JPH0630332A - 動画像の符号化及び復号化装置 - Google Patents

動画像の符号化及び復号化装置

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JPH0630332A
JPH0630332A JP17863992A JP17863992A JPH0630332A JP H0630332 A JPH0630332 A JP H0630332A JP 17863992 A JP17863992 A JP 17863992A JP 17863992 A JP17863992 A JP 17863992A JP H0630332 A JPH0630332 A JP H0630332A
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JP
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image
frame
signal
moving picture
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JP17863992A
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Jun Yonemitsu
潤 米満
Motoki Kato
元樹 加藤
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 映画をプルダウンによりビデオ信号に変換し
た動画像を符号化・復号化する場合に、圧縮効率を落と
さずにDCTを行うことを目的とするものである。 【構成】 フイールド単位のビデオ信号は、プルダウン
検出回路1により、重複したフイルードが検出され、フ
イールドモード信号として出力される。フイールドモー
ド信号は、ビデオ信号をスキヤンコンバータ2、フイー
ルド順序入れ替え回路3、適応符号器4に供給され、重
複したフイールドにおいて、圧縮効率を落とさずにDC
T処理できるようなフレーム/フイールド処理を選択す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像信号を直交変換に
よって高能率符号化する画像信号の高能率符号化装置及
び復号化装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】動画像の高能率符号化方式として代表的
なものとしてMPEG(蓄積用動画像符号化)方式があ
る。これはISO−IEC/JTC1/SC2/WG1
1にて議論され標準案として提案されたものであり、動
き補償予測符号化とDCT(Discrete Cosine Transfor
m)符号化を組み合わせたハイブリツド方式が採用され
ている。
【0003】動き補償予測符号化は、画像信号の時間軸
方向の相関を利用した方法であり、すでに復号再生され
てわかっている信号から、現在入力された画像を予測
し、その時の予測誤差だけを伝送することで、符号化に
必要な情報量を圧縮する方法である。またDCT符号化
は、画像信号の持つフレーム内2次元相関性を利用し
て、ある特定の周波数成分に信号電力を集中させ、この
集中分布した係数のみを符号化することで情報量の圧縮
を可能とする。例えば、絵柄が平坦で画像信号の自己相
関性が高い部分ではDCT係数は低周波数成分へ集中分
布する。よってこの場合は低域へ集中分布した係数のみ
を符号化することで情報量の圧縮が可能となる。
【0004】上記MPEGによる画像信号の高能率符号
化方式の原理は、以下に示すようなものである。すなわ
ち、この高能率符号化方式では、先ず、画像間の差分を
取ることで時間軸方向の冗長度を落とし、その後、いわ
ゆる離散コサイン変換(DCT)処理と可変長符号とを
使用して空間軸方向の冗長度を落とすようにしている。
【0005】先ず、上記時間軸方向の冗長度について以
下に述べる。一般に、連続した動画では、時間的に前後
の画像と、ある注目している画像(すなわちある時刻の
画像)とは良く似ているものである。このため、例えば
図14に示すように、今から符号化しようとしている画
像と、時間的に前方の画像との差分を取り、その差分を
伝送するようにすれば、時間軸方向の冗長度を減らして
伝送する情報量を少なくすることが可能となる。このよ
うにして符号化される画像は、後述する前方予測符号化
画像(Predictive-coded picture、Pピクチヤ或いはP
フレーム)と呼ばれる。同様に、上記今から符号化しよ
うとしている画像と、時間的に前方或いは後方若しく
は、前方及び後方から作られた補間画像との差分をと
り、それらのうち小さな値の差分を伝送するようにすれ
ば、時間軸方向の冗長度を減らして伝送する情報量を少
なくすることが可能となる。このようにして符号化され
る画像は、後述する両方向予測符号化画像(Bidirectio
nallyPredictive-coded picture、Bピクチヤ或いはB
フレーム)と呼ばれる。なお、この図14において、図
中Iで示す画像は後述する画像内符号化画像(イントラ
符号化画像:Intra-coded picture 、Iピクチヤ或いは
Iフレーム)を示し、図中Pで示す画像は上記Pピクチ
ヤを示し、図中Bで示す画像は上記Bピクチヤを示して
いる。
【0006】また、各予測画像を作るためには、いわゆ
る動き補償が行われる。すなわちこの動き補償によれ
ば、例えば8×8画素の単位ブロツクにより構成される
例えば16×16画素のブロツク(以下マクロブロツク
と呼ぶ)を作り、前画像の当該マクロブロツクの位置の
近傍で一番差分の少ないところを探索し、この探索され
たマクロブロツクとの差分をとることにより、送らなけ
ればならないデータを削減することができる。実際に
は、例えば、上記Pピクチヤ(前方予測符号化画像)で
は、動き補償後の予測画と差分をとったものと、当該動
き補償後の予測画と差分をとらないものとのうち、デー
タ量の少ないものを上記16×16画素のマクロブロツ
ク単位で選択して符号化する。
【0007】しかし、上述のような場合、例えば物体が
動いた後ろから出てきた部分(画像)に関しては、多く
のデータを送らなければならない。そこで、例えば上記
Bピクチヤ(両方向予測符号化画像)では、既に復号化
された動き補償後の時間的に前方或いは後方の画像及
び、その両者を足して作った補間画像と上記今から符号
化しようとしている画像との差分と、当該差分を取らな
いものすなわち今から符号化しようとしている画像の四
者のうち、一番データ量の少ないものが符号化される。
【0008】次に、上記空間軸方向の冗長度について以
下に述べる。画像データの差分は、そのまま伝送するの
ではなく、上記8×8画素の単位ブロツク毎に離散コサ
イン変換(DCT)をかける。当該DCTは、画像を画
素レベルでなく、コサイン関数のどの周波数成分がどれ
だけ含まれているかで表現するものであり、例えば2次
元DCTにより、8×8画素の単位ブロツクのデータ
は、2次元DCTにより8×8のコサイン関数の成分の
係数ブロツクに変換される。例えば、テレビカメラで撮
影したような自然画の画像信号は滑らかな信号になるこ
とが多く、この場合、当該画像信号に対して上記DCT
処理を施すことにより効率良くデータ量を落とすことが
できる。
【0009】すなわち例えば、上述の自然画の画像信号
のような滑らかな信号の場合、上記DCTをかけること
により、ある係数の回りに大きな値が集中するようにな
る。この係数を量子化すると、上記8×8の係数ブロツ
クは殆どが0になり、大きな係数のみが残るようにな
る。そこで、この8×8の係数ブロツクのデータを伝送
する際には、いわゆるジグザグスキヤンの順で、非零係
数とその係数の前にどれだけ0が続いたかを示すいわゆ
る0ランを一組としたいわゆるハフマン符号で送るよう
にすることで、伝送量を減らすことが可能となる。ま
た、復号器側では、逆の手順で画像を再構成する。
【0010】ここで、上述した符号化方式が取り扱うデ
ータの構造を図15に示す。すなわち、この図15に示
すデータ構造は、下から順に、ブロツク層と、マクロブ
ロツク層と、スライス層と、ピクチヤ層と、グループオ
ブピクチヤ(GOP:Groupof Picture)層と、ビデオ
シーケンス層とからなる。以下、この図15において下
の層から順に説明する。
【0011】先ず、上記ブロツク層において、当該ブロ
ツク層のブロツクは、輝度又は色差の隣合った8×8の
画素(8ライン×8画素の画素)から構成される。上述
したDCT(離散コサイン変換)は、この単位ブロツク
毎にかけられる。上記マクロブロツク層において、当該
マクロブロツク層のマクロブロツクは、左右及び上下に
隣合った4つの輝度ブロツク(輝度の単位ブロツク)Y
0 ,Y1,Y2 ,Y3 と、画像上では上記輝度ブロツク
と同じ位置に当たる色差ブロツク(色差の単位ブロツ
ク)Cr ,Cb との全部で6個のブロツクで構成され
る。これらブロツクの伝送の順は、Y0 ,Y1 ,Y2 ,
Y3 ,Cr ,Cb の順である。ここで、当該符号化方式
において、予測画(差分をとる基準の画像)に何を用い
るか、或いは差分を送らなくても良いか等は、このマク
ロブロツク単位で判断される。
【0012】上記スライス層は、画像の走査順に連なる
1つ又は複数のマクロブロツクで構成されている。この
スライスの頭(ヘツダ)では、画像内における動きベク
トル及びDC(直流)成分の差分がリセツトされ、ま
た、最初のマクロブロツクは、画像内での位置を示すデ
ータを持っており、したがってエラーが起こった場合で
も復帰できるようになされている。そのため、上記スラ
イスの長さや始まる位置は任意となり、伝送路のエラー
状態によって変えられるようになっている。
【0013】上記ピクチヤ層において、ピクチヤすなわ
ち1枚1枚の画像は、少なくとも1つ又は複数の上記ス
ライスから構成される。そして、それぞれが符号化の方
式にしたがって、上述のようなイントラ符号化画像(I
ピクチヤ或いはIフレーム),上記前方予測符号化画像
(Pピクチヤ或いはPフレーム),両方向予測符号化画
像(Bピクチヤ或いはBフレーム),DCイントラ符号
化画像(DC coded (D)picture)の4種類の画像に分類
される。
【0014】ここで、上記イントラ符号化画像(Iピク
チヤ)においては、符号化される時に、その画像1枚の
中だけで閉じた情報のみを使用する。したがって、言い
換えれば、復号化する時にIピクチヤ自身の情報のみで
画像が再構成できることになる。実際には、差分を取ら
ずにそのままDCT処理して符号化を行う。この符号化
方式は、一般的に効率が悪いが、これを随所に入れてお
けば、ランダムアクセスや高速再生が可能となる。
【0015】上記前方予測符号化画像(Pピクチヤ)に
おいては、予測画像(差分をとる基準となる画像)とし
て、入力で時間的に前に位置し既に復号化されたIピク
チヤ又はPピクチヤを使用する。実際には、動き補償さ
れた予測画像との差を符号化するのと、差を取らずにそ
のまま符号化する(イントラ符号)のと何れか効率の良
い方を上記マクロブロツク単位で選択する。
【0016】上記両方向予測符号化画像(Bピクチヤ)
においては、予測画像として時間的に前に位置し既に復
号化されたIピクチヤ又はPピクチヤ及び、その両方か
ら作られた補間画像の3種類を使用する。これにより、
上記3種類の動き補償後の差分の符号化とイントラ符号
との中で一番効率の良いものをマクロブロツク単位で選
択できる。
【0017】上記DCイントラ符号化画像は、DCTの
DC係数のみで構成されるイントラ符号化画像であり、
他の3種の画像と同じシーケンスには存在できないもの
である。上記グループオブピクチヤ(GOP)層は、1
又は複数枚のIピクチヤと、0又は複数枚の非Iピクチ
ヤとから構成されている。ここで、符号器への入力順
を、例えば、1I,2B,3B,4P*5B,6B,7
I,8B,9B,10I,11B,12B,13P,1
4B,15B,16P*17B,18B,19I,20
B,21B,22Pのようにした時、当該符号器の出力
すなわち復号器の入力は、例えば、1I,4P,2B,
3B*7I,5B,6B,10I,8B,9B,13
P,11B,12B,16P,14B,15B*19
I,17B,18B,22P,20B,21Bとなる。
このように符号器の中で順序の入れ換えがなされるの
は、例えば、上記Bピクチヤを符号化又は復号化する場
合には、その予測画像となる時間的には後方である上記
Iピクチヤ又はPピクチヤが先に符号化されていなくて
はならないからである。ここで、上記Iピクチヤの間隔
(例えば9)及び、Iピクチヤ又はBピクチヤの間隔
(例えば3)は自由である。また、Iピクチヤ又はPピ
クチヤの間隔は、当該グループオブピクチヤ層の内部で
変わってもよいものである。なお、グループオブピクチ
ヤ層の切れ目は、上記*で表されている。また、上記I
はIピクチヤ、上記PはPピクチヤ、上記BはBピクチ
ヤを示している。
【0018】上記ビデオシーケンス層は、画像サイズ、
画像レート等が同じ1又は複数のグループオブピクチヤ
層から構成される。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】MPEGは、基本的に
ノンインタレース信号を対象とした符号化技術であるた
め、インタレース信号に適用しようとすると情報圧縮の
効率上、次のような問題が生ずる。即ち、所謂テレシネ
により、映画などのフイルム画像をインタレースビデオ
信号に変換する場合、2−3プルダウン(pull down)と
いう手法が広く用いられている。2−3プルダウンの原
理を図1により説明する。フイルムは毎秒24コマ、即
ち24Hzであるのに対し、ビデオ信号は60フイール
ド、即ち60Hzであるため、テレシネにおいてフイー
ルド数の変換が必要となる。これにはフイルムの連続し
た2コマのうち、最初のコマをビデオの2フイールドに
対応させ、次のコマを3フイールドに対応させるという
方法を用いる。
【0020】図1中、フイルムソースにおけるコマが
第0フイールド、第1フイールドに対応している。コ
マは第2フイールド、第3フイールド、第4フイールド
に対応している。以下同様に、コマが第5フイール
ド、第6フイールドに対応し、コマは第7フイール
ド、第8フイールド、第9フイールドに対応している。
ところで、テレシネによりビデオ信号に変換された動画
像をフレーム単位で扱おうとすると、図2に示すよう
に、もとのフイルムのコマと同じ絵であるフレームと、
フイルムの連続した2コマの絵を合わせ持ったフレーム
が生ずることになる。図2中、第4フイールドと第5フ
イールドとで構成されるフレーム、及び第6フイールド
と第7フイールドとで構成されるフレームがそれであ
る。
【0021】このようなフレームでは、映像の動きが速
い場合やフレーム内でシーンチェンジが起こってしまう
場合、フレーム内画像信号の垂直方向の相関性が低くな
り、DCTにより信号変換した場合に、圧縮効率が低下
してしまうという問題が生じる。また同様に動き補償予
測についても、画像信号の相関性が低いため、適切な予
測が得られないという問題が生じる。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような課
題を解決するため、映画などのフイルムソースを2−3
プルダウン(pull down)により変換して、60Hzのフ
イールド単位で入力されてくるビデオ信号に対し、2−
3プルダウンにおいて重複されているフイールドを検出
し、その検出信号に従って、処理する画像の単位をフイ
ールドとするかフレームとするかを決定し、フレームを
単位とする場合には連続する2フイールドをスキヤンコ
ンバートによりフレームに変換し、先の検出信号に応じ
て、処理する画像の単位をフイールドとフレームの2通
りを適応的に切替えて画像の符号化を行なえることを特
徴とする動画像符号化装置を提供する。
【0023】また、符号化された情報から画像を復号
し、さらに処理された画像の単位がフイールドであるか
フレームであるかの切替え信号を復号し、その切替え信
号に基づいて、フレームを単位とした場合にはそれをス
キヤンコンバートにより連続する2フイールドに変換
し、60Hzのフイールド単位のビデオ信号を再生する
ことを特徴とする動画像復号化装置を提供するものであ
る。
【0024】本発明では、図3に示すようにフイールド
構成の動画像について、フレームを一単位で扱うだけで
なく、フイールドを1単位として動き補償予測およびD
CT(またはその他の直交変換)を施すことができるよ
うにした。更にフレームを一単位で扱う場合には、本来
のフレームの切れ目を変えられるようにして、画像圧縮
の効率を向上させる動画像の符号化装置および復号化装
置を提供するものである。
【0025】
【実施例】図4は本発明による動画像符号化器の一実施
例の構成を示すブロツク図である。入力された60Hz
ビデオフイールド信号(Vf)は、後述する2−3プルダウ
ン検出回路1により、2−3プルダウンにおいて重複さ
れているフイールドを検出し、その検出信号8に従っ
て、処理する画像の単位をフイールドとするかフレーム
とするかを決定し、フレームを単位とする場合には連続
する2フイールドを後述するスキヤンコンバーター2に
よりフレームに変換する。スキヤンコンバートされた画
像信号は、フイールド順序の入れ替え回路3によりフイ
ールド入れ替えの後、後述する適応符号器4により、フ
イールドモード信号8に応じてフイールド又はフレーム
により、適応的に符号化される。
【0026】符号化された画像信号は、ECC5によ
り、適切な誤り訂正符号処理され、変調回路6により変
調後、光デイスク等の記録メデイア7に記録される。2
−3プルダウン検出回路1を図9に基づいて説明する。
入力された60Hzビデオフイールド信号1は、フイー
ルド遅延回路82、83により2フイールド遅れのフイ
ールド信号と差分化器84において1画素毎に差分値が
計算される。1画素毎に計算される差分値はその絶対値
が絶対値器85で計算され、その1フイールドあたりの
累積和が累積器86で計算される。
【0027】この累積値は予め定められている閾値88
と比較器87で比較され、閾値88よりも小なる場合に
は、入力されたフイールド信号は2−3プルダウンによ
って重複されているフイールドであると判断され、フイ
ールドを単位として符号化するように指示する仮フイー
ルドモード信号89が出力される。更に本実施例では、
この仮フイールドモード信号89を安定化するために、
フライホイール回路90を付加している。
【0028】即ち、フライホイール回路90は、仮フイ
ールドモード信号89をフイールド同期パルス(f-SYNC)
でリセツトをかけるとともに、5フイールドの遅延回路
91で遅延した信号との論理積をAND回路92で得、
この出力をダウンカウンタ94とカウンタ95によりゲ
ートし、フイールドモード信号9としている。スキヤン
コンバーター2の動作を図10に基づいて説明する。ス
キヤンコンバーター3は、1フイールドメモリと1フイ
ールドを構成するライン数に等しい数のアドレスを記憶
しておくためのメモリと、W/Rアドレス制御回路等で
実現できる。簡単のため、図11に示すように、1フイ
ールドが4ラインで構成されていると仮定して説明す
る。図11中、数字はライン番号を示し、第0フイール
ドの第0ラインはフレームにおける第0ラインに、第1
フイールドの第4ラインはフレームにおける第0ライン
に該当する。以下同様に、第0フイールド及び第1フイ
ールドの各ラインは交互に入れ子の関係としてフレーム
を構成する。
【0029】この時、2フイールドから1フレームへの
変換は図10に示すように行なわれる。まず第0フイー
ルドのライン0〜3が順にラインメモリーA〜Dに書き
込まれる。次にラインメモリーAにあるライン0を読み
だし、直後に同じラインメモリーAに第1フイールドの
ライン4を書き込む(DRAMのリードモデイフアイラ
イトモードで実現できる)。次にラインメモリAにある
ライン4を読みだし、直後に同じラインメモリAに第1
フイールドのライン5を書き込む。次にラインメモリB
にあるライン1を読みだし、直後に同じラインメモリB
に第1フイールドのライン6を書き込む。次にラインメ
モリAにあるライン5を読みだし、直後に同じラインメ
モリAに第1フイールドのライン7を書き込む。以下同
様にして2フイールドから1フレームへの変換が行なわ
れる。
【0030】次にフイールド順序入れ替え回路3及び適
応符号器4について図6により詳細に説明する。前述し
たスキヤンコンバータ2の出力信号は、フイールド順序
入れ替え回路3に供給される。このフイールド順序入れ
替え回路3からの出力は、ブロツク化回路51により、
例えば16×16画素のマクロブロツク単位のデータと
され、動き検出回路52により動き検出された後、差分
検出器53に伝送される。当該差分検出器53には、後
述する動き補償器付フイールドメモリ群61〜64から
の動き補償された画像データも供給され、当該差分検出
器53でこれらの差分が検出される。
【0031】上記差分検出器53の出力は、直交変換
(DCT)処理を行うDCT回路54に送られる。当該
DCT回路54でDCT処理されて得られたDCT係数
データは、量子化器55に送られる。当該量子化器55
からの量子化データは、例えばいわゆるハフマン符号化
やランレングス符号化等の可変長符号化処理を行う可変
長符号化回路56及びバツフア57を介して、可変長符
号化データとして出力される。
【0032】また、上記動き補償器付フイールドメモリ
群21〜24には、上記量子化器55からの量子化デー
タが、当該量子化器55での量子化処理の逆量子化処理
を行う逆量子化器58と上記DCT回路54でのDCT
処理の逆DCT処理を行う逆DCT回路59とを介し、
更に加算器60を介したデータが供給されるようになっ
ている。また、上記加算器60では、上記逆DCT回路
59の出力と当該動き補償器付フレームメモリ群61〜
64の出力との加算がなされる。なお、バツフア57か
らは、当該バツフア57のオーバーフロウを防止するた
めの信号が、上記量子化器55にフイードバツクされる
ようになっている。
【0033】一方、上記ブロツク化回路51から上記マ
クロブロツク単位で出力された画像データは、動き検出
回路52に伝送される。上記動き検出回路52は、マク
ロブロツク単位で画像間の動きベクトルと各画素の絶対
値差分和を検出し、これらのデータ(画像間の動きベク
トルのデータと絶対値差分和のデータ)を出力する。絶
対値差分和のデータは動き予測モード決定回路66に伝
送される。
【0034】動き予測モード決定回路66での動き予測
モード決定方法について、図3により詳細に説明する。
図中、Iはフイールド内符号フイールド、Pは前方予測
によるフイールド、Bは両方向予測によるフイールドを
示す。フイールドP7とフイールドP8とからなるフレ
ーム(楕円で囲まれたフレーム)は、時間的に後ろ(過
去)にあるフイールドI3とフイールドP4とからフレ
ームより予測されるモードが採られる(関係を点線で示
す)。またフイールドB5とフイールドB6とからなる
フレームは、時間的に後ろ(過去)にあるフイールドI
3とフイールドP4とからフレームと、時間的に前(未
来)にあるフイールドP7とフイールドP8とからなる
フレームより以下の3通りの方法で予測することができ
る。
【0035】第1の方法、前フレームからの予測モー
ド。第2の方法、前後両フレームからの線形予測モード
(前フレームからの参照マクロブロツクと後フレームか
らの参照マクロブロツクを1画素毎に線形演算(たとえ
ば平均値計算)をする)。第3の方法、後フレームから
の予測モード。
【0036】この3通りの方法の1を選択する方法を図
13に基づいて説明する。上記動き検出回路52で計算
された前フレームからの予測誤差の絶対値差分和をX、
また後フレームからの予測誤差の絶対値差分和をYとす
る時、Y>jXの場合、第1の方法により予測モードが
選択される。また、kX<=Y<=jXの場合には、第
2の方法により予測モードが選択される。
【0037】またY<kXの場合には、第3の方法によ
り予測モードが選択される。また、上記動き補償器付フ
イールドメモリ群21〜24には、上記動き予測モード
判定回路66からの予測モードデータ(PD)と動きベクト
ルデータ(MD)とが供給されている。したがって、当該動
き補償器付フレームメモリ群では、上記動き予測におけ
る予測モードデータと上記動きベクトルデータを用いた
動き補償が行われる。
【0038】上述した本実施例の画像装置の高能率符号
化装置おいては、入力される画像信号の性質に応じて、
処理する画像の単位をフイールドとフレームの2通りを
適応的に切替えて画像の符号化を行なえることができる
ため、処理する画像の単位をフイールドのみもしくはフ
レームのみを単位とする場合に比べ、効率の良い符号化
が可能となっている。
【0039】復号器の構成は、図5に示す。光デイスク
等のメデイアからの読み出し信号は、復調回路168に
て復調され、ECCデコーダ169により誤り訂正がな
され、ビツトストリームを形成する。誤り訂正のされた
信号は、後述するフイールド/フレームの適応復号器1
70により適応処理され、スキヤンコンバータ177に
より60Hz のフイールドビデオ信号に変換される。
【0040】フイールド/フレームの適応復号器170
及びスキヤンコンバータ177の実施例は図7により詳
細に説明する。前述したECCデコーダ169により誤
り訂正がなされたビツトストリームは、バツフア171
に一時蓄積される。次に逆VLC回路172によって符
号化ビツトストリームからの情報に従って、逆量子化器
173によりブロツク毎に逆量子化され、逆DCT回路
174により逆DCTされる。
【0041】逆量子化器173、逆DCT回路174は
前述のDCT54、量子化器55と相補的な構成とされ
る。予測器180はこれらブロツク毎に処理された逆D
CT174の出力より、画像を再現するためのものであ
る。予測器180の出力と逆DCT回路174の出力と
の加算信号を加算器175により形成し、フイールドメ
モリ181〜184に書込むとともに、加算器175か
らの現フイールドとフイールドメモリ181〜184に
書き込まれたフイールドの1を順次セレクタ176によ
り順次選択することにより、符号化前のフイールド順序
と合致した動画像信号を得る。
【0042】フイールドメモリ181〜184に書込み
・読み出し制御は、読み出しアドレス発生回路185、
書込みアドレス発生回路186、及び外部同期信号に追
従(ゲンロツク)した同期信号を発生する同期信号発生
器178、及びデイスプレイアドレス発生回路179に
より制御される。詳細な回路構成は割愛するが、これら
のの制御は1チツプのマイコン、PROMにより構成で
きることは明らかである。
【0043】再現された動画像は、符号化ビツトストリ
ームから復号された、画像がフイールドであるかフレー
ムであるかの切替え信号に基づいて、フレームを単位と
した場合にはそれをスキヤンコンバータ177により連
続する2フイールドに変換する。このようにして、60
Hzのフイールド単位の動画像信号を再生することがで
きる。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の動画像の
符号化及び復号化装置によれば、プルダウンにより重複
したフイールドを有するフイールド構成の動画像信号に
ついて、フレームを1単位で扱うだけでなく、フイール
ドを1単位として動き補償予測およびDCT(またはそ
の他の直交変換)を施すことができる。
【0045】またフレームを一単位で扱う場合には、本
来のフレームの切れ目を変えられるようにして、画像圧
縮の効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】2−3プルダウンの原理を説明するための図で
ある。
【図2】フレーム単位による符号化を説明するための図
である。
【図3】本発明による予測モードを説明するための図で
ある。
【図4】本発明の符号化装置を構成を示す図である。
【図5】本発明の復号化装置を構成を示す図である。
【図6】本発明の符号化装置の詳細な構成を示す図であ
る。
【図7】本発明の復号化装置の詳細な構成を示す図であ
る。
【図8】本発明の符号器及び復号器のメモリマツプを示
す図である。
【図9】プルダウン回路の構成を示す図である。
【図10】スキヤンコンバータを説明するための図であ
る。
【図11】本発明におけるフイールドとフレームの関係
を説明するための図である。
【図12】重複したフイールドを説明するための図であ
る。
【図13】本発明における予測モードの選択方法を説明
するための図である。
【図14】各予測画像を説明するための図である。
【図15】データ構造を示す図である。
【符号の説明】
1 プルダウン検出器 2 スキヤンコンバータ 3 フイールド順序入れ替え回路 4 適応符号器

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 映画などのフイルムをプルダウンにより
    変換し、フイールド単位で入力されてくるビデオ信号を
    圧縮処理する動画像の符号化装置において、 プルダウンにより重複したフイールドを検出し、そのフ
    イールドを示すフイールドモード信号発生手段と、 そのフイールドモード信号に応じて、圧縮処理する画像
    の単位をフイールド又はフレームとする手段と、 フレームを画像の処理単位とする場合には、連続する2
    フイールドをフレームに変換するスキヤンコンバータ
    と、 フイールドモード信号に応じて、画像の処理単位をフイ
    ールドとフレームの2通りを適応的に切替える画像の符
    号化手段とよりなることを特徴とする動画像の符号化装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の動画像の符号化装置にお
    いて、 さらに誤り訂正コードの付加装置と、変調回路とよりな
    り、記録メデイアに記録可能な動画像信号を形成するこ
    とを特徴とする、 動画像の符号化装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の動画像の符号化装置にお
    いて、 上記記録メデイアは光デイスクであることを特徴とす
    る、 動画像の符号化装置。
  4. 【請求項4】 映画などのフイルムをプルダウンにより
    変換し、フイールド単位で入力されてくるビデオ信号を
    圧縮処理する動画像の符号化方法において、 プルダウンにより重複したフイールドを検出し、そのフ
    イールドを示すフイールドモード信号発生し、 そのフイールドモード信号に応じて、圧縮処理する画像
    の単位をフイールド又はフレームとし、 フレームを画像の処理単位とする場合には、連続する2
    フイールドをフレームに変換するスキヤン変換し、 フイールドモード信号に応じて、画像の処理単位をフイ
    ールドとフレームの2通りを適応的に切替えて画像を符
    号化することを特徴とする動画像の符号化方法。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の動画像の符号化方法にお
    いて、 さらに符号化された画像信号に誤り訂正コードの付加
    し、変調することにより、記録メデイアに記録可能な動
    画像信号を形成することを特徴とする、 動画像の符号化方法。
  6. 【請求項6】 請求項3又は請求項5記載の動画像の符
    号化装置又は動画像の符号化方法において、上記動画像
    信号が記録された光デイスク。
  7. 【請求項7】 ビツトストリームより動画像を復号する
    適応復号器と、 処理された画像の単位がフイールドであるかフレームで
    あるかのフイールドモード信号を検出する手段と、 このフイールドモード信号切替え信号に基づいて、フレ
    ームを単位とした場合には2フイールドに変換するスキ
    ヤンコンバータとよりなる、動画像復号化装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の動画像の復号化装置にお
    いて、 上記ビツトストリームは、光デイスクの再生信号を復調
    し、エラー訂正された信号であることを特徴とする、動
    画像の復号化装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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