JPH08159768A - レーザ測量装置 - Google Patents

レーザ測量装置

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JPH08159768A
JPH08159768A JP29850694A JP29850694A JPH08159768A JP H08159768 A JPH08159768 A JP H08159768A JP 29850694 A JP29850694 A JP 29850694A JP 29850694 A JP29850694 A JP 29850694A JP H08159768 A JPH08159768 A JP H08159768A
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light
light emission
event
emission control
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JP29850694A
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Masato Hara
正人 原
Teruo Sakai
照男 坂井
Eiichi Ito
栄一 伊藤
Kensho Takahashi
憲昭 高橋
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Pentax Corp
Original Assignee
Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 レーザ測量装置の正常な作動を損なう不具合
事象が生じたとき、この不具合事象の内容を、レーザ測
量装置から離れていても容易に知ることができるレーザ
測量装置を提供すること。 【構成】 レーザダイオード23と、回転軸aを中心と
して回転可能な回転投光部15とを備え、この回転投光
部15を回転させ、レーザダイオード23からの光束を
回転軸aと略直交する方向に回転投射して、基準平面を
形成するレーザ測量装置11において、このレーザ測量
装置11の正常な作動を損なう不具合事象の発生を検出
する事象検出回路88、89、90、91;及び、この
事象検出回路88、89、90、91が不具合事象を検
出したとき、レーザダイオード23を連続発光から断続
発光に切り替える発光制御手段85;を備えたレーザ測
量装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回転軸を中心に回転す
る投光部により測量用のレーザ光束を走査するレーザ測
量装置に関する。
【0002】
【従来技術及びその問題点】一般に、土木建築分野で
は、レーザ光束を出射する投光部を回転軸を中心に回転
させて、装置本体周囲の測量対象物に向けレーザ光束を
走査して基準平面を形成するレーザ測量装置(所謂レー
ザプレーナ)を用い、測量対象物上に到達したレーザ光
束のスポットの高さを計測する等により、基準出しや高
さ計測を行っている。
【0003】このレーザ測量装置は、屋外で使用される
ことが多いため、強風により、或は大型機器が該測量装
置近傍で作動される等により、三脚が傾くことがある。
その場合には、走査レーザ光束により形成される基準平
面が傾き当初の設定角度と異なって、正確な基準出しや
高さ計測ができなくなってしまう。またレーザ測量装置
は、少なくともレーザダイオード発光用及び投光部回転
モータを駆動するための電源が必要である。この電源と
してバッテリを用いる場合には、バッテリ電圧(容量)
が所定値以下に低下する度に交換しなければならない。
このように、レーザ光束による基準平面が当初の設定角
度に対して傾いたり、バッテリ容量が低下する等の事象
が発生した場合に、上記従来のレーザ測量装置は、レー
ザ光束の出射を停止させ、投光部回転用のモータの駆動
を停止させた上で、操作表示部に上記事象の発生に応じ
た表示(警告)を行う。
【0004】ところで、基準平面の傾斜発生の警告時、
自動による再整準だけで済む場合には、作業者はレーザ
測量装置まで戻らずその場で整準(レベル調整)終了を
待てばよく、手動の整準作業が必要な場合には、作業者
はレーザ測量装置まで戻らなければならない。またバッ
テリ容量の低下が警告されても、容量低下が許容値以内
であれば、作業者は直に戻らず、現在の作業を継続させ
た後適当な時期にレーザ測量装置まで戻ってバッテリを
交換すればよい。
【0005】このように、発生した事象によって行われ
るべき処理はそれぞれに異なるが、従来のレーザ測量装
置の操作表示部は、該測量装置から離れて作業する場合
に表示内容の判別が難しいため、作業者は不具合事象の
発生の都度にレーザ測量装置まで戻り、操作表示部の表
示内容を確認しなければならなかった。
【0006】
【発明の目的】本発明は、上記従来のレーザ測量装置に
おける問題点に基づき成されたもので、レーザ測量装置
の正常な作動を損なう不具合事象が生じたとき、この不
具合事象の内容を、レーザ測量装置から離れていても容
易に知ることができるレーザ測量装置を提供することを
目的とする。
【0007】
【発明の概要】上記目的を達成するための本発明は、レ
ーザ光源と、回転軸を中心として回転可能な投光部とを
備え、この投光部を回転させ、上記レーザ光源からの光
束を回転軸と略直交する方向に回転投射して、基準平面
を形成するレーザ測量装置において、このレーザ測量装
置の正常な作動を損なう不具合事象の発生を検出する事
象検出手段;及び、この事象検出手段が不具合事象を検
出したとき、上記レーザ光源を連続発光から断続発光に
切り替える発光制御手段;を備えたことを特徴としてい
る。
【0008】レーザ光束を回転投射する投光部の回転角
度を検出する回転角度検出手段を設け、発光制御手段
が、この回転角度検出手段による回転角度の検出信号に
基づき、回転投射されるレーザ光束の投射を断続的に制
御するように構成することができる。また発光制御手段
が、投光部から回転投射されるレーザ光束を、一定の時
間間隔で断続的に投射制御するように構成することも可
能である。
【0009】事象検出手段を、複数の異種の不具合を検
出し得るように複数設け、発光制御手段により、該複数
の事象検出手段がそれぞれに検出した異なる不具合事象
に応じて断続発光のデューティ比を変化させ、レーザ光
束による破線状の基準線を投影するように構成すること
ができる。また発光制御手段を、複数の事象検出手段が
それぞれに検出した異なる不具合事象に応じて断続発光
時の発光時間を順次長短に切り替え、レーザ光束による
鎖線状の基準線を投影するように構成することができ
る。
【0010】
【発明の実施例】以下図示実施例に基づいて本発明を説
明する。図5は、本発明を適用したレーザ測量装置の全
体を示す断面図である。このレーザ測量装置11は、略
円筒状のハウジング12と、該ハウジング12の内方に
設けられた投光装置13とを有している。ハウジング1
2の同図上方には、投光装置13上部の回転投光部15
を囲繞する円筒状の透明部材16が固定され、下方に
は、レーザ測量装置11の駆動用バッテリ(図示せず)
を収納するバッテリケース17が固定されている。
【0011】ハウジング12は、その上部中央に略円錐
状の摺動案内部19を有し、下部中央に円孔12aを有
している。この円孔12aは、バッテリケース17の中
央部に形成した円孔17aと合致された状態において、
上方からのレーザ光束をレーザ測量装置11の下方外方
に出射させる。また摺動案内部19は、略円錐状の底部
に摺動孔19aを有している。この摺動孔19aの先端
部がなす内径は、後述する膨出部21の球面部の外径よ
り小さく設定されている。
【0012】また投光装置13は、図5の上下方向に沿
う中空部を有する中空部材20と、この中空部材20の
上方に、ベアリング10を介して回転自在に支持された
上記回転投光部15とを有している。中空部材20が有
する膨出部21は、摺動孔19aにその球面部を当接さ
せた状態で、回転投光部15(投光装置13)を回転軸
a回りの全ての方向に傾け、投光レーザ光束L3 によっ
て形成される基準平面を水平面に対して自由に調整でき
るように支持されている。
【0013】中空部材20は、その内方に、互いに直交
するレーザ光光路20a、20bを有している。レーザ
光光路20aには、可視レーザ光束を発するレーザダイ
オード23と、コリメータレンズ24と、レーザ光断面
形状変換光学系18とが設けられている。回転投光部1
5の回転軸aの延長上に位置するレーザ光光路20b
は、投光光学系22を有している。レーザ光断面形状変
換光学系18は、レーザダイオード23からのレーザ光
束の光軸上に設けたアナモフィックプリズムを有してお
り、このレーザダイオード23から出射され、コリメー
タレンズ24によって断面楕円状の平行光に変換された
レーザ光束を、断面円形状の光束に変換することができ
る。
【0014】投光光学系22は、図6に示すように、ア
ナモフィックプリズム26から出射されるレーザ光束を
受ける偏光ビームスプリッタ27を有している。この偏
光ビームスプリッタ27は、偏光分離面(偏光分割面)
27aを有し、その上部に1/4λ板28が貼着されて
いる。この1/4λ板28は、入射光の偏光方向に対し
て該1/4λ板28の軸方位が45゜方向に向くように
貼着されている。さらに、1/4λ板28の上面には、
レーザ光束を所定の割合でペンタプリズム35に向けて
透過し、かつ残りのレーザ光束を偏光ビームスプリッタ
27に向けて反射する、反射率10〜20%程度の半透
膜28aを有している。該偏光ビームスプリッタ27の
図5、図6の下方には、ウェッジプリズム29a、29
bが設けられている。また偏光ビームスプリッタ27の
同図上方には、摺動円筒部材30に固定されこの摺動円
筒部材30と共に光軸方向に移動可能な合焦用レンズ3
1と、レーザ光光路20b内に固定された対物レンズ3
2とが設けられている。
【0015】回転投光部15は、レーザ光光路20bと
合致して該レーザ光光路20bに連続するレーザ光光路
15aと、このレーザ光光路15aに連続する該レーザ
光光路15aより大径のペンタプリズム収納部15bと
を有している。該ペンタプリズム収納部15bの側壁に
は、内方に収納したペンタプリズム35で反射して偏向
されたレーザ光束を装置外方に投光するための投光用窓
33が形成されている。ペンタプリズム収納部15bの
上方は開放され、レーザ光光路15aの光軸が、透明部
材16の上部中央の円孔16aに嵌込まれた透光部材3
6の中心に一致されている。
【0016】ペンタプリズム35は、投光装置13の回
転投光部15に、該回転投光部15と一体に回転するよ
うに固定されており、この回転投光部15の回転軸a上
のレーザ光束を反射する反射手段を構成している。ペン
タプリズム35はまた、図6に示されるように、レーザ
光束が入射する光入射面35cと、この光入射面35c
に対して所定角度に設定され、所要の反射率(70〜8
0%)の半透膜14が設けられた、該光入射面35cか
ら入射したレーザ光束が入射する第1の反射面35a
と、この第1の反射面35aで反射されたレーザ光束を
反射する、この第1の反射面35aとでなす角θが45
゜である第2の反射面35bと、この第2の反射面35
bで反射したレーザ光束が出射する、光入射面35cと
で90゜をなす光出射面35dとを有している。第2の
反射面35bには、増反射膜がアルミニューム蒸着等に
よって形成されている。また第1の反射面35aには、
上記半透膜14を挟んで楔型プリズム34が貼着されて
いる。この楔型プリズム34は、斜辺を第1の反射面3
5aに貼着した状態において、図6の上部に位置する出
射面34aがペンタプリズム35の光入射面35cと平
行となるように構成されている。
【0017】他方、中空部材20は、図6の右方に延出
する駆動用アーム37と、この駆動用アーム37に対し
て紙面奥方向に直交する駆動用アーム39(図7参照)
とを一体的に有している。これらの駆動用アーム37、
39は、膨出部21の最上部から下方に傾斜させて形成
され、それぞれの先端部に、膨出部21の球心と一致さ
せて取付けられたローラ40、41を有している。
【0018】ハウジング12はその内壁に、このハウジ
ング12の内周に向けて突出させたブラケット42を有
している。このブラケット42には、ギヤ支持孔42a
が形成されている。また、ハウジング12の上壁12b
においてのギヤ支持孔42aと対向する位置には、ギヤ
支持孔43が形成されている。これらのギヤ支持孔42
a、43には、調整用スクリュー45の両端の軸部が回
転自在に嵌合されている。ブラケット42にはまた、第
1レベル調整用モータ44が固定されている。この第1
レベル調整用モータ44の回転軸に固定したピニオン4
9は、調整用スクリュー45の下端部に固定した伝達ギ
ヤ50と噛み合っている。この調整用スクリュー45に
は、この調整用スクリュー45とで送りねじ機構を構成
する調整用ナット46が螺合されている。この調整用ナ
ット46の外周には、外方に突出させた作動ピン47が
固定されており、この作動ピン47は、ローラ40にそ
の上方から当接している。調整用ナット46はまた、図
示しない支持機構によって、ハウジング12に対する相
対回転を規制されている。
【0019】図7に示されるように、ハウジング12は
その内壁に、このハウジング12の内周に向けて突出さ
せたブラケット78を有している。このブラケット78
には、ギヤ支持孔(図示せず)が形成され、ハウジング
12の上壁12bにおいての該ギヤ支持孔と対向する位
置には、ギヤ支持孔(図示せず)が形成されている。こ
の両ギヤ支持孔には、調整用スクリュー79の両端の軸
部が回転自在に嵌合されている。ブラケット78には、
第2レベル調整用モータ75が固定されている。この第
2レベル調整用モータ75の回転軸に固定したピニオン
76は、調整用スクリュー79の下端部に固定した伝達
ギヤ77と噛み合っている。調整用スクリュー79には
また、この調整用スクリュー79とで送りねじ機構を構
成する調整用ナット80が螺合されている。この調整用
ナット80の外周には、外方に突出させた作動ピン81
が固定され、この作動ピン81は、ローラ41にその上
方から当接している。調整用ナット80はまた、図示し
ない支持機構によって、ハウジング12に対する相対回
転を規制されている。
【0020】またハウジング12は、その内壁に、互い
に直交する駆動用アーム37と39とでなす角を二等分
する方向に設けた支持突起51を有している。この支持
突起51と中空部材20との間には、引張りばね52が
張設されている。中空部材20は、この引張りばね52
により、それぞれ同等の力で上方に向けて付勢されたロ
ーラ40、41を、作動ピン47、81にその下方から
弾接させている。つまり、中空部材20はその下部を、
膨出部21が摺動孔19aによって支持された状態で支
持突起51に向けて付勢されるため、マイクロコンピュ
ータ(以後マイコンと称する)82の信号に基づき回転
駆動する第1、第2レベル調整用モータ44、75によ
って昇降される作動ピン47、81により、水平方向に
おける回動位置を調整可能とされる。また中空部材20
はその下部に、アーム37、39とそれぞれ反対方向に
突出させたブラケット70、71を有している。この両
ブラケット70、71には、それぞれレベル検知センサ
72、73が取付けられており、該レベル検知センサ7
2、73による検知信号はマイコン82に送られる。
【0021】また中空部材20の下部には、外方に向け
て突出させたブラケット53が設けられている。このブ
ラケット53の上部には、該ブラケット53と対向する
ブラケット55が形成されている。これらのブラケット
53、55には、それぞれに対向するギヤ支持孔53
a、55aが形成されている。両ギヤ支持孔53a、5
5aには、合焦用スクリュー56の両端の軸部が回転自
在に嵌合されている。ブラケット53には、合焦用モー
タ59が固定されている。該合焦用モータ59の回転軸
に固定したピニオン60は、合焦用スクリュー56の下
端部に固定した伝達ギヤ61と噛み合っている。合焦用
スクリュー56には、該合焦用スクリュー56とで送り
ねじ機構を構成する合焦用ナット57が螺合されてい
る。中空部材20の摺動部材30と対応する壁部には、
挿入窓63が形成されている。上記合焦用ナット57に
は、この挿入窓63から挿入した一端部を摺動部材30
の下端部に固定した伝達リンク62の他端部が固定され
ている。よって、合焦用モータ59をマイコン82の信
号に基づき駆動することにより、ピニオン60、伝達ギ
ヤ61、合焦用スクリュー56を介して合焦用ナット5
7を昇降させ、リンク62と摺動部材30を介して合焦
用レンズ31を上下動させて焦点距離を調節して、回転
投光部15から投光するレーザ光束を適切に集光させる
ことができる。
【0022】中空部材20の最上部には、外方に向けて
突出させたブラケット65が設けられている。このブラ
ケット65には、回転用モータ66が固定されており、
このモータ66の回転軸に取付けたピニオン67は、回
転投光部15の外周に固定された伝達ギヤ69と噛み合
っている。従って、マイコン82の信号に基づき回転用
モータ66を回転駆動することにより、ピニオン67、
伝達ギヤ69を介して回転投光部15を中空部材20に
対し相対回転させることができる。また、中空部材20
の最上部のブラケット65と反対側には、回転角度検出
器83の一部を構成する照射部83aと受光部83bと
が設けられている。
【0023】次に、本発明によるレーザ測量装置11の
発光制御系を、図1により説明する。マイコン82は、
入力ポートに、複数の事象検出回路88、89、90、
91が接続され、出力ポートに、モータ駆動回路84及
び発光制御回路85が接続されている。このモータ駆動
回路84は、回転用モータ66を駆動して回転投光部1
5を回転させる。
【0024】回転角度検出器83は、裏面に所定の角度
ピッチで形成された角度パターン(図示せず)を有する
伝達ギヤ69と、この伝達ギヤ69に向けて光束を照射
する照射部83aと、この照射部83aから照射され該
角度パターンで反射された光束を受光する受光部83b
とを有する、所謂ロータリエンコーダとして構成されて
いる。この回転角度検出器83は、照射部83aから伝
達ギヤ69に向けて光束を照射し、この伝達ギヤ69の
裏面の角度パターンで反射した光束を受光し、これに基
づき回転投光部15の回転角を演算する。回転角度検出
器83はさらに、回転投光部15の回転角度(走査角
度)の検出に伴う一定の回転角毎の回転パルス信号CK
を発光制御回路85に出力すると共に、回転投光部15
の1回転に対応させて1パルス出力する原点パルス信号
BPをマイコン82に出力する。
【0025】事象検出回路88、89、90、91は、
レーザ測量装置11に発生する、該測量装置11の正常
な作動を損なう種々の不具合に関する事象をそれぞれに
検出し、検出した事象データをマイコン82に出力す
る。
【0026】事象検出回路88は、三脚8が傾く等によ
って整準作業のやり直しが必要になったことを検出し、
事象検出回路89は、再度整準したときの回転投光部1
5(投光装置13)の角度が、作業毎に予め設定された
角度から外れていることを検出する。また事象検出回路
90、91はそれぞれ、バッテリケース17に収納され
たバッテリ7の電圧(容量)の低下を検出する。事象検
出回路90による電圧低下の検出は、電圧が許容レベル
付近まで低下したため適当な時期のバッテリ交換が必要
であることを意味する。事象検出回路91による電圧低
下の検出は、電圧が許容レベルを越えて低下したため早
急なバッテリ交換が必要であることを意味する。
【0027】マイコン82は、制御信号PSと、事象検
出回路88、89、90、91の検出に基づく制御デー
タPI(PI1〜PI8)を発光制御回路85に出力す
ると共に、モータ駆動信号をモータ駆動回路84に出力
する。マイコン82はまた、事象検出回路88が、レー
ザ測量装置11が所定値内で傾斜したことを検出したと
き、その検出信号に基づき第1、第2水平調整用モータ
44、75を適宜回転駆動して、再整準作業を実施させ
る。
【0028】発光制御回路85は、回転角度検出器83
からの回転パルス信号CK、マイコン82からの制御信
号PS、及び制御データPIに基づき、レーザダイオー
ド駆動回路86に発光制御信号LDを出力する。このレ
ーザダイオード駆動回路86は、発光制御回路85から
の発光制御信号LDに基づき、レーザダイオード23か
ら可視レーザ光束を連続的または断続的に発光させるべ
く制御し、かつ発光時のエネルギーが一定となるように
制御する。
【0029】発光制御回路85は、図2に示されるよう
に、スタティックシフトレジスタにより構成されてい
る。本実施例では、このスタティックシフトレジスタと
して、CMOS-IC4021Bの8ビットスタティックシフトレジ
スタを用いている。発光制御回路85は、各々その -
- は便宜上トップバーを示す)出力を -D入力とする
8連のフリップフロップFF1〜FF8を有し、初段の
FF1に、最終段のFF8の出力値である上記発光制御
信号LDがインバータG1 を介してフィードバックされ
る。 NORゲートG2 には、回転パルス信号CKと制御信
号PSがそれぞれ入力され、 NORゲートG2 の出力は、
インバータG3 を介して各フリップフロップFF1〜F
F8のCL(クリア)端子に入力される。制御信号PS
は、 NORゲートG2 の一方の入力となると共に、インバ
ータG4 を介して各フリップフロップFF1〜FF8の
PE端子に入力される。発光制御回路85はまた、フリ
ップフロップFF1〜FF8で構成されるシフトレジス
タ段数が、回転投光部15の1回転によって出力される
回転角度検出器83の出力パルス数と整数(0を除く正
の整数)比となるように構成されている。
【0030】発光制御回路85は、マイコン82からの
制御信号PSをパラレル/シリアル入力ラインpsから
入力し、事象検出回路88、89、90、91による各
事象検出に基づきマイコン82から出力された制御デー
タPI1〜PI8を、上記制御信号PSに基づくパラレ
ル設定時(“1”のパルス期間)に、各フリップフロッ
プFF1〜FF8にパラレル信号としてセットする。発
光制御回路85はさらに、フリップフロップFF1〜F
F8にセットされた該制御データPI1〜PI8を、制
御信号PSに基づくシリアル設定時(“0”のパルス期
間)に、回転角度検出器83からのパルス出力CK(図
4参照)に同期させて右シフトさせ、シリアルな発光制
御信号LDとして、8ビット周期で繰り返し出力する。
【0031】図3に、制御データPIの“1”と“0”
を8ビット分組合わせて構成した各データ1〜6を示
す。同図中、データ1は、〔0,0,0,0,0,0,
0,0〕の8ビットパルスから構成された、レーザダイ
オード23の消灯用の信号である(図4の形態1参
照)。データ2は、〔1,1,1,1,1,1,1,
1〕の8ビットパルスから構成された、レーザダイオー
ド23の連続発光用の信号である(同図の形態2参
照)。データ3は、〔0,0,0,0,0,0,1,
1〕の8ビットパルスから構成された、再整準作業の必
要性を報知するデューティー比25%の破線の基準線L
a(図9)を壁面9等に投影するための信号である(同
図の形態3参照)。
【0032】データ4は、〔0,0,0,0,1,1,
1,1〕の8ビットパルスから構成された、再整準後の
回転投光部15の角度が適正でない旨を報知するデュー
ティー比50%の破線の基準線Laを壁面9等に投影す
るための信号である(同図の形態4参照)。データ5
は、〔0,0,1,1,1,1,1,1〕の8ビットパ
ルスから構成された、許容レベル付近まで電圧が低下し
たため適当な時期のバッテリ交換が必要である旨を報知
するデューティー比75%の破線の基準線Laを壁面9
等に投影するための信号である(同図の形態5参照)。
データ6は、〔0,1,1,0,1,1,1,1〕の8
ビットパルスから構成された、許容レベルを越える電圧
低下のため早急なバッテリ交換が必要である旨を報知す
る一点鎖線状の基準線Laを壁面9等に投影するための
信号である(同図の形態6参照)。
【0033】上記構成を有する本レーザ測量装置11
は、次のように作動する。先ず、図8、図9のように、
レーザ測量装置11を三脚8を介して所望の位置にセッ
トする。このようにレーザ測量装置11を所望の位置に
セットした時点では、無調整であり、一般に投光装置1
3の回転投光部15の回転軸aは鉛直方向と一致してい
ない。この状態において、メインスイッチ(図示せず)
をオンすると、整準作業が自動的に開始される。この整
準作業は、マイコン82からの信号に基づいて第1、第
2水平調整用モータ44、75を適宜回転駆動し、回転
投光部15から走査されるレーザ光束L3 によって形成
される基準平面が水平面と平行となるように(或は基準
平面が水平面に対して所定の角度を持つように)、投光
装置本体13を膨出部21の球心を中心に回動させるこ
とを意味する。
【0034】そして、投光装置13の球心を中心とした
回動によって回転投光部15が傾動されて整準が進み、
水平面と平行な基準平面の走査(或は水平面に対して所
定の角度を持つ基準平面の走査)が可能になったことが
レベル検知センサ72、73によって検知されると、マ
イコン82は、この検知信号に基づき第1、第2水平調
整用モータ44、75の回転駆動を停止させる。
【0035】この後マイコン82は、モータ駆動回路8
4に駆動信号を出力して回転用モータ66を回転駆動
し、レーザダイオード23の発振を開始させると共に、
図3に示すデータ2〔1,1,1,1,1,1,1,
1〕を、発光制御回路85に制御データPIとして入力
ラインpsに出力する。このデータ2を入力した発光制
御回路85は、フリップフロップFF1〜FF8に
〔1,1,1,1,1,1,1,1〕のパラレルデータ
をセットする。これにより、8ビット全てが“1”であ
るシリアルな発光制御信号LDがレーザダイオード駆動
回路86に出力される。よってレーザダイオード駆動回
路86は、この発光制御信号LDに基づいて、レーザダ
イオード23を連続発光させる。
【0036】このレーザダイオード23から出射される
レーザ光束は、コリメータレンズ24によって断面楕円
状の平行光束に変換された後、レーザ光断面形状変換光
学系18によってその短軸を伸ばされて、断面円形状の
光束に変換される。さらにこの断面円形状の光束は、偏
光ビームスプリッタ27によって上方に向かう光束L1
と下方に向かう光束L2 とに分割される。
【0037】この際、図6において、偏光ビームスプリ
ッタ27に対して入射するレーザ光束L0 が、偏光分離
面27aの法線nとレーザ光束L0 とを含む入射面に対
して垂直な振動方向を有する、S偏光成分を持つかつP
偏光成分を持たない直線偏光である場合、このレーザ光
束L0 は、偏光分離面27aで全て反射されて90゜偏
向され同図上方に向かう。このとき、1/4λ板28
は、その軸方位が入射光の振動方向に対して45゜とな
るように偏光ビームスプリッタ27に貼付けられている
ため、レーザ光束L0 は1/4λ板28を透過すると、
円偏光のレーザ光束L1 となってペンタプリズム35に
向かう。また半透膜28aで反射して偏光分離面27a
に戻されるレーザ光束L1 は、1/4λ板28を再び透
過することにより、入射時とは直交した振動方向を有す
る直線偏光に変換される。すなわち、S偏光成分の直線
偏光がP偏光成分の直線偏光に変換される。よって、こ
のP偏光成分の直線偏光であるレーザ光束は、レーザ光
束L2 として、偏光分離面27aで反射することなくこ
の面27aを透過して同図下方に向かい、さらにウェッ
ジプリズム29a、29bを透過した後、レーザ測量装
置11の下部外方に出射される。
【0038】他方、上方に向かうレーザ光束L1 は、合
焦用レンズ31と対物レンズ32を透過し、ペンタプリ
ズム35の光入射面35cを透過後、第1、第2の反射
面35a、35bで順に反射されて進路を90゜偏向さ
れ、レーザ光束L3 としてレーザ光束L1 と垂直な方
向、つまり略水平方向に向けて光出射面35dから投光
される。またレーザ光束L1 のうち、第1の反射面35
aで所定の割合で反射したもの以外は、そのままの進路
を変化させることなく、該第1の反射面35aとその上
面部に貼着された楔型プリズム34とでなすハーフミラ
ー面を透過して、レーザ光束L1 と同軸のレーザ光束L
4 として上方に向けて投光される。このように、レーザ
ダイオード23から出射されたレーザ光束L0 は、図6
の上下方向にそれぞれ投光されるレーザ光束L1 、L
4 、L2 、及びこれらのレーザ光束L1 、L4 、L2
直交する方向(水平方向)に向けて投光されるレーザ光
束L3とに分割される。
【0039】この状態において、回転投光部15は、回
転用モータ66によって回転軸aを中心に回転されてい
るため、レーザダイオード23の連続発光によるレーザ
光束L3 が壁面9上に走査されて、該レーザ光束L3
スポットの軌跡による基準線La(図9)が連続的に形
成(投影)される。設定作業員は、この基準線Laを目
視しながらペン等によって壁面9に印しを付ける設定作
業を行う。
【0040】上記整準作業の後、強風や振動によって三
脚8が傾く等により、レーザ測量装置11が所定値内で
傾斜した場合には、装置内のサーボ機構(図示せず)等
がマイコン82の信号に基づいて自動的に作動され、第
1、第2水平調整用モータ44、75の駆動によって上
述と同様の整準作業が再度行われるが、マイコン82は
この再整準作業に先立ち、次のような指令を出力する。
【0041】すなわち、マイコン82は、上記再整準作
業に先立ち、レーザ測量装置11の所定値内の傾斜を検
出した旨の検出信号を事象検出回路88から入力する
と、これに基づいて、発光制御回路85に制御データP
Iとしての8ビットパルスデータ3を出力する。これに
より、発光制御回路85がレーザダイオード駆動回路8
6に向け、データ3に基づくシリアルな発光制御信号L
Dを出力するため、このレーザダイオード駆動回路86
は、レーザダイオード23を所定の間隔で断続発光させ
てデューティー比25%の破線状の基準線Laを投影さ
せ、再整準作業が必要になった旨を報知する。設定作業
員は、破線状の基準線Laを目視して再整準作業が必要
になった旨を認識することができるため、レーザ測量装
置11まで戻らずに、作業を中断して再整準作業の終了
を待ち、破線状の基準線Laが連続的な基準線Laに変
化した時点で作業を再開することができる。従って、レ
ーザ測量装置11に生じた不具合事象の内容が分からず
に装置11の設置場所まで戻るような無駄な動作がなく
なるため、作業性が向上される。
【0042】第1、第2水平調整用モータ44、75の
駆動による再整準作業が終了すると、事象検出回路88
からの検出信号が出力されなくなるため、マイコン82
は、該検出信号が出力されなくなった時点で、発光制御
回路85に、制御データPIとしてデータ2を出力す
る。すると、発光制御回路85がこの制御データPIに
基づきレーザダイオード23を連続発光させるため、レ
ーザ測量装置11は、回転投光部15から投射するレー
ザ光束L3 により、図4の形態2に示すような連続的な
基準線Laを壁面9上に投影する。
【0043】またレーザ測量装置11が、強風や振動等
によって所定値を越えて傾斜した場合には、この不具合
事象が事象検出回路89によって検出され、その検出信
号がマイコン82に入力される。これによりマイコン8
2は、事象検出回路89からの信号に基づき、発光制御
回路85に制御データPIとして8ビットパルスデータ
4を出力する。
【0044】すると、発光制御回路85は、このデータ
4をフリップフロップFF1〜FF8にセットし、回転
投光部15の回転に応じて回転角度検出器83から出力
される回転パルス信号CKに同期して、データ4の
〔0,0,0,0,1,1,1,1〕の各ビットを順次
右シフトさせ、レーザダイオード駆動回路86に向けシ
リアルな発光制御信号LDを出力する。よってレーザダ
イオード駆動回路86は、レーザダイオード23を断続
発光させてデューティー比50%の破線状の基準線La
を壁面9上に投影させ、手動による再整準作業が必要に
なった旨を報知する。設定作業員は、この基準線Laを
見て、手動による再整準作業の必要性を認識することが
できるため、直ちに作業を中止してレーザ測量装置11
の設置場所に戻り、この測量装置11の再整準設定作業
を行うことができる。
【0045】また、レーザ測量装置11を連続使用する
等によりバッテリ7が消耗し、事象検出回路90によっ
て許容レベル付近までの電圧低下が検出されると、マイ
コン82は、この検出信号に基づき、発光制御回路85
に、制御データPIとして8ビットパルスデータ5を出
力する。
【0046】すると、発光制御回路85が、レーザダイ
オード駆動回路86に向けて、データ5に基づくシリア
ルな発光制御信号LDを出力するため、このレーザダイ
オード駆動回路86が、レーザダイオード23を断続発
光させて、デューティー比75%の破線状の基準線La
を壁面9上に投影させる。設定作業員は、この基準線L
aを視認することにより、許容レベル付近までバッテリ
電圧が低下したことを知り、早急なバッテリ交換の必要
がないことを認識することができる。従って、設定作業
員は、現在の作業をそのまま継続させ、区切りのよいと
きにレーザ測量装置11の設置場所に戻ってバッテリ7
を交換するという、無駄のない作業を選択することがで
きる。
【0047】また、許容レベル付近までの電圧低下後も
レーザ測量装置11の使用を続けると、バッテリ7の電
圧はさらに低下するが、この許容レベルを越えて電圧低
下した現象が事象検出回路91によって検出されると、
マイコン82は、この検出信号に基づき、発光制御回路
85に制御データPIとして8ビットパルスデータ6を
出力する。
【0048】すると、発光制御回路85が、レーザダイ
オード駆動回路86に向けて、データ6に基づくシリア
ルな発光制御信号LDを出力するため、このレーザダイ
オード駆動回路86は、レーザダイオード23を断続発
光させて、一点鎖線状の基準線Laを壁面9上に投影さ
せ、バッテリ7が許容レベルを越えて電圧低下した旨を
報知する。設定作業員は、この基準線Laを見て、電圧
が許容レベルを越えて低下した旨を認識することができ
るため、作業を中断して速やかにレーザ測量装置11の
設置場所に戻り、バッテリ7を交換することができる。
【0049】ところで、回転投光部15の1回転に対応
させて回転角度検出器83から出力される回転パルス信
号CKのパルス数と、発光制御回路85のフリップフロ
ップFF1〜FF8のシフトレジスタ段数とが整数比と
されない場合には、回転投光部15の回転毎に、端数分
のデータ位置のずれが生じる。このため、連続発光時及
び消灯時を除き、回転投光部15の1回転毎に投影され
る基準線Laの輝線部分がずれて重なり、視認しにくく
なることが考えられる。
【0050】しかしながら、本第1実施例では、回転投
光部15の1回転に対応させて出力される回転角度検出
器83からの出力パルス数と、発光制御回路85のシフ
トレジスタ段数とが整数比となるように構成されている
から、回転投光部15の回転速度の変化等に拘わらず、
この回転投光部15の各回転毎の同一回転角度におい
て、同一のデータによる同一の基準線Laを投影するこ
とができる。これにより、基準線Laの形態を、常に正
確に視認することが可能となる。
【0051】なお本第1実施例では、上述したように、
回転角度検出器83からの回転パルス信号CKのパルス
数と、発光制御回路85のシフトレジスタ段数とを整数
比として構成しているため、回転投光部15の回転角度
を検出しながらレーザ光束を断続的に投射する絶対位置
制御において、回転毎の同一位置に同一の基準線Laを
正確に投影することができる。しかしながら、逆に、上
記パルス数とシフトレジスタ段数とを整数比からわずか
にずらすことにより、回転毎に、基準線Laの投影位置
に順次ズレを生じさせて、投影される基準線Laを走査
方向において移動させることが可能となる。その場合、
回転角度検出器83からの回転パルス信号CKのパルス
数と発光制御回路85のシフトレジスタ段数との比を、
整数比よりわずかに大きくするか、または小さく設定す
るかを選択することによって、基準線Laの移動方向を
変えることができる。
【0052】他方、照射されるレーザ光束L3 の集光点
を、壁面9等の照射対象物に対して合わせる場合は、図
示しない合焦スイッチの操作によって合焦用モータ59
を回転駆動する。すると、この回転がピニオン60、伝
達ギヤ61を介して合焦用スクリュー56に伝達される
ため、合焦用ナット57が昇降され、この合焦用ナット
57に固定されたリンク62を介して摺動部材30が昇
降される。作業者は、壁面9等に投影されたレーザ光束
のスポットを観察しながら合焦スイッチの操作を続け、
集光点の位置を調整する。
【0053】なお、本第1実施例では、種々の不具合事
象の検出をマイコン82とは別に設けた事象検出回路8
8、89、90、91によって検出したが、これらに代
わる検出手段をマイコン82そのものに設けることもで
きる。また図3、図4に示す各データ1〜6及び該各デ
ータに対応する各形態1〜6は、8ビット中の“1”と
“0”の組合わせを変えることにより、他の形態を実現
させることが可能である。その場合は、発光制御回路8
5のシフトレジスタ段数と事象検出回路数を増加させ
る。
【0054】また例えば、図3のデータ1と他のデータ
をマイコン82の制御により所定の時間間隔で発光制御
回路85に交互に書き込むように構成すれば、各デュー
ティー比の破線状の基準線や一点鎖線状の基準線を、上
記所定時間間隔で投影させることが可能となる。上記デ
ータの交互の書込み制御は、マイコン82のタイマ機能
等によって実現させることができるが、所定の時間間隔
は、視認のしやすさを考慮すると、1秒程度が適当であ
る。また、所定時間経過後に出力される原点パルス信号
BPに同期させて、図3のデータ3〜6の書き込みを行
えば、断続発光時に破線等の形態位置を変化させない基
準線を得ることができる。
【0055】上述の第1実施例は、クロック信号である
回転パルス信号CKを回転角度検出器83から得ていた
が、このような回転パルス信号に代えてクロック信号を
出力するクロック出力部をマイコン82に内蔵した第2
実施例を、図10により説明する。同図において、図1
と共通の部分は同一の符号を付してその説明を省略す
る。
【0056】同図において、マイコン82には、図4に
示した回転パルス信号CKと同じ働きをするクロック信
号CK′を一定時間間隔で出力するクロック出力部99
が内蔵されている。また回転角度検出器83′は、マイ
コン82に、回転投光部15の1回転に対応させて1パ
ルス出力する原点パルス信号BPのみ出力する。
【0057】従って、本第2実施例の発光制御回路8
5′は、クロック出力部99から出力されるクロック信
号CK′と、マイコン82から出力される制御信号PS
と、マイコン82から出力される制御データPIとに基
づき、レーザダイオード駆動回路86に発光制御信号L
D′を出力し、該駆動回路86を介して、レーザダイオ
ード23を連続的にまたは一定の時間間隔で断続的に発
光させる。従って、レーザダイオード23から投射され
る可視レーザ光束により、図4に示した各形態1〜6の
基準線が、第1実施例と同様に得られる。
【0058】なお、上記第1、第2実施例はいずれも、
4種類の不具合事象を報知する構成としたが、該4種以
外の不具合事象を検出するように構成し、その検出に基
づいてレーザダイオード23を、異なるパターンで断続
発光させることもできる。また、基準線Laとして比較
的デューティー比の高い形態を選択する場合は、発生し
た不具合事象を認識できると共に、作業への支障を少な
くすることができる。さらに、基準線Laとしてデュー
ティー比の低い形態を選択すれば、レベル設定作業が行
いにくくなるから、整準作業中等、基準平面の精度保証
ができない状態で誤ってレベル設定作業を行う不都合を
回避させることができる。
【0059】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、レーザ測
量装置の正常な作動を損なう不具合事象の発生を検出す
る事象検出手段と、この事象検出手段が不具合事象を検
出したときレーザ光源を連続発光から断続発光に切り替
える発光制御手段とを備えたから、レーザ測量装置の正
常な作動を損なう不具合事象が生じたとき、この不具合
事象の内容を、レーザ測量装置から離れた位置で容易に
知ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による第1実施例の発光制御系を示すブ
ロック図である。
【図2】同発光制御系の発光制御回路を詳細に示す図で
ある。
【図3】マイコンから同発光制御回路に出力される各パ
ルスデータを示す図である。
【図4】図3の各パルスデータと対応する、基準線の形
態を示す図である。
【図5】本発明に係るレーザ測量装置の全体を示す断面
図である。
【図6】同レーザ測量装置の投光光学系等を拡大して示
す側面図である
【図7】同レーザ測量装置の要部を拡大して示す平面図
である
【図8】同レーザ測量装置の測量時の設置状況を示す側
面図である。
【図9】同レーザ測量装置の測量時の設置状況を示す斜
視図である。
【図10】本発明による第2実施例の発光制御系を示す
ブロック図である。
【符号の説明】
11 レーザ測量装置 15 回転投光部(投光部) 15a レーザ光光路 23 レーザダイオード(レーザ光源) 35 ペンタプリズム(反射手段) 66 回転用モータ 69 伝達ギヤ 83 83′ 回転角度検出器 83a 照射部 83b 受光部 84 モータ駆動回路 85 85′ 発光制御回路(発光制御手段) 86 レーザダイオード駆動回路 88 89 90 91 事象検出回路(事象検出手
段) 99 クロック出力部 a 回転軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 憲昭 東京都板橋区前野町2丁目36番9号 旭光 学工業株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ光源と、回転軸を中心として回転
    可能な投光部とを備え、 この投光部を回転させ、上記レーザ光源からの光束を回
    転軸と略直交する方向に回転投射して、基準平面を形成
    するレーザ測量装置において、 このレーザ測量装置の正常な作動を損なう不具合事象の
    発生を検出する事象検出手段;及び、 この事象検出手段が不具合事象を検出したとき、上記レ
    ーザ光源を連続発光から断続発光に切り替える発光制御
    手段;を備えたことを特徴とするレーザ測量装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、レーザ光束を回転投
    射する投光部の回転角度を検出する回転角度検出手段を
    備え、発光制御手段は、この回転角度検出手段による回
    転角度の検出信号に基づき、回転投射されるレーザ光束
    を断続発光させるレーザ測量装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、発光制御手段は、投
    光部から回転投射されるレーザ光束を、一定の時間間隔
    で断続発光させるレーザ測量装置。
  4. 【請求項4】 請求項1において、事象検出手段は、複
    数の異種の不具合を検出する複数が備えられ、発光制御
    手段は、該複数の事象検出手段がそれぞれに検出した異
    なる不具合事象に応じて断続発光のデューティ比を変化
    させ、レーザ光束による破線状の基準線を投影するレー
    ザ測量装置。
  5. 【請求項5】 請求項1において、事象検出手段は、複
    数の異種の不具合を検出する複数が備えられ、発光制御
    手段は、該複数の事象検出手段がそれぞれに検出した異
    なる不具合事象に応じて断続発光時の発光時間を順次長
    短に切り替え、レーザ光束による鎖線状の基準線を投影
    するレーザ測量装置。
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