JPH0854999A - 画像表示システム - Google Patents

画像表示システム

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JPH0854999A
JPH0854999A JP6189678A JP18967894A JPH0854999A JP H0854999 A JPH0854999 A JP H0854999A JP 6189678 A JP6189678 A JP 6189678A JP 18967894 A JP18967894 A JP 18967894A JP H0854999 A JPH0854999 A JP H0854999A
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JP
Japan
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application
information
message
window
unit
Prior art date
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Application number
JP6189678A
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English (en)
Inventor
Toshihiko Hata
淑彦 秦
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
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Publication of JPH0854999A publication Critical patent/JPH0854999A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ウィンドウシステム上で稼働するアプリケー
ションを改造せずに、アプリケーションが備えていない
新たな機能を付加し、既存のアプリケーションを用いて
より使い易く、より広い用途に利用できる画像表示シス
テムを得る。 【構成】 アプリケーション表示画面の特定領域におけ
るメッセージに対して実行する機能の対応付けの仕方を
拡張し、その対応付けの情報をアプリケーション毎に判
定情報として記述しておき、メッセージ判定部にてメッ
セージを観察し、判定情報で定義された条件を満足する
場合に、機能実行部でその判定情報に基づいて対応する
機能を実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】ウィンドウシステムとこのウィン
ドウシステム上で稼動する既存のアプリケーション(ア
プリケーションプログラム)の間に介在して、ウィンド
ウシステムからの入力メッセージがあらかじめ定められ
たメッセージであるときに、アプリケーションが備えて
いない新たな機能を、アプリケーションを改造すること
なく実現する画像表示システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図30は例えば、「支援作業における汎
用的線画表示ツールの試作」(海老名毅 外2名 テレ
ビ学技報 第9〜16頁 第17巻 第73号 199
3年11月)に示された従来の画像表示システムを示す
ブロック図である。図において、1はXウィンドウ等の
ウィンドウシステム上で稼動する既存のアプリケーショ
ン、2はアプリケーション1の要求に従って画面表示を
したり、操作者の入力情報をアプリケーションに伝える
前記ウィンドウシステム、3はアプリケーション1とウ
ィンドウシステム2間に介在する画像表示システムであ
る。また、画像表示システム3内において、4はアプリ
ケーション1の表示画面を構成するウィンドウを操作者
が指定するウィンドウ指定部、5はウィンドウシステム
2からの入力メッセージを横取りし、あらかじめ定めら
れたメッセージか否かを判定するメッセージ判定部、6
はあらかじめ定められたメッセージであるときにアプリ
ケーション1が備えていない上書き機能を実行する機能
実行部である。
【0003】次に動作について説明する。ここで、図3
1はアプリケーション1の表示画面のレイアウトの一例
を示す説明図である。このアプリケーション表示画面は
複数のウィンドウw0〜w8から構成されており、ルー
トウィンドウw0の下にアプリケーション1の最上位の
ウィンドウであるトップレベルウィンドウw1が生成さ
れ、その下にメニューバーウィンドウw2、機能選択ウ
ィンドウw3,w4,w5、さらには情報表示ウィンド
ウw6、個別情報表示ウィンドウw7,w8などの複数
のウィンドウが生成されている。この例では、例えば機
能ウィンドウw3でマウス#1がクリックされたという
入力メッセージ(マウスクリックやキーボード入力等に
関するウィンドウシステム2からのメッセージであり、
イベントとも呼ぶ)をアプリケーション1が受け取る
と、アプリケーション1は検索機能を実行し、また検索
して指定された情報は情報表示エリアである情報表示ウ
ィンドウw6の下の個別情報表示ウィンドウw7,w8
に個々の情報として表示される。なお、図32はこのよ
うな各ウィンドウw0〜w8の階層構成を示す説明図で
ある。
【0004】このような従来の画像表示システム3にお
いて、例えば操作者が画像表示システム3のメニューで
上書きウィンドウ指定機能を選択した後、上書きしたい
アプリケーションの一つのウィンドウである情報表示ウ
ィンドウw6をマウス等でクリックして指定したものと
する。ウィンドウ指定部4ではその操作により発生する
入力メッセージから、指定されたウィンドウw6の識別
子(ID)をウィンドウシステム2より獲得する。な
お、獲得方法はウィンドウシステム2の種類に対応して
幾つか存在するが、この発明においては本質的ではない
のでその説明は省略する。
【0005】また、図33はそのときの判定情報の一例
を示す説明図である。この判定情報はメッセージ判定部
5と機能実行部6がどのようなメッセージの場合にどの
ような機能を実行するかを記述したもので、メッセージ
判定部5で横取りする入力メッセージが指定されたウィ
ンドウw6で発生したもので、その種類がマウス#2に
よるものであれば、機能実行部6ではウィンドウw6の
識別子をパラメータとして、関数“OverWrit
e”にてウィンドウw6に上書き機能を実行する。な
お、他の入力メッセージであれば機能実行部6での処理
は行わず、アプリケーション1にそのメッセージを渡し
て当該アプリケーション1の機能を実行する。ここで、
widnはウィンドウwn(n=0,1,2,・・・)
のウィンドウ識別子を示している(図33では、n=
6)。なお、このことは、以下の同種の図面においても
同様である。
【0006】図34はアプリケーション1の表示画面の
レイアウトの別の例を示す説明図であり、ここではアプ
リケーション表示画面はトップレベルウィンドウw1の
みから構成されている。なお、図35はその場合のウィ
ンドウ階層構成を示す説明図である。この例では、例え
ばウィンドウw1の機能選択のための矩形領域{(x
1,y1),(w1,h1)}でマウス#1がクリック
されたという入力メッセージをアプリケーション1が受
け取ると、アプリケーション1は検索機能を実行し、ま
た検索して指定された情報は情報表示エリアであるウィ
ンドウw1の矩形領域{(x4,y4),(w4,h
4)}に表示される。
【0007】この例では、機能選択エリアの矩形領域
{(x1,y1),(w1,h1)}、{(x2,y
2),(w2,h2)}、{(x3,y3),(w3,
h3)}と情報表示エリアの矩形領域{(x4,y
4),(w4,h4)}がトップレベルウィンドウw1
に混在して定義されており、情報表示エリアに上書きし
たい場合も操作者はウィンドウw1を指定することにな
り、その判定情報は図36に示すものになる。従って上
書きは情報表示エリアだけでなく検索や保存等の機能を
選択する機能選択エリアにも行われる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の画像表示システ
ムは以上のように構成されているので、画像表示システ
ム3の機能の実行は指定した一つのウィンドウで入力メ
ッセージが発生した場合に限定されるため、ウィンドウ
内の特定のエリアでメッセージが発生した場合にのみ、
画像表示システム3側の機能を実行するということがで
きず、また、複数のウィンドウ毎に画像表示システム3
側の機能を実行することもできないなどの問題点があっ
た。
【0009】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、アプリケーション表示画面のウ
ィンドウ構成のみに限定されない領域に機能を対応付け
たり、アプリケーション表示画面の複数の領域に個別の
機能を対応付けたり、アプリケーション表示画面の特定
の領域と機能の対応付けを毎回対話操作により指定する
だけでなく自動的に実行したり、アプリケーションと画
像表示システムの画面スクロール機能を連動させたり、
アプリケーション表示画面の特定の領域を1つ以上の特
定のディスプレイで共有するなどして、アプリケーショ
ン表示画面の特定の領域と機能の対応付けの仕方を拡張
することにより、アプリケーション表示画面の構成に合
わせて種々の機能を付加できるとともに、アプリケーシ
ョン起動時に自動的に対応付けを行い、操作を簡略化す
ることができる画像表示システムを得ることを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
係る画像表示システムは、メッセージ判定部がアプリケ
ーションとウィンドウシステム間でやりとりされるメッ
セージを横取りし、それが判定情報で定義されたアプリ
ケーション表示画面内の特定領域におけるメッセージか
否かを判定する際の判定情報として、そのアプリケーシ
ョン表示画面内の特定領域を記述する情報に、当該アプ
リケーション表示画面の全体画面あるいはウィンドウに
おける座標情報を含んだものを用いたものである。
【0011】また、請求項2に記載の発明に係る画像表
示システムは、メッセージ判定部がアプリケーションと
ウィンドウシステム間でやりとりされるメッセージを横
取りし、それが判定情報で定義されたアプリケーション
表示画面内の特定領域におけるメッセージか否かを判定
する際の判定情報の定義を、アプリケーション表示画面
内の複数の特定領域におけるメッセージに対して領域毎
に個別の機能を実行するように、対話的に行う判定情報
定義部を設けたものである。
【0012】また、請求項3に記載の発明に係る画像表
示システムは、メッセージ判定部がアプリケーションと
ウィンドウシステム間でやりとりされるメッセージを横
取りし、それが判定情報で定義されたアプリケーション
表示画面内の特定領域におけるメッセージか否かを判定
する際の判定情報が、アプリケーション毎にあらかじめ
定義されて格納される情報蓄積部と、当該判定情報を情
報蓄積部より読み出す判定情報読み出し部を設けたもの
である。
【0013】また、請求項4に記載の発明に係る画像表
示システムは、メッセージ判定部がアプリケーションと
ウィンドウシステム間でやりとりされるメッセージを横
取りし、それが判定情報で定義されたアプリケーション
表示画面内の特定領域におけるメッセージか否かを判定
する際の判定情報が格納される情報蓄積部と、当該判定
情報を対話的に定義するための判定情報定義部と、定義
された判定情報を情報蓄積部に記録する判定情報記録部
と、記録された判定情報の読み出しを行う判定情報読み
出し部を設けたものである。
【0014】また、請求項5に記載の発明に係る画像表
示システムは、メッセージ判定部がアプリケーションと
ウィンドウシステム間でやりとりされるメッセージを横
取りし、それが判定情報で定義されたアプリケーション
表示画面内の特定領域におけるメッセージか否かを判定
する際の判定情報を、アプリケーションの起動や起動後
の操作手順等に依存しない第1の判定情報とそれらに依
存する第2の判定情報とで形成されるものとし、アプリ
ケーション毎にあらかじめ定義されたこの判定情報およ
び第2の判定情報をアプリケーション起動以降に確定す
るために必要な確定化情報が格納される情報蓄積部と、
それら判定情報と確定化情報の読み出しを行う判定情報
読み出し部と、確定化情報に基づいてアプリケーション
の所定の機能が実行されたときにアプリケーションとウ
ィンドウシステム間でやりとりされるメッセージから第
2の判定情報を確定する判定情報確定部を設けたもので
ある。
【0015】また、請求項6に記載の発明に係る画像表
示システムは、メッセージ判定部がアプリケーションと
ウィンドウシステム間でやりとりされるメッセージを横
取りし、それが判定情報で定義されたアプリケーション
表示画面内の特定領域におけるメッセージか否かを判定
する際の判定情報を、アプリケーションの起動や起動後
の操作手順等に依存しない第1の判定情報とそれらに依
存する第2の判定情報とで形成されるものとし、この判
定情報とともに第2の判定情報をアプリケーション起動
以降に確定するために必要な確定化情報が格納される情
報蓄積部と、この判定情報と確定化情報を対話的に定義
するための判定情報定義部と、定義された判定情報およ
び確定化情報を情報蓄積部に記録する判定情報記録部
と、それら判定情報と確定化情報の読み出しを行う判定
情報読み出し部と、確定化情報に基づいてアプリケーシ
ョンの所定の機能が実行されたときにアプリケーション
とウィンドウシステム間でやりとりされるメッセージか
ら第2の判定情報を確定する判定情報確定部を設けたも
のである。
【0016】また、請求項7に記載の発明に係る画像表
示システムは、アプリケーションが表示画面の所定領域
における入力メッセージに対応して画面をスクロールす
る機能を有する場合に、当該画像表示システムが自身の
生成した表示画面をアプリケーション表示画面と連動し
てスクロールさせるものであって、スクロール指示を行
う所定領域における入力メッセージに対して画像表示シ
ステム側の表示画面をスクロールさせるのに必要な情報
を判定情報に持たせ、横取りされたメッセージがアプリ
ケーション表示画面内の特定の領域におけるメッセージ
である場合に判定情報で定義された機能を実行する機能
実行部に、入力メッセージがスクロール指示を行う所定
領域からのものである場合に、判定情報に基づいて画像
表示システム側のスクロール機能を実行するとともに、
アプリケーションにも入力メッセージを送りスクロール
させる機能を持たせたものである。
【0017】また、請求項8に記載の発明に係る画像表
示システムは、入力メッセージがスクロール指示を行う
所定領域からのものである場合に、アプリケーションに
入力メッセージを送って1移動単位分ずつのスクロール
を行わせる一方、画像表示システム側はあらかじめ定め
られた条件を満足するまでその移動単位ずつの移動を累
積し、その条件を満足した時点で累積移動単位分だけ画
像表示システム側のスクロールを実行させる機能を、機
能実行部に持たせたものである。
【0018】また、請求項9に記載の発明に係る画像表
示システムは、操作者から画像表示システム側のスクロ
ール実行指示を受ける対話部を設けるとともに、機能実
行部に、入力メッセージがスクロール指示を行う所定領
域からのものである場合に、アプリケーションに入力メ
ッセージを送って1移動単位分ずつのスクロールを行わ
せる一方、画像表示システム側は対話部がスクロール実
行指示を受けるまでその移動単位ずつの移動を累積し、
スクロール実行指示を受けた時点で累積移動単位分だけ
画像表示システム側のスクロールを実行させる機能を持
たせたものである。
【0019】また、請求項10に記載の発明に係る画像
表示システムは、一つのアプリケーションあるいはネッ
トワーク接続された複数の端末で動作する同一のアプリ
ケーションと複数のウィンドウシステムの間に介在し、
複数のウィンドウシステムからの入力メッセージを処理
してアプリケーションに送りアプリケーションの機能を
実行させたり、アプリケーションからの出力メッセージ
を複数のウィンドウシステムに送り複数のディスプレイ
に画面を表示するといったマルチディスプレイ機能を実
行し、その判定情報に特定のウィンドウシステムに表示
されるアプリケーション表示画面の特定の領域に関する
情報を持たせたものである。
【0020】また、請求項11に記載の発明に係る画像
表示システムは、複数のウィンドウシステムのなかで1
つ以上の特定のウィンドウシステムをグループとし、そ
の判定情報にそのグループのウィンドウシステムに表示
されるアプリケーション表示画面の特定の領域に関する
情報を持たせたものである。
【0021】
【作用】請求項1に記載の発明における画像表示システ
ムは、アプリケーション表示画面内の特定領域を記述す
る情報として全体画面あるいはウィンドウにおける座標
情報を含んだ判定情報を用いて、アプリケーションとウ
ィンドウシステム間でやりとりされるメッセージ中より
横取りしたメッセージが、その判定情報で定義されたア
プリケーション表示画面内の特定領域におけるメッセー
ジであるか否かの判定をメッセージ判定部において行
い、それが特定領域におけるメッセージである場合に
は、機能実行部にその判定情報で定義された機能を実行
させるようにすることにより、アプリケーション表示画
面のウィンドウ構成のみに限定されず、全体画面あるい
はウィンドウ内の任意の領域を判定情報における特定の
領域として定義して機能を対応付けることを可能にす
る。
【0022】また、請求項2に記載の発明における画像
表示システムは、判定情報定義部において判定情報を、
アプリケーション表示画面内の複数の特定領域における
メッセージに対して領域毎に個別の機能を実行するよう
に対話的に定義し、メッセージ判定部がその判定情報を
用いて、アプリケーションとウィンドウシステム間でや
りとりされるメッセージ中より横取りしたメッセージ
が、その判定情報で定義されたアプリケーション表示画
面内の特定領域におけるメッセージか否かを判定し、そ
れが特定領域におけるメッセージである場合には、機能
実行部にその判定情報で定義された機能を実行させるよ
うにすることにより、アプリケーション表示画面の構成
に合わせて種々の機能が複数の領域に個別に対応付けら
れるようにする。
【0023】また、請求項3に記載の発明における画像
表示システムは、アプリケーション毎にあらかじめ定義
されて情報蓄積部に記録された判定情報を判定情報読み
出し部にて読み出し、メッセージ判定部がその判定情報
を用いて、アプリケーションとウィンドウシステム間で
やりとりされるメッセージ中より横取りしたメッセージ
が、その判定情報で定義されたアプリケーション表示画
面内の特定領域におけるメッセージか否かを判定し、そ
れが特定領域におけるメッセージである場合には、機能
実行部にその判定情報で定義された機能を実行させるよ
うにすることにより、アプリケーション表示画面の特定
の領域と機能の対応付けを、アプリケーション起動後に
毎回対話操作によって行うことなく、介在するアプリケ
ーションを指定した後に自動的に対応付けられるように
する。
【0024】また、請求項4に記載の発明における画像
表示システムは、判定情報定義部にて対話的に定義さ
れ、判定情報記録部にて情報蓄積部に記録された判定情
報を判定情報読み出し部によって読み出し、メッセージ
判定部がその判定情報を用いて、アプリケーションとウ
ィンドウシステム間でやりとりされるメッセージ中より
横取りしたメッセージが、その判定情報で定義されたア
プリケーション表示画面内の特定領域におけるメッセー
ジか否かを判定し、それが特定領域におけるメッセージ
である場合には、機能実行部にその判定情報で定義され
た機能を実行させるようにすることにより、自動的な対
応付けを行うための判定情報を対話的な操作により定義
し記録することを可能にする。
【0025】また、請求項5に記載の発明における画像
表示システムは、情報蓄積部に格納されている、アプリ
ケーション毎にあらかじめ定義され記録された判定情
報、およびこの判定情報中のアプリケーションの起動や
起動後の操作手順等に依存する第2の判定情報をアプリ
ケーション起動以降に確定するために必要な確定化情報
を判定情報読み出し部にて読み出し、判定情報確定部に
てその確定化情報に基づくアプリケーションの所定の機
能が実行されたときに、アプリケーションとウィンドウ
システム間でやりとりされるメッセージから第2の判定
情報を確定し、メッセージ判定部がこの第2の判定情報
を含む判定情報を用いて、アプリケーションとウィンド
ウシステム間でやりとりされるメッセージ中より横取り
したメッセージが、その判定情報で定義されたアプリケ
ーション表示画面内の特定領域におけるメッセージか否
かを判定し、それが特定領域におけるメッセージである
場合には、機能実行部にその判定情報で定義された機能
を実行させるようにすることにより、アプリケーション
の起動や起動後の操作手順等に依存する第2の判定情報
に対しても、介在するアプリケーションを指定した後に
自動的に対応付けられるようにする。
【0026】また、請求項6に記載の発明における画像
表示システムは、判定情報定義部にて対話的に定義さ
れ、判定情報記録部にて情報蓄積部に記録された、判定
情報およびこの判定情報中のアプリケーションの起動や
起動後の操作手順等に依存する第2の判定情報をアプリ
ケーション起動以降に確定するために必要な確定化情報
を判定情報読み出し部にて読み出し、判定情報確定部に
てその確定化情報に基づくアプリケーションの所定の機
能が実行されたときに、アプリケーションとウィンドウ
システム間でやりとりされるメッセージから第2の判定
情報を確定し、メッセージ判定部がこの第2の判定情報
を含む判定情報を用いて、アプリケーションとウィンド
ウシステム間でやりとりされるメッセージ中より横取り
したメッセージが、その判定情報で定義されたアプリケ
ーション表示画面内の特定領域におけるメッセージか否
かを判定し、それが特定領域におけるメッセージである
場合には、機能実行部にその判定情報で定義された機能
を実行させるようにすることにより、その対話的な操作
によって定義し記録した判定情報および確定化情報を用
いて、介在するアプリケーションを指定した後に自動的
に対応付けられるようにする。
【0027】また、請求項7に記載の発明における画像
表示システムは、入力メッセージがスクロール指示を行
う所定領域からのものである場合に、機能実行部にて判
定情報に基づいた画像表示システム表示画面のスクロー
ル機能を実行するとともに、アプリケーションにも入力
メッセージを送ってアプリケーション表示画面をスクロ
ールさせることにより、アプリケーション表示画面のス
クロールに連動して画像表示システム表示画面をスクロ
ールすることを可能にする。
【0028】また、請求項8に記載の発明における画像
表示システムは、入力メッセージがスクロール指示を行
う所定領域からのものである場合に、機能実行部にてア
プリケーションに入力メッセージを送ってアプリケーシ
ョン表示画面を1移動単位分ずつ移動させる一方、画像
表示システム側はあらかじめ定められた条件を満足する
までその移動単位ずつの移動を累積し、条件を満足した
時点で累積移動単位分だけ画像表示システム表示画面を
スクロールさせることにより、条件を満足するまでアプ
リケーション表示画面のみをスクロールさせ、条件を満
足した時点で画像表示システム表示画面をスクロールす
ることを可能にする。
【0029】また、請求項9に記載の発明における画像
表示システムは、入力メッセージがスクロール指示を行
う所定領域からのものである場合に、機能実行部にてア
プリケーションに入力メッセージを送ってアプリケーシ
ョン表示画面を1移動単位分ずつ移動させる一方、画像
表示システム側は対話部にて画像表示システム表示画面
のスクロール実行指示を受けるまでその移動単位ずつの
移動を累積し、スクロール実行指示を受けた時点で累積
移動単位分だけ画像表示システム表示画面をスクロール
させることにより、スクロール実行指示があるまでアプ
リケーション表示画面のみをスクロールさせ、スクロー
ル実行指示がなされた時点で画像表示システム表示画面
をスクロールすることを可能にする。
【0030】また、請求項10に記載の発明における画
像表示システムは、一つのアプリケーション、あるいは
ネットワーク接続された複数の端末で動作する同一のア
プリケーションと、複数のウィンドウシステムの間に介
在し、特定のウィンドウシステムに表示されるアプリケ
ーション表示画面の特定領域に関する情報を含んだ判定
情報を用いて、アプリケーションとウィンドウシステム
間でやりとりされるメッセージ中より横取りしたメッセ
ージが、その判定情報で定義されたアプリケーション表
示画面内の特定領域におけるメッセージであるか否かの
判定をメッセージ判定部において行い、それが特定領域
におけるメッセージである場合には、機能実行部に判定
情報で定義された機能を実行させるようにすることによ
り、特定のウィンドウシステムに表示されるアプリケー
ション表示画面の特定領域に個別の機能を対応付けるこ
とを可能にする。
【0031】また、請求項11に記載の発明における画
像表示システムは、複数のウィンドウシステムのなかで
1つ以上の特定のウィンドウシステムをグループとし、
そのグループのウィンドウシステムに表示されるアプリ
ケーション表示画面の特定領域に関する情報を含んだ判
定情報を用いて、アプリケーションとウィンドウシステ
ム間でやりとりされるメッセージ中より横取りしたメッ
セージが、その判定情報で定義されたアプリケーション
表示画面内の特定領域におけるメッセージであるか否か
の判定をメッセージ判定部において行い、それが特定領
域におけるメッセージである場合には、機能実行部に判
定情報で定義された機能を実行させるようにすることに
より、特定のグループに属するウィンドウシステムに表
示されるアプリケーション表示画面の特定領域に個別の
機能を対応付けることを可能にする。
【0032】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の実施例1を図について説明
する。図1はこの発明による画像表示システムの構成を
示すブロック図である。図において、1はアプリケーシ
ョン、2はウィンドウシステム、3は画像表示システ
ム、5はメッセージ判定部、6は機能実行部で、図30
に同一符号を付した従来のそれらと同一、あるいは相当
部分である。また、7はアプリケーション表示画面内の
特定領域を記述する情報として、アプリケーション表示
画面の全体画面あるいはウィンドウにおける座標情報を
含んだ判定情報を定義する判定情報定義部である。
【0033】次に動作について説明する。判定情報定義
部7が表示するメニューやメッセージに従って、操作者
が介在するアプリケーション表示画面上でマウス等を用
いて対話的に判定情報を定義する。図2はこの判定情報
の一例を示す説明図であり、図34に示したアプリケー
ション表示画面に対応している。この例では、メッセー
ジ判定部5で横取りする入力メッセージがアプリケーシ
ョン表示画面のトップレベルウィンドウw1の中の矩形
領域{(x4,y4),(w4,h4)}で発生し、そ
の種類がマウス#2によるものであれば、機能実行部6
ではウィンドウw1の識別子と矩形領域座標をパラメー
タとして関数“OverWrite”にてその矩形領域
に上書き機能を実行する。また、他の入力メッセージで
あれば機能実行部6での処理は行わずにアプリケーショ
ン1にそのメッセージを渡し、当該アプリケーション1
の機能を実行する。なお、矩形領域の座標はウィンドウ
w1の左上角を原点とする座標系で記述される。
【0034】以上説明したように、この実施例1によれ
ば、判定情報で定義されるアプリケーション表示画面内
の特定の領域を、従来のウィンドウの識別子だけでなく
ウィンドウにおける座標情報でも記述できるようにした
ため、図34のような一つのウィンドウに検索や保存等
の機能選択を行う機能エリアや、検索した情報を表示す
る情報表示エリアが混在するようなアプリケーション表
示画面のレイアウトであっても、上書きは上書きしたい
情報表示エリアにのみ行われ、その他の機能エリアなど
には行われないという効果がある。
【0035】なお、この実施例1では矩形領域の座標は
ウィンドウw1の座標系で記述されるものとしたが、全
体画面(図34の例ではルートウィンドウw0に相当)
の座標系で記述されたものであっても構わない。
【0036】実施例2.次に、この発明の実施例2を図
について説明する。その構成は図1に示した実施例1の
場合と同様であるが、判定情報定義部7が、アプリケー
ション表示画面内の複数の特定領域におけるメッセージ
に対して、それぞれの領域毎に個別の機能を実行するよ
うに、判定情報を操作者が対話形式で定義するものであ
る点で、実施例1のものとは異なっている。図3はこの
実施例2の判定情報定義部7で対話的に定義された判定
情報の一例を示す説明図であり、図31に示したアプリ
ケーション表示画面のレイアウトに対応している。
【0037】この図3に示された判定情報では、4つの
ウィンドウで発生した各々のメッセージに対して個別の
機能を対応付けており、例えばメッセージ判定部5で横
取りする入力メッセージがアプリケーション表示画面の
個別情報表示ウィンドウw7で発生し、その種類がマウ
ス#2によるものであれば、機能実行部6ではウィンド
ウw7の識別子をパラメータとして関数“OverWr
ite”にてウィンドウw7に上書き機能を実行する。
また、入力メッセージがアプリケーション表示画面の機
能選択ウィンドウw3で発生し、その種類がマウス#1
によるものであれば、機能実行部6では文字列をパラメ
ータとして、関数“OwRecord”にてまず図4に
示すような上書き保存確認ウィンドウw9にその文字列
「上書き内容を保存しますか」を表示し、「はい」が選
択されれば上書き内容をファイルに保存してウィンドウ
w9を消去し、入力メッセージをアプリケーション1に
渡してアプリケーション1の検索機能を実行させる。
【0038】以上説明したように、この実施例2によれ
ば、アプリケーション表示画面の領域と機能の対応付け
を、従来のように一つの領域に対して一つの機能に限定
することなく、複数の領域に各々個別の機能を対応付け
ることができ、それにより、アプリケーション表示画面
の構成に合わせて種々の機能を付加することが可能にな
るという効果がある。
【0039】実施例3.次に、この発明の実施例3を図
について説明する。図5はこの発明による画像表示シス
テムの一実施例の構成を示すブロック図であり、1はア
プリケーション、2はウィンドウシステム、3は画像表
示システム、5はメッセージ判定部、6は機能実行部、
7は判定情報で、図1に同一符号を付したものと同一、
あるいは相当部分である。また、8はアプリケーション
毎にあらかじめ定義された判定情報がファイル等の形式
で記録されている、ディスク装置等の情報蓄積部であ
り、9はこの情報蓄積部8に記録されている判定情報を
読み出す判定情報読み出し部である。
【0040】次に動作について説明する。判定情報読み
出し部9は介在するアプリケーション1に対して定義さ
れた判定情報のファイルを情報蓄積部8から読み出し、
それをメッセージ判定部5および機能実行部6が参照で
きるようにする。どのファイルを読み出すかは、操作者
が判定情報読み出し部9に対話的にファイル名を指示し
たり、画像表示システム3の立ち上げ時にコマンドライ
ンでファイル名をパラメータとして記述するなど種々の
方法にて実現可能であるが、この発明においては本質的
ではないので詳細な説明は省略する。
【0041】ここで、図6はその判定情報の一例を示す
説明図であり、同図(a)は情報蓄積部8に記録されて
いる判定情報、同図(b)は画像表示システム3によっ
てウィンドウ識別子が確定された判定情報の一例で、図
31に示すアプリケーション表示画面に対応している。
この図6(b)に示す例では、例えばメッセージ判定部
5で横取りする入力メッセージが、アプリケーション表
示画面のトップレベルウィンドウw1中の矩形領域
{(x1,y1),(w1,h1)}で発生し、その種
類がマウス#1によるものであれば、機能実行部6では
アプリケーション1にそのメッセージを送って検索機能
を実行させるとともに、その検索機能で検索されるファ
イルの付加情報を記述したファイル名“file1”を
パラメータとして、関数“InfoDisp”にて付加
情報表示機能を実行する。
【0042】図7はこの付加情報表示機能を実行した場
合のアプリケーション表示画面の表示例を示す説明図で
あり、ウィンドウw10はアプリケーション1の検索機
能が選択された場合にアプリケーション1が表示する検
索用のウィンドウであり、ウィンドウw11は画像表示
システム3が表示する付加情報表示用のウィンドウであ
る。このウィンドウw11では、ウィンドウw10で表
示されるファイル名をウィンドウw11のファイル名ボ
ックスにキーボード等で入力すると、そのファイルの作
成者やコメント等の付加情報を表示する。ここで、この
付加情報ファイル“file1”や“file2”は、
図5には図示していない画像表示システム3の付加情報
定義部や、画像表示システム3とは別のテキストエディ
タ等であらかじめ操作者によって作成されているもので
ある。
【0043】さて図6(b)の領域を示すウィンドウ識
別子は、アプリケーション1が起動されウィンドウを生
成する際に、ウィンドウシステム2がアプリケーション
1に渡す情報で、アプリケーション1の起動毎に異なる
値である。そこで図6(a)に示すように、記録された
判定情報におけるウィンドウはアプリケーション起動と
は無関係な“トップレベル”というウィンドウの種類で
記述される。このトップレベルウィンドウはアプリケー
ション起動時にアプリケーション1により最初に生成・
表示され、またアプリケーション1が終了するまで消滅
しないウィンドウであって、画像表示システム3はアプ
リケーション起動時のメッセージを観察したり、アプリ
ケーション表示画面上でのマウスクリックにより発生す
るメッセージの内容からウィンドウシステム2に問い合
わせたりすることで、このトップレベルウィンドウのウ
ィンドウ識別子を確定する。また多くのアプリケーショ
ン1では図31に示すメニューバーウィンドウw2と個
々の機能選択ウィンドウw3〜w5は、あらかじめソー
スプログラムやリソースファイルでその表示位置や大き
さが決められており、レイアウトはトップレベルウィン
ドウw1に対して固定されている。従って、図6(a)
の判定情報により、アプリケーション起動後あるいはア
プリケーション指定後に、画像表示システム3が自動的
にアプリケーション表示画面の領域と機能の対応付けを
実行できる。
【0044】以上説明したように、この実施例3によれ
ば、従来のようにアプリケーション表示画面の特定の領
域と機能の対応付けを、アプリケーション起動後に毎回
対話操作により行うのではなく、アプリケーション1毎
にあらかじめ定義され記録されている判定情報を読み出
して、アプリケーション1を起動あるいは指定した後に
自動的に対応付けることにより、操作が簡単になるとい
う効果がある。
【0045】実施例4.次に、この発明の実施例4を図
について説明する。図8はこの発明の一実施例の構成を
示すブロック図である。図において、1はアプリケーシ
ョン、2はウィンドウシステム、3は画像表示システ
ム、5はメッセージ判定部、6は機能実行部、7は判定
情報定義部、8は情報蓄積部、9は判定情報読み出し部
で、図1および図5におけるそれらと同一、あるいは相
当部分である。また、10は判定情報定義部7にて定義
された判定情報を情報蓄積部8にファイルとして記録す
る判定情報記録部である。
【0046】次に動作について説明する。判定情報定義
部7が表示するメニューやメッセージに従って、操作者
が介在するアプリケーション表示画面上でマウス等を用
いて対話的に判定情報を定義する。図9はこの判定情報
の一例を示す説明図であり、図3および図4で説明した
実施例2と同様の機能を実現するものであるが、次の2
種類に分けて定義される。その一つは図9(a)に示す
判定情報で、実施例2のように、領域情報としてアプリ
ケーション起動後に確定するウィンドウの識別子を直接
指定する場合であり、アプリケーション起動毎に対話的
に定義される。もう一つは図9(b)に示す判定情報
で、図5〜図7で説明した実施例3の場合と同様にトッ
プレベルウィンドウのようなウィンドウの種類を指定
し、アプリケーション1の起動や指定の後に画像表示シ
ステム3が確定できる情報を記述する場合であり、対話
的に定義した後に判定情報記録部10によって情報蓄積
部8にファイル等の形式で記録される。実施例3の場合
と同様に、判定情報読み出し部9は介在するアプリケー
ション1に対して定義された図9(b)の判定情報を情
報蓄積部8から読み出し、図9(c)に示すウィンドウ
識別子が確定された判定情報をメッセージ判定部5と機
能実行部6が参照できるようにする。判定情報が対話的
に定義された後、または読み出された後に、メッセージ
判定部5で入力メッセージを横取りして判定を行い、機
能実行部6にて機能実行するのは実施例2と同様であ
る。
【0047】以上説明したように、この実施例4によれ
ば、判定情報をアプリケーション起動毎に対話的に定義
できるとともに、アプリケーション起動後に自動的に対
応付けを行うための判定情報を対話形式で定義して記録
することができるため、操作者の使い方や機能の種類に
応じた領域と機能の対応付けを行うことが可能となる効
果がある。
【0048】実施例5.次に、この発明の実施例5を図
について説明する。図10はこの発明の一実施例の構成
を示すブロック図である。図において、1はアプリケー
ション、2はウィンドウシステム、3は画像表示システ
ム、5はメッセージ判定部、6は機能実行部、8は情報
蓄積部、9は判定情報読み出し部で、図8におけるそれ
らと同一、あるいは相当部分である。なお、前記情報蓄
積部8には、アプリケーションの起動や起動後の操作手
順等に依存しない第1の判定情報、およびアプリケーシ
ョンの起動や起動後の操作手順等に依存する第2の判定
情報からなる判定情報と、その第2の判定情報をアプリ
ケーション起動以降に確定するために必要な確定化情報
とがアプリケーション毎にあらかじめ定義され記録され
ている。また、11はその確定化情報に基づいて、アプ
リケーション1の所定の機能が実行されたときに、アプ
リケーション1とウィンドウシステム2間でやりとりさ
れるメッセージから第2の判定情報を確定する判定情報
確定部である。
【0049】次に動作について説明する。実施例3の場
合と同様に、判定情報読み出し部9は判定情報のファイ
ルを情報蓄積部8から読み出し、メッセージ判定部5と
機能実行部6が参照できるようにする。ここで、図11
はその判定情報の一例を示す説明図で、同図(a)は情
報蓄積部8に記録されている判定情報、同図(b)は画
像表示システム3によってウィンドウ識別子が確定され
た判定情報の一例で、図31に示すアプリケーション表
示画面に対応している。この図11(b)に示した例で
は、実施例3と同様の付加情報表示機能の他に、メッセ
ージ判定部5で横取りした入力メッセージが、アプリケ
ーション表示画面の編集用ポップアップウィンドウw1
2内の矩形領域{(x5,y5),(w5,h5)}で
発生し、その種類がマウス#3によるものであれば、機
能実行部6では“ClipDisp”という関数にてク
リップボード表示機能を実行する。
【0050】図12はこのクリップボード表示機能を実
行した場合のアプリケーション表示画面の表示例を示す
説明図である。ウィンドウw12はアプリケーション表
示画面の情報表示用ウィンドウw6にてマウス#3がク
リックされると、切り取りや複写等の編集機能選択のた
めに、クリックされた位置の周辺にアプリケーション1
が表示する編集用ポップアップウィンドウである。ま
た、ウィンドウw13はウィンドウw12内の矩形領域
{(x5,y5),(w5,h5)}にてマウス#3が
クリックされた場合に貼付けられる内容を事前に確認す
るために、画像表示システム3がクリップボードの内容
を表示するクリップボード表示用ウィンドウである。
【0051】このウィンドウw12のようなポップアッ
プウィンドウは、メニューバーウィンドウw2の機能選
択ウィンドウw3〜w5のように、アプリケーション表
示画面内の固定された位置には表示されず、クリック位
置の周辺に表示される。従って、図11(a)に示す情
報蓄積部8に記録された判定情報においては、“トップ
レベル”というようなウィンドウの種類とその中の矩形
領域座標では記述することはできない。そこで、このよ
うなアプリケーション1の起動や起動後の操作手順等に
依存する判定情報を確定するために確定化情報を用い
る。
【0052】ウィンドウw12の識別子を獲得する一つ
の方法は、画像表示システム3が最初に確定化情報に基
づいてアプリケーションに「ウィンドウw6にてマウス
#3をクリックする」という入力メッセージを送ってウ
ィンドウw12を表示させる。アプリケーション1はウ
ィンドウw12を表示するために、ウィンドウシステム
2へウィンドウw12の識別子を含む出力メッセージを
送るので、画像表示システム3はそのメッセージを観察
してw12の識別子を獲得する。そのときの確定化情報
を以下に示す。
【0053】[初期設定] TransCord(wid1,xa,ya,wid6,xb,yb ) wid12 = GetMbWind(wid6,xb,yb, マウス#3)
【0054】この確定化情報は、まず、アプリケーショ
ン起動後に画像表示システム3が獲得したトップレベル
ウィンドウw1の識別子と、トップレベルウィンドウ座
標系で記述されたウィンドウw6内の任意の点座標(x
a,ya)を入力パラメータとして、関数“Trans
Cord”によりウィンドウw6の識別子とそのウィン
ドウの座標系における点の座標(xb,yb)を獲得
し、次に、それらの値とマウス#3を入力パラメータと
して、関数“GetMbWind”によりウィンドウw
12の識別子を獲得せよという手順を記述している。
【0055】また、ウィンドウw12の識別子を獲得す
る他の方法は、以下に示す確定化情報を用いるものであ
る。
【0056】[初期設定] TransCord(wid1,xa,ya,wid6,xb,yb ) [メッセージ判定時] if message =(マウス#3,wid6) wid12 = Stealwind
【0057】画像表示システム3はこの確定化情報に基
づいて、まず関数“TransCord”にてウィンド
ウw6の識別子を獲得する。そしてメッセージ判定部5
がメッセージを横取りして判定する際に、それがウィン
ドウw6で発生したマウス#3の入力メッセージである
ならば、関数“StealWind”によりアプリケー
ション1が、そのメッセージの後にウィンドウw12を
表示するためにウィンドウシステム2に送る出力メッセ
ージを観察することにより、ウィンドウw12の識別子
を獲得する。この方法は前者の方法に比べ、メッセージ
判定部5にてメッセージを常時判定する必要があるが、
ポップアップウィンドウを表示する毎にウィンドウの生
成と破壊を行うので、そのたびにウィンドウw12の識
別子が異なるアプリケーションであっても対応できる。
【0058】以上説明したように、この実施例5によれ
ば、判定情報がアプリケーション1の起動や起動後の操
作手順等に依存する場合であっても、確定化情報に基づ
いて画像表示システム3が自動的に判定情報を確定し、
アプリケーション表示画面の領域と機能を対応付けるこ
とができるという効果がある。
【0059】実施例6.次に、この発明の実施例6を図
について説明する。図13はこの発明の一実施例の構成
を示すブロック図である。図において、1はアプリケー
ション、2はウィンドウシステム、3は画像表示システ
ム、5はメッセージ判定部、6は機能実行部、7は判定
情報定義部、8は情報蓄積部、9は判定情報読み出し
部、10は判定情報記録部、11は判定情報確定部であ
り、それらは図8および図10にて同一符号を付したも
のと同一、あるいは相当部分である。なお、この実施例
6は図10〜図12で説明した実施例5に、図8および
図9で説明した実施例4にある判定情報定義部7と判定
情報記録部10を付加した構成となっている。
【0060】次に動作について説明する。実施例4の場
合と同様に、判定情報定義部7が表示するメニューやメ
ッセージに従って、操作者が介在するアプリケーション
表示画面上でマウス等を用いて対話的に判定情報と確定
化情報を定義し、この判定情報がメッセージ判定部5や
機能実行部6に参照されるとともに、操作者の指示によ
りその判定情報と確定化情報が判定情報記録部10によ
って情報蓄積部8にファイルとして記録される。また、
実施例5の場合と同様に、判定情報読み出し部9によっ
て情報蓄積部8よりそこに記録されている判定情報と確
定化情報が読み出され、判定情報確定部11はその確定
化情報に基づいて第2の判定情報を確定する。この第2
の判定情報が第1の判定情報とともにメッセージ判定部
5や機能実行部6によって参照される。このようにし
て、判定情報が対話的に定義された後、または判定情報
と確定化情報が読み出された後に、メッセージ判定部5
で入力メッセージを横取りして判定を行い、機能実行部
6にて機能実行するのは実施例5と同様である。
【0061】以上説明したように、この実施例6によれ
ば、判定情報をアプリケーション起動毎に対話的に定義
できるとともに、アプリケーション起動後に自動的に対
応付けを行うための判定情報と確定化情報を対話的に定
義し記録することができるため、判定情報がアプリケー
ションの起動や起動後の操作手順等に依存する場合も含
めて、操作者の使い方や機能の種類に応じた領域と機能
の対応付けを行うことが可能になるという効果がある。
【0062】実施例7.次に、この発明の実施例7を図
について説明する。この実施例7はこの発明の一実施例
である。なお、その構成は図13に示した実施例6の場
合と同様であるが、機能実行部6が画像表示システム3
の生成する画像をスクロール表示させる機能を有してい
る点で、実施例6のものとは異なっている。また、図1
4はトップレベルウィンドウw1の下に生成されたスク
ロール指示ウィンドウw20を示す説明図で、周辺の数
字は左上角を原点とする座標であり、スクロールを指示
する4つの矩形領域には、黒塗りの三角形でそれぞれの
スクロール方向が示されている。
【0063】次に動作について説明する。ここで、図1
5はアプリケーション表示画面における個別情報表示ウ
ィンドウw7での仮想イメージデータのスクロールを示
す説明図である。この図15に示すように、アプリケー
ション1は操作者がウィンドウw20でマウス#1をク
リックする度に、ウィンドウw20におけるクリック位
置に対応した上下左右の各方向に、ウィンドウw7に表
示された画像を1移動単位(左右方向はΔx,上下方向
はΔy)ずつ移動させて表示するスクロール表示機能を
有している。図15では右スクロールの位置をクリック
した場合について例示している。
【0064】図16はこの画像表示システム3によって
生成される画像表示システム表示画面を、アプリケーシ
ョン表示画面のスクロールに連動してスクロールするた
めの判定情報の一例を示す説明図である。図17はこの
画像表示システム表示画面の連動スクロールを説明する
ための仮想イメージデータを示す説明図で、同図(a)
はアプリケーション画像、同図(b)は画像表示システ
ムの上書き画像を示している。また、図18は連動スク
ロール時の画面表示の推移を示す説明図である。例えば
ウィンドウw20の領域{(100,50),(50,
50)}でマウス#1の入力メッセージが発生すると、
メッセージ判定部5はその入力メッセージをアプリケー
ション1に送りウィンドウw7の画像を右方向に1移動
単位(△x,0)ずつ移動させて表示させるとともに、
機能実行部6の関数“Scroll”によって、画像表
示システム表示画面である機能実行部6の生成する上書
き画像をアプリケーション画像と同様に、右方向に1移
動単位(△x,0)ずつ移動させてウィンドウw7に重
畳表示する。
【0065】このウィンドウw20の4つの矩形領域で
発生した入力メッセージに対応して各々の方向に連動ス
クロールさせる場合の処理手順を図19のフローチャー
トに示す。メッセージ判定部5においてメッセージを観
察し、それが入力メッセージか出力メッセージかをステ
ップST1で判定し、出力メッセージであればステップ
ST2にてそれをウィンドウシステム2に送る。一方、
入力メッセージであればステップST3でそれをアプリ
ケーション1へ送るとともに、ステップST4でその入
力メッセージがウィンドウw20でマウス#1をクリッ
クしたものか否かを判定する。その判定結果が“YE
S”であれば、マウス#1でクリックされたウィンドウ
w20の領域をステップST5で識別し、機能実行部6
は関数“Scroll”によって、それが“上”に対応
するものであればステップST6で、(0,Δy)、
“下”に対応するものであればステップST7で(0,
−Δy)“右”に対応するものであればステップST8
(Δx,0)、“左”に対応するものであればステップ
ST9で(−Δx,0)のスクロールを行う。これによ
り、アプリケーション表示画面のスクロールに連動して
画像表示システム表示画面がスクロールされる。
【0066】以上説明したように、この実施例7によれ
ば、判定情報として、アプリケーション表示画面のスク
ロール指示ウィンドウw20からの入力メッセージに対
して画像表示システム表示画面のスクロール機能を対応
付けることにより、アプリケーション表示画面のスクロ
ールに連動して画像表示システム表示画面をスクロール
することができる。さらにこの実施例7で説明したよう
に、画像表示システム3が生成する上書き画像を下絵と
なるアプリケーション画像と連動させてスクロールする
ことにより、スクロールを必要とするサイズの大きなア
プリケーションの画像に対しても画像全体に上書きを行
うことができるという効果がある。
【0067】実施例8.次に、この発明の実施例8を図
について説明する。この実施例8はこの発明の一実施例
である。この実施例8もその構成は図13に示した実施
例7の場合と同様であるが、機能実行部6が画像表示シ
ステム表示画面をスクロールさせる際、あらかじめ定め
られた条件を満足するまで1移動単位ずつの移動を累積
計算し、条件を満たした段階で累積した移動単位分の距
離だけ一括して移動させる機能を有している点で、実施
例7のものとは異なっている。
【0068】次に動作について説明する。ここで、図2
0はアプリケーション表示画面のスクロールに連動して
画像表示システム表示画面をスクロールするための判定
情報の一例を示す説明図である。メッセージ判定部にて
観察するメッセージが入力メッセージである場合はアプ
リケーションにそのメッセージを送り、そのメッセージ
が図20に示す入力メッセージの場合にはアプリケーシ
ョン表示画面のスクロールが行われるが、機能実行部6
においても、関数“Scroll2”にて連動スクロー
ルが行われる。この関数“Scroll2”では、まず
スクロールの方向に応じて1移動単位ずつ移動した距離
の累積計算を行い、あらかじめ定められた所定の条件、
例えば累積された距離|x+y|があらかじめ定められ
た長さLを越えた場合には、関数“Scroll”にて
画像表示システム表示画面を(x,y)だけスクロール
した後、累積値(x,y)=(0,0)にクリアする。
また、当該条件を満足するまで、すなわち累積距離|x
+y|がL以下である場合にはスクロールは行わない。
【0069】図21はこのウィンドウw20の4つの矩
形領域で発生したメッセージに対応して各々の方向に連
動スクロールさせる際の処理手順を示すフローチャート
である。この場合、メッセージ判定部5にてマウス#1
でクリックされたウィンドウw20の領域を識別するま
でのステップST11〜ステップST15の処理は、実
施例7の図19に示したステップST1〜ステップST
5の処理と同様であるためその説明は省略する。その
後、機能実行部6は関数“Scroll2”によって、
ステップST15の識別結果が“上”に対応するもので
あればステップST16で(y=y+Δy)、“下”に
対応するものであればステップST17で(y=y−Δ
y)、“右”に対応するものであればステップST18
で(x=x+Δx)、“左”に対応するものであればス
テップST19で(x=x−Δx)による移動距離の累
積計算を行い、ステップST20において、その累積さ
れた距離|x+y|とあらかじめ定められた長さLとを
比較する。その結果、累積距離|x+y|がL以下であ
ればスクロールは行わずにそのままステップST11に
戻る。一方、累積距離|x+y|がLを超えていれば、
関数“Scroll”にてステップST21において画
像表示システム表示画面を(x,y)だけスクロール
し、ステップST22にて累積値を(x,y)=(0,
0)にクリアしてステップST11に戻る。
【0070】以上説明したように、この実施例8によれ
ば、機能実行部6にてアプリケーション表示画面のスク
ロール距離がある長さを越えた場合等、あらかじめ定め
られた条件を満足した場合に画像表示システム表示画面
をその距離分だけスクロールさせているため、実施例7
における入力メッセージが発生する都度画像表示システ
ム表示画面をスクロールする場合と比べ、両方同時にス
クロールされない代わりにスクロールの応答性が改善さ
れるという効果がある。
【0071】なお、この実施例8では画像表示システム
表示画面をスクロールさせる条件として、累積距離|x
+y|が長さLを越える場合について説明したが、例え
ばスクロールウィンドウw20で発生する入力メッセー
ジ間隔が、あらかじめ定められた時間Tを越える場合に
スクロールさせるという条件にしても構わない。
【0072】実施例9.次に、この発明の実施例9を図
について説明する。図22はこの発明の一実施例の構成
を示すブロック図である。図において、1はアプリケー
ション、2はウィンドウシステム、3は画像表示システ
ム、5はメッセージ判定部、6は機能実行部、7は判定
情報定義部であり、図13に同一符号を付したものと同
一、あるいは相当部分である。また、12は操作者から
の画像表示システム表示画面のスクロール実行指示を受
ける対話部である。なお、機能実行部6は、あらかじめ
定められた条件を満足した時点ではなく、対話部12が
スクロール実行指示を受け取った時点で累積移動単位分
の距離だけ一括して移動させるものである点で、実施例
8のものとは異なっている。
【0073】次に動作について説明する。メッセージ判
定部5にて観察する入力メッセージが対話部12への画
像表示システム表示画面のスクロール実行指示を示す、
マウス#3の入力メッセージでなければそれをアプリケ
ーション1に送る。なお、その入力メッセージが図20
に示すメッセージの場合にはアプリケーション画面のス
クロールが行われるが、機能実行部6においてはスクロ
ールの方向に応じて移動単位ずつの移動距離を累積して
その累積値(x,y)を求める。操作者からのスクロー
ル指示を示す入力メッセージの場合には、対話部12を
経由して機能実行部6にスクロール指示が送られ、関数
“Scroll”にて画像表示システム表示画面を
(x,y)だけスクロールした後、累積値(x,y)=
(0,0)にクリアする。
【0074】図23はこのウィンドウw20の4つの矩
形領域で発生したメッセージに対応して各々の方向に連
動スクロールさせる際の処理手順を示すフローチャート
である。まず、ステップST31でメッセージ判定部5
が観察しているメッセージが入力メッセージか出力メッ
セージかを判定し、出力メッセージであればステップS
T32でそれをウィンドウシステム2へ送る。一方、そ
れが入力メッセージであれば、ステップST33でその
入力メッセージがマウス#3によるスクロール実行指示
であるか否かを判定し、対話部12へのスクロール実行
指示でなければ、ステップST34でアプリケーション
1にそのメッセージを送る。次に、ステップST35で
その入力メッセージがウィンドウw20でマウス#1を
クリックしたものか否かを判定する。その判定の結果が
“YES”であれば、マウス#1でクリックされたウィ
ンドウw20の領域をステップST36で識別し、それ
が“上”に対応するものであればステップST37で
(y=y+Δy)、“下”に対応するものであればステ
ップST38で(y=y−Δy)、“右”に対応するも
のであればステップST39で(x=x+Δx)、
“左”に対応するものであればステップST40で(x
=x−Δx)による移動距離の累積計算を行う。一方、
ステップST33の判定結果が対話部12へのスクロー
ル実行指示を示すマウス#3の入力メッセージであった
場合には、ステップST41において画像表示システム
表示画面を(x,y)だけスクロールした後、ステップ
ST42で累積値を(x,y)=(0,0)にクリアす
る。
【0075】以上説明したように、この実施例9によれ
ば、操作者からの指示があった時点で画像表示システム
表示画面のスクロールを行うため、実施例8と同様にス
クロールの応答性が改善されるとともに、操作者の要求
するタイミングで連動スクロールを行うことができると
いう効果がある。
【0076】実施例10.次に、この発明の実施例10
を図について説明する。この実施例10はこの発明の一
実施例であり、一つのアプリケーションあるいはネット
ワーク接続された複数の端末で動作する同一のアプリケ
ーションと、複数のウィンドウシステムの間に介在し、
複数のウィンドウシステムからの入力メッセージを処理
してアプリケーションに送りアプリケーションの機能を
実行させたり、アプリケーションからの出力メッセージ
を複数のウィンドウシステムに送り複数のディスプレイ
に画面を表示するといったマルチディスプレイ機能を実
行する画像表示システムに関するものであって、図24
はその構成を示すブロック図である。図において、1は
アプリケーション、3は画像表示システム、5はメッセ
ージ判定部、6は機能実行部、7は判定情報定義部であ
り、前記実施例1〜6におけるそれらと同一、あるいは
相当部分である。また、2a,2bは複数(図示の場合
2つ)のウィンドウシステムであり、それぞれにws
1,ws2の識別子が与えられている。13はウィンド
ウシステム2bに表示される画像の拡大/縮小を行う画
像拡大縮小部、14はウィンドウシステム2bとのイン
タフェースをとるウィンドウインタフェース(以下ウィ
ンドウIFという)であり、これらは前記機能実行部6
内に備えられている。
【0077】次に動作について説明する。ここで、図2
5はこの実施例10が講演等のプレゼンテーションを支
援するために利用されることを想定した場合の、ウィン
ドウシステム2aおよび2bに表示される画面例を示す
説明図であり、同図(a)はウィンドウシステム2aに
表示される、発表者が画面切り替え等の操作を行うため
の操作用画面、同図(b)はウィンドウシステム2bに
表示される、視聴者が見る視聴者用画面である。図25
(b)に示した視聴者用画面にはウィンドウw33があ
り、そこに視聴者用の画像が大きく表示される。また、
図25(a)に示した操作用画面にはウィンドウw31
があり、そこにはウィンドウw33に表示される画像が
小さめに表示され、さらにその下部のウィンドウw32
には機能選択を行うためのメニューが表示される。アプ
リケーション1はもともと単一のディスプレイに対応し
ており、この例ではウィンドウシステム2aのウィンド
ウw31に表示される画面を生成するが、画像表示シス
テム3がそれを以下に説明する手順で視聴者用の画像を
拡大し、ウィンドウシステム2bのウィンドウw33に
も表示する。
【0078】図26はこのマルチディスプレイ機能を実
現するための判定情報の一例を示す説明図である。な
お、同図(a)はその判定情報そのものであり、wsn
(n=1,2,3,・・・)はウィンドウシステム2
a,2b,・・・の識別子、dsn(n=1,2,3,
・・・)は関数“WRDisp”のパラメータを示して
いる。また、同図(b)は前記判定情報における関数
“WRDisp”のパラメータ“ds3”を示してい
る。今、メッセージ判定部5において観察するメッセー
ジが、ウィンドウシステム2aのウィンドウw31への
出力メッセージ(主としてグラフィックスコマンド等の
表示を行うメッセージであり、リクエストとも呼ぶ)で
あるものとする。その場合、画像表示システム3はメッ
セージ判定部5よりそれをウィンドウシステム2aにメ
ッセージを送り、そのウィンドウw31に画像を表示す
るとともに、機能実行部6の関数“WRDisp”にて
その画像を拡大表示するためのメッセージのサイズ情報
変換処理を行った上で、判定情報のパラメータ“ds
3”で指定されたウィンドウシステム2bにメッセージ
を送り、ウィンドウw33に同様の画像を拡大表示させ
る。なお、画像拡大縮小部13は前述の画像拡大の処理
を行い、ウィンドウIF14はウィンドウシステム2a
用の出力メッセージを、判定情報のパラメータで指定さ
れたウィンドウシステム2b等の他のウィンドウシステ
ムに対応するように変換して送出する。
【0079】以上説明したように、この実施例10によ
れば、従来のように単一ディスプレイ用アプリケーショ
ンの画面全体を複数のディスプレイに表示するだけでな
く、判定情報で指定したアプリケーション表示画面の特
定の領域のみを複数のディスプレイに表示することがで
き、プレゼンテーション支援等のより広い用途に対応可
能となる効果がある。
【0080】実施例11.次に、この発明の実施例11
を図について説明する。この実施例11はこの発明の一
実施例で、前記実施例10と同様にマルチディスプレイ
機能を有する画像表示システムであり、図27はその構
成を示すブロック図である。図において、1はアプリケ
ーション、3は画像表示システム、5はメッセージ判定
部、6は機能実行部、7は判定情報定義部で、図24に
同一符号を付したそれらと同一、あるいは相当部分であ
る。この画像表示システム3には、それぞれws1,w
s2あるいはws3の識別子が与えられた3つのウィン
ドウシステム2a,2b,2cが接続されており、機能
実行部6にはそのウィンドウシステム2bに対応するウ
ィンドウIF14aとウィンドウシステム2cに対応す
るウィンドウIF14bが設けられている。
【0081】次に動作について説明する。ここで、図2
8は単一ディスプレイ用のアプリケーションが生成する
ウィンドウを、複数のウィンドウシステムから構成され
るグループにより共有する機能の画面表示例を示す説明
図であり、同図(a)はウィンドウシステム2aの表示
画面、同図(b)はウィンドウシステム2bの表示画
面、同図(c)はウィンドウシステム2cの表示画面を
それぞれ示している。この場合、ウィンドウシステム2
aの3つのウィンドウw41,w51,w61の内、ウ
ィンドウw41の内容は、ウィンドウシステム2bでは
ウィンドウw42、ウィンドウシステム2cではウィン
ドウw43の内容として全てのウィンドウシステム2a
〜2cで共有されており、ウィンドウw51の内容はウ
ィンドウシステム2aと2b(ウィンドウシステム2b
ではウィンドウw52)で、ウィンドウw61はウィン
ドウシステム2aと2c(ウィンドウシステム2cでは
ウィンドウw63)で共有されている。ここで、共有と
は少なくとも同じ画像が複数のウィンドウシステムのウ
ィンドウに表示され、さらに指定されたウィンドウシス
テムのウィンドウからは入力メッセージをアプリケーシ
ョン1に送りアプリケーション1の機能を実行できるこ
とを意味する。
【0082】図29はこのマルチディスプレイ機能を実
現するための判定情報の一例を示す説明図であり、同図
(a)はその判定情報そのもの、同図(b)はこの判定
情報における関数“WRDisp”のパラメータ“ds
4”,“ds5”および“ds6”を示している。今、
メッセージ判定部5において観察するメッセージがウィ
ンドウシステム2aのウィンドウw41への出力メッセ
ージであった場合、ウィンドウシステム2aにメッセー
ジを送ってウィンドウw41に画像を表示するととも
に、機能実行部6の関数“WDisp”にて判定情報の
パラメータ“ds4”で指定されたウィンドウシステム
2aのグループメンバであるウィンドウシステム2bお
よび2cの各々のウィンドウw42,w43にもメッセ
ージを送って同じ画像を表示する。またメッセージ判定
部5において観察するメッセージがウィンドウシステム
ws2のウィンドウw52からの入力メッセージであっ
た場合には、機能実行部6の関数“WInp”によりそ
のメッセージをアプリケーション1に送りアプリケーシ
ョンの機能を実行させる。ここでウィンドウIF14a
の機能は、アプリケーション1に送る入力メッセージに
対して、実施例10で説明した出力メッセージに対する
処理とは逆に、ウィンドウシステム2bのウィンドウw
52で発生した入力メッセージをウィンドウシステム2
aのウィンドウw51で発生した入力メッセージに変換
して送る処理を行う。
【0083】以上説明したように、この実施例11によ
れば、従来のように単一ディスプレイ用アプリケーショ
ンの画面全体を複数のディスプレイに表示するだけでな
く、判定情報で指定したアプリケーション表示画面の特
定の領域を、画像表示システムに接続された複数のディ
スプレイの内の特定のグループに表示し共有でき、全体
およびサブグループ間で情報の共有やコミュニケーショ
ンを行うグループワークに対応可能となる効果がある。
【0084】
【発明の効果】以上のように、請求項1に記載の発明に
よれば、判定情報として、アプリケーション表示画面内
の特定領域を記述する情報に当該アプリケーション表示
画面の全体画面あるいはウィンドウにおける座標情報を
含んだものを用いるように構成したので、判定情報で定
義されるアプリケーション表示画面内の特定の領域を、
従来のウィンドウ識別子だけでなく全体画面やウィンド
ウにおける座標情報でも記述することが可能となり、ア
プリケーション表示画面のウィンドウ構成のみに限定さ
れない領域に機能を対応付けることができる効果があ
る。
【0085】また、請求項2に記載の発明によれば、判
定情報定義部を設けて、アプリケーション表示画面内の
複数の特定領域におけるメッセージに対して領域毎に個
別の機能を実行するように、対話形式で判定情報の定義
を行うように構成したので、アプリケーション表示画面
の領域と機能の対応付けを、従来のように一つの領域に
対して一つの機能に限定せず、複数の領域に各々個別の
機能を対応付けることが可能となり、アプリケーション
表示画面の構成に合わせて種々の機能を付加することが
できるという効果がある。
【0086】また、請求項3に記載の発明によれば、判
定情報をアプリケーション毎にあらかじめ定義して情報
蓄積部に格納しておき、メッセージ判定部ではこの情報
蓄積部より判定情報読み出し部で読み出した判定情報を
用いるように構成したので、従来のようにアプリケーシ
ョン表示画面の特定の領域と機能の対応付けをアプリケ
ーション起動後に毎回対話操作によって行うのではな
く、アプリケーション毎に予め定義され記録された判定
情報を読み出して、アプリケーションを起動あるいは指
定した後に自動的に対応付けることが可能となり、操作
が簡単なものになる効果がある。
【0087】また、請求項4に記載の発明によれば、判
定情報定義部で定義された判定情報を判定情報記録部に
て情報蓄積部に格納し、メッセージ判定部ではこの情報
蓄積部より判定情報読み出し部で読み出した判定情報を
用いるように構成したので、判定情報をアプリケーショ
ン起動毎に対話的に定義する以外に、アプリケーション
起動後に自動的に対応付けを行うための判定情報を対話
的に定義して記録することが可能となり、操作者の使い
方や機能の種類に応じた領域と機能の対応付けを行うこ
とができる効果がある。
【0088】また、請求項5に記載の発明によれば、判
定情報をアプリケーションの起動や起動後の操作手順等
に依存しない第1の判定情報と、それらに依存する第2
の判定情報で構成し、この判定情報とともに、前記第2
の判定情報をアプリケーション起動以降に確定するため
の確定化情報を情報蓄積部に格納しておき、判定情報確
定部にて第2の判定情報を、それより読み出された確定
化情報に基づいてアプリケーションの所定の機能が実行
されたときに、アプリケーションとウィンドウシステム
間でやりとりされるメッセージより確定するように構成
したので、判定情報がアプリケーションの起動や起動後
の操作手順等に依存する場合であっても、確定化情報に
基づいて当該画像表示システムが自動的に判定情報を確
定し、アプリケーション表示画面の領域と機能を対応付
けることが可能となり、操作が簡単なものになる効果が
ある。
【0089】また、請求項6に記載の発明によれば、第
1の判定情報と第2の判定情報よりなる判定情報および
確定化情報を、判定情報定義部にて定義して情報蓄積部
に格納し、判定情報確定部にて第2の判定情報をそれよ
り読み出された確定化情報に基づいて、アプリケーショ
ンの所定の機能が実行されたときにアプリケーションと
ウィンドウシステム間でやりとりされるメッセージより
確定するように構成したので、判定情報をアプリケーシ
ョン起動毎に対話的に定義する以外に、アプリケーショ
ン起動後に自動的に対応付けを行うための判定情報と確
定化情報を対話的に定義して記録することが可能とな
り、判定情報がアプリケーションの起動や起動後の操作
手順等に依存する場合も含めて、操作者の使い方や機能
の種類に応じた領域と機能の対応付けを行うことができ
る効果がある。
【0090】また、請求項7に記載の発明によれば、判
定情報としてアプリケーション表示画面のスクロールを
指示する領域からの入力メッセージに対し画像表示シス
テム表示画面のスクロール機能を対応付けるようにし、
入力メッセージがスクロール指示を行う所定領域からの
ものである場合に、機能実行部が判定情報に基づいた画
像表示システム表示画面のスクロール機能を実行すると
ともに、アプリケーションにもその入力メッセージを送
ってアプリケーション表示画面をスクロールさせるよう
に構成したので、アプリケーション表示画面のスクロー
ルに連動して画像表示システム表示画面をスクロールさ
せることが可能となる効果がある。
【0091】また、請求項8に記載の発明によれば、入
力メッセージがスクロール指示を行う所定領域からのも
のである場合に、機能実行部がアプリケーション表示画
面のスクロール指示のメッセージが発生する度にアプリ
ケーション表示画面を1移動単位分ずつスクロールさせ
る一方、画像表示システム表示画面についてはあらかじ
め定められた条件を満足するまでその1移動単位ずつの
移動を累積し、その条件を満足したときに累積移動単位
分のスクロールを行うように構成したので、条件を満足
するまでアプリケーション表示画面のみをスクロールさ
せ、条件を満足した時点ではじめて画像表示システム表
示画面がスクロールされるようになり、アプリケーショ
ン表示画面のスクロール応答性を改善することができる
効果がある。
【0092】また、請求項9に記載の発明によれば、入
力メッセージがスクロール指示を行う所定領域からのも
のである場合に、機能実行部がアプリケーション表示画
面のスクロール指示のメッセージが発生する度にアプリ
ケーション表示画面を1移動単位分ずつスクロールさせ
る一方、画像表示システム表示画面については、操作者
からのスクロール実行指示を対話部で受けるまでその1
移動単位ずつの移動を累積し、対話部でそれを受けたと
きに累積移動単位分のスクロールを行うように構成した
ので、操作者から指示があるまでアプリケーション表示
画面のみをスクロールさせ、指示があった時点ではじめ
て画像表示システム表示画面がスクロールされるように
なり、アプリケーション表示画面のスクロール応答性が
改善されるとともに、操作者の要求するタイミングで連
動スクロールを行うことができる効果がある。
【0093】また、請求項10に記載の発明によれば、
一つのアプリケーションあるいはネットワーク接続され
た複数の端末で使用される同一のアプリケーションと複
数のウィンドウシステムの間に介在する画像表示システ
ムにて、判定情報として特定のウィンドウシステムに表
示されるアプリケーション表示画面の特定領域に関する
情報を含んだものを用いるように構成したので、従来の
ように単一ディスプレイ用アプリケーションの画面全体
を複数のディスプレイに表示するだけでなく、判定情報
で指定したアプリケーション表示画面の特定の領域のみ
を複数のディスプレイに表示することが可能となり、プ
レゼンテーション支援等のより広い用途に対応できる効
果がある。
【0094】また、請求項11に記載の発明によれば、
判定情報として、複数のウィンドウシステムのなかで1
つ以上の特定のウィンドウシステムをグループとして、
そのグループのウィンドウシステムに表示されるアプリ
ケーション表示画面の特定領域に関する情報を含んだも
のを用いるように構成したので、従来のように単一ディ
スプレイ用アプリケーションの画面全体を複数のディス
プレイに表示するだけでなく、判定情報で指定したアプ
リケーション表示画面の特定の領域を画像表示システム
に接続された複数のディスプレイのうちの特定のグルー
プに表示して共有することが可能となり、全体およびサ
ブグループ間で情報の共有やコミュニケーションを行う
グループワークに対応できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例1による画像表示システム
の構成を示すブロック図である。
【図2】 上記実施例における判定情報を示す説明図で
ある。
【図3】 この発明の実施例2における判定情報を示す
説明図である。
【図4】 上記実施例におけるアプリケーション表示画
面の表示例を示す説明図である。
【図5】 この発明の実施例3による画像表示システム
の構成を示すブロック図である。
【図6】 上記実施例における判定情報を示す説明図で
ある。
【図7】 上記実施例におけるアプリケーション表示画
面の表示例を示す説明図である。
【図8】 この発明の実施例4による画像表示システム
の構成を示すブロック図である。
【図9】 上記実施例における判定情報を示す説明図で
ある。
【図10】 この発明の実施例5による画像表示システ
ムの構成を示すブロック図である。
【図11】 上記実施例における判定情報を示す説明図
である。
【図12】 上記実施例におけるアプリケーション表示
画面の表示例を示す説明図である。
【図13】 この発明の実施例6による画像表示システ
ムの構成を示すブロック図である。
【図14】 この発明の実施例7におけるスクロール指
示ウィンドウを示す説明図である。
【図15】 上記実施例におけるアプリケーション表示
画面のスクロールを示す説明図である。
【図16】 上記実施例における判定情報を示す説明図
である。
【図17】 上記実施例における連動スクロールの概念
を示す説明図である。
【図18】 上記実施例における連動スクロールによる
画面表示の推移を示す説明図である。
【図19】 上記実施例における連動スクロールの処理
手順を示すフローチャートである。
【図20】 この発明の実施例8における判定情報を示
す説明図である。
【図21】 上記実施例における連動スクロールの処理
手順を示すフローチャートである。
【図22】 この発明の実施例9による画像表示システ
ムの構成を示すブロック図である。
【図23】 上記実施例における連動スクロールの処理
手順を示すフローチャートである。
【図24】 この発明の実施例10による画像表示シス
テムの構成を示すブロック図である。
【図25】 上記実施例におけるマルチディスプレイ機
能による画面表示例を示す説明図である。
【図26】 上記実施例における判定情報を示す説明図
である。
【図27】 この発明の実施例11による画像表示シス
テムの構成を示すブロック図である。
【図28】 上記実施例における画面表示例を示す説明
図である。
【図29】 上記実施例における判定情報を示す説明図
である。
【図30】 従来の画像表示システムの構成を示すブロ
ック図である。
【図31】 従来のアプリケーション表示画面の表示の
一例を示す説明図である。
【図32】 そのときのウィンドウ階層構成を示す説明
図である。
【図33】 そのときの判定情報の一例を示す説明図で
ある。
【図34】 従来のアプリケーション表示画面の表示の
他の例を示す説明図である。
【図35】 そのときのウィンドウ階層構成を示す説明
図である。
【図36】 そのときの判定情報の一例を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
1 アプリケーション、2,2a,2b,2c ウィン
ドウシステム、3 画像表示システム、5 メッセージ
判定部、6 機能実行部、7 判定情報定義部、8 情
報蓄積部、9 判定情報読み出し部、10 判定情報記
録部、11 判定情報確定部、12 対話部。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウィンドウシステムとこのウィンドウシ
    ステム上で稼動するアプリケーションの間でやりとりさ
    れるメッセージを横取りし、そのメッセージが、アプリ
    ケーション表示画面内の特定の領域を記述する情報とし
    て、当該アプリケーション表示画面の全体画面あるいは
    ウィンドウにおける座標情報を含む判定情報によって定
    義された、アプリケーション表示画面内の特定の領域に
    おけるメッセージであるか否かを判定するメッセージ判
    定部と、それが前記特定の領域におけるメッセージであ
    る場合に、前記判定情報で定義された機能を実行する機
    能実行部とを備えた画像表示システム。
  2. 【請求項2】 ウィンドウシステムとこのウィンドウシ
    ステム上で稼動するアプリケーションの間でやりとりさ
    れるメッセージを横取りし、そのメッセージが判定情報
    で定義されたアプリケーション表示画面内の特定の領域
    におけるメッセージであるか否かを判定するメッセージ
    判定部と、それが前記特定の領域におけるメッセージで
    ある場合に、前記判定情報で定義された機能を実行する
    機能実行部と、前記アプリケーション表示画面内の複数
    の特定の領域におけるメッセージに対して、前記各領域
    毎に個別の機能を実行するように、対話形式で前記判定
    情報の定義を行う判定情報定義部とを備えた画像表示シ
    ステム。
  3. 【請求項3】 ウィンドウシステムとこのウィンドウシ
    ステム上で稼動するアプリケーションの間でやりとりさ
    れるメッセージを横取りし、そのメッセージが判定情報
    で定義されたアプリケーション表示画面内の特定の領域
    におけるメッセージであるか否かを判定するメッセージ
    判定部と、それが前記特定の領域におけるメッセージで
    ある場合に、前記判定情報で定義された機能を実行する
    機能実行部と、前記アプリケーション毎にあらかじめ定
    義された前記判定情報が格納された情報蓄積部と、前記
    情報蓄積部より前記判定情報の読み出しを行う判定情報
    読み出し部とを備えた画像表示システム。
  4. 【請求項4】 ウィンドウシステムとこのウィンドウシ
    ステム上で稼動するアプリケーションの間でやりとりさ
    れるメッセージを横取りし、そのメッセージが判定情報
    で定義されたアプリケーション表示画面内の特定の領域
    におけるメッセージであるか否かを判定するメッセージ
    判定部と、それが前記特定の領域におけるメッセージで
    ある場合に、前記判定情報で定義された機能を実行する
    機能実行部と、前記判定情報が格納される情報蓄積部
    と、前記判定情報の定義を対話形式で行う判定情報定義
    部と、前記判定情報定義部で定義された判定情報を前記
    情報蓄積部に記録する判定情報記録部と、前記情報蓄積
    部より前記判定情報の読み出しを行う判定情報読み出し
    部とを備えた画像表示システム。
  5. 【請求項5】 ウィンドウシステムとこのウィンドウシ
    ステム上で稼動するアプリケーションの間でやりとりさ
    れるメッセージを横取りし、そのメッセージが判定情報
    で定義されたアプリケーション表示画面内の特定の領域
    におけるメッセージであるか否かを判定するメッセージ
    判定部と、それが前記特定の領域におけるメッセージで
    ある場合に、前記判定情報で定義された機能を実行する
    機能実行部と、前記アプリケーション毎にあらかじめ定
    義された、アプリケーションの起動や起動後の操作手順
    等に依存しない第1の判定情報と前記操作手順等に依存
    する第2の判定情報から成る判定情報、および前記第2
    の判定情報をアプリケーション起動以降に確定するため
    に必要な確定化情報が格納された情報蓄積部と、前記判
    定情報および確定化情報を前記情報蓄積部より読み出す
    判定情報読み出し部と、前記確定化情報に基づいて前記
    アプリケーションの所定の機能が実行されたときに、前
    記ウィンドウシステムとアプリケーションの間でやりと
    りされるメッセージから、前記第2の判定情報を確定す
    る判定情報確定部とを備えた画像表示システム。
  6. 【請求項6】 ウィンドウシステムとこのウィンドウシ
    ステム上で稼動するアプリケーションの間でやりとりさ
    れるメッセージを横取りし、そのメッセージが判定情報
    で定義されたアプリケーション表示画面内の特定の領域
    におけるメッセージであるか否かを判定するメッセージ
    判定部と、それが前記特定の領域におけるメッセージで
    ある場合に、前記判定情報で定義された機能を実行する
    機能実行部と、前記アプリケーションの起動や起動後の
    操作手順等に依存しない第1の判定情報と前記操作手順
    等に依存する第2の判定情報から成る判定情報、および
    前記第2の判定情報をアプリケーション起動以降に確定
    するために必要な確定化情報が格納される情報蓄積部
    と、前記判定情報と確定化情報の定義を対話方式で行う
    判定情報定義部と、前記判定情報定義部で定義された前
    記判定情報および確定化情報を前記情報蓄積部に記録す
    る判定情報記録部と、前記情報蓄積部より前記判定情報
    および確定化情報の読み出しを行う判定情報読み出し部
    と、前記確定化情報に基づいて前記アプリケーションの
    所定の機能が実行されたときに、前記ウィンドウシステ
    ムとアプリケーションの間でやりとりされるメッセージ
    から、前記第2の判定情報を確定する判定情報確定部と
    を備えた画像表示システム。
  7. 【請求項7】 前記アプリケーションがアプリケーショ
    ン表示画面の所定領域における入力メッセージに対応し
    て画面をスクロールする機能を有し、前記判定情報に、
    前記所定領域における入力メッセージに対して、当該画
    像表示システムによって生成された画像表示システム表
    示画面をスクロールさせるのに必要な情報を持たせ、前
    記所定領域における入力メッセージである場合に、前記
    判定情報に基づいて前記画像表示システム表示画面をス
    クロールさせるとともに、アプリケーションにも当該入
    力メッセージを送り、アプリケーション表示画面のスク
    ロールを行わせる機能を、前記機能実行部に持たせたこ
    とを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1項に記載の
    画像表示システム。
  8. 【請求項8】 前記機能実行部が、前記所定領域におけ
    る入力メッセージである場合に、アプリケーションに入
    力メッセージを送ってアプリケーション表示画面を1移
    動単位分ずつ移動させる一方、前記画像表示システム表
    示画面については、あらかじめ定められた条件を満足す
    るまでその移動単位ずつの移動を累積計算し、その条件
    を満足した時点で累積移動単位分の距離だけ画像表示シ
    ステム表示画面をスクロールさせることを特徴とする請
    求項7に記載の画像表示システム。
  9. 【請求項9】 前記画像表示システム表示画面のスクロ
    ール実行指示を受ける対話部を備え、前記機能実行部
    が、前記所定領域における入力メッセージである場合
    に、アプリケーションに入力メッセージを送ってアプリ
    ケーション表示画面を1移動単位分ずつ移動させる一
    方、前記画像表示システム表示画面については、前記対
    話部が前記スクロール実行指示を受けるまでその移動単
    位ずつの移動を累積計算し、前記スクロール実行指示が
    あった時点で累積移動単位分の距離だけ画像表示システ
    ム表示画面をスクロールさせることを特徴とする請求項
    7に記載の画像表示システム。
  10. 【請求項10】 前記判定情報に、複数の前記ウィンド
    ウシステムからの入力メッセージを処理して前記アプリ
    ケーションに送ってアプリケーションの機能を実行さ
    せ、また前記アプリケーションからの出力メッセージを
    複数の前記ウィンドウシステムに送ってそのディスプレ
    イに表示するマルチディスプレイ機能を実現する際の、
    前記複数のウィンドウシステムのなかの特定のウィンド
    ウシステムに表示されるアプリケーション表示画面の、
    特定の領域に関する情報を持たせたことを特徴とする請
    求項1〜6のいずれか1項に記載の画像表示システム。
  11. 【請求項11】 前記判定情報に、前記複数のウィンド
    ウシステムのなかで1つ以上の特定のウィンドウシステ
    ムをグループとし、そのグループのウィンドウシステム
    に表示されるアプリケーション表示画面の特定の領域に
    関する情報を持たせたことを特徴とする請求項10に記
    載の画像表示システム。
JP6189678A 1994-08-11 1994-08-11 画像表示システム Pending JPH0854999A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001034452A (ja) * 1999-07-16 2001-02-09 Nec Software Kobe Ltd 操作支援装置、操作支援方法、および記録媒体
JP2013517557A (ja) * 2010-01-13 2013-05-16 マイクロソフト コーポレーション アプリケーションの表示機能の拡張
JP2013532317A (ja) * 2010-08-18 2013-08-15 ▲騰▼▲訊▼科技(深▲セン▼)有限公司 インスタント通信ツールおよびインスタント通信ツールが便利検索を実現する方法

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