JPH0816089B2 - 5−ヒドロキシアントラニル酸エステルの製造方法 - Google Patents
5−ヒドロキシアントラニル酸エステルの製造方法Info
- Publication number
- JPH0816089B2 JPH0816089B2 JP14089387A JP14089387A JPH0816089B2 JP H0816089 B2 JPH0816089 B2 JP H0816089B2 JP 14089387 A JP14089387 A JP 14089387A JP 14089387 A JP14089387 A JP 14089387A JP H0816089 B2 JPH0816089 B2 JP H0816089B2
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- Japan
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- hydroxyanthranilic acid
- acid ester
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- hydroxyanthranilic
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Description
【発明の詳細な説明】 本発明は、5−ヒドロキシアントラニル酸エステルの
製造方法に関し、更に詳細には、次の一般式(I) (式中、Rは低級アルキル又はベンジルを示す) で表わされる5−ヒドロキシアントラニル酸エステルの
製造方法に関する。
製造方法に関し、更に詳細には、次の一般式(I) (式中、Rは低級アルキル又はベンジルを示す) で表わされる5−ヒドロキシアントラニル酸エステルの
製造方法に関する。
上記一般式(I)で表わされる5−ヒドロキシアント
ラニル酸エステルは、医薬、農薬等の中間体として広く
使用することができ、殊に本発明者らにより見い出され
た、抗潰瘍作用及び胃腸の細胞保護作用を有する、一般
式(II) (式中、Y1及びY2は水素、ハロゲン、アルコキシ、ア
ルキル、トリフルオロメチル、アミン等を示し、R1はア
ルキルを示し、R2及びR3はそれぞれ水素、鎖状又は環状
アルキル、アリール、アラルキルを示す) で表わされる2−(2−置換アミノ−5−アルコキシベ
ンジルスルフィニル)ベンズイミダゾール誘導体(特開
昭61-221175,特願昭61-82268)の重要な合成中間体であ
る。
ラニル酸エステルは、医薬、農薬等の中間体として広く
使用することができ、殊に本発明者らにより見い出され
た、抗潰瘍作用及び胃腸の細胞保護作用を有する、一般
式(II) (式中、Y1及びY2は水素、ハロゲン、アルコキシ、ア
ルキル、トリフルオロメチル、アミン等を示し、R1はア
ルキルを示し、R2及びR3はそれぞれ水素、鎖状又は環状
アルキル、アリール、アラルキルを示す) で表わされる2−(2−置換アミノ−5−アルコキシベ
ンジルスルフィニル)ベンズイミダゾール誘導体(特開
昭61-221175,特願昭61-82268)の重要な合成中間体であ
る。
上記一般式(II)で表わされる化合物の一つである2
−(2−ジメチルアミノ−5−メトキシベンジルスルフ
ィニル)ベンズイミダゾールは例えば以下に示す反応工
程により得られる。
−(2−ジメチルアミノ−5−メトキシベンジルスルフ
ィニル)ベンズイミダゾールは例えば以下に示す反応工
程により得られる。
合成工程(I) 上記合成工程中、(i)→(ii)の工程はC.A.63-555
4dに記載されている。
4dに記載されている。
また、上記反応工程中、化合物(iii)は以下の反応
経路により得ることもできる。
経路により得ることもできる。
合成工程(II) 他の一般式(II)で表わされる化合物も上記の合成工
程(I),(II)と同様な方法で得ることができる。
程(I),(II)と同様な方法で得ることができる。
しかしながら、上記反応工程のうち化合物(ii)又は
化合物(iii)を得るまでの工程は、収率、操作方法、
ジアゾメタンなどの有毒な試薬を使用すること等の点
で、工業的製造法としては充分満足できるものではなか
った。
化合物(iii)を得るまでの工程は、収率、操作方法、
ジアゾメタンなどの有毒な試薬を使用すること等の点
で、工業的製造法としては充分満足できるものではなか
った。
本発明者らは上記事情に鑑み、操作的に簡便で、しか
も高収率で、上記一般式(II)で表わされるベンズイミ
ダゾール誘導体を得る方法を鋭意研究した結果、本発明
方法を見い出し、本発明を完成した。
も高収率で、上記一般式(II)で表わされるベンズイミ
ダゾール誘導体を得る方法を鋭意研究した結果、本発明
方法を見い出し、本発明を完成した。
すなわち本発明は、5−ヒドロキシアントラニル酸に
チオニルクロライド及び一般式ROH(式中、Rは低級ア
ルキル又はベンジルを示す)で表わされるアルコールを
反応させることを特徴とする、一般式(I) (式中、Rは前記と同じ) で表わされる5−ヒドロキシアントラニル酸エステルの
製造方法に関する。
チオニルクロライド及び一般式ROH(式中、Rは低級ア
ルキル又はベンジルを示す)で表わされるアルコールを
反応させることを特徴とする、一般式(I) (式中、Rは前記と同じ) で表わされる5−ヒドロキシアントラニル酸エステルの
製造方法に関する。
本発明方法においては、エーテル、クロロホルム等の
反応に関与しない溶媒中、又は、反応にかかわるアルコ
ールを大過剰用い、これに氷冷下、チオニルクロライド
を少量ずつ加えた後、5−ヒドロキシアントラニル酸を
加え、室温あるいは加熱還流することにより、上記一般
式(I)で表わされる5−ヒドロキシアントラニル酸エ
ステルが得られる。
反応に関与しない溶媒中、又は、反応にかかわるアルコ
ールを大過剰用い、これに氷冷下、チオニルクロライド
を少量ずつ加えた後、5−ヒドロキシアントラニル酸を
加え、室温あるいは加熱還流することにより、上記一般
式(I)で表わされる5−ヒドロキシアントラニル酸エ
ステルが得られる。
次に実施例を挙げて、本発明を更に詳細に説明する。
実施例 5−ヒドロキシアントラニル酸メチル メタノール280mlを内温−15°〜−10℃に冷却し、塩
化チオニル44g(370mmol)を0℃以下で滴下した。更に
30分攪拌後、5−ヒドロキシアントラニル酸20g(131mm
ol)を一度に加え、室温で終夜攪拌した。更に7時間還
流後、メタノールを減圧留去し、析出した結晶を水200m
lに溶解し、冷却下10%水酸化ナトリウム溶液でpH7と
し、更に飽和炭酸水素ナトリウム溶液30mlを加え、アル
カリ性とし、酢酸エチルで抽出した。水層を酢酸エチル
で再抽出し、酢酸エチル層を合わせて水、飽和食塩水で
洗浄後、芒硝乾燥した。芒硝を濾過後、溶媒を減圧留去
し、析出した結晶をエーテル50mlに懸濁させ、濾取し、
エーテルで洗浄後、風乾により15.5g(71%)の5−ヒ
ドロキシアントラニル酸メチルを褐色結晶として得た。1 HNMR(CD3OD)δ: 3.82(s,3H) 6.54〜7.24(m,3H)
化チオニル44g(370mmol)を0℃以下で滴下した。更に
30分攪拌後、5−ヒドロキシアントラニル酸20g(131mm
ol)を一度に加え、室温で終夜攪拌した。更に7時間還
流後、メタノールを減圧留去し、析出した結晶を水200m
lに溶解し、冷却下10%水酸化ナトリウム溶液でpH7と
し、更に飽和炭酸水素ナトリウム溶液30mlを加え、アル
カリ性とし、酢酸エチルで抽出した。水層を酢酸エチル
で再抽出し、酢酸エチル層を合わせて水、飽和食塩水で
洗浄後、芒硝乾燥した。芒硝を濾過後、溶媒を減圧留去
し、析出した結晶をエーテル50mlに懸濁させ、濾取し、
エーテルで洗浄後、風乾により15.5g(71%)の5−ヒ
ドロキシアントラニル酸メチルを褐色結晶として得た。1 HNMR(CD3OD)δ: 3.82(s,3H) 6.54〜7.24(m,3H)
Claims (1)
- 【請求項1】5−ヒドロキシアントラニル酸にチオニル
クロライド及び一般式ROH(式中、Rは低級アルキル又
はベンジルを示す)で表わされるアルコールを反応させ
ることを特徴とする、 一般式 (式中、Rは前記と同じ) で表わされる5−ヒドロキシアントラニル酸エステルの
製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14089387A JPH0816089B2 (ja) | 1987-06-05 | 1987-06-05 | 5−ヒドロキシアントラニル酸エステルの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14089387A JPH0816089B2 (ja) | 1987-06-05 | 1987-06-05 | 5−ヒドロキシアントラニル酸エステルの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63303959A JPS63303959A (ja) | 1988-12-12 |
JPH0816089B2 true JPH0816089B2 (ja) | 1996-02-21 |
Family
ID=15279237
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14089387A Expired - Lifetime JPH0816089B2 (ja) | 1987-06-05 | 1987-06-05 | 5−ヒドロキシアントラニル酸エステルの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0816089B2 (ja) |
-
1987
- 1987-06-05 JP JP14089387A patent/JPH0816089B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63303959A (ja) | 1988-12-12 |
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