JP2772538B2 - 画像形成方法 - Google Patents

画像形成方法

Info

Publication number
JP2772538B2
JP2772538B2 JP1088304A JP8830489A JP2772538B2 JP 2772538 B2 JP2772538 B2 JP 2772538B2 JP 1088304 A JP1088304 A JP 1088304A JP 8830489 A JP8830489 A JP 8830489A JP 2772538 B2 JP2772538 B2 JP 2772538B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
toner
black
color
developing device
copy mode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1088304A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH02266374A (ja
Inventor
忠秀 沢村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP1088304A priority Critical patent/JP2772538B2/ja
Publication of JPH02266374A publication Critical patent/JPH02266374A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2772538B2 publication Critical patent/JP2772538B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Dry Development In Electrophotography (AREA)
  • Color Electrophotography (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、潜像担持体に、一部が欠除した静電潜像を
形成し、これをカラー現像器のカラーのトナーで可視像
化するカラー画像作成工程、及び潜像担持体に、前記一
部に対応する静電潜像を形成し、これを、黒現像器の黒
のトナーで可視像化する白黒画像作成工程を含み、前記
各画像作成工程でそれぞれ得た可視像を同一の転写材に
転写する編集コピーモードを選択できる画像形成方法に
関する。
〔従来の技術〕
電子複写機、プリンタ又はファクシミリ等に採用され
る上記形式の画像形成方法は従来より公知である。
この画像形成方法では、各現像器において、トナーと
キャリアを有する二成分系現像剤が用いられているが、
この現像剤は、静電潜像の可視像化時にトナーが消費さ
れるので、現像剤中のトナー濃度を検知し、この濃度が
所定の値より低下したときは、剤中にトナーを補給し、
現像剤のトナー濃度を所定の範囲内に維持し、可視像の
画像濃度の低下を防止する必要がある。
その際、上述のトナー補給は、いつ行ってもよいとい
うものではなく、現像剤から飛散したトナーが、本来付
着すべきではない潜像担持体の表面部分にできるだけ付
着しないようにして、地汚れや、可視像が不鮮明となる
ことを防止する必要がある。また、正しくトナー濃度を
検知した検知信号に基づいてトナーを補給する必要があ
る。
このため、編集コピーモードのほかに、潜像担持体に
形成された静電潜像を、二成分系現像剤を収容したカラ
ー現像器のカラーのトナーで可視像化し、これを転写材
に転写するカラーコピーモードを選択できる画像形成方
法においては、カラー現像器が現像動作を行っていると
き、その現像器での二成分系現像剤へのトナーの補給を
禁止し、この現像動作を終了したあとに、トナーの補給
を可能としている。カラー現像器が現像動作を行ってい
るときに、該現像器にトナーを補給すると、トナーが現
像器外に飛散して、これが潜像担持体上の地肌部に付着
し、地汚れが発生する恐れがあるためである。その際、
カラー現像器が現像動作を終了した時点から、所定時
間、例えば2秒程経過した後に、トナー補給を可能な状
態とし、トナー濃度を正しく検知してトナーの補給を行
えるようにしている。
カラーコピーモード時には、上述のトナー補給方式を
採用しても、補給するトナーの量が過少となるようなこ
とはなく、所定画像濃度の可視像を得ることができる。
ところが、編集コピーモードにおいては、1つのコピー
画像を得るのに、カラー画像作成工程と白黒画像作成工
程の2つの工程を経るので、前述のようにトナー補給を
禁止する時間を設定すると、カラー現像器において、ト
ナーを補給できる時間が極端に少なくなり、補給トナー
量が過少となって、可視像の画像濃度が低下する恐れが
ある。
また、編集コピーモードのほかに、潜像担持体に形成
された静電潜像を、二成分系現像剤を収容した黒現像器
の黒のトナーで可視像化し、これを転写材に転写する白
黒コピーモードを選択できる画像形成方法においては、
白黒コピーモード及び白黒画像作成工程の開始に伴っ
て、黒現像器の二成分系現像剤を撹拌する撹拌部材を作
動させ始めてから所定時間経過後に、該黒現像器でのト
ナーの補給を可能としている。このように所定時間後
に、トナーの補給をしたとするのは、撹拌部材の回転開
始時、すなわち現像剤が未だ充分に撹拌されていない時
に、トナー濃度を検知し、これに基いでトナーを補給し
たとすると、現像剤の全体のトナー濃度を正しく検知で
きず、正しいトナーの補給を行えなくなるからである。
ところが、この場合も、編集コピーモードにおいて
は、黒現像器の現像剤中へのトナーの補給時間が極端に
短かくなり、補給トナー量が過少となって、可視像の画
像濃度が低下する恐れがある。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明の目的は、上述した従来の各欠点をそれぞれ簡
単な構成によって除去した画像形成方法を提供すること
にある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、上記目的を達成するため、潜像担持体に形
成された静電潜像を、二成分系現像剤を収容したカラー
現像器のカラーのトナーで可視像化し、これを転写材に
転写するカラーコピーモードと、潜像担持体に、一部が
欠除した静電潜像を形成し、これを前記カラー現像器の
カラーのトナーで可視像化するカラー画像作成工程、及
び潜像担持体に、前記一部に対応する静電潜像を形成
し、これを、黒現像器の黒のトナーで可視像化する白黒
画像作成工程を含み、前記各画像作成工程でそれぞれ得
た可視像を同一の転写材に転写する編集コピーモードを
選択でき、カラー現像器が現像動作を行っているとき、
該現像器での二成分系現像剤へのトナーの補給を禁止
し、この現像動作を終了したあとに、トナーの補給を可
能とする画像形成方法において、前記編集コピーモード
のカラー画像作成工程時に、カラー現像器が現像動作を
終えてから、該カラー現像器でトナーの補給を可能とす
るまでの時間を、カラーコピーモード時に、カラー現像
器が現像動作を終えてから、該カラー現像器でトナーの
補給を可能とするまでの時間よりも短かく設定したこと
を特徴とする画像形成方法を提案する。
また、本発明は、上記目的を達成するため、潜像担持
体に形成された静電潜像を、二成分系現像剤を収容した
黒現像器の黒のトナーで可視像化し、これを転写材に転
写する白黒コピーモードと、潜像担持体に、一部が欠除
した静電潜像を形成し、これをカラー現像器のカラーの
トナーで可視像化するカラー画像作成工程、及び潜像担
持体に、前記一部に対応する静電潜像を形成し、これ
を、前記黒現像器の黒のトナーで可視像化する白黒画像
作成工程を含み、前記各画像作成工程でそれぞれ得た可
視像を同一の転写材に転写する編集コピーモードを選択
でき、白黒コピーモード及び白黒画像作成工程の開始に
伴って、黒現像器の二成分系現像剤を撹拌する撹拌部材
を作動させ始めてから所定時間経過後に、該黒現像器で
のトナーの補給を可能とする画像形成方法において、編
集コピーモードの白黒画像作成工程時に、黒現像器の撹
拌部材を作動させ始めてから、トナー補給を可能とする
までの時間を、白黒コピーモード時に、黒現像器の撹拌
部材を作動させ始めてから、トナー補給を可能とするま
での時間よりも短かく設定したことを特徴とする画像形
成方法を提案する。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面に従って説明し、併せて
前述の従来の問題点を図面に即してより具体的に明らか
にする。
なお、以下に説明する画像形成方法は、白黒コピーモ
ードと、カラーコピーモードと、編集コピーモードを選
択できるものであるが、白黒コピーモードにも、原稿画
像の全体を白黒可視像として再現する通常白黒コピーモ
ードだけでなく、原稿画像中の所望する色の画像を消去
し、他の画像を白黒可視像として再現する色消しコピー
モードが含まれる。さらにカラーコピーモードも、原稿
画像をフルカラー可視像で再現するフルカラーコピーモ
ードと、単色のカラー可視像で再現するシングルコピー
モードとが含まれる。
第1図は、上述した全てのコピーモードを選択できる
ように構成されたカラー複写機の一例を示す。先ず、そ
の全体構成を説明すると、コンタクトガラス10上に載置
された原稿(不図示)に対し、照明装置11が第1ミラー
12と共に図における右方へ移動することにより、原稿に
対する照明走査が行われる。このときの走査光像は、同
じ方向に移動する第2ミラー13及び第3ミラー14を介し
てレンズ15へと入射し、このあと第4ミラー16で反射
し、複数の色分解フィルタ17R,17G,17BとNDフィルタ17N
を有するフィルタ装置17を通って、潜像担持体の一構成
例であるドラム状の感光体18に結像投影される。フィル
タ装置17はその各フィルタ17R,17G,17B,17Nが放射状に
配置され、これらは一体的に回転し、いずれか1つのフ
ィルタが光路中にもたらされる。感光体18は図における
時計方向に回転し、該感光体18の表面は上述の結像投影
に先立って、帯電器19によって一様に所定の極性に帯電
されており、上記結像投影により、感光体18の表面には
静電潜像が形成される。
感光体18のまわりには、イエロー現像器21Y、マゼン
タ現像器21M、及びシアン現像器21Cの複数のカラー現像
器が配設されている他、黒現像器21Bが設けられてい
る。これらの現像器21Y,21M,21C,21Bにはトナーとキャ
リアを有する二成分系現像剤がそれぞれ収容されてい
る。
カラーコピーモードのうちのフルカラーコピーモード ここで、複写機本体に付設された操作部(第10図)の
コピーモード選択キー(図示せず)の押下によって、フ
ルカラーコピーモードが選択されているときは、前述の
ようにレンズ15を通った光像は、フィルタ装置17におけ
る色分解フィルタの1つ、例えばレッドフィルタ17Rを
通り、レッド成分の光像が取り出され、これによって、
先に説明したように、感光体表面に静電潜像が形成され
る。この潜像は、カラー現像器の1つであるシアン現像
器21Cによって、シアン色のトナーで可視像化される。
感光体18に対置され、かつ反時計方向に回転する転写
ドラム22には、給紙部23から送られた転写材の一例であ
る転写紙が巻き付けられ、この転写紙に転写チャージャ
20によって上記可視像が転写される。可視像転写後に感
光体18上に残存するトナーは、クリーニング装置27によ
って清掃され、除電装置33によって除電される。
次に、再び同じ原稿を照明走査するが、このときの原
稿からの光像は、その光路中にもたらされたグリーンフ
ィルタ17Gを通り、グリーン成分の光像が取り出され
る。この光像は先に説明したところと全く同様にして、
感光体18上に結像投影され、これによって得られた静電
潜像は、マゼンタ現像器21Mのマゼンタ色のトナーで可
視像化される。この可視像も転写ドラム22に巻き付けら
れた転写紙に、前のシアン色の可視像に重ね合されるよ
うにして転写され、可視像転写後の感光体18は、クリー
ニング装置27によってその残存トナーを清掃され、除電
される。
同様にして、今度はブルーフィルタ17Bによってブル
ー成分の光像が取り出され、この光像が感光体18上に結
像投影され、これによって得られた静電潜像はイエロー
現像器21Yのイエロー色のトナーによって可視像化さ
れ、この可視像が転写ドラム22上の転写紙に、前の可視
像と重ね合されて転写され、可視像転写後の感光体18は
クリーニング装置27によって清掃され、次いで除電され
る。
最後の転写を終了したあと、転写紙は分離チャージャ
24及び分離爪25により転写ドラム22から分離され、次い
で定着装置26を通ってフルカラーコピー紙として機外に
排出される。
白黒コピーモードのうちの通常白黒コピーモード 次に、コピーモード選択キーの押下により通常白黒コ
ピーモードが選択されているときは、原稿で反射し、レ
ンズ15を通った光像は、フィルタ装置17のNDフィルタ
(ニュートラル デンスィティ フィルタ)17Nを通
り、カラーコピーモード時と全く同様にして感光体18上
に静電潜像を形成する。NDフィルタは、ブルー成分、レ
ッド成分及びグリーン成分の光を基本的に全て通すフィ
ルタである。このようにして形成された潜像は黒現像器
21Bの黒のトナーによって可視像化される。この可視像
も転写ドラム22上の転写紙に転写され、この転写後、転
写紙は転写ドラム22から外され、定着装置26を通ると
き、転写された可視像が転写紙上に定着される。このよ
うにして転写紙は、原稿画像の全体を白黒可視像で再現
したコピー紙として機外に排出される。この場合も、可
視像転写後の感光体表面は、クリーニング装置27によっ
て清掃され、次いで除電される。
白黒コピーモードのうちの色消しコピーモード 次に、操作部に設けられた色消しキー(図示せず)の
押下によって、色消しコピーモードが選択されたとき
は、前述のように原稿を照明走査して得られた光像が、
レンズ15を通り、ミラー16で反射した後、オペレータが
選択したいずれか1つの色分解フィルタ17R,17B又は17G
を通って感光体18に結像投影される。
色消しコピーモードはカラー原稿から白黒コピーをと
るとき、その原稿のいずれかの色の画像を消去してコピ
ーするものである。例えば原稿画像中の赤色画像を消去
する場合には、原稿から感光体18に至る光路中に、レッ
ドフィルタ17Rが配置され、このフィルタ17Rを通った光
像が、感光体18に投影される。このため、原稿の赤色画
像に対応する感光体表面部分の電荷は実質的に消去され
る。
このようにして得られた静電潜像は、黒現像機21Bの
黒のトナーによって可視像化される。その際、原稿の赤
色画像に対応する上述の感光体表面部分は、トナーが付
着する程の表面電位を有していないため、ここにトナー
は付着せず、原稿画像の他の色の画像に対応した感光体
表面部分にトナーが付着する。可視像が転写ドラム22上
の転写紙に転写され、転写後の感光体はクリーニングと
除電作用を受ける。可視像を転写された転写紙は転写ド
ラム22から外されて定着装置26を通り、ここで可視像を
定着されるが、このようにして得られた可視像には、原
稿画像中の赤色画像が欠けている。すなわち、色消しコ
ピー像が得られたのである。
原稿画像中の緑色画像又は青色画像を消去するとき
は、グリーンフィルタ17G又はブルーフィルタ17Bが光路
中にもたらされ、ここを通った光像が感光体上に投影さ
れ、これにより形成された静電潜像が黒トナーにより可
視像化され、所望する色の抜けたコピーが得られる。
上述のように、通常白黒コピーモードと色消しコピー
モードの白黒コピーモードにおいては、感光体18より成
る潜像担持体に形成された静電潜像を、二成分系現像剤
を収容した黒現像器21Bの黒のトナーで可視像化し、こ
れを転写紙より成る転写材に転写するのである。
カラーコピーモードのうちのシングルカラーコピーモー
ド このコピーモードは、個々のカラー現像器21Y,21M,21
Cを用いて、単色のカラー可視像を得るものであり、こ
のコピーモード時には、通常白黒コピーモードと同様
に、色分解フィルタを用いることなく、感光体18上に静
電潜像を形成し、これをオペレータによって選択された
いずれか1つのカラー現像器21Y,21M又は21Cによって、
可視像化し、これを転写紙に転写して定着する。
上述のように、フルカラーコピーモードとシングルカ
ラーコピーモードのカラーコピーモードにおいては、感
光体18より成る潜像担持体に形成された静電潜像を、二
成分系現像剤を収容したカラー現像器のカラーのトナー
で可視像化し、これを転写紙より成る転写材に転写する
のである。
編集コピーモード 次に、操作部の編集キーが押下されているときは、編
集コピーモードが実行される。このコピーモードはカラ
ー現像画像中の所望する部分だけ白黒可視像として再現
し、他の部分についてはカラー可視像として再現してコ
ピー紙を得るものである。例えば、第2図に示す原稿D
のカラー画像のうち、D1で示した部分だけ白黒コピー
し、残余の部分D2についてはカラー画像でコピーしたコ
ピー紙を得るのである。この場合には、例えば、先に説
明したフルカラーコピーモード時と同様に、色分解フィ
ルタ17R,17G,17Bをそれぞれ順次用いて、転写紙上に転
写されたカラー可視像を得るが、フルカラーコピーモー
ドと異るところは、各静電潜像を現像装置21C,21M,21Y
で現像する前に、第1図に示したイレースランプ34によ
って、第2図に示した原稿画像部分D1に対応する静電潜
像をその都度消去するのである。これにより一部が欠除
した静電潜像が得られる。
イレースランプ34は例えば感光体18の軸線方向に配列
された多数の発光部を有する発光ダイオードアレイから
成り、原稿画像部分D1に対応して形成された静電潜像部
分がイレースランプ34を通るとき、これに対応する発光
部が点灯し、この静電潜像部分に対して除電作用を与
え、ここがトナーによって現像されないようにするので
ある。従って、転写紙に転写された可視像には、原稿画
像部分D1に対応する部分は、白く抜けた状態となってい
る。
次に、もう一度同じ原稿を照明走査するが、このとき
は白黒コピーモード時と同様にフィルタ装置17のNDフィ
ルタ17Nが光路中にもたらされ、原稿からの光像はこの
フィルタ17Nを通して感光体18上に結像投影され、原稿
画像全体に対応する静電潜像が形成される。この潜像は
感光体18の回転に伴ってイレースランプ34の下を通過す
るが、このとき、今度は第2図に示した原稿DのD2で示
す画像部分に対応する静電潜像をイレースランプ34によ
って消去する。すなわち、D1で示す原稿画像部分に対応
する静電潜像だけを残すのである。換言すれば、先に色
分解フィルタを用いて静電潜像を形成したときに、一部
を欠除した静電潜像を得たが、これと逆に、この一部に
対応する静電潜像を得るのである。このようにして得ら
れた静電潜像は黒現像器21Bによって、黒のトナーで可
視像化され、この可視像は、先にカラートナーで得た可
視像が転写されている転写紙の上から転写される。すな
わち、カラー可視像が形成されていて、一部が白抜けと
なっていた転写紙に対し、その白抜けの部分に白黒可視
像を転写するのである。
このようにして可視像を転写された転写紙は、転写ド
ラム22から外され、定着装置26を通って機外に排出され
る。
上述したところと逆に、先ず、原稿のD1の部分に対応
する白黒可視像を得、これを転写紙に転写してから、D2
の部分に相当するカラー可視像を得、これを同一の転写
紙に転写するようにしてもよい。
上述のように、編集コピーモードは、感光体18より成
る潜像担持体に、一部が欠除した静電潜像を形成し、こ
れをカラー現像器のカラーのトナーで可視像化するカラ
ー画像作成工程と、感光体18より成る潜像担持体に、上
記一部に対応する静電潜像を形成し、これを、黒現像器
の黒のトナーで可視像化する白黒画像形成工程を含み、
その各画像作成工程でそれぞれ得た可視像を、同一の転
写材、すなわち同一の転写紙上に転写するコピーモード
である。
以上のように第1図に示した複写機においては、カラ
ーコピーモード(フルカラーコピーモード又はシングル
カラーコピーモード)と、編集コピーモードのほかに、
白黒コピーモード(通常白黒コピーモード又は色消しコ
ピーモード)を自由に選択することができる。
次に各現像器21Y,21M,21C,21Bの構成と作用を説明す
る。
先ず、カラー現像器21Y,21M,21Cは、第3図に示すよ
うに、現像剤を収容したケーシング3Y,3M,3Cと、感光体
18に近接して配置された非磁性体より成る現像ローラ4
Y,4M,4Cと、これらのローラに対置された、撹拌部材7Y,
7M,7Cとをそれぞれ有している。図示した例では、各撹
拌部材が、現像剤撹拌汲み上げ部材として構成されてい
る。前述のように、現像剤としては、磁性キャリアとト
ナーを有する二成分系現像剤が使用され、イエロー現像
器21Yではイエロー色のトナーが、マゼンタ現像器21Mで
はマゼンタ色のトナーが、そしてシアン現像器21Cでは
シアン色のトナーがそれぞれ使用されている。トナーに
は必要に応じて、添加剤が加えられる。
各現像ローラ4Y,4M,4Cの内部には、図示するような配
置構成で磁石群5がそれぞれ設けられ、これらは不回転
状態に保持されている。これに対し、各現像ローラ4Y,4
M,4Cは、その現像動作時に実線矢印向きに回転駆動され
る。
ここで第4図に示すようにシアン現像器21Cを取り上
げるものとして、その現像ローラ4Cに内設された磁石群
5は、現像ローラ4Cの周方向に沿って配列された磁石5
a,5b,5c,5dを有し、これらの、現像ローラ4Cを向いた側
の各磁極は図にS,Nを付して示す通りに配置されてい
る。また磁石5b,5cとの間は磁石が設けられておらず、
これらの磁極間には軟磁性部材より成る磁気短絡板6が
架橋され、磁界強度低減領域113が形成されている。こ
のような第3図に示した構成は、他のカラー現像器21M,
21Yにおいても全く同様に構成されている。
先に説明したようにフルカラーコピーモード時、又は
編集コピーモードのカラー画像作成工程時には、先ずシ
アン現像器21Cが現像動作を行うが、このとき現像ロー
ラ4Cが実線矢印方向に正転し、かつ前述の撹拌部材7Cが
反時計方向に回転して、ケーシング3C内の二成分系現像
剤を撹拌しつつ底部に存する現像剤を現像ローラ4Cに汲
み上げる。このように現像ローラ4Cに供給された現像剤
は、磁石群5の磁力によって現像ローラ4C上に担持さ
れ、現像ローラ4Cの回転によって、その回転方向に搬送
され、ドクター部12によって余分な現像剤が掻き取ら
れ、現像剤量が規制される。このようにして、正転する
現像ローラ4C上に担持された現像剤は、現像ローラ4Cと
感光体18との対向領域に運ばれ、ここで感光体上に形成
された静電潜像に現像剤中のトナーが静電的に移行し、
この静電潜像を可視像化する。現像に供された現像剤は
さらに搬送され、磁界強度低減領域113のところにくる
と、この領域における磁界が弱いため、現像ローラ4C上
の現像剤は自重で下方に落下し、撹拌部材7Cによって撹
拌される。
マゼンタ現像器21M及びイエロー現像器21Yも全く同様
にしてその各色のトナーで静電潜像を可視像化する。
シングルカラーコピーモード時にも、選択されたカラ
ー現像器が上述したところと全く同様に作動することは
当然である。
なお、或る1つの現像器が現像動作を終了したとき、
その現像ローラ上の現像剤は除去され、次に現像動作を
行う現像器が形成した可視像や、その静電潜像に不要な
トナーが付着しないように構成されている。この現像剤
除去動作は一般に穂切れ動作と称せられている。例え
ば、シアン現像器21Cが現像動作を終えたときは、その
現像ローラ4Cがそれまでの回転方向と逆の、破線矢印の
向きに回転駆動される。この回転時には、現像剤を汲み
上げようとする領域に対して、磁界強度低減領域113が
位置しているので、現像剤は現像ローラ4Cに汲み上げら
れず、それまで現像ローラ4C上に担持されていた現像剤
は現像ローラ4Cの逆転によって、この回転方向と同じ方
向に搬送され、現像ローラ4Cから自重で下方に落下す
る。かかる穂切れ動作終了後に現像ローラ4Cが停止す
る。
マゼンタ現像器21Mが現像動作を終了した後も、上述
したところと全く同様にして穂切れ動作が行われ、現像
ローラ4Mが停止する。イエロー現像器21Yにおいても、
その現像動作終了後、穂切れ動作が行われ、次いでその
現像ローラ4Yが停止する。
次に第5図を参照して黒現像器21Bについて説明する
に、この現像器21Bも、黒のトナーと磁性キャリアを有
する二成分系現像剤を収容したケーシング3Bと、感光体
18に対置された非磁性体より成る現像ローラ4Bと、二成
分系現像剤を撹拌する撹拌部材(この例では現像剤撹拌
汲み上げ部材)7Bとを有している。現像ローラ4Bの内部
には、符号P1乃至P5を付した各磁石から成る磁石群5Bが
固定配置されている。
通常白黒コピーモード、色消しコピーモード、又は編
集コピーモードの白黒画像形成工程時には、現像ローラ
4Bと撹拌部材7Bが第4図における反時計方向にそれぞれ
回転駆動され、現像剤が撹拌されつつ現像ローラ4B上に
供給される。供給された現像剤は磁石群5Bの磁力の作用
で現像ローラ4B上に担持され、該ローラ4Bの回転によ
り、その回転方向と同一方向に搬送され、ドクター部12
Bで現像剤量を規制された後、感光体18と現像ローラ4B
との間に運ばれ、ここで現像剤中の黒トナーが静電潜像
に移行し、該潜像を可視像化する。このとき、磁石P2,P
3の間の部分を覆うように軟磁性部材37が実線で示す位
置を占め、これに対向した現像ローラの表面部分の磁界
の強さが弱められている。従って現像に供された現像剤
がこの領域に至ると、該現像剤はその自重で現像ローラ
4Bから離れ下方に落下し、撹拌部材7Bによって撹拌され
る。
白黒コピーモードからカラーコピーモードにモードが
切換えられたとき、又は編集コピーモードにおけるカラ
ー画像作成工程時には、軟磁性部材37が第5図に鎖線で
示す位置に作動し、現像ローラ4Bへの現像剤の汲み上げ
が禁止され、該ローラ4Bの回転に伴って現像ローラ4B上
の現像剤が除去される。すなわち、穂切れ動作が行われ
るのである。
ところで、各現像器21Y,21M,21C,21Bにおいて、二成
分系現像剤が使用されているので、現像動作時に現像剤
中のトナーが感光体18に移行して消費され、順次そのト
ナー濃度が低下する。これを放置したまま現像動作を行
えば、可視像の画像濃度が低下し、その画質が劣化す
る。
そこで第5図に示すように、黒現像器21Bのケーシン
グ3Bには、トナー濃度検知センサ35Bが付設され、ケー
シング3B内の現像剤のトナー濃度を検知し、該濃度が所
定値以下となったとき、トナー補給ローラ36Bを回転さ
せ、トナー容器38B内のトナーを、ケーシング3B内の現
像剤へ補給し、そのトナー濃度が一定の範囲内に保たれ
るようにしている。第3図に示したカラー現像器21Y,21
M,21Cにおいても全く同様にトナー濃度検知センサ35Y,3
5M,35Cがそれぞれ付設され、各ケーシング内の現像剤の
トナー濃度を検知し、この濃度が低下したときは、図示
していない各トナー容器から、現像剤中にそれぞれトナ
ーが補給される。各センサ35B,35Y,35M,35Cは、各撹拌
部材7B,7Y,7M,7Cに対向し、ないしは近接して位置し、
これらの撹拌部材で撹拌された現像剤のトナー濃度を検
知できるように構成されている。
その際、各現像器からのトナーの飛散をできるだけ抑
え、しかも飛散したトナーが、できるだけ、本来付着す
べきでない感光体18の表面部分に付着しないようにし、
さらにはトナー濃度を正しく検知してトナーの補給を正
しく行えるようにしなければならない。例えば、現像剤
のトナー濃度検知を、現像剤が前述の撹拌部材7Y,7M,7
C,7Bで充分に撹拌された状態で行い、現像剤の全体的な
トナー濃度を正しく検知し、またトナー補給時には、撹
拌部材7Y,7M,7C,7Bを回転させて、補給されたトナーを
現像剤中に撹拌させる必要がある。以下、この点の具体
例を明らかにする。
第6図は、白黒コピーモード(通常白黒コピーモード
ないしは色消しコピーモード)を実行し、次いでフルカ
ラーコピーモードにモードが切換えられたときの各現像
器における動作を示したタイミングチャートである。先
ず、白黒コピーモードから説明する。
第6図(1)に示すように、t1の時点で黒現像器21B
が現像動作を開始し、その撹拌部材7Bと現像ローラ4Bが
第5図に矢印で示した方向にそれぞれ回転し始め、t2で
示した時点でこれらの回転が停止して現像動作を終える
ものとする。このとき、本例では、第6図(3)から判
るように、カラー現像器21C,21M,21Yにおいては、その
各撹拌部材7C,7M,7Yは作動を停止している。黒現像器21
Bが現像動作を行っているとき、カラー現像器におい
て、撹拌部材7C,7M,7Yを回転させると、カラートナーの
飛散を招く恐れがあるからである。このように撹拌部材
7C,7M,7Yの回転を停止しているときは、先にも説明した
ように、各カラー現像器21Y,21M,21Cで二成分系現像剤
へのトナーの補給は禁止される。これは、編集コピーモ
ードの白黒画像作成工程時も同じである(第8図参
照)。白黒コピーモード時及び白黒画像作成工程時に
は、カラー現像器での二成分系現像剤へのトナーの補給
が禁止されるのである。撹拌部材が回転しない状態でト
ナーを補給すれば、このトナーと現像剤との撹拌を行う
ことはできず、従って補給されたトナーとキャリアを充
分に摩擦帯電させることができなくなるため、トナー粒
子がキャリア粒子から離れ、これが、例えば各カラー現
像器の感光体18を向いた側の開口から外部に飛散し、こ
れが本来付着すべきでない感光体表面部分に付着する恐
れがあるからである。
同様な理由で、本例では、フルカラーコピーモード時
に、第6図に示す如く撹拌部材7Y,7M,7Cが回転している
とき、黒現像器21Bにおける撹拌部材7Bは作動を停止す
ると共に、その撹拌部材7Bの作動停止時には、黒現像器
21Bでの二成分系現像剤へのトナーの補給が禁止され
る。これは、シングルカラーコピーモード時と、編集コ
ピーモードのカラー画像作成工程時も同様である。カラ
ーコピーモード時及びカラー画像作成工程時には、黒現
像器21Bでの二成分系現像剤へのトナーの補給を禁止す
るのである。
また図示した例では、黒現像器21Bの現像ローラ4B及
び撹拌部材7Bと、各カラー現像器21Y,21M,21Cの撹拌部
材7Y,7M,7Cを、コスト低減の目的で同一のモータで駆動
しているが、この場合、黒現像器21Bが現像動作を行っ
ていて、その現像ローラ4Bと撹拌部材7Bを駆動している
とき、カラー現像器の撹拌部材を停止させ、逆にカラー
現像器にて撹拌部材7Y,7C,7Mが回転しているとき、黒現
像器21Bの撹拌部材7Bを停止させる方が、構成が簡単と
なるという点も、黒現像器21Bが現像動作を行っている
とき、カラー現像器の撹拌部材7Y,7M,7Cを停止させ、逆
にカラー現像器の撹拌部材7Y,7M,7Cが回転していると
き、黒現像器の撹拌部材7Bを停止させる理由の1つであ
る。
さて、黒現像器21Bがt1の時点で現像動作を開始する
が、この時点ではトナーの補給は未だ禁止されている。
この時点t1からT1で示した所定時間(通常、T1は4秒程
度に設定される)を経過した後、黒トナーの補給が可能
となる。すなわち、第5図に示したトナー補給ローラ36
Bと、これを駆動するモータとの間のクラッチがオン
し、トナー濃度低下が検知されたとき、このローラ36B
が回転できる状態となるのである。このように時間T1を
置いてから、トナーの補給を可能な状態とするのは、撹
拌部材7Bが回転を開始した時点で、すなわち現像剤が未
だ充分に撹拌されていない時に、トナー濃度を検知し、
これに基づいてトナーを補給したとすると、現像剤の全
体的なトナー濃度を正しく検知できないことになるから
である。T1時間経過する間に、現像剤を充分に撹拌し、
かかる状態でのトナー濃度検知に基づいてトナーの補給
を行うのである。
t2で示した時点で黒現像器21Bの現像動作を終了し、
撹拌部材7Bと現像ローラ4Bが回転を停止すると同時に、
トナーの補給が禁止される。すなわち、前述のクラッチ
がオフし、トナー補給ローラ36Bの回転が禁止される。
次にt3で示した時点で、前述のコピーモード選択キー
が押下され、モードがフルカラーコピーモードに切換え
られたとすると、T2で示すように黒現像器21Bの現像ロ
ーラ4Bが回転して前述の穂切れ動作が行われ、フルカラ
ーコピーモードへ入る。
すると、先にも説明したように、カラー現像器におけ
る撹拌部材7Y,7M,7Cが、t4の時点で回転を開始する(第
6図(3))。このとき黒現像器21Bの撹拌部材7Bや現
像ローラ4Bが回転せず、トナーの補給も行われないこと
は前述の通りである。
次いでシアン現像器7Cの現像ローラ4CがT3で示す間だ
け回転し、現像動作が実行される。T4は、この現像動作
終了後に実行される穂切れ動作である。ここで、現像ロ
ーラ4Cが回転しているときは、シアン現像器21Cでのト
ナーの補給は禁止される。すなわち、トナー補給用のモ
ータ(図示せず)が作動を禁止されるのである。現像ロ
ーラ4Cが現像剤を担持しつつ回転しているときに、トナ
ーを補給すると、現像剤ケーシング3Cの感光体18を向い
た側の開口からトナーが飛散し、これが感光体18上の地
肌部に付着し、地汚れが発生する恐れがあるからであ
る。
またシアン現像器21Cが現像動作を終え、その現像ロ
ーラ4Cが回転を停止しても、すぐにはトナー補給を可能
とせず、T5で示した所定時間を経過してから、トナーの
補給を可能とし、トナー補給用のモータが、トナー濃度
低下の検知に基づいて、作動できる状態となる。
所定時間T5は通常2秒程度に設定されるが、かかる時
間を置いてからトナー補給を可能としたのは、現像ロー
ラ4Cが停止した直後から、トナー濃度検知に基づくトナ
ー補給を行うと、安定したトナー濃度の検知が行われ
ず、トナー濃度が充分に高いにもかかわらず、トナーを
補給してしまうことがあるからである。
次いでマゼンタ現像器21M、引き続きイエロー現像器2
1Yの各現像ローラ4M,4YがそれぞれT6,T7で示した時間だ
け順次回転して現像動作を行うが、このときのトナー補
給の禁止と、トナー補給可能のタイミングはシアン現像
器21Cと同様である。すなわち、各現像ローラ4M,4Yの停
止後、T5−1,T5−2で示した所定時間(2秒)を経過し
てからトナー補給を可能とするのである。
第6図には、各カラー現像器21C,21M,21Yが2回ずつ
現像動作を行う場合を示したが、他の回数のときも同様
に、トナー補給可能時期と禁止時期が制御される。な
お、撹拌部材が回転している状態で、各カラー現像器の
現像ローラが回転を開始する前の時期においても、例え
ばT8,T9で示したように、適宜トナーの補給が可能とな
る。
次に、第7図は白黒コピーモードが実行された後、t3
で示す時点で、モードがシングルカラーコピーモードに
切換えられ、シアン現像器21Cが現像動作を行うときの
タイミングチャートを示す。このときも、第6図の場合
と同様にトナー補給の禁止と可能が制御され、異なると
ころは、現像動作を行わないカラー現像器、第7図の例
ではマゼンタ現像器21Mと、イエロー現像器21Yにおい
て、その現像ローラ4M,4Yが回転しないため、T10,T11で
示すように長期に亘ってトナー補給が可能となる点だけ
である。
次に編集コピーモードにおいては、カラー画像作成工
程と白黒画像作成工程とが含まれており、第9図は、従
来の編集コピーモードにおけるトナー補給の禁止と可能
の時期に関するタイミングチャートを示す。この図から
判るように、従来は、そのカラー画像作成工程時には、
カラーコピーモードと全く同様に、また白黒画像作成工
程時にも、白黒コピーモード時と全く同様にトナー補給
を禁止し、或いはこれを可能とするように、トナー補給
動作が制御されている。すなわち、カラー画像作成工程
時には、カラーコピーモード時と同じく、黒現像器での
撹拌部材の作動を停止させてその二成分系現像剤へのト
ナーの補給を禁止し、白黒画像作成工程時には、白黒コ
ピーモード時と同じく、カラー現像器における撹拌部材
の回転を停止させて、トナーの補給を禁止する。またカ
ラー画像作成工程時に、カラーコピーモード時と同じ
く、カラー現像器が現像動作を行っているとき、その現
像器での二成分系現像剤へのトナーの補給を禁止し、そ
の現像動作を終了したあとに、トナーの補給を可能とす
るのである。さらに白黒画像作成工程時に、白黒コピー
モードと同じく、その開始に伴って、黒現像器21Bの二
成分系現像剤を撹拌する撹拌部材7Bの作動を始めてか
ら、所定時間T1経過後に、黒現像器でのトナー補給を可
能としている。なお、第9図における第6図に対応する
部分には、第6図と同じ符号を付してある(第7図にお
いても同じ)。
ところが、上述のようにトナー補給の禁止と可能を制
御すると、編集コピーモードにおいては、カラー画像作
成工程に続いて、白黒画像作成工程となるので、カラー
現像器におけるトナー補給可能な時間が極端に少なくな
ってしまう。例えば第9図(6),(7)においてイエ
ロー現像器21Yの現像ローラ4Yが回転を停止した後、T5
−2の所定時間を経過してからトナー補給可能状態とな
るが、この補給可能時間はWで示すように大変短かい。
すなわち、短かい時間Wを経過すると、すぐに白黒画像
作成工程に移行し、そのイエロートナーの補給が禁止さ
れるのである。このため、カラー現像器においては、ト
ナー補給不足が発生し、これにより形成された可視像の
トナー濃度が低下し、その画質が著しく劣化する恐れが
ある。
そこで本例の画像形成方法においては、編集コピーモ
ードのカラー画像作成工程時に、カラー現像器が現像動
作を終えてから、該カラー現像器でトナーの補給を可能
とするまでの時間を、カラーコピーモード時に、カラー
現像器が現像動作を終えてから、該カラー現像器でトナ
ーの補給を可能とするまでの時間よりも短かく設定す
る。第8図はその一例を示す。この例では、カラー画像
作成工程時に、各カラー現像器の現像ローラ4C,4M,4Yが
回転を停止すると、すぐにトナー補給可能な状態となる
ように構成されている。すなわち、カラー現像器が現像
動作を終えてから、その現像器でトナー補給可能となる
までの時間(第9図におけるT5,T5−1,T5−2)を、
「0」としている。このようにすれば、トナー補給可能
な時間が従来よりも拡がり、トナーの補給量が不足する
不具合を阻止でき、結局可視像の画質劣化を防止するこ
とができる。上述した時間を「0」にすれば、トナー濃
度検知の正確さが多少、欠けることになるが、本例で
は、それよりも重要なトナー補給量不足を阻止するので
ある。上記時間を「0」とせず、従来よりも短かい、例
えば1秒程度に設定することもできる。
さらに本例の画像形成方法では、編集コピーモードの
白黒画像作成工程時に、黒現像器の撹拌部材を作動させ
始めてから、トナー補給を可能とするまでの時間を、白
黒コピーモード時に、黒現像器の撹拌部材を作動させ始
めてから、トナー補給を可能とするまでの時間よりも短
かく設定する。従来の編集コピーモードにおいては、黒
現像器へのトナー補給可能時間が短かくなっているの
で、黒現像器へのトナー補給量が不足するおそれがあっ
たが、本例の構成によって、かかる不具合を阻止でき
る。すなわち、第8図に例示するように、白黒画像作成
工程に入り、黒現像器21Bの現像ローラ4Bと撹拌部材7B
が回転を開始してから(第8図(8))、トナー補給可
能となるまでの時間を短かくするのである。この時間T1
は従来4秒程度であったが、これを1乃至2秒程に縮め
る。これにより、黒現像器におけるトナー補給量の不足
も防止することができる。この場合も、この時間を短か
くすることによって、多少トナー濃度検知が不正確とな
ることも考えられるが、それよりも重要なトナー補給量
不足を阻止し、可視像の画質劣化を防止するのである。
第8図に示し、かつ上述した構成は、白黒画像作成工
程を先に実行し、次いでカラー画像作成工程を行う場合
にも、適用できることは明らかである。
なお、第10図は上述した各制御を実行するための一構
成例を示すブロック図である。
以上、通常白黒コピーモードと色消しコピーモードが
含まれる白黒コピーモードと、フルカラーコピーモード
とシングルカラーコピーモードが含まれるカラーコピー
モードと、編集コピーモードとを選択できる画像作成方
法に本発明を適用した実施例を示したが、通常白黒コピ
ーモードと色消しコピーモードのいずれか一方だけの白
黒コピーモード、フルカラーコピーモードとシングルカ
ラーコピーモードのいずれか一方だけのカラーコピーモ
ード、並びに編集コピーモードを選択できる画像形成方
法にも本発明を適用できることは当然である。
〔発明の効果〕
請求項1に記載の構成によれば、編集コピーモード時
にカラー現像器においてトナーの補給量が不足する欠点
を除去できる。
請求項2に記載の構成によれば、編集コピーモード時
に黒現像器におけるトナーの補給量不足を阻止できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明一実施例の画像形成方法を実施するカラ
ー複写機を示す概略図、第2図は編集コピーモードでコ
ピーしようとする原稿を示す説明図、第3図は第1図に
示したカラー現像器の拡大図、第4図はさらにその部分
拡大図、第5図は黒現像器の拡大図、第6図、第7図及
び第8図は本例のトナー補給に関連した動作タイミング
を示す図、第9図は従来の編集コピーモード時における
トナー補給に関連したタイミングを示す図、第10図は制
御装置の一例を示すブロック図である。 21Y,21M,21C,21B……現像器 7B……撹拌部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03G 15/01 - 15/01 117 G03G 13/01 G03G 15/00 303 G03G 21/00 307 - 540 G03G 15/09 - 15/09 101 G03G 13/09

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】潜像担持体に形成された静電潜像を、二成
    分系現像剤を収容したカラー現像器のカラーのトナーで
    可視像化し、これを転写材に転写するカラーコピーモー
    ドと、 潜像担持体に、一部が欠除した静電潜像を形成し、これ
    を前記カラー現像器のカラーのトナーで可視像化するカ
    ラー画像作成工程、及び潜像担持体に、前記一部に対応
    する静電潜像を形成し、これを、黒現像器の黒のトナー
    で可視像化する白黒画像作成工程を含み、前記各画像作
    成工程でそれぞれ得た可視像を同一の転写材に転写する
    編集コピーモードを選択でき、 カラー現像器が現像動作を行っているとき、該現像器で
    の二成分系現像剤へのトナーの補給を禁止し、この現像
    動作を終了したあとに、トナーの補給を可能とする画像
    形成方法において、 前記編集コピーモードのカラー画像作成工程時に、カラ
    ー現像器が現像動作を終えてから、該カラー現像器でト
    ナーの補給を可能とするまでの時間を、カラーコピーモ
    ード時に、カラー現像器が現像動作を終えてから、該カ
    ラー現像器でトナーの補給を可能とするまでの時間より
    も短かく設定したことを特徴とする画像形成方法。
  2. 【請求項2】潜像担持体に形成された静電潜像を、二成
    分系現像剤を収容した黒現像器の黒のトナーで可視像化
    し、これを転写材に転写する白黒コピーモードと、 潜像担持体に、一部が欠除した静電潜像を形成し、これ
    をカラー現像器のカラーのトナーで可視像化するカラー
    画像作成工程、及び潜像担持体に、前記一部に対応する
    静電潜像を形成し、これを、前記黒現像器の黒のトナー
    で可視像化する白黒画像作成工程を含み、前記各画像作
    成工程でそれぞれ得た可視像を同一の転写材に転写する
    編集コピーモードを選択でき、 白黒コピーモード及び白黒画像作成工程の開始に伴っ
    て、黒現像器の二成分系現像剤を撹拌する撹拌部材を作
    動させ始めてから所定時間経過後に、該黒現像器でのト
    ナーの補給を可能とする画像形成方法において、 編集コピーモードの白黒画像作成工程時に、黒現像器の
    撹拌部材を作動させ始めてから、トナー補給を可能とす
    るまでの時間を、白黒コピーモード時に、黒現像器の撹
    拌部材を作動させ始めてから、トナー補給を可能とする
    までの時間よりも短かく設定したことを特徴とする画像
    形成方法。
JP1088304A 1989-04-07 1989-04-07 画像形成方法 Expired - Fee Related JP2772538B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1088304A JP2772538B2 (ja) 1989-04-07 1989-04-07 画像形成方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1088304A JP2772538B2 (ja) 1989-04-07 1989-04-07 画像形成方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02266374A JPH02266374A (ja) 1990-10-31
JP2772538B2 true JP2772538B2 (ja) 1998-07-02

Family

ID=13939190

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1088304A Expired - Fee Related JP2772538B2 (ja) 1989-04-07 1989-04-07 画像形成方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2772538B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3915860B2 (ja) * 1999-10-20 2007-05-16 セイコーエプソン株式会社 現像装置
JP5070679B2 (ja) * 2005-03-28 2012-11-14 富士ゼロックス株式会社 画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH02266374A (ja) 1990-10-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS60260967A (ja) 現像装置
JPH0792804A (ja) 現像装置
JP2772538B2 (ja) 画像形成方法
JP3386274B2 (ja) 画像形成装置
JPS63125960A (ja) 現像剤の自動補給機能を備えたカラ−画像記録装置
JP2917410B2 (ja) 現像剤濃度測定装置
JPH0844210A (ja) 現像器
JP2893966B2 (ja) 画像形成装置
JP3548412B2 (ja) 画像形成装置
JP3515849B2 (ja) カラー現像装置
JP2003255705A (ja) 画像形成装置
JPS61117574A (ja) 多色現像装置
JPH0812499B2 (ja) 現像装置
JPH05232814A (ja) トナー濃度設定方法およびトナー濃度制御方法
JPH10186831A (ja) 多色画像形成装置
JPS63296072A (ja) 作像装置
JP2973508B2 (ja) 現像装置
JPH1165237A (ja) 画像形成装置
JPS631582B2 (ja)
JP2988634B2 (ja) 現像剤濃度測定装置
JP2983284B2 (ja) 画像形成装置
JPH06282167A (ja) 地肌カブリ防止装置
JPH04122964A (ja) トナー濃度制御方法
JPH08185037A (ja) 画像形成装置
JPH063962A (ja) 画像形成装置のトナー補給制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees