発生確率は入力画像の輝度値によつて変化す
る。
【0086】M系列発生回路62Aは乱数を発生してノ
イズ発生回路62Bに出力する。この乱数のビツト長は
ノイズ発生回路62Bにおけるノイズ発生確率の精度に
よつて決まり、例えばM系列発生回路62Aは6ビツト
の乱数を発生する。従つてノイズ発生回路62Bでは、
次表
【表1】 に示すように、輝度とM系列発生回路62Bで生成され
た6ビツトの乱数とに応じて「−1」、「+1」、「−
2」、「+2」、「0」のいずれかの値を加算器62C
に出力する。
【0087】ノイズ発生回路62Bで生成されたノイズ
と、入力輝度信号とは加算器62Cで加算された後クリ
ツプ回路62Dに出力され、クリツプ回路62Dによつ
て8ビツトの画像信号に丸められてD/A変換器15に
出力される。色差信号はなんの処理もされずにそのまま
D/A変換器16に出力される。
【0088】以上の構成において、動画像信号を所定の
予測画像信号を用いて符号化し、符号化された信号に所
定の演算を施し、当該演算により得られた信号を量子化
する。量子化した信号が可変長符号化された動画像信号
を復号し、復号された動画像信号に、当該復号された動
画像信号の輝度信号に応じて適応的にノイズを付加す
る。
【0089】以上の構成によれば、復号された動画像信
号の輝度信号に応じて、復号された動画像信号の輝度信
号に適応的にノイズを付加したことにより、TVモニタ
において実行される強調処理によつて生ずる劣化、特に
疑似輪郭を目立たなくすることができるので、強調処理
を行うTVモニタでデイジタル画像信号を見た場合で
も、自然な画像を再生し得る。
【0090】(2)第2実施例 図1との対応部分に同一符号を付して示す図3におい
て、70は全体として本発明の第2実施例による動画像
符号化/復号化装置を示している。第2実施例では、復
号化装置71のポストフイルタ72において、復号され
た動画像信号の平坦度(輝度変化の緩やかさ)を検出
し、当該平坦度と復号された動画像信号の輝度信号とに
応じて、復号された動画像信号の輝度信号に付加するノ
イズ量を制御している。
【0091】ポストフイルタ72の構成を図2との対応
部分に同一符号を付した図4に示す。ポストフイルタ7
2においてもポストフイルタ62と同様に輝度信号だけ
にノイズを付加する。復号された動画像信号はまずフレ
ームメモリ72Aに入力される。ここでフイールド単位
で処理する場合には、フイールドメモリを用いる。動画
像信号の輝度信号はフレームメモリ72Aより平坦度検
出回路72B、ノイズ発生回路62B、加算器62C及
び平坦度検出回路72Bに入力される。
【0092】平坦度検出回路72Bでは、各画素におけ
る平坦度を検出する。これは輝度が徐々に変換している
平坦な領域ほどノイズ(劣化)、特に疑似輪郭が目立つ
ためである。平坦度検出回路72Bでは、以下に説明す
る方法で各画素における平坦度を検出する。
【0093】画素eを中心とした3×3画素ブロツクを
図5に示す。まず平坦度を示す flatness というパラメ
ータを定義する。図5において、画素eのflatnessは次
式(2)、(3)、(4)、(5)及び(6)
【数2】
【数3】
【数4】
【数5】
【数6】 によつて与えられる。平坦度flatnessはその点での傾き
を示すパラメータであり、平坦であるほど小さく、エツ
ジ近傍で大きな値をとる。
【0094】ノイズ発生回路62Bでは、平坦度検出回
路72Bで検出された各画素の平坦度とM系列発生回路
62Aより入力される6ビツトの乱数に応じて、「−
1」、「+1」、「−2」、「+2」、「0」のいずれ
かの値を加算器62Cに出力する。この各値の発生確率
は次表
【表2】 に示すように、輝度及び当該画素における平坦度によつ
て変化する。
【0095】ノイズ発生回路62Bで生成されたノイズ
と、フレームメモリ72Aより入力される輝度信号と
は、加算器62Cで加算された後クリツプ62Dに出力
され、クリツプ回路62Dによつて8ビツトの画像信号
に丸められてD/A変換器15に出力される。
【0096】以上の構成において、動画像信号を所定の
予測画像信号を用いて符号化し、符号化された信号に所
定の演算を施し、当該演算により得られた信号を量子化
する。量子化した信号が可変長符号化された動画像信号
を復号し、当該復号された動画像信号の輝度信号と平坦
度とに応じて、復号された動画像信号の輝度信号に適応
的にノイズを付加する。
【0097】以上の構成によれば、復号された動画像信
号の平坦度を算出し、当該平坦度と復号された動画像信
号の輝度信号とに応じて、復号された動画像信号の輝度
信号に適応的にノイズを付加したことにより、TVモニ
タにおいて実行される強調処理によつて生ずる劣化、特
に疑似輪郭を目立たなくすることができるので、強調処
理を行うTVモニタでデイジタル画像信号を見た場合で
も自然な画像を再生し得る。
【0098】(3)第3実施例 図1との対応部分に同一符号を付して示す図6におい
て、80は全体として本発明の第3実施例による動画像
符号化/復号化装置を示している。この動画像符号化/
復号化装置80においては、復号化装置81のデコーダ
82はビツトストリームをデコードした際に、量子化ス
ケール(QS)をポストフイルタ83に出力する。ポストフ
イルタ83では、量子化スケール(QS)に応じて、復号さ
れた動画像信号の輝度信号に付加するノイズ量を制御し
ている。
【0099】動画像信号を符号化する際に量子化スケー
ル(QS)は画質を決定する重要なパラメータである。すな
わち量子化スケール(QS)が小さい場合には劣化は少な
く、量子化スケール(QS)が大きい場合には劣化が顕著で
ある。従つて復号化装置81では、量子化スケールが大
きい領域ほど付加するノイズ量を多くして、劣化を目立
たなくしている。
【0100】図19との対応部分に同一符号を付して示
す図7に復号化装置81のデコーダ82の構成を示す。
このデコーダ82では、可変長復号化回路84はビツト
ストリームの可変長符号を復号して量子化スケール(QS)
をポストフイルタ83のメモリ83Aに出力し、メモリ
83Aはこの量子化スケール(QS)を記憶する。
【0101】ポストフイルタ83の構成を図2との対応
部分に同一符号を付して示す図8に示す。復号された動
画像信号は画素カウンタ83B、フレームカウンタ83
C、ノイズ発生回路62B及び加算器62Cに入力され
る。画素カウンタ83Bは画素数をカウントし、フレー
ムカウンタ83Cはフレーム数をカウントする。カウン
トされた画素数及びフレーム数はアドレス発生回路83
Dに出力される。画素カウンタ83Bは1フレーム終了
するごとにリセツトされる。
【0102】アドレス発生回路83Dは得られたフレー
ム数及び画素数より、メモリ83Aより読み出す量子化
スケール(QS)のアドレスを発生してメモリ83Aに出力
し、当該アドレスに応じた量子化スケール(QS)がメモリ
83Aよりノイズ発生回路62Bに読み出される。ノイ
ズ発生回路62Bでは、この量子化スケール(QS)に応じ
て、復号された動画像信号に付加するノイズ量を制御す
る。
【0103】またノイズ発生回路62Bには、M系列発
生回路62Aにおいて生成された6ビツトの乱数が入力
される。従つてノイズ発生回路62Bでは、量子化スケ
ール(QS)及び6ビツトの乱数が入力されると、次表
【表3】 に示すように、量子化スケール(QS)及び6ビツトの乱数
に応じて「−1」、「+1」、「−2」、「+2」、
「0」のいずれかの値を加算器62Cに出力する。
【0104】ノイズ発生回路62Bで生成されたノイズ
と、輝度信号とは加算器62Cで加算された後クリツプ
62Dに出力され、クリツプ回路62Dによつて8ビツ
トの画像信号に丸められてD/A変換器15に出力され
る。色差信号はなんの処理もされずそのままD/A変換
器16に出力される。
【0105】以上の構成において、動画像信号を所定の
予測画像信号を用いて符号化し、符号化された信号に所
定の演算を施し、当該演算により得られた信号を量子化
する。量子化した信号が可変長符号化された動画像信号
を復号し、動画像信号を符号化する際に用いた量子化ス
ケール(QS)に応じて、復号された動画像信号の輝度信号
に適応的にノイズを付加する。
【0106】以上の構成によれば、デコーダ82より入
力される量子化スケール(QS)に応じて、復号された動画
像信号の輝度信号に適応的にノイズを付加したことによ
り、TVモニタにおける強調処理によつて生ずる劣化、
特に疑似輪郭を目立たなくすることができると共にモス
キートノイズを低減させることができるので、強調処理
を行うTVモニタでデイジタル画像信号を見た場合でも
自然な画像を再生し得る。
【0107】なお上述の実施例においては、デイジタル
画像信号をMPEG2方式によつて符号化した場合につ
いて述べたが、本発明はこれに限らず、他の画像信号符
号化方式によつてデイジタル画像信号を符号化してもよ
い。
【0108】また上述の実施例においては、復号された
動画像信号の輝度信号にノイズを付加する場合について
述べたが、本発明はこれに限らず、色差信号にもノイズ
を付加してもよい。この場合、各色差信号に対応する輝
度信号を用いてノイズを発生して付加する。
【0109】また上述の実施例においては、輝度変化の
緩やかさを表す平坦度を(2)、(3)、(4)、
(5)及び(6)式を用いて検出した場合について述べ
たが、本発明はこれに限らず、他の方法で検出してもよ
い。
【0110】また上述の実施例においては、復号された
動画像信号の輝度信号及び平坦度に応じて、復号された
動画像信号の輝度信号にノイズを付加した場合について
述べたが、本発明はこれに限らず、復号された動画像信
号の平坦度だけに応じて、復号された動画像信号にノイ
ズを付加してもよい。
【0111】また上述の実施例においては、動画像信号
を符号化した際に用いた量子化スケールに応じて、復号
された動画像信号の輝度信号にノイズを付加した場合に
ついて述べたが、本発明はこれに限らず、復号された動
画像信号の輝度信号と量子化スケールとに応じてノイズ
を付加してもよい。この場合強調処理によつて生ずる劣
化、特に疑似輪郭を一段と目立たなくすることができ
る。
【0112】また上述の実施例においては、復号された
動画像信号の輝度信号に応じて、復号された動画像信号
の輝度信号にノイズを付加した場合について述べたが、
本発明はこれに限らず、色のレベルに応じて、復号され
た動画像信号にノイズを付加してもよい。例えば赤色や
青色の領域にノイズを付加する。ここで輝度信号及び色
のレベルに応じて、復号された動画像信号にノイズを付
加することにより、強調処理によつて生じる劣化、特に
疑似輪郭を一段と目立たなくすることができる。
【0113】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、動画像信
号を所定の予測画像信号を用いて符号化し、符号化され
た信号に所定の演算を施し、当該演算により得られた信
号を量子化し、量子化した信号が可変長符号化された動
画像信号を復号し、当該復号された動画像信号の輝度信
号に応じて、復号された動画像信号に適応的にノイズを
付加することにより、デイジタル圧縮によつて生ずる不
自然な劣化を目立たなくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による動画像符号化装置/
復号化装置を示すブロツク図である。
【図2】第1実施例におけるポストフイルタの説明に供
するブロツク図である。
【図3】本発明の第2実施例による動画像符号化装置/
復号化装置を示すブロツク図である。
【図4】第2実施例におけるポストフイルタの説明に供
するブロツク図である。
【図5】輝度変化の緩やかさを表す平坦度の説明に供す
る略線図である。
【図6】本発明の第3実施例による動画像符号化装置/
復号化装置を示すブロツク図である。
【図7】第3実施例におけるデコーダの説明に供するブ
ロツク図である。
【図8】第3実施例におけるポストフイルタの説明に供
するブロツク図である。
【図9】従来の動画像符号化/復号化装置の構成を示す
ブロツク図である。
【図10】図9の動画像符号化/復号化装置におけるプ
リフイルタ/ポストフイルタとして2次元ローパスフイ
ルタの構成を示す接続図である。
【図11】図10の2次元ローパスフイルタの係数の説
明に供する略線図である。
【図12】フレーム相関を利用した動画像信号の高能率
符号化の原理の説明に供する略線図である。
【図13】動画像信号を圧縮する場合のピクチヤタイプ
の説明に供する略線図である。
【図14】動画像信号符号化方法の原理の説明に供する
略線図である。
【図15】図9の動画像符号化/復号化装置におけるエ
ンコーダの構成を示すブロツク図である。
【図16】フオーマツト変換回路の説明として画像デー
タの構造を示す略線図である。
【図17】エンコーダの予測モード切替え回路の動作の
説明に供する略線図である。
【図18】エンコーダのDCTモード切替え回路の動作
の説明に供する略線図である。
【図19】図9の動画像符号化/復号化装置におけるデ
コーダの構成を示すブロツク図である。
【図20】TVモニタにおける強調処理の説明に供する
ブロツク図である。
【図21】TVモニタにおける強調処理の説明に供する
ブロツク図である。
【図22】強調処理によつ生ずる問題点の説明に供する
略線図である。
【符号の説明】
1……符号化装置、2、61、71、81……復号化装
置、3……記録媒体/伝送路、4……前処理回路、5、
6……A/D変換器、7……プリフイルタ、8、13、
21、35、48、72A……フレームメモリ、8A、
13A……輝度信号フレームメモリ、8B、13B……
色差信号フレームメモリ、9、12……フオーマツト変
換回路、10……エンコーダ、11、82……デコー
ダ、14、62、72、83……ポストフイルタ、1
5、16、51……D/A変換器、17……後処理回
路、20……動きベクトル検出回路、21A……前方原
画像部、21B……参照原画像部、21C……後方原画
像部、22……予測モード切替え回路、23……予測モ
ード判定回路、24……演算部、24A、24B、24
C、34、47、62C……演算器、25、42、84
……可変長符号化回路、26、43……動き補償回路、
27……DCTモード切替え回路、28……DCT回
路、29……量子化回路、30……送信バツフア、3
1、45……逆量子化回路、32、46……逆DCT回
路、33、44……DCTブロツク並替え回路、35
A、48A……前方予測画像部、35B、48B……後
方予測画像部、40……受信バツフア、41……復号回
路、42……可変長復号化回路、50……TVモニタ、
52……強調フイルタ、53……デイスプレイ、60、
70、80……動画像符号化装置/復号化装置、62A
……M系列発生回路、62B……ノイズ発生回路、62
D……加算器、72B……平坦度検出回路、83A……
メモリ、83B……画素カウンタ、83C……フレーム
カウンタ、83D……アドレス発生回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 7/32

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】動画像信号を所定の予測画像信号を用いて
    符号化し、符号化された信号に所定の演算を施し、当該
    演算により得られた信号を量子化し、量子化した信号が
    可変長符号化された動画像信号を復号する動画像復号化
    方法において、 上記復号された動画像信号の輝度信号に応じて、上記復
    号された動画像信号に適応的にノイズを付加することを
    特徴とする動画像復号化方法。
  2. 【請求項2】上記復号された動画像信号について輝度変
    化の緩やかさを表す平坦度を算出し、当該平坦度と上記
    輝度信号とに応じて、上記復号された動画像信号に適応
    的にノイズを付加することを特徴とする請求項1に記載
    の動画像復号化方法。
  3. 【請求項3】上記動画像信号を符号化した際に用いた量
    子化スケールと上記輝度信号とに応じて、上記復号され
    た動画像信号に適応的にノイズを付加することを特徴と
    する請求項1に記載の動画像復号化方法。
  4. 【請求項4】上記復号された動画像信号の色のレベルを
    検出し、当該色のレベルと上記輝度信号とに応じて、上
    記復号された動画像信号に適応的にノイズを付加するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の動画像復号化方法。
  5. 【請求項5】動画像信号を所定の予測画像信号を用いて
    符号化し、符号化された信号に所定の演算を施し、当該
    演算により得られた信号を量子化し、量子化した信号が
    可変長符号化された動画像信号を復号する動画像復号化
    方法において、 上記復号された動画像信号について輝度変化の緩やかさ
    を表す平坦度を算出し、当該平坦度に応じて、上記復号
    された動画像信号に適応的にノイズを付加することを特
    徴とする動画像復号化方法。
  6. 【請求項6】動画像信号を所定の予測画像信号を用いて
    符号化し、符号化された信号に所定の演算を施し、当該
    演算により得られた信号を量子化し、量子化した信号が
    可変長符号化された動画像信号を復号する動画像復号化
    方法において、 上記動画像信号を符号化した際に用いた量子化スケール
    に応じて、上記復号された動画像信号に適応的にノイズ
    を付加することを特徴とする動画像復号化方法。
  7. 【請求項7】動画像信号を所定の予測画像信号を用いて
    符号化し、符号化された信号に所定の演算を施し、当該
    演算により得られた信号を量子化し、量子化した信号が
    可変長符号化された動画像信号を復号する動画像復号化
    方法において、 上記復号された動画像信号の色のレベルを検出し、当該
    色のレベルに応じて、上記復号された動画像信号に適応
    的にノイズを付加することを特徴とする動画像復号化方
    法。
  8. 【請求項8】動画像信号を所定の予測画像信号を用いて
    符号化し、符号化された信号に所定の演算を施し、当該
    演算により得られた信号を量子化し、量子化した信号が
    可変長符号化された動画像信号を復号する動画像復号化
    装置において、 上記復号された動画像信号の輝度信号に応じて、上記復
    号された動画像信号に適応的にノイズを付加するノイズ
    付加手段を具えることを特徴とする動画像復号化装置。
  9. 【請求項9】上記ノイズ付加手段は、上記復号された動
    画像信号について輝度変化の緩やかさを表す平坦度を検
    出し、当該平坦度と上記輝度信号とに応じて、上記復号
    された動画像信号に適応的にノイズを付加することを特
    徴とする請求項8に記載の動画像復号化装置。
  10. 【請求項10】上記ノイズ付加手段は、上記動画像信号
    を符号化した際に用いた量子化スケールと上記輝度信号
    とに応じて、上記復号された動画像信号に適応的にノイ
    ズを付加することを特徴とする請求項8に記載の動画像
    復号化装置。
  11. 【請求項11】上記ノイズ付加手段は、上記復号された
    動画像信号の色のレベルを検出し、当該色のレベルと上
    記輝度信号とに応じて、上記復号された動画像信号に適
    応的にノイズを付加することを特徴とする請求項8に記
    載の動画像復号化装置。
  12. 【請求項12】動画像信号を所定の予測画像信号を用い
    て符号化し、符号化された信号に所定の演算を施し、当
    該演算により得られた信号を量子化し、量子化した信号
    が可変長符号化された動画像信号を復号する動画像復号
    化装置において、 上記復号された動画像信号について輝度変化の緩やかさ
    を表す平坦度を算出し、当該平坦度に応じて、上記復号
    された動画像信号に適応的にノイズを付加するノイズ付
    加手段を具えることを特徴とする動画像復号化装置。
  13. 【請求項13】動画像信号を所定の予測画像信号を用い
    て符号化し、符号化された信号に所定の演算を施し、当
    該演算により得られた信号を量子化し、量子化した信号
    が可変長符号化された動画像信号を復号する動画像復号
    化装置において、 上記動画像信号を符号化した際に用いた量子化スケール
    に応じて、上記復号された動画像信号にノイズを付加す
    るノイズ付加手段を具えることを特徴とする動画像復号
    化装置。
  14. 【請求項14】動画像信号を所定の予測画像信号を用い
    て符号化し、符号化された信号に所定の演算を施し、当
    該演算により得られた信号を量子化し、量子化した信号
    が可変長符号化された動画像信号を復号する動画像復号
    化装置において、 上記復号された動画像信号の色のレベルを検出し、当該
    色のレベルに応じて、上記復号された動画像信号に適応
    的にノイズを付加するノイズ付加手段を具えることを特
    徴とする動画像復号化装置。
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