JPH081614Y2 - 田植機 - Google Patents

田植機

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JPH081614Y2
JPH081614Y2 JP1989046443U JP4644389U JPH081614Y2 JP H081614 Y2 JPH081614 Y2 JP H081614Y2 JP 1989046443 U JP1989046443 U JP 1989046443U JP 4644389 U JP4644389 U JP 4644389U JP H081614 Y2 JPH081614 Y2 JP H081614Y2
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Japan
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planting
sensor
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hardness
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隆史 山田
悟 岡田
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Yanma Agricultural Equipment Co Ltd
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Yanma Agricultural Equipment Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は植付け田面をフロートによって均平にし乍
ら、植付爪によって苗を植付ける田植機に関する。
「従来の技術」 従来、実開昭62−187516号公報に示す如く、硬度セン
サを設けて植付け自動制御を行わせる技術があった。
「考案が解決しようとする課題」 前記従来技術は、サイドフロートよりも機内側で該フ
ロート後端よりも前方に硬度センサを設けるから、植付
部のローリングによる硬度センサの誤動作量が小さく、
また畦際旋回時に硬度センサを畦に衝突させることもな
かったが、センタフロート後端よりも硬度センサを前方
に設けるから、センタフロートとサイドフロート間の泥
水流によって硬度センサが誤動作し易く、田面の水量ま
たは軟らかい泥量によって硬度検出が不安定になる不具
合がある。
「課題を解決するための手段」 然るに、本考案は、植付田面均平用のセンタフロート
及びサイドフロートを並設させて多条用植付爪を装設さ
せる田植機において、センタフロート後端とサイドフロ
ート後端の間でセンタフロートに隣接させて硬度センサ
を配設させると共に、センタフロート側面とサイドフロ
ート側面の最も間隔が小さくなる部位に対向させて水平
センサを配設させたことを特徴とする。
「作用」 従って、センタフロート後端よりも後方に硬度センサ
を設けるから、フロートによって増速される泥水流によ
る誤動作を容易に防止し得ると共に、前記各フロート間
で増速される泥水流量を水位センサにより検出させるか
ら、他部よりも高水位部での検出により水位を拡大させ
て検出し得、従来に比べてセンサの検出精度向上などを
容易に図り得るものである。
「実施例」 以下本考案の一実施例を図面に基づいて詳述する。第
1図は硬度及び水平センサ部の平面説明図、第2図は乗
用田植機の側面図、第3図は同平面図を示し、図中
(1)は作業者が搭乗する走行機体である走行車であ
り、エンジン(2)を搭載する車体フレーム(3)後端
をミッションケース(4)に連設させ、前記ミッション
ケース(4)の前方両側にフロントアクスルケース
(5)を介して水田走行用前輪(6)を支持させると共
に、前記ミッションケース(4)の後方両側にリヤアク
スルケース(7)を介し水田走行用後輪(8)を支持さ
せる。そして前記エンジン(2)を覆うボンネット
(9)両側外方に予備苗載台(10)を適宜取付けると共
に、ステップ(11)を形成する車体カバー(12)によっ
て前記アクスルケース(5)(7)等を覆い、前記車体
カバー(12)上部に運転席(13)を取付け、その運転席
(13)の前方で前記ボンネット(9)後部に操向ハンド
ル(14)を設ける。
さらに、図中(15)は多条植え用の苗載台(16)並び
に複数の植付爪(17)…などを具有する植付部であり、
前高後低の後傾式の苗載台(16)を案内レール(18)及
びガイドレール(19)を介して植付ケース(20)に左右
往復摺動自在に支持させると共に、一方向に等速回転さ
せるロータリケース(21)を前記植付ケース(20)に支
持させ、該ケース(21)の回転軸芯を中心に対称位置に
一対の爪ケース(22)(22)を配設し、その爪ケース
(22)先端に植付爪(17)(17)を取付ける。また前記
植付ケース(20)の前側に回動支点軸(23)を介して支
持フレーム(24)を設け、トップリンク(25)及びロワ
ーリンク(26)を含む三点リンク機構(27)を介して走
行車(1)後側に支持フレーム(24)を連結させ、前記
リンク機構(27)を介して植付部(15)を昇降させる昇
降シリンダ(28)を備え、前記前後輪(6)(8)を走
行駆動して略定速で移動すると同時に、左右に往復摺動
させる苗載台(16)からロータリケース(21)の1回転
で2本の植付爪(17)(17)により2株の苗を取出し、
連続的に苗植え作業を行うように構成する。
また、図中(29)は走行変速レバー、(30)は植付レ
バー、(31)は植付け感度調節レバー、(32)は走行ク
ラッチペダル、(33)(33)は左右ブレーキペダルであ
る。
第4図乃至第5図にも示す如く、前記植付部(15)の
下方中央にフロートセンサであるセンタフロート(34)
を、またこの左右両側にサイドフロート(35)(35)を
配設するもので、左右サイドフロート(35)(35)の後
部を植付深さ調節リンク(36)を介して植付ケース(2
0)下側の植付深さ調節支点軸(37)に支持すると共
に、前部を緩衝リンク(38)を介して植付ケース(20)
下側に支持している。また前記センタフロート(34)は
後部の左右両側を二つの植付深さ調節リンク(36)(3
6)で支持すると共に、前部の左右両側をセンサリンク
(39)及び左側リンク(40)の二つで支持して4点支持
構造としたもので、前記センタフロート(34)の前部を
上下に揺動自在に支持するピッチング支点軸(41)をフ
ロート(34)後部上面のブラケット(42)に設けてい
る。そして前記植付ケース(20)に植付深さ調節支点軸
(37)を回転自在に軸支し、前記調節支点軸(37)に基
端を固設した前記植付深さ調節リンク(36)(36)先端
を前記ピッチング支点軸(41)に連結する一方、前記植
付ケース(20)の支軸(43)に出力リンク(44)中間を
回転自在に軸支し、その出力リンク(44)後端に結合ピ
ン(45)を介して検出アーム(46)先端を連結し、また
その検出アーム(46)基端を前記調節支点軸(37)に固
定すると共に、前記出力リンク(44)先端にピン(47)
を介してインナワイヤであるセンサワイヤ(48)を連結
する。また前記ピッチング支点軸(41)を中心とするセ
ンタフロート(34)前部側の上下揺動によるフロート
(34)支持角度変化を検出するアウタ受アームである前
記センサリンク(39)をブラケット(49)及びピン(5
0)を介してフロート(34)前部上面に支持させ、前記
センサワイヤ(インナワイヤ)(48)を内挿させるアウ
タワイヤ(51)一端を前記センサリンク(39)に固定さ
せる。
さらに、前記油圧シリンダ(28)に油圧ポンプからの
油圧を供給する油圧切換弁(52)を備え、該切換弁(5
2)のスプール(53)に中間を当接させる切換カム(5
4)の一端に前記センサワイヤ(インナワイヤ)(48)
を連結させるもので、前記カム(54)他端部を機体側固
定支軸(55)に軸支させ、前記スプール(53)に対し切
換カム(54)を離反させるバネ(56)をそのカム(54)
他端延設部と車体フレーム(3)の後部縦フレーム(3
a)間にバネ圧調節部材(56a)を介して連結する。ま
た、前記切換弁(52)などを内設する車体カバー(12)
内部に植深支点軸(57)を介して前記感度調節レバー
(31)基端部を軸支させ、前記支点軸(57)に基端を軸
支する感度調節アーム(58)に前記センサワイヤ(イン
ナワイヤ)(48)を連結すると共に、前記切換カム(5
4)にリンク(59)を介して前記調節アーム(58)を連
動連結して、レバー軸(60)を中心とした前記レバー
(31)操作により切換カム(54)及びリンク(59)を中
立位置に保持した状態で調節アーム(58)を回転させ、
前記センサリンク(39)からのセンサワイヤ(48)の突
出量を変化させ、田面硬度などに応じてセンタフロート
(34)の基準姿勢を変更してその感度調節を行なう一
方、植付深さの変化に基づきフロート(34)の接地圧が
変化しフロート(34)の前部が上下動するとき、前記セ
ンサワイヤ(48)及び切換カム(54)を介して切換弁
(52)を適宜操作して植付部(15)の昇降制御を行って
植付深さの一定維持を図るように構成している。
また第9図にも示す如く、前記レバー軸(60)には大
径ギヤ(61)を固設するレバーガイドディスク(62)を
回動自在に支持させていて、感度調節要素である感度モ
ータ(63)により回転させる小径ギヤ(64)に前記ギヤ
(61)を結合させ、前記調節レバー(31)の係合片(6
5)をディスク(62)の感度調節溝(62a)にバネ(66)
力でもって係合させるとき前記モータ(63)の駆動でも
ってディスク(62)とともに一体回転させ基準感度位置
の調節を行わしめるように構成している。
第6図乃至第8図に示す如く、前記支持フレーム(2
4)の上端に一体連設する中央縦フレーム(67)と、苗
載台(16)の左右両側を支持する苗載支柱(68)(68)
間に左右ローリング規制バネ(69)(69)を介設するも
ので、前記縦フレーム(67)の上部固定ボックス(70)
に横送りネジ軸(71)を内設し、該ネジ軸(71)に水平
制御駆動要素であるローリングモータ(72)を連動連結
すると共に、ネジ軸(71)に結合させる移動体(73)に
固定板(73a)を介してバネ圧調節板(74)を取付け
て、該調節板(74)と前記支柱(68)の上部取付け金具
(75)間にバネ圧調節自在に規制バネ(69)を張設し、
作業中苗載台(16)の左右横送りにより発生するローリ
ングの規制を行う一方、植付部(15)の左右傾斜時にあ
っては前記ローリングモータ(72)を正逆駆動し左右の
規制バネ(69)のバネ力を不均衝状態に制御することに
よって植付部(15)の水平維持を図るように構成してい
る。
なお(76)は前記ボックス(70)と苗載台(16)の左
右両側間に張設するローリング規制用補助バネ、(77)
は前記植付ケース(20)の中央上部位置に設けるローリ
ング検出用の水平センサである。
第10図にも示す如く、前記支点軸(37)に基端を固設
する基準植付深さ設定用の植深調節レバー(78)を植深
モータ(79)により適宜駆動制御するようにしたもの
で、前記植付ケース(20)のモータ取付台(80)に前記
モータ(79)を設け、該モータ(79)のモータ軸に連結
する螺旋部材(81)の送り溝(81a)に前記レバー(7
8)の係合片(82)を適宜係合連結させて、前記モータ
(79)の正逆駆動でもって調節レバー(78)で設定され
る基準植付深さの調節を行うと共に、該レバー(78)に
よる植付深さ位置を植付ケース(20)の横パイプ(83)
に取付台(84)を介し設置する植深フィードバックセン
サ(85)により検出するように構成している。
第11図乃至第13図にも示す如く、前記横パイプ(83)
に支持部材(86)を介し固設するセンサボックス(87)
に圃場の表面硬度を検出する硬度センサ(88)と水深を
検出するフロート式水位センサ(89)とを設けるもの
で、前記硬度センサ(88)はボックス(87)の支点軸
(90)にアーム(91)を介して支持させた接地輪(92)
の上下変位量である沈下量をポテンショメータ(93)で
感知することにより圃場の表面硬度を検知する一方、前
記水位センサ(89)はボックス(87)に前後アーム(9
4)を介して支持させたセンサフロート(95)の上下変
位量をポテンショメータ(96)で感知することにより水
深を検出するように構成したものである。
そして前記硬度センサ(88)は、センタフロート(3
4)の後方詳しくは植付部(15)の左右中心近傍で且つ
センタフロート(34)後方で、左右サイドフロート(3
5)の後端より寸法(A)前方に配設して、植付部(1
5)のローリングの影響を最小とさせると共に、サイド
フロート(35)の後端より寸法(A)前方とすることに
より機体の後進時或いは旋回時などにあって畦畔などに
硬度センサ(88)がまともに接触して破損など起こさな
いように安全保護するように構成している。
また前記水位センサ(89)は、センタフロート(34)
と右サイドフロート(35)とに挟まれた最狭小の水流
(B)位置若干後方にセンサフロート(95)を配設し
て、水流(B)位置での水の流れにより他部に比べ水位
が高くなる状態を検出することによって、水の有無(水
位)を拡大させてその検出を可能とさせるように構成し
ている。つまり機体の走行速度が高速になればなる程こ
れら両フロート(34)(35)間に流れ込む水流は増加す
るもので、この場合走行速度が速く、水位が高い程植深
を深くする補正が必要となるものであって、これに適正
に対応させるように設けたもので、水位を拡大検出して
の走行速度及び水深に応じた正確な植深の補正が行われ
るように構成したものである。上記から明らかなよう
に、植付田面均平用のセンタフロート(34)及びサイド
フロート(35)を並設させて多条用植付爪(17)…を並
設させる田植機において、センタフロート(34)後端と
サイドフロート(35)後端の間でセンタフロート(34)
に隣接させて硬度センサ(88)を配設させると共に、セ
ンタフロート(34)側面とサイドフロート(35)側面の
最も間隔が小さくなる部位に対向させて水位センサ(8
9)を配設させている。
第14図に示す如く、前記植深モータ(79)及び感度モ
ータ(63)及びローリングモータ(72)をそれぞれリレ
ー回路(97)(98)(99)を介して駆動制御する植深制
御回路(100)を備えるもので、自動スイッチ(101)
と、自動ランプ(102)と、前記植付レバー(30)の植
付作業位置(植付クラッチ「入」)のときオフ(接点を
開)となる常閉植付レバースイッチ(103)と、均平接
点(104a)及び自動接点(104b)を有するオート感度ス
イッチ(104)と、前記ミッションケース(4)に設け
て走行速度を検出する車速センサ(105)と、前記水平
センサ(77)と、基準植付深さを手動設定する植深設定
器(106)と、前記水位センサ(89)と、前記硬度セン
サ(88)と、前記植深フィードバックセンサ(85)と、
前記感度調節レバー(31)による感度位置を検出する感
度フィードバックセンサ(107)と、前記苗載台(16)
の左右移動終端位置を検出する左右のローリング制御禁
止スイッチ(108)(109)とを制御制御回路(100)に
入力接続させて、前記各モータ(63)(72)(79)の駆
動制御を行うように構成している。
本実施例は上記の如く構成するものにして、以下第15
図のフローチャートを参照してこの作用を順序を追って
説明する。
(1)自動スイッチ(101)がオンすると初期値の設定
を行う。VY=2.5、Vc=0 VY:感度モータ(63)のセット電圧 (例えば硬度標準の場合VY=2.5V) Vc:硬度センサ(88)の出力V3に対応した植深の補正電
圧 (2)植深設定器(106)の出力V1に対する植深モータ
(79)のセット位置の目標電圧Vaを求める。
Va=aV1+b (a、b:定数) (3)植付レバースイッチ(103)がオン(接点閉)つ
まり植付レバー(30)にあって植付クラッチ「切」で植
付部(15)上昇の非作業状態のとき自動制御を中止し、
該スイッチ(103)のオン(接点開)つまり植付レバー
(30)にあって植付クラッチ「入」で植付部(15)下降
の作業状態のとき車速センサ(105)の信号(S)(以
後車速パルスSと称す)により下記の動作を行う。
N1、N2は定数 Vbは水位センサ(89)の出力V2、車速パルスSに対
応した植深の補正電圧 Vaは硬度センサ(88)の出力V3に対応した感度レバー
(31)のセット電圧 (4)車速パルスSの値により次の動作を行う。
車速パルスSがN1<S<N2のとき水位センサ(89)
の出力V2と車速パルスSから次式より植深補正電圧Vb
求める。
車速パルスSがN2≦Sのとき水位センサ(89)の出
力V2から次式により植深補正電圧Vbを求める。
Vb=cV2+d 即ち第17図に示す如くVb=cV2+dの関係式で表わされ
る水深の場合、水深の浅い時(フロート(34)の浮上が
りはない)は補正せず、水深が深くなるにつれて補正量
を大きくする。また第18図に示される車速Nの場合、一
定以下(N<N1)のとき補正量(Vb=O)で一定範囲内
(N1<N<N2)のとき補正量 (a、bは定数)の関数で与えられる如く、車速Nが速
くなるにつれて一定値(N2)まで徐々に植深くするよう
に補正を行うものである。
またこの場合、前記水位センサの出力(V2)は、第19
図に示す如く、検出される出力(V)の一定検出時間
(t1)間の平均値を用いたもので、フロート(34)(3
5)などが起こす波の影響を解消させて適正な信号を得
るようにしたものである(第19図の波形は波の影響を受
けた実際の出力波形を表わす)。
(5)感度スイッチ(104)の均平・自動の位置に応じ
次の動作を行う。
均平位置のとき Vc=O、Vd=Vk(Vkは定数) 自動位置のとき 硬度センサ(88)の出力V3から次式よりVc、Vdを求め
る。
Vd=lV3+f Vc=gd+h−2.5 (l、f、g、H:定数) 即ち、第20図に示す如く、硬度センサ(88)が圃場の
表面硬度の標準(V3=2.5)より例えば軟らかい(V3
3.7)状態を検出するとき、該値(V3=3.7)に対応した
感度フィードバック出力(V5)が前記式 Vd=V5=l×3.7+f=3.3(V) より求められて、第21図に示す如くこの電圧(Vd=3.
3)値に感度モータ(63)が駆動されて(この場合敏感
側「1」位置)圃場表面の硬軟状態に応じた感度調節が
自動的に行われる。
なお、前記硬度センサ(88)の出力(V3)は、第22図
に示す如く一定検出時間(t2)に検出される出力(V)
を平均化して安定した制御信号を得るものである。
そして、第23図に示す如く、前記硬度センサ(88)の
検出結果に基づき感度モータ(63)が駆動される感度調
節レバー(31)位置が決定されると、そのレバー(31)
位置に応じて植深の補正値(Vc)が算出される(敏感時
の浅値、鈍感時の深植防止)。
(6)植深モータ(79)のセット電圧(目標値)Vxと感
度モータ(63)のセット電圧(目標値)Vyを求める。
Vx=Va+Vb+Vc Vy=Vd (7)求められたVx、Vyに対し植深フィードバックセン
サ(85)の出力V4と、感度フィードバックセンサ(10
7)の出力V5が下記の条件を満足するようにモータ(7
9)(63)を駆動する。
そして終了後にあっては(2)の動作に戻って以下同
様の動作を繰返すものである。
一方、前記水平センサ(77)の検出に基づくローリン
グ制御を、植付レバースイッチ(103)のオン(接点
開)により開始するもので、水平センサ(77)の出力V6
が適正範囲内(V7±VWC)に入るようにローリングモー
タ(72)の駆動制御が第16図フローチャート、第24図の
出力線図に示される如く行われる。
即ち水平センサ(77)の出力V6が適正範囲以下(V6
V7−VWC)のとき或いは適正範囲以上(V6>V7+VWC)の
とき(但しVWCは不感帯)、前記モータ(72)の正逆駆
動により植付部(15)の右上げ或いは左上げ制御が行わ
れるもので、またこの際苗載台(16)が左右移動終端位
置に至って前記禁止スイッチ(108)或いは(109)がオ
ン(接点開)となるときはこれら左上げ或いは右上げの
信号は微小一定時間(例えば20〜40msec)出力されずロ
ーリング制御が禁止される。つまり第25図に示す如く苗
載台(16)の左右両端位置では、苗載台(16)の左右移
動方向の反転時にあっては慣性力で植付部(15)全体が
反転方向と逆へ傾き水平センサ(77)からはそれに応じ
た誤信号が一時的に出力される。したがってこのときの
動作を一時的に禁止して過制御となるのを防止するもの
である。
なお、感度を手動補正するための感度手動設定器を前
記制御回路(100)に設けても良い。
また前述実施例においては、硬度及び水位及び車速セ
ンサ(88)(89)(105)の検出に基づく複合制御を示
したが、何れか一つのセンサ(88)或いは(89)或いは
(105)の検出に基づいた制御でも良い。
このように本実施例のものは圃場硬度の検出でもって
感度の補正が行われ、また感度の補正が行われることに
よって植深の補正が行われる。つまり、同一植深状態で
フロート(34)が敏感側に調節されると植深は浅植え側
となるものであるから、深植側の補正が必要となり、結
果として植深の補正も行われるものである。
「考案の効果」 以上実施例から明らかなように本考案は、植付田面均
平用のセンタフロート(34)及びサイドフロート(35)
を並設させて多条用植付爪(17)…を装設させる田植機
において、センタフロート(34)後端とサイドフロート
(35)後端の間でセンタフロート(34)に隣接させて硬
度センサ(88)を配設させると共に、センタフロート
(34)側面とサイドフロート(35)側面の最も間隔が小
さくなる部位に対向させて水位センサ(89)を配設させ
たもので、センタフロート(34)後端よりも後方に硬度
センサ(88)を設けるから、フロート(34)(35)によ
って増速される泥水流による誤動作を容易に防止できる
と共に、前記各フロート(34)(35)間て増速される泥
水流量を水位センサ(89)により検出させるから、他部
よりも高水位部での検出により水位を拡大させて検出で
き、従来に比べてセンサ(88)(89)の検出精度向上な
どを容易に図ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は硬度及び水位センサ部の平面説明図、第2図は
田植機の全体側面図、第3図は同平面図、第4図は植深
制御機構部の側面説明図、第5図はフロート部の平面説
明図、第6図は植付部の側面説明図、第7図はローリン
グ制御部の説明図、第8図は同側面説明図、第9図は感
度モータ部の説明図、第10図は植深モータ部の説明図、
第11図は硬度センサ部の側面説明図、第12図は水位セン
サ部の側面説明図、第13図は同平面説明図、第14図は植
深制御回路図、第15図は植深制御におけるフローチャー
ト、第16図は水平制御におけるフローチャート、第17図
乃至第25図は出力線図である。 (1)……走行車(走行機体) (15)……植付部 (34)……センタフロート (88)……硬度センサ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】植付田面均平用のセンタフロート(34)及
    びサイドフロート(35)を並設させて多条用植付爪(1
    7)…を装設させる田植機において、センタフロート(3
    4)後端とサイドフロート(35)後端の間でセンタフロ
    ート(34)に隣接させて硬度センサ(88)を配設させる
    と共に、センタフロート(34)側面とサイドフロート
    (35)側面の最も間隔が小さくなる部位に対向させて水
    位センサ(89)を配設させたことを特徴とする田植機。
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