JPH08160695A - 現像器 - Google Patents

現像器

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Publication number
JPH08160695A
JPH08160695A JP6300554A JP30055494A JPH08160695A JP H08160695 A JPH08160695 A JP H08160695A JP 6300554 A JP6300554 A JP 6300554A JP 30055494 A JP30055494 A JP 30055494A JP H08160695 A JPH08160695 A JP H08160695A
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JP
Japan
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developing
magnetic pole
magnetic
state
toner
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Pending
Application number
JP6300554A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaru Hamamichi
優 濱道
Yoshihiro Hattori
好弘 服部
Yoshinobu Namita
芳伸 波田
真一 ▲吉▼本
Shinichi Yoshimoto
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 現像器11に、現像スリーブ43と、現像ス
リーブ43に内装され磁極部N2と無磁極部42aとを
有する磁石体42と、現像スリーブ43に対向して回転
する供給ローラ46と、現像スリーブ43と供給ローラ
46との間を電位差のある状態または同電位状態にする
スイッチ107及び電源109と、上記磁石体42の磁
極位置を切り換える切換レバー100及びソレノイド1
03と、上記磁極部N2の磁力によりトナーとキャリア
からなる現像剤を現像スリーブ43に供給する2成分現
像モードと、上記電位差に基づきトナーのみを現像スリ
ーブ43に供給する1成分現像モードのいずれかのモー
ド選択に基づいて上記スイッチ107及びソレノイド1
03を切り換える制御装置111とを設けた。 【効果】 一の現像器で2成分現像モードと1成分現像
モードとの切り換えが簡単にでき、それぞれの現像方式
の特徴を活かした画像を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機、プリンタ等の
電子写真方式の多色画像形成装置における現像器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、上記現像器における現像方式とし
て、感光体上の静電潜像を磁性キャリアと非磁性トナー
からなる2成分現像剤を用いて現像する2成分現像方式
と、非磁性トナーのみからなる1成分現像剤を用いて現
像する1成分現像方式とがある。上記2成分現像方式
は、原稿画像の中間調を忠実に再現できる階調性に優れ
た現像方式である。これに対し、上記1成分現像方式
は、ライン画像をはっきりと再現できる細線再現性に優
れた現像方式である。このように、2成分現像方式と1
成分現像方式にはそれぞれ特徴がある。この特徴を活か
すためには、ユーザの判断や複写する画像に応じていず
れかの現像方式を適宜選択して使用できることが望まし
い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
画像形成装置は、上記現像方式のいずれか一方を用いた
現像器を備えているだけなので、上記のような選択はで
きない構成となっていた。一方、2成分現像方式及び1
成分現像方式の両者を一つの画像形成装置に備えるため
には、それぞれの現像方式を用いた現像器を別個に設け
なければならなかった。この場合、画像形成装置全体が
大型となって省スペース化に対応できないという問題が
ある。
【0004】そこで、本発明は、上記問題を解決するた
めになされたもので、画像形成装置を大型化させること
なく、一の現像器で2成分現像方式または1成分現像方
式のいずれかに適宜切り換えることができ、それぞれの
現像方式の特徴を活かした画像を得ることができる現像
器の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的達成
のため、磁性キャリアと非磁性トナーとからなる現像剤
を用いて感光体上の静電潜像を現像する現像器を、上記
感光体に対向または接触して回転する現像スリーブと、
該現像スリーブに内装され、外周部に磁極部と無磁極部
とを有する磁石体と、上記現像スリーブに対向して回転
する供給ローラと、上記現像スリーブと上記供給ローラ
との間を電位差を設けない無電位差状態、または、それ
らの間に電位差を設けた電位差状態のいずれかに切り換
える電位切換手段と、上記磁極部が上記供給ローラに対
向する磁力状態と、上記無磁極部が上記供給ローラに対
向する無磁力状態とに上記磁石体の磁極位置を切り換え
る磁極切換手段と、2成分現像モードを選択する場合に
は、上記電位切換手段を無電位差状態に、上記磁極切換
手段を磁力状態にそれぞれ切り換え、上記磁極部の磁力
に基づき上記供給ローラから上記現像スリーブに、現像
剤を構成する磁性キャリアと非磁性トナーの両方を供給
し、1成分現像モードを選択する場合には、上記電位切
換手段を電位差状態に、上記磁極切換手段を無磁力状態
にそれぞれ切り換え、上記電位差に基づき上記供給ロー
ラから上記現像スリーブに、上記現像剤のうち非磁性ト
ナーのみを供給する制御手段と、を備えた構成とした。
【0006】ここに、2成分現像モードとは、現像スリ
ーブに保持された磁性キャリアと非磁性トナーとからな
る2成分現像剤から、トナーが感光体上の静電潜像に付
着して現像する方式をいい、1成分現像モードとは、現
像スリーブには非磁性トナーのみが保持され、そのトナ
ーが静電潜像に付着して現像する方式をいう。
【0007】
【作用】2成分現像モードの場合、制御手段からの信号
に基づき、電位切換手段は無電位差状態に、磁極切換手
段は磁力状態にそれぞれ切り換えられる。この状態にお
いて、供給ローラから現像スリーブに供給される現像剤
を構成する磁性キャリアは、磁石体の磁極部の磁力によ
り現像スリーブ上に保持される。このキャリアの周囲に
は、キャリアとは逆極性に摩擦帯電した非磁性トナーが
静電的に付着しており、トナーもキャリアと共に現像ス
リーブ上に保持される。このように現像スリーブ上に保
持された現像剤は、現像スリーブの回転にしたがって現
像領域に搬送され、現像バイアスに基づきトナーだけが
感光体上の静電潜像の現像に供される。
【0008】一方、1成分現像モードの場合、制御手段
からの信号に基づき、電位切換手段は電位差状態に、磁
極切換手段は無磁力状態にそれぞれ切り換えられる。こ
の状態では、磁石体の磁極部の磁力が供給ローラ上の保
持された現像剤に及ばないため、現像剤を構成する磁性
キャリアが現像スリーブ上に保持されることはないが、
上記電位差により形成される電界に基づき、所定の極性
に摩擦帯電している非磁性トナーのみが、上記磁石体の
無磁極部が対向する現像スリーブ上に静電的に付着して
保持される。このように現像スリーブ上に保持されたト
ナーは、現像スリーブの回転にしたがって現像領域に搬
送され、現像バイアスに基づき感光体上の静電潜像の現
像に供される。
【0009】
【実施例】
1.第1実施例 (1)全体構成 図1は、電子写真方式による多色画像形成装置−すなわ
ち多色複写機1−の概略構成を示す。この複写機1は、
透明な板ガラスからなる原稿プラテン2と、この原稿プ
ラテン2の上面を開閉する原稿カバー3を備えており、
原稿はその複写される画像面を下に向けて原稿プラテン
2に載置されて開閉カバー3で覆われる。原稿プラテン
2の下方には、この原稿プラテン2の下面に沿って矢印
4方向に動作し、原稿プラテン2上に置かれた原稿画像
を読み取る走査光学部5が設けてあり、走査光学部5で
読み取られた原稿画像は4値(イエロー、マゼンタ、シ
アン、ブラック)の画像データに分解されて画像記録部
6に記憶される。画像記録部6に記憶された画像データ
は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの順にレー
ザ露光装置7に送られ、それぞれの画像データに対応し
たレーザ8が静電潜像担持体−すなわち感光体9−に露
光される。
【0010】感光体9は、外周部に感光層を有するドラ
ムからなり、周囲には帯電器10、現像器11、12、
13、14、転写装置15、クリーニング装置16、除
電装置17が設けてある。現像器11には、磁性キャリ
アとイエローの非磁性トナーからなる現像剤が収容され
ており、現像器12、13、14についても同様に、磁
性キャリアとマゼンタ、シアン、ブラックの各非磁性ト
ナーからなる現像剤がそれぞれ収容されている。
【0011】感光体9が矢印18方向に回転すると、そ
の外周の感光層は帯電器10で一様に帯電され、その帯
電領域に上述のごとくレーザ8が露光されて、イエロ
ー、マゼンタ、シアン、ブラックの画像データに対応し
た静電潜像が順次形成される。これらの静電潜像は、そ
れぞれ対応する現像器11、12、13、14から付着
するトナーで現像されるが、その現像モードとして、2
成分現像モードと1成分現像モードとがある。
【0012】2成分現像モードでは、接触現像方式、す
なわち現像器の先端部に保持された現像剤が感光体に接
触して静電潜像を現像する方式を用いる。このため、一
の現像器で現像された一色目のトナー像が転写装置15
で転写シート(例えば用紙)に転写された後、別の現像
器で感光体9上に現像された2色目のトナー像が転写シ
ートに重ねて転写される。つまり、転写シート上で各ト
ナー像が重ね合わせられる。一方、1成分現像モードで
は、非接触現像方式、すなわち現像器の先端部に保持さ
れたトナー層が直接感光体9に接触することなく、現像
器からトナーが飛翔して静電潜像を現像する方式を用い
ている。このため、各現像器11〜14で現像されるト
ナー像を感光体9上で重ね合わせることができ、重ね合
わせられた各トナー像は転写シートに一括して転写され
る。
【0013】転写シートに転写されなかったトナーはク
リーニング装置16で回収され、その後、感光体9に残
留する電荷が除電装置17で除電されて次回の現像に備
える。
【0014】転写装置15は、矢印20方向に回転する
転写ドラム19を備えている。転写ドラム19は、外周
部に転写シートの先端部を保持するチャッキング装置2
1を備えている。転写ドラム19の内側空間には、感光
体9に対向して転写チャージャ22が設けてある。ま
た、転写ドラム19の移動軌跡の近傍には、転写ドラム
19の回転方向に関して転写チャージャ22の下流側
に、順次、第1除電装置23、シート分離装置24、第
2除電装置25、クリーニング装置26が設けてある。
【0015】転写シート27は給紙部28、29又は3
0から給紙され、チャッキング装置21で転写ドラム1
9の外周に保持される。転写ドラム19の保持された転
写シート27は、転写ドラム19の回転により感光体9
と転写ドラム19との対向部(転写領域31)に送られ
る。ここで、2成分現像モードの場合には、上述したご
とく転写ドラム19が一回転するごとに、各色ごとのト
ナー像が転写シート27に転写されて重ね合わせられ
る。なお、転写シート27の先端は、それぞれのトナー
像とレジスト調整され、すべてのトナー像が位置ずれな
く重ねられる。一方、1成分現像モードの場合には、感
光体9上で重ね合わされた4色のトナー像が、感光体9
の回転に同期して転写領域31に送り込まれた転写シー
ト27に一括して転写される。
【0016】トナー像の転写が終了すると、転写シート
27は第1除電装置23で除電され、分離装置24で転
写ドラム19から分離され、定着装置32でトナーが熱
定着されて排紙トレイ33に排出される。一方、転写シ
ート27が除去された転写ドラム19は、第2除電装置
25で電荷が除去され、クリーニング装置26で残留物
が除去される。
【0017】上記のように、2成分現像モードでは、一
色ごとにトナー像を転写シート27に転写するので、感
光体9上でトナー像を重ね合わせる1成分現像モードの
場合のようにトナー像の上から帯電、露光を行わなくて
もよい。このため、中間調再現性に優れた多色画像を得
ることができるという長所がある反面、転写シート27
先端のレジスト調整のために感光体9に余分な回転が必
要となり、1枚の画像形成に時間がかかるという短所が
ある。
【0018】これに対し、1成分現像モードでは、4色
のトナー像を一括転写するため、転写シート27先端の
レジスト調整に伴う感光体9の余分な回転がなく、1枚
の画像形成が比較的短時間で行えると共に、カブリの少
ない細線再現性に優れた画像を得ることができるという
長所がある反面、感光体9上でトナー像を重ね合わせる
際に、トナー像の上から2色目以降の帯電、露光を行う
ので、中間調を再現しにくいという短所がある。
【0019】(2)現像器11〜14 現像器11、12、13、14は基本的に同一の構成を
備えている。図2を参照して具体的に説明すると、現像
器11〜14のハウジング34には、上部の感光体9対
向部に開口部35が形成されている。開口部35の内側
には、この開口部35から僅かに突出し、感光体9に対
向する現像ローラ36が配置されている。現像ローラ3
6の外周面に対向する一方の壁37の端部には粉煙防止
シート38が貼着され、その先端が感光体9に非接触で
対向するようにしてある。現像ローラ36の外周面に対
向する他方の壁39の内側には仕切壁40が配設され、
仕切壁40と壁39の間に感光体対向部を開放した粉煙
吸引室41が形成され、これが図示しない吸引装置に連
結されている。
【0020】現像ローラ36は、回動可能に設けられた
磁石体42と、この磁石体42に外装されて矢印44方
向に回転駆動する現像スリーブ43とで構成されてお
り、現像スリーブ43が現像バイアス電源45に接続さ
れている。現像ローラ36の下方には、これと所定の間
隔を隔てて供給ローラ46が設けてある。この供給ロー
ラ46は、非回転状態に固定された磁石体47と、この
磁石体47に外装されて矢印49方向に回転駆動する供
給スリーブ48とで構成され、ハウジング34に固定し
た穂高規制板50が所定の間隔を隔てて供給スリーブ4
8の外周面に対向している。供給ローラ46の下方に
は、現像剤撹拌スクリュウ51(後に詳細に説明す
る。)が設けてあり、矢印52方向に回転してハウジン
グ34に収容されている現像剤を混合するようになって
いる。また、ハウジング34の底部には現像剤撹拌スク
リュウ51に対向してトナー濃度検出センサ95が設け
てあり、現像剤に含まれるトナー濃度が検出できるよう
になっている。
【0021】次に、磁石体42、47の磁極配置につい
て図3、図4を参照して説明する。なお、図3は2成分
現像モード時の状態、図4は1成分現像モード時の状態
をそれぞれ示しており、各図面中、N、Sはそれぞれ磁
極を示す。現像ローラ36の磁石体42の外周部には、
感光体9との対向部に現像磁極としての磁極N1が配置
されている。また、現像ローラ36と供給ローラ46と
の最近接位置よりもスリーブ回転方向(矢印44方向)
の下流側に、現像剤の受取磁極としての磁極N2が配置
されている。さらに、磁極N1と磁極N2の間に現像剤
の搬送磁極としての磁極S1、現像スリーブ43の回転
方向に関して磁極N1の下流側に磁極S2が配置されて
いる。そして、磁極N2と磁極S2の間には、現像後に
残った現像剤を現像スリーブ43から解放すると共に、
後述するように1成分現像モード時にはトナーの受取領
域に対向することとなる無磁極部42aが配置されてい
る。
【0022】上記磁石体42の中心には、側部に切削面
を形成した軸42bが固定され、磁石体42はこの軸4
2bを中心として回動可能になっている。また、この軸
42bには、矩形開口部101を嵌合させた状態で切換
レバー100が取り付けてある。さらに、切換レバー1
00先端のアーム部102には、ソレノイド103から
延びるフック104が係合されるとともに、切換レバー
100の固定・復元手段であるバネ105の一端が連結
されている。
【0023】上記供給ローラ46の磁石体47には、こ
れと現像スリーブ43との対向部を挟んで、供給スリー
ブ48の回転方向(矢印49方向)に関して上流側に磁
極S3、下流側に同極性の磁極S4がそれぞれ配置さ
れ、穂高規制板50の対向部から供給スリーブ48の回
転方向上流側に磁極N3が配置されている。上記磁極S
3は、現像剤を上記磁石体42の受取磁極である磁極N
2に受け渡すための磁極であり、磁極S4は現像スリー
ブ43から解放された現像剤を受け取ると共に、同極性
の磁極S3との反発作用により現像ローラ36と供給ロ
ーラ46に挟まれた領域を現像剤が相互に移動するのを
防止する磁極である。
【0024】上記現像ローラ36の現像スリーブ43
は、図3に示すように、電源109の一方の電極に接続
されると共にスイッチ107の接点108に接続されて
いる。上記電源109の他方の電極は、スイッチ107
の接点110に接続されている。また、上記供給ローラ
46の供給スリーブ48は、スイッチ107の共通接点
106に接続されている。さらに、上記ソレノイド10
3と上記スイッチ107は、制御装置111からの信号
に基づきそれぞれ作動するようになっている。
【0025】以上の構成において、制御装置111から
の信号に基づき図3または図4に示す状態に設定され
る。すなわち、2成分現像モード時には、図3に示すよ
うに、ソレノイド103はオフ状態で、切換レバー10
0はバネ105により下方に引っ張られて固定され、こ
れにより磁石体42の磁極位置が固定されて磁力状態に
設定される。また、上記スイッチ107は接点108に
切り換えられ、現像スリーブ43と供給スリーブ48は
無電位差状態に設定される。一方、1成分現像モード時
には、図4に示すように、ソレノイド103がオン状態
となってフック104が矢印106方向に引かれる。こ
れに伴い、磁石体42は切換レバー100を介して反時
計回り方向に約50°回転し、バネ105の引張力によ
り固定される。これにより、現像剤の受取磁極N2が受
渡磁極S3から離れた無磁力状態に設定される。また、
スイッチ107は接点110に切り換えられ、現像スリ
ーブ43と供給スリーブ48の間に電圧VGだけ電位差
がある電位差状態に設定される。
【0026】なお、本実施例では上記磁石体42の磁極
位置の切り換えに切換レバー100、ソレノイド105
などを用いたが、この切り換えをステッピングモータで
行うようにしてもよい。また、2成分現像モード時に
は、スイッチ107を接点108、110のいずれにも
接続することなく、現像スリーブ43と供給スリーブ4
8との間を絶縁状態としてもよい。
【0027】(3)撹拌スクリュウの構成及び動作 上記撹拌スクリュウ51について図5〜7を参照して詳
細に説明する。撹拌スクリュウ51の回転軸60は、図
6に示すように、ハウジング34の底部とハウジング側
壁53から突出して形成したトナー補給路74に配置さ
れており、トナー補給路74に位置する回転軸部分75
に、トナー補給路74の内径よりも僅かに小径の補給羽
根76が設けてある。また、ハウジング53の両側壁か
ら所定距離までの領域に含まれる回転軸部分77、78
に、上述の補給羽根76よりも大径の流入側送り羽根7
9と流出側送り羽根80が設けてある。さらに、これら
送り羽根79、80に挟まれた回転軸部分81に、これ
ら送り羽根79、80よりも大径の送り羽根82が所定
の間隔を置いて設けてある。そして、これら回転軸60
と補給羽根76、送り羽根79、80で内側スクリュウ
73が構成されている。
【0028】トナー補給路74に隣接した流入側送り羽
根79の周囲には、この送り羽根79よりも大径でかつ
中央の送り羽根82よりも小径の流入パイプ83が同心
的に外装され、その一端部がハウジング側壁53に固定
されている。また、流入パイプ83はトナー流入用開口
部84を備えており、この流入用開口部84が上方に向
けてある。一方、反対側の流出側送り羽根80の周囲に
は、流入パイプ83と同径の流出パイプ85が同心的に
外装され、その一端部が他方のハウジング側壁53に固
定されている。また、流出パイプ85はトナー流出用開
口部86を備えており、この流出用開口部86が下方に
向けてある。
【0029】大径の送り羽根82の周囲にはスクリュウ
パイプ87が外装して固定され、その両端側は流入パイ
プ83と流出パイプ85に接触することなく外装されて
いる。また、スクリュウパイプ87において、流入パイ
プ83と流出パイプ85を覆う部分には複数の開口部8
8、89が周方向に等間隔に形成されている。また、ス
クリュウパイプ87の外周部には、この外周部に沿って
螺旋状に突条90が設けてある。
【0030】以上の構成からなる撹拌スクリュウ51
は、回転軸60が矢印52方向に回転すると、スクリュ
ウパイプ87の内側に位置する現像剤は、送り羽根82
の回転により矢印91方向に搬送され、流出パイプ85
の流出用開口部86とスクリュウパイプ87の開口部8
9を通じて、スクリュウパイプ87の外側に流出する。
スクリュウパイプ87の外側にある現像剤は、突条90
の回転によって反対方向−すなわち矢印92方向−に搬
送される。また、現像剤は突条90によって汲み上げら
れて供給ローラ46に供給される。供給ローラ46に供
給されることなくトナー補給側に搬送された現像剤は、
スクリュウパイプ87の開口部88と流入パイプ83の
流入用開口部84を介して流入パイプ83の内側に落下
し、送り羽根79、82、80によってスクリュウパイ
プ87の内部を矢印91方向に搬送される。そして、こ
のようにして搬送される現像剤のトナーとキャリアは互
いに摩擦接触して所定の極性に帯電される。
【0031】トナー濃度検出センサ95の検出結果から
トナー濃度が所定の基準濃度よりも薄いと判定されたと
き、図示しないトナー補給装置からトナー補給路74に
トナーが補給される。補給されたトナーは、トナー補給
羽根76の回転に基づいてハウジング34の内部に搬送
され、流入パイプ83の内側を通ってスクリュウパイプ
87の内側を搬送される現像剤に補給される。また、補
給されたトナーは現像剤に混合され、キャリアと接触し
て所定の極性、電位まで帯電される。
【0032】(4)現像器の駆動系 図8、図9を参照して現像器11、12、13、14の
駆動系について説明する。現像器11等のハウジング3
4の側壁53には、入力ギヤ54が設けてある。この入
力ギヤは、現像器11等をそれぞれ複写機1に装着する
ことにより駆動ギヤ55に連結される。駆動ギヤ55
は、各現像器に対応した駆動クラッチを介してモータに
駆動連結されており、この駆動クラッチをオンすること
により、入力ギヤ54に回転が伝達されるようになって
いる。また、入力ギヤ54は、図9に示すように、それ
ぞれ回転軸56、57に支持されたアイドラギヤ58、
59を介して、撹拌スクリュウ51の回転軸60に固定
したギヤ61に駆動連結してある。上記回転軸60と現
像スリーブ43の回転軸62にはそれぞれプーリ63、
64が固定され、これらのプーリ63、64の間にベル
ト65が架け渡してある。上記アイドラギヤ58の回転
軸56には、図8に示すように、電磁クラッチ66を介
して回転軸67が連結されており、この回転軸67に固
定したプーリ68と供給スリーブ48の回転軸69に固
定したプーリ70との間にベルト71が架け渡してあ
る。なお、電磁クラッチ66は支持フレーム72によっ
て側壁53に保持される。
【0033】この駆動系によれば、図示しない駆動クラ
ッチをオンすることにより、駆動ギヤ55の回転が入力
ギヤ54、アイドラギヤ58、59およびギヤ61を介
して回転軸60に伝達され、内部の撹拌スクリュウ51
が矢印52方向に回転する。また、回転軸60が回転す
るとプーリ63,64及びベルト65を介して回転軸6
2が回転し、内部の現像スリーブ43が矢印44方向に
回転する。さらに、電磁クラッチ66をオンすると、回
転軸56と回転軸67とが連結され、プーリ68と70
とベルト71を介して回転軸69が回転し、内部の供給
スリーブ48が矢印49方向に回転する。つまり、供給
スリーブ48は、現像スリーブ43と撹拌スクリュウ5
1が駆動されている状態において、電磁クラッチ66を
オン又はオフすることによって回転又は非回転状態に切
り換えることができる。
【0034】(5)現像器の動作及び切換 上記構成を備えた現像器の現像動作及び現像状態と非現
像状態との切り換えについて図10、図11を参照して
説明する。まず、2成分現像モードの場合について図1
0を参照して説明するが、図示しない制御装置111か
らの信号に基づき、現像ローラ36の磁石体42の磁極
位置は図3に示す磁力状態に、また、スイッチ107は
接点108に接続され、現像スリーブ43と供給スリー
ブ48との間は無電位差状態にそれぞれ設定される。な
お、図中に示すキャリアとトナーの混合状態は理解を容
易にするためのもので実際の状態とは当然に異なり、こ
れは図11についても同様である。
【0035】ハウジング34に収容されている現像剤は
撹拌スクリュウ51で撹拌され、トナーとキャリアがそ
れぞれ所定の極性に帯電される。撹拌スクリュウ51に
汲み上げられた現像剤は、図10(a)に示すように、
磁極N3に対向する領域で供給ローラ46に供給され、
供給スリーブ48の外周に磁極N3の磁力によって保持
される。また、供給スリーブ48の矢印49方向の回転
により現像剤は同方向に搬送され、穂高規制板50に規
制されて溜まりを形成する。穂高規制板50と供給ロー
ラ46との間を通過した現像剤は、磁極S3の対向部で
現像スリーブ43に供給され、現像スリーブ43の外周
に磁極N2の磁力によって保持される。次に、現像スリ
ーブ43の矢印44方向の回転により現像剤は磁極S1
の対向部を通過した後現像磁極N1の対向部に移動し、
ここで感光体9に磁気ブラシ状態で接触して静電潜像を
トナーで可視像化する。つまり、この場合には2成分接
触現像が行われる。現像領域を通過した現像剤は、磁極
S2の対向部を通過すると、この磁極S2と磁極S4と
の間に形成された反発磁界により現像スリーブ43から
離脱して供給ローラ46に落下する。また、上記反発磁
界によって現像スリーブ43と供給スリーブ48との間
に現像剤が侵入するのが防止される。そして、供給スリ
ーブ48に落下した現像剤は、撹拌スクリュウ51に向
かって落下し、再び撹拌スクリュウ51によって撹拌さ
れる。なお、感光体9に対向する開口部35から飛散し
た粉煙トナーは粉煙防止シート38で外部への飛散が防
止されるとともに、粉煙吸引室41を通じて吸引回収さ
れる(図2参照)。
【0036】現像器が上記現像状態にあるときは、駆動
クラッチがオンされている状態で電磁クラッチ66もオ
ンされ、現像スリーブ43、撹拌スクリュウ51がそれ
ぞれ矢印44,52方向に回転するとともに、供給スリ
ーブ48が矢印49方向に回転している。この状態から
非現像状態に切り換える場合、図10(b)に示すよう
に、まず電磁クラッチ66をオフして供給スリーブ48
の回転を停止させる。しかし、現像スリーブ43と撹拌
スクリュウ51の回転は継続する。その結果、撹拌スク
リュウ51から汲み上げられた現像剤は磁極N3の磁力
によって穂高規制板50の近傍に滞留する。また、現像
スリーブ43に保持されている現像剤は、この現像スリ
ーブ43の回転により矢印44方向に搬送されて供給ス
リーブ48に落下し、図10(c)に示すように、現像
領域の現像スリーブ43上に殆ど現像剤の無い状態−す
なわち非現像状態−になったときに、駆動クラッチをオ
フして現像スリーブ43及び撹拌スクリュウ51の回転
も停止させる。これにより、非現像状態への切り換えが
完了する。
【0037】逆に、現像器を非現像状態から現像状態に
切り換える場合、現像スリーブ43、撹拌スクリュウ5
1を回転するとともに、電磁クラッチ66をオンして供
給スリーブ48を回転する。これにより、穂高規制板5
0で規制されていた現像剤が一斉に供給スリーブ48か
ら現像スリーブ43に供給され、現像領域に搬送されて
感光体9に接触する。したがって、現像器11,12,
13,14は素早く非現像状態から現像状態に切り換え
られる。
【0038】ここで、供給スリーブ48の回転を停止し
てから現像領域に現像剤が無くなるまでの時間は、現像
剤が磁極N2の対向部から現像領域に対向する現像磁極
N1の対向部を通過するまでの時間に相当する。具体的
には、現像スリーブ43の周速を168mm/秒、磁極
N2の対向部から磁極N1の対向部に至るまでの現像ス
リーブ43上の距離を23mmとすると、約0.14秒
である。したがって、現像している感光体9上の静電潜
像後端が現像領域に到達するよりも、現像剤が磁極N2
の対向部から磁極N1の対向部に搬送される時間だけ早
く供給スリーブ48の回転を停止すると、静電潜像の後
端と現像停止のタイミングを丁度一致させることができ
る。また、このタイミングで供給スリーブ48を停止す
ることにより、最も効率のよい現像器の切換操作が達成
される。
【0039】また、現像器を非現像状態から現像状態に
切り換える場合、感光体9上に形成された静電潜像の先
端が現像領域に到達するよりも、現像剤が磁極N2の対
向部から磁極N1の対向部まで搬送される時間(上記具
体例の場合、約0.14秒)早く現像スリーブ43等の
駆動をスタートする。これにより、静電潜像の先端と現
像剤が同時に現像領域に入り、両者のタイミングを一致
させることができる。また、このようなタイミングで現
像器を動作させることにより、最も効率のよい切換操作
が達成される。
【0040】続いて、1成分現像モード時の現像動作及
び現像状態と非現像状態との切り換えについて図8を参
照して説明する。1成分現像モードの現像時には、図1
1(a)に示すように、図示しない制御装置111から
の信号に基づき、現像スリーブ43に内装された磁石体
42の磁極位置は図4に示す無磁力状態に、また、スイ
ッチ107は接点110に接続されて現像スリーブ43
と供給スリーブ48との間に電圧VGだけ電位差がある
電位差状態にそれぞれ設定される。撹拌スクリュウ51
で汲み上げられた現像剤が供給スリーブ48の外周に保
持され、その回転に基づき穂高規制板50との間を通過
し、磁極S3の対向部まで搬送されるところまでは上記
2成分現像剤モードと同様である。しかし、現像剤の受
取磁極である磁極N2の磁力は、図4に示すように、供
給スリーブ48上に保持された現像剤に及ばなくなって
いるため、現像剤を構成するキャリアが現像スリーブ4
3に供給されることはない。
【0041】ところが、1成分現像モードの現像時に
は、上述したように、現像スリーブ43と供給スリーブ
48との間に電圧VGだけ電位差がつけられている。こ
の電位差により形成される電界に基づき、所定の極性に
帯電しているトナーがキャリアから離れ、現像スリーブ
43の外周面に層状態に付着して保持される。現像スリ
ーブ43に保持されたトナーは、矢印44方向の回転に
したがって感光体9に対向する現像領域に搬送される。
ここで、現像スリーブ43と感光体9との間隔は2成分
現像モード時と同一であるため、磁気ブラシ状態で現像
剤が感光体9に接触する2成分現像モード時とは異な
り、現像スリーブ43上のトナーが感光体9に直接接触
することはなく、トナーが現像バイアスVBに基づき感
光体9に向かって飛翔して付着し、静電潜像を可視像化
する。つまり、この場合には1成分非接触現像が行われ
る。
【0042】現像に用いられずに現像スリーブ43上に
残留したトナーは、引き続き矢印44方向の回転にした
がって搬送され、磁極S2の対向部近傍で供給スリーブ
48内方の磁極S4の磁力で形成された磁気ブラシによ
りクリーニングされて現像スリーブ43から離脱する。
供給スリーブ48上に落下したトナーは、現像スリーブ
43に供給されなかった現像剤とともに供給スリーブ4
8の矢印49方向の回転にしたがって搬送され、撹拌ス
クリュウ51に向かって落下し、再び撹拌スクリュウ5
1によって撹拌される。
【0043】上記現像状態から非現像状態に切り換える
場合、図11(b)に示すように、図示しない制御装置
111からの信号に基づきスイッチ107が接点110
から接点108に切り換えられ、現像スリーブ43と供
給スリーブ49とが同電位状態(もしくは、絶縁状態)
に設定され、これにより現像スリーブ43へのトナー供
給を停止する。このトナー供給停止は、感光体9上に静
電潜像の後端が現像領域に到達するよりも、供給スリー
ブ48との対向部で現像スリーブ43に保持されたトナ
ーが現像領域に搬送されるのに要する時間だけ早く行
い、静電潜像の後端と現像停止のタイミングが一致する
ようにして現像器の切り換えを効率よく行う。なお、こ
の場合には、2成分現像モードの場合のように、先立っ
て供給スリーブ43の回転を停止させる必要はない。現
像スリーブ43へのトナー供給が停止されてから、現像
スリーブ43上のトナーがその回転にしたがって搬送さ
れ、図11(c)に示すように、現像スリーブ43上の
トナーが殆どクリーニングされて現像領域にトナーが完
全に無くなったとき、駆動クラッチをオフして現像スリ
ーブ43、供給スリーブ48及び撹拌スクリュウ51の
回転を停止させる。これにより、非現像状態への切り換
えが完了する。
【0044】逆に、現像器を非現像状態から現像状態に
切り換える場合、駆動クラッチをオンして現像スリーブ
43等を一斉に回転させるとともに、図示しない制御装
置111からの信号に基づきスイッチ107を接点11
0に切り換えることにより電圧VGを印加して、現像ス
リーブ43へのトナー供給を開始する。このトナー供給
のタイミングは、上述した2成分現像モードの場合と同
様である。
【0045】なお、本実施例では、1成分現像モードに
おける現像状態と非現像状態の切り換えを、スイッチ1
07を切り換えて現像スリーブ43へのトナー供給を制
御することにより行ったが、この場合の現像方式は非接
触現像方式であるため、各現像器11、12、13、1
4ごとに現像バイアス印加の制御が可能であれば、現像
スリーブ43にトナーを継続的に供給したままで、現像
状態と非現像状態の切り換えを現像バイアスの印加また
は解除によって行うこともできる。また、上記1成分現
像モードでは、非磁性1成分の現像剤を用いた非接触現
像方式であれば従来知られているいずれの方法を用いて
もよい。
【0046】(6)現像器における現像方式の選択 上述したように、2成分現像モードは中間調再現に有利
であり、1成分現像モードは画像形成速度の面で有利で
ある。このため、2成分現像モードまたは1成分現像モ
ードのいずれかのモードを選択し、この選択されたモー
ドに基づき上記磁石体42の磁極位置や上記スイッチ1
07を切り換えて各現像器を作動させる制御方法とし
て、画質を優先するか画像形成速度を優先するかによっ
てユーザの判断により一方のモードを手動で選択する方
法と、原稿画像に占める中間調の割合に応じて一方のモ
ードを自動的に選択する方法が考えられる。以下、それ
ぞれについて、図12〜15を参照して説明する。
【0047】図12は多色複写機1に備えられた操作パ
ネル114を示したもので、115はディスプレイ、1
16はモード選択ボタン、117はコピーボタンであ
る。ユーザが手動で現像モードを選択する場合、ディス
プレイ115に表示されるメッセージに従ってモード選
択ボタン116を押し、画質を優先するときは2成分現
像モードを、画像形成速度を優先するときは1成分現像
モードを選択する。上記制御装置111(図3参照)で
は、図13に示すように、いずれのモードが選択された
かを判別し(S01)、モード選択後にコピーボタン1
17がオンされるまでその状態で待機する(S02、S
03)。そして、コピーボタン117がオンされたと判
断すると、上記ソレノイド103と上記スイッチ107
に信号を送ってそれぞれ切り換え、各現像器11〜14
を選択されたモードに基づき作動させ画像形成を行う
(S04、S05)。
【0048】一方、上記モード選択を自動的に行う場
合、上記制御装置111は、図14に示すように、コピ
ーボタンがオンされたか否かを判別し(S06)、オン
されたと判断すると走査光学部5をプレスキャンさせ
(S02)、原稿画像に占める中間調の割合H(%)を
算出する。具体的には、図15に示すように、走査光学
部5に設けたCCDセンサで読み取った画像データを、
上記制御装置111内部に備えた演算部118に入力
し、周知の解析方法、例えば特開平4−361475号
公報に開示する画像処理装置を用いて濃度変換、積算を
行い、原稿全体に占める中間調(画像濃度I.D.が
0.1から0.7の範囲)の割合H(%)を算出する。
続いて、図14に示すように、H≧10の場合、すなわ
ち原稿全体に占める中間調の割合が10%以上であれば
画質優先の2成分現像モードを選択し、10%未満であ
れば画像形成速度優先の1成分現像モードを選択する
(S08)。そして、選択されたモードに基づき、上記
ソレノイド103およびスイッチ107に信号を送って
それぞれ切り換え、各現像器を作動させて画像形成を行
う(S09、S10)。
【0049】(7)第1実施例の効果 以上に説明したように、上記構成からなる現像器11〜
14によれば、一の現像器において2成分現像モードと
1成分現像モードとの切り換えを簡単に行うことができ
る。したがって、それぞれの現像方式を採用した現像器
を別個に設けた場合のように画像形成装置を大型化させ
ることなく、それぞれの現像方式の特徴を活かした複写
画像を得ることができる。
【0050】なお、本実施例の現像器は、上述したよう
に感光体9と現像スリーブ43との間の距離(以下、
「現像ギャップDs」という。)を変えることなく、2
成分接触現像方式と1成分非接触現像方式との切り換え
を行うようにしたが、従来技術として、感光体に対して
現像器を接近または退避させて現像ギャップDsを変化
させることにより、2成分接触現像方式と2成分非接触
現像方式との切り換えを可能とし、高画質印刷の場合に
は前者の方式を、高速印刷の場合には後者の方式を選択
するようにした多色電子写真装置が特開平5−6133
9号公報に開示されている。
【0051】ここで、2成分現像方式において現像ギャ
ップDsを増加させると、現像効率が大きく低下し、画
像濃度I.D.が不足することが分かっている。具体的
には、図16に示すように、画像濃度に影響を及ぼす他
の条件をすべて同一として現像ギャップDsだけを0.
5mmから1.0mmに増加させた場合、画像濃度I.
D.はΔI.D.(1)だけ低下した。この画像濃度の
低下を、現像スリーブの回転数、現像剤中のトナー濃
度、現像バイアスなどを増加させることで補正すること
も考えられないでもない。しかし、これらの補正手段に
は、現像スリーブの回転数制御は装置のコストアップを
招き、トナー濃度制御は応答性が悪く、現像バイアス制
御では画像濃度の変動幅が大きずきて補正しきれないと
いう問題点がある。
【0052】一方、本実施例のように現像ギャップDs
を変えることなく、2成分接触現像方式から1成分非接
触現像方式に切り換えた場合には、画像濃度の低下をΔ
I.D.(2)に抑えることができる。このΔI.D.
(2)は上記ΔI.D.(1)よりもかなり小さく、現
像バイアス制御で十分に補正可能な範囲であり、コスト
や応答性に関して問題を生ずることもない。また、2成
分現像方式と1成分現像方式とでは、図17に示すよう
に、環境の変動や現像剤の劣化等に起因した供給スリー
ブ48上の現像剤搬送量が変化した場合における画像濃
度への影響は1成分現像方式の方が小さい。したがっ
て、本実施例の現像器の方が、上記従来例よりも画像濃
度の変動に関して有利であり、また現像器を感光体に対
して進退させる機構や現像器の進退に伴う振動対策を必
要としないので、構成を簡単なものにすることができ
る。
【0053】(8)第1実施例の変形例 上記第1実施例では、電磁クラッチ66のオン/オフ、
またはスイッチ107の切り換えに基づいて、現像状態
/非現像状態に切り換えを行うようにしたが、図18に
示すように、各現像器の進退機構119を用いて現像状
態と非現像状態の切り換えを行ってもよい。具体的に
は、それぞれの現像器11、12、13、14を、それ
らの入力ギヤ54(図8参照)を支持している軸15
4、155、156、157を中心として回動可能に支
持すると共に、偏心カム158、159、160、16
1の回転に基づいて現像器を感光体9に対して接近また
は退避させることによって、現像状態と非現像状態とに
切り換える(図中、現像器13が現像状態、それ以外の
現像器11、12、14は非現像状態にある。)。この
場合、感光体9の回転軸と同軸の中心孔121と、感光
体9との相対位置を決定する位置決め孔122が形成さ
れた略扇状の現像ギャップ規制板120を感光体9側方
に配置し、その先端部に各現像器11〜14に対向して
形成された突出部123、124、125、126を、
現像状態にある現像器の例えばハウジング34の側壁5
3先端(図8参照)に当接すれば、現像ギャップDsの
精度を向上させることができ、また、各現像器ごとに現
像ギャップDsの調整を独立して行える構成とすれば、
さらに現像ギャップDsの精度向上が可能となる。
【0054】なお、上記進退機構119により各現像器
を感光体9に対して進退させるとともに、上述したよう
な電磁クラッチ66やスイッチ107の切換操作を併用
すれば、現像器における現像状態/非現像状態の切り換
えをより確実に行える。
【0055】2.他の実施例 上記第1実施例の現像器では、現像スリーブに保持され
たキャリアとトナーとからなる現像剤を磁気ブラシ状態
で感光体表面に接触させて静電潜像を現像する2成分接
触現像方式(2成分現像モード)と、現像スリーブに層
状態で保持されたトナーを感光体表面に直接接触させる
ことなく、現像バイアスに基づき現像スリーブから感光
体にトナーを飛翔させて静電潜像を現像する1成分非接
触現像方式(1成分現像モード)との間での切り換えを
行うようにしたが、上記進退機構119を用い、かつ現
像器の移動距離を変えることによって以下に説明するよ
うな種々の現像方式の切り換え(例えば、2成分非接触
現像方式と1成分接触現像方式との切り換え)が可能と
なる。以下、図19〜22を参照して具体的に説明する
が、これらの実施例の構成は、上記進退機構119以外
は第1実施例と同じであるため、同一部材には同一符号
を付して説明を省略する。
【0056】図19は、1成分接触現像方式と2成分非
接触現像方式の間で切り換えを行う第2実施例を示した
ものである。1成分接触現像時には、現像器が上記進退
機構119によって押し上げられ、図19(a)に示す
ように、現像ローラ36の現像スリーブ43および磁石
体42が感光体9に圧接され、現像スリーブ43上に保
持されているトナーが直接接触して静電潜像を現像す
る。このため、本実施例では、現像スリーブ43を弾性
を有する導電性樹脂等で形成し、磁石体42も弾性マグ
ネットで形成する必要がある。一方、2成分非接触現像
時には、現像器が上記進退機構119による押し上げの
解除によって感光体9から退避しており、図19(b)
に示すように、現像スリーブ43上に保持されているキ
ャリアとトナーからなる現像剤が感光体9に接触するこ
となく、現像バイアスに基づき現像剤からトナーが飛翔
して静電潜像を現像する。本実施例の現像器によれば、
1成分接触現像方式では線画像および面画像端部へのト
ナーの過剰付着がないフラットな画像を得ることがで
き、2成分非接触現像方式では1成分現像方式や2成分
接触現像方式に比べてかぶりが少なく、かつ非接触現像
であるため感光体9上でトナー像の重ね合わせ可能であ
り、画像形成時間を短くできる。つまり、プリンタに適
した画像と、高速印刷によるかぶり、トナー凝集の少な
い多色画像とを適宜選択できる。なお、本実施例におけ
る2成分現像状態と1成分現像状態の切り換え、およ
び、現像状態と非現像状態の切り換えは上記第1実施例
と同様の方法で行われる。
【0057】図20は、1成分接触現像方式と2成分接
触現像方式との間で切り換えを行う第3実施例を示した
ものである。本実施例が上記第2実施例と異なるところ
は、上記進退機構119による現像器の移動距離が第2
実施例よりも小さくなっており、2成分現像時には現像
スリーブ43上に保持された現像剤が感光体9に接触す
る点にある。本実施例の現像器によれば、1成分接触現
像方式では線画像および面画像端部へのトナーの過剰付
着がないフラットな画像を得ることができ、2成分接触
現像方式では、図21に示すように、現像電位の制御に
よる中間調再現性に有利であり、かつ1成分現像方式で
問題となるトナー凝集の問題も殆ど生じない。つまり、
プリンタに適した画像と、写真のような多値原稿に適し
た多色画像を適宜選択できる。
【0058】図22は、1成分接触現像方式と1成分非
接触現像方式との間で切り換えを行う第4実施例を示し
たものである。本実施例は、構成および上記進退機構1
19による現像器の移動距離は上記第3実施例と同じで
あるが、いずれも1成分現像方式であるために、現像ス
リーブ43に内装された磁石体42の磁極位置とスイッ
チ107を切り換える必要がない点で異なる。本実施例
の現像器によれば、1成分接触現像方式では線画像およ
び面画像端部へのトナーの過剰付着がないフラットな画
像を得ることができ、1成分非接触現像方式では1成分
接触現像方式に比べてかぶりが少なく、かつ感光体9上
でトナー像の重ね合わせが可能であるために画像形成時
間を短くできる。つまり、プリンタに適した画像と、高
速印刷によるかぶりの少ない多色画像とを適宜選択でき
る。
【0059】上記第2〜第4実施例と同様の構成で、現
像器の移動距離を変えることにより、1成分非接触現像
方式と2成分非接触現像方式との切り換えも可能であ
る。また、上記第2〜第4実施例では2種類の現像方式
の間で切り換えを行う現像器について説明したが、上記
進退機構119による現像器の移動距離を多段階に調節
できるようにすれば、3種類(例えば、1成分接触/非
接触現像方式、2成分接触現像方式)または4種類(1
成分接触/非接触現像方式、2成分接触/非接触現像方
式)の現像方式の間で切り換えを行うことも可能であ
る。
【0060】なお、上記第1〜第4実施例の供給ローラ
46として磁石体47を内装した供給スリーブ48を使
用したが、これに限るものではなく、現像スリーブ43
に現像剤を供給する機能を備えたものであれば使用可能
であり、例えばバケットローラを用いてもよい。
【0061】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
にかかる現像器によれば、一の現像器において2成分現
像モードと1成分現像モードとの切り換えを簡単に行う
ことができる。したがって、画像形成装置にそれぞれの
現像方式を採用した現像器を別個に設けた場合のように
装置全体を大型化させることなく、それぞれの現像方式
の特徴を活かした画像、すなわち2成分現像モードでは
中間調再現性に優れた多色画像を、1成分現像モードで
は高速印刷により多色画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 多色複写機の概略断面図である。
【図2】 現像器の断面図である。
【図3】 2成分現像モードにおける磁石体の磁極位置
と磁界分布を示す図である。
【図4】 1成分現像モードにおける磁石体の磁極位置
と磁界分布を示す図である。
【図5】 撹拌スクリュウの斜視図である。
【図6】 撹拌スクリュウを含む現像器の断面図であ
る。
【図7】 撹拌スクリュウの構成部品を示す平面図であ
る。
【図8】 現像器の駆動系を示す斜視図である。
【図9】 図5と共に現像器の駆動系を示す斜視図であ
る。
【図10】 2成分現像モードにおける現像状態と非現
像状態との切り換えを説明する図である。
【図11】 1成分現像モードにおける現像状態と非現
像状態との切り換えを説明する図である。
【図12】 画像形成装置の操作パネルの平面図であ
る。
【図13】 手動により現像モードを選択する場合のフ
ローチャートである。
【図14】 自動的に現像モードを選択する場合のフロ
ーチャートである。
【図15】 制御装置の演算部における現像モード決定
の過程を説明する図である。
【図16】 2成分現像方式における現像ギャップと画
像濃度の関係を示すグラフである。
【図17】 2成分/1成分現像方式における供給スリ
ーブ上の現像剤搬送量と画像濃度の関係を示すグラフで
ある。
【図18】 現像器を感光体に対して接近または退避さ
せる進退機構の側面図である。
【図19】 第2実施例の現像状態を示す図である。
【図20】 第3実施例の現像状態を示す図である。
【図21】 図20の第3実施例における現像特性を示
すグラフである
【図22】 第4実施例の現像状態を示す図である。
【符号の説明】
9…感光体、11…現像器、42…磁石体、43…現像
スリーブ、46…供給ローラ、51…撹拌スクリュウ、
100…切換レバー、103…ソレノイド、104…フ
ック、105…バネ、107…スイッチ、109…電
源、111…制御装置。
フロントページの続き (72)発明者 波田 芳伸 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 ▲吉▼本 真一 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁性キャリアと非磁性トナーとからなる
    現像剤を用いて感光体上の静電潜像を現像する現像器に
    おいて、 上記感光体に対向または接触して回転する現像スリーブ
    と、 該現像スリーブに内装され、外周部に磁極部と無磁極部
    とを有する磁石体と、 上記現像スリーブに対向して回転する供給ローラと、 上記現像スリーブと上記供給ローラとの間に電位差を設
    けない無電位差状態、または、それらの間に電位差を設
    ける電位差状態のいずれかに切り換える電位切換手段
    と、 上記磁極部が上記供給ローラに対向する磁力状態、また
    は、上記無磁極部が上記供給ローラに対向する無磁力状
    態のいずれかに上記磁石体の磁極位置を切り換える磁極
    切換手段と、 2成分現像モードを選択する場合には、上記電位切換手
    段を無電位差状態に、上記磁極切換手段を磁力状態にそ
    れぞれ切り換え、上記磁極部の磁力に基づき上記供給ロ
    ーラから上記現像スリーブに、現像剤を構成する磁性キ
    ャリアと非磁性トナーの両方を供給し、1成分現像モー
    ドを選択する場合には、上記電位切換手段を電位差状態
    に、上記磁極切換手段を無磁力状態にそれぞれ切り換
    え、上記電位差に基づき上記供給ローラから上記現像ス
    リーブに、上記現像剤のうち非磁性トナーのみを供給す
    る制御手段と、 を備えたことを特徴とする現像器。
JP6300554A 1994-12-05 1994-12-05 現像器 Pending JPH08160695A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011069850A (ja) * 2009-09-24 2011-04-07 Fuji Xerox Co Ltd 現像装置および画像形成装置

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JP2011069850A (ja) * 2009-09-24 2011-04-07 Fuji Xerox Co Ltd 現像装置および画像形成装置

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