JPH08163286A - ファクシミリ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 受信者にとって読み取り易いように記録紙に
付加情報を付加することができるファクシミリ装置を提
供する。 【構成】 ファクシミリ装置は、受信情報に含まれる文
字の記録紙における記述方向を検出する受信情報文字方
向検出回路３８と、受信情報文字方向検出回路３８の検
出結果に応じて受信フッタの記録紙における記録位置お
よび受信フッタの構成文字の記述方向を設定する受信フ
ッタ記録回路４０とを備え、記録回路３６は、受信フッ
タ記録回路４０が設定した記録位置に、設定した記述方
向に構成文字の記述方向を一致させながら受信フッタを
付加する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、記録紙に受信情報とと
もに付加情報を記録するファクシミリ装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、通信番号および受信ページ数を示
す受信フッタなどの付加情報を、受信情報とともに記録
紙に記録するファクシミリ装置が提案、実現されてい
る。

【０００３】この受信フッタを記録するファクシミリ装
置では、受信フッタの記録紙における記録位置およびそ
の受信フッタを構成する文字の記述方向を予め設定し、
この設定された記録位置に、設定された記述方向に受信
フッタの構成文字の記述方向が一致するように受信フッ
タを付加する。

【０００４】この受信フッタの記録位置およびその構成
文字の記述方向について図１２を参照しながら説明す
る。図１２は従来のファクシミリ装置の記録紙における
受信フッタの記録位置およびその構成文字の記述方向を
示す図である。

【０００５】受信フッタの記録紙における記録位置およ
びその受信フッタを構成する文字の記述方向は、送信側
装置が原稿情報をその先端から送信するという条件下で
予め設定されている。この設定された記録位置は記録紙
の右下位置であり、その設定された記述方向は記録紙の
左辺から右辺に向う横書方向である。

【０００６】文字の記述方向が左辺から右辺に向かう横
書方向である原稿情報をその後端から送信すると、図１
２に示すように、受信側装置では、下辺側に文頭が位置
しかつ右辺から左辺に向う横書の受信情報が記録された
記録紙が得られ、この記録紙の右下位置には、方向に文
字の記述された受信フッタが付加される。この受信フッ
タは、通信番号「９１１」およびページ数「０３」を示
す情報からなる。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】しかし、上述したよう
に、文字の記述方向が左辺から右辺に向かう横書方向で
ある原稿情報をその後端から送信すると、受信情報の文
頭は記録紙の下辺側に位置し、その記述方向は記録紙の
右辺から左辺に向う横書方向になることに対し、受信フ
ッタは、記録紙の右下位置に、記録紙の左辺から右辺に
向う横書方向になるように付加されるから、受信情報の
記述方向と受信フッタの記述方向とは互いに逆方向とな
り、受信者は記録紙に付加された受信フッタを読み取り
難い。

【０００８】本発明の目的は、受信者にとって読み取り
易いように記録紙に付加情報を付加することができるフ
ァクシミリ装置を提供することにある。

【０００９】

【課題を解決するための手段】請求項１記載の発明は、
記録紙に受信情報を記録するとともに、その記録紙に付
加情報を付加するファクシミリ装置において、前記受信
情報に含まれる文字の記録紙における記述方向を検出す
る文字方向検出手段と、前記文字方向検出手段の検出結
果に応じて前記付加情報の記録紙における記録位置およ
び前記付加情報の構成文字の記述方向を設定する位置方
向設定手段と、前記位置方向設定手段が設定した記録位
置に、前記設定した記述方向に構成文字の記述方向を一
致させながら前記付加情報を付加する付加手段とを備え
ることを特徴とする。

【００１０】請求項２記載の発明は、請求項１記載のフ
ァクシミリ装置において、前記文字方向検出手段で前記
受信情報文字の記録紙における記述方向が左辺側から右
辺側に向う横書方向および上辺側から下辺側に向う縦書
方向の内のいずれか一方であることを検出すると、前記
位置方向設定手段は、前記付加情報の記録紙における記
録位置を前記記録紙の右下位置に設定するとともに、前
記付加情報の構成文字の記述方向を前記記録紙の左辺側
から右辺側に向う横書方向に設定することを特徴とす
る。

【００１１】請求項３記載の発明は、請求項１記載のフ
ァクシミリ装置において、前記文字方向検出手段で前記
受信情報文字の記録紙における記述方向が右辺側から左
辺側に向う横書方向および下辺側から上辺側に向う縦書
方向のいずれか一方であることを検出すると、前記位置
方向設定手段は、前記付加情報の記録紙における記録位
置を前記記録紙の右下位置に設定するとともに、前記付
加情報の構成文字の記述方向を前記記録紙の右辺側から
左辺側に向う横書方向に設定することを特徴とする。

【００１２】請求項４記載の発明は、請求項１記載のフ
ァクシミリ装置において、前記文字方向検出手段で前記
受信情報文字の記録紙における記述方向が左辺側から右
辺側に向う横書方向および上辺側から下辺側に向う縦書
方向の内のいずれか一方であることを検出すると、前記
位置方向設定手段は、前記付加情報の記録紙における記
録位置を前記記録紙の右上位置に設定するとともに、前
記付加情報の構成文字の記述方向を前記記録紙の左辺側
から右辺側に向う横書方向に設定することを特徴とす
る。

【００１３】請求項５記載の発明は、請求項１記載のフ
ァクシミリ装置において、前記文字方向検出手段で前記
受信情報文字の記録紙における記述方向が右辺側から左
辺側に向う横書方向および下辺側から上辺側に向う縦書
方向のいずれか一方であることを検出すると、前記位置
方向設定手段は、前記付加情報の記録紙における記録位
置を前記記録紙の左下位置に設定するとともに、前記付
加情報の構成文字の記述方向を前記記録紙の右辺側から
左辺側に向う横書方向に設定することを特徴とする。

【００１４】請求項６記載の発明は、請求項１記載のフ
ァクシミリ装置において、前記付加情報の記録紙におけ
る記録位置および前記付加情報の構成文字の記述方向を
示す少なくとも一つの位置方向情報が登録されている第
１の付加位置方向登録手段と、前記位置方向情報と異な
る少なくとも一つの位置方向情報が登録されている第２
の位置方向登録手段とを備え、前記位置方向設定手段
は、前記文字方向検出手段の検出結果に応じて前記第１
の位置方向登録手段に登録されている位置方向情報およ
び前記第２の位置方向登録手段に登録されている位置方
向情報の内のいずれか一方を選択し、その選択された位
置方向情報に基づき前記付加情報の記録紙における記録
位置および前記付加情報の構成文字の記述方向を設定す
ることを特徴とする。

【００１５】請求項７記載の発明は、請求項６記載のフ
ァクシミリ装置において、前記第１の付加位置方向登録
手段に、前記付加情報の記録紙における記録位置として
右下位置および前記付加情報の構成文字の記述方向とし
て前記記録紙の左辺側から右辺側に向う横書方向を示す
位置方向情報と前記付加情報の記録紙における記録位置
として左上位置および前記付加情報の構成文字の記述方
向として前記記録紙の右辺側から左辺側に向う横書方向
を示す位置方向情報とが登録され、前記第２の付加位置
方向登録手段に、前記付加情報の記録紙における記録位
置として右上位置および前記付加情報の構成文字の記述
方向として前記記録紙の左辺側から右辺側に向う横書方
向を示す位置方向情報と前記付加情報の記録紙における
記録位置として左下位置および前記付加情報の構成文字
の記述方向として前記記録紙の右辺側から左辺側に向う
横書方向を示す位置方向情報とが登録され、前記位置方
向設定手段は、前記第１の付加位置方向登録手段に登録
されている位置方向情報を選択すると、文字の記録紙に
おける記述方向が左辺側から右辺側に向う横書方向およ
び上辺側から下辺側に向う縦書方向の内のいずれか一方
である受信情報に対し、前記付加情報の記録紙における
記録位置として前記記録紙の右下位置および前記付加情
報の構成文字の記述方向として前記記録紙の左辺側から
右辺側に向う横書方向を示す位置方向情報を選択し、文
字の記録紙における記述方向が右辺側から左辺側に向う
横書方向および下辺側から上辺側に向う縦書方向の内の
いずれか一方である受信情報に対し、前記付加情報の記
録紙における記録位置として前記記録紙の右下位置およ
び前記付加情報の構成文字の記述方向として前記記録紙
の右辺側から左辺側に向う横書方向を示す位置方向情報
を選択し、前記第２の付加位置方向登録手段に登録され
ている位置方向情報を選択すると、文字の記録紙におけ
る記述方向が左辺側から右辺側に向う横書方向および上
辺側から下辺側に向う縦書方向の内のいずれか一方であ
る受信情報に対し、前記付加情報の記録紙における記録
位置として前記記録紙の右上位置および前記付加情報の
構成文字の記述方向として前記記録紙の左辺側から右辺
側に向う横書方向を示す位置方向情報を選択し、文字の
記録紙における記述方向が右辺側から左辺側に向う横書
方向および下辺側から上辺側に向う縦書方向の内のいず
れか一方である受信情報に対し、前記付加情報の記録紙
における記録位置として前記記録紙の右下位置および前
記付加情報の構成文字の記述方向として前記記録紙の右
辺側から左辺側に向う横書方向を示す位置方向情報を選
択することを特徴とする。

【００１６】請求項８記載の発明は、請求項１ないし７
の内のいずれか１つに記載のファクシミリ装置におい
て、前記付加情報は、受信ページを含むことを特徴とす
る。

【００１７】請求項９記載の発明は、請求項１ないし７
の内のいずれか１つに記載のファクシミリ装置におい
て、前記付加情報は、通信番号を含むことを特徴とす
る。

【００１８】

【作用】請求項１記載のファクシミリ装置では、文字方
向検出手段で、受信情報に含まれる文字の記録紙におけ
る記述方向を検出し、位置方向設定手段で文字方向検出
手段の検出結果に応じて付加情報の記録紙における記録
位置および付加情報の構成文字の記述方向を設定し、付
加手段で位置方向設定手段が設定した記録位置に、設定
した記述方向に構成文字の記述方向を一致させながら付
加情報を付加する。

【００１９】請求項２記載のファクシミリ装置では、文
字方向検出手段で受信情報文字の記録紙における記述方
向が左辺側から右辺側に向う横書方向および上辺側から
下辺側に向う縦書方向の内のいずれか一方であることを
検出すると、位置方向設定手段で、付加情報の記録紙に
おける記録位置を記録紙の右下位置に設定するととも
に、付加情報の構成文字の記述方向を記録紙の左辺側か
ら右辺側に向う横書方向に設定する。

【００２０】請求項３記載のファクシミリ装置では、文
字方向検出手段で受信情報文字の記録紙における記述方
向が右辺側から左辺側に向う横書方向および下辺側から
上辺側に向う縦書方向のいずれか一方であることを検出
すると、位置方向設定手段で、付加情報の記録紙におけ
る記録位置を記録紙の右下位置に設定するとともに、付
加情報の構成文字の記述方向を記録紙の右辺側から左辺
側に向う横書方向に設定する。

【００２１】請求項４記載のファクシミリ装置では、文
字方向検出手段で受信情報文字の記録紙における記述方
向が左辺側から右辺側に向う横書方向および上辺側から
下辺側に向う縦書方向の内のいずれか一方であることを
検出すると、位置方向設定手段で、付加情報の記録紙に
おける記録位置を記録紙の右上位置に設定するととも
に、付加情報の構成文字の記述方向を前記記録紙の左辺
側から右辺側に向う横書方向に設定する。

【００２２】請求項５記載のファクシミリ装置では、文
字方向検出手段で受信情報文字の記録紙における記述方
向が右辺側から左辺側に向う横書方向および下辺側から
上辺側に向う縦書方向のいずれか一方であることを検出
すると、位置方向設定手段で、付加情報の記録紙におけ
る記録位置を記録紙の左下位置に設定するとともに、付
加情報の構成文字の記述方向を記録紙の右辺側から左辺
側に向う横書方向に設定する。

【００２３】請求項６記載のファクシミリ装置では、付
加情報の記録紙における記録位置および付加情報の構成
文字の記述方向を示す少なくとも一つの位置方向情報が
登録されている第１の付加位置方向登録手段と、位置方
向情報と異なる少なくとも一つの位置方向情報が登録さ
れている第２の位置方向登録手段とを設け、位置方向設
定手段で、文字方向検出手段の検出結果に応じて第１の
位置方向登録手段に登録されている位置方向情報および
第２の位置方向登録手段に登録されている位置方向情報
の内のいずれか一方を選択し、その選択された位置方向
情報に基づき付加情報の記録紙における記録位置および
付加情報の構成文字の記述方向を設定する。

【００２４】請求項７記載のファクシミリ装置では、第
１の付加位置方向登録手段に、付加情報の記録紙におけ
る記録位置として右下位置および付加情報の構成文字の
記述方向として記録紙の左辺側から右辺側に向う横書方
向を示す位置方向情報と付加情報の記録紙における記録
位置として左上位置および付加情報の構成文字の記述方
向として記録紙の右辺側から左辺側に向う横書方向を示
す位置方向情報とが登録され、第２の付加位置方向登録
手段に、付加情報の記録紙における記録位置として右上
位置および付加情報の構成文字の記述方向として記録紙
の左辺側から右辺側に向う横書方向を示す位置方向情報
と付加情報の記録紙における記録位置として左下位置お
よび付加情報の構成文字の記述方向として記録紙の右辺
側から左辺側に向う横書方向を示す位置方向情報とが登
録され、位置方向設定手段で、第１の付加位置方向登録
手段に登録されている位置方向情報を選択すると、文字
の記録紙における記述方向が左辺側から右辺側に向う横
書方向および上辺側から下辺側に向う縦書方向の内のい
ずれか一方である受信情報に対し、付加情報の記録紙に
おける記録位置として記録紙の右下位置および付加情報
の構成文字の記述方向として記録紙の左辺側から右辺側
に向う横書方向を示す位置方向情報を選択し、文字の記
録紙における記述方向が右辺側から左辺側に向う横書方
向および下辺側から上辺側に向う縦書方向の内のいずれ
か一方である受信情報に対し、付加情報の記録紙におけ
る記録位置として記録紙の右下位置および付加情報の構
成文字の記述方向として記録紙の右辺側から左辺側に向
う横書方向を示す位置方向情報を選択し、第２の付加位
置方向登録手段に登録されている位置方向情報を選択す
ると、文字の記録紙における記述方向が左辺側から右辺
側に向う横書方向および上辺側から下辺側に向う縦書方
向の内のいずれか一方である受信情報に対し、付加情報
の記録紙における記録位置として記録紙の右上位置およ
び付加情報の構成文字の記述方向として記録紙の左辺側
から右辺側に向う横書方向を示す位置方向情報を選択
し、文字の記録紙における記述方向が右辺側から左辺側
に向う横書方向および下辺側から上辺側に向う縦書方向
の内のいずれか一方である受信情報に対し、付加情報の
記録紙における記録位置として記録紙の右下位置および
付加情報の構成文字の記述方向として記録紙の右辺側か
ら左辺側に向う横書方向を示す位置方向情報を選択す
る。

【００２５】請求項７記載のファクシミリ装置では、第
１の付加位置方向登録手段に、付加情報の記録紙におけ
る記録位置として右下位置および付加情報の構成文字の
記述方向として記録紙の左辺側から右辺側に向う横書方
向を示す位置方向情報と付加情報の記録紙における記録
位置として左上位置および付加情報の構成文字の記述方
向として記録紙の右辺側から左辺側に向う横書方向を示
す位置方向情報とが登録され、第２の付加位置方向登録
手段に、付加情報の記録紙における記録位置として右上
位置および付加情報の構成文字の記述方向として記録紙
の左辺側から右辺側に向う横書方向を示す位置方向情報
と付加情報の記録紙における記録位置として左下位置お
よび付加情報の構成文字の記述方向として記録紙の右辺
側から左辺側に向う横書方向を示す位置方向情報とが登
録され、文字方向検出手段で受信情報文字の記録紙にお
ける記述方向が左辺側から右辺側に向う横書方向および
上辺側から下辺側に向う縦書方向の内のいずれか一方で
あることを検出すると、位置方向設定手段で、付加情報
の記録紙における記録位置として記録紙の右下位置およ
び付加情報の構成文字の記述方向として記録紙の左辺側
から右辺側に向う横書方向を示す位置方向情報を選択
し、文字方向検出手段で受信情報文字の記録紙における
記述方向が右辺側から左辺側に向う横書方向および下辺
側から上辺側に向う縦書方向のいずれか一方であること
を検出すると、位置方向設定手段で、付加情報の記録紙
における記録位置として記録紙の右下位置および付加情
報の構成文字の記述方向として記録紙の右辺側から左辺
側に向う横書方向を示す位置方向情報を選択し、文字方
向検出手段で受信情報文字の記録紙における記述方向が
左辺側から右辺側に向う横書方向および上辺側から下辺
側に向う縦書方向の内のいずれか一方であることを検出
すると、位置方向設定手段で、付加情報の記録紙におけ
る記録位置として記録紙の右上位置および付加情報の構
成文字の記述方向として記録紙の左辺側から右辺側に向
う横書方向を示す位置方向情報を選択し、文字方向検出
手段で受信情報文字の記録紙における記述方向が右辺側
から左辺側に向う横書方向および下辺側から上辺側に向
う縦書方向のいずれか一方であることを検出すると、位
置方向設定手段で、付加情報の記録紙における記録位置
として記録紙の左下位置および付加情報の構成文字の記
述方向として記録紙の右辺側から左辺側に向う横書方向
を示す位置付加情報を選択する。

【００２６】請求項９記載のファクシミリ装置では、付
加情報に受信ページが含まれる。

【００２７】請求項１０記載のファクシミリ装置では、
付加情報に通信番号が含まれる。

【００２８】

【実施例】以下に、本発明の実施例について図面を参照
しながら説明する。

【００２９】（第１実施例）図１は本発明のファクシミ
リ装置の第１実施例の構成を示すブロック図、図２は図
１のファクシミリ装置における送信原稿の搬送方向およ
び記録紙の搬送方向を示す図である。

【００３０】ファクシミリ装置は、図１に示すように、
電話回線２ａに接続されている網制御装置（以下、ＮＣ
Ｕという。）２を備える。ＮＣＵ２は、電話網をデータ
通信などに使用するための回線端末への接続するなどの
電話交換網の接続制御、データ通信路への切替を行い、
電話回線２ａと電話機４との接続、および電話回線２ａ
とハイブリッド回路６との接続を選択的に切り換える。
ＮＣＵ２と電話機４とは信号線２ｂで接続され、ＮＣＵ
２とハイブリッド回路６とは信号線２ｃで接続されてい
る。ＮＣＵ１２の切換動作は後述する制御回路５４で制
御される。制御回路５４から信号線５４ａを介して与え
られる制御信号が「０」であるとき、電話回線２ａと電
話機４との接続が行われる。これに対し、制御信号が
「１」であるとき、電話回線２ａとハイブリッド回路６
との接続が行われる。なお、通常状態では、電話回線２
ａと電話機４との接続が選択されている。

【００３１】ハイブリッド回路６は、電話回線２ａを介
して送信される送信系からの送信信号と、電話回線２ａ
を介して受信される受信系への受信信号とを分離する。

【００３２】送信系は、ＣＣＤ（電化結合素子）などの
撮像素子と光学系から構成される読取回路１０を有す
る。

【００３３】読取回路１０は、送信原稿から主走査方向
の１ライン分の画像を順次に読取り、この読み取られた
画像に対応する白、黒の２値化信号を生成する。読取回
路１０が読取り可能な送信原稿の幅は２９７ｍｍに設定
されている。Ａ３サイズの送信原稿およびＡ４サイズの
送信原稿は、図２に示すように、主走査方向に対し長辺
方向が直交するように搬送可能である。なお、各送信原
稿の辺を仮に定義するために、図中の座標軸が示す方向
に合わせて原稿の各辺を上辺、下辺、左辺、右辺とそれ
ぞれ定義する。

【００３４】読取回路１０からの２値化信号は信号線１
０ａを介して符号化回路１６に与えられる。符号化回路
１６は、信号線１０ａを介して取り込まれた２値化信号
を符号化し、この符号化した信号を信号線１６ａを介し
て出力する。この符号化としては、Ｋ＝８のモディファ
イドリード符号化（ＭＲ符号化）が用いられている。

【００３５】符号化回路１６からの符号化された信号は
メモリ回路１８に与えられ、メモリ回路１８は制御回路
５４から信号線５４ｄを介して与えられる制御信号に基
づき符号化回路１６からの符号化された信号を格納する
とともに、この格納した信号を信号線１８ａを介して復
号化／変倍／符号化回路２０に出力する。

【００３６】復号化／変倍／符号化回路２０は、これに
信号線１８ａを介して入力された信号を必要に応じて一
度復号化して変倍し、符号化し、この符号化した信号を
信号線２０ａを介してＶ２７ter変調器２２に出力す
る。

【００３７】Ｖ２７ter 変調器２２は符号化された信号
に対し変調処理を施し、変調信号を生成する。この変調
処理には、ＩＴＵ−Ｔ勧告Ｖ２７terに基づく差動位相
変調が用いられている。なお、ＩＴＵ−Ｔ勧告Ｖ２７te
rに基づく差動位相変調に代えて、勧告Ｖ２９に基づく
直交変調を用いることもできる。

【００３８】Ｖ２７ter 変調器２２からの変調信号は信
号線２２ａを介して加算回路２４に与えられる。加算回
路２４は、Ｖ２１変調器８から信号線８ａを介して出力
された変調信号とＶ２７ter 変調器２２からの変調信号
とを加算し、この加算された信号を送信信号として信号
線２４ａを介してハイブリッド回路６に出力する。

【００３９】Ｖ２１変調器８は、制御回路５４から信号
線５４ｉを介して出力された手順信号に対し変調処理を
施し、生成した変調信号を信号線８ａを介して出力す
る。この変調処理には、ＩＴＵ−Ｔ勧告Ｖ２１に基づく
変調が用いられている。

【００４０】これに対し、受信系は、Ｖ２１復調器２６
およびＶ２７ter復調器２８を有する。Ｖ２１復調器２
６はＩＴＵ−Ｔ勧告Ｖ２１に基づきハイブリッド回路６
からの受信信号に対する復調処理を行い、手順信号を生
成する。この手順信号は信号線２６ａを介して制御回路
５４に与えられる。

【００４１】Ｖ２７ter 復調器２８はハイブリッド回路
６からの受信信号に対する復調処理を行い、復調信号を
生成する。この復調処理には、ＩＴＵ−Ｔ勧告Ｖ２７te
r に基づく復調処理が用いられている。なお、ＩＴＵ−
Ｔ勧告Ｖ２７ter に基づく復調処理に代えて、勧告Ｖ２
９に基づく復調処理を用いることもできる。

【００４２】Ｖ２７ter 復調器２８から信号線２８ａを
介して出力された復調信号は復号化／変倍／符号化回路
３０に与えられる。復号化／変倍／符号化回路３０は、
これに入力された復調信号を一度復号化し、復号化した
信号を信号線３０ａを介して制御回路５４および受信情
報文字方向検出回路３８に出力するとともに、Ｋ＝８の
ＭＲ符号化した信号を信号線３０ｂを介してメモリ回路
３２に出力する。

【００４３】受信情報文字方向検出回路３８は、信号線
３０ａを介して取り込まれた信号が示す文字列の記述方
向を検出し、その検出結果を示す信号は信号線３８ａを
介して制御回路５４に出力される。具体的には、最初に
取り込まれた受信情報の文字列の記録位置を記録紙の上
辺側として、取り込まれた信号が示す文字列の記述方向
が記録紙の左辺側から右辺側へ向う横書方向であると検
出すると、その検出結果を示す信号としてレベル「０」
の信号が出力され、取り込まれた信号が示す文字列の記
述方向が記録紙の右辺側から左辺側へ向う横書方向であ
ると検出すると、その検出結果を示す信号としてレベル
「１」の信号が出力され、取り込まれた信号が示す文字
列の記述方向が記録紙の上辺側から下辺側へ向う縦書方
向であると検出すると、その検出結果を示す信号として
レベル「２」の信号が出力され、取り込まれた信号が示
す文字列の記述方向が記録紙の下辺側から上辺側へ向う
縦書方向であると検出すると、その検出結果を示す信号
としてレベル「３」の信号が出力される。なお、記録紙
の各辺は、図２中の座標軸が示す方向に合わせて上辺、
下辺、左辺、右辺とそれぞれ定義されているとする。

【００４４】メモリ回路３２はＭＲ符号化された符号化
信号を格納し、この格納された符号化信号は制御回路５
４から信号線５４ｅを介して与えられる制御信号に基づ
き読み出される。

【００４５】メモリ回路３２から読み出された符号化信
号は信号線３２ａを介して復号化回路３４に与えられ
る。復号化回路３４は符号化信号を復号化（Ｋ＝８のＭ
Ｒ復号化）し、この復号化された信号は記録回路３６に
与えられる。

【００４６】記録回路３６は、信号線３４ａを介して復
号化回路３４からの信号が示す画像を順次に１ライン毎
に記録紙に記録するとともに、受信フッタ記録回路４０
から信号線４０ａを介して与えられる受信フッタ情報信
号に基づき受信フッタの記録紙への付加を行う。受信フ
ッタ情報信号は、受信フッタとして記録紙に記録される
通信番号および受信枚数と、記録紙における受信フッタ
の記録位置および受信フッタの記述方向とを示す。記録
回路３６は記録動作を等速で行うＬＢＰ（レーザビーム
プリンタ）からなり、その主走査方向は２９７ｍｍに設
定されている。記録紙は、図２に示すように、主走査方
向に対し長辺方向が直交するように搬送されるＡ３サイ
ズの記録紙、主走査方向に対し長辺方向が平行になるよ
うに搬送されるＡ４サイズの記録紙、主走査方向に対し
長辺方向が直交するように搬送されるＡ４サイズの記録
紙の内から選択され、各記録紙は対応するカセットに収
容されている。なお、上述したように、記録紙の各辺
は、図２中の座標軸が示す方向に合わせて上辺、下辺、
左辺、右辺とそれぞれ定義されている。

【００４７】受信フッタ記録回路４０は、上述した受信
フッタ情報信号を制御回路５４から信号線５４ｂを介し
て与えられる信号および信号線５４ｃを介して与えられ
る信号に基づき生成する。制御回路５４から信号線５４
ｂを介して与えられる信号は、受信フッタの通信番号と
受信枚数とを示す信号であり、信号線５４ｃを介して与
えられる信号は、記録紙における受信フッタの記録位置
および受信フッタの記述方向を示す信号である。

【００４８】制御回路５４は、相手先装置へ原稿情報を
送信する制御、相手先装置からの原稿情報を受信する制
御に加えて、受信情報文字方向検出回路３８が検出した
受信情報の文字の記述方向に応じて記録紙における受信
フッタの記録位置および受信フッタの記述方向を設定
し、その設定された記録位置および記述方向に基づき受
信フッタを記録紙に付加する受信フッタ付加制御を実行
する。

【００４９】具体的には、受信フッタ付加制御は１枚の
受信情報毎に実行され、受信情報の枚数はページカウン
タによって検出される。受信フッタ付加制御では、取り
込まれた信号が示す文字列の記述方向が記録紙の左辺側
から右辺側へ向う横書方向であると、すなわち受信情報
文字方向検出回路３８からレベル「０」の信号が出力さ
れると、受信フッタを記録紙の右下位置に、記述方向が
左辺側から右辺側へ向う横書方向である受信フッタを付
加するように信号線５４ｂ，５４ｃへの信号の出力を行
う。

【００５０】また、取り込まれた信号が示す文字列の記
述方向が記録紙の右辺側から左辺側へ向う横書方向であ
ると検出すると、すなわち受信情報文字方向検出回路３
８からレベル「１」の信号が出力されると、受信フッタ
を記録紙の左上位置に、記述方向を右辺側から左辺側へ
向う横書方向とする受信フッタを付加するように信号線
５４ｂ，５４ｃへの信号の出力が行われる。

【００５１】さらに、取り込まれた信号が示す文字列の
記述方向が記録紙の上辺側から下辺側へ向う縦書方向で
あると検出すると、すなわち受信情報文字方向検出回路
３８からレベル「２」の信号が出力されると、受信フッ
タを記録紙の右下位置に、記述方向が左辺側から右辺側
へ向う横書方向である受信フッタを付加するように信号
線５４ｂ，５４ｃへの信号の出力が行なわれる。

【００５２】さらに、取り込まれた信号が示す文字列の
記述方向が記録紙の下辺側から上辺側へ向う縦書方向で
あると検出すると、すなわち受信情報文字方向検出回路
３８からレベル「３」の信号が出力されると、受信フッ
タを記録紙の左上位置に、記述方向が右辺側から左辺側
へ向う横書方向である受信フッタを付加するように信号
線５４ｂ，５４ｃへの信号の出力が行なわれる。

【００５３】この受信情報の文字の記述方向に対応付け
られる受信フッタの記録位置およびその記述方向は、制
御回路５４内のメモリに予め登録されているが、このメ
モリへの登録に代えて、第１付加位置方向登録回路４
２、第２付加位置方向登録回路４４にそれぞれ予め登録
することも可能である。

【００５４】第１付加位置方向登録回路４２には、記述
方向が記録紙の左辺側から右辺側へ向う横書方向である
受信情報、記述方向が記録紙の上辺側から下辺側へ向う
縦書方向である受信情報に対する受信フッタの記録位置
および記述方向として、記録紙の右下位置および記録紙
の左辺側から右辺側へ向う横書方向が登録されていると
ともに、記述方向が記録紙の右辺側から左辺側へ向う横
書方向である受信情報、記述方向が記録紙の下辺側から
上辺側へ向う縦書方向である受信情報に対する受信フッ
タの記録位置および記述方向として、記録紙の左上位置
および記録紙の右辺側から左辺側へ向う横書方向が登録
されている。第１付加位置方向登録回路４２への受信フ
ッタの登録および登録されている受信フッタの読出しは
信号線４２ａを介して行われる。

【００５５】第２付加位置方向登録回路４４には、記述
方向が記録紙の左辺側から右辺側へ向う横書方向である
受信情報、記述方向が記録紙の上辺側から下辺側へ向う
縦書方向である受信情報に対する受信フッタの記録位置
および記述方向として、記録紙の左上位置および記録紙
の左辺側から右辺側へ向う横書方向が登録されていると
ともに、記述方向が記録紙の右辺側から左辺側へ向う横
書方向である受信情報、記述方向が記録紙の下辺側から
上辺側へ向う縦書方向である受信情報に対する受信フッ
タの記録位置および記述方向として、記録紙の右下位置
および記録紙の右辺側から左辺側へ向う横書方向が登録
されている。第２付加位置方向登録回路４４への受信フ
ッタの登録および登録されている受信フッタの読出しは
信号線４４ａを介して行われる。

【００５６】次に、本実施例のファクシミリ装置におけ
る制御回路５４の動作を図３ないし図６を参照しながら
説明する。図３ないし図５は図１のファクシミリ装置に
おける制御回路の動作を示すフローチャート、図６は記
録紙における受信情報の各記述方向に対する受信フッタ
の付加位置およびその記述方向を示す図である。

【００５７】図３を参照するに、まず、ステップＳ６２
が実行される。ステップＳ６２では、信号線５４ａにレ
ベル「０」の信号を出力し、ＣＭＬをオフする。

【００５８】ステップＳ６４では、受信が選択されたか
否かの判定を行う。受信が選択されると、ステップＳ６
８が選択され、受信が選択されないと、ステップＳ６６
が実行される。

【００５９】ステップＳ６６では、その他の処理が実行
され、実行後、処理はステップＳ６２に戻る。

【００６０】ステップＳ６８では、信号線５４ａにレベ
ル「１」の信号を出力し、ＣＭＬをオンする。

【００６１】次いで、ステップＳ７０が実行され、ステ
ップＳ７０では、前手順を実行する。前手順の実行後、
ステップＳ７２が実行される。

【００６２】ステップＳ７２では、ページカウンタを１
にセットする。

【００６３】次いで、ステップＳ７４が実行され、ステ
ップＳ７４では、画信号をメモリ回路３２に格納する。
ステップＳ７４の実行後、ステップＳ７６が実行され、
ステップＳ７６では、１ページ分の受信情報の受信が終
了したか否かの判定が行われる。１ページ分の受信情報
の受信が終了するまで、ステップＳ７４からの処理が繰
り返され、１ページ分の受信情報の受信が終了すると、
ステップＳ７８が実行される。

【００６４】ステップＳ７８では、受信情報文字方向検
出回路３８からの信号を入力し、最初に受信した情報を
記録紙の上辺側に記録するとして検出された受信情報の
文字の記述方向をページカウンタの値に対応付けて記憶
する。具体的には、１ページ毎に、受信情報の文字の記
述方向として左辺から右辺に向う横書方向、右辺から左
辺に向う横書方向、上辺から下辺に向う縦書方向、下辺
から上辺に向う縦書方向のいずれかが記憶される。

【００６５】次いで、ステップＳ８０が実行され、ステ
ップＳ８０では、中間手順を実行する。

【００６６】中間手順の実行後、図４に示すように、ス
テップＳ８２が実行され、ステップＳ８２では、次ペー
ジがあるか否かの判定を行う。次ページがあると、ステ
ップＳ８４が実行され、次ページがないと、ステップＳ
８６が実行される。

【００６７】ステップＳ８４では、ページカウンタを
「１」インクリメントし、ステップＳ８４の実行後、処
理はステップＳ７４（図３に示す）に戻る。

【００６８】ステップＳ８６では、後手順を実行し、後
手順の実行後、ステップＳ８８が実行される。ステップ
Ｓ８８では、信号線５４ａにレベル「０」の信号を出力
し、ＣＭＬをオフする。

【００６９】ＣＭＬオフ後、ステップＳ９０が実行さ
れ、ステップＳ９０では、ページカウンタを再び「１」
にセットする。

【００７０】次いで、ステップＳ９２が実行され、ステ
ップＳ９２では、メモリ回路３２に受信した情報を記録
紙に記録するとともに、ページカウンタの値に対応付け
られた受信情報の記述方向に応じて設定された記録位置
および記述方向に基づき受信フッタの付加を行う。具体
的には、ページカウンタの値に対応付けられた受信情報
の文字の記述方向が左辺から右辺に向う横書方向、また
は上辺から下辺に向う縦書方向であるとき、図６
（ａ），（ｃ），（ｅ），（ｇ）に示すように、記録紙
の右下位置に、左辺から右辺に向かう横書の受信フッタ
「通信１１２，Ｐ０１」が記録される。これに対し、受
信情報の文字の記述方向が右辺から左辺に向う横書方
向、下辺から上辺に向う縦書方向であるとき、図６
（ｂ），（ｄ），（ｆ），（ｈ）に示すように、記録紙
の左上位置に、右辺から左辺に向かう横書の受信フッタ
「通信１１２，Ｐ０１」が記録される。

【００７１】次いで、図５に示すように、ステップＳ９
４が実行される。ステップＳ９４では、１ページ分の受
信情報の記録が終了したか否かの判定を行う。１ページ
分の受信情報の記録が終了するまで、ステップＳ９２
（図４に示す）からの処理が繰り返され、１ページ分の
受信情報の記録が終了すると、ステップＳ９６が実行さ
れる。ステップＳ９６では、ページカウンタを「１」イ
ンクリメントする。

【００７２】次いで、ステップＳ９８が実行され、ステ
ップＳ９８では、全ページの記録が終了したか否かの判
定を行う。全ページの受信情報の記録が終了するまで、
ステップＳ９２（図４に示す）からの処理が繰り返さ
れ、全ページの受信情報の記録が終了すると、ステップ
Ｓ６２（図３に示す）が実行される。

【００７３】以上により、受信情報文字方向検出回路３
８が検出した受信情報の文字の記述方向に応じて記録紙
における受信フッタの記録位置および受信フッタの記述
方向を設定し、その設定された記録位置および記述方向
に基づき受信フッタを記録紙に付加するから、受信情報
の文字の記述方向に一致した記述方向の受信フッタが設
定された位置に付加され、受信者が読み取り易いように
受信フッタを付加することができる。

【００７４】（第２実施例）次に、本発明の第２実施例
について図を参照しながら説明する。

【００７５】本実施例のファクシミリ装置は、第１実施
例の構成と同じ構成を有し、本実施例では、受信フッタ
付加制御において、取り込まれた信号が示す文字列の記
述方向が記録紙の左辺側から右辺側へ向う横書方向であ
ると、すなわち受信情報文字方向検出回路３８からレベ
ル「０」の信号が出力されると、受信フッタを記録紙の
右上位置に、記述方向が左辺側から右辺側へ向う横書方
向である受信フッタを付加するように信号線５４ｂ，５
４ｃへの信号の出力を行う。また、取り込まれた信号が
示す文字列の記述方向が記録紙の右辺側から左辺側へ向
う横書方向であると検出すると、すなわち受信情報文字
方向検出回路３８からレベル「１」の信号が出力される
と、受信フッタを記録紙の左下位置に、記述方向を右辺
側から左辺側へ向う横書方向とする受信フッタを付加す
るように信号線５４ｂ，５４ｃへの信号の出力が行われ
る。さらに、取り込まれた信号が示す文字列の記述方向
が記録紙の上辺側から下辺側へ向う縦書方向であると検
出すると、すなわち受信情報文字方向検出回路３８から
レベル「２」の信号が出力されると、受信フッタを記録
紙の右上位置に、記述方向が左辺側から右辺側へ向う横
書方向である受信フッタを付加するように信号線５４
ｂ，５４ｃへの信号の出力が行なわれる。さらに、取り
込まれた信号が示す文字列の記述方向が記録紙の下辺側
から上辺側へ向う縦書方向であると検出すると、すなわ
ち受信情報文字方向検出回路３８からレベル「３」の信
号が出力されると、受信フッタを記録紙の左下位置に、
記述方向が右辺側から左辺側へ向う横書方向である受信
フッタを付加するように信号線５４ｂ，５４ｃへの信号
の出力が行なわれる。

【００７６】次に、本実施例における制御回路の動作に
ついて図７および図８を参照しながら説明する。図７は
本発明のファクシミリ装置の第２実施例における制御回
路の動作を示すフローチャート、図８は記録紙における
受信情報の各記述方向に対する受信フッタの付加位置お
よびその記述方向を示す図である。なお、本実施例の説
明では、第１実施例と異なるステップについて説明し、
同じステップについての説明は省略する。

【００７７】ステップＳ９０（図４に示す）の実行後、
図７に示すように、ステップＳ１０２が実行される。ス
テップＳ１０２では、メモリ回路３２に受信した情報を
記録紙に記録するとともに、ページカウンタの値に対応
付けられた受信情報の記述方向に応じて設定された記録
位置および記述方向に基づき受信フッタの付加を行う。
具体的には、ページカウンタの値に対応付けられた受信
情報の文字の記述方向が左辺から右辺に向う横書方向、
または上辺から下辺に向う縦書方向であるとき、図８
（ａ），（ｃ），（ｅ），（ｇ）に示すように、記録紙
の右上位置に、左辺から右辺に向かう横書の受信フッタ
「通信１１２，Ｐ０１」が記録される。これに対し、受
信情報の文字の記述方向が右辺から左辺に向う横書方
向、または下辺から上辺に向う縦書方向であるとき、図
８（ｂ），（ｄ），（ｆ），（ｈ）に示すように、記録
紙の左下位置に、右辺から左辺に向かう横書の受信フッ
タ「通信１１２，Ｐ０１」が記録される。

【００７８】次いで、ステップＳ９４が実行される（図
５に示す）。

【００７９】（第３実施例）次に、本発明の第３実施例
について図を参照しながら説明する。

【００８０】本実施例のファクシミリ装置は、第１実施
例の構成と同じ構成を有し、本実施例では、第１付加位
置方向登録回路４２に登録されている受信フッタの記録
位置およびその記述方向または第２付加位置方向登録回
路４４に登録されている受信フッタの記録位置およびそ
の記述方向を受信情報の文字の記述方向に応じて選択
し、選択された記録位置に、選択された記述方向の受信
フッタを付加する。

【００８１】次に、本実施例における制御回路の動作に
ついて図９および図１０を参照しながら説明する。図９
および図１０は本発明のファクシミリ装置の第３実施例
における制御回路の動作を示すフローチャートである。
なお、本実施例の説明では、第１実施例と異なるステッ
プについて説明し、同じステップについての説明は省略
する。

【００８２】まず、第１付加位置方向登録回路４２およ
び第２付加位置方向登録回路４４への受信フッタの記録
位置およびその記述方向の登録動作について図９を参照
しながら説明する。

【００８３】ステップＳ６６（図３に示す）の実行後、
図９に示すように、ステップＳ１１２が実行される。ス
テップＳ１１２では、操作部（図示せず）の操作によっ
て第１付加位置方向登録回路４２への受信フッタの記録
位置およびその記述方向の登録が選択されたか否かの判
定を行う。第１付加位置方向登録回路４２への登録が選
択されると、ステップＳ１１４が実行され、第１付加位
置方向登録回路４２への登録が選択されないと、ステッ
プＳ１１６が実行される。

【００８４】ステップＳ１１４では、第１付加位置方向
登録回路４２に、記述方向が記録紙の左辺側から右辺側
へ向う横書方向である受信情報、記述方向が記録紙の上
辺側から下辺側へ向う縦書方向である受信情報に対する
受信フッタの記録位置および記述方向として、記録紙の
右下位置および記録紙の左辺側から右辺側へ向う横書方
向が登録されるとともに、記述方向が記録紙の右辺側か
ら左辺側へ向う横書方向である受信情報、記述方向が記
録紙の下辺側から上辺側へ向う縦書方向である受信情報
に対する受信フッタの記録位置および記述方向として、
記録紙の左上位置および記録紙の右辺側から左辺側へ向
う横書方向が登録される。第１付加位置方向登録回路４
２への受信フッタの記録位置および記述方向の登録は信
号線４２ａを介して行われる。

【００８５】ステップＳ１１６では、操作部（図示せ
ず）の操作によって第２付加位置方向登録回路４４への
受信フッタの記録位置およびその記述方向の登録が選択
されたか否かの判定を行う。第２付加位置方向登録回路
４４への登録が選択されると、ステップＳ１１８が実行
され、第２付加位置方向登録回路４４への登録が選択さ
れないと、ステップＳ６２（図３に示す）が実行され
る。

【００８６】ステップＳ１１８では、第２付加位置方向
登録回路４４に、記述方向が記録紙の左辺側から右辺側
へ向う横書方向である受信情報、記述方向が記録紙の上
辺側から下辺側へ向う縦書方向である受信情報に対する
受信フッタの記録位置および記述方向として、記録紙の
左上位置および記録紙の左辺側から右辺側へ向う横書方
向が登録されるとともに、記述方向が記録紙の右辺側か
ら左辺側へ向う横書方向である受信情報、記述方向が記
録紙の下辺側から上辺側へ向う縦書方向である受信情報
に対する受信フッタの記録位置および記述方向として、
記録紙の右下位置および記録紙の右辺側から左辺側へ向
う横書方向が登録される。第２付加位置方向登録回路４
４への受信フッタの記録位置および記述方向の登録は信
号線４４ａを介して行われる。

【００８７】第２付加位置方向登録回路４４への登録
後、ステップＳ６２（図２に示す）が実行される。

【００８８】次に、受信情報の文字方向に応じて受信フ
ッタの記録位置および記述方向を適宜に選択する動作に
ついて図１０を参照しながら説明する。

【００８９】ステップＳ９０（図４に示す）の実行後、
図１０に示すように、ステップＳ１２４が実行される。
ステップＳ１２４では、メモリ回路３２に受信した情報
を記録紙に記録する。

【００９０】次いで、ステップＳ１２６が実行され、ス
テップＳ１２６では、選択された付加位置方向登録回路
の判定を行う。選択された付加位置方向登録回路が第１
付加位置方向登録回路４２であると、ステップＳ１２８
が実行され、選択された付加位置方向登録回路が第２付
加位置方向登録回路４４であると、ステップＳ１３０が
実行される。

【００９１】ステップＳ１２８では、ページカウンタの
値に対応付けられた受信情報の記述方向に応じて第１付
加位置方向登録回路４２に登録された記録位置および記
述方向に基づき受信フッタの付加を行う。具体的には、
上述したステップＳ９２の制御に基づいた記録位置に、
その記述方向の受信フッタが付加される。

【００９２】ステップＳ１３０では、ページカウンタの
値に対応付けられた受信情報の記述方向に応じて第２付
加位置方向登録回路４４に登録された記録位置および記
述方向に基づき受信フッタの付加を行う。具体的には、
上述したステップＳ９２の制御に基づいた記録位置に、
その記述方向の受信フッタが付加される。

【００９３】ステップＳ１２８またはステップＳ１３０
の実行後、ステップＳ９４（図５に示す）が実行され
る。

【００９４】以上により、受信者が読み取り易い受信フ
ッタの記録位置およびその記述方向を登録することがで
きるとともに、登録された記録位置および記述方向の中
から適宜記録位置および記述方向を選択することができ
る。

【００９５】（第４実施例）次に、本発明の第４実施例
について図を参照しながら説明する。

【００９６】本実施例では、送信された原稿情報が９０
度回転してすなわち縦横変換されて送信された原稿情報
であるか否かを判定する手段を設け、送信された原稿情
報が９０度回転してすなわち縦横変換されて送信された
原稿情報であるとき、その原稿情報を記録する記録紙に
対する受信フッタを縦横変換されずに送信された原稿情
報に対応する記録位置から９０度回転した位置に付加す
るように制御する。

【００９７】この制御について図１１を参照しながら説
明する。図１１は本発明のファクシミリ装置の第４実施
例における縦横変換されて送信されたＡ４サイズの原稿
情報を記録する記録紙に対する受信フッタの付加例を示
す図である。

【００９８】Ａ４サイズの原稿情報が通常に送信された
とき、図１１（ａ）に示すように、その原稿情報を記録
する記録紙に付加される受信フッタの記録位置は記録紙
の右下位置に設定されるとともに、その記述方向は記録
紙の左辺から右辺に向かう横書方向に設定される。

【００９９】これに対し、Ａ４サイズの原稿情報が９０
度回転してすなわち縦横変換されて送信されたとき、図
１１（ｂ）に示すように、その原稿情報を記録する記録
紙に対する受信フッタは、図１１（ａ）に示す記録位置
から９０度回転した位置に付加されるように、９０度回
転すなわち縦横変換される。よって、図１１（ａ）に示
す記録紙を９０度回転した記録紙と同じ記録紙が得ら
れ、、録紙の右下位置に設定されるとともに、その記述
方向は記録紙の左辺から右辺に向かう横書方向に設定さ
れる。

【０１００】以上により、縦横変換された原稿情報を受
信するとき、縦横変換によって変化する受信情報の文字
の記述方向に対応可能しながら、受信者にとって読み取
り易いように受信フッタを付加することができる。

【０１０１】

【発明の効果】請求項１ないし５記載のファクシミリ装
置によれば、文字方向検出手段で、受信情報に含まれる
文字の記録紙における記述方向を検出し、位置方向設定
手段で文字方向検出手段の検出結果に応じて付加情報の
記録紙における記録位置および付加情報の構成文字の記
述方向を設定し、付加手段で位置方向設定手段が設定し
た記録位置に、設定した記述方向に構成文字の記述方向
を一致させながら付加情報を付加するから、受信者にと
って読み取り易いように記録紙に付加情報を付加するこ
とができる。

【０１０２】請求項６および７記載のファクシミリ装置
によれば、付加情報の記録紙における記録位置および付
加情報の構成文字の記述方向を示す少なくとも一つの位
置方向情報が登録されている第１の付加位置方向登録手
段と、位置方向情報と異なる少なくとも一つの位置方向
情報が登録されている第２の位置方向登録手段とを設
け、位置方向設定手段で、文字方向検出手段の検出結果
に応じて第１の位置方向登録手段に登録されている位置
方向情報および第２の位置方向登録手段に登録されてい
る位置方向情報の内のいずれか一方を選択し、その選択
された位置方向情報に基づき付加情報の記録紙における
記録位置および付加情報の構成文字の記述方向を設定す
るから、受信情報の文字の記述方向に対応可能な付加情
報の記録紙における記録位置および付加情報の構成文字
の記述方向を選択することができる。

【０１０３】請求項８記載のファクシミリ装置では、付
加情報に受信ページが含まれるから、原稿情報が記録さ
れている記録紙の管理を容易にすることができる。

【０１０４】請求項９記載のファクシミリ装置では、付
加情報に通信番号が含まれるから、原稿情報が記録され
ている記録紙の管理を容易にすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のファクシミリ装置の第１実施例の構成
を示すブロック図である。

【図２】図１のファクシミリ装置における送信原稿の搬
送方向および記録紙の搬送方向を示す図である。

【図３】図１のファクシミリ装置における制御回路の動
作を示すフローチャートである。

【図４】図１のファクシミリ装置における制御回路の動
作を示すフローチャートである。

【図５】図１のファクシミリ装置における制御回路の動
作を示すフローチャートである。

【図６】 記録紙における受信情報の各記述方向に対す
る受信フッタの記録位置およびその記述方向を示す図で
ある。

【図７】本発明のファクシミリ装置の第２実施例におけ
る制御回路の動作を示すフローチャートである。

【図８】記録紙における受信情報の各記述方向に対する
受信フッタの記録位置およびその記述方向を示す図であ
る。

【図９】本発明のファクシミリ装置の第３実施例におけ
る制御回路の動作を示すフローチャートである。

【図１０】本発明のファクシミリ装置の第３実施例にお
ける制御回路の動作を示すフローチャートである。

【図１１】 本発明のファクシミリ装置の第３実施例に
おける縦横変換されて送信されたＡ４サイズの原稿情報
を記録する記録紙に対する受信フッタの付加を示す図で
ある。

【図１２】従来のファクシミリ装置の記録紙における受
信フッタの記録位置およびその構成文字の記述方向を示
す図である。

【符号の説明】

２ ＮＣＵ ３６ 記録回路 ３８ 受信情報文字方向検出回路 ４０ 受信フッタ記録回路 ４２ 第１付加位置方向登録回路 ４４ 第２付加位置方向登録回路 ５４ 制御回路 ５６ 第２付加位置登録回路 ５８ 第３付加位置登録回路 ５９ 発信元情報付加指示回路

Claims (9)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 記録紙に受信情報を記録するとともに、
   その記録紙に付加情報を付加するファクシミリ装置にお
   いて、前記受信情報に含まれる文字の記録紙における記
   述方向を検出する文字方向検出手段と、前記文字方向検
   出手段の検出結果に応じて前記付加情報の記録紙におけ
   る記録位置および前記付加情報の構成文字の記述方向を
   設定する位置方向設定手段と、前記位置方向設定手段が
   設定した記録位置に、前記設定した記述方向に構成文字
   の記述方向を一致させながら前記付加情報を付加する付
   加手段とを備えることを特徴とするファクシミリ装置。
2. 【請求項２】 前記文字方向検出手段で前記受信情報文
   字の記録紙における記述方向が左辺側から右辺側に向う
   横書方向および上辺側から下辺側に向う縦書方向の内の
   いずれか一方であることを検出すると、前記位置方向設
   定手段は、前記付加情報の記録紙における記録位置を前
   記記録紙の右下位置に設定するとともに、前記付加情報
   の構成文字の記述方向を前記記録紙の左辺側から右辺側
   に向う横書方向に設定することを特徴とする請求項１記
   載のファクシミリ装置。
3. 【請求項３】 前記文字方向検出手段で前記受信情報文
   字の記録紙における記述方向が右辺側から左辺側に向う
   横書方向および下辺側から上辺側に向う縦書方向のいず
   れか一方であることを検出すると、前記位置方向設定手
   段は、前記付加情報の記録紙における記録位置を前記記
   録紙の右下位置に設定するとともに、前記付加情報の構
   成文字の記述方向を前記記録紙の右辺側から左辺側に向
   う横書方向に設定することを特徴とする請求項１記載の
   ファクシミリ装置。
4. 【請求項４】 前記文字方向検出手段で前記受信情報文
   字の記録紙における記述方向が左辺側から右辺側に向う
   横書方向および上辺側から下辺側に向う縦書方向の内の
   いずれか一方であることを検出すると、前記位置方向設
   定手段は、前記付加情報の記録紙における記録位置を前
   記記録紙の右上位置に設定するとともに、前記付加情報
   の構成文字の記述方向を前記記録紙の左辺側から右辺側
   に向う横書方向に設定することを特徴とする請求項１記
   載のファクシミリ装置。
5. 【請求項５】 前記文字方向検出手段で前記受信情報文
   字の記録紙における記述方向が右辺側から左辺側に向う
   横書方向および下辺側から上辺側に向う縦書方向のいず
   れか一方であることを検出すると、前記位置方向設定手
   段は、前記付加情報の記録紙における記録位置を前記記
   録紙の左下位置に設定するとともに、前記付加情報の構
   成文字の記述方向を前記記録紙の右辺側から左辺側に向
   う横書方向に設定することを特徴とする請求項１記載の
   ファクシミリ装置。
6. 【請求項６】 前記付加情報の記録紙における記録位置
   および前記付加情報の構成文字の記述方向を示す少なく
   とも一つの位置方向情報が登録されている第１の付加位
   置方向登録手段と、前記位置方向情報と異なる少なくと
   も一つの位置方向情報が登録されている第２の位置方向
   登録手段とを備え、前記位置方向設定手段は、前記文字
   方向検出手段の検出結果に応じて前記第１の位置方向登
   録手段に登録されている位置方向情報および前記第２の
   位置方向登録手段に登録されている位置方向情報の内の
   いずれか一方を選択し、その選択された位置方向情報に
   基づき前記付加情報の記録紙における記録位置および前
   記付加情報の構成文字の記述方向を設定することを特徴
   とする請求項１記載のファクシミリ装置。
7. 【請求項７】 前記第１の付加位置方向登録手段に、前
   記付加情報の記録紙における記録位置として右下位置お
   よび前記付加情報の構成文字の記述方向として前記記録
   紙の左辺側から右辺側に向う横書方向を示す位置方向情
   報と前記付加情報の記録紙における記録位置として左上
   位置および前記付加情報の構成文字の記述方向として前
   記記録紙の右辺側から左辺側に向う横書方向を示す位置
   方向情報とが登録され、前記第２の付加位置方向登録手
   段に、前記付加情報の記録紙における記録位置として右
   上位置および前記付加情報の構成文字の記述方向として
   前記記録紙の左辺側から右辺側に向う横書方向を示す位
   置方向情報と前記付加情報の記録紙における記録位置と
   して左下位置および前記付加情報の構成文字の記述方向
   として前記記録紙の右辺側から左辺側に向う横書方向を
   示す位置方向情報とが登録され、前記位置方向設定手段
   は、前記第１の付加位置方向登録手段に登録されている
   位置方向情報を選択すると、文字の記録紙における記述
   方向が左辺側から右辺側に向う横書方向および上辺側か
   ら下辺側に向う縦書方向の内のいずれか一方である受信
   情報に対し、前記付加情報の記録紙における記録位置と
   して前記記録紙の右下位置および前記付加情報の構成文
   字の記述方向として前記記録紙の左辺側から右辺側に向
   う横書方向を示す位置方向情報を選択し、文字の記録紙
   における記述方向が右辺側から左辺側に向う横書方向お
   よび下辺側から上辺側に向う縦書方向の内のいずれか一
   方である受信情報に対し、前記付加情報の記録紙におけ
   る記録位置として前記記録紙の右下位置および前記付加
   情報の構成文字の記述方向として前記記録紙の右辺側か
   ら左辺側に向う横書方向を示す位置方向情報を選択し、
   前記第２の付加位置方向登録手段に登録されている位置
   方向情報を選択すると、文字の記録紙における記述方向
   が左辺側から右辺側に向う横書方向および上辺側から下
   辺側に向う縦書方向の内のいずれか一方である受信情報
   に対し、前記付加情報の記録紙における記録位置として
   前記記録紙の右上位置および前記付加情報の構成文字の
   記述方向として前記記録紙の左辺側から右辺側に向う横
   書方向を示す位置方向情報を選択し、文字の記録紙にお
   ける記述方向が右辺側から左辺側に向う横書方向および
   下辺側から上辺側に向う縦書方向の内のいずれか一方で
   ある受信情報に対し、前記付加情報の記録紙における記
   録位置として前記記録紙の右下位置および前記付加情報
   の構成文字の記述方向として前記記録紙の右辺側から左
   辺側に向う横書方向を示す位置方向情報を選択すること
   を特徴とする請求項６記載のファクシミリ装置。
8. 【請求項８】 前記付加情報は、受信ページを含むこと
   を特徴とする請求項１ないし７の内のいずれか１つに記
   載のファクシミリ装置。
9. 【請求項９】 前記付加情報は、通信番号を含むことを
   特徴とする請求項１ないし７の内のいずれか１つに記載
   のファクシミリ装置。