JPH08161197A - ユーザインタフェース評価支援装置及びユーザインタフェース評価支援方法 - Google Patents

ユーザインタフェース評価支援装置及びユーザインタフェース評価支援方法

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JPH08161197A
JPH08161197A JP7261232A JP26123295A JPH08161197A JP H08161197 A JPH08161197 A JP H08161197A JP 7261232 A JP7261232 A JP 7261232A JP 26123295 A JP26123295 A JP 26123295A JP H08161197 A JPH08161197 A JP H08161197A
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displaying
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JP7261232A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Ikemoto
浩幸 池本
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ユーザインタフェースの評価において評価者
の見落としがなくなって問題指摘の抜けを防止し、評価
者の作業負荷を減じることができること。 【解決手段】 画面上に表示されたユーザインタフェー
スに対する操作の過程を記憶しておき、記憶された操作
の過程に基づき、ユーザインタフェースにおける問題と
なる操作を判定しあるいはユーザインタフェース上の各
ボタン間の操作の関連度を求め、その結果を画面上に表
示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ユーザインタフェ
ースの評価を支援するユーザインタフェース評価支援装
置及びユーザインタフェース評価支援方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ソフトウェアの開発において、ユーザイ
ンタフェースの操作性を向上させる目的で、ユーザイン
タフェースの評価が行われている。ユーザインタフェー
スの評価とは、プログラムのユーザインタフェースに、
操作しにくい箇所や分かりにくい箇所はないかどうかを
調査し、その問題となる箇所を改善する目的でその原因
を考えることを言う。すなわち、ユーザインタフェース
の評価には、問題となる箇所を発見する過程と、問題の
原因を考え改善策を考える過程の2つの過程がある。ユ
ーザインタフェースの評価において、まずは、問題とな
る箇所を発見し特定することが重要である。問題となる
箇所の特定は、具体的には、例えば、次のような操作の
検出によって発見できる。
【0003】(1)誤操作や無意味な操作 操作対象が小さ過ぎて操作を失敗した場合や、操作対象
の表現(文字や絵など)が不適切なために操作を間違え
た場合など (2)冗長な操作 利用者が次に何をすればよいのかが分からず迷って操作
に時間が掛かる場合ゃ、操作の方法がわからず操作の試
行錯誤をしている場合など また、ユーザインタフェースの操作性評価の1項目とし
て、GUI部品(ユーザインタフェース上のボタン等)
の画面レイアウトがある。このGUI部品の画面レイア
ウトの評価は、ユーザインタフェースの表示画面に表示
されている各種GUI部品が、実際にそのユーザインタ
フェースを使用したときに、簡単に操作できるように表
示画面上に配置されているかどうか、配置を変更した方
が操作を容易にできるようなGUI部品はないかを判断
する作業である。
【0004】このような問題となる箇所を発見し特定す
る方法や画面レイアウトの評価としては、従来は、次の
ようなものがある。
【0005】(1)特別な道具を用いない方法 評価者がプログラムを動作させてユーザインタフェース
を試用し、使い難いと思う箇所を指摘したり、プログラ
ムを利用している人にどこが使い難いかをアンケートや
面接によってヒアリングする。
【0006】(2)道具を用いた方法 プログラムのユーザインタフェースを利用している作業
をVTR等で録画し、その記録映像を見ながら、使い難
いと思われる箇所を発見する。
【0007】しかし、従来の上記方法によるユーザイン
タフェースの評価では、問題となる箇所の発見や特定あ
るいは画面レイアウトの評価は、評価者(人手)によっ
てなされており、見落としが発生して問題の指摘が不十
分となったり、評価者の作業負荷が大きく作業効率が悪
いという問題があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
上記方法によるユーザインタフェースの評価では、結果
的に使い難いと思われる箇所の指摘あるいは画面レイア
ウトの評価は、人手によってなされており、見落としが
発生して問題の指摘が不十分となったり、評価者の作業
負荷が大きく作業効率が悪い。
【0009】本発明は、かかる課題を解決するためにな
されたもので、ユーザインタフェースの評価において評
価者の見落としがなくなって問題指摘の抜けを防止し、
評価者の作業負荷を減じることができるユーザインタフ
ェース評価支援装置及びユーザインタフェース評価支援
方法を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め、本発明のユーザインタフェース評価支援装置は、ユ
ーザインタフェースを有するプログラムを実行するプロ
グラム実行手段と、この実行手段により実行されたプロ
グラムにおけるユーザインタフェースを画面上に表示す
るユーザインタフェース表示手段と、このユーザインタ
フェース表示手段により表示されたユーザインタフェー
スに対する操作の過程を記憶する操作履歴記憶手段と、
この操作履歴記憶手段により記憶された操作の過程に基
づき、前記ユーザインタフェースにおける問題となる操
作を判定する問題操作判定手段と、この問題操作判定手
段により問題になると判定された操作を表示する問題操
作表示手段とを具備する。
【0011】上記問題操作判定手段は、所定の操作に要
した実際の時間が所定時間以上であるとき、問題になる
操作であると判定するものであってもよく、さらに所定
の操作に要した実際の時間と比較される所定時間は、前
操作座標と現在の操作座標との間の距離に基づき算出さ
れるものであってもよい。
【0012】また、上記問題操作判定手段は、ユーザイ
ンタフェースに対する無意味な操作がなされたとき、問
題になる操作であると判定するものであってもよく、さ
らにユーザインタフェースに対する無意味な操作は、ユ
ーザインタフェース上のユーザインタフェース部品を選
択する選択枝以外の表示を指示する操作であってもよ
く、ユーザインタフェース上のメニュー表示を指示した
後に、その指示したメニュー表示の選択枝以外の表示を
指示する操作であってもよい。
【0013】また、本発明のユーザインタフェース評価
支援方法は、ユーザインタフェースを有するプログラム
を実行して画面上にユーザインタフェースに表示するス
テップと、画面上に表示されたユーザインタフェースに
対する操作の過程を記憶するステップと、これら記憶さ
れた操作の過程に基づき、ユーザインタフェースにおけ
る問題となる操作を判定するステップと、問題になると
判定された操作を画面上に表示するステップとを具備す
る。
【0014】他の発明のユーザインタフェース評価支援
装置は、ユーザインタフェースを有するプログラムを実
行するプログラム実行手段と、この実行手段により実行
されたプログラムにおけるユーザインタフェースを画面
上に表示するユーザインタフェース表示手段と、このユ
ーザインタフェース表示手段により表示されたユーザイ
ンタフェースに対する操作の過程を記憶する操作履歴記
憶手段と、この操作履歴記憶手段により記憶された操作
の過程に基づき、前記ユーザインタフェース上の各ボタ
ン間の操作の関連度を求める関連度算出手段と、この関
連度算出手段により算出された操作の関連度を表示する
問題操作表示手段とを具備する。
【0015】上記関連度算出手段は、ユーザインタフェ
ース上の第1のボタンと第2のボタンとの間で行われる
これらのボタンからボタンへの選択の回数をボタン間の
操作の関連度として求めるものであってもよい。
【0016】他の発明のユーザインタフェース評価支援
方法は、ユーザインタフェースを有するプログラムを実
行して画面上にユーザインタフェースに表示するステッ
プと、画面上に表示されたユーザインタフェースに対す
る操作の過程を記憶するステップと、これら記憶された
操作の過程に基づき、ユーザインタフェース上の各ボタ
ン間の操作の関連度を求めるステップと、算出された操
作の関連度を画面上に表示するステップとを具備する。
【0017】他の発明のユーザインタフェース評価支援
装置は、ユーザインタフェースを有するプログラムを実
行するプログラム実行手段と、この実行手段により実行
されたプログラムにおけるユーザインタフェースを画面
上に表示するユーザインタフェース表示手段と、このユ
ーザインタフェース表示手段により表示されたユーザイ
ンタフェースに対する操作の過程及び操作過程の音情報
を記憶する操作履歴記憶手段と、この操作履歴記憶手段
により記憶された操作の過程に基づき、前記ユーザイン
タフェースにおける問題となる操作を判定する問題操作
判定手段と、この問題操作判定手段により問題になると
判定された操作を表示すると共に、この操作に対応する
音情報を前記操作履歴記憶手段より読み出して出力する
問題操作出力手段とを具備する。音情報としては、例え
ばユーザが発する音声があるが、本発明はこれに限定さ
れることはない。操作過程の音情報であれば、例えばユ
ーザが発した以外のものでもよいし、音声以外の音であ
ってもよい。
【0018】本発明では、画面上に表示されたユーザイ
ンタフェースに対する操作の過程を記憶しておき、記憶
された操作の過程に基づき、ユーザインタフェースにお
ける問題となる操作を判定し、問題になると判定された
操作を画面上に表示する。
【0019】また、他の発明では、画面上に表示された
ユーザインタフェースに対する操作の過程を記憶してお
き、記憶された操作の過程に基づき、ユーザインタフェ
ース上の各ボタン間の操作の関連度を求め、算出された
操作の関連度を画面上に表示する。
【0020】従って、ユーザインタフェースの評価にお
いて評価者の見落としがなくなって問題指摘の抜けを防
止し、評価者の作業負荷を減じることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係るユーザインタ
ーフェース評価支援装置の構成を説明するブロック図で
ある。
【0022】同図において、1は画面上に表示されたグ
ラフィカルユーザインターフェース(以下、GUIと呼
ぶ。)に対して入力操作を行うための入力手段としての
マウスである。マウス1から入力されたデータは、マウ
ス入力部2に入力される。
【0023】3はこの装置を用いてGUIの画面レイア
ウトの評価を行う対象としてのGUIを表示する実行プ
ログラムである。
【0024】4〜7はGUIを表示する実行プログラム
を実行させる際に必要となる処理機能を集めたライブラ
リであり、4はランタイムライブラリ、5は算術用ライ
ブラリ、6はGUIライブラリ、7は各種ライブラリ群
である。また、8はこの装置によるグラフィカルユーザ
インターフェースの評価を支援するためGUIの処理機
能に特別な処理を追加したライブラリでGUIライブラ
リ6の代わりに用いるGUI評価ライブラリである。
【0025】9はGUIを表示する実行プログラム3の
実行に必要な処理機能を組み込むため、GUIを表示す
る実行プログラム3とランタイムライブラリ4〜GUI
評価ライブラリ8とを結合するためのプログラム結合部
である。
【0026】10はプログラム結合部9により結合され
たプログラム、すなわちGUIの評価を行う対象として
のプログラムを格納するためプログラム格納部である。
プログラム格納部10は、処理内容定義部101、ウィ
ンドウ定義部102、部品定義部103及びメニュー定
義部104から構成されている。処理内容定義部101
は、プログラムの処理を格納する。ウィンドウ定義部1
02は、プログラムが表示するウィンドウの表示座標を
格納する。部品定義部103は、ウィンドウ内に表示す
るGUI部品の名称、表示座標、選択時の処理内容を格
納する。メニュー定義部104は、GUI部品の中でそ
の処理内容がメニュー表示であるものに対して選択時に
表示するメニュー項目とメニュー項目に対する処理内容
を格納する。
【0027】11はプログラム実行制御部である。プロ
グラム実行制御部11は、プログラム格納部10に格納
されたプログラムをマウス入力部2を介して入力される
マウス1からの利用者の操作の下で実行し、ユーザイン
タフェースの表示要求をユーザインタフェース表示制御
部12に対して行う。また、プログラム実行制御部11
は、プログラムの実行、プログラムの終了及び利用者の
マウス1の操作によってプログラム格納部10で定義さ
れたGUI部品の選択が発生した場合にその操作座標と
操作されたマウスボタンと選択対象の有無と選択対象の
表示座標とを問題操作提示部16に送出する。
【0028】ユーザインタフェース表示制御部12は、
プログラム実行制御部11から送出されたユーザインタ
フェースの表示要求を表示画面上に表示するための表示
データを生成すると共に、マウス入力部2を介して入力
されるマウス1の動きに対応してマウスカーソルを表示
させるための表示データを生成して、表示駆動制御部1
7に表示データを送出して表示画面を表示装置19に表
示させる。ユーザインタフェース表示制御部12は、ウ
ィンドウの表示データを生成するウィンドウ表示制御部
121、ウィンドウ表示データ格納部122、GUI部
品の表示データを生成する部品表示制御部123、部品
表示データ格納部124、メニューの表示データを生成
するメニュー表示制御部125、メニュー表示データ格
納部126、マウスカーソルの表示データを生成するカ
ーソル表示制御部127及びカーソル表示データ格納部
128から構成される。ウィンドウ表示制御部121
は、ウィンドウ表示データ格納部122に格納されたウ
ィンドウ表示データを利用してプログラム実行制御部1
1から指定された表示座標を持つウィンドウ表示データ
を生成する。部品表示制御部123は、部品表示データ
格納部124に格納されたGUI部品表示データを利用
してプログラム実行制御部11から指定された表示座標
を持つGUI部品の表示データを生成する。メニュー表
示制御部125は、メニュー表示データ格納部126に
格納されたメニュー表示データを利用してプログラム実
行制御部11から指定されたメニュー項目を持つメニュ
ーの表示データを生成する。カーソル表示制御部127
は、マウス入力部2を介して入力されるマウス1の動き
に対応してマウスカーソルを表示させるための表示デー
タを生成する。
【0029】13はミリ秒単位の時刻を計測するクロッ
クである。
【0030】14は履歴記録部である。履歴記録部14
は、プログラム実行制御部11からのプログラム実行の
通知を受けマウスカーソルの表示位置をクロック13か
ら採取した時刻と共に履歴保持部15に格納し、利用者
のマウス1の操作によってプログラム格納部10で定義
されたGUI部品の選択が発生した場合に、プログラム
実行制御部11から送出される操作座標と操作されたマ
ウスボタンと選択対象の有無と選択対象の表示座標とを
受信して履歴保持部15に格納し、さらに表示駆動制御
部17からの画面更新通知を受け、画面表示バッファ1
8の内容を採取して履歴保持部15に格納する動作を、
プログラム実行制御部11からのプログラム終了通知を
受けるまで継続的に行う。
【0031】15は履歴記録部14によって採取された
利用者のユーザインタフェースに対する操作履歴と、問
題操作提示部16の処理結果とを保持するための履歴保
持部である。
【0032】16はプログラム実行制御部11からのプ
ログラム終了通知を受けて履歴保持部15に格納された
利用者のユーザインタフェースに対する操作履歴からユ
ーザインタフェースを評価する上で問題となる操作を判
定して履歴保持部15にその情報を書き込むと共に、そ
の結果を画面表示するための表示データを表示駆動制御
部17に送出する問題操作提示部である。問題操作提示
部16は、問題操作判定部161と問題操作表示部16
2とから構成される。問題操作判定部161は、履歴保
持部15に格納された利用者のユーザインタフェースに
対する操作履歴からユーザインタフェースを評価する上
で問題となる操作を判定して履歴保持部15にその情報
を書き込む。問題操作表示部162は、履歴保持部15
に格納された利用者のユーザインタフェースに対する操
作履歴と、問題操作判定部161による問題操作の判定
結果を画面に表示するための表示データを生成し、表示
駆動制御部17に送出する。また、問題操作提示部16
は、プログラム実行制御部11からの実行終了の信号を
受けて、履歴保持部15に格納された利用者の操作履歴
の記録とGUIを表示する実行プログラムの画面出力の
記録を読み出し、画面出力の記録を表示駆動制御部17
に送出して画面表示を行い、利用者の操作履歴の記録か
ら計算したGUI部品の操作の関連度を矢印線として表
示するデータを表示駆動制御部17に送出して画面表示
を行い、かつ、GUI部品に対する操作の関連度を表形
式で表示するデータを表示駆動制御部17に送出して画
面表示を行い、マウス入力部2から入力される利用者の
マウスボタンの操作で表紙ページを更新するよう制御を
行う。
【0033】17はユーザインタフェース表示制御部1
2および問題操作提示部16から送出される表示データ
を受信して画面表示バッファ18を利用して表示装置1
9に表示データを表示するように制御を行うと共に、画
面を更新した場合は、画面更新の信号を履歴記録部14
に通知する表示駆動制御部である。
【0034】18は表示装置119に表示する表示デー
タを保持する画面表示バッファである。
【0035】19はCRT等の表示装置である。
【0036】次に、このように構成されたユーザインタ
フェース評価支援装置の動作を具体的なプログラム例を
用いて、図2のフローチャートおよび図3乃至図7を参
照しつつ説明する。
【0037】この例においては、プログラムの一例とし
て、図3に示すようなユーザインタフェースの画面出力
を有する「会議室予約ツール]を例として詳しく説明す
る。
【0038】まず、「会議室予約ツール」の動作を簡単
に説明する。「会議室予約ツール」は、図3の(a)に
示すように,起動によって、メニュー領域M、時間領域
T、文字領域S、ボタン領域BからなるウィンドウWを
表示し、初期画面では、メニュー領域Mの中にはメニュ
ー部品M(M1〜M2)が、時間領域Tにはボタン部品
B(B1〜B4)と時刻が、文字領域Sにはメッセージ
が、ボタン領域Bにはボタン部品B(B5〜B7)が、
それぞれ表示されている。尚、図3の(a)でPはマウ
スカーソル,Dは表示画面である。
【0039】メニュー領域Mのメニュー部品M1にマウ
スカーソルPを合わせてマウスボタンを押す (Down)
と、図3の(b)に示すようなメニュー表示が、メニュ
ー領域Mのメニュー部品M2にマウスカーソルPを合わ
せてマウスボタンを押すと、図3の(c)に示すような
メニュー表示が、それぞれ行われる。そして、マウスカ
ーソルPをメニュー表示の特定の項目に合わせてマウス
ボタンを放す(Up)と、そのメニュー項目が選択さ
れ、メニュー表示は消去されることになっている。マウ
スカーソルPを特定のメニュー項目に合わせないでマウ
スボタンを放すと何も選択されない結果となって、メニ
ュー表示は消去される。
【0040】この「会議室予約ツール」に対し、利用者
が行う操作の例を「会議室予約ツール」の表示画面の例
である図4を用いて説明する。尚、図4において、マウ
スカーソルの移動軌跡A(A1〜A6)は、説明を補助
するために記載したもので、表示画面に表示されない。
【0041】利用者が例えば次の(1)〜(6)ような
手順で「会議室予約ツール」を操作したとする。
【0042】(1)ボタンB1「△」付近で誤ってクリ
ック 11時〜12時までの間、会議室を予約しようと、初期
値が10時である会議室の予約開始時間を1時間遅らせ
る意図で、ボタンB1「△」をクリックするため、マウ
スカーソルPをボタンB1「△」付近までに移動した際
に、ボタンB1「△」が小さいため、マウスカーソルP
がボタン「△」に至る手前で誤ってマウスボタンをクリ
ックした。この時の「会議室予約ツール」の表示画面例
を図4(1)に示す。
【0043】(2)ボタンB1「△」をクリック 改めて、ボタンB1「△」をクリックする意図で、マウ
スカーソルPを前記操作の終了位置からボタンB1
「△」に移動し、マウスボタンをクリックした。この時
の「会議室予約ツール」の表示画面例を図4(2)に示
す。
【0044】(3)ボタンB6「予約」をクリック 表示された11時〜12時の間で会議室を予約する意図
で、マウスカーソルPを前記操作の終了位置からボタン
B6「予約」移動し、マウスボタンをクリックした。こ
の時の「会議室予約ツール」の表示画面例を図4(3)
に示す。
【0045】(4)メニューM1「予約メニュー]をド
ラッグし無選択 会議室の予約が必要ないことに気付き、前の操作によっ
て実行された会議室の予約を取り消す意図で、マウスカ
ーソルPを前記操作の終了位置からメニューM1「予約
メニュー」に移動し、マウスボタンをドラッグ(押した
まま移動)した。しかし、「予約メニュー」の中に予約
の取り消しに関するメニュー項目が無いので、マウスカ
ーソルPをメニュー表示以外の場所に移動してボタンを
放した。この操作の途上の「会議室予約ツール」の表示
画面例を図4(4)に示す。
【0046】(5)メニューM2「補助メニュー」をド
ラッグし「予約取消」でリリース 再び会議室の予約を取り消す意図で、マウスカーソルP
を前記操作の終了位置からもう1つのメニューであるメ
ニューM2「補助メニュー」に移動し、マウスボタンを
ドラッグし、メニュー項目「予約取消」にマウスカーソ
ルPを合わせてボタンを放した。この操作の途上の「会
議室予約ツール」の表示画面例を図4(5)に示す。
【0047】(6)ボタンB7「終了」をクリック 「会議室予約ツール」を終了させ画面から消去する意図
で、マウスカーソルPを前記操作の終了位置からボタン
B5「消去」に向かって移動させたが、終了画面から消
去するためのボタンは、ボタンB5「消去」ではなくボ
タンB7「終了」であることに気付き、改めて、マウス
カーソルPをボタンB7「終了」へ移動し、マウスボタ
ンをクリックした。この時の「会議室予約ツール」の表
示画面例を図4(6)に示す。
【0048】上記「会議室予約ツール」に対する利用者
の操作のにおいて、ユーザインタフェースを評価する上
で次に示す(1)〜(3)の3つの問題操作が含まれて
いる。(1)操作ミス(無意味な操作)が発生 ボタンB1が小さいためボタンB1付近の意味の無い場
所をクリックした。
【0049】(2)メニューの無選択操作が発生 所望するメニュー項目が無いためメニューM1を表示し
たが何も選択していない。
【0050】(3)必要以上に時間を要する操作が発生 ボタンB5とB7の選択に戸惑い操作に余計な時間を要
している。
【0051】これらの問題操作が発生した原因は様々で
あるが、ユーザインタフェースの評価において、これら
の問題操作を洩れ無く発見することが最初の重要な課題
である。
【0052】図1のユーザインタフェース評価支援装置
の動作により、上記ユーザインタフェース評価における
問題操作の発見を助けユーザインタフェースの評価を支
援することができることを、「会議室予約ツール」に対
する利用者の操作手順を例として詳しく説明する。
【0053】図1のプログラム実行制御部11は、プロ
グラム格納部10に格納されているプログラムを起動す
る。プログラム実行制御部11は処理内容定義部101
に格納されているプログラムの処理を実行し、処理の中
にユーザインタフェースの表示要求があるとき、ウィン
ドウ定義部102に格納されたウィンドウ表示の定義
を、部品の表示は部品定義部103に格納された部品の
表示の定義を、メニューの表示はメニュー定義部104
に格納されたメニューの表示の定義を、それぞれ読み出
してユーザインタフェース表示制御部12に送出する。
「会議室予約ツール」のプログラム例の場合、ウィンド
ウ定義部32には、図5(1)に示すように、ウィンド
ウ名称K51と表示座標K52が、部品定義部33に
は、図5(2)に示すように、部品名称K53と表示座
標K54と処理内容K55が、メニュー定義部34には
図5(3)に示すように、メニュー名称K56とメニュ
ー項目K57と処理内容K58が、それぞれ格納されて
いる。
【0054】ユーザインタフェース表示制御部12は、
プログラム実行制御部11から送出されるユーザインタ
フェースの定義データを受取り、ウィンドウの表示はウ
ィンドウ表示制御部121がウィンドウ表示データ格納
部122に格納されたウィンドウ表示データを利用し
て、部品の表示は部品表示制御部123が部品表示デー
タ格納部124に格納された部品表示データを利用し
て、メニューの表示はメニュー表示制御部125がメニ
ュー表示データ格納部126に格納されたメニュー表示
データを利用して、それぞれ画面表示用の表示データを
生成し、表示駆動制御部17に表示データを送出する。
【0055】一方、マウス入力部2は、マウス1からの
入力を受信し、カーソル表示制御部127にマウスの移
動量を送出する。カーソル表示制御部127はマウスの
移動量からマウスカーソルの表示位置を決定しカーソル
表示データ格納部128に格納されたマウスカーソル表
示データを利用して、マウスカーソルの表示データを生
成して表示駆動制御部17に送出する。表示駆動制御部
17は、プログラム実行制御部11から送出された画面
表示データを画面表示バッファ18に格納後、表示装置
19に表示データを表示させるよう制御を行う。プログ
ラム実行制御部11は、プログラム格納部10に格納さ
れているプログラムを起動後、履歴記録部14に対し、
履歴の記録を開始するよう指示を出す。プログラム格納
部10に格納されているプログラムを起動することによ
り、「会議室予約ツール」は実行状態となり、図3
(1)に示すような画面表示が行われる(ステップ20
1)。プログラム実行制御部11は、プログラム格納部
10に格納されているプログラムの実行終了を判定する
(ステップ202)。ここでは、プログラムは実行中で
あるのでステップ203へ進む。
【0056】表示駆動制御部17は表示画面を更新した
かどうかを判定する(ステップ203)。プログラムの
実行によって図3(1)に示すような画面表示がなされ
たので、判定結果は、表示画面の更新有りとなり、ステ
ップ204へ進む。
【0057】表示駆動制御部17は、表示画面の更新を
有りと判定すると、履歴記録部14に表示画面の更新を
通知する。履歴記録部14は、画面表示バッファ18に
格納されている画面表示内容を読み出し、クロック13
から現在の時刻を読み出して、記録番号を付与して履歴
保持部15に格納する(ステップ204)。
【0058】履歴記録部14は,プログラム実行制御部
11からの記録開始の指示を受けると、マウス入力部2
を介して入力されるマウス1からの入力操作を受信して
マウスカーソルの表示位置を判定し、クロック13から
現在の時刻を読み出して、記録番号を付与して履歴保持
部15に格納する(ステップ205)。
【0059】プログラム実行制御部11は,マウス入力
部2を介して入力されるマウス1からの入力操作を受信
して、入力操作がマウスボタンの操作であるかどうかを
判定する(ステップ206)。このとき、利用者が前記
操作手順の1つである「ボタンB1△付近で誤ってクリ
ック」の操作を行ったとすると、マウスボタンの操作有
りと判定し、ステップ207に進む。
【0060】プログラム実行制御部11は、マウスボタ
ンの操作を判定すると、処理内容定義部101に格納さ
れた処理にマウスボタンの操作をイベントとして通知
し、当該イベントに対応して処理を実行する。当該イベ
ントに対応した処理の実行によってユーザインタフェー
スの表示制御が必要となった場合は、前記ステップ20
1に記述したのと同じ手順でユーザインタフェース表示
制御部12に定義データを送出し、画面表示がなされ
る。当該イベントに対応した処理が定義されていない場
合は、当該イベントを無視する。プログラム実行制御部
11は、マウスボタンの操作の有無を判定し、前記イベ
ント処理を行った後、履歴記録部14に対しマウスボタ
ンの操作の種類(ClicK,Down,Up)と、操作が行われた
マウスカーソルの表示座標と、操作された対象の有無と
を送出する。さらに、ボタン操作がClicK またはDownで
あり且つ操作対象があるときはその対象の表示座標をも
送出する。
【0061】プログラム実行制御部11は、利用者の前
記操作手順の一操作に対し、マウスボタンの操作がClic
K であること、このClicK 操作がマウスカーソルの表示
座標が(135,165) の時行われたこと、このClicK 操作は
対応した処理がなく選択対象がないこと、を履歴記録部
14に送出する。履歴記録部14は、プログラム実行制
御部11から送出されたデータに、クロック13から得
た現在の時刻を付加し、さらに記録番号を付与して履歴
保持部15に格納する(ステップ207)。
【0062】以降、利用者の前記操作手順の(2)〜
(6)の操作に対しても、前記ステップ202からステ
ップ207の処理を繰り返し、操作の記録を順次履歴保
持部15に格納して行く。この手順の動作は前記手順の
説明から容易に理解できるので省略する。ユーザインタ
フェース評価支援装置は、この一連の動作により、利用
者の「会議室予約ツール」に対する前記の操作に対して
履歴情報を格納する。図6に示す履歴保持部15の格納
情報は、記録番号K61、操作時刻K62、ボタン操作
K63,選択対象有無K65、選択対象表示座標K6
6、マークK67、画面表示バッファの記録K68から
構成される。但し、この段階では、図6のマークK67
は未記入の状態である。
【0063】引き続き、利用者の終了ボタンの操作によ
り、「会議室予約ツール」が終了した段階からの動作を
詳しく説明する。
【0064】プログラム実行制御部11は、プログラム
格納部10に格納されているプログラムの実行終了を判
定する(ステップ202)。プログラム実行制御部11
によるプログラム格納部10に格納されたプログラムの
実行が終了すると、プログラム実行制御部11は履歴記
録部14に対し履歴の記録を終了するよう指示を出し、
問題操作判定部161に問題操作の判定を開始するよう
指示を出す。プログラムが終了したのでステップ209
へ進む。
【0065】問題操作判定部161は,プログラム実行
制御部11からの問題操作の判定開始の指示を受け、履
歴保持部15から記録番号順に1件の記録を読み出す
(ステップ209)。
【0066】問題操作判定部161は,読み出した前記
記録が表示画面バッファの記録であるかどうかを判定す
る(ステップ210)。図6に示す「会議室予約ツー
ル」の操作履歴では、1件目の記録は画面の記録である
から、ステップ208に進む。問題操作判定部161
は、履歴保持部15に格納された記録を全てを読み出し
ていないので、ステップ209に進む。
【0067】問題操作判定部161は、前回読み出した
記録の記録番号の次の記録番号を持つ記録1件を読み出
す(ステップ209)。
【0068】問題操作判定部161は、読み出した前記
記録が表示画面バッファの記録であるかどうかを判定す
る(ステップ210)。図6に示す「会議室予約ツー
ル」の操作履歴では、2件目の記録は画面の記録ではな
いのでステップ211に進む。次に、問題操作判定部1
61は、問題操作判定部161が読み出した記録を記憶
しているかどうかを判定する(ステップ211)。この
段階では、読み出した記録を記憶していないので、記憶
していないと判定しステップ212に進む。
【0069】問題操作判定部161は、読み出した前記
記録を記録する。具体的には図6の記録番号0002の
記録が記憶される(ステップ212)。
【0070】問題操作判定部161は、読み出した前記
記録にマウスボタン操作があるかどうかを判定する(ス
テップ213)。図6に示す「会議室予約ツール」の操
作履歴では、2件目の記録にはマウスボタンの操作がな
いのでステップ208に進む。 問題操作判定部161
は、履歴保持部15に格納された記録を全て読み出した
かどうかを判定する(ステップ208)。この段階で
は、全てを読み出していないので、ステップ209に進
む。問題操作判定部161は、履歴保持部15から記録
番号に未読の記録を1件出す。具体的には、図6の記録
番号0003の記録を読み出す(ステップ209)。
【0071】問題操作判定部161は、読み出した前記
記録が表示画面バッファの記録であるかどうかを判定す
る(ステップ210)。図6に示す「会議室予約ツー
ル」の操作履歴では、記録番号0003の記録は画面の
記録ではないので、ステップ211に進む。
【0072】次に、問題操作判定部161は、問題操作
判定部161が読み出した記録を記憶しているかどうか
を判定する(ステップ211)。問題操作判定部161
は既に図6に示す「会議室予約ツール」の操作履歴の記
録番号0002の記録を記憶しているので記憶している
と判定しステップ213に進む。
【0073】問題操作判定部161は、読み出した前記
記録にマウスボタン操作があるかどうかを判定する(ス
テップ213)。図6に示す「会議室予約ツール」の操
作履歴では、記録番号0003の記録にはマウスボタン
の操作がないのでステップ208に進む。
【0074】以降、履歴保持部15に格納された「会議
室予約ツール」の操作履歴を記録番号順に順次読み出
し、前記、ステップ208からステップ213を繰り返
し行う。ステップ213からステップ214に進む条件
を持つ記録は、履歴保持部15の第27番目の記録であ
るので、第26番目までの記録を次々読み込むまでの前
記ステップの動作の説明は省略する。
【0075】問題操作判定部161は、第27番目の記
録にマウスのボタン操作があるかどうかを判定する(ス
テップ213)。第27番目の記録にはマウスボタンの
Click 操作が記録されているのでステップ214に進
む。
【0076】引き続き問題操作判定部161は、前記記
録が選択対象の有無を判定する(ステップ214)。第
27番目の記録は、無選択となっており、選択対象は無
いと判定され、ステップ215に進む。
【0077】そして、問題操作判定部161は、記憶し
た記録の操作がマウスボタンのDownであり、且つ、その
記録の操作で操作対象が選択されており、且つ、現在読
み出している記録の操作がマウスボタンのUpであるか
どうかを判定する(ステップ215)。この段階で記憶
している操作は図6に示す「会議室予約ツール」の操作
履歴の記録番号0002の記録であり、この記録は操作
がマウスボタンのDownでもなく且つ操作対象の選択でも
ないこと、および、現在読み出している記録は記録番号
0027であり、その操作がマウスボタンのUpでない
ことから、前記判定結果はNoであると判定する。従っ
てステップ216に進む。
【0078】問題操作判定部161は、記憶した記録の
操作がマウスボタンのDownであり、且つ、現在読み出し
ている記録の操作がマウスボタンのDownであるかどうか
を判定する(ステップ216)。この段階で記憶してい
る操作は図6に示す「会議室予約ツール」の操作履歴の
記録番号0002の記録であり、この記録は操作がマウ
スボタンのDownでもなく、且つ、現在読み出している記
録は記録番号0027であり、その操作がマウスボタン
のDownでないことから、前記判定結果はNoであると判
定し、ステップ217に進む。
【0079】問題操作判定部161は、現在記憶してい
る記録番号0002の記録から現在読み出している記録
番号0027までの記録を無意味な操作として扱い、履
歴保持部8に格納された記録番号0002から記録番号
0027までの記録のマーク欄K67に無意味な操作を
示すマーク、この例では「●」マークを書き込む(ステ
ップ217)。
【0080】問題操作判定部161は、記録の記憶を現
在の記録の記憶(記録番号0002の記録)から現在読
み出している記録番号0027の記録に置き替え、記録
の記憶を記録番号0027の記録とする(ステップ22
3)。
【0081】問題操作判定部161は、履歴保持部15
に格納された記録を全て読み出したかどうかを判定する
(ステップ208)。この段階では、全てを読み出して
いないので、ステップ209に進む。
【0082】以降,履歴保持部15に格納された「会議
室予約ツール」の操作履歴の記録番号順に順次読み出
し、前記ステップ208からステップ213を繰り返し
行う。ステップ213からステップ214に進む条件を
持つ次の記録は、履歴保持部15の第48番目の記録で
あるので、第47番目間での記録を次々読み込むまでの
前記ステップの動作の説明は省略する。
【0083】問題操作判定部161は、第48番目の記
録にマウスのボタン操作があるかどうかを判定する(ス
テップ213)。第48番目の記録にはマウスボタンの
Click 操作が記録されているのでステップ214に進
む。
【0084】引き続き問題操作判定部161は、前記記
録が選択対象の有無を判定する(ステップ214)。第
48番目の記録は、選択有となっており、選択対象が有
ると判定され、ステップ219に進む。
【0085】問題操作判定部161は、現在読み出して
いる第48番目の記録のマウス操作がClick であるかど
うかを判定する(ステップ219)。第48番目の記録
にはマウスボタンのClick 操作が記録されているのでマ
ウス操作はClick であると判定し、ステップ220に進
む。
【0086】問題操作判定部161は、この段階で記憶
している記録(記録番号0027)の操作座標(135,16
5) と、現在読み出している記録(記録番号0048)
の操作座標(120,170) の操作の距離Dを、本例では例え
ば、次の式で求める。
【0087】操作の距離D=((記憶している記録の操
作座標X−現在読み出している記録の操作座標X)2
(記憶している記録の操作座標Y−現在読み出している
記録の操作座標Y)2 1/2 前記2つの記録の操作座標から操作の距離Dは、 距離D=((135−129)2 +(165−170)
2 1/2=7.81 となる。
【0088】また、問題操作判定部161は、現在読み
出している記録(記録番号0048)の操作対象表示座
標(100,15)-(130,180)から、操作対象の大きさSを、本
例では、例えば、次の式で求める。
【0089】操作対象の大きさS=小さい方の値(|操
作対象の表示座標X1−操作対象の表示座標X2|、|
操作対象の表示座標Y1−操作対象の表示座標Y2|)
尚、この式で|A|はAの絶対値を表す。前記記録の
操作対象表示座標(240,300)-(340,340) から操作対象の
大きさSは、 大きさS=小さい方の値(|100-300 |,|150-180
|)=30 となる。
【0090】更に、問題操作判定部161は、操作の距
離Dと操作対象の大きさSとから、操作に要する所要時
間を、本例では、例えば、次の式で求める。
【0091】操作に要する所要時間T=1030+96 ×log2
( D ÷S +0.5)ミリ秒 算出した操作の距離Dと操作対象の大きさSとから操作
に要する所要時間Tは、 所要時間T=1030+96×
log2( 7.81÷30+0.5)=992ミリ秒 と算出される(ステップ220)。
【0092】次に、問題操作判定部161は、この段階
で記憶している記録(記録番号0027)の操作時刻(0
0:01:385) と、現在読み出している記録(記録番号00
48)の操作時刻(00:02:418) とから、操作に要した実
際の所要時間Jを、本例では例えば、次の式で求める。
【0093】実際の操作の所要時間J=(記録番号の大
きい記録の操作時間−記録番号の小さい記録の操作時
刻) 前記記録の操作時刻から実際の操作の所要時間Jは、 所要時間J=00:02:418-00:01:385=1033ミリ秒 と算出される。
【0094】問題操作判定部161は、前ステップ22
0で算出した操作の所要時間Tと、本ステップで算出し
た所要時間Jとを例えば、次の式で比較する。
【0095】 判定基準=所要時間J÷所要時間T×100 そして、判定基準の値が、本例では、110よりも大き
い場合、実際の操作の所要時間が算出した所要時間より
一定割合大きいと判定する。前記記録の場合は、実際の
所要時間が1033ミリ秒であり、算出した所要時間Tが9
92ミリ秒であるので、前記判定基準の式に代入する
と、 判定基準=1033÷992 ×100 =104.1<110 となり、問題操作判定部161は、実際の操作の所要時
間が算出した所要時間より一定割合大きくは無いと判定
する(ステップ221)。故に、ステップ223に進
む。
【0096】問題操作判定部161は、記録の記憶を現
在の記憶の記録(記録番号0027の記録)から現在読
み出している記録番号0048の記録に置き替え、記録
の記憶を記録番号0048の記録とする(ステップ22
3)。
【0097】問題操作判定部161は、履歴保持部5に
格納された記録を全て読み出したかどうかを判定する
(ステップ208)。この段階では、全てを読み出して
いないので、ステップ209に進む。
【0098】この例のユーザインタフェース評価支援装
置では、問題操作判定部161が履歴保持部15に格納
された記録を1件ずつ順次読み出し、その記録にマウス
のボタン操作が記録されていない場合は、前記ステップ
208〜ステップ213を繰り返し行う。ステップ20
8〜ステップ213の動作はこれまでの説明から容易に
理解できるので、ステップ214以降の処理の流れに係
る動作を以下に詳細に説明する。「会議室予約ツール」
を例としたこの例のユーザインタフェース評価支援装置
に関する説明では、図6に示す履歴保持部15の格納内
容の中で、第73番目の記録、第100〜第123番目
の記録、第147〜第170番目の記録、第215番目
の記録をそれぞれ読み出した場合にステップ214以降
の処理の流れに係る動作が発生するので、以降の説明
は、前記第73番目の記録、第100〜第123番目の
記録、第147〜第170番目の記録、第125番目の
記録を読み出し、ステップ213を終えた段階からの説
明とする。
【0099】まず、第73番目の記録を読み込み、ステ
ップ214に至った状態からのこの例のユーザインタフ
ェース評価支援装置の動作の詳細を説明する。
【0100】問題操作判定部161は、記録番号007
3の記録の選択対象の有無を判定する(ステップ21
4)。第73番目の記録は、選択有となっており、選択
対象が有ると判定され、ステップ219に進む。
【0101】問題操作判定部161は、現在読み出して
いる第73番目の記録のマウス操作がClick であるかど
うかを判定する(ステップ219)。第73番目の記録
にはマウスボタンのClick 操作が記録されているのでマ
ウス操作はClick であると判定し、ステップ220に進
む。
【0102】問題操作判定部161は、この段階で記憶
している記録(記録番号0048)の操作座標(120,17
0) と、現在読み出している記録(記録番号0073)
の操作座標 (330,320)とから、操作の距離Dを求める。
【0103】 距離D=((120-330)2 + (170-320)2 )1/2 =258.0 また、問題操作判定部161は、現在読み出している記
録(記録番号0073)の操作対象表示座標(240,300)
- (340,340) から操作対象の大きさSを求める。
大きさS=小さい方の値(|240-340 |、|300-340
|)=40 更に、問題操作判定部161は、操作の距離Dと操作対
象の大きさSとから、操作に要する所要時間を求める
(ステップ220)。
【0104】所要時間T=1030+96×log2(258.0÷40+
0.5) =1229ミリ秒 次に、問題操作判定部161は、この段階で記憶してい
る記録(記録番号0048)の操作時刻(00:02:418)
と、現在読み出している記録(記録番号0073)の操
作時刻(00:03:675)とから、操作に要した実際の所要時
間Jを求める。
【0105】 所要時間J=00:03:675-00:02:418=1257ミリ秒 そして、問題操作の判定部161は、前ステップ220
で算出した操作の所要時間Tと、本ステップで算出した
所要時間Jとを比較する。
【0106】判定基準=1257÷1229×100=96.8<110 問題操作判定部161は、実際の操作の所要時間が算出
した所要時間より一定割合大きくは無いと判定する(ス
テップ221)。故に、ステップ223に進む。 問題
操作判定部161は、記録の記憶を現在の記録の記憶
(記録番号0048の記録)から、現在読み出している
記録番号0073の記録に置き替え、記録の記憶を記録
番号0073の記録とする(ステップ223)。
【0107】次に、この例のユーザインタフェース評価
支援が、履歴保持部8に格納された第100〜第123
番目の記録を読み出し、図2に示す処理の流れのうちス
テップ214以降の動作を行う過程を詳細に説明する。
【0108】問題操作判定部161は、記録番号010
0の記録の選択対象の有無を判定する(ステップ21
4)。第100番目の記録は、選択有となっており、選
択対象が有ると判定され、ステップ219に進む。
【0109】問題操作判定部161は、現在読み出して
いる第73番目のマウス操作がClick であるかどうかを
判定する(ステップ219)。第100番目の記録には
マウスボタンのDown操作が記録されているのでマウス操
作はClick ではないと判定し、ステップ223に進む。
【0110】問題操作判定部161は、記録の記憶を現
在の記録の記憶(記録番号0073の記録)から現在読
み出している記録番号0100の記録に置き替え、記録
の記憶を記録番号0100の記録とする(ステップ22
3)。
【0111】引き続き問題操作判定部161は、履歴保
持部15に格納された第101番目から第122番目の
記録を順次読み出しステップ208〜ステップ214→
ステップ215→ステップ216→ステップ208の動
作を繰り返し行う。そして、第123番目の記録を読み
出し、図2に示す処理の流れのうちステップ214以降
の動作は次の通りである。
【0112】問題操作判定部161は、記録番号012
3の記録の選択対象の有無を判定する(ステップ21
4)。第123番目の記録には選択対象が無いので、選
択対象無しと判定され、ステップ215に進む。
【0113】そして、問題操作判定部161は、記憶し
た記録の操作がマウスボタンのDownであり、且つ、その
記録の操作で操作対象が選択されており、且つ、現在読
み出している記録の操作がマウスボタンのUpであるか
どうかを判定する(ステップ215)。この段階で記憶
している操作は図6に示す「会議室予約ツール」の操作
履歴の記録番号0100の記録であり、この記録は操作
がマウスボタンのDownで且つ操作対象が選択されてお
り、および、現在読み出している記録番号0123の記
録は、その操作がマウスボタンのUpであることから、
前記判定結果はYes であると判定する。従ってステップ
218に進む。
【0114】問題操作判定部161は、現在記憶してい
る記録番号0100の記録から現在読み出している記録
番号0123までの記録をメニュー無選択操作として扱
い、履歴保持部15に格納された記録番号0100から
記録番号0123までの記録のマーク欄にメニュー無選
択操作を示すマーク、この例では「四角塗り潰し」マー
クを書き込む(ステップ218)。
【0115】問題操作判定部161は、記録の記憶を現
在の記録の記憶(記録番号0100の記録)から、現在
読み出している記録番号0123の記録に置き替え、記
録の記憶を記録番号0123の記録とする(ステップ2
23)。
【0116】次に、この例のユーザインタフェース評価
支援装置が、履歴保持部15に格納された第147〜第
170番目の記録を読み出し、図2に示す処理の流れの
うちステップ214以降の動作を行う過程を詳細に説明
する。
【0117】問題操作判定部161は、記録番号014
7の選択対象の有無を判定する(ステップ214)。第
147番目の記録は、選択有となっており、選択対象が
有ると判定され、ステップ219に進む。
【0118】問題操作判定部161は、現在読み出して
いる第147番目の記録のマウス操作がClick であるか
どうかを判定する(ステップ219)。第147番目の
記録にはマウスボタンのDown操作が記録されているので
マウス操作はClick ではないと判定し、ステップ223
に進む。
【0119】問題操作判定部161は、記録の記憶を現
在の記録の記憶(記録番号0123の記録)から、現在
読み出している記録番号0147の記録に置き替え、記
録の記憶を記録番号0147の記録とする(ステップ2
23)。
【0120】引き続き、問題操作判定部161は、履歴
保持部5に格納された第148番目から第169番目の
記録を順次読み出しステップ208〜ステップ214→
ステップ215→ステップ216→ステップ208の動
作を繰り返し行う。そして、第170番目の記録を読み
出し、図2に示す処理の流れのうちステップ214以降
の動作は次の通りである。
【0121】問題操作判定部161は、記録番号017
0の記録の選択対象の有無を判定する(ステップ21
4)。第170番目の記録にはマウスボタンのUp操作
が記録されているのでマウス操作はClick ではないと判
定し、ステップ223に進む。問題操作判定部161
は、記録の記憶を現在の記録の記憶(記録番号0147
の記録)から、現在読み出している記録番号0170の
記録に置き替え、記録の記憶を記録番号0170の記録
とする(ステップ223)。
【0122】次に、この例のユーザインタフェース評価
支援装置が、履歴保持部15に格納された第215番目
の記録を読み出し、図2に示す処理の流れのうちステッ
プ214以降の動作を行う過程を詳細に説明する。
【0123】問題操作判定部161は、記録番号021
5の記録の選択対象の有無を判定する(ステップ21
4)。第215番目の記録は、選択有となっており、選
択対象が有ると判定され、ステップ219に進む。
【0124】問題操作判定部161は、現在読み出して
いる第215番目の記録のマウス操作がClick であるか
どうかを判定する(ステップ219)。第215番目の
記録にはマウスボタンのClick 操作が記録されているの
でマウス操作はClick であると判定し、ステップ220
に進む。
【0125】問題操作判定部161は、この段階で記憶
している記録(記録番号0170)の操作座標(400,13
0) と、現在読み出している記録(記録番号0250)
の操作座標(440,330) とから、操作の距離Dを求める。
【0126】 距離D=((400-440)2 +(130-330)2 )1/2 =203.9 また、問題操作判定部161は、現在読み出している記
録(記録番号0215)の操作対象表示座標(390,300)-
(490,340) から操作対象の大きさSを求める。
【0127】大きさS=小さい方の値(|390-490 |,
|300-340 |)=40 更に、問題操作判定部161は、操作の距離Dと操作対
象の大きさSとから、操作に要する所要時間を求める
(ステップ220)。
【0128】所要時間T=1030+96 ×log2(203.9÷40+
0.5)=1269ミリ秒 次に問題操作判定部161は、この段階で記憶している
記録(記録番号0170)の操作時刻(00:08:523) と、
現在読み出している記録(記録番号0215)の操作時
刻(00:10:792) とから、操作に要した実際の所要時間J
を求める。
【0129】 所要時間J=00:10:792-00:08:523=2269ミリ秒 そして、問題操作判定部161は、前ステップ220で
算出した操作の所要時間Tと本ステップで算出した所要
時間Jとを比較する。
【0130】判定基準=2269÷1269×100=178.8>110 問題操作判定部161は、実際の操作の所要時間が算出
した所要時間より割合大きいと判定する(ステップ22
1)。故に、ステップ222に進む。
【0131】問題操作判定部161は、現在記憶してい
る記録番号0170の記録から現在読み出している記録
番号0215までの記録を、時間を要した操作として扱
い、履歴保持部8に格納された記録番号0170から記
録番号0215までの記録のマーク欄に時間を要した操
作を示すマーク、この例では「▲」マークを書き込む
(ステップ222)。
【0132】問題操作判定部161は、記録の記憶を現
在の記録の記憶(記録番号0170の記録)から、現在
読み出している記録番号0215の記録に置き替え、記
録の記憶を記録番号0215の記録とする(ステップ2
23)。
【0133】問題操作判定部161は、履歴保持部15
に格納された記録を全て読み出したかどうかを判定す
る。直前に読み出した第215番目の記録が、履歴保持
部15に格納された記録の最後であり、問題操作判定部
161は記録全て読み出したと判定する。そして、問題
操作表示部162に対し、問題操作の判定終了の通知を
送出する(ステップ208)。
【0134】問題操作表示部162は、問題操作判定部
161からの問題操作の判定終了通知を受信すると、履
歴保持部5からの記録読み出しを開始するため、履歴保
持部15からの記録の読み出し位置を記録の先頭(記録
番号0001)に設定する(ステップ224)。
【0135】問題操作表示部162は、履歴保持部5に
格納された記録全てを読み出したかどうかを判定する
(ステップ208)。この段階では、全てを読み出して
いないので、ステップ226に進む(ステップ22
5)。
【0136】問題操作表示部162は、履歴保持部15
から記録番号順に1件の記録を読み出す(ステップ22
6)。具体的には記録番号0001の記録を読み出す。
【0137】問題操作表示部162は、読み出した前記
記録が表示画面バッファの記録であるかどうかを判定す
る(ステップ227)。図6に示す「会議室予約ツー
ル」の操作履歴では、1件目の記録は画面の記録である
から、ステップ228に進む。問題操作表示部162
は、表示駆動制御部17に対し、表示画面を消去する指
示を送出し、その後、表示駆動制御部17に対し、履歴
保持部15から読み出した画面の記録内容を送出する。
表示駆動制御部17は問題操作表示部162からの表示
画面の消去指示を受け、画面表示バッファ18をクリア
し表示装置19に何も表示しないよう制御を行う。そし
て、表示駆動制御部17は、問題操作表示部162から
送出された画面の記録内容を画面表示バッファ18に格
納して画面の記録内容を表示装置19に表示させるよう
制御を行う(ステップ228)。
【0138】問題操作表示部162は、履歴保持部15
に格納された記録全てを読み出したかどうかを判定する
(ステップ208)。この段階では、全てを読み出して
いないので、ステップ226に進む(ステップ22
5)。
【0139】問題操作表示部162は、履歴保持部15
から記録番号順に1件の記録を読み出す(ステップ22
6)。具体的には記録番号0002の記録を読み出す。
【0140】問題操作表示部162は、読み出した前記
記録が表示画面バッファの記録であるかどうかを判定す
る(ステップ227)。記録番号0002の記録は画面
の記録ではないので、表示画面バッファの記録ではない
と判定しステップ229に進む。
【0141】問題操作表示部162は、利用者のマウス
カーソル移動の軌跡を線の描画によって画面表示するた
め、一時的に線の始点と終点に関する情報を保持するよ
う作られている。問題操作表示部162はマウスカーソ
ル移動の軌跡を線で描画するための始点座標を記憶して
いるかどうかを判定する(ステップ229)。この段階
では、始点座標を記憶していないのでステップ230に
進む。
【0142】問題操作表示部162は、現在読み出して
いる記録番号0002の記録に格納されている操作座標
(480,070) を利用者のマウスカーソル移動の軌跡を線で
描画するための始点座標として、記録番号0002の記
録に格納されているマーク「●」を始点マークとして、
それぞれ記憶する(ステップ230)。
【0143】問題操作表示部162は、履歴保持部15
に格納された記録全てを読み出したかどうかを判定する
(ステップ208)。この段階では、全てを読み出して
いないので、ステップ226に進む(ステップ22
5)。
【0144】問題操作表示部162は、履歴保持部15
から記録番号順に1件の記録を読み出す(ステップ22
6)。具体的には記録番号0003の記録を読み出す。
【0145】問題操作表示部162は、読み出した前記
記録が表示画面バッファの記録であるかどうかを判定す
る(ステップ227)。記録番号0003の記録は、画
面の記録ではないので、表示画面バッファの記録ではな
いと判定しステップ229に進む。
【0146】問題操作表示部162は、利用者のマウス
カーソル移動の軌跡を線で描画するための始点座標を記
憶しているかどうかを判定する(ステップ229)。始
点座標は既に記憶しておりステップ231に進む。
【0147】問題操作表示部162は、現在読み出して
いる記録番号0003の記録に格納されている操作座
標、図6では省略したが操作座標(475,077)とすると、
その操作座標(475,077)を利用者のマウスカーソル移動
の軌跡を線で描画するための終点座標として記憶する。
また、問題操作表示部162は、現在読み出している記
録番号0003の記録に格納されているマーク「●」を
終点マークとして記憶する(ステップ231)。
【0148】そして、問題操作表示部162は、始点マ
ークおよび終点マークの両者に問題操作のマークが付記
されているかどうかを判定する(ステップ232)。こ
の段階では、記録番号0002の記録から記憶した始点
マーク、および、記録番号0003の記録から記憶した
終点マークの両者とも「●」であり、問題操作表示部1
62は、始点マークおよび終点マークの両者に問題操作
のマークが付記されていると判定しステップ233に進
む。
【0149】問題操作表示部162は、記憶している始
点座標(480,070) から終点座標(475,077) に至る太線
(この例では4重線)の表示データを生成し、表示駆動
制御部17に送出する。表示駆動制御部17は問題操作
表示部162から送出された太線の表示データを画面表
示バッファ18を介して表示装置19に表示するよう制
御を行う(ステップ233)。この動作により、表示画
面上の座標(480,070) から(475,077) に太線が描画され
る。
【0150】問題操作表示部162は、始点マークおよ
び終点マークの両者に問題操作のマークが付記されてい
ると判定すると、マークが「●」の場合は「警告:意味
のない操作がなされました」というメッセージを、マー
クが「四角塗り潰し」の場合は「警告:メニューを表示
後何も選択していません」というメッセージを、マーク
が「▲」の場合は「警告:操作に予想以上に時間が掛か
っています」というメッセージを、それぞれ表示する。
この段階で記憶している始点マークおよび終点マーク
は、「丸塗り潰し」であるから、問題操作表示部162
は、「警告:意味のない操作がなされました」というメ
ッセージを表示画面に表示するための表示データを生成
して表示駆動制御部17に送出する。表示駆動制御部1
7は、問題操作表示部162から送出されたメッセージ
の表示データを受信すると、画面表示バッファ18を介
してそのメッセージを表示装置19に表示するよう制御
を行う。その結果、前記メッセージが表示画面に表示さ
れる(ステップ234)。
【0151】問題操作表示部162は、マウスカーソル
移動の軌跡を線で描画するための始点および終点の座標
およびマークの記憶のうち、始点の座標およびマークを
終点の座標およびマークで書き替える(ステップ23
6)。
【0152】問題操作表示部162は、履歴保持部15
から逐次1件ずつ記録を読み出し、前記ステップ225
からステップ236を繰り返し行い、利用者のマウスカ
ーソルの移動の軌跡を連続した直線で描画しつつ、問題
操作のマークに応じたメッセージを表示画面に表示す
る。読み出した記録が画面表示の記録であれば、表示画
面消去して読み出した画面表示データを表示し、前述の
線の描画とメッセージの表示を行う。以降の処理はこれ
までの説明から容易に理解できるので省略する。問題操
作表示部162が履歴保持部15の記録を読了するまで
の動作によって、表示画面に表示された内容を図7に示
す。図7において、Gは問題操作メッセージであり、G
1が無意味な操作の場合、G2がメニュー無選択操作の
場合、G3が時間を要する操作の場合、のそれぞれメッ
セージ表示を示す。
【0153】上記説明から、この例のユーザインタフェ
ース評価支援装置の動作により、前記「会議室予約ツー
ル」に対する利用者の操作の例において、ユーザインタ
フェースを評価する上で重要となる次の3つの問題操作
の検出と表示が可能となる。 (1)操作ミス(無意味な操作)が発生 ボタンB1が小さいためボタンB1付近も意味の無い場
所をクリックした。
【0154】(2)メニューの無選択操作が発生 所望するメニュー項目が無いためメニューM1を表示し
たが何も選択していない。
【0155】(3)必要以上に時間を要する操作が発生 ボタンB5とB7の選択に戸惑い操作に余計な時間を要
している> かくして、この例のユーザインタフェース評価支援装置
によれば、これらの問題操作を洩れ無く発見することが
できるので、ユーザインタフェース評価における問題操
作の発見を助け<ユーザインタフェースの評価を支援す
ることができる。 次に、図1に示したユーザインタフ
ェース評価支援装置による他の例を、図8〜9のフロー
チャートおよび図10乃至図12を参照しつつ説明す
る。尚、図9のフローチャートは、図8のフローチャー
トの中のステップ805における処理の流れを詳細に記
述したものである。
【0156】図9のフローチヤートにおいて、処理Xと
記された枠内に記述された処理の流れはプログラム実行
制御部11における処理の流れの一部であり、処理Yと
記された枠内に記述された処理の流れはGUI評価ライ
ブラリ8に組み込まれた処理の流れの内、従来から存在
するGUIライブラリ6に組み込まれている処理の流れ
と同じものであり、処理Zと記された枠内に記述された
処理の流れはこのユーザインタフェース評価支援装置を
実現するためGUI評価ライブラリ8に固有に追加され
ている処理の流れを、それぞれ示す。
【0157】本例においては、GUIを表示する実行プ
ログラムの一例として図4に示すようなGUIの画面出
力をユーザインタフェースする「出力調整ツール」のプ
ログラムを例として詳しく説明する。
【0158】まず、「出力調整ツール」の動作を簡単に
説明する。「出力調整ツール」は、図10(a)に示す
ように、起動によって、選択領域Sと指定領域Cから成
るウィンドウWを表示し、初期画面では、選択領域Sの
中にGUI部貧相さボタンB(B1〜B3)が表示され
ている。図10でPはマウスカーソル、Dは表示画面で
ある。
【0159】この「出力調整ツール」では、その表示画
面上の、例えば、「音声出力」というラベルが記された
GUI部品操作ボタンB1にマウスカーソルを合わせて
マウスボタンをクリックすると、図10(b)に示すよ
うに、指定領域Cの中に、「音声出力」に関するGUI
部品操作ボタンB(B4〜B9)が表示される対応処理
が定義されている。
【0160】同様に、この「出力調整ツール」には、
「終了」というラベルが記されたGUI部品操作ボタン
B3にマウスカーソルを合わせてマウスボタンをクリッ
クすると、GUIを表示する実行プログラムの処理を終
える働きをする対応処理が呼び出されるように定義され
ている。
【0161】この「出力調整ツール」には、「音量+」
というラベルが記されたGUI部品操作ボタンB4にマ
ウスカーソルを合わせてマウスボタンをクリックする
と、音声出力を一定量増やす働きをする対応処理が呼び
出されるように定義されている。 また、この「出力調
整ツール」には、「標準音量」というラベルが記された
GUI部品操作ボタンB5にマウスカーソルを合わせて
マウスボタンをクリックすると、音声出力を規定値にす
る働きをする対応処理が呼び出されるように定義されて
いる。
【0162】さらに、この「出力調整ツール」には、
「設定完了」というラベルが記されたGUI部品操作ボ
タンB6にマウスカーソルを合わせてマウスボタンをク
リックすると、図10(a)に示す表示画面に戻る働き
をする対応処理が呼び出されるように定義されている。
【0163】そして、「出力調整ツール」には、「音量
−」というラベルが記されたGUI部品操作ボタンB9
にマウスカーソルを合わせてマウスボタンをクリックす
ると、音声出力を一定量減らす働きをする対応処理が呼
び出されるように定義されている。
【0164】この装置の動作を前記「出力調整ツール」
のプログラムを例として詳しく説明する。
【0165】まず、プログラム結合部9がGUIを表示
する実行プログラム3を読み込む(ステップ801)。
【0166】そして、プログラム結合部9は、GUIを
表示する実行プログラム3を実行するために必要な処理
機能の中にGUIのライブラリが含まれているかどうか
を判定する(ステップ802)。
【0167】GUIを表示する実行プログラム3を実行
するための処理機能の中にGUIのライブラリが含まれ
ている場合は、プログラム結合部9はGUIライブラリ
6ではなくGUI評価ライブラリ8をGUIを表示する
実行プログラム3に結合する(ステップ803)。
【0168】さらに、プログラム結合部9はGUIを表
示する実行プログラム3を実行するために必要な処理機
能を持つGUIライブラリ以外のライブラリをGUIを
表示する実行プログラム3に結合して、実行可能となっ
たGUIを表示する実行プログラム3をプログラム格納
部10に送出する(ステップ804)。
【0169】プログラム実行制御部11はプログラム格
納部10より送出された実行可能なGUIを表示する実
行プログラム3を実行する(ステップ805)。
【0170】プログラム実行制御部11によるGUIを
表示する実行プログラム3の実行中にこの装置によって
なされる動作を、図9のフローチャートのステップ90
1〜911で詳しく述べる。
【0171】GUIを表示する実行プログラム3はその
実行により初期化処理を行う(ステップ901)。この
とき、GUIを表示する実行プログラム3によって表示
装置19に表示されるGUIの画面出力は、図10
(a)に示すような表示となる。図10(a)におい
て、Dは表示装置19の表示画面である。WはGUIを
表示する実行プログラムが表示したウィンドウであり、
ウィンドウ内には選択領域Sと指定領域Cとが表示さ
れ、さらに、選択領域Sの中にGUI部品操作ボタンB
(B1〜B3)が表示されている。Pはマウス1によっ
て表示画面D内を自由に移動させることができるマウス
カーソルである。ここで、利用者はマウス1を操作して
カーソルPを移動し、ウィンドウW内の操作ボタンBを
クリックする操作によりGUIを表示する実行プログラ
ムを操作する。
【0172】GUIを表示する実行プログラム3に結合
されたGUI評価ライブラリ8の処理は、まず、表示画
面の更新があったかどうかを調整する(ステップ90
2)。GUIを表示する実行プログラム3の初期化処理
により、図10(a)に示すような表示がなされたの
で、表示画面は更新されており、表示画面の更新有りと
判定する(ステップ903)。
【0173】更新された表示画面は記録するため、GU
Iを表示する実行プログラム3に結合されたGUI評価
ライブラリ8の処理は、プログラム実行制御部11を介
して履歴記録部14に利用者の操作により表示画面が更
新されたことを通知する。操作履歴記録部14は、画面
表示バッファ18に格納された画面出力の内容を読み出
し、履歴保持部15である記録ファイルに画面ハードコ
ピーとして格納する(ステップ904)。
【0174】利用者がマウス1を操作してマウスカーソ
ルPを操作ボタンBの上に移動してマウスボタンのクリ
ック操作を行うと、その操作はマウス入力部2を介し
て、マウス1からの入力イベントとして実行中のGUI
を表示する実行プログラム3に入力される。GUIを表
示すると実行プログラム3に結合されたGUI評価ライ
ブラリ8の処理は、このようなマウスからの入力イベン
トが存在するんどうを調整する(ステツプ905)。
【0175】次に、GUIを表示する実行プログラム3
に結合されたGUI評価ライブラリ8の処理は、マウス
からの入力イベントの有無を判定する(ステップ90
6)。この段階では、GUIを表示する実行プログラム
3が初期化処理を実行するだけで、利用者は何らマウス
操作を行っていないので、マウスからの入力イベントは
無しと判定する。故に処理の流れは、ステップ902に
移行する。
【0176】GUIを表示する実行プログラム3に結合
されたGUI評価ライブラリ8の処理は、再び、表示画
面の更新があったかどうかを調査する(ステップ90
2)GUIを表示する実行プログラム3の初期化処理に
より、図10(a)に示すような表示がなされた後、表
示画面が更新されておらず、表示画面の更新はなしと判
定する(ステップ903)。
【0177】このとき、利用者が図10(a)に示すよ
うな表示画面上で、「音声出力」というラベルが付され
たGUI部品操作ボタンB1にマウスカーソルを合わせ
てマウスボタンをクリックしたとする。この操作はマウ
ス入力部2を介して、マウス1からの入力イベントとし
て実行中のGUIを表示する実行プログラム3に入力さ
れる。GUIを表示する実行プログラム3に結合された
GUI評価ライブラリ8の処理は、マウス1からの入力
イベントが存在するかどうかを調査する(ステップ90
5)。
【0178】そして、GUIを表示する実行プログラム
3に結合されたGUI評価ライブラリ8の処理は、前ス
テップにおける調査の結果から、マウス1からの入力イ
ベントを有と判定する(ステップ906)。
【0179】引き続き、GUIを表示する実行プログラ
ム3に結合されたGUI評価ライブラリ8の処理は、マ
ウスからの入力イベントを受領したGUI部品がどれで
あるかを調査し、GUI部品のID番号を取得する(ス
テップ907)。
【0180】GUIを表示する実行プログラム3に結合
されたGUI評価ライブラリ8の処理は、GUI部品の
ID番号から、該当するGUI部品の名称と表示座標を
取得し、履歴保持部15である記録ファイルに格納する
(ステップ908)。
【0181】GUIを表示する実行プログラム3に結合
されたGUI評価ライブラリ8の処理は、マウス1から
の入力イベントを受領したGUI部品に、GUI部品が
操作された際に呼び出すよう定義された対応処理(コー
ルバック処理)がGUIを表示する実行プログラム3に
定義されているかどうかを判定する。図10(a)に示
す表示画面の操作ボタンB1には、図10(b)に示す
GUI部品(操作ボタンB4〜B9)を表示する対応処
理が定義されており、対応処理が定義されていると判定
する(ステップ909)。
【0182】GUIを表示する実行プログラム3に結合
されたGUI評価ライブラリ8の処理は、GUIを表示
する実行プログラム3に含まれる対応処理を呼び出す
(ステップ910)。「出力調整ツール」の表示画面に
おいては、対応処理によって図10(b)に示すよう
に、指定領域Cの中に、「音声出力」に関するGUI部
品操作ボタンB(B4〜B9)が表示される。
【0183】プログラム実行制御部11は、対応処理が
完了し、GUIを表示するプログラム3の実行を終了さ
せるものではないかどうかを判定する(ステップ91
1)。操作ボタンB1の対応処理は、実行を終了させる
ものではないので、処理の流れは、ステップ902へ移
行する。
【0184】この後、利用者が、例えば、次のような手
順で「出力調整ツール」を操作したとして、説明を続け
る。
【0185】1.「音量+]ボタンのクリック 2.「音量−]ボタンのクリック 3.「音量+]ボタンのクリック 4.「音量−]ボタンのクリック 5.「音量+]ボタンのクリック 6.「音量−]ボタンのクリック 7.「標準音量」ボタンのクリック 8.「音量+]ボタンのクリック 9.「音量−]ボタンのクリック 10.「設定完了」ボタンのクリック 11.「終了」ボタンのクリック 「音量+]ボタン、「音量−]ボタン、「標準音量」ボ
タンの各クリック操作に対し、本例では、これまでの説
明と全く同様の処理の流れ、すなわち、図9のフローチ
ャートのステップ902〜903および905〜911
に示す一連の手順で、クリックされた部品の名前と表示
座標とを履歴保持部15である記録ファイルに順次格納
し、操作の都度、定義された対応処理を呼び出す。この
処理を各操作について順に行う。
【0186】利用者による「設定完了」ボタンのクリッ
ク以降の処理の流れを以下に示す。上記手順の操作の
内、「設定完了」ボタンのクリック操作までの間、「出
力調整ツール」は表示画面を更新していないので、以下
の説明はステップ905から行う。
【0187】利用者による「設定完了」ボタンのクリッ
ク操作は、マウス入力部2を介して、マウスからの入力
イベントとして実行中のGUIを表示する実行プログラ
ム3に入力される。GUIを表示する実行プログラム3
に結合されたGUI評価ライブラリ8の処理は、マウス
からの入力イベントが存在するかどうかを調整する(ス
テップ905)。
【0188】そして、GUIを表示する実行プログラム
3に結合されたGUI評価ライブラリ8の処理は、前ス
テップにおける調整の結果から、マウス1からの入力イ
ベントを有と判定する(ステップ906)。
【0189】引き続き、GUIを表示する実行プログラ
ム3に結合されたGUI評価ライブラリ8の処理は、マ
ウスからの入力イベントを受領したGUI部品がどれで
あるかを調整し、GUI部品のID番号を取得する(ス
テップ907)。
【0190】GUIを表示する実行プログラム3に結合
されたGUI評価ライブラリ8の処理は、GUI部品の
ID番号から、該当するGUI部品の名称と表示座標と
を取得し、履歴保持部15である記録ファイルに格納す
る(ステップ908)。
【0191】GUIを表示する実行プログラム3に結合
されたGUI評価ライブラリ8の処理は、マウスからの
入力イベントを受領したGUI部品に、GUI部品が操
作された際に呼び出すよう定義された対応処理(コール
バック処理)が、GUIを表示する実行プログラム3に
定義されているかどうかを判定する。図10(b)に示
す表示画面の操作ボタンB6には、表示画面を図10
(a)に戻す対応処理が定義されており、対応処理が定
義されていると判定する(ステップ909)。
【0192】GUIを表示する実行プログラム3に結合
されたGUI評価ライブラリ8の処理は、GUIを表示
する実行プログラム3に含まれる対応処理を呼び出す
(ステップ910)。「出力調整ツール」の表示画面に
おいては、対応処理によって図10(a)に示す表示が
行われる。
【0193】プログラム実行制御部11は、対応処理が
完了し、GUIを表示する実行プログラム3の実行を終
了させるものでないかどうかを判定する(ステップ91
1)。操作ボタンB9の対応処理は、実行を終了させる
ものではないので、処理の流れは、ステップ902へ移
行する。
【0194】GUIを表示する実行プログラム3に結合
されたGUI評価ライブラリ8の処理は、表示画面の更
新があったかどうかを調整する(ステップ902)。
【0195】GUIを表示する実行プログラム3の対応
処理により、図10(b)に示す表示が図10(a)に
示す表示に変更されたので、表示画面は更新されてお
り、表示画面の更新有りと判定する(ステップ903) 更新された表示画面を記録するため、GUIを表示する
実行プログラム3に結合されたGUI評価ライブラリ8
の処理は、プログラム実行制御部11を介して履歴記録
部14に利用者の操作により表示画面が更新されたこと
を通知する。履歴記録部14は、画面表示バッファ18
に格納された画面出力の内容を読み出し、履歴保持部1
5である記録ファイルに画面ハードコピーとして格納す
る(ステップ904)。
【0196】「設定完了」ボタンのクリック後、利用者
は「終了」ボタンをクリックしており、この操作はマウ
ス入力部2を介して、マウス1からのイベントとして実
行中のGUIを表示する実行プログラム3に入力され
る。GUIを表示する実行プログラム3に結合されたG
UI評価ライブラリ8の処理は、マウスからの入力イベ
ントが存在するかどうかを調査する(ステップ90
5)。
【0197】そして、GUIを表示する実行プログラム
3に結合されたGUI評価ライブラリ8の処理は、前ス
テップにおける調査の結果から、マウス1からの入力イ
ベントを有りと判定する(ステップ906)。
【0198】引き続き、GUIを表示する実行プログラ
ム3に結合されたGUI評価ライブラリ8の処理は、マ
ウスからの入力イベントを受領したGUI部品がどれで
あるかを調査し、GUI部品のID番号を取得する(ス
テップ907)。
【0199】GUIを表示する実行プログラム3に結合
されたGUI評価ライブラリ8の処理は、GUI部品の
ID番号から、該当するGUI部品の名称と表示座標と
を取得し、履歴保持部15である記録ファイルに格納す
る(ステップ908)。
【0200】GUIを表示する実行プログラム3に結合
されたGUI評価ライブラリ8の処理は、マウスからの
入力イベントを受領したGUI部品に、GUI部品が操
作された際に呼び出すよう定義された対応処理(コール
バック処理)がGUIを表示する実行プログラム3に定
義されているかどうかを判定する。GUIを表示する実
行プログラム3には、「終了」というラベルが記された
GUI部品操作ボタンB3に処理を終える働きをする対
応処理が呼び出されるように定義されており、対応処理
が定義されていると判定する(ステップ909)。
【0201】GUIを表示する実行プログラム3に結合
されたGUI評価ライブラリ8の処理は、GUIを表示
する実行プログラム3に含まれる対応処理を呼び出す
(ステップ910)。
【0202】プログラム実行制御部11は、対応処理が
GUIを表示する実行プログラム3の実行を終了させる
ものでないかどうかを判定する(ステップ911)。操
作ボタンB3の対応処理は、GUIを表示する実行プロ
グラム3の実行を終了させるものであり、プログラム実
行制御部11はGUIを表示する実行プログラム3の実
行が終了したことを履歴記録部14と問題操作提示部1
6に通知する。履歴記録部14はプログラム実行制御部
11からの実行終了通知を受け、履歴保持部15である
記録ファイルへの書き込みを終了する 処理の流れでは、図9のフローチャートに示す処理が終
了し、図8のフローチャートのステップ806に移行す
る。
【0203】利用者のGUIを表示する実行プログラム
3に対する一連の操作に対して、この装置が行った上記
処理の流れによって、履歴保持部15に格納された利用
者履歴の一例を図11に示す。
【0204】問題操作提示部16はプログラム実行制御
部11からの実行終了通知を受け、履歴保持部15であ
る記録ファイル画面ハードコピーを読み出して表示駆動
制御部17に送出する。表示駆動制御部17は、問題操
作提示部16から送出された画面ハードコピーを受取り
画面表示バッファ18に格納し画面ハードコピーを表示
装置19に表示するように制御を行う(ステップ80
6)。
【0205】次に、問題操作提示部16は履歴保持部1
5である記録ファイルから次に画面ハードコピーが格納
されている場所、または、ファイルの終端までの間に記
録されている部品名と表示座標を読み出す(ステップ8
07)。
【0206】引き続き、問題操作提示部16は読み出し
た部品名と表示座標に対し、記録ファイル上で連続して
記録されている2つの部品を、先の記録を操作元、後の
記録を操作先として、同じ操作元と操作先の組を持つ操
作の操作頻度を計算し、操作頻度順に並び替えを行う
(ステップ808)。
【0207】そして、問題操作提示部16は、同じ操作
元と操作先の組を持つ操作の操作頻度を線幅とし、操作
元となる部品の表示座標から操作先となる部品の表示座
標にいたる矢印線の表示データ生成し画面表示制御部1
1に送出する。これを、操作元と操作先の組みが異なる
すべての操作に対して行う。表示駆動制御部17は、問
題操作提示部16から送出された矢印線の表示データ受
け取り画面表示バッファ18に格納し矢印線を表示装置
19に表示するよう制御を行う(ステップ809) 更に、問題操作提示部16は、同じ操作元と操作先の組
を持つ操作の操作頻度を、ステップ808で行った操作
頻度順の並び替えの結果を用いて、操作頻度順、操作元
の部品名と操作先の部品名、操作頻度とを表形式で表示
するための表示データを生成し表示駆動制御部17に送
出する。表示駆動制御部17は、問題操作提示部16か
ら送出された表形式の表示データを受け取り画面表示バ
ッファ18に格納し表形式の表示データを表示装置19
に表示するよう制御を行う(ステップ810)。
【0208】図11に示す履歴保持部15(記録ファイ
ル)の格納情報の一例の中で、上記処理によって「画面
表示バッファの記録2」と,「画面表示バッファの記録
2以降、画面表示バッファの記録3までの間に格納され
た、部品名と表示座標」を読み出して画面表示を行った
際の表示装置19の画面表示例を図12に示す。図12
に示す画面表示例において、Dは表示画面、HはGUI
を表示する実行プログラム3の実行によって表示された
画面表示のハードコピーの画面表示、A(A1〜A4)
は操作におけるGUI部品間の操作の関連度を示す矢印
線、Tは操作頻度順に、操作元の部品名と操作先の部品
名、操作頻度とを表示した表である。
【0209】この段階で問題操作提示部16は、マウス
入力部2を介して送信されるろマウス1からの入力操作
を調整し、任意のマウスボタンが押されるまで処理を停
止する。任意のマウスボタンが押されると次のステップ
に移行する(ステップ811) 問題操作提示部16は
履歴保持部15である記録ファイルの読み出しがファイ
ルの終端間で完了したかどうかを調査する。記録ファイ
ルの読み出しがファイルの終端に至っていない場合はス
テップ806に処理の流れを移行し、記録ファイルの終
端まで完了した場合は、処理を終了する(ステップ81
2)。
【0210】かくして、この例のユーザインターフェー
ス評価支援装置によれば、GUI画面レイアウトの評価
において、評価者の見落としがなくなって問題指摘の抜
けを防止し、評価者の作業負荷を減じることができる。
【0211】例えば「出力調整ツール」の例では、図1
2に示す本例による画面出力から、「出力調整ツール」
のGUI画面レイアウトの評価に関し、次のことが容易
に分かる。
【0212】・「音量+」ボタンと「音量−」ボタンを
往復する操作頻度が最も高い ・「音量−」ボタンから「標準音量」ボタンへの操作が
存在する ・「標準音量」ボタンから「音量+」ボタンへの操作が
存在する ・「音量−」ボタンから「設定完了」ボタンへの操作が
存在する ・「キャンセル」ボタンと「消音了」ボタンは操作され
ていない この出力結果から、最も操作頻度の多い、「音量+」ボ
タンと「音量−」ボタンとの往復操作を容易化するに
は、「音量+」ボタンと「音量−」ボタンを表示画面
上、もっとも近い位置に表示させるという改善が考えら
れる。そのような改善を行った「出力調整ツール」の表
示画面の一例を図13に示す。このように、この例のG
UI画面レイアウト評価支援装置を用いることで、GU
Iの表示画面に表示されている各種GUI部品が簡単に
操作できるように表示画面上に配置されているかどう
か、配置を変更した方が操作を容易にできる箇所はない
かを判断するようなGUI画面レイアウトの評価を容易
化することができる。
【0213】図14は本発明に係る他の例のユーザイン
タフェース評価支援装置の構成を示すブロック図であ
る。
【0214】同図において、1〜19は、図1に示した
装置と同じ構成要素であるため説明を省略する。
【0215】図14において、20は利用者の声を入力
する入力手段としてのマイクロフォンである。
【0216】21は履歴記録部14から送出される指示
でマイクロフォン20から送出される音声データを入力
し、該音声データを後述する音声入力バッファ22に格
納する音声入力部である。
【0217】22は音声データを−時的に格納するため
の音声入力バッファである。
【0218】23は利用者に音声を出力する出力手段と
してのスピーカである。
【0219】24は問題操作表示部162から送出され
る指示で後述する音声出力バッファ25に格納された音
声データをスピーカ23に出力するスピーカ制御部であ
る。 25は問題操作表示部162から送出される音声
データをー時的に格納する音声出力バッファである。
【0220】次に、このように構成されたユーザインタ
フェース評価支援装置の動作を具体的なプログラム例を
用いて、図15のフローチヤートおよび図16乃至図2
0を参照しつつ説明する。
【0221】本例においては、プログラムの一例とし
て、図16に示すようなユーザインタフェースの画面出
力を有する「会議室予約ツール」を例として詳しく説明
する。まず、「会議室予約ツール」の動作を簡単に説明
する。「会議室予約ツール」は、図16(a)に示すよ
うに、起動によって、メニュー領域M、時間領域T、文
字領域S、ボタン領域Bから成るウィンドウWを表示
し、初期画面では、メニュー領域Mの中にはメニュー部
品(M1〜2)が、時間領域Tにはボタン部品B(B1
〜B4)と時刻が、文字領域Sにはメッセージが、ボタ
ン領域Bにはボタン部品B(B5〜B7)が、それぞれ
表示されている。尚、図16(a)でPはマウスカーソ
ル、Dは表示画面である。
【0222】メニュー領域Mのメニュー部品M1にマウ
スカーソルPを合わせてマウスボタンを押す(Dow
n)と、図16(b)に示すようなメニュー表示が、メ
ニュー領域Mのメニュー部品M2にマウスカーソルPを
合わせてマウスボタンを押すと、図16(c)に示すよ
うなメニュー表示が、それぞれ行なわれる。そして、マ
ウスカーソルPをメニュー表示の特定の項目に合わせて
マウスボタンを放す(Up)と、そのメニュー項目が選
択され、メニュー表示は消去されることになっている。
マウスカーソルPを特定のメニュー項目に合わせないで
マウスボタンを放すと何も選択されない結果となって、
メニュー表示は消去される。
【0223】この「会議室予約ツール」に対し、利用者
が行なう操作の例を「会議室予約ツール」の表示画面の
例である図17を用いて説明する。尚、図17におい
て、マウスカーソルの移動軌跡A(A1〜A6)は、説
明を補助するために記載したもので、表示画面には表示
されない。利用者が例えば次のような手順で「会議室予
約ツール」を操作したとする。
【0224】1.ボタンB1「Δ」付近で誤ってクリッ
ク 11時〜12時までの間、会議室を予約しようと、初期値が
10時である会議室の予約開始時間を 1時間遅らせる意図
で、ボタンB1「Δ」をクリックするため、マウスカー
ソルPをボタンB1「Δ」付近にまで移動した際に、ボ
タンB1「Δ」が小さいため、マウスカーソルPがボタ
ンB1「Δ」に至る手前で誤ってマウスボタンをクリッ
クした。この時の「会議室予約ツール」の表示画面例を
図17の(1)に示す。この時、利用者は『押しにくい
な』と発言した。
【0225】2.ボタンB1「Δ」をクリック 改めて、ボタンB1「Δ」をクリックする意図で、マウ
スカーソルPを前記操作の終了位置からボタンB1
「Δ」に移動し、マウスボタンをクリックした。この時
の「会議室予約ツール」の表示画面例を図17(2)に
示す。この時、利用者は『今度はうまくいった』と発言
した。
【0226】3.ボタンB6「予約」をクリック 表示された11時〜12時の間で会議室を予約する意図で、
マウスカーソルPを前記操作の終了位置からボタンB6
「予約」に移動し、マウスボタンをクリックした。この
時の「会議室予約ツール」の表示画面例を図17(3)
に示す。
【0227】4.メニューM1「予約メニュー」をドラ
ッグし無選択 会議室の予約が必要ないことに気付き、前操作によって
実行された会議室の予約を取り消す意図で、マウスカー
ソルPを前記操作の終了位置からメニューM1「予約メ
ニュー」に移動し、マウスボタンをドラッグ(押したま
ま移動)した。しかし、「予約メニュー」の中に予約の
取り消しに関するメニュー項目が無いので、マウスカー
ソルPをメニュー表示以外の場所に移動してボタンを放
した。この操作の途上の「会議室予約ツール」の表示画
面例を図17(4)に示す。この時、利用者は『ここに
は入っていない』と発言した。
【0228】5.メニューM2「補助メニュー」をドラ
ッグし「予約取消」でリリース 再び会議室の予約を取り消す意図で、マウスカーソルP
を前記操作の終了位置からもう1つのメニューであるメ
ニューM2「補助メニュー」に移動し、マウスボタンを
ドラッグし、メニュー項目「予約取消」にマウスカーソ
ルPを合わせてボタンを放した。この操作の途上の「会
議室予約ツール」の表示画面例を図17(5)に示す。
この時、利用者は『こっちにあった』と発言した。
【0229】6.ボタンB7「終了」をクリック 「会議室予約ツール」を終了させ画面から消去する意図
で、マウスカーソルPを前記操作の終了位置からボタン
B5「消去」に向かって移動させたが、終了させ画面か
ら消去するためのボタンは、ボタンΒ5「消去」ではな
くボタンB7「終了」であることに気付き、改めて、マ
ウスカーソルPをボタンB7「終了」へ移動し、マウス
ボタンをクリックした。この時の「会議室予約ツール」
の表示画面例を図17(6)に示す。この時、利用者は
『消去じゃなく終了に違いない』と発言した。
【0230】上記、「会議室予約ツール」に対する利用
者の操作の例において、ユーザインタフェースを評価す
る上で次に示す3つの問題操作が含まれている。
【0231】1.操作ミス(無意味な操作)が発生 ボタンB1が小さいためボタンB1付近の意味の無い場
所をクリックした 2.メニューの無選択操作が発生 所望するメニュー項目が無いためメニューM1を表示し
たが何も選択していない 3.必要以上に時間を要する操作が発生 ボタンB5とB7の選択に戸惑い操作に余計な時間を要
している これらの問題操作が発生した原因は様々であるが、ユー
ザインタフェースの評価において、これらの問題操作を
洩れ無く発見することが最初の重要な課題である。
【0232】本発明に係る一例のユーザインタフェース
評価支援装置の動作により、上記、ユーザインタフェー
ス評価における問題操作の発見を助けユーザインタフェ
ースの評価を支援することができることを、前記「会議
室予約ツール」に対する利用者の前記操作手順を例とし
て詳しく説明する。
【0233】プログラム実行制御部11はプログラム格
納部10に格納されているプログラムを起動する。プロ
グラム実行制御部11は処理内容定義部101に格納さ
れているプログラムの処理を実行し、処理の中にユーザ
インタフェースの表示要求があるとき、ウィンドウの表
示はウインドウ定義部102に格納されたウィンドウ表
示の定義を、部品の表示は部品定義部103に格納され
た部品の表示の定義を、メニューの表示はメニュー定義
部104に格納されたメニューの表示の定義を、それぞ
れ読み出してユーザインタフェース表示制御部12に送
出する。「会議室予約ツール」のプログラム例の場合、
ウィンドウ定義部102には、図18(1)に示すよう
に、ウィンドウ名称K51と表示座標K52が、部品定
義部103には、図18(2)に示すように、部品名称
K53と表示座標K54と処理内容K55が、メニュー
定義部104には図18(3)に示すように、メニュー
名称K56とメニュー項目K57と処理内容K58が、
それぞれ格納されている。
【0234】ユーザインタフェース表示制御部12は、
プログラム実行制御部11から送出されるユーザインタ
フェースの定義データを受けとり、ウィンドウの表示は
ウィンドウ表示制御部121がウィンドウ表示データ格
納部122に格納されたウィンドウ表示データを利用し
て、部品の表示は部品表示制御部123が部品表示デー
タ格納部124に格納された部品表示データを利用し
て、メニューの表示はメニュー表示制御部125がメニ
ュー表示データ格納部126に格納されたメニュー表示
データを利用して、それぞれ画面表示用の表示データを
生成し、表示駆動制御部17に表示データを送出する。
【0235】一方、マウス入力部2は、マウス1からの
入力を受信し、カーソル表示制御部127にマウスの移
動量を送出する。カーソル表示制御部127はマウスの
移動量からマウスカーソルの表示位置を決定しカ−ソル
表示デ−タ格納部128に格納されたマウスカ−ソル表
示デ−タを利用して、マウスカーソルの表示データを生
成して表示駆動制御部17に送出する。表示駆動制御部
17はプログラム実行制御部11から送出された表示デ
ータを画面表示バッファ18に格納後,CRT19に表
示データを表示させるよう制御を行なう。プログラム実
行制御部11はプログラム格納部10に格納されている
プログラムを起動後,履歴記録部14に対し,履歴の記
録を開始するよう指示を出す。プログラム格納部10に
格納されているプログラムを起動することにより、「会
議室予約ツール」が実行状態となり、図16(a)に示
すような画面表示が行なわれる(ステップ201)。
【0236】履歴記録部14は音声入力部21に音声入
力を指示する。音声入力部21はマイクロフォン20か
らの音声データを音声入力バッファ22に順次格納して
行く(ステップ2A)。
【0237】プログラム実行制御部11はプログラム格
納部10に格納されているプログラムの実行終了を判定
する(ステップ202)。プログラムは実行中であるの
でステップ203へ進む。
【0238】表示駆動制御部17は表示画面を更新した
かどうかを判定する(ステップ203)。プログラムの
実行によって図16(a)に示すような画面表示がなさ
れたので、判定結果は、表示画面の更新有りとなり、ス
テップ204へ進む。
【0239】表示駆動制御部17は表示画面の更新を有
りと判定すると、履歴記録部14に表示画面の更新を通
知する。履歴記録部14は、画面表示バッファ18に格
納されている画面表示内容を読み出し、クロック13か
ら現在の時刻を読みだして、記録番号を付与して履歴保
持部15に格納する(ステップ204)。
【0240】履歴記録部14はプログラム実行制御部1
1からの記録開始の指示を受けると、マウス入力部2を
介して入力されるマウス1からの入力操作を受信してマ
ウスカーソルの表示位置を判定し、クロック13から現
在の時刻を読みだして、記録番号を付与して履歴保持部
15に格納する(ステップ205)。
【0241】プログラム実行制御部11はマウス入力部
2を介して入力されるマウス1からの入力操作を受信し
て、入力操作がマウスボタンの操作であるかどうかを判
定する(ステップ206)。この時、利用者が前記操作
手順の1である「ボタンB1Δ付近で誤ってクリック」
の操作を行なったとすると、マウスボタンの操作有りと
判定し、ステップ207に進む。
【0242】プログラム実行制御部11はマウスボタン
の操作を判定すると、処理内容定義部101に格納され
た処理にマウスボタンの操作をイベントとして通知し、
当該イベントに対応した処理を実行する。当該イベント
に対応した処理の実行によってユーザインタフェースの
表示制御が必要となった場合は、前記ステップ201に
記述したのと同じ手順でユーザインタフェース表示制御
部12に定義データを送出し、画面表示がなされる。当
該イベントに対応した処理が定義されていない場合は、
当該イベントを無視する。プログラム実行制御部11は
マウスボタンの操作の有無を判定し、前記イベント処理
を行なった後、履歴記録部14に対しマウスボタンの操
作の種類(Click,Down,Up)と、操作が行なわれたマウス
カーソルの表示座標と、操作された対象の有無とを送出
する。さらに、ボタン操作がClick またはDownであり且
つ操作対象があるときはその対象の表示座標をも送出す
る。 プログラム実行制御部11は、利用者の前記操作
手順の1操作に対し、マウスボタンの操作がClick であ
ること、このClick 操作がマウスカーソルの表示座標が
(135,165)の時行なわれたこと、このClick 操作は対応
した処理が無く選択対象がないこと、を履歴記録部14
に送出する。履歴記録部14は、プログラム実行制御部
11から送出されたデータに、クロック13から得た現
在の時刻を付加し、さらに記録番号を付与して履歴保持
部15に格納する(ステップ207)。 履歴記録部1
4はマウス入力部2から入力をClick 操作と判定し、ス
テップ2Cに進む(ステップ2B)。Click またはUp操
作以外の操作がなされたらステップ202に進む。
【0243】履歴記録部14は音声入力バッファ22に
格納された音声データを履歴保持部15に格納する(ス
テップ2C)。前記ステップ2Bと本ステップでの動作
によりユーザインタフェース評価支援装置の他の例で
は、Click またはUp操作から、次になされるClick また
はUp操作までの間に発せられた利用者の音声を履歴保持
部15に順次格納する。
【0244】以降、利用者の前記操作手順の2〜6の操
作に対しても、前記ステップ202からステップ207
およびステップ2B〜2Cまでの処理を繰り返し、操作
の記録を順次履歴保持部15に格納して行く。この手順
の動作は前記手順の説明から容易に理解できるので省略
する。この一連の動作により、利用者の「会議室予約ツ
ール」に対する前記の操作に対し、本発明に係る一例の
ユーザインタフェース評価支援装置は、履歴保持部15
に図19に示すような履歴情報を格納する。図19に示
す履歴保持部15の格納情報は、記録番号K61,操作
時刻K62,ボタン操作K63,選択対象有無K65,
選択対象表示座標K66,マークK67、画面表示バッ
ファの記録K68、音声の記録K69とから構成され
る。但し、この段階では、図19のマークK67は未記
入の状態である。
【0245】引き続き、利用者の終了ボタンの操作によ
り、「会議室予約ツール」が終了した段階からの動作を
詳しく説明する。
【0246】プログラム実行制御部11はプログラム格
納部10に格納されているプログラムの実行終了を判定
する。プログラム実行制御部11によるプログラム格納
部10に格納されたプログラムの実行が終了すると、プ
ログラム実行制御部11は履歴記録部14に対し履歴の
記録を終了するよう指示を出し、問題操作判定部161
に問題操作の判定を開始するよう指示を出す(ステップ
202)。プログラムが終了したのでステップ209へ
進む。
【0247】問題操作判定部161はプログラム実行制
御部11からの問題操作の判定開始の指示を受け、履歴
保持部15から記録番号順に1件の記録を読み出す(ス
テップ209)。
【0248】問題操作判定部161は読み出した前記記
録が音声の記録であるかどうかを判定する(ステップ2
D)。図19に示す「会議室予約ツール」の操作履歴で
は、1件目の記録は音声の記録ではないので、ステップ
210に進む。本ステップでの処理は音声の記録をスキ
ップして次の記録を読むことを意図している。
【0249】問題操作判定部161は読み出した前記記
録が表示画面バッファの記録であるかどうかを判定する
(ステップ210)。図19に示す「会議室予約ツー
ル」の操作履歴では、1件目の記録は画面の記録である
から、ステップ208に進む。
【0250】問題操作判定部161は履歴保持部15に
格納された記録を全て読み出したかどうかを判定する
(ステップ208)。この段階では、全てを読み出して
いないので、ステップ209に進む。
【0251】問題操作判定部161は前回読み出した記
録の記録番号の次の記録番号を持つ記録1件を読み出す
(ステップ209)。
【0252】問題操作判定部161は読み出した前記記
録が音声の記録であるかどうかを判定する(ステップ2
D)。図19に示す「会議室予約ツール」の操作履歴で
は、1件目の記録は音声の記録ではないので、ステップ
210に進む。
【0253】問題操作判定部161は読み出した前記記
録が表示画面バッファの記録であるかどうかを判定する
(ステップ210)。図19に示す「会議室予約ツー
ル」の操作履歴では、2件目の記録は画面の記録ではな
いのでステップ211に進む。次に、問題操作判定部1
61は問題操作判定部161が読み出した記録を記憶し
ているかどうかを判定する(ステップ211)。この段
階では、読み出した記録を記憶していないので、記憶し
ていないと判定し、ステップ212に進む。
【0254】問題操作判定部161は読み出した全記記
録を記憶する。具体的には図19の記録番号0002の
記録が記憶される(ステップ212)。
【0255】問題操作判定部161は読み出した前記記
録にマウスのボタン操作があるかどうかを判定する(ス
テップ213)。図19に示す「会議室予約ツール」の
操作履歴では、2件目の記録にはマウスボタンの操作が
ないのでステップ208に進む。
【0256】問題操作判定部161は履歴保持部15に
格納された記録を全て読み出したかどうかを判定する
(ステップ208)。この段階では、全てを読み出して
いないので、ステップ209に進む。
【0257】問題操作判定部161は履歴保持部15か
ら記録番号順に未読の記録1件を読み出す。具体的には
図19の記録番号0003の記録を読み出す(ステップ
209)。
【0258】問題操作判定部161は読み出した前記記
録が音声の記録であるかどうかを判定する(ステップ2
D)。記録番号0003の記録は音声の記録ではないの
で、ステップ210に進む。
【0259】問題操作判定部161は読み出した前記記
録が表示画面バッファの記録であるかどうかを判定する
(ステップ210)。図19に示す「会議室予約ツー
ル」の操作履歴では、記録番号0003の記録は画面の
記録ではないので、ステップ211に進む。
【0260】次に、問題操作判定部161は問題操作判
定部161が読み出した記録を記憶しているかどうかを
判定する(ステップ211)。問題操作判定部161は
既に図19に示す「会議室予約ツール」の操作履歴の記
録番号0002の記録を記憶しているので記憶している
と判定しステップ213に進む。
【0261】問題操作判定部161は読み出した前記記
録にマウスのボタン操作があるかどうかを判定する(ス
テップ213)。図19に示す「会議室予約ツール」の
操作履歴では、記録番号0003の記録にはマウスボタ
ンの操作がないのでステップ208に進む。
【0262】以降、履歴保持部15に格納された「会議
室予約ツール」の操作履歴を記録番号順に順次読み出
し、前記、ステップ208から209、および、ステッ
プ2D、ステップ210〜213を繰り返し行なう。ス
テップ213からステップ214に進む条件を持つ記録
は、履歴保持部15の第27番目の記録であるので、第
26番目までの記録を次々読み込むまでの前記ステップ
の動作の説明は省略する。 問題操作判定部161は、
第27番目の記録にマウスのボタン操作があるかどうか
を判定する(ステップ213)。第27番目の記録には
マウスボタンのClick 操作が記録されているのでステッ
プ214に進む。
【0263】引き続き問題操作判定部161は、前記記
録が選択対象の有無を判定する(ステップ214)。第
27番目の記録は、無選択となっており、選択対象は無
いと判定され、ステップ215に進む。
【0264】そして、問題操作判定部161は、記憶し
た記録の操作がマウスボタンのDownであり、且つ、その
記録の操作で操作対象が選択されており、且つ、現在読
み出している記録の操作がマウスボタンのUpであるかど
うかを判定する(ステップ215)。この段階で記憶し
ている操作は図19に示す「会議室予約ツール」の操作
履歴の記録番号0002の記録であり、この記録は操作
がマウスボタンのDownでもなく且つ操作対象の選択でも
ないこと、および、現在読み出している記録は記録番号
0027であり、その操作がマウスボタンのUpでないこ
とから、前記判定結果はNoであると判定する。従って
ステップ216に進む。
【0265】問題操作判定部161は、記憶した記録の
操作がマウスボタンのDownであり、且つ、現在読み出し
ている記録の操作がマウスボタンDownであるかどうかを
判定する(ステップ216)。この段階で記憶している
操作は図19に示す「会議予約ツール」の操作履歴の記
録番号0002の記録であり、この記録は操作がマウス
ボタンのDownでもなく、且つ、現在読み出している記録
は記録番号0027であり、その操作がマウスボタンの
Downでないことから、前記判定結果はNoであると判定
し、ステップ217に進む。
【0266】問題操作判定部161は現在記憶している
記録番号0002の記録から、現在読み出している記録
番号0027までの記録を無意味な操作として扱い、履
歴保持部15に格納された記録番号0002から記録番
号0027までの記録のマーク欄に無意味な操作を示す
マーク、この例では「●」マークを書き込む(ステップ
217)。
【0267】問題操作判定部161は記録の記憶を,現
在の記録の記憶(記録番号0002の記録)から、現在
読み出している記録番号0027の記録に置き替え、記
録の記憶を記録番号0027の記録とする(ステップ2
23)。
【0268】問題操作判定部161は履歴保持部15に
格納された記録を全て読み出したかどうかを判定する
(ステップ208)。この段階では、全てを読み出して
いないので、ステップ209に進む。
【0269】以降、履歴保持部15に格納された「会議
室予約ツール」の操作履歴を記録番号順に順次読み出
し、前記、ステップ208からステップ213を繰り返
し行なう。ステップ213からステップ214に進む条
件を持つ次の記録は、履歴保持部15の第48番目の記
録であるので、第47番目までの記録を次々読み込むま
での前記ステップの動作の説明は省略する。
【0270】問題操作判定部161は、第48番目の記
録にマウスのボタン操作があるかどうかを判定する(ス
テップ213)。第48番目の記録にはマウスボタンの
Click 操作が記録されているのでステップ214に進
む。
【0271】引き続き問題操作判定部161は、前記記
録が選択対象の有無を判定する(ステップ214)。第
48香目の記録は、選択有となっており、選択対象が有
ると判定され、ステップ219に進む。
【0272】問題操作判定部161は、現在読み出して
いる第48番目の記録のマウス操作がClick であるかど
うかを判定する(ステップ219)。第48番目の記録
にはマウスボタンのClick 操作が記録されているのでマ
ウス操作はClick であると判定し、ステップ220に進
む。
【0273】問題操作判定部161は、この段階で記憶
している記録(記録番号0027)の操作座標(135,16
5)と、現在読み出している記録(記録番号0048)
の操作座標(120,170)とから、操作の距離Dを、本例で
は例えば、次の式で求める。
【0274】操作の距離D=((記憶している記録の操
作座標X−現在読み出している記録の操作座標X)2
(記憶している記録の操作座標Y−現在読み出している
記録の操作座標Y)2 ))1/2 前記2つの記録の操作座標から操作の距離Dは、 距離D=((135−129)2 +(165−170)2 1/2 =7.81 となる。また、問題操作判定部161は、現在読み出し
ている記録(記録番号0048)の操作対象表示座標(1
00,150)-(130,180)から、操作対象の大きさSを、本例
では、例えば、次の式で求める。
【0275】操作対象の大きさS=小さい方の値(|操
作対象の表示座標X1−操作対象の表示座標X2|,|
操作対象の表示座標Y1−操作対象の表示座標Y2|) 尚、この式で|A|はAの絶対値を表す。前記、記録の
操作対象表示座標(240,300)-(340,340) から操作対象の
大きさSは、 大きさS=小さい方の値(|100-130 |,|150-180 |)
=30 となる。更に、問題操作判定部161は、操作の距離D
と操作対象の大きさSとから、操作に要する所要時間
を、本例では、例えば、次の式で求める。
【0276】操作に要する所要時間T=1030+96×log2
(D÷S+0.5)ミリ秒 算出した操作の距離Dと操作対象の大きさSとから操作
に要する所要時間Tは、 所要時間T=1030+96×log2(7.81÷30+0.5)= 992ミ
リ秒 と算出される(ステップ220)。
【0277】次に問題操作判定部161は、この段階で
記憶している記録(記録番号0027)の操作時刻(00:
01:385)と、現在読み出している記録(記録番号004
8)の操作時刻(00:02:418)とから、操作に要した実際
の所要時間Jを、本例では例えば、次の式で求める。
【0278】実際の操作の所要時間J=(記録番号の大
きい記録の操作時刻一記録番号の小さい記録の操作時
刻) 前記、記録の操作時刻から実際の操作の所要時間Jは、 所要時間J=00:02:418-00:01:385 =1033ミリ秒 と算出される。そして、問題操作判定部161は、前ス
テップ220で算出した操作の所要時間Tと、本ステッ
プで算出した所要時間Jとを例えば、次の式で比較す
る。
【0279】 判定基準=所要時間J÷所要時間Τ×100 そして、判定基準の値が、本例では、110より大きい
場合、実際の操作の所要時間が算出した所要時間より一
定割合大きいと判定する。前記記録の場合は、実際の所
要時間が1033ミリ秒であり、算出した所要時間Tが 992
ミリ秒であるので、前記判定基準の式に代入すると、 判定基準=1033÷ 992× 100= 104.1< 110 となり、問題操作判定部161は、実際の操作の所要時
間が算出した所要時間より一定割合大きくは無いと判定
する(ステップ221)。故にステップ223に進む。
【0280】問題操作判定部161は記録の記憶を、現
在の記録の記憶(記録番号0027の記録)から、現在
読み出している記録番号0048の記録に置き替え、記
録の記憶を記録番号0048の記録とする(ステップ2
23)。
【0281】問題操作判定部161は履歴保持部15に
格納された記録を全て読み出したかどうかを判定する
(ステップ208)。この段階では、全てを読み出して
いないので、ステップ209に進む。
【0282】本発明に係る一例のユーザインタフェース
評価支援装置では、問題操作判定部161が履歴保持部
15に格納された記録を1件ずつ順次読み出し、その記
録にマウスのボタン操作が記録されていない場合は、前
記ステップ208〜ステップ213を繰り返し行う。ス
テップ208〜ステップ213の動作はこれまでの説明
から容易に理解できるので、ステップ214以降の処理
の流れに係る動作を以下に詳細に説明する。「会議室予
約ツール」を例とした本発明に係る他の例のユーザイン
タフェース評価支援装置に関する説明では、図19に示
す履歴保持部15の格納内容の中で、第73番目の記
録、第100〜第123番目の記録、第147〜第17
0番目の記録、第215番目の記録をそれぞれ読み出し
た場合にステップ214以降の処理の流れに係る動作が
発生するので、以降の説明は、前記、第73番目の記
録、第100〜第123番目の記録、第147〜第17
0番目の記録、第215番目の記録を読み出し、ステッ
プ213を終えた段階からの説明とする。まず、第73
番目の記録を読み込み、ステップ214に至った状態か
らの本発明に係る一例のユーザインタフェース評価支援
装置の動作の詳細な説明である。
【0283】問題操作判定部161は、記録番号007
3の記録の選択対象の有無を判定する(ステップ21
4)。第73番目の記録は、選択有となっており、選択
対象が有ると判定され、ステップ219に進む。
【0284】問題操作判定部161は、現在読み出して
いる第73番目の記録のマウス操作がClick であるかど
うかを判定する(ステップ219)。第73番目の記録
にはマウスボタンのClick 操作が記録されているのでマ
ウス操作はClick であると判定し、ステップ220に進
む。
【0285】問題操作判定部161は、この段階で記憶
している記録(記録番号0048)の操作座標(120,17
0)と、現在読み出している記録(記録番号0073)
の操作座標(330,320)とから、操作の距離Dを求める。
【0286】 距離D=((120−330)2 +(170−320)2 1/2 = 258.0 また、問題操作判定部161は、現在読み出している記
録(記録番号0073)の操作対象表示座標(240,300)-
(340,340) から操作対象の大きさSを求める。
【0287】大きさS=小さい方の値(|240-340 |,|
300-340|)=40 更に、問題操作判定部161は、操作の距離Dと操作対
象の大きさSとから、操作に要する所要時間を求める
(ステップ220)。
【0288】所要時間T=1030+96×log2(258.0÷40+
0.5)=1299ミリ秒 次に問題操作判定部161は、この段階で記憶している
記録(記録番号0048)の操作時刻(00:02:418)と、
現在読み出している記録(記録番号0073)の操作時
刻(00:03:675)とから、操作に要した実際の所要時間J
を求める。
【0289】 所要時間J=00:03:675-00:02:418 =1257ミリ秒 そして、問題操作判定部161は、前ステップ220で
算出した操作の所要時間Tと、本ステップで算出した所
要時間Jとを比較する。
【0290】判定基準=1257÷1299× 100=96.8< 110 問題操作判定部161は,実際の操作の所要時間が算出
した所要時間より一定割合大きくは無いと判定する(ス
テップ221)。故にステップ223に進む。問題操作
判定部161は記録の記憶を,現在の記録の記憶(記録
番号0048の記録)から、現在読み出している記録番
号0073の記録に置き替え、記録の記憶を記録番号0
073の記録とする(ステップ223)。
【0291】次に、本発明に係る一例のユーザインタフ
ェース評価支援装置が、履歴保持部15に格納された第
100〜第123番目の記録を読み出し、図15に示す
処理の流れのうちステップ214以降の動作を行なう過
程を詳細に説明する。
【0292】問題操作判定部161は、記録番号010
0の記録の選択対象の有無を判定する(ステップ21
4)。第100番目の記録は、選択有となっており、選
択対象が有ると判定され、ステップ219に進む。
【0293】問題操作判定部161は、現在読み出して
いる第73番目の記録のマウス操作がClick であるかど
うかを判定する(ステップ219)。第100番目の記
録にはマウスボタンのDown操作が記録されているのでマ
ウス操作はClick ではないと判定し、ステップ223に
進む。
【0294】問題操作判定部161は記録の記憶を、現
在の記録の記憶(記録番号0073の記録)から、現在
読み出している記録番号0100の記録に置き替え、記
録の記憶を記録番号0100の記録とする(ステップ2
23)。
【0295】引き続き問題操作判定部161は、履歴保
持部15に格納された第101番目から第122番目の
記録を順次読み出しステップ208〜ステップ214→
ステップ215→ステップ216→ステップ208の動
作を繰り返し行なう。そして、第123番目の記録を読
み出し、図15に示す処理の流れのうちステップ214
以降の動作は次の通りである。
【0296】問題操作判定部161は、記録番号012
3の記録の選択対象の有無を判定する(ステップ21
4)。第123番目の記録には選択対象が無いので、選
択対象無しと判定され、ステップ215に進む。
【0297】そして、問題操作判定部161は、記憶し
た記録の操作がマウスボタンのDownであり、且つ、その
記録の操作で操作対象が選択されており、且つ、現在読
み出している記録の操作がマウスボタンのUpであるかど
うかを判定する(ステップ215)。この段階で記憶し
ている操作は図19に示す「会議室予約ツール」の操作
履歴の記録番号0100の記録であり、この記録は操作
がマウスボタンのDownで且つ操作対象が選択されてお
り、および、現在読み出している記録番号0123の記
録は、その操作がマウスボタンのUpであることから、前
記判定結果はYesであると判定する。従ってステップ2
18に進む。
【0298】問題操作判定部161は現在記憶している
記録番号0100の記録から、現在読み出している記録
番号0123までの記録をメニュー無選択操作として扱
い、履歴保持部15に格納された記録番号0100から
記録番号0123までの記録のマーク欄にメニュー無選
択操作を示すマーク、この例では「四角塗り潰し」マー
クを書き込む(ステップ218)。
【0299】問題操作判定部161は記録の記憶を、現
在の記録の記憶(記録香号0100の記録)から、現在
読み出している記録番号0123の記録に置き替え、記
録の記憶を記録番号0123の記録とする(ステップ2
23)。
【0300】次に、本発明に係る一例のユーザインタフ
ェース評価支援装置が、履歴保持部15に格納された第
147〜第170番目の記録を読み出し、図15に示す
処理の流れのうちステップ214以降の動作を行なう過
程を詳細に説明する。
【0301】問題操作判定部161は、記録番号014
7の記録の選択対象の有無を判定する(ステップ21
4)。第147番目の記録は選択有と成っており、選択
対象が有ると判定され、ステップ219に進む。
【0302】問題操作判定部161は、現在読み出して
いる第147番目の記録のマウス操作がClick であるか
どうかを判定する(ステップ219)。第147番目の
記録にはマウスボタンのDown操作が記録されているので
マウス操作はClick ではないと判定し、ステップ223
に進む。
【0303】問題操作判定部161は記録の記憶を、現
在の記録の記憶(記録番号0123の記録)から、現在
読み出している記録番号0147の記録に置き替え、記
録の記憶を記録番号0147の記録とする(ステップ2
23)。
【0304】引き続き問題操作判定部161は、履歴保
持部15に格納された第148番目から第169番目の
記録を順次読み出しステップ208〜ステップ214→
ステップ215→ステップ216→ステップ208の動
作を繰り返し行なう。そして、第170番目の記録を読
み出し、図15に示す処理の流れのうちステップ214
以降の動作は次の通りである。
【0305】問題操作判定部161は、記録番号017
0の記録の選択対象の有無を判定する(ステップ21
4)。第170番目の記録には選択対象があるので選択
対象有りと判定され、ステップ219に進む。
【0306】問題操作判定部161は、現在読み出して
いる第170番目の記録のマウス操作がClick であるか
どうかを判定する(ステップ219)。第170番目の
記録にはマウスボタンのUp操作が記録されているのでマ
ウス操作はClick ではないと判定し、ステップ223に
進む。
【0307】問題操作判定部161は記録の記憶を、現
在の記録の記憶(記録番号0147の記録)から、現在
読み出している記録番号0170の記録に置き替え、記
録の記憶を記録番号0170の記録とする(ステップ2
23)。
【0308】次に、本発明に係る一例のユーザインタフ
ェース評価支援装置が、履歴保持部15に格納された第
215番目の記録を読み出し、図15に示す処理の流れ
のうちステップ214以降の動作を行なう過程を詳細に
説明する。
【0309】問題操作判定部161は、記録番号021
5の記録の選択対象の有無を判定する(ステップ21
4)。第215番目の記録は、選択有となっており、選
択対象が有ると判定され、ステップ219に進む。
【0310】問題操作判定部161は、現在読み出して
いる第215番目の記録のマウス操作がClick であるか
どうかを判定する(ステップ219)。第215番目の
記録にはマウスボタンのClick 操作が記録されているの
でマウス操作はClick であると判定し、ステップ220
に進む。
【0311】問題操作判定部161は、この段階で記憶
している記録(記録番号0170)の操作座標(400,13
0)と、現在読み出している記録(記録番号0215)
の操作座標(440,330)とから、操作の距離Dを求める。
【0312】 距離D=((400−440)2 +(130−330)2 1/2 = 203.9 また、問題操作判定部161は、現在読み出している記
録(記録番号0215)の操作対象表示座標(390,300)-
(490,340)から操作対象の大きさSを求める。
【0313】大きさS=小さい方の値(|390- 490|,|
300-340|)=40 更に、問題操作判定部161は、操作の距離Dと操作対
象の大きさSとから、操作に要する所要時間を求める
(ステップ220)。
【0314】所要時間T=1030+96×log2(203.9÷40+
0.5)=1269ミリ秒 次に問題操作判定部161は、この段階で記憶している
記録(記録番号0170)の操作時刻(00:08:523)と、
現在読み出している記録(記録番号0215)の操作時
刻(00:10:792) とから、操作に要した実際の所要時間J
を求める。
【0315】 所要時間J=00:10:792-00:08:523 =2269ミリ秒 そして、問題操作判定部161は、前ステップ220で
算出した操作の所要時間Tと、本ステップで算出した所
要時間Jとを比較する。
【0316】 判定基準=2269÷1269× 100= 178.8> 110 間題操作判定部161は、実際の操作の所要時間が算出
した所要時間より一定割合大きいと判定する(ステップ
221)。故にステップ222に進む。
【0317】問題操作判定部161は現在記憶している
記録番号0170の記録から、現在読み出している記録
番号0215までの記録を時間を要した操作として扱
い、履歴保持部15に格納された記録番号0170から
記録番号0215までの記録のマーク欄に時間を要した
操作を示すマーク、この例では「▲」マークを書き込む
(ステップ222)。
【0318】問題操作判定部161は記録の記憶を、現
在の記録の記憶(記録番号0170の記録)から、現在
読み出している記録番号0215の記録に置き替え、記
録の記憶を記録番号0215の記録とする(ステップ2
23)。
【0319】問題操作判定部161は履歴保持部15に
格納された記録を全て読み出したかどうかを判定する。
直前に読み出した第215番目の記録が履歴保持部15
に格納された記録の最後であり、問題操作判定部161
は記録を全て読み出したと判定する。そして、問題操作
表示部162に対し、問題操作の判定終了の通知を送出
する(ステップ208)。
【0320】問題操作表示部162は、問題操作判定部
161からの問題操作の判定終了通知を受信すると履歴
保持部15からの記録の読み出しを開始するため、履歴
保持部15からの記録の読み出し位置を記録の先頭(記
録番号0001)に設定する(ステップ224)。
【0321】問題操作表示部162は履歴保持部15に
格納された記録を全て読み出したかどうかを判定する
(ステップ208)。この段階では、全てを読み出して
いないので、ステップ226に進む(ステップ22
5)。
【0322】問題操作表示部162は履歴保持部15か
ら記録番号順に1件の記録を読み出す(ステップ22
6)。具体的には記録番号0001の記録を読み出す。
【0323】問題操作表示部162は読み出した前記記
録が音声の記録であるかどうかを判定する(ステップ2
Ε)。記録番号0001の記録は音声の記録ではないの
で、ステップ227に進む。
【0324】問題操作表示部162は読み出した前記記
録が表示画面バッファの記録であるかどうかを判定する
(ステップ227)。図19に示す「会議室予約ツー
ル」の操作履歴では、1件目の記録は画面の記録である
から、ステップ228に進む。問題操作表示部162は
表示駆動制御部17に対し、表示画面を消去するよう指
示を送出し、その後、表示駆動制御部17に対し、履歴
保持部15から読み出した画面の記録内容を送出する。
表示駆動制御部17は問題操作表示部162からの表示
画面の消去指示を受け、画面表示バッファ18をクリア
しCRT19に何も表示しないよう制御を行なう。そし
て、表示駆動制御部17は問題操作表示部162から送
出された画面の記録内容を画面表示バッファ18に格納
して画面の記録内容をCRT19に表示させるよう制御
を行なう(ステップ228)。
【0325】問題操作表示部162は履歴保持部15に
格納された記録を全て読み出したかどうかを判定する
(ステップ208)。この段階では、全てを読み出して
いないので、ステップ226に進む(ステップ22
5)。問題操作表示部162は履歴保持部15から記録
番号順に1件の記録を読み出す(ステップ226)。具
体的には記録番号0002の記録を読み出す。
【0326】問題操作表示部162は読み出した前記記
録が表示画面バッファの記録であるかどうかを判定する
(ステップ227)。記録番号0002の記録は画面の
記録ではないので、表示画面バッファの記録ではないと
判定しステップ229に進む。 問題操作表示部162
は、利用者のマウスカーソル移動の軌跡を線の描画によ
って画面表示するため、−時的に線の始点と終点に関す
る情報を保持するよう作られている。問題操作表示部1
62はマウスカーソル移動の軌跡を線で描画するための
始点座標を記憶しているかどうかを判定する(ステップ
229)。この段階では、始点座標を記憶していないの
でステップ230に進む。
【0327】問題操作表示部162は、現在読み出して
いる記録番号0002の記録に格納されている操作座標
(480,070)を利用者のマウスカーソル移動の軌跡を線で
描画するための始点座標として、記録番号0002の記
録に格納されているマーク「●」を始点マークとして、
それぞれ記憶する(ステップ230)。
【0328】問題操作表示部162は履歴保持部15に
格納された記録を全て読み出したかどうかを判定する
(ステップ208)。この段階では、全てを読み出して
いないので、ステップ226に進む(ステップ22
5)。
【0329】問題操作表示部162は履歴保持部15か
ら記録番号順に1件の記録を読み出す(ステップ22
6)。具体的には記録番号0003の記録を読み出す。
【0330】問題操作表示部162は読み出した前記記
録が表示画面バッファの記録であるかどうかを判定する
(ステップ227)。記録番号0003の記録は画面の
記録ではないので、表示画面バッファの記録ではないと
判定しステップ229に進む。 問題操作表示部162
は利用者のマウスカーソル移動の軌跡を線で描画するた
めの始点座標を記憶しているかどうかを判定する(ステ
ップ229)。始点座標は既に記憶しておりステップ2
31に進む。
【0331】問題操作表示部162は、現在読み出して
いる記録番号0003の記録に格納されている操作座
標、図19では省略したが操作座標が(475,077)とする
と、その操作座標(475,077)を利用者のマウスカーソル
移動の軌跡を線で描画するための終点座標として記憶す
る。また、問題操作表示部162は、現在読み出してい
る記録番号0003の記録に格納されているマーク
「●」を終点マークとして記憶する(ステップ23
1)。
【0332】そして、問題操作表示部162は、始点マ
ークおよび終点マークの両者に問題操作のマークが付記
されているかどうかを判定する(ステップ232)。こ
の段階では、記録番号0002の記録から記憶した始点
マーク、および、記録番号0003の記録から記憶した
終点マークの両者ともマーク「●」であり、問題操作表
示部162は始点マークおよび終点マークの両者に問題
操作のマークが付記されていると判定しステップ233
に進む。
【0333】問題操作表示部162は、記憶している始
点座標(480,070)から終点座標(475,077)に至る太線
(この例では4重線)の表示データを生成し、表示駆動
制御部17に送出する。表示駆動制御部17は問題操作
表示162から送出された太線の表示デ−タを画面表示
バッファ18を介してCRT19に表示するように制御
を行なう(ステップ233)。この動作により、表示画
面上の座標(480,070)から(475,077)に太線が描画され
る。
【0334】問題操作表示部162は、始点マ−クおよ
び終点マ−クの両者に問題操作のマ−クが付記されてい
ると判定すると、マークが「●」の場合は「警告:意味
のない操作がなされました」というメッセージを、マー
クが「四角塗り潰し」の場合は「警告:メニューを表示
後何も選択していません」というメッセージを、マーク
が「▲」の場合は「警告:操作に予想以上に時間が掛か
っています」というメッセージを、それぞれ表示する。
この段階で記憶している始点マークおよび終点マーク
は、「●」であるから、問題操作表示部162は「警
告:意味のない操作がなされました」というメッセージ
を表示画面に表示するための表示データを生成して表示
駆動制御部17に送出する。表示駆動制御部17は問題
操作表示部162から送出されたメッセージの表示デー
タを受信すると、画面表示バッファ18を介してそのメ
ッセージをCRTl9に表示するよう制御を行なう。そ
の結果、前記メッセージが表示画面に表示される(ステ
ップ234)。
【0335】問題操作表示部162はマウスカーソル移
動の軌跡を線で描画するための始点および終点の座標お
よびマークの記憶のうち、始点の座標およびマークを終
点の座標およびマークで書き替え、ステップ225に進
む(ステップ236)。
【0336】問題操作表示部162は履歴保持部15に
格納された記録を全て読み出したかどうかを判定する
(ステップ208)。この段階では、全てを読み出して
いないので、ステップ226に進む(ステップ22
5)。
【0337】このようにして、問題操作表示部162
は、履歴保持部15から逐次1件ずつ記録を読み出し、
前記ステップ225からステップ236を繰り返し行な
い、利用者のマウスカーソルの移動の軌跡を連続した直
線で描画しつつ、問題操作のマークに応じたメッセージ
を表示画面に表示する。
【0338】ユーザインタフェース評価支援装置の他の
例に特有な動作を説明するため、問題操作表示部162
に履歴保持部15に格納された第27番目の記録を読み
出して処理を終え、第28番目の記録を読み出す動作か
らを以下に説明する。問題操作表示部162は履歴保持
部15から記録番号順に1件の記録を読み出す(ステッ
プ226)。具体的には記録番号0028の記録を読み
出す。
【0339】問題操作表示部162は読み出した前記記
録が音声の記録であるかどうかを判定する(ステップ2
E)。記録番号0028の記録は音声の記録であるか
ら、ステップ2Fに進む。
【0340】問題操作表示部162は読み出した音声の
記録を音声出力バッファ25に格納し、スピーカ制御部
24に対して音声出力指示を送出する。スピーカ制御部
24は音声出力バッファ25に格納された音声データを
読みだし、スピーカ23から音声が出力されるよう制御
を行なう(ステップ2F)。
【0341】ユーザインタフェース評価支援装置の他の
例では、読み出した記録が画面表示の記録であれば、表
示画面消去して読み出した画面表示データを表示し、前
述の線の描画とメッセージの表示を行ない、読み出した
記録が音声の記録であれば、音声を出力する以降の処理
はこれまでの説明から容易に理解できるので省略する。
問題操作表示部162が履歴保持部15の記録を読了す
るまでの動作によって、表示画面に表示される内容と、
出力される音声を図20に示す。
【0342】図20において、Gは問題操作メッセージ
であり、G1が無意味な操作の場合、G2がメニュー無
選択操作の場合、G3が時間を要する操作の場合、のそ
れぞれメッセージ表示を示す。図20において、G4は
音声出力の結果を文で記述したものである。
【0343】上記説明から、本発明に係わる他の例のユ
ーザインタフェース評価支援装置の動作により、前記
「会議室予約ツール」に対する利用者の操作の例におい
て、ユーザインタフェースを評価する上で重要となる次
の3つの問題操作の表示が可能となり、利用者の音声情
報を参考にしてユーザインタフェースのどこが使い難い
のか、また、どのように修正すれば良いのかのヒントを
得ることができる。
【0344】1.操作ミス(無意味な操作)が発生 ボタンB1が小さいためボタンB1付近の意味の無い場
所をクリックした 2.メニューの無選択操作が発生 所望するメニュー項目が無いためメニュ−M1を表示し
たが何も選択していない 3.必要以上に時間を要する操作が発生 ボタンB5とB7の選択に戸惑い操作に余計な時間を要
している かくして、この例のユーザインタフェース評価支援装置
によれば、これらの問題操作を洩れ無く発見することが
できるので、ユーザインタフェース評価における問題操
作の発見を助けユーザインタフェースの評価を支援する
ことができる。
【0345】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ユ
ーザインタフェースにおける問題となる操作や各ボタン
間の操作の関連度の提示が装置側で行われるので、ユー
ザインタフェースの評価において評価者の見落としがな
くなって問題指摘の抜けを防止し、評価者の作業負荷を
減じることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るユーザインタフェース評価支援装
置の構成を示すブロック図である。
【図2】図1のユーザインタフェース評価支援装置にお
ける処理の流れを示すフロー図である。
【図3】本発明の一例の説明に用いる「会議室予約ツー
ル」の出力画面の例を示す図である。
【図4】ユーザインタフェースに対する利用者の操作を
説明する図である。
【図5】この一例におけるプログラム格納部に格納され
ている格納情報の例を示す図である。
【図6】この一例における履歴保持部に保持されている
履歴情報を説明する図である。
【図7】本発明における問題操作の表示を説明する図で
ある。
【図8】本発明の他の例における処理の流れを示すフロ
ー図である。
【図9】図8のフロー図におけるステップ805を詳細
に記述したフロー図である。
【図10】GUIを表示する実行プログラム画面表示を
説明する図である。
【図11】他の例における操作履歴記憶部の格納情報を
説明する図である。
【図12】本発明における操作の関連度の図式表示を説
明する図である。
【図13】本発明の評価支援装置の出力結果から画面レ
イアウトを改善した例を説明する図である。
【図14】本発明に係る他の例のユーザインタフェース
評価支援装置の構成を示すブロック図である。
【図15】図14のユーザインタフェース評価支援装置
における処理の流れを示すフロー図である。
【図16】本発明の他の例の説明に用いる「会議室予約
ツール」の出力画面の例を示す図である。
【図17】UIに対する利用者の操作を説明する図であ
る。
【図18】プログラム格納部10に格納されている格納
情報の例を示す図である。
【図19】履歴保持部15に保持されている履歴情報を
説明する図である。
【図20】本発明における問題操作の表示を説明する図
である。
【符号の説明】
1…マウス 2…マウス入力部 3…GUIを表示する実行プログラム 4…ランタイムライブラリ 5…算術用ライブラリ 6…GUIライブラリ 7…各種ライブラリ群 8…GUI評価ライブラリ 9…プログラム結合部 10…プログラム格納部 11…プログラム実行制御部 12…ユーザインタフェース表示制御部 13…クロック 14…履歴記録部 15…履歴保持部 16…問題操作提示部 17…表示駆動制御部 18…画面表示バッファ 19…表示装置 20…マイクロフォン 21…音声入力部 22…音声入力バッファ 23…スピーカ 24…スピーカ制御部 25…音声出力バッファ出願人 株式会社 東芝代理人
弁理士 須山 佐一

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ユーザインタフェースを有するプログラ
    ムを実行するプログラム実行手段と、 この実行手段により実行されたプログラムにおけるユー
    ザインタフェースを画面上に表示するユーザインタフェ
    ース表示手段と、 このユーザインタフェース表示手段により表示されたユ
    ーザインタフェースに対する操作の過程を記憶する操作
    履歴記憶手段と、 この操作履歴記憶手段により記憶された操作の過程に基
    づき、前記ユーザインタフェースにおける問題となる操
    作を判定する問題操作判定手段と、 この問題操作判定手段により問題になると判定された操
    作を表示する問題操作表示手段とを具備することを特徴
    とするユーザインタフェース評価支援装置。
  2. 【請求項2】 問題操作判定手段は、所定の操作に要し
    た実際の時間が所定時間以上であるとき、問題になる操
    作であると判定することを特徴とする請求項1記載のユ
    ーザインタフェース評価支援装置。
  3. 【請求項3】 所定の操作に要した実際の時間と比較さ
    れる所定時間は、前操作座標と現在の操作座標との間の
    距離に基づき算出されることを特徴とする請求項2記載
    のユーザインタフェース評価支援装置。
  4. 【請求項4】 問題操作判定手段は、ユーザインタフェ
    ースに対する無意味な操作がなされたとき、問題になる
    操作であると判定することを特徴とする請求項1記載の
    ユーザインタフェース評価支援装置。
  5. 【請求項5】 ユーザインタフェースに対する無意味な
    操作は、ユーザインタフェース上のユーザインタフェー
    ス部品を選択する選択枝以外の表示を指示する操作であ
    ることを特徴とする請求項4記載のユーザインタフェー
    ス評価支援装置。
  6. 【請求項6】 ユーザインタフェースに対する無意味な
    操作は、ユーザインタフェース上のメニュー表示を指示
    した後に、その指示したメニュー表示の選択枝以外の表
    示を指示する操作であることを特徴とする請求項4記載
    のユーザインタフェース評価支援装置。
  7. 【請求項7】 ユーザインタフェースを有するプログラ
    ムを実行して画面上にユーザインタフェースに表示する
    ステップと、 画面上に表示されたユーザインタフェースに対する操作
    の過程を記憶するステップと、 これら記憶された操作の過程に基づき、ユーザインタフ
    ェースにおける問題となる操作を判定するステップと、 問題になると判定された操作を画面上に表示するステッ
    プとを具備することを特徴とするユーザインタフェース
    評価支援方法。
  8. 【請求項8】 ユーザインタフェースを有するプログラ
    ムを実行するプログラム実行手段と、 この実行手段により実行されたプログラムにおけるユー
    ザインタフェースを画面上に表示するユーザインタフェ
    ース表示手段と、 このユーザインタフェース表示手段により表示されたユ
    ーザインタフェースに対する操作の過程を記憶する操作
    履歴記憶手段と、 この操作履歴記憶手段により記憶された操作の過程に基
    づき、前記ユーザインタフェース上の各ボタン間の操作
    の関連度を求める関連度算出手段と、 この関連度算出手段により算出された操作の関連度を表
    示する問題操作表示手段とを具備することを特徴とする
    ユーザインタフェース評価支援装置。
  9. 【請求項9】 関連度算出手段は、ユーザインタフェー
    ス上の第1のボタンと第2のボタンとの間で行われるこ
    れらのボタンからボタンへの選択の回数をボタン間の操
    作の関連度として求めることを特徴とする請求項8記載
    のユーザインタフェース評価支援装置。
  10. 【請求項10】 ユーザインタフェースを有するプログ
    ラムを実行して画面上にユーザインタフェースに表示す
    るステップと、 画面上に表示されたユーザインタフェースに対する操作
    の過程を記憶するステップと、 これら記憶された操作の過程に基づき、ユーザインタフ
    ェース上の各ボタン間の操作の関連度を求めるステップ
    と、 算出された操作の関連度を画面上に表示するステップと
    を具備することを特徴とするユーザインタフェース評価
    支援方法。
  11. 【請求項11】 ユーザインタフェースを有するプログ
    ラムを実行するプログラム実行手段と、 この実行手段により実行されたプログラムにおけるユー
    ザインタフェースを画面上に表示するユーザインタフェ
    ース表示手段と、 このユーザインタフェース表示手段により表示されたユ
    ーザインタフェースに対する操作の過程及び操作過程の
    音情報を記憶する操作履歴記憶手段と、 この操作履歴記憶手段により記憶された操作の過程に基
    づき、前記ユーザインタフェースにおける問題となる操
    作を判定する問題操作判定手段と、 この問題操作判定手段により問題になると判定された操
    作を表示すると共に、この操作に対応する音情報を前記
    操作履歴記憶手段より読み出して出力する問題操作出力
    手段とを具備することを特徴とするユーザインタフェー
    ス評価支援装置。
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