JP3240024B2 - 画像処理方法 - Google Patents

画像処理方法

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JP3240024B2
JP3240024B2 JP32950893A JP32950893A JP3240024B2 JP 3240024 B2 JP3240024 B2 JP 3240024B2 JP 32950893 A JP32950893 A JP 32950893A JP 32950893 A JP32950893 A JP 32950893A JP 3240024 B2 JP3240024 B2 JP 3240024B2
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    • H04N19/169Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals using adaptive coding characterised by the coding unit, i.e. the structural portion or semantic portion of the video signal being the object or the subject of the adaptive coding
    • H04N19/179Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals using adaptive coding characterised by the coding unit, i.e. the structural portion or semantic portion of the video signal being the object or the subject of the adaptive coding the unit being a scene or a shot

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  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像処理方法に関し、
特に動画像データを圧縮して伝送する場合に用いて好適
画像処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】動画像データを光磁気ディスクや磁気テ
ープ等にデジタル的に記録する場合、あるいは所定の伝
送媒体を介して伝送する場合、データを符号化し、圧縮
して、データ量を減少するようにしている。
【0003】例えば、MPEG方式の画像圧縮方法は、
Iピクチャ、PピクチャまたはBピクチャのいずれかの
予測モードで各フレームの画像を予測し、予測誤差を符
号化して伝送するようにしている。基本的に予測誤差の
みが伝送されるため、各フレームの画像データをそのま
ま伝送する場合に比べて、データ量を縮小することがで
きる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の方法
においては、Iピクチャ、PピクチャまたはBピクチャ
のうち、いずれの予測モードを実行するかは、GOP
(Group of Picture)毎に予め定めら
れており、画像の内容に拘らず、このGOPの予測モー
ドのパターンは固定されていた。
【0005】しかしながら、例えば、伝送すべき一連の
ピクチャにシーンチェンジがあると、シーンチェンジの
前のフレームから、シーンチェンジの後のフレームのピ
クチャを予測したとしても、その予測誤差は極めて大き
なものとなり、予測したフレームの画質は劣化する。ま
た、その画質の劣化したフレームを予測画像として、さ
らに他のフレームの画像データを圧縮すると、その他の
フレームの画像データもその画質が劣化することにな
る。
【0006】同様のことは、シーンチェンジが発生せ
ず、関連するピクチャが連続している場合であっても、
そのうちの所定のフレームのピクチャがカメラのフラッ
シュがたかれた画像であるような場合においても発生す
る。
【0007】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
ものであり、シーンチェンジやカメラフラッシュなどに
よる画質の劣化を抑制するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の画像処理
方法は、ピクチャの所定の範囲の画像データの予測誤差
の絶対値を演算し、複数のピクチャの予測誤差の絶対値
の平均値を演算し、個々のピクチャの予測誤差の絶対値
と、平均値とを比較し、比較の結果、予測誤差の絶対値
が平均値の所定の正の実数倍の値より大きいとき、ピク
チャの不連続性を検出することを特徴とする。
【0009】本発明の第2の画像処理方法は、ピクチャ
の所定の範囲の画像データの輝度の平均値を演算して第
1の値とし、複数のピクチャの第1の値の平均値を演算
して第2の値とし、第1の値と第2の値とを比較し、比
較の結果、第1の値が第2の値の所定の正の実数倍の値
より大きいとき、ピクチャの不連続性を検出することを
特徴とする。
【0010】予測誤差の絶対値と平均値とを比較して得
られる不連続性の検出結果に対応して、ピクチャを他の
ピクチャから予測する場合の予測モードを選択するよう
にすることができる。
【0011】平均値の所定の正の実数倍の値より大きい
予測誤差の絶対値が1回だけ独立に発生したとき、ピク
チャのシーンチェンジと判定し、2回連続して発生した
とき、ピクチャのカメラフラッシュと判定するようにす
ることができる。
【0012】第1の値が第2の値の所定の正の実数倍の
値より大きくなったとき、ピクチャのカメラフラッシュ
と判定するようにすることができる。
【0013】予測誤差の絶対値と平均値とを比較して得
られる不連続性の検出結果に対応して、ピクチャを他の
ピクチャから予測する場合の予測モードを選択するよう
にし、平均値の所定の正の実数倍の値より大きい予測誤
差の絶対値が1回だけ独立に発生したとき、ピクチャの
シーンチェンジと判定し、2回連続して発生したとき、
ピクチャのカメラフラッシュと判定し、シーンチェンジ
と判定したとき、ピクチャのうち、シーンチェンジのピ
クチャまたはその後のピクチャであって、その近傍のピ
クチャの少なくとも1つをIピクチャとして処理し、カ
メラフラッシュと判定したとき、カメラフラッシュのピ
クチャをBピクチャとして処理するか、またはその直後
のピクチャを、Iピクチャとして処理するようにするこ
とができる。
【0014】第1の値と第2の値とを比較して得られる
不連続性の検出結果に対応して、ピクチャを他のピクチ
ャから予測する場合の予測モードを選択するようにし、
第1の値が第2の所定の正の実数倍の値より大きくなっ
たとき、ピクチャのカメラフラッシュと判定し、カメラ
フラッシュのピクチャをBピクチャとして処理するか、
またはその直後のピクチャを、Iピクチャとして処理す
るようにすることができる。
【0015】
【0016】
【0017】
【作用】本発明の第1の画像処理方法においては、ピク
チャの所定の範囲の画像データの予測誤差の絶対値が演
算され、複数のピクチャの予測誤差の絶対値の平均値が
演算される。また、個々のピクチャの予測誤差の絶対値
と、平均値とが比較され、比較の結果、予測誤差の絶対
値が平均値の所定の正の実数倍の値より大きいとき、ピ
クチャの不連続性が検出される。
【0018】本発明の第2の画像処理方法においては、
ピクチャの所定の範囲の画像データの輝度の平均値が演
算されて第1の値とされ、複数のピクチャの第1の値の
平均値が演算されて第2の値とされる。また、第1の値
と第2の値とが比較され、比較の結果、第1の値が第2
の値の所定の正の実数倍の値より大きいとき、ピクチャ
の不連続性が検出される。
【0019】
【実施例】例えば、テレビ会議システム、テレビ電話シ
ステムなどのように、動画像信号を遠隔地に伝送するシ
ステムにおいては、伝送路を効率良く利用するため、映
像信号のライン相関やフレーム間相関を利用して、画像
信号を圧縮符号化するようになされている。
【0020】ライン相関を利用すると、画像信号を、例
えばDCT(離散コサイン変換)処理するなどして圧縮
することができる。
【0021】また、フレーム間相関を利用すると、画像
信号をさらに圧縮して符号化することが可能となる。例
えば図1に示すように、時刻t1,t2,t3におい
て、フレーム画像PC1,PC2,PC3がそれぞれ発
生しているとき、フレーム画像PC1とPC2の画像信
号の差を演算して、PC12を生成し、また、フレーム
画像PC2とPC3の差を演算して、PC23を生成す
る。通常、時間的に隣接するフレームの画像は、それ程
大きな変化を有していないため、両者の差を演算する
と、その差分信号は小さな値のものとなる。そこで、こ
の差分信号を符号化すれば、符号量を圧縮することがで
きる。
【0022】しかしながら、差分信号のみを伝送したの
では、元の画像を復元することができない。そこで、各
フレームの画像を、Iピクチャ、PピクチャまたはBピ
クチャの3種類のピクチャのいずれかのピクチャとし、
画像信号を圧縮符号化するようにしている。
【0023】即ち、例えば図2に示すように、フレーム
F1乃至F17までの17フレームの画像信号をグルー
プオブピクチャ(GOP)とし、処理の1単位とする。
そして、その先頭のフレームF1の画像信号はIピクチ
ャとして符号化し、第2番目のフレームF2はBピクチ
ャとして、また第3番目のフレームF3はPピクチャと
して、それぞれ処理する。以下、第4番目以降のフレー
ムF4乃至F17は、BピクチャまたはPピクチャとし
て交互に処理する。
【0024】Iピクチャの画像信号としては、その1フ
レーム分の画像信号をそのまま伝送する。これに対し
て、Pピクチャの画像信号としては、基本的には、図2
に示すように、それより時間的に先行するIピクチャま
たはPピクチャの画像信号からの差分を伝送する。さら
にBピクチャの画像信号としては、基本的には、図3に
示すように、時間的に先行するフレームまたは後行する
フレームの両方の平均値からの差分を求め、その差分を
符号化する。
【0025】図4は、このようにして、動画像信号を符
号化する方法の原理を示している。同図に示すように、
最初のフレームF1は、Iピクチャとして処理されるた
め、そのまま伝送データF1Xとして伝送路に伝送され
る(画像内符号化)。これに対して、第2のフレームF
2は、Bピクチャとして処理されるため、時間的に先行
するフレームF1と、時間的に後行するフレームF3の
平均値との差分(予測誤差)が演算され、その差分が伝
送データF2Xとして伝送される。
【0026】但し、このBピクチャとしての処理は、さ
らに細かく説明すると、4種類存在する。その第1の処
理は、元のフレームF2のデータをそのまま伝送データ
F2Xとして伝送するものであり(SP1)(イントラ
(画像内予測)符号化)、Iピクチャにおける場合と同
様の処理となる。第2の処理は、時間的に後のフレーム
F3からの差分を演算し、その差分(SP2)を伝送す
るものである(後方予測符号化)。第3の処理は、時間
的に先行するフレームF1との差分(SP3)を伝送す
るものである(前方予測符号化)。さらに第4の処理
は、時間的に先行するフレームF1と後行するフレーム
F3の平均値との差分(SP4)を生成し、これを伝送
データF2Xとして伝送するものである(両方向予測符
号化)。
【0027】この4つの方法のうち、伝送データが最も
少なくなる方法が採用される。
【0028】尚、差分データを伝送するとき、差分を演
算する対象となるフレームの画像(予測画像)との間の
動きベクトルx1(フレームF1とF2の間の動きベク
トル)(前方予測の場合)、もしくはx2(フレームF
3とF2の間の動きベクトル)(後方予測の場合)、ま
たはx1とx2の両方(両方向予測の場合)が、差分デ
ータとともに伝送される。
【0029】また、PピクチャのフレームF3は、時間
的に先行するフレームF1を予測画像として、このフレ
ームとの差分信号(SP3)と、動きベクトルx3が演
算され、これが伝送データF3Xとして伝送される(前
方予測符号化)。あるいはまた、元のフレームF3のデ
ータが、そのままデータF3Xとして伝送される(SP
1)(イントラ符号化)。いずれの方法により伝送され
るかは、Bピクチャにおける場合と同様に、伝送データ
がより少なくなる方が選択される。
【0030】図5は、上述した原理に基づいて、動画像
信号を符号化して伝送し、これを復号化する装置の構成
例を示している。符号化装置1は、入力された映像信号
を符号化し、伝送路としての記録媒体3に伝送するよう
になされている。そして、復号化装置2は、記録媒体3
に記録された信号を再生し、これを復号して出力するよ
うになされている。
【0031】符号化装置1においては、入力された映像
信号が前処理回路11に入力され、そこで輝度信号と色
信号(この実施例の場合、色差信号)が分離され、それ
ぞれA/D変換器12,13でA/D変換される。A/
D変換器12,13によりA/D変換されてデジタル信
号となった映像信号は、フレームメモリ14に供給さ
れ、記憶される。フレームメモリ14は、輝度信号を輝
度信号フレームメモリ15に、また、色差信号を色差信
号フレームメモリ16に、それぞれ記憶させる。
【0032】フォーマット変換回路17は、フレームメ
モリ14に記憶されたフレームフォーマットの信号を、
ブロックフォーマットの信号に変換する。即ち、図6に
示すように、フレームメモリ14に記憶された映像信号
は、1ライン当りHドットのラインがVライン集められ
たフレームフォーマットのデータとされている。フォー
マット変換回路17は、この1フレームの信号を、16
ラインを単位としてN個のスライスに区分する。
【0033】そして、各スライスは、M個のマクロブロ
ックに分割される。各マクロブロックは、16×16個
の画素(ドット)に対応する輝度信号により構成され、
この輝度信号は、さらに8×8ドットを単位とするブロ
ックY[1]乃至Y[4]に区分される。そして、この
16×16ドットの輝度信号には、8×8ドットのCb
信号と、8×8ドットのCr信号が対応される。
【0034】このように、ブロックフォーマットに変換
されたデータは、フォーマット変換回路17からエンコ
ーダ18に供給され、ここでエンコード(符号化)が行
われる。その詳細については、図7を参照して後述す
る。
【0035】エンコーダ18によりエンコードされた信
号は、ビットストリームとして伝送路に出力される。例
えば記録回路19に供給され、デジタル信号として記録
媒体3に記録される。
【0036】再生回路30により記録媒体3より再生さ
れたデータは、復号化装置2のデコーダ31に供給さ
れ、デコードされる。デコーダ31の詳細については、
図21を参照して後述する。
【0037】デコーダ31によりデコードされたデータ
は、フォーマット変換回路32に入力され、ブロックフ
ォーマットからフレームフォーマットに変換される。そ
して、フレームフォーマットの輝度信号は、フレームメ
モリ33の輝度信号フレームメモリ34に供給され、記
憶され、色差信号は色差信号フレームメモリ35に供給
され、記憶される。輝度信号フレームメモリ34と色差
信号フレームメモリ35より読み出された輝度信号と色
差信号は、D/A変換器36と37によりそれぞれD/
A変換され、後処理回路38に供給され、合成される。
そして、例えば、図示せぬCRTなどのディスプレイに
出力され、表示される。
【0038】次に図7を参照して、エンコーダ18の構
成例について説明する。符号化されるべき画像データ
は、ピクチャ判定回路49を介して、マクロブロック単
位で動きベクトル検出回路50に入力される。ピクチャ
判定回路49の詳細は、図12を参照して後述するが、
このピクチャ判定回路49においては、予測モードが選
択、決定される。
【0039】動きベクトル検出回路50は、ピクチャ判
定回路49により設定された所定のシーケンスに従っ
て、各フレームの画像データを、Iピクチャ、Pピクチ
ャ、またはBピクチャとして処理する。シーケンシャル
に入力される各フレームの画像を、I,P,Bのいずれ
のピクチャとして処理するかは、基本的には予め定めら
れている(例えば、図2と図3に示したように、フレー
ムF1乃至F17により構成されるグループオブピクチ
ャが、I,B,P,B,P,・・・B,Pとして処理さ
れる)が、後述するようにして、ピクチャ判定回路49
により、シーンチェンジやカメラフラッシュが検出され
ると、その予測モードが適応的に変更される。
【0040】Iピクチャとして処理されるフレーム(例
えばフレームF1)の画像データは、動きベクトル検出
回路50からフレームメモリ51の前方原画像部51a
に転送、記憶され、Bピクチャとして処理されるフレー
ム(例えばフレームF2)の画像データは、参照原画像
部51bに転送、記憶され、Pピクチャとして処理され
るフレーム(例えばフレームF3)の画像データは、後
方原画像部51cに転送、記憶される。
【0041】また、次のタイミングにおいて、さらにB
ピクチャ(フレームF4)またはPピクチャ(フレーム
F5)として処理すべきフレームの画像が入力されたと
き、それまで後方原画像部51cに記憶されていた最初
のPピクチャ(フレームF3)の画像データが、前方原
画像部51aに転送され、次のBピクチャ(フレームF
4)の画像データが、参照原画像部51bに記憶(上書
き)され、次のPピクチャ(フレームF5)の画像デー
タが、後方原画像部51cに記憶(上書き)される。こ
のような動作が順次繰り返される。
【0042】フレームメモリ51に記憶された各ピクチ
ャの信号は、そこから読み出され、予測モード切り替え
回路52において、フレーム予測モード処理、またはフ
ィールド予測モード処理が行なわれる。
【0043】さらにまた、予測判定回路54の制御の下
に、演算部53において、画像内予測、前方予測、後方
予測、または両方向予測の演算が行なわれる。これらの
処理のうち、いずれの処理を行なうかは、予測誤差信号
(処理の対象とされている参照画像と、これに対する予
測画像との差分)に対応して決定される。このため、動
きベクトル検出回路50は、この判定に用いられる予測
誤差信号の絶対値和(自乗和でもよい)を生成する。
【0044】ここで、予測モード切り替え回路52にお
けるフレーム予測モードとフィールド予測モードについ
て説明する。
【0045】フレーム予測モードが設定された場合にお
いては、予測モード切り替え回路52は、動きベクトル
検出回路50より供給される4個の輝度ブロックY
[1]乃至Y[4]を、そのまま後段の演算部53に出
力する。即ち、この場合においては、図8に示すよう
に、各輝度ブロックに奇数フィールドのラインのデータ
と、偶数フィールドのラインのデータとが混在した状態
となっている。このフレーム予測モードにおいては、4
個の輝度ブロック(マクロブロック)を単位として予測
が行われ、4個の輝度ブロックに対して1個の動きベク
トルが対応される。
【0046】これに対して、予測モード切り替え回路5
2は、フィールド予測モードにおいては、図8に示す構
成で動きベクトル検出回路50より入力される信号を、
図9に示すように、4個の輝度ブロックのうち、輝度ブ
ロックY[1]とY[2]を、例えば奇数フィールドの
ラインのドットによりのみ構成させ、他の2個の輝度ブ
ロックY[3]とY[4]を、偶数フィールドのライン
のデータにより構成させて、演算部53に出力する。こ
の場合においては、2個の輝度ブロックY[1]とY
[2]に対して、1個の動きベクトルが対応され、他の
2個の輝度ブロックY[3]とY[4]に対して、他の
1個の動きベクトルが対応される。
【0047】動きベクトル検出回路50は、フレーム予
測モードにおける予測誤差の絶対値和と、フィールド予
測モードにおける予測誤差の絶対値和を、予測モード切
り替え回路52に出力する。予測モード切り替え回路5
2は、フレーム予測モードとフィールド予測モードにお
ける予測誤差の絶対値和を比較し、その値が小さい予測
モードに対応する処理を施して、データを演算部53に
出力する。
【0048】但し、このような処理は、実際には動きベ
クトル検出回路50で行われる。即ち、動きベクトル検
出回路50は、決定されたモードに対応する構成の信号
を予測モード切り替え回路52に出力し、予測モード切
り替え回路52は、その信号を、そのまま後段の演算部
53に出力する。
【0049】尚、色差信号は、フレーム予測モードの場
合、図8に示すように、奇数フィールドのラインのデー
タと偶数フィールドのラインのデータとが混在する状態
で、演算部53に供給される。また、フィールド予測モ
ードの場合、図9に示すように、各色差ブロックCb,
Crの上半分(4ライン)が、輝度ブロックY[1],
Y[2]に対応する奇数フィールドの色差信号とされ、
下半分(4ライン)が、輝度ブロックY[3],Y
[4]に対応する偶数フィールドの色差信号とされる。
【0050】また、動きベクトル検出回路50は、次の
ようにして、予測判定回路54において、画像内予測、
前方予測、後方予測、または両方向予測のいずれの予測
を行なうかを決定するための予測誤差の絶対値和を生成
する。
【0051】即ち、画像内予測の予測誤差の絶対値和と
して、参照画像のマクロブロックの信号Aijの和ΣAij
の絶対値|ΣAij|と、マクロブロックの信号Aijの絶
対値|Aij|の和Σ|Aij|の差を求める。また、前方
予測の予測誤差の絶対値和として、参照画像のマクロブ
ロックの信号Aijと、予測画像のマクロブロックの信号
Bijの差Aij−Bijの絶対値|Aij−Bij|の和Σ|A
ij−Bij|を求める。また、後方予測と両方向予測の予
測誤差の絶対値和も、前方予測における場合と同様に
(その予測画像を前方予測における場合と異なる予測画
像に変更して)求める。
【0052】これらの絶対値和は、予測判定回路54に
供給される。予測判定回路54は、前方予測、後方予測
および両方向予測の予測誤差の絶対値和のうち、最も小
さいものを、インタ予測の予測誤差の絶対値和として選
択する。さらに、このインタ予測の予測誤差の絶対値和
と、画像内予測の予測誤差の絶対値和とを比較し、その
小さい方を選択し、この選択した絶対値和に対応するモ
ードを予測モードとして選択する。即ち、画像内予測の
予測誤差の絶対値和の方が小さければ、画像内予測モー
ドが設定される。インタ予測の予測誤差の絶対値和の方
が小さければ、前方予測、後方予測または両方向予測モ
ードのうち、対応する絶対値和が最も小さかったモード
が設定される。
【0053】このように、動きベクトル検出回路50
は、参照画像のマクロブロックの信号を、フレームまた
はフィールド予測モードのうち、予測モード切り替え回
路52により選択されたモードに対応する構成で、予測
モード切り替え回路52を介して演算部53に供給する
とともに、4つの予測モードのうち、予測判定回路54
により選択された予測モードに対応する予測画像と参照
画像の間の動きベクトルを検出し、可変長符号化回路5
8と動き補償回路65に出力する。上述したように、こ
の動きベクトルとしては、対応する予測誤差の絶対値和
が最小となるものが選択される。
【0054】予測判定回路54は、動きベクトル検出回
路50が前方原画像部51aよりIピクチャの画像デー
タを読み出しているとき、予測モードとして、フレーム
またはフィールド(画像)内予測モード(動き補償を行
わないモード)を設定し、演算部53のスイッチ53d
を接点a側に切り替える。これにより、Iピクチャの画
像データがDCTモード切り替え回路55に入力され
る。
【0055】このDCTモード切り替え回路55は、図
10または図11に示すように、4個の輝度ブロックの
データを、奇数フィールドのラインと偶数フィールドの
ラインが混在する状態(フレームDCTモード)、また
は、分離された状態(フィールドDCTモード)、のい
ずれかの状態にして、DCT回路56に出力する。
【0056】即ち、DCTモード切り替え回路55は、
奇数フィールドと偶数フィールドのデータを混在してD
CT処理した場合における符号化効率と、分離した状態
においてDCT処理した場合の符号化効率とを比較し、
符号化効率の良好なモードを選択する。
【0057】例えば、入力された信号を、図10に示す
ように、奇数フィールドと偶数フィールドのラインが混
在する構成とし、上下に隣接する奇数フィールドのライ
ンの信号と偶数フィールドのラインの信号の差を演算
し、さらにその絶対値の和(または自乗和)を求める。
【0058】また、入力された信号を、図11に示すよ
うに、奇数フィールドと偶数フィールドのラインが分離
した構成とし、上下に隣接する奇数フィールドのライン
同士の信号の差と、偶数フィールドのライン同士の信号
の差を演算し、それぞれの絶対値の和(または自乗和)
を求める。
【0059】さらに、両者(絶対値和)を比較し、小さ
い値に対応するDCTモードを設定する。即ち、前者の
方が小さければ、フレームDCTモードを設定し、後者
の方が小さければ、フィールドDCTモードを設定す
る。
【0060】そして、選択したDCTモードに対応する
構成のデータをDCT回路56に出力するとともに、選
択したDCTモードを示すDCTフラグを、可変長符号
化回路58、DCTブロック並び替え回路62、および
動き補償回路65に出力する。
【0061】予測モード切り替え回路52における予測
モード(図8、図9)と、このDCTモード切り替え回
路55におけるDCTモード(図10、図11)を比較
して明らかなように、輝度ブロックに関しては、両者の
各モードにおけるデータ構造は実質的に同一である。
【0062】予測モード切り替え回路52において、フ
レーム予測モード(奇数ラインと偶数ラインが混在する
モード)が選択された場合、DCTモード切り替え回路
55においても、フレームDCTモード(奇数ラインと
偶数ラインが混在するモード)が選択される可能性が高
く、また予測モード切り替え回路52において、フィー
ルド予測モード(奇数フィールドと偶数フィールドのデ
ータが分離されたモード)が選択された場合、DCTモ
ード切り替え回路55において、フィールドDCTモー
ド(奇数フィールドと偶数フィールドのデータが分離さ
れたモード)が選択される可能性が高い。
【0063】しかしながら、必ずしも常にそのようにな
されるわけではなく、予測モード切り替え回路52にお
いては、予測誤差の絶対値和が小さくなるようにモード
が決定され、DCTモード切り替え回路55において
は、符号化効率が良好となるようにモードが決定され
る。
【0064】DCTモード切り替え回路55より出力さ
れたIピクチャの画像データは、DCT回路56に入力
され、DCT(離散コサイン変換)処理され、DCT係
数に変換される。このDCT係数は、量子化回路57に
入力され、送信バッファ59のデータ蓄積量(バッファ
蓄積量)に対応した量子化ステップで量子化された後、
可変長符号化回路58に入力される。
【0065】可変長符号化回路58は、量子化回路57
より供給される量子化ステップ(スケール)に対応し
て、量子化回路57より供給される画像データ(いまの
場合、Iピクチャのデータ)を、例えばハフマン符号な
どの可変長符号に変換し、送信バッファ59に出力す
る。
【0066】可変長符号化回路58にはまた、量子化回
路57より量子化ステップ(スケール)、予測判定回路
54より予測モード(画像内予測、前方予測、後方予
測、または両方向予測のいずれが設定されたかを示すモ
ード)、動きベクトル検出回路50より動きベクトル、
予測モード切り替え回路52より予測フラグ(フレーム
予測モードまたはフィールド予測モードのいずれが設定
されたかを示すフラグ)、およびDCTモード切り替え
回路55が出力するDCTフラグ(フレームDCTモー
ドまたはフィールドDCTモードのいずれが設定された
かを示すフラグ)が入力されており、これらも可変長符
号化される。
【0067】送信バッファ59は、入力されたデータを
一時蓄積し、蓄積量に対応するデータを量子化回路57
に出力する。送信バッファ59は、そのデータ残量が許
容上限値まで増量すると、量子化制御信号によって量子
化回路57の量子化スケールを大きくすることにより、
量子化データのデータ量を低下させる。また、これとは
逆に、データ残量が許容下限値まで減少すると、送信バ
ッファ59は、量子化制御信号によって量子化回路57
の量子化スケールを小さくすることにより、量子化デー
タのデータ量を増大させる。このようにして、送信バッ
ファ59のオーバフローまたはアンダフローが防止され
る。
【0068】そして、送信バッファ59に蓄積されたデ
ータは、所定のタイミングで読み出され、伝送路に出力
され、例えば記録回路19を介して記録媒体3に記録さ
れる。
【0069】一方、量子化回路57より出力されたIピ
クチャのデータは、逆量子化回路60に入力され、量子
化回路57より供給される量子化ステップに対応して逆
量子化される。逆量子化回路60の出力は、IDCT
(逆DCT)回路61に入力され、逆DCT処理された
後、DCTブロック並び替え回路62に入力される。D
CTブロック並び替え回路62は、入力されたデータ
を、予測モード切り替え回路52から供給される予測フ
ラグと、DCTモード切り替え回路55から供給される
DCTフラグに対応して、データの並び替えを行う。
【0070】即ち、予測モード切り替え回路52におい
て、フレーム予測モードが設定されている場合、動き補
償回路65から読み出され、演算部53に供給されるデ
ータは、奇数フィールドのデータと偶数フィールドのデ
ータとが混在する状態となされている。このデータが演
算器63にも供給される。このため、DCTブロック並
び替え回路62は、IDCT回路61より供給されるデ
ータを、フレームDCTモードが設定されている場合、
そのまま演算器63に供給し、フィールドDCTモード
が設定されている場合、奇数フィールドのデータと偶数
フィールドのデータとが分離された状態となされている
ため、これらが混在する状態にデータを並び替えて、演
算器63に出力する。
【0071】一方、予測モード切り替え回路52におい
て、フィールド予測モードが設定されている場合、動き
補償回路65より演算部53に供給されるデータは、奇
数フィールドのデータと偶数フィールドのデータとが分
離した状態となされている。このため、DCTブロック
並び替え回路62は、DCTモード切り替え回路55に
よりフィールドDCTモードが設定されている場合、I
DCT回路61より出力されるデータをそのまま演算器
63に供給するが、フレームDCTモードが設定されて
いる場合、奇数フィールドのデータと偶数フィールドの
データとが混在する状態となされているため、これを、
それぞれが分離された状態に並び替えて、演算器63に
出力する。
【0072】即ち、DCTブロック並び替え回路62
は、動き補償回路65から演算部53に供給されるデー
タの配列状態と同一の配列状態になるように、IDCT
回路61の出力するデータの並び替えを実行する。
【0073】いまの場合、IDCT回路61より出力さ
れるデータは、Iピクチャのデータであるから、画像内
予測とされている。このため、DCTモード切り替え回
路55がフレームDCTフラグを出力しているとき、I
DCT回路61より出力されたデータは、そのまま演算
器63を介してフレームメモリ64の前方予測画像部6
4aに供給され、記憶される。また、フィールドDCT
フラグが出力されているとき、データの並び替えが行わ
れた後、記憶される。
【0074】動きベクトル検出回路50は、シーケンシ
ャルに入力される各フレームの画像データを、たとえ
ば、I,B,P,B,P,B・・・のピクチャとしてそ
れぞれ処理する場合、最初に入力されたフレームの画像
データをIピクチャとして処理した後、次に入力された
フレームの画像をBピクチャとして処理する前に、さら
にその次に入力されたフレームの画像データをPピクチ
ャとして処理する。Bピクチャは、後方予測を伴うた
め、後方予測画像としてのPピクチャが先に用意されて
いないと、復号することができないからである。
【0075】そこで動きベクトル検出回路50は、Iピ
クチャの処理の次に、後方原画像部51cに記憶されて
いるPピクチャの画像データの処理を開始する。そし
て、上述した場合と同様に、マクロブロック単位でのフ
レーム間差分(予測誤差)の絶対値和が、動きベクトル
検出回路50から予測モード切り替え回路52と予測判
定回路54に供給される。予測モード切り替え回路52
と予測判定回路54は、このPピクチャのマクロブロッ
クの予測誤差の絶対値和に対応して、フレーム/フィー
ルド予測モード、または画像内予測、前方予測、後方予
測、もしくは両方向予測の予測モードを設定する。
【0076】演算部53は、画像内予測モードが設定さ
れたとき、スイッチ53dを上述したように接点a側に
切り替える。従って、このデータは、Iピクチャのデー
タと同様に、DCTモード切り替え回路55、DCT回
路56、量子化回路57、可変長符号化回路58、送信
バッファ59を介して伝送路に伝送される。また、この
データは、逆量子化回路60、IDCT回路61、DC
Tブロック並び替え回路62、演算器63を介してフレ
ームメモリ64の後方予測画像部64bに供給され、記
憶される。
【0077】前方予測モードの時、スイッチ53dが接
点bに切り替えられるとともに、フレームメモリ64の
前方予測画像部64aに記憶されている画像(いまの場
合、Iピクチャの画像)データが読み出され、動き補償
回路65により、動きベクトル検出回路50が出力する
動きベクトルに対応して動き補償される。即ち、動き補
償回路65は、予測判定回路54より前方予測モードの
設定が指令されたとき、前方予測画像部64aの読み出
しアドレスを、動きベクトル検出回路50がいま出力し
ているマクロブロックの位置に対応する位置から動きベ
クトルに対応する分だけずらしてデータを読み出し、予
測画像データを生成する。
【0078】動き補償回路65より出力された予測画像
データは、演算器53aに供給される。演算器53a
は、予測モード切り替え回路52より供給された参照画
像のマクロブロックのデータから、動き補償回路65よ
り供給された、このマクロブロックに対応する予測画像
データを減算し、その差分(予測誤差)を出力する。こ
の差分データは、DCTモード切り替え回路55、DC
T回路56、量子化回路57、可変長符号化回路58、
送信バッファ59を介して伝送路に伝送される。また、
この差分データは、逆量子化回路60、IDCT回路6
1、DCTブロック並び替え回路62により局所的に復
号され、演算器63に入力される。
【0079】この演算器63にはまた、演算器53aに
供給されている予測画像データと同一のデータが供給さ
れている。演算器63は、DCTブロック並び替え回路
62が出力する差分データに、動き補償回路65が出力
する予測画像データを加算する。これにより、元の(復
号した)Pピクチャの画像データが得られる。このPピ
クチャの画像データは、フレームメモリ64の後方予測
画像部64bに供給され、記憶される。
【0080】動きベクトル検出回路50は、このよう
に、IピクチャとPピクチャのデータが前方予測画像部
64aと後方予測画像部64bにそれぞれ記憶された
後、次にBピクチャの処理を実行する。予測モード切り
替え回路52と予測判定回路54は、マクロブロック単
位でのフレーム間差分の絶対値和の大きさに対応して、
フレーム/フィールドモードを設定し、また、予測モー
ドを画像内予測モード、前方予測モード、後方予測モー
ド、または両方向予測モードのいずれかに設定する。
【0081】上述したように、画像内予測モードまたは
前方予測モードの時、スイッチ53dは接点aまたはb
に切り替えられる。このとき、Pピクチャにおける場合
と同様の処理が行われ、データが伝送される。
【0082】これに対して、後方予測モードまたは両方
向予測モードが設定された時、スイッチ53dは、接点
cまたはdにそれぞれ切り替えられる。
【0083】スイッチ53dが接点cに切り替えられて
いる後方予測モードの時、後方予測画像部64bに記憶
されている画像(いまの場合、Pピクチャの画像)デー
タが読み出され、動き補償回路65により、動きベクト
ル検出回路50が出力する動きベクトルに対応して動き
補償される。即ち、動き補償回路65は、予測判定回路
54より後方予測モードの設定が指令されたとき、後方
予測画像部64bの読み出しアドレスを、動きベクトル
検出回路50がいま出力しているマクロブロックの位置
に対応する位置から動きベクトルに対応する分だけずら
してデータを読み出し、予測画像データを生成する。
【0084】動き補償回路65より出力された予測画像
データは、演算器53bに供給される。演算器53b
は、予測モード切り替え回路52より供給された参照画
像のマクロブロックのデータから、動き補償回路65よ
り供給された予測画像データを減算し、その差分を出力
する。この差分データは、DCTモード切り替え回路5
5、DCT回路56、量子化回路57、可変長符号化回
路58、送信バッファ59を介して伝送路に伝送され
る。
【0085】スイッチ53dが接点dに切り替えられて
いる両方向予測モードの時、前方予測画像部64aに記
憶されている画像(いまの場合、Iピクチャの画像)デ
ータと、後方予測画像部64bに記憶されている画像
(いまの場合、Pピクチャの画像)データが読み出さ
れ、動き補償回路65により、動きベクトル検出回路5
0が出力する動きベクトルに対応して動き補償される。
【0086】即ち、動き補償回路65は、予測判定回路
54より両方向予測モードの設定が指令されたとき、前
方予測画像部64aと後方予測画像部64bの読み出し
アドレスを、動きベクトル検出回路50がいま出力して
いるマクロブロックの位置に対応する位置から動きベク
トル(この場合の動きベクトルは、前方予測画像用と後
方予測画像用の2つとなる)に対応する分だけずらして
データを読み出し、予測画像データを生成する。
【0087】動き補償回路65より出力された予測画像
データは、演算器53cに供給される。演算器53c
は、動きベクトル検出回路50より供給された参照画像
のマクロブロックのデータから、動き補償回路65より
供給された予測画像データの平均値を減算し、その差分
を出力する。この差分データは、DCTモード切り替え
回路55、DCT回路56、量子化回路57、可変長符
号化回路58、送信バッファ59を介して伝送路に伝送
される。
【0088】Bピクチャの画像は、他の画像の予測画像
とされることがないため、フレームメモリ64には記憶
されない。
【0089】尚、フレームメモリ64において、前方予
測画像部64aと後方予測画像部64bは、必要に応じ
てバンク切り替えが行われ、所定の参照画像に対して、
一方または他方に記憶されているものを、前方予測画像
あるいは後方予測画像として切り替えて出力することが
できる。
【0090】以上においては、輝度ブロックを中心とし
て説明をしたが、色差ブロックについても同様に、図8
乃至図11に示すマクロブロックを単位として処理さ
れ、伝送される。尚、色差ブロックを処理する場合の動
きベクトルは、対応する輝度ブロックの動きベクトルを
垂直方向と水平方向に、それぞれ1/2にしたものが用
いられる。
【0091】次に、図7のピクチャ判定回路49につい
て説明する。このピクチャ判定回路49は、例えば図1
2に示すように構成され、この実施例においては、前方
原画像部101a、参照原画像部101b、後方原画像
部101cを有するフレームメモリ101と、フレーム
メモリ101に記憶されているピクチャの予測誤差を演
算し、その絶対値の和を選択回路104に出力する動き
ベクトル検出回路102とを有している。また、必要に
応じて、輝度DC値演算器103が設けられ、入力され
た画像の所定の範囲の輝度データのDC値(平均値)を
演算し、演算して得られた輝度DC値を選択回路104
に出力している。
【0092】選択回路104は、動きベクトル検出回路
102から入力される予測誤差の絶対値和、または輝度
DC値演算器103より入力される輝度DC値より、シ
ーンチェンジまたはカメラフラッシュの少なくとも一方
を検出し、その検出結果に対応して、ピクチャタイプを
選択、決定するようになされている。決定したピクチャ
タイプを規定するピクチャタイプ信号は、図7の動きベ
クトル検出回路50に供給されるようになされている。
【0093】また、このピクチャ判定回路49に入力さ
れた画像データは、選択回路104がピクチャタイプを
決定する上において必要な時間だけ、遅延回路105に
より遅延された後、動きベクトル検出回路50に供給さ
れるようになされている。
【0094】入力された画像データは、動きベクトル検
出回路102を介してフレームメモリ101に供給さ
れ、記憶される。そして、図7の動きベクトル検出回路
50における場合と同様に予測処理を行い、予測誤差の
絶対値和を演算する。選択回路104は、各フレーム毎
に入力される絶対値和の、所定の数のフレーム分につい
ての平均値を演算する。例えば、最新の5フレーム分に
ついての絶対値和の平均値が演算される。その結果、こ
の平均値は、新たなフレームについての予測誤差の絶対
値和が入力される毎に、更新されていく。
【0095】そして選択回路104は、図13に示すよ
うな処理を、新たなフレームの予測誤差の絶対値和が入
力される都度、実行する。
【0096】即ち、最初にステップS1において、直前
の5フレーム分の予測誤差の絶対値和の平均値MAEを
N倍(Nは正の実数であって、例えば3倍)した値と、
新たに入力されたi番目のフレームの予測誤差の絶対値
和AEiと比較する。この比較の意味について、図14
を参照して説明する。
【0097】いま、図14(A)に示すように、第0フ
レームから第5フレームまでのピクチャが連続するシー
ン1であり、第6フレームから第11フレームまでのピ
クチャが、それとは異なるシーン2のピクチャであると
する。即ち、この場合、第5フレームと第6フレームの
間において、シーンチェンジが発生していることにな
る。
【0098】この実施例の場合、予測距離(Pピクチャ
の距離)は1とされている。従って、予測画像は、1フ
レーム前のピクチャとされている。そして、基本的に一
番最初のピクチャがIピクチャとされるほか、それに続
くピクチャは全てPピクチャとして処理されるように、
予め定められている。
【0099】図14(B)は、図14(A)に示すピク
チャの予測誤差の絶対値和の変化を表している。図14
(B)において、フレーム番号0の予測誤差の絶対値和
は、第0フレームと第1フレームのピクチャの間の予測
誤差の絶対値和を表している。また、フレーム番号1の
予測誤差の絶対値和は、第1フレームと第2フレームの
間の予測誤差の絶対値和を表している。以下同様にし
て、フレーム番号4の予測誤差の絶対値和は、第4フレ
ームと第5フレームのピクチャの間の予測誤差の絶対値
和を表している。これら第0フレーム乃至第5フレーム
までのピクチャは、図14(A)に示すように、同一の
シーン1のピクチャであるため、その予測誤差の絶対値
和の値は、ほぼ平均値MAEに近い値となっている。
【0100】同様にして、フレーム番号6の位置におけ
る第6フレームと第7フレームの予測誤差の絶対値和か
ら、フレーム番号10における第10フレームと第11
フレームの予測誤差の絶対値和までの値は、同一のシー
ン2の予測誤差の絶対値和であるため、ほぼ平均値MA
Eに近い値となっている。
【0101】これに対して、フレーム番号5における第
5フレームと第6フレームの間の予測誤差の絶対値和
は、シーンチェンジが発生しているピクチャの間におけ
る予測誤差の絶対値和であるため、その値は、平均値M
AEより充分大きな値となっている。そこで、平均値M
AEのN倍の値N×MAEと、個々の予測誤差の絶対値
和AEiとを比較すると、シーンチェンジが発生してい
なければ、i番目のフレームの予測誤差の絶対値和AE
iは、N×MAEより小さい値となる。これに対して、
シーンチェンジが発生しているとき、AEiは、N×M
AE以上の値となる。従って、AEiとN×MAEを比
較することで、シーンチェンジの有無を判定することが
できる。
【0102】図13のステップS1において、シーンチ
ェンジが発生していないと判定された場合(AEiが、
N×MAEより小さいと判定された場合)、ステップS
5に進み、予め設定されているピクチャタイプがそのま
ま選択される。
【0103】一方、ステップS1において、AEiが、
N×MAEと等しいか、それより大きい値であると判定
された場合、ステップS2に進み、ステップS1で検出
されたi番目のフレームの次のi+1番目のフレームの
予測誤差の絶対値和AEi+1の値が、基準値N×MAE
と比較される。この比較の意味について、図15を参照
して説明する。
【0104】予測誤差の絶対値和が急激に大きくなるの
は、図14に示したシーンチェンジの場合だけでなく、
図15に示すように、カメラフラッシュの場合にも発生
する。即ち、図15(A)の例においては、第0フレー
ムから第11フレームまでの各ピクチャのうち、第6フ
レームのピクチャがカメラフラッシュのピクチャである
とすると、このカメラフラッシュのピクチャは、その他
のピクチャに比べて輝度が大きくなっている。
【0105】その結果、図15(B)に示すように、第
5フレームと第6フレームの予測誤差の絶対値和と、第
6フレームと第7フレームの予測誤差の絶対値和の値
は、基準値N×MAEより大きな値となる。これに対し
て、例えば、第4フレームと第5フレームの間の予測誤
差の絶対値和、あるいは第7フレームと第8フレームの
間の予測誤差の絶対値和の値は、何れのフレームも、そ
れぞれカメラフラッシュのピクチャではないため、ほぼ
平均値MAEに近い値となる。
【0106】この図15(B)を、図14(B)と比較
して明らかなように、シーンチェンジの場合には、予測
誤差の絶対値和の値が基準値以上となる場合が、1回だ
け単独で発生する。これに対して、カメラフラッシュの
場合には、予測誤差の絶対値和の値が基準値以上となる
場合が、2回連続して発生する。
【0107】そこでステップS1において、i番目のフ
レームの予測誤差の絶対値和AEiが、基準値N×MA
Eより大きいと判定された場合、ステップS2におい
て、さらにその直後のフレームi+1番目のフレームの
予測誤差の絶対値和AEi+1が、基準値N×MAEより
大きいか否かを判定することで、シーンチェンジである
のか、カメラフラッシュであるのかを判定することがで
きる。
【0108】シーンチェンジである場合においては、i
+1番目のフレームの予測誤差の絶対値和は、基準値よ
り小さい値となる。これに対して、カメラフラッシュの
場合においては、i+1番目のフレームの予測誤差の絶
対値和も、基準値以上の値となる。そこで、ステップS
2において、i+1番目のフレームの予測誤差の絶対値
和AEi+1が、基準値N×MAEより小さいと判定され
た場合(シーンチェンジであると判定された場合)、ス
テップS3に進み、シーンチェンジに最適なピクチャタ
イプの選択が行われる。これに対して、ステップS2に
おいて、i+1番目のフレームの予測誤差の絶対値和A
i+1が、基準値N×MAEより大きいと判定された場
合(カメラフラッシュであると判定された場合)、ステ
ップS4に進み、カメラフラッシュにおけるピクチャタ
イプの最適化処理が実行される。
【0109】図16は、ステップS3のシーンチェンジ
におけるピクチャタイプの最適化処理の例を表してい
る。この例においては、シーンチェンジのあった第6フ
レームのピクチャの処理が、Pピクチャの処理からIピ
クチャの処理に変更されている。このため、第6フレー
ムのピクチャ、および第6フレームのピクチャを予測画
像とする第7フレームのピクチャ、さらに第7フレーム
のピクチャを予測画像とする第8フレームのピクチャ、
といった第6フレーム以降の各ピクチャの予測誤差が大
きくなることが防止される。
【0110】あるいはまた、第6フレームはそのままP
ピクチャとして処理し、その次の第7フレームをIピク
チャとして処理するようにすることも可能である。この
ようにすると、シーン2の第6フレームのピクチャは、
シーン1の第5フレームを予測画像として予測されるた
め、予測誤差が大きくなり、その画質が劣化するが、そ
の次の第7フレームのピクチャはIピクチャとして処理
されるため、その画質の劣化が、後続するフレームのピ
クチャに伝搬することが防止される。
【0111】図17は、ステップS4におけるカメラフ
ラッシュのピクチャタイプの最適化処理の例を表してい
る。この例においては、カメラフラッシュのあった第6
フレームの次の第7フレームの予測処理が、Pピクチャ
からIピクチャに変更されている。このため、カメラフ
ラッシュのあった第6フレームのピクチャは、その直前
の第5フレームのピクチャから予測されるため、その画
質は劣化するが、その画質の劣化が、第7フレーム以降
の処理に伝搬することが防止される。
【0112】以上のようにして、図12の選択回路10
4は、所定のピクチャタイプを選択、決定し、そのピク
チャタイプ信号を動きベクトル検出回路50に出力す
る。動きベクトル検出回路50は、遅延回路105より
供給された入力画像データを、このピクチャタイプに対
応して、上述したようにして処理することになる。
【0113】以上においては、予測誤差の絶対値和か
ら、シーンチェンジとカメラフラッシュを検出するよう
にしたが、輝度DC値を用いてカメラフラッシュを検出
することも可能である。図18は、その原理を表してい
る。即ち、輝度DC値演算器103は、入力された画像
データから、輝度値のDC値(平均値)を演算する。
【0114】図18(A)に示すように、第6フレーム
においてカメラフラッシュが発生し、その他のフレーム
においてはカメラフラッシュが発生していないとする
と、図18(B)に示すように、第6フレーム以外の各
フレームのピクチャの輝度Yiは、数フレーム分の輝度
の平均値MYに近い値となっている。これに対して、カ
メラフラッシュが発生した第6フレームのピクチャの輝
度Y6は、平均値MYのM倍(Mは正の実数であり、例
えば3倍)以上の値となっている。そこで、i番目のフ
レームの輝度の平均値の和Yiを、基準値M×MYと比
較することにより、カメラフラッシュが発生したか否か
を判定することができる。
【0115】そこで、図12の選択回路104は、輝度
DC値演算器103が、各フレームの輝度の平均値の和
を出力すると、図19に示すような処理を実行する。即
ち、ステップS11において、輝度DC値演算器103
から入力される各フレームの輝度の平均値の和Yiを、
基準値M×MYと比較する。図18に示したように、カ
メラフラッシュが発生していなければ、このYiは、基
準値M×MYより小さい値となる。この場合において
は、ステップS14に進み、予め設定されているピクチ
ャタイプをそのまま選択する。
【0116】これに対して、ステップS11において、
iの値が、基準値M×MY以上の大きさと判定された
場合、ステップS12に進み、さらにその次のフレーム
の輝度の平均値の和Yi+1が、基準値M×MYより大き
いか否かが判定される。カメラフラッシュは瞬間的に発
生するものであるため、1フレームのピクチャの輝度が
大きい値となっており、その前後のフレームのピクチャ
の輝度は、通常の輝度レベルに戻っていることが多い。
逆に、2以上のフレームにわたって輝度のレベルが大き
く増加した場合においては、カメラフラッシュではな
く、元々のピクチャの輝度が全体的に大きくなったもの
と考えられる。
【0117】そこで、ステップS12において、i+1
番目のフレームの輝度の平均値の和Yi+1が、基準値M
×MYより大きいと判定された場合においては、ステッ
プS14に進み、カメラフラッシュと判定せず、ピクチ
ャタイプは、予め設定されているものをそのまま選択す
る。
【0118】これに対して、i+1番目のフレームの輝
度の平均値の和Yi+1が、基準値M×MYより小さいと
判定された場合、即ち、1フレームの輝度のレベルが、
その前後のフレームの輝度より大きいと判定された場合
においては、カメラフラッシュであると判定し、ステッ
プS13に進み、カメラフラッシュに対応するピクチャ
タイプの最適化処理が実行される。
【0119】尚、各フレームの輝度を検出する場合、図
20に示すように、フレームの全体の画素(X×Y個の
画素)の輝度の平均値を演算するようにすることもでき
るし、あるいは、X×Y個の画素データのうち、所定の
範囲のm×n個の画素の輝度の平均値を演算するように
することも可能である。この場合、m×n個の範囲を、
X×Y個の範囲の中央としても良いし、左上、右上、左
下、右下などとすることも可能である。
【0120】図21は、図5のデコーダ31の一実施例
の構成を示すブロック図である。伝送路(記録媒体3)
を介して伝送された符号化された画像データは、図示せ
ぬ受信回路で受信されたり、再生回路30で再生され、
デコーダ31の受信バッファ81に一時記憶された後、
復号回路90の可変長復号化回路82に供給される。可
変長復号化回路82は、受信バッファ81より供給され
たデータを可変長復号化し、動きベクトル、予測モー
ド、予測フラグおよびDCTフラグを動き補償回路88
に、また、量子化ステップ(スケール)を逆量子化回路
83に、それぞれ出力するとともに、復号された画像デ
ータを逆量子化回路83に出力する。さらに、DCTフ
ラグと予測フラグを、DCTブロック並び替え回路85
に出力する。
【0121】逆量子化回路83は、可変長復号化回路8
2より供給された画像データを、同じく可変長復号化回
路82より供給された量子化ステップに従って逆量子化
し、IDCT回路84に出力する。逆量子化回路83よ
り出力されたデータ(DCT係数)は、IDCT回路8
4で、逆DCT処理され、元の画像データに戻される。
【0122】この画像データは、さらにDCTブロック
並び替え回路85に入力される。DCTブロック並び替
え回路85は、DCTフラグと予測フラグに対応して、
このデータを、動き補償回路88が演算器86に出力す
るデータと同一の配列状態になるように並び替えを行
い、演算器86に出力する。
【0123】DCTブロック並び替え回路85より供給
された画像データが、Iピクチャのデータである場合、
そのデータは演算器86より出力され、演算器86に後
に入力される画像データ(PピクチャまたはBピクチャ
のデータ)の予測画像データ生成のために、フレームメ
モリ87の前方予測画像部87aに供給されて記憶され
る。また、このデータは、フォーマット変換回路32
(図5)に出力される。
【0124】DCTブロック並び替え回路85より供給
された画像データが、その1フレーム前(本来の画像の
順序が、I,B,Pの順であるときは、2フレーム前)
の画像データを予測画像データとするPピクチャのデー
タであって、前方予測モードのデータである場合、フレ
ームメモリ87の前方予測画像部87aに記憶されてい
る、1フレーム前の画像データ(Iピクチャのデータ)
が読み出され、動き補償回路88で可変長復号化回路8
2より出力された動きベクトルに対応する動き補償が施
される。そして、演算器86において、DCTブロック
並び替え回路85より供給された画像データ(差分のデ
ータ)と加算され、出力される。この加算されたデー
タ、即ち、復号されたPピクチャのデータは、演算器8
6に後に入力される画像データ(BピクチャまたはPピ
クチャのデータ)の予測画像データ生成のために、フレ
ームメモリ87の後方予測画像部87bに供給されて記
憶される。
【0125】Pピクチャのデータであっても、画像内予
測モードのデータは、Iピクチャのデータと同様に、演
算器86で特に処理は行わず、そのまま後方予測画像部
87bに記憶される。
【0126】このPピクチャは、本来の画像の順序が、
I,P,P,Pであるとき、そのまま出力されるが、
I,B,P,B,Pであるとき、次のBピクチャの次に
表示されるべき画像であるため、この時点では、まだフ
ォーマット変換回路32へ出力されない(上述したよう
に、Bピクチャの後に入力されたPピクチャが、Bピク
チャより先に処理され、伝送されている)。
【0127】DCTブロック並び替え回路85より供給
された画像データが、Bピクチャのデータである場合、
可変長復号化回路82より供給された予測モードに対応
して、フレームメモリ87の前方予測画像部87aに記
憶されているIピクチャの画像データ(前方予測モード
の場合)、後方予測画像部87bに記憶されているPピ
クチャの画像データ(後方予測モードの場合)、また
は、その両方の画像データ(両方向予測モードの場合)
が読み出され、動き補償回路88において、可変長復号
化回路82より出力された動きベクトルに対応する動き
補償が施されて、予測画像が生成される。但し、動き補
償を必要としない場合(画像内予測モードの場合)、予
測画像は生成されない。
【0128】このようにして、動き補償回路88で動き
補償が施されたデータは、演算器86において、DCT
ブロック並び替え回路85の出力と加算される。この加
算出力は、フォーマット変換回路32に出力される。
【0129】但し、この加算出力はBピクチャのデータ
であり、他の画像の予測画像生成のために利用されるこ
とがないため、フレームメモリ87には記憶されない。
【0130】Bピクチャの画像が出力された後、後方予
測画像部87bに記憶されているPピクチャの画像デー
タが読み出され、動き補償回路88、演算器86を介し
て、フォーマット変換回路32に供給される。但し、こ
のとき、動き補償は行われない。
【0131】尚、このデコーダ31には、図7のエンコ
ーダ18における予測モード切り替え回路52とDCT
モード切り替え回路55に対応する回路が図示されてい
ないが、これらの回路に対応する処理、即ち、奇数フィ
ールドと偶数フィールドのラインの信号が分離された構
成を、元の混在する構成に必要に応じて戻す処理は、動
き補償回路88が実行する。
【0132】以上の実施例においては、予測距離(Pピ
クチャの距離)を1としたが、2とすることも可能であ
る。例えば図22に示すように、偶数フレームをIピク
チャまたはPピクチャとして、その予測誤差の絶対値の
和を順次検出していくと、シーン1の第4フレームと、
シーン2の第6フレームのピクチャの予測誤差の絶対値
の和が、基準値M×MAEより大きくなり、その他の予
測誤差の絶対値の和は、ほぼ平均値MAEに近い値とな
る。
【0133】従って、この場合においては、例えば図2
3に示すように、本来Pピクチャとして処理される予定
であった第6フレームのピクチャを、Iピクチャとして
処理するように変更することができる。このようにすれ
ば、シーン2の先頭の第6フレームのピクチャを、高品
質の画像とすることが可能となる。
【0134】また、図24に示すように、第6フレーム
において、カメラフラッシュが存在した場合、第4フレ
ームと第6フレームの予測誤差の絶対値の和と、第6フ
レームと第8フレームの予測誤差の絶対値の和が、基準
値N×MAEより大きくなる。従って、この場合におい
ても、シーンチェンジ(図22)の場合には、予測誤差
の絶対値が基準値より大きい状態が1回発生し、カメラ
フラッシュ(図24)の場合には、2回連続して発生す
る。このことから、上述した場合と同様に、シーンチェ
ンジとカメラフラッシュを検出することが可能となる。
【0135】そして、カメラフラッシュを検出した場合
においては、図25乃至図28に示すようなピクチャタ
イプの最適化処理を実行することができる。
【0136】図25の実施例においては、シーンチェン
ジのあった第6フレームの処理が、PピクチャからBピ
クチャに変更されるとともに、その直前の第5フレーム
の処理が、BピクチャからPピクチャの処理へ変更され
る。
【0137】逆に、図26の実施例においては、カメラ
フラッシュのあった第6フレームの処理が、Pピクチャ
からBピクチャへ変更されるとともに、その直後の第7
フレームの処理が、BピクチャからPピクチャの処理へ
変更されている。
【0138】さらに、図27の実施例においては、カメ
ラフラッシュのあった第6フレームの処理が、Pピクチ
ャからBピクチャへ変更されるとともに、その1フレー
ム前の第5フレームと、1フレーム後の第7フレームの
処理が、それぞれBピクチャからPピクチャの処理へ変
更されている。
【0139】尚、この場合において、第5フレームまた
は第7フレームの処理を、BピクチャからIピクチャに
変更することも可能である。
【0140】図28の実施例は、さらに、カメラフラッ
シュの発生した第6フレームの処理を、Pピクチャから
Bピクチャに変更するばかりでなく、1フレーム前の第
5フレームと、1フレーム後の第7フレームの処理を、
BピクチャからPピクチャに変更し、さらに1フレーム
前後の第4フレームと第8フレームの処理を、Pピクチ
ャからBピクチャに変更するようにしている。
【0141】尚、図24(C)に示すように、Iピクチ
ャまたはPピクチャとして処理されるピクチャの輝度の
平均値の和を検出することによっても、カメラフラッシ
ュを検出することが可能であることは、上述した場合と
同様である。
【0142】図29は、予測距離が2であって、シーン
チェンジがBピクチャにおいて発生した場合の実施例を
表している。この場合、第5フレームと第7フレームの
予測誤差の絶対値の和が、基準値N×MAEより大きく
なる。従って、このことから、上述した場合と同様にし
て、シーンチェンジを検出することが可能である。
【0143】図30は、この場合におけるピクチャタイ
プの最適化処理の例を表している。この実施例において
は、シーン2の2番目のフレームである第7フレームの
処理が、PピクチャからIピクチャに変更されている。
【0144】図31は、予測距離が2であって、カメラ
フラッシュがBピクチャにおいて発生した場合の実施例
を表している。この場合、同図(B)に示すように、カ
メラフラッシュがBピクチャにおいて発生しているた
め、その予測誤差の絶対値和がサンプリングされず、予
測誤差の絶対値の和が、基準値N×MAEより大きくな
ることがない。即ち、カメラフラッシュを検出すること
ができない。
【0145】同様に、図31(C)に示すように、奇数
フレームにおいて得られる輝度の平均値の値は、複数の
フレーム間における平均値とほぼ同様の値となる。この
ため、この場合においても、カメラフラッシュを検出す
ることができない。
【0146】従って、この場合においては、図32に示
すように、ピクチャタイプの最適化処理が実質的に行わ
れないことになる。しかしながら、この場合、カメラフ
ラッシュが発生しているフレームが、そもそもBピクチ
ャの処理となされているため、その処理の悪影響が他の
フレームに及ぶようなことがない。換言すれば、図25
乃至図28に示したように、カメラフラッシュが発生し
たフレームがPピクチャとされている場合、これをBピ
クチャとして最適化を行うようにするのであるが、図3
1の場合においては、もともとBピクチャとして処理さ
れる予定であるので、既に最適化が行われていると考え
ることができる。
【0147】以上においては、予測距離を2としたが、
さらに予測距離を3とすることも可能である。この場合
も、上述した場合と同様にして、予測誤差の絶対値の
和、あるいは輝度の平均値から、シーンチェンジまたは
カメラフラッシュを検出することができる。
【0148】図33は、予測距離が3である場合におけ
るシーンチェンジ検出の原理を表している。同図に示す
ように、この実施例の場合、第4フレームと第7フレー
ムの間の予測誤差の絶対値の和が、基準値N×MAEよ
り大きくなる。従って、シーンチェンジを検出すること
ができる。
【0149】図34は、図33に示すようにして、予測
距離が3である場合において、シーンチェンジが検出さ
れた場合におけるピクチャタイプの最適化処理を表して
いる。この実施例においては、シーン2の第2番目のピ
クチャである第7フレームのピクチャの処理が、Pピク
チャからIピクチャに変更されている。
【0150】第7フレームは、シーン2の先頭のフレー
ムではないが、シーン2の先頭のフレームである第6フ
レームは、Bピクチャとされているため、Iピクチャと
された第7フレームのピクチャから予測することによ
り、正確な予測が可能となる。即ち、シーンチェンジが
あった場合においては、シーンチェンジ後の最初のPピ
クチャをIピクチャに変更すれば、それより前のBピク
チャは、そのIピクチャから後方予測することにより、
正確な処理が可能となる。
【0151】図35は、予測距離が3である場合におけ
るカメラフラッシュの検出の原理を表している。この実
施例においては、第3フレームと第6フレームの予測誤
差の絶対値の和と、第6フレームと第9フレームの予測
誤差の絶対値の和が、基準値N×MAEより大きくな
る。従って、カメラフラッシュを検出することが可能で
ある。
【0152】また、図35(C)に示すように、第6フ
レームの輝度の平均値の和が、基準値M×MYより大き
くなるため、この輝度の平均値からも、カメラフラッシ
ュを検出することができる。
【0153】図36は、このようにして、予測距離が3
である場合において、カメラフラッシュが検出された場
合におけるピクチャタイプの最適化処理の例を表してい
る。この実施例においては、カメラフラッシュが発生し
た第6フレームの処理が、PピクチャからBピクチャに
変更されるとともに、その前後の第5フレームと第7フ
レームの処理が、BピクチャからPピクチャに変更され
ている。
【0154】図37は、予測距離が3である場合におい
て、カメラフラッシュがBピクチャで発生した場合を表
している。この場合、同図(B)および(C)に示すよ
うに、カメラフラッシュを検出することができない。し
かしながら、予測距離が2である場合において説明した
場合と同様に、カメラフラッシュのピクチャがBピクチ
ャであれば、実質的に既に最適化処理が行われているこ
とになるため、特別な処理を施す必要がない。
【0155】以上のシーンチェンジのピクチャタイプの
最適化処理をまとめて表すと、表1に示すようになる。
また、カメラフラッシュの場合におけるピクチャタイプ
の最適化処理をまとめて表すと、表2に示すようにな
る。
【0156】
【表1】
【0157】
【表2】
【0158】尚、図12において、シーンチェンジとカ
メラフラッシュの両方を、予測誤差の絶対値の和から検
出する場合においては、輝度DC値演算器103は不要
となる。また、カメラフラッシュのみを検出するのであ
れば、動きベクトル検出回路102およびフレームメモ
リ101だけを設けるか、あるいは輝度DC値演算器1
03だけを設けるようにすればよい。
【0159】また、以上のようにして、ピクチャ判定回
路49における予測距離を、1,2または3など、所定
の値に設定したとき、その後段の動きベクトル検出回路
50における予測距離も、これに対応した値に設定する
必要がある。
【0160】さらに、図24、図31、図35および図
37に示した実施例においては、輝度データの処理をす
る場合にも、ピクチャタイプの処理に対応してPピクチ
ャ距離を設定したが、異なる距離にする(例えば、輝度
データの処理は、毎フレーム毎行うようにする)ことも
可能である。
【0161】図38は、エンコーダの他の実施例を表し
ている。この実施例においては、動きベクトル検出回路
50とフレームメモリ51が、図12のピクチャ判定回
路49における動きベクトル検出回路102とフレーム
メモリ101として利用されるようになされている。即
ち、動きベクトル検出回路50とフレームメモリ51を
用いて予測誤差の絶対値の和を演算し、その演算結果を
選択回路122に出力し、選択回路122において、ピ
クチャタイプを選択、決定するようになされている。そ
して、選択回路122において、選択、決定されたピク
チャタイプが、ハードディスク、固体メモリなどの記憶
装置123に供給され、記憶されるようになされてい
る。
【0162】このようにして、一旦、入力画像が動きベ
クトル検出回路50とフレームメモリ51に供給され、
処理され、ピクチャタイプが記憶装置123に記憶され
た後、同一のデータが再び最初から動きベクトル検出回
路50に入力される。動きベクトル検出回路50は、再
びデータが入力されたとき、記憶装置123から供給さ
れるピクチャタイプに対応して、入力画像データを処理
する。
【0163】勿論、この場合においても、入力画像デー
タを輝度DC値演算器121に供給し、輝度DC値を検
出し、その検出結果を選択回路122に供給し、選択回
路122において、この輝度DC値からカメラフラッシ
ュを検出するようにすることもできる。
【0164】
【発明の効果】本発明の第1の画像処理方法によれば、
ピクチャの所定の範囲の画像データの予測誤差の絶対値
を演算し、複数のピクチャの予測誤差の絶対値の平均値
を演算する。また、個々のピクチャの予測誤差の絶対値
と、平均値とを比較し、比較の結果、予測誤差の絶対値
が平均値の所定の正の実数倍の値より大きいとき、ピク
チャの不連続性を検出するようにしたので、ピクチャの
シーンチェンジおよびカメラフラッシュに代表されるピ
クチャの不連続性を検出し、より適正な画像処理を実行
することが可能となる。
【0165】本発明の第2の画像処理方法によれば、ピ
クチャの所定の範囲の画像データの輝度の平均値を演算
して第1の値とし、複数のピクチャの第1の値の平均値
を演算して第2の値とする。また、第1の値と第2の値
とを比較し、比較の結果、第1の値が第2の値の所定の
正の実数倍の値より大きいとき、ピクチャの不連続性を
検出するようにしたので、ピクチャのカメラフラッシュ
を確実に検出することが可能になる。そして、その検出
結果に対応して、適正な画像処理を実行することが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】高能率符号化の原理を説明する図である。
【図2】画像データを圧縮する場合におけるピクチャの
タイプを説明する図である。
【図3】画像データを圧縮する場合におけるピクチャの
タイプを説明する図である。
【図4】動画像信号を符号化する原理を説明する図であ
る。
【図5】画像信号符号化装置と復号化装置の構成例を示
すブロック図である。
【図6】図5におけるフォーマット変換回路17のフォ
ーマット変換の動作を説明する図である。
【図7】図5におけるエンコーダ18の構成例を示すブ
ロック図である。
【図8】図7の予測モード切り替え回路52の動作を説
明する図である。
【図9】図7の予測モード切り替え回路52の動作を説
明する図である。
【図10】図7のDCTモード切り替え回路55の動作
を説明する図である。
【図11】図7のDCTモード切り替え回路55の動作
を説明する図である。
【図12】図7のピクチャ判定回路49の構成例を示す
ブロック図である。
【図13】図12の選択回路104の動作を説明するフ
ローチャートである。
【図14】シーンチェンジを検出する原理を説明する図
である。
【図15】カメラフラッシュを検出する原理を説明する
図である。
【図16】シーンチェンジ時におけるピクチャタイプ最
適化処理を説明する図である。
【図17】カメラフラッシュ時におけるピクチャタイプ
最適化処理を説明する図である。
【図18】カメラフラッシュ検出の他の原理を説明する
図である。
【図19】図12の選択回路104の他の動作例を表す
フローチャートである。
【図20】ピクチャの輝度の検出範囲を説明する図であ
る。
【図21】図5のデコーダ31の構成例を示すブロック
図である。
【図22】予測距離が2である場合におけるシーンチェ
ンジの検出の原理を説明する図である。
【図23】予測距離が2である場合におけるシーンチェ
ンジ時のピクチャタイプの最適化処理を説明する図であ
る。
【図24】予測距離が2である場合におけるカメラフラ
ッシュの検出の原理を説明する図である。
【図25】予測距離が2である場合におけるカメラフラ
ッシュ時のピクチャタイプの最適化処理を説明する図で
ある。
【図26】予測距離が2である場合におけるカメラフラ
ッシュ時のピクチャタイプの最適化処理を説明する図で
ある。
【図27】予測距離が2である場合におけるカメラフラ
ッシュ時のピクチャタイプの最適化処理を説明する図で
ある。
【図28】予測距離が2である場合におけるカメラフラ
ッシュ時のピクチャタイプの最適化処理を説明する図で
ある。
【図29】予測距離が2である場合におけるシーンチェ
ンジ検出の他の原理を説明する図である。
【図30】予測距離が2である場合におけるシーンチェ
ンジ時のピクチャタイプの最適化処理を説明する図であ
る。
【図31】予測距離が2である場合におけるカメラフラ
ッシュ検出の他の原理を説明する図である。
【図32】予測距離が2である場合におけるカメラフラ
ッシュ時のピクチャタイプの最適化処理を説明する図で
ある。
【図33】予測距離が3である場合におけるシーンチェ
ンジ検出の原理を説明する図である。
【図34】予測距離が3である場合におけるシーンチェ
ンジ時のピクチャタイプの最適化処理を説明する図であ
る。
【図35】予測距離が3である場合におけるカメラフラ
ッシュ検出の原理を説明する図である。
【図36】予測距離が3である場合におけるカメラフラ
ッシュ時のピクチャタイプの最適化処理を説明する図で
ある。
【図37】予測距離が3である場合におけるカメラフラ
ッシュ検出の他の原理を説明する図である。
【図38】図5のエンコーダの他の構成例を示すブロッ
ク図である。
【符号の説明】
1 符号化装置 2 復号化装置 3 記録媒体 12,13 A/D変換器 14 フレームメモリ 15 輝度信号フレームメモリ 16 色差信号フレームメモリ 17 フォーマット変換回路 18 エンコーダ 31 デコーダ 32 フォーマット変換回路 33 フレームメモリ 34 輝度信号フレームメモリ 35 色差信号フレームメモリ 36,37 D/A変換器 49 ピクチャ判定回路 50 動きベクトル検出回路 51 フレームメモリ 52 予測モード切り替え回路 53 演算部 54 予測判定回路 55 DCTモード切り替え回路 56 DCT回路 57 量子化回路 58 可変長符号化回路 59 送信バッファ 60 逆量子化回路 61 IDCT回路 62 DCTブロック並び替え回路 63 演算器 64 フレームメモリ 65 動き補償回路 81 受信バッファ 82 可変長復号化回路 83 逆量子化回路 84 IDCT回路 85 DCTブロック並び替え回路 86 演算器 87 フレームメモリ 88 動き補償回路 101 フレームメモリ 102 動きベクトル検出回路 103 輝度DC値演算器 104 選択回路 105 遅延回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 7/24 - 7/68

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピクチャの画像データを処理する画像処
    理方法において、ピクチャ の所定の範囲の画像データの予測誤差の絶対値
    を演算し、 複数のピクチャ前記予測誤差の絶対値の平均値を演算
    し、 個々のピクチャ前記予測誤差の絶対値と、前記平均値
    とを比較し、比較の結果、前記予測誤差の絶対値が前記平均値の所定
    の正の実数倍の値より大きいとき、ピクチャの不連続性
    を検出する ことを特徴とする画像処理方法。
  2. 【請求項2】 ピクチャの画像データを処理する画像処
    理方法において、ピクチャ の所定の範囲の画像データの輝度の平均値を演
    算して第1の値とし、 複数のピクチャの前記第1の値の平均値を演算して第2
    の値とし、 前記第1の値と前記第2の値とを比較し、比較の結果、前記第1の値が前記第2の値の所定の正の
    実数倍の値より大きいとき、ピクチャの不連続性を検出
    する ことを特徴とする画像処理方法。
  3. 【請求項3】 前記予測誤差の絶対値と前記平均値とを
    比較して得られる不連続性の検出結果に対応して、ピク
    チャを他のピクチャから予測する場合の予測モードを選
    択することを特徴とする請求項1に記載の画像処理方
    法。
  4. 【請求項4】 前記平均値の所定の正の実数倍の値より
    大きい前記予測誤差の絶対値が1回だけ独立に発生した
    とき、ピクチャのシーンチェンジと判定し、2回連続し
    て発生したとき、ピクチャのカメラフラッシュと判定す
    ることを特徴とする請求項1に記載の画像処理方法。
  5. 【請求項5】 前記第1の値が前記第2の値の所定の正
    の実数倍の値より大きくなったとき、ピクチャのカメラ
    フラッシュと判定することを特徴とする請求項2に記載
    の画像処理方法。
  6. 【請求項6】 前記予測誤差の絶対値と前記平均値とを
    比較して得られる不連続性の検出結果に対応して、ピク
    チャ他のピクチャから予測する場合の予測モードを選
    択するようにし、前記平均値の所定の正の実数倍の値 より大きい前記予測
    誤差の絶対値が1回だけ独立に発生したとき、ピクチャ
    のシーンチェンジと判定し、2回連続して発生したと
    き、ピクチャのカメラフラッシュと判定し、シーンチェンジと判定したとき、ピクチャのうち、 シー
    ンチェンジのピクチャまたはその後のピクチャであっ
    て、その近傍のピクチャの少なくとも1つをIピクチャ
    として処理し、カメラフラッシュと判定したとき、 カメラフラッシュの
    ピクチャをBピクチャとして処理するか、またはその
    後のピクチャを、Iピクチャとして処理することを特徴
    とする請求項1に記載の画像処理方法。
  7. 【請求項7】 前記第1の値と前記第2の値とを比較し
    て得られる不連続性の検出結果に対応して、ピクチャを
    他のピクチャから予測する場合の予測モードを選択する
    ようにし、 前記第1の値が前記第2の所定の正の実数倍の値より大
    きくなったとき、ピクチャのカメラフラッシュと判定
    し、カメラフラッシュのピクチャをBピクチャとして処
    理するか、またはその直後のピクチャを、Iピクチャと
    して処理することを特徴とする請求項2に記載の画像処
    理方法。
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