JPH08145675A - レーザ測量装置 - Google Patents

レーザ測量装置

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Publication number
JPH08145675A
JPH08145675A JP28381394A JP28381394A JPH08145675A JP H08145675 A JPH08145675 A JP H08145675A JP 28381394 A JP28381394 A JP 28381394A JP 28381394 A JP28381394 A JP 28381394A JP H08145675 A JPH08145675 A JP H08145675A
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JP
Japan
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laser
operation mode
rotation
microcomputer
light projecting
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Application number
JP28381394A
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English (en)
Inventor
Masato Hara
正人 原
Teruo Sakai
照男 坂井
Eiichi Ito
栄一 伊藤
Kensho Takahashi
憲昭 高橋
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Pentax Corp
Original Assignee
Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 反復走査機能を有するレーザ測量装置におい
て、電源電池の消費電流を低減させて、長時間の作業を
可能とするレーザ測量装置を提供すること。 【構成】 回転投光部15を回転させ、レーザダイオー
ド23からのレーザ光束を回転軸aと略直交する方向に
回転投射し、基準平面を形成するレーザ測量装置におい
て、この基準平面を形成するため回転投光部15を一定
方向に連続回転させる第一作動モードと、投射レーザ光
束による基準線を壁面87上に形成するため回転投光部
15を360゜未満の特定の回転角範囲において反復回
転させる第二作動モードとを選択する作動モード選択手
段82;この作動モード選択手段により選択された第二
作動モードの作動が開始されたとき、経過時間のカウン
トを開始するカウンタ85;及び、このカウンタ85
が、設定された所定時間をカウントしたとき、作動モー
ド選択手段によって選択された第二作動モードを第一作
動モードに切替える作動モード切替手段82を備えたレ
ーザ測量装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、投光部を回転させ、レ
ーザ光源からの光束を回転軸と略直交する方向に回転投
射し、基準平面を形成するレーザ測量装置に関する。
【0002】
【従来技術及びその問題点】一般に、土木建築分野で
は、回転する投光部から装置本体周囲の測量対象物に向
けレーザ光束を走査して基準平面を形成するレーザ測量
装置(所謂レーザプレーナ)を用い、測量対象物上に到
達したレーザ光束のスポットにより基準出しや高さ計測
を行う。このようなレーザ測量装置において、投光部を
特定の回転角の範囲において反復回転させ、測量対象物
上に、投光レーザ光束による基準線を形成する機能を備
えたものが知られている(特開平5-87571 号参照)。
【0003】このような機能を備えたレーザ測量装置で
は、レーザ光束の反復走査を回転用モータの反転駆動に
よって行う場合、基準線両端部において、レーザ光束の
移動速度に回転用モータの反転駆動に伴う減速と加速が
生じる。この減速と加速時の回転は一般に、同方向への
一定回転時に比較すると数倍から数十倍程度の大きな電
流を消費する。また、反復回転時の回転幅が狭い程、減
速と加速域の占める割合が高まり、電流消費量もさらに
高まる。レーザ測量装置は、通常、電源に電池が用いら
れるため、連続して反復走査を行うと、大きな消費電流
により短時間で電池が消耗してしまい、短時間しか作業
を続けることができない等の問題がある。
【0004】
【発明の目的】本発明は、上記反復走査機能を有するレ
ーザ測量装置において、電源電池の消費電力を低減させ
て、長時間の作業を可能とするレーザ測量装置を提供す
ることを目的とする。
【0005】
【発明の概要】上記目的を達成するための本発明は、レ
ーザ光源と、回転軸を中心として回転可能な投光部とを
備え、この投光部を回転させ、上記レーザ光源からの光
束を回転軸と略直交する方向に回転投射し、基準平面を
形成するレーザ測量装置において、上記基準平面を形成
するため投光部を一定方向に連続回転させる第一作動モ
ードと、投射レーザ光束による基準線を壁面上に形成す
るため投光部を360゜未満の特定の回転角範囲におい
て反復回転させる第二作動モードとを選択する作動モー
ド選択手段;この作動モード選択手段により選択された
第二作動モードの作動が開始されたとき、経過時間のカ
ウントを開始するカウント手段;及び、このカウント手
段が、設定された所定時間をカウントしたとき、上記作
動モード選択手段によって選択された第二作動モードを
第一作動モードに切替える作動モード切替手段;を備え
たことを特徴としている。
【0006】この構成によると、投光部を反復回転させ
て形成した基準線によってレベル設定作業を行った後、
短時間で一定方向の連続回転走査に自動的に切替えるこ
とができる。よって、次の場所に移動してレベル設定の
準備を行う間は、一定方向の連続回転走査として低い消
費電流で済ませることができるから、電源に電池を用い
てもこの電池を長持させることができる。
【0007】
【発明の実施例】以下図示実施例に基づいて本発明を説
明する。図3は、本発明を適用したレーザ測量装置の全
体を示す断面図である。このレーザ測量装置11は、略
円筒状のハウジング12と、該ハウジング12の内方に
設けられた投光装置13とを有している。ハウジング1
2の同図上方には、投光装置13上部の回転投光部15
を囲繞する円筒状の透明部材16が固定され、下方に
は、レーザ測量装置11の駆動用バッテリ(図示せず)
を収納するバッテリケース17が固定されている。
【0008】ハウジング12は、その上部中央に略円錐
状の摺動案内部19を有し、下部中央に円孔12aを有
している。この円孔12aは、バッテリケース17の中
央部に形成した円孔17aと合致された状態において、
上方からのレーザ光束をレーザ測量装置11の下方外方
に射出させる。また摺動案内部19は、略円錐状の底部
に摺動孔19aを有している。この摺動孔19aの先端
部がなす内径は、後述する膨出部21の球面部の外径よ
り小さく設定されている。
【0009】また投光装置13は、図3の上下方向に沿
う中空部を有する中空部材20と、この中空部材20の
上方に、ベアリング10を介して回転自在に支持された
上記回転投光部15とを有している。中空部材20が有
する膨出部21は、摺動孔19aにその球面部を当接さ
せた状態で、回転投光部15(投光装置13)を回転軸
a回りの全ての方向に傾け、投光レーザ光束L3 によっ
て形成される基準平面を水平面に対して自由に調整でき
るように支持されている。
【0010】中空部材20は、その内方に、互いに直交
するレーザ光光路20a、20bを有している。レーザ
光光路20aには、可視レーザ光束を発するレーザダイ
オード23と、コリメータレンズ24と、レーザ光断面
形状変換光学系18とが設けられている。回転投光部1
5の回転軸aの延長上に位置するレーザ光光路20b
は、投光光学系22を有している。
【0011】投光光学系22は、図4に示すように、ア
ナモフィックプリズム26から射出されるレーザ光束を
受ける偏光ビームスプリッタ27を有している。この偏
光ビームスプリッタ27は、偏光分離面(偏光分割面)
27aを有し、その上部に1/4λ板28が貼着されて
いる。この1/4λ板28は、入射光の偏光方向に対し
て該1/4λ板28の軸方位が45゜方向に向くように
貼着されている。さらに、1/4λ板28の上面には、
レーザ光束を所定の割合でペンタプリズム35に向けて
透過し、かつ残りのレーザ光束を偏光ビームスプリッタ
27に向けて反射する、反射率10〜20%程度の半透
膜28aを有している。この偏光ビームスプリッタ27
の図3、図4の下方には、ウェッジプリズム29a、2
9bが設けられている。また偏光ビームスプリッタ27
の同図上方には、摺動円筒部材30に固定されこの摺動
円筒部材30と共に光軸方向に移動可能な負レンズであ
る前群レンズ31と、レーザ光光路20b内に固定され
た正レンズである後群レンズ32とが設けられている。
【0012】回転投光部15は、レーザ光光路20bと
合致して該レーザ光光路20bに連続するレーザ光光路
15aと、このレーザ光光路15aに連続する該レーザ
光光路15aより大径のペンタプリズム収納部15bと
を有している。該ペンタプリズム収納部15bの側壁に
は、内方に収納したペンタプリズム35で反射して偏向
されたレーザ光束を装置外方に投光するための投光用窓
33が形成されている。ペンタプリズム収納部15bの
上方は開放され、レーザ光光路15aの光軸が、透明部
材16の上部中央の円孔16aに嵌込まれた透光部材3
6の中心に一致されている。
【0013】ペンタプリズム35は、投光装置13の回
転投光部15に、該回転投光部15と一体に回転するよ
うに固定されており、この回転投光部15の回転軸a上
のレーザ光束を反射する反射手段を構成している。ペン
タプリズム35はまた、図4に示されるように、レーザ
光束が入射する光入射面35cと、この光入射面35c
に対して所定角度に設定され、所要の反射率(70〜8
0%)の半透膜14が設けられた、該光入射面35cか
ら入射したレーザ光束が入射する第1の反射面35a
と、この第1の反射面35aで反射されたレーザ光束を
反射する、この第1の反射面35aとでなす角θが45
゜である第2の反射面35bと、この第2の反射面35
bで反射したレーザ光束が射出する、光入射面35cと
で90゜をなす光射出面35dとを有している。第2の
反射面35bには、増反射膜がアルミニューム蒸着等に
よって形成されている。また第1の反射面35aには、
上記半透膜14を挟んで楔型プリズム34が貼着されて
いる。この楔型プリズム34は、斜辺を第1の反射面3
5aに貼着した状態において、図4の上部に位置する射
出面34aがペンタプリズム35の光入射面35cと平
行となるように構成されている。
【0014】他方、中空部材20は、図3の右方に延出
する駆動用アーム37と、この駆動用アーム37に対し
て紙面奥方向に直交する駆動用アーム39(図5参照)
とを一体的に有している。これらの駆動用アーム37、
39は、膨出部21の最上部から下方に傾斜させて形成
され、それぞれの先端部に、膨出部21の球心と一致さ
せて取付けられたローラ40、41を有している。
【0015】ハウジング12はその内壁に、このハウジ
ング12の内周に向けて突出させたブラケット42を有
している。このブラケット42には、ギヤ支持孔42a
が形成されている。また、ハウジング12の上壁12b
においてのギヤ支持孔42aと対向する位置には、ギヤ
支持孔43が形成されている。これらのギヤ支持孔42
a、43には、調整用スクリュー45の両端の軸部が回
転自在に嵌合されている。ブラケット42にはまた、第
1レベル調整用モータ44が固定されている。この第1
レベル調整用モータ44の回転軸に固定したピニオン4
9は、調整用スクリュー45の下端部に固定した伝達ギ
ヤ50と噛み合っている。この調整用スクリュー45に
は、この調整用スクリュー45とで送りねじ機構を構成
する調整用ナット46が螺合されている。この調整用ナ
ット46の外周には、外方に突出させた作動ピン47が
固定されており、この作動ピン47は、ローラ40にそ
の上方から当接している。調整用ナット46はまた、図
示しない支持機構によって、ハウジング12に対する相
対回転を規制されている。
【0016】図5に示されるように、ハウジング12は
その内壁に、このハウジング12の内周に向けて突出さ
せたブラケット78を有している。このブラケット78
には、ギヤ支持孔(図示せず)が形成され、ハウジング
12の上壁12bにおいての該ギヤ支持孔と対向する位
置には、ギヤ支持孔(図示せず)が形成されている。こ
の両ギヤ支持孔には、調整用スクリュー79の両端の軸
部が回転自在に嵌合されている。ブラケット78には、
第2レベル調整用モータ75が固定されている。この第
2レベル調整用モータ75の回転軸に固定したピニオン
76は、調整用スクリュー79の下端部に固定した伝達
ギヤ77と噛み合っている。調整用スクリュー79には
また、この調整用スクリュー79とで送りねじ機構を構
成する調整用ナット80が螺合されている。この調整用
ナット80の外周には、外方に突出させた作動ピン81
が固定され、この作動ピン81は、ローラ41にその上
方から当接している。調整用ナット80はまた、図示し
ない支持機構によって、ハウジング12に対する相対回
転を規制されている。
【0017】またハウジング12は、その内壁に、互い
に直交する駆動用アーム37と39とでなす角を二等分
する方向に設けた支持突起51を有している。この支持
突起51と中空部材20との間には、引張りばね52が
張設されている。中空部材20は、この引張りばね52
により、それぞれ同等の力で上方に向けて付勢されたロ
ーラ40、41を、作動ピン47、81にその下方から
弾接させている。つまり、中空部材20はその下部を、
膨出部21が摺動孔19aによって支持された状態で支
持突起51に向けて付勢されるため、マイクロコンピュ
ータ(以後マイコンと称する)82の信号に基づき回転
駆動する第1、第2レベル調整用モータ44、75によ
って昇降される作動ピン47、81により、水平方向に
おける回動位置を調整可能とされる。また中空部材20
はその下部に、アーム37、39とそれぞれ反対方向に
突出させたブラケット70、71を有している。この両
ブラケット70、71には、それぞれレベル検知センサ
72、73が取付けられており、該レベル検知センサ7
2、73による検知信号はマイコン82に送られる。
【0018】また中空部材20の下部には、外方に向け
て突出させたブラケット53が設けられている。このブ
ラケット53の上部には、該ブラケット53と対向する
ブラケット55が形成されている。これらのブラケット
53、55には、それぞれに対向するギヤ支持孔53
a、55aが形成されている。両ギヤ支持孔53a、5
5aには、合焦用スクリュー56の両端の軸部が回転自
在に嵌合されている。ブラケット53には、合焦用モー
タ59が固定されている。該合焦用モータ59の回転軸
に固定したピニオン60は、合焦用スクリュー56の下
端部に固定した伝達ギヤ61と噛み合っている。合焦用
スクリュー56には、この合焦用スクリュー56とで送
りねじ機構を構成する合焦用ナット57が螺合されてい
る。中空部材20の摺動部材30と対応する壁部には、
挿入窓63が形成されている。上記合焦用ナット57に
は、この挿入窓63から挿入した一端部を摺動部材30
の下端部に固定した伝達リンク62の他端部が固定され
ている。よって、合焦用モータ59をマイコン82の信
号に基づき駆動することにより、ピニオン60、伝達ギ
ヤ61、合焦用スクリュー56を介して合焦用ナット5
7を昇降させ、リンク62と摺動部材30を介して前群
レンズ31を上下動させて焦点距離を調節して、回転投
光部15から投光するレーザ光束を適切に集光させるこ
とができる。
【0019】また中空部材20の最上部には、外方に向
けて突出させたブラケット65が設けられている。この
ブラケット65には、回転用モータ66が固定されてお
り、このモータ66の回転軸に取付けたピニオン67
は、回転投光部15の外周に固定された伝達ギヤ69と
噛み合っている。従って、マイコン82の信号に基づき
回転用モータ66を回転駆動することにより、ピニオン
67、伝達ギヤ69を介して回転投光部15を中空部材
20に対し相対回転させることができる。
【0020】また、中空部材20の最上部のブラケット
65と反対側には、回転角度検出器83が設けられてい
る。この回転角度検出器83は、裏面に、所定の角度ピ
ッチで形成された角度パターン(図示せず)と、この角
度パターン近傍に形成された原点パターンとを有する伝
達ギヤ69、この伝達ギヤ69に向けて光束を照射する
照射部83a、及びこの照射部83aから照射され該原
点パターンまたは角度パターンで反射された光束を受光
する受光部83aを有する、所謂エンコーダとして構成
されている。回転角度検出器83は、伝達ギヤ69、即
ち回転投光部15の回転に伴う、角度パターンに基づく
一定の回転角毎のパルス信号と、原点パターンに基づく
1回転に1回の原点パルス信号とを、回転角度検出回路
91に出力する。
【0021】次に、本発明によるレーザ測量装置11の
回転駆動制御系を、図1により説明する。マイコン82
の入力ポートには、カウンタ85、回転角度検出回路9
1、切替時間設定回路92、及び回転角度設定回路94
が接続され、出力ポートには、カウンタ85、回転角度
制御器89、レーザダイオード駆動回路88、及び回転
角度検出回路91が接続されている。切替時間設定回路
92と回転角度設定回路94には入力部95が接続さ
れ、この入力部95には受信回路97と操作部96とが
接続されている。また、回転用モータ66には、回転角
度制御器89が接続されている。
【0022】回転角度検出回路91は、回転角度検出器
83から原点パルス信号を入力したとき該原点パルス信
号を基準位置(角度0゜)として、回転角度検出器83
が発する一定角毎のパルス信号を計数し始め、計数結果
を回転投光部15の回転角度の検出信号としてマイコン
82に出力する。
【0023】レーザダイオード駆動回路88は、メイン
スイッチ(図示せず)がオンされたとき、マイコン82
からの駆動信号を受け、レーザダイオード23を発振さ
せてレーザ光束を射出させる。
【0024】操作部(設定手段)96は、レーザ測量装
置11のハウジング12に設けられ、多数の釦状スイッ
チ101と切替時間設定ボリューム93等を有している
(図6参照)。
【0025】操作部96の釦状スイッチ101を操作す
ることにより、マイコン82に対し、第一作動モードに
対応する連続回転指令信号または第二作動モードと対応
する反復回転指令信号を、入力部95と回転角度設定回
路94を介して入力することができる。第一作動モード
とは、回転投光部15を360゜を越えて一定方向に連
続回転させるモードのことであり、第二作動モードと
は、投射レーザ光束L3による基準線SLを壁面87上
に形成するために回転投光部15を360゜未満の特定
の回転角範囲において反復回転させるモードのことであ
る。また、釦状スイッチ101の操作によって第二作動
モードを設定する場合に、反復回転時の回転角度も設定
することができる。
【0026】操作部96の切替時間設定ボリューム93
を回転操作することにより、第二作動モードによる反復
回転の開始後何秒で回転投光部15を連続回転に切替え
るかの切替時間を、入力部95と切替時間設定回路92
を介してマイコン82に入力することができる。
【0027】またリモートコントローラ(以後リモコン
と称する)99は、上記操作部96と同様の設定をマイ
コン82に対して行うことができる。即ち、リモコン9
9によって設定された設定結果(第一、第二作動モード
の設定、切替時間の設定等)が、超音波、赤外光等を介
して送信回路98から発信され、受信回路97がこれを
受信した時点で、上記設定結果が入力部95と回転角度
設定回路94を介して、または入力部95と切替時間設
定回路92を介してマイコン82に入力される。
【0028】マイコン82は、回転角度設定回路94か
ら第一作動モード、第二作動モードに関する設定結果を
入力したとき、これら両作動モードのうちの一つを選
び、この選択に基づく信号を回転角度制御器89に出力
して、回転用モータ66を制御する作動モード選択手段
を構成している。
【0029】すなわち、マイコン82は、第一作動モー
ドを選択した場合、回転角度制御器89に対し連続回転
指令信号を出力し、回転用モータ66つまり回転投光部
15を、回転角度検出回路91からの回転角度検出信号
を入力しながら連続回転させる。マイコン82はまた、
第二作動モードを選択した場合、回転角度制御器89に
対し反復回転指令信号を出力し、回転投光部15の回転
角をフィードバックしながら、この回転投光部15を3
60゜未満の角度で反復回転させる。
【0030】カウンタ85は、作動モード選択手段とし
てのマイコン82によって第二作動モードが選択された
とき、このモードの作動開始時にマイコン82から出力
されるカウント開始信号に基づき、第二作動モードの経
過時間のカウントを開始する。
【0031】マイコン82はさらに、切替時間設定ボリ
ューム93またはリモコン99の操作によって設定され
た、第二作動モードによる反復回転の開始後何秒で連続
回転に切替えるかの切替時間が、カウンタ85によりカ
ウントされた時点で、第一作動モードに切替える作動モ
ード切替手段を構成している。
【0032】上記構成を有する本レーザ測量装置11
は、次のように作動する。先ず、図6のように、レーザ
測量装置11を三脚100を介して所望の位置にセット
する。この状態において、図示しないメインスイッチを
オンすると、マイコン82の信号に基づき、レーザダイ
オード23が発振を開始させ、レーザ光束を照射する。
このレーザ光束は、コリメータレンズ24によって楕円
状の平行光束に変換された後、レーザ光断面形状変換光
学系18によってその短軸を伸ばされて、断面円形状の
光束に変換される。さらに該断面円形状の光束は、偏光
ビームスプリッタ27によって上方に向かう光束L1
下方に向かう光束L2 とに分割される。
【0033】この際、図4において、偏光ビームスプリ
ッタ27に対して入射するレーザ光束L0 が、偏光分離
面27aの法線とレーザ光束L0 とを含む入射面に対し
て垂直な振動方向を有する、S偏光成分を持ちかつP偏
光成分を持たない直線偏光である場合、このレーザ光束
0 は、偏光分離面27aで全て反射されて90゜偏向
され、同図上方に向かう。このとき、1/4λ板28
は、その軸方位が入射光の振動方向に対して45゜とな
るように偏光ビームスプリッタ27に貼付けられている
ため、レーザ光束L0 は1/4λ板28を透過すると、
円偏光のレーザ光束L1 となってペンタプリズム35に
向かう。また半透膜28aで反射して偏光分離面27a
に戻されるレーザ光束L1 は、1/4λ板28を再び透
過することにより、入射時とは直交した振動方向を有す
る直線偏光に変換される。すなわち、S偏光成分の直線
偏光がP偏光成分の直線偏光に変換される。よって、こ
のP偏光成分の直線偏光であるレーザ光束は、レーザ光
束L2 として、偏光分離面27aで反射することなくこ
の面27aを透過して同図下方に向かい、さらにウェッ
ジプリズム29a、29bを透過した後、レーザ測量装
置11の下部外方に射出される。
【0034】他方、上方に向かう上記レーザ光束L1
は、前群レンズ31と後群レンズ32を透過し、ペンタ
プリズム35の光入射面35cを透過後、第1、第2の
反射面35a、35bで順に反射されて進路を90゜偏
向され、レーザ光束L3 としてレーザ光束L1 と垂直な
方向、つまり水平方向に向けて光射出面35dから投光
される。またレーザ光束L1 のうち、第1の反射面35
aで所定の割合で反射したもの以外は、そのままの進路
を変化させることなく、該第1の反射面35aとその上
面部に貼着された楔型プリズム34とでなすハーフミラ
ー面を透過して、レーザ光束L1 と同軸のレーザ光束L
4 として上方に向けて投光される。
【0035】このようにして、レーザダイオード23か
ら射出されたレーザ光束L0 は、図4の上下方向にそれ
ぞれ投光されるレーザ光束L1 、L4 、L2 、及びこれ
らのレーザ光束L1 、L4 、L2 と直交する方向(水平
方向)に向けて投光されるレーザ光束L3 とに分割され
る。鉛直方向下方に投光されるレーザ光束L4 は、投光
装置13の中心を所定の既知点の鉛直上に容易に位置さ
せるのに役立つ。
【0036】この場合、操作部96またはリモコン99
の操作により、第一作動モード(連続回転モード)が設
定されていると、メインスイッチがオンされた時点で、
マイコン82から回転角度制御器89に向けて連続回転
指令信号が出力され、回転用モータ66が一方向に連続
回転される(図2のステップS1〜S3)。すると、回
転投光部15が、回転しながらレーザ光束L3 を略水平
面内において射出し続ける。このレーザ光束L3 が一定
のレベルを維持して射出され続けるため、作業者は、壁
面87等に形成されるレーザ光束L3 の通過軌跡による
基準線La上に印しを付ける、レベル設定作業を行なう
ことができる。
【0037】他方、操作部96またはリモコン99の操
作により、回転投光部15を360゜未満の回転角度に
おいて反復回転させる第二作動モードが設定されている
と、マイコン82は、回転角度制御器89に反復回転指
令信号を出力し、同時に、カウンタ85に対してカウン
ト開始信号を出力する(S4)。従って、カウンタ85
が第二作動モードの作動経過時間をカウント開始すると
共に、回転投光部15が回転角度制御器89を介して3
60゜未満の所定角度で反復回転される(S5)。
【0038】この場合、回転投光部15の設定回転角度
範囲内での反復回転により、測量対象物である壁面87
上に、可視レーザ光束L3 による比較的輝度の高い所定
幅の基準線SLが形成される(図6)。よって、設定作
業員は、この基準線SLを目視しながらその幅方向中央
に、筆記具により印しを付けるレベル設定作業を行うこ
とができる。
【0039】そして例えば、設定ボリューム93により
10秒の切替時間が設定されていると、この切替時間が
入力部95、切替時間設定回路92を介してマイコン8
2に入力されているから、マイコン82は、カウンタ8
5が反復回転開始から10秒をカウントした時点で、反
復回転している回転投光部15を、一定方向に連続回転
させる(S6、S7)。これにより、壁面87上には、
図6に示すような基準線Laが形成される。
【0040】このように、レーザ測量装置11は、反復
回転によるレベル設定作業後、設定作業員が意識しなく
ても自動的に連続回転作動に切替わるから、煩雑な操作
が必要なく、切り忘れが生じない。このため、消費電力
を確実に抑えることができる。またレベル設定作業は通
常、数秒から十数秒で終了し、所要時間は設定作業員の
習熟度によって異なるが、設定切替時間を任意に定める
ことができるため、習熟度による作業時間に合わせて反
復回転を打切ることができる。
【0041】他方、レーザ測量装置11をセットした場
所によって異なる傾斜角に対する調整は以下のように行
われる。先ず、メインスイッチがオンされると、レベル
検知センサ72、73の水平方向からの偏差量をマイコ
ン82が検知し、該偏差量がそれぞれ零になったとき、
第1、第2レベル調整用モータ44、75の回転をそれ
ぞれに停止する。
【0042】例えば、該モータ44を駆動する場合、そ
の回転はピニオン49、伝達ギヤ50を介して調整用ス
クリュー45に伝達され、この調整用スクリュー45の
回転によって調整用ナット46が昇降する。その際、こ
の調整用ナット46の突起47には、引張りばね52に
よって所定の方向に付勢されたローラ40が弾接されて
いるため、このローラ40を介して中空部材20を膨出
部21の球心を中心として回動させることができる。ま
たモータ75を駆動する場合、その回転はピニオン7
6、伝達ギヤ77を介して調整用スクリュー79に伝達
され、この調整用スクリュー79の回転によって調整用
ナット80が昇降する。その際、この調整用ナット80
の突起81には、引張りばね52によって所定の方向に
付勢されたローラ41が弾接されているため、中空部材
20をこのローラ41を介して、膨出部21の球心を中
心として回動させることができる。中空部材20は、こ
れらの回動調整によって鉛直に調整され、中空部材20
の上方に設置された回転投光部15からのレーザ照射光
は水平方向に位置決めされる。
【0043】また、照射されるレーザ光束の集光点を壁
面87に対して合わせる場合は、図示しない合焦用スイ
ッチの操作によって、合焦用モータ59を回転駆動す
る。すると、この回転はピニオン60、伝達ギヤ61を
介して合焦用スクリュー56に伝達され、この合焦用ス
クリュー56の回転により合焦用ナット57が昇降され
るため、この合焦用ナット57に固定されたリンク62
を介して摺動部材30にこの昇降動が伝達される。これ
により設定作業員は、壁面87に投影したレーザ光束L
3 のスポットを観察しながら、集光点を調整する。
【0044】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、反復走査
機能を有するレーザ測量装置において、電源電池の消費
電力を低減させ、長時間の作業を可能にすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るレーザ測量装置の回転駆動制御系
を示すブロック図である。
【図2】同レーザ測量装置による作動モード切替時の作
動をフローチャートで示す図である。
【図3】同レーザ測量装置の全体を示す断面図である。
【図4】同レーザ測量装置の投光光学系等を拡大して示
す側面図である
【図5】同レーザ測量装置の要部を拡大して示す平面図
である
【図6】同レーザ測量装置を所望の測量位置にセットし
て測量対象物上にレーザ光束による基準線を形成すると
きの様子を示す斜視図である。
【符号の説明】
11 レーザ測量装置 15 回転投光部(投光部) 23 レーザダイオード(レーザ光源) 66 回転用モータ 82 マイクロコンピュータ(作動モード選択手段、作
動モード切替手段) 83 回転角度検出器 85 カウンタ(カウント手段) 88 レーザダイオード駆動回路 89 回転角度制御器 91 回転角度検出回路 92 切替時間設定回路 93 切替時間設定ボリューム(設定手段) 94 回転角度設定回路 96 操作部 99 リモートコントローラ(設定手段) a 回転軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 憲昭 東京都板橋区前野町2丁目36番9号 旭光 学工業株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ光源と、回転軸を中心として回転
    可能な投光部とを備え、 この投光部を回転させ、上記レーザ光源からの光束を回
    転軸と略直交する方向に回転投射し、基準平面を形成す
    るレーザ測量装置において、 上記基準平面を形成するため投光部を一定方向に連続回
    転させる第一作動モードと、投射レーザ光束による基準
    線を壁面上に形成するため投光部を360゜未満の特定
    の回転角範囲において反復回転させる第二作動モードと
    を選択する作動モード選択手段;この作動モード選択手
    段により選択された第二作動モードの作動が開始された
    とき、経過時間のカウントを開始するカウント手段;及
    び、 このカウント手段が、設定された所定時間をカウントし
    たとき、上記作動モード選択手段によって選択された第
    二作動モードを第一作動モードに切替える作動モード切
    替手段;を備えたことを特徴とするレーザ測量装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、カウント手段による
    カウント終了時間を任意に設定可能な設定手段を備えて
    いるレーザ測量装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、設定手段は、レーザ
    測量装置に設けられた操作部の切替時間設定ボリューム
    であるレーザ測量装置。
  4. 【請求項4】 請求項2において、設定手段は、レーザ
    測量装置とは別に設けられたリモートコントローラに備
    えられているレーザ測量装置。
JP28381394A 1994-11-17 1994-11-17 レーザ測量装置 Pending JPH08145675A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007278012A (ja) * 2006-04-11 2007-10-25 Shinmaywa Engineerings Ltd 駐車場における車高制限確認方法および車高制限確認装置
US7319515B2 (en) 2004-09-03 2008-01-15 Kabushiki Kaisha Topcon Rotary laser apparatus

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US7319515B2 (en) 2004-09-03 2008-01-15 Kabushiki Kaisha Topcon Rotary laser apparatus
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