JPH08158990A - スタータ - Google Patents

スタータ

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JPH08158990A
JPH08158990A JP31362994A JP31362994A JPH08158990A JP H08158990 A JPH08158990 A JP H08158990A JP 31362994 A JP31362994 A JP 31362994A JP 31362994 A JP31362994 A JP 31362994A JP H08158990 A JPH08158990 A JP H08158990A
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ring
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Tsutomu Shiga
志賀  孜
Nobuyuki Hayashi
信行 林
Masanori Omi
正昇 大見
Masami Niimi
正巳 新美
Kenji Ogishima
健次 荻島
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ハウジング内への直接の被水を確実に防止す
ることができる。 【構成】 スタータの非作動時、ピニオンギヤ210の
前端面210aは、ハウジング400の遮水壁460の
前端面460aより、リングギヤ100側に突出せず、
スタータの作動時、ピニオンギヤ210のフランジ21
3は、遮水壁460の後端面460bとは当接せず、リ
ングギヤ100にピニオンギヤ210が噛み合い、この
ようにすれば、さらに、リングギヤ100の遠心力等に
より飛散する雨水等が遮水部422によって、ハウジン
グ400内に進入することを防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジンを始動させる
ためのスタータに関し、特にハウジングの窓部のシール
構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】エンジン始動用の従来のスタータは、窓
により外部に連通するギヤ室を有するハウジングと、ギ
ヤ室内に収容されるとともに一端がハウジングの先端部
に回転自在に支持されるドライブシャフトと、ギヤ室内
にてドライブシャフトに相対回転及び軸方向摺動自在に
嵌着されるとともに前進時に前記窓を通じてリングギヤ
に噛合するピニオンギヤとを備えている。
【0003】上記した様な、従来のスタータでは、特に
回転するリングギヤにより窓からギヤ室へ汚水、泥、塵
などが飛び込み、ギヤ室内部を汚損するという不具合が
あった。この問題を解決するために、日本電装公開技報
No.54−052およびNo.54−053が提案さ
れている。これらの提案によれば、ハウジング窓部をピ
ニオンの前進後退に連動する窓用閉体で遮蔽し、ピニオ
ン静止時においてギヤ室内への汚水、泥、塵などの飛込
みを防止している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ものでは、ピニオン後退時にピニオンの先端部がハウジ
ングの窓部から突出しており、リングギヤにかき上げら
れるピニオンの外周からの被水はピニオンギヤの歯底に
集中し、歯底を伝わって、ハウジング内に浸水してしま
うという不具合がある。
【0005】また、ピニオンに伴なって窓開閉体が前進
しリングギヤと噛合っている時には特に防塵構造につい
て考慮されていなかった。さらに、ハウジングの先端で
出力軸を支持しているものにおいては、ハウジングの開
放孔にて軸受を固定する構造があり、この開放孔への異
物侵入という不具合もあった。
【0006】〔発明の目的〕本発明の目的は、上記事情
に鑑みてなされたもので、ハウジング内への被水を確実
に防止することのできるスタータを提供するものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のスタータは、次
の技術的手段を採用した。 〔請求項1の手段〕エンジンのリングギヤと噛み合うピ
ニオンを軸方向に摺動自在に保持する出力軸と、この出
力軸の一端を回転自在に支持すると共に、前記ピニオン
が前進し前記リングギヤと噛み合うための窓部と、前記
ピニオンの後退時には前記ピニオンの先端部まで突出す
る突出部とを有するハウジングと、前記ハウジングの窓
部を覆う遮へい部を有し、前記ピニオンの前記リングギ
ヤ側への移動に応じて前記遮へい部を移動させる窓開閉
体とを有する。
【0008】〔請求項2の手段〕前記ピニオンは、この
ピニオンの反リングギヤ側にフランジ部を有し、このフ
ランジ部は、前記ピニオンが前記リングギヤとの噛み合
い時に、前記突出部と近接して配置される。 〔請求項3の手段〕前記窓開閉体の遮へい部のピニオン
側に設けられたリング部と、このリング部を前記ピニオ
ン側に押在するための付勢手段とを有している。
【0009】〔請求項4の手段〕前記窓開閉体のリング
部と前記ピニオンとの間には、相対回転時の磨耗を防止
するための磨耗防止部材が設けられている。 〔請求項5の手段〕前記窓開閉体のリング部と前記ピニ
オンとの間には、シール手段が設けられている。
【0010】〔請求項6の手段〕前記窓開閉体の先端に
は、前記ピニオンが非作動時に、前記出力軸を軸支する
ための前記ハウジングの貫通孔を閉塞する閉塞部を有し
ている。 〔請求項7の手段〕前記窓開閉手段のリング部には、前
記付勢手段の一端および出力軸のヘリカルスプラインの
外周を覆うように設けられた筒状部を有する。
【0011】〔請求項8の手段〕前記ハウジングと前記
付勢手段との間には、前記筒状部側に突出し、前記付勢
手段の他端の外周を覆う円筒部を有し、前記窓開閉手段
の筒状部と前記円筒部とにより、前記付勢手段の外周を
覆う。
【0012】
【作用及び発明の効果】請求項1のスタータにおいて
は、窓開閉体は、ピニオンギヤの前進時にハウジングの
開口部を開いてピニオンギヤとリングギヤとの噛合を可
能とし、ピニオンギヤの後退時に開口部を閉じると共
に、ハウジングの突出部によりピニオンの先端部までを
覆いかくすことで、リングギヤにかき上げられる水は、
ピニオン外周を直撃することがない。それにより、直撃
の浸水を入口でとめて、ハウジング内への水の進入を少
なくして、出力軸とピニオンとの間の摺動部の耐久性を
大幅に向上させることができる。
【0013】請求項2のスタータにおいては、ピニオン
がリングギヤとの噛み合い時にハウジングの突出部と、
ピニオンのフランジが近接し、ハウジングの突出部はピ
ニオンのフランジで塞がれるので、リングギヤとピニオ
ンギヤとが噛合っているときも、水等の異物の侵入も防
止できる。請求項3のスタータにおいては、窓開閉体の
遮へい部のリング部を付勢手段によってピニオン側に押
圧しているので、簡単な構造でピニオンに連動する窓開
閉体とすることができる。
【0014】請求項4のスタータにおいては、窓開閉体
のリング部とピニオンとの間に磨耗防止部材が設けられ
ているので、ピニオン作動時の窓開閉体とピニオンとの
間の相対回転時に発生する窓開閉体の磨耗を確実に防止
することができる。請求項5のスタータにおいては、窓
開閉体のリング部とピニオンとの間にシール部材を設け
ているので、このリング部とピニオンとの間の隙間から
侵入する水等を確実に防止することができる。
【0015】請求項6のスタータにおいては、窓開閉体
の先端に、ハウジングの貫通孔を閉塞する閉塞部を備え
ることで、ピニオンの非作動時には、確実に閉塞部によ
って貫通孔を閉塞し、貫通孔からハウジング内に侵入す
る水を防止しつつ、水を防止するための部材を別に設け
る必要がなく、部品点数を少なくすることができる。請
求項7のスタータにおいては、開閉手段に筒状部を有し
ているので、この筒状部によって付勢手段および出力軸
のヘリカルスプラインの外周を覆うことができ、ピニオ
ンのリングギヤ噛み合い時に、ハウジング内に侵入した
水等が、ピニオンが後退時には、直接ヘリカルスプライ
ンに被水等することはない。
【0016】請求項8のスタータにおいては、開閉手段
の筒状部と円筒部によって、ピニオンの非作動時には、
確実に付勢手段およびヘリカルスプラインの被水等を防
止することができる。
【0017】
【実施例】次に、本発明装置スタータを図1ないし図1
6に示す一実施例に基づき説明する。スタータは、エン
ジンに配設されたリングギヤ100に噛み合うピニオン
200や遊星歯車機構300を内包するハウジング40
0と、モータ500と、マグネットスイッチ600を内
包するエンドフレーム700とに大別される。また、ス
タータの内部では、ハウジング400とモータ500と
の間がモータ隔壁800によって区画され、モータ50
0とエンドフレーム700との間がブラシ保持部材90
0によって区画されている。
【0018】〔ピニオン200の説明〕図1または図2
に示すように、ピニオン200には、エンジンのリング
ギヤ100に噛合するピニオンギヤ210が形成されて
いる。ピニオンギヤ210の内周面には、出力軸220
に形成されたヘリカルスプライン221に嵌まり合うピ
ニオンヘリカルスプライン211が形成されている。
【0019】ピニオンギヤ210の反リングギヤ側に
は、ピニオンギヤ210の外径寸法よりも大径なフラン
ジ213が環状に形成されている。このフランジ213
の外周には、全周に亘ってピニオンギヤ210の外歯枚
数以上の凹凸214が形成されている。この凹凸214
は、後述するピニオン回転規制部材230の規制爪23
1が嵌まり合うためのものである。ワッシャ215は、
ピニオンギヤ210の後端に形成した円環部216を外
周側へ曲げ込むことにより、フランジ213の後面にお
いて回転自在で、且つ軸方向へ抜けない構造としてい
る。
【0020】一方、ピニオンギヤ210は、圧縮コイル
バネよりなるリターンスプリング240により、常に出
力軸220の後方へ付勢されている。リターンスプリン
グ240は、直接ピニオンギヤ210を付勢するのでは
なく、本実施例では、ハウジング400の開口部410
を開閉する後述するシャッタ420のリング体421を
介してピニオンギヤ210を付勢する。
【0021】〔ピニオン回転規制部材230の説明〕回
転規制部232の一端には、ピニオンギヤ210のフラ
ンジ213に形成された多数の凹凸214に嵌まり合う
軸方向にのびる規制部をなす規制爪231が設けられて
いる。この規制爪231は、ピニオンギヤ210の凹凸
214に嵌合するとともに、規制爪231の剛性を向上
するために、軸方向に長く形成されるとともに、径方向
内側に折り曲げられ、断面L字状に形成されている。
(棒状となっている) ピニオン回転規制部材230の作動を説明する。紐状部
材680は、マグネットスイッチ600の作動を規制爪
231に伝達する伝達手段で、マグネットスイッチ60
0の作動によって、回転規制部232を下方へ引き、規
制爪231と、ピニオンギヤ210のフランジ213の
凹凸214とを係合させる。その際、復帰バネ部233
の一端部236が、位置の規制のための規制棚362に
当接されており、復帰バネ部233がたわむこととな
る。規制爪231がピニオンギヤ210の凹凸214に
係合しているので、モータ500のアーマチャシャフト
510及び遊星歯車機構300を介して、ピニオンギヤ
210を回転させようとすると、ピニオンギヤ210が
出力軸220のヘリカルスプライン221に沿って、前
進する。ピニオンギヤ210が、リングギヤ100に当
接し、ピニオンギヤ210の前進が防止されると、出力
軸210の更なる回動力により、ピニオン回転規制部材
230自身がたわんで、ピニオンギヤ210がわずかに
回動し、リングギヤ100に噛み合う。そして、ピニオ
ンギヤ210が前進すると、規制爪231が凹凸214
から外れ、規制爪231がピニオンギヤ210のフラン
ジ213の後方に落ち込み、規制爪231の前端がワッ
シャ215の後面に当たり、ピニオンギヤ210がエン
ジンのリングギヤ100の回転を受けて後退するのを防
ぐ。
【0022】〔ピニオン係止リング250の説明〕ピニ
オン係止リング250は、出力軸220の周囲に形成さ
れた断面矩形の環状溝内に固定されている。このピニオ
ン係止リング250は、断面矩形の鋼材を丸め加工して
形成したもので、両端のそれぞれには、略S字状の凹凸
251(係合手段の一例)が形成され、一方の凸部が他
方の凹部に係合し、他方の凸部が一方の凹部に係合して
いる。
【0023】〔遊星歯車機構300の説明〕遊星歯車機
構300は、図1に示すように、後述するモータ500
の回転数を減速して、モータ500の出力トルクを増大
する減速手段である。遊星歯車機構300は、モータ5
00のアーマチャシャフト510(後述する)の前側外
周に形成されたサンギヤ310と、このサンギヤ310
に噛合し、このサンギヤ310の周囲で回転する複数の
プラネタリーギヤ320と、このプラネタリーギヤ32
0をサンギヤ310の周囲で回転自在に支持し、出力軸
220と一体形成されたプラネットキャリア330と、
プラネタリーギヤ320の外周においてプラネタリーギ
ヤ320と噛合する筒状で、かつ樹脂からなるインター
ナルギヤ340とからなる。
【0024】〔オーバーランニングクラッチ350の説
明〕オーバーランニングクラッチ350は、インターナ
ルギヤ340を、一方向のみ(エンジンの回転を受けて
回転する方向のみ)回転可能に支持されている。オーバ
ーランニングクラッチ350は、インターナルギヤ34
0の前側に一体形成された第1の円筒部をなすクラッチ
アウタ351と、遊星歯車機構300の前方を覆う固定
側をなすセンターブラケット360の後面に形成され、
クラッチアウタ351の内周と対抗して配置された第2
の円筒部をなす環状のクラッチインナ352と、クラッ
チアウタ351の内周面に傾斜して形成されたローラ収
納部351aに収納されるローラ353とを有してい
る。
【0025】〔センターブラケット360の説明〕セン
ターブラケット360は、ハウジング400の後側の内
部に配置されている。ハウジング400とセンターブラ
ケット360とは、一端がハウジング400に係止さ
れ、他端がセンターブラケット360に係止されたリン
グバネ390によって連結され、オーバーランニングク
ラッチ350を構成するクラッチインナ352の受ける
回転反力をリングバネ390で吸収し、反力が直接ハウ
ジング400に伝わらないように設けられている。
【0026】〔プラネットキャリア330の説明〕プラ
ネットキャリア330は、後端に、プラネタリーギヤ3
20を支持するために径方向に伸びるフランジ形突出部
331を備える。このフランジ形突出部331には、後
方に伸びるピン332が固定されており、このピン33
2がメタル軸受333を介してプラネタリーギヤ320
を回転自在に支持している。
【0027】また、プラネットキャリア330は、前側
端部がハウジング400の前端内部に固定されたハウジ
ング軸受440と、センターブラケット360の内周の
内側筒部365内に固定されたセンターブラケット軸受
370とによって、回転自在に支持されている。このプ
ラネットキャリア330は、内側筒部365の前端位置
に環状溝334を備え、この環状溝334には、止め輪
335が嵌め合わされている。この止め輪335と内側
筒部365の前端との間には、プラネットキャリア33
0に対して回転自在に装着されたワッシャ336が設け
られており、止め輪335がワッシャ336を介して内
側筒部365の前端に当接することにより、プラネット
キャリア330が後方に移動することが規制される。ま
た、プラネットキャリア330の後側を支持するセンタ
ーブラケット軸受370の後端は、内側筒部365の後
端と、フランジ形突出部331との間に挟まれるフラン
ジ部371を備え、フランジ形突出部331がフランジ
部371を介して内側筒部365の後端に当接すること
により、プラネットキャリア330が前方に移動するこ
とが規制される。
【0028】なお、プラネットキャリア330の後面に
は、軸方向に伸びる凹部337を備え、この凹部337
内に配置されるプラネットキャリア軸受380を介して
アーマチャシャフト510の前端を回転自在に支持して
いる。 〔ハウジング400の説明〕ハウジング400は、図3
または図4に示すように、ハウジング400の前端内部
に固定されたハウジング軸受440で出力軸220を軸
支するとともに、開口部410からの雨水等の進入を極
力低減するために、開口部410の下部においてハウジ
ング400とピニオンギヤ210の外径との隙間を極力
小さくする突出部をなす遮水壁460を備えている(図
1または図3参照)。また、ハウジング400の前端の
下部には、軸方向に伸びる2つのスライド溝450が設
けられ、このスライド溝450に後述するシャッタ42
0が配設される。
【0029】〔シャッタ420の説明〕シャッタ420
は、樹脂性部材(例えばナイロン)からなり、図5ない
し図8に示すように、出力軸220の周囲に装着され、
リターンスプリング240とピニオンギヤ210との間
に挟持されるリング体421と、ハウジング400の開
口部410を開閉する遮水部422とからなる。遮水部
422は、図4に示すように、ハウジング400の前端
の下部に形成された軸方向へ伸びる2つのスライド溝4
50に両側から嵌まり合うように曲折して設けられてい
る。これによって、遮水部422は、リング体421と
ともにハウジング400に対して軸方向のみ移動可能と
される。なお、シャッタ420とピニオンギヤ210と
の間にはワッシャ480が配設されている。
【0030】シャッタ420の作動は、スタータが起動
してピニオンギヤ210が出力軸220に沿って前方へ
移動すると、リング体421がピニオンギヤ210とも
に前方へ移動する。すると、リング体421と一体の遮
水部422が前方へ移動し、ハウジング400の開口部
410を開く(図8参照)。スタータの作動が停止して
ピニオンギヤ210が出力軸220に沿って後方へ移動
すると、リング体421もピニオンギヤ210とともに
後方へ移動する。すると、リング体421と一体の遮水
部422も後方へ移動し、ハウジング400の開口部4
10を閉じる。この結果、開閉手段をなすシャッタ42
0は、スタータの非作動時には、リングギヤ100の遠
心力等によって飛散する雨水等が遮水部422によって
ハウジング400内に進入するのを防ぐ。
【0031】リターンスプリング240がピニオンギヤ
210を直接付勢する構造を採用すると、リターンスプ
リング240にピニオンギヤ210の回転が伝わり、リ
ターンスプリング240が回転力を受けて広がる。この
ため、従来では、ピニオンギヤ210の回転をリターン
スプリング240に伝えないための回転規制部材(例え
ば、ワッシャ)をピニオンギヤ210とリターンスプリ
ング240との間に装着する必要が生じる。しかるに、
本実施例では、シャッタ420のリング体421を利用
してピニオンギヤ210の回転をリターンスプリング2
40に伝えない構造を採用するため、回転規制部材を用
いる必要がなく、従来に比較して部品点数を低減するこ
とができるとともに、組付性が向上する。
【0032】なお、出力軸220の後側にはテーパ部2
22が形成されており、このテーパ部222にピニオン
ヘリカルスプライン211が当接することにより、ピニ
オンギヤ210がテーパ部222より後方へ移動できな
いようになっている。また、出力軸220の前側には、
ピニオン係止リング250が装着され、ピニオンギヤ2
10がピニオン係止リング250より前方へ移動できな
いようになっている。
【0033】なお、図1に示すように、スタータの非作
動時、ピニオンギヤ210の前端面210aは、ハウジ
ング400の遮水壁460の前端面460aより、リン
グギヤ100側に突出せず、図8に示すように、スター
タの作動時、ピニオンギヤ210のフランジ213は、
遮水壁460の後端面460bとは当接せず、リングギ
ヤ100にピニオンギヤ210が噛み合う。このように
すれば、さらに、リングギヤ100の遠心力等により飛
散する雨水等がハウジング400内に直接浸水すること
を防止できる。
【0034】なお、ハウジング400とピニオン210
との間の隙間からハウジング内に一部浸入した水は、図
示しない水抜き孔からハウジング400の外部に排出さ
れる。 〔シール部材430の説明〕シール部材430は、図9
および図10に示すように、端面に環状溝430aが配
設され、この環状溝430aに、リターンスプリング2
40の一端が配置される。このシール部材430は、出
力軸220の周囲をシールするもので、ハウジング40
0の開口部410より進入した雨水や塵等が、ハウジン
グ400の前端のハウジング軸受440へ進入するのを
阻止している。
【0035】〔モータ500の説明〕モータ500は、
ヨーク501、モータ隔壁800、後述するブラシ保持
部材900に囲まれて構成される。なお、モータ隔壁8
00は、センターブラケット360との間で遊星歯車機
構300を収納するもので、遊星歯車機構300内の潤
滑油がモータ500に進入するのを防ぐ役目も果たす。
【0036】モータ500は、図1に示すように、アー
マチャシャフト510、このアーマチャシャフト510
に固定されて一体に回転する電機子鉄心520および電
機子コイル530から構成されるアーマチュア540
(図11参照)と、アーマチュア540を回転させる固
定磁極550とから構成され、固定磁極550はヨーク
501の内周に固定される。
【0037】〔アーマチャシャフト510の説明〕アー
マチャシャフト510は、プラネットキャリア330の
後内部のプラネットキャリア軸受380、およびブラシ
保持部材900の内周に固着されたブラシ保持部材軸受
564によって回転自在に支持される。このアーマチャ
シャフト510の前端は、遊星歯車機構300の内側に
挿通されるとともに、上述のように、アーマチャシャフ
ト510の前端外周には遊星歯車機構300のサンギヤ
310が形成されている。
【0038】〔電機子コイル530の説明〕電機子コイ
ル530は、本実施例では複数(例えば25本)の上層
コイルバー531と、この上層コイルバー531と同数
の下層コイルバー532とを用い、それぞれの上層コイ
ルバー531と下層コイルバー532とを径方向に積層
した2層巻コイルを採用する。そして、各上層コイルバ
ー531と各下層コイルバー532とを組み合わせ、各
上層コイルバー531の端部と各下層コイルバー532
の端部とを電気的に接続して環状のコイルを構成してい
る。
【0039】〔上層コイルバー531の説明〕上層コイ
ルバー531は、電導性に優れた材質(例えば銅)より
なり、固定磁極550に対して平行に伸び、スロット5
24の外周側に保持される上層コイル辺533と、この
上層コイル辺533の両端から内側に曲折され、アーマ
チャシャフト510の軸方向に対して垂直方向に伸びる
2つの上層コイル端534とを備える。なお、上層コイ
ル辺533および2つの上層コイル端534は、冷間鍛
造によって一体成形したものであっても、プレスによっ
てコ字状に曲折して形成したものであっても、別部品で
形成した上層コイル辺533と2つの上層コイル端53
4とを溶接等の接合技術で接合して形成したものであっ
ても良い。
【0040】〔下層コイルバー532の説明〕下層コイ
ルバー532は、上層コイルバー531と同様、電導性
に優れた材質(例えば銅)よりなり、固定磁極550に
対して平行に伸び、スロット524の内側に保持される
下層コイル辺536と、この下層コイル辺536の両端
から内側に曲折され、シャフト510の軸方向に対して
垂直方向に伸びる2つの下層コイル端537とを備え
る。なお、下層コイル辺536および2つの下層コイル
端537は、上層コイルバー531と同様、冷間鋳造に
よって一体成形したものであっても、プレスによってコ
字状に曲折して形成したものであっても、別部品で形成
した下層コイル辺536と2つの下層コイル端537と
を溶接等の接合技術で接合して形成したものであっても
良い。
【0041】なお、各上層コイル端534と各下層コイ
ル端537との絶縁は、絶縁スペーサ560によって確
保され、各下層コイル端537と電機子鉄心520との
絶縁は、樹脂製(例えばナイロンやフェノール樹脂)の
絶縁リング590によって確保される。また、2つの上
層コイル端534の内周端部には、軸方向に伸びる上層
内部延長部538を備える。この上層内部延長部538
の内周面は、後述する下層コイルバー532の内端に設
けられた下層内部延長部539の外周に重ね合わされ、
溶接等の接合技術で電気的、且つ機械的に接続される。
また、上層内部延長部538の外周面は、アーマチャシ
ャフト510に圧入固定された固定部材570の外周環
状部571の内面に、絶縁キャップ580を介して当接
する。
【0042】このアーマチャ540においては、電機子
コイル530を構成する上層コイルバー531の両端の
上層コイル端534、および下層コイルバー532の両
端の下層コイル端537が、それぞれアーマチャシャフ
ト510の軸方向に対して、垂直に設けられている。 〔固定磁極550の説明〕固定磁極550は、固定磁極
550の内周に配置される固定スリーブ553によっ
て、ヨーク501の内部に固定され、本実施例では永久
磁石を用いたものであるが、永久磁石の代わりに通電に
よって磁力を発生するコイルを用いても良い。
【0043】〔マグネットスイッチ600の説明〕マグ
ネットスイッチ600は、図1に示すように、後述する
ブラシ保持体900に保持されて、後述するエンドフレ
ーム700内に配置され、アーマチャシャフト510に
対して略垂直方向になるように固定されている。マグネ
ットスイッチ600は、通電によって、プランジャ61
0を上方へ駆動し、プランジャ610と一体に移動する
2つの接点(下側可動接点611と上側可動接点61
2)を、順次、端子ボルト620の頭部621および固
定接点630の当接部631に当接させるものである。
なお、端子ボルト620には、図示されないバッテリケ
ーブルが接続されている。
【0044】プランジャ610の上側には、プランジャ
610の上方へ伸びるプランジャシャフト615が固定
されている。このプランジャシャフト615は、ステー
ショナリコア642の中央に設けられた貫通穴から上方
に突出している。このプランジャシャフト615のステ
ーショナリコア642の上側には、上側可動接点612
がプランジャシャフト615に沿って上下方向に摺動自
在に挿通されている。この上側可動接点612は、図1
2に示すように、プランジャシャフト615の上端に取
り付けられた止め輪616によって、プランジャシャフ
ト615の上端より上方に移動しないように規制されて
いる。この結果、上側可動接点612は、止め輪616
とステーショナリコア642の間においてプランジャシ
ャフト615に沿って上下方向に摺動自在とされてい
る。なお、上側可動接点612は、プランジャシャフト
615に取り付けられた板バネよりなる接点圧スプリン
グ670によって、常に上方へ付勢されている。
【0045】上側可動接点612は、銅など導電性に優
れた金属よりなり、上側可動接点612の両端が上側に
移動した際、固定接点630に設けられた2つの当接部
631に当接する。また、上側可動接点612には、一
対のブラシ910の各リード線910aが、カシメや溶
接等によって、電気的、且つ機械的に固定されている。
さらに、上側可動接点612の溝部には、複数(本実施
例では2つ)の制限手段をなす抵抗体617の端部が、
挿入され、電気的、且つ機械的に固定されている。
【0046】なお、上側可動接点612には、ブラシ9
10の各リード線910aが、カシメや溶接等によって
電気的、且つ機械的に固定されているが、上側可動接点
612とブラシ910の各リード線910aとを一体形
成しても良い。抵抗体617は、スタータの起動初期時
に、モータ500の回転を低速回転させるためのもの
で、抵抗値の大きな金属線を複数巻いて構成されてい
る。抵抗体617の他端には、端子ボルト620の頭部
621の下側に位置する下側可動接点611がカシメ等
によって固定されている。
【0047】下側可動接点611は、銅など導電性に優
れた金属よりなり、マグネットスイッチ600が停止し
て、プランジャ610が下方に位置する際にステーショ
ナリコア642の上面に当接し、抵抗体617がプラン
ジャシャフト615の移動に伴って上方に移動する際、
上側可動接点612が固定接点630の当接部631に
当接する前に、端子ボルト620の頭部621に当接す
るように設けられている。
【0048】〔エンドフレーム700の説明〕エンドフ
レーム700は、図13に示すように、樹脂製(例えば
フェノール樹脂)のマグネットスイッチカバーで、内部
にマグネットスイッチ600を収容する。エンドフレー
ム700の後面には、ブラシ910を前方へ付勢する圧
縮コイルバネ914を保持するバネ保持柱710が、ブ
ラシ910の位置に応じて前方に突出して設けられてい
る。
【0049】〔ブラシ保持体900の説明〕ブラシ保持
体900は、ヨーク501の内部とエンドフレーム70
0の内部とを区画してアーマチャシャフト510の後端
をブラシ保持体軸受564を介して回転自在に支持する
役目のほか、ブラシホルダの役目、マグネットスイッチ
600を保持する役目、および紐状部材680を案内す
る滑車690を保持する役目を果たす。なお、ブラシ保
持体900には、紐状部材680が通る図示されない穴
部を有している。
【0050】ブラシ保持体900は、アルミニウム等の
金属を鋳造技術によって成形した隔壁で、図14および
図15に示すように、ブラシ910を軸方向に保持する
ブラシ保持穴911、912を複数(本実施例では上側
に2つ、下側に2つ)備える。上側のブラシ保持穴91
1は、プラス電圧を受けるブラシ910を保持する穴
で、この上側のブラシ保持穴911は、樹脂製(例えば
ナイロン、フェノール樹脂)の絶縁筒913を介してブ
ラシ910を保持する。また、下側のブラシ保持穴91
2は、アース接地されるブラシ910を保持する穴で、
この下側のブラシ保持穴912は、穴の内部で直接ブラ
シ910を保持する。
【0051】このように、ブラシ保持体900によっ
て、ブラシ910を保持させることにより、スタータに
独立したブラシホルダを設ける必要がない。このため、
スタータの部品点数を低減し、組付工数を低減すること
ができる。また、ブラシ910は、圧縮コイルバネ91
4によって、前端面が電機子コイル530の後側の上層
コイル端534の後面に付勢される。
【0052】〔実施例の作動〕次に、上記スタータの作
動を図16(a)ないし(c)の電気回路図に従い、説
明する。乗員によって、キースイッチ10がスタート位
置に設定されると、バッテリ20から、マグネットスイ
ッチ600の吸引コイル650に通電される。吸引コイ
ル650が通電されると、吸引コイル650の発生する
磁力にプランジャ610が引き寄せられ、プランジャ6
10が下方位置から上方へ上昇する。
【0053】プランジャ610が上昇を開始すると、プ
ランジャシャフト615の上昇に伴って上側可動接点6
12および下側可動接点611が上昇するとともに、紐
状部材680の後端も上方に上昇する。紐状部材680
の後端が上昇すると、紐状部材680の前端は下方に引
かれ、ピニオン回転規制部材230が下降する。ピニオ
ン回転規制部材230の下降によって、規制爪231が
ピニオンギヤ210の外周の凹凸214に嵌まり合う時
点で、下側可動接点611が端子ボルト620の頭部6
21に当接する(図16(a)参照)。端子ボルト62
0には、バッテリ20の電圧が印加されており、端子ボ
ルト620の電圧が、下側可動接点611→抵抗体61
7→上側可動接点612→リード線910aを介して上
側のブラシ910に伝えられる。つまり、抵抗体617
を介した低電圧が上側のブラシ910を介して電機子コ
イル530に伝えられる。そして、下側のブラシ910
は、ブラシ保持体900を介して常にアース接地されて
いるため、各上層コイルバー531と各下層コイルバー
532とを組み合わせてコイル状に構成された電機子コ
イル530が低電圧で通電される。すると、電機子コイ
ル530が比較的弱い磁力を発生し、この磁力が固定磁
極550の磁力に作用(吸着あるいは反発)して、アー
マチャ540が低速回転する。
【0054】アーマチャシャフト510が回転すると、
遊星歯車機構300のプラネタリーギヤ320が、アー
マチャシャフト510の前端のサンギヤ310によって
回転駆動される。プラネタリーギヤ320がプラネット
キャリア330を介してリングギヤ100を回転駆動す
る方向の回転トルクをインターナルギヤ340に与える
場合は、オーバーランニングクラッチ350の作動によ
って、インターナルギヤ340の回転が規制される。つ
まり、インターナルギヤ340は回転しないため、プラ
ネタリーギヤ320の回転によって、プラネットキャリ
ア330が減速回転する。プラネットキャリア330が
回転すると、ピニオンギヤ210も回転しようとする
が、ピニオンギヤ210はピニオン回転規制部材230
によって回転が規制されているため、ピニオンギヤ21
0は出力軸220のヘリカルスプライン221に沿って
前進する。
【0055】ピニオンギヤ210の前進に伴い、シャッ
タ420も前進し、ハウジング400の開口部410を
開く。そして、ピニオンギヤ210の前進によって、ピ
ニオンギヤ210がエンジンのリングギヤ100に完全
に噛合し、その後、ピニオン係止リング250に当接す
る。また、ピニオンギヤ210が前進すると、規制爪2
31がピニオンギヤ210の凹凸214から外れ、その
後、規制爪231の前端が、ピニオンギヤ210の後面
に設けられたワッシャ215の後側に落ち込む。
【0056】一方、ピニオンギヤ210が前進した状態
で、上側可動接点612が固定接点630の当接部63
1に当接する。すると、端子ボルト620のバッテリ電
圧が、上側可動接点612→リード線910aを介して
直接上側のブラシ910に伝えられる。つまり、各上層
コイルバー531および各下層コイルバー532よりな
る電機子コイル530に高い電流が流れ、電機子コイル
530が強い磁力を発生し、アーマチャ540を高速回
転する。
【0057】アーマチャシャフト510の回転は、遊星
歯車機構300によって減速されて回転トルクが増大
し、プラネットキャリア330を回転駆動する。このと
き、ピニオンギヤ210は、前端がピニオン係止リング
250に当接して、プラネットキャリア330と一体に
回転する。そして、ピニオンギヤ210は、エンジンの
リングギヤ100に噛合しているため、ピニオンギヤ2
10は、リングギヤ100を回転駆動して、エンジンの
出力軸を回転駆動する。
【0058】次に、エンジンが始動し、エンジンのリン
グギヤ100がピニオンギヤ210の回転よりも速く回
転すると、ヘリカルスプラインの作用によって、ピニオ
ンギヤ210に後退力が生じる。しかるに、ピニオンギ
ヤ210の後方に落ち込んだ回転規制爪231によっ
て、ピニオンギヤ210の後退が阻止され、ピニオンギ
ヤ210の早期離脱を防止して、エンジンを確実に始動
することができる(図16(b)参照)。
【0059】また、エンジンの始動によって、エンジン
のリングギヤ100がピニオンギヤ210の回転よりも
速く回転されると、リングギヤ100の回転によってピ
ニオンギヤ210が回転駆動される。すると、リングギ
ヤ100からピニオンギヤ210に伝えられた回転トル
クは、プラネットキャリア330を介してプラネタリー
ギヤ320を支持するピン332に伝えられる。つま
り、プラネットキャリア330によってプラネタリーギ
ヤ320が駆動される。すると、インターナルギヤ34
0には、エンジン始動時とは逆回転のトルクがかかるた
め、オーバーランニングクラッチ350がリングギヤ1
00の回転を許す。つまり、インターナルギヤ340に
エンジン始動時とは逆回転のトルクがかかると、オーバ
ーランニングクラッチ350のローラ353が、クラッ
チインナ352の凹部355の外側へ離脱し、インター
ナルギヤ340の回転が可能になる。
【0060】つまり、エンジンが始動して、エンジンの
リングギヤ100がピニオンギヤ210を回転駆動する
相対回転は、オーバーランニングクラッチ350で吸収
され、エンジンによってアーマチャ540が回転駆動さ
れることがない。エンジンが始動すると、乗員によって
キースイッチ10がスタート位置から外され、マグネッ
トスイッチ600の吸引コイル650への通電が停止さ
れる。吸引コイル650の通電が停止されると、プラン
ジャ610が圧縮コイルバネ660の作用によって、下
方に戻される。
【0061】すると、上側可動接点612が固定接点6
30の当接部631から離れるとともに、その後下側可
動接点611も端子ボルト620の頭部621から離
れ、上側のブラシ910への通電が停止する。また、プ
ランジャ610が下方に戻されると、ピニオン回転規制
部材230の復帰バネ部236の作用によって、ピニオ
ン回転規制部材230が上方に復帰し、規制爪231が
ピニオンギヤ210の後方から離脱する。すると、ピニ
オンギヤ210は、戻しバネ240の作用によって後方
に戻され、ピニオンギヤ210とエンジンのリングギヤ
100との噛み合いが外れるとともに、ピニオンギヤ2
10の後端が出力軸220のフランジ形突出部222に
当接する。つまり、ピニオンギヤ210が、スタータの
始動前に戻される(図16(c)参照)。
【0062】さらに、プランジャ610が下方に戻され
ることにより、下側可動接点611が、マグネットスイ
ッチ600のステーショナリコア642の上面に当接
し、上側のブラシ910のリード線が、上側可動接点6
12→抵抗体617→下側可動接点611→ステーショ
ナリコア642→マグネットスイッチカバー640→ブ
ラシ保持体900の順に導通する。つまり、上側のブラ
シ910と下側のブラシ910とが、ブラシ保持体90
0を介して短絡する。一方、アーマチャ540の惰性回
転により電機子コイル530には、起電力が生じる。そ
して、この起電力が、上側のブラシ910、ブラシ保持
体900、下側のブラシ910を介して短絡するため、
アーマチャ540の惰性回転に制動力が与えらえる。こ
の結果、アーマチャ540は急速に停止する。
【0063】〔実施例の効果〕本実施例では、スタータ
の非作動時、ピニオンギヤ210の前端面210aは、
ハウジング400の遮水壁460の前端面460aよ
り、リングギヤ100側に突出せず、スタータの作動
時、ピニオンギヤ210のフランジ213は、遮水壁4
60の後端面460bと近接して、リングギヤ100に
ピニオンギヤ210が噛み合う。このようにすれば、リ
ングギヤ100の遠心力等により飛散する雨水等が遮水
部422によって、ハウジング400内に直接進入する
ことを防止できる。これにより、錆や泥によるピニオン
210と出力軸220との間の摺動部の耐久性が大幅に
向上する。
【0064】〔実施例2〕本発明スタータの実施例2
は、図17に示す如く、210のフランジ213が遮水
壁460と略同一平面上にしてもよい。このようにして
も、実施例1に示すように、スタータの作動時、フラン
ジ213と遮水壁460とを微少な隙間とすることで、
リングギヤ100の遠心力によるハウジング400への
浸水を確実に防止することができる。
【0065】〔実施例3〕実施例3は、図18に示す如
く、ハウジング400先端部の軸受440用開放孔44
1を塞ぐ閉塞部423を、遮水部422の一端に一体に
形成している。これによれば、スタータの非作動時に、
開放孔441から軸受440を介してハウジング400
内に侵入することを、閉塞部423によって確実に防止
でき、新たな開放孔441を塞ぐ別の部品を追加するこ
となく、軸受440内への異物混入を防ぐことができ
る。
【0066】〔実施例4〕実施例4を図19および図2
0に基づいて説明する。実施例1に示すシャッタ420
に比べて、遮水部422上に、リング体421から円筒
状に延設される筒部424を一体に形成している。ま
た、シール部材430は、シャッタ420が摺動する部
分を開口する開口部431を有し、上記筒部424の内
周径よりも小さい外周径を有する略円筒部432を有し
ている。
【0067】なお、スタータの非作動時は、図20に示
す如く、シャッタ420の筒部424の端面と、シール
部材430の略円筒部432の端面とが、軸方向と略一
致しているように組み付けれれている。スタータの作動
時は、破線に示す如く、ピニオン210が前進し、ピニ
オン係止リング250に当接し、移動規制される。その
時には、シャッタ420の筒部424が、シール部材4
30の略円筒部432の外周とオーバーラップし、筒部
424の先端がハウジング400の溝401に収納され
る。
【0068】この時には、エンジンのリングギヤの回転
により、ハウジング400の窓部460から、ハウジン
グ400内に飛水がある。その後、ピニオン210が後
退し、図20に示す位置にピニオン210が戻る。この
時には、ハウジング400内にスタータ作動時の飛水等
が残っていても、特にシャッタ420の筒部424が、
ヘリカルスプライン221の外周を覆っており、飛水が
ヘリカルスプライン221上に付着することもなく、確
実にスタータ作動後もヘリカルスプライン21を防水す
ることができる。
【0069】〔実施例5〕また、図21に示すように、
シャッタ420のリング体421とピニオン210との
間をシールするシール部材481を設けているので、シ
ャッタ420と、ピニオン210の微かな隙間から異物
が侵入することも防止できる。 〔実施例6〕本発明スタータの実施例6を図22ないし
図25に基づいて説明する。
【0070】スタータのハウジング1にはギヤ室10が
形成され、ギヤ室10の前部下側にはリングギヤ9に近
接して窓11が開口されている。ハウジング1の先端部
12は、ドライブシャフト2の先端部を回転自在に支持
しており、先端部12の後端面はギヤ室10の前部に面
している。ドライブシャフト2は図示しないスタータモ
ータにより回転される。ハウジング1の先端部12に
は、ドライブシャフト2の上方に位置して先端部12の
後端面から軸方向前方へ案内孔13が穿設されている。
【0071】ギヤ室10内にてドライブシャフト2にピ
ニオンギヤ3が相対回転及び軸方向摺動自在に嵌着され
ている。ピニオンギヤ3は図示しないマグネットスイッ
チ又は慣性機構によりドライブシャフト2の回転ととも
に前進可能となっている。ギヤ室10の前部にはピニオ
ンギヤ3の前方に位置して本実施例の特徴をなす窓開閉
体4が設置されている。
【0072】窓開閉体4は、径方向へ伸びる姿勢でドラ
イブシャフト2に軸方向摺動自在に嵌着される板状の基
部41と、前進、後退により窓11を開閉可能に基部4
1の下端から前方へ伸びる板状の遮蔽部42と、基部4
1の上部から軸方向前方へ突設されて先端部が案内孔1
3に嵌入される棒状の案内部43と、案内部43に巻装
されるとともに基端がハウジング1の先端部12の後端
面に係止されるコイルスプリング44とからなる。図2
4に窓開閉体4の拡大斜視図を示す。
【0073】基部41は、コイルスプリング44に付勢
されてワッシャ5を介してピニオンギヤ3の前端面に押
圧されている。案内部43及びコイルスプリング44は
一対配設されている。また、遮蔽部42の前端部は常に
ハウジング1の先端部12の下面に摺動自在に接してお
り、窓開閉体4の姿勢はこれら案内部43および遮蔽部
42により保持されてピニオンギヤ3と連動して軸方向
に前進、後退する。ピニオンギヤ3はワッシャ5を介し
て窓開閉体4を回転させようとするが、窓開閉体4の回
転は案内部43などにより回転を規制される。
【0074】6は、ドライブシャフトに嵌着、固定され
たカラーであり、ピニオンギヤ3の前進は窓開閉体4の
遮蔽部42及びワッシャ5を介してカラー6により制止
される。なお、カラー6はドライブシャフト2に凹設さ
れた環状溝に弾性を利用して嵌着されている。このよう
にすれば、窓開閉体4はピニオンギヤ3の前進時にピニ
オンギヤ3により付勢されて窓11を開いてピニオンギ
ヤ3とリングギヤ9との噛合を可能とし、ピニオンギヤ
3の後退時にコイルスプリング44により付勢されてピ
ニオンギヤ3とともに後退して窓11を遮蔽する。こに
より、遮蔽部42が最も後退した状態では遮蔽部42が
窓11をほぼ完全に遮蔽して、ギヤ室10内への水、
泥、塵の侵入を防止する。図23は図22のハウジング
1の中央部を軸方向前方から見た正面図であり、図25
はハウジング1の要部を下方から見た拡大平面図であ
る。図25からわかるように、遮蔽部42の左右端も窓
11を区画するハウジング1の窓周縁部の下面にかさな
って配設されている。また、遮蔽部42の左右方向中央
部には軸方向に少し凹部42aが外側に膨らんで形成さ
れている。7は軸受けメタルである。
【0075】〔変形態様〕窓開閉体4の遮蔽部42の他
の形状を図26、図27に示す。遮蔽部42を図26に
示すように半割り円筒形状としたり、図27に示すよう
に段付き円筒形状とするなど、ピニオンギヤ3により駆
動されて窓11を開閉できる構造であれば、窓開閉体4
の形状変更は可能である。
【0076】〔実施例7〕他の実施例を図28に示す。
この実施例では、ハウジング1の先端部12の下部に軸
方向にスプリング16を収容した案内溝17を形成し、
この案内溝17に窓開閉体4の遮蔽部42を収容可能と
したものである。
【0077】〔実施例8〕他の実施例を図29に示す。
この実施例では、実施例1と実施例2とを合わせた窓開
閉体4の形状を有する。この実施例では、スプリング1
6とコイルスプリング44の一方を省略することができ
る。
【0078】〔実施例9〕他の実施例を図30に示す。
この実施例では、ハウジング1の先端部12の下端の左
右両側に軸方向に案内溝18を形成し、この案内溝18
により窓開閉体4の遮蔽部42の左右両端部を案内する
ものである。
【0079】〔実施例10〕他の実施例を図31に示
す。この実施例では、ハウジング1の先端部12の後端
面と窓開閉体4の基部41の間にドライブシャフト2に
挿入するようにコイルスプリング45を配置したもので
ある。
【0080】〔実施例11〕他の実施例を図34ないし
図38に示す。この実施例では、ハウジング400の前
端部の下部には、軸方向に伸びる2つのスライド溝45
1が設けられている。このスライド溝451には、ハウ
シング400のスライダ426が係合し、シャッタ42
0がハウジング400に配設されている。遮蔽部422
はハウジング400に対して軸方向に移動可能としてあ
る。
【0081】シャッタ420の形状は、図37に示すよ
うに、リング体421の一端は、ハウジング400のハ
ウジング内壁461方向に延び、リング体421とハウ
ジング内壁461とは当接しない程度でわずかな隙間が
あり、リング体421の他端は、リングギヤ100方向
に延設している。また、シャッタ420の遮水部422
は、遮水面がほぼ中央部で屈曲している。なお、リング
体421の一端は、図35に示すように、スタータが作
動しても、ハウジング内壁461とは当接しない。
【0082】この構成によれば、リング体421をハウ
ジング内壁461方向に延設させ、かつ、リング体42
1とハウジング内壁461とからなす隙間を微小に設定
しているので、さらに、水、油等がピニオン210と出
力軸220との間に侵入することが防止でき、ピニオン
210の摺動不良が防止できる。仮に、水、油等がハウ
ジング400内に侵入したとしても、ハウジング400
に配設された図示されない水抜き孔から配設される。
【0083】また、シャッタ420の遮水部422をほ
ぼ中央部で屈曲させたので、図38に示す矢印方向から
水が直撃しても、水を飛散させ、ハウジング400内へ
の水の侵入を抑制する効果がある。さらに、スライダ4
26とスライド溝451とでラビリンス構成をなすの
で、水、油等の侵入防止に対して有効である。
【0084】〔実施例12〕他の実施例を図39及び図
40に示す。本実施例は、実施例11に対して、シャッ
タ420の遮水部422にリングギヤ100方向に向か
って凸部425を設けたものである。この凸部425
は、図40に示すように、ハウジング400の窓部41
0に対して傾斜している。
【0085】この構成によれば、シャッタ420にハウ
ジング400の窓部410に対して傾斜する凸部425
を配設しているので、リングギヤ100からの飛水等が
遮水部422に当たっても、凸部425によって遮ら
れ、その飛水等が窓部460方向に向かず、ハウジング
400内に飛水等が侵入することが防止できる。これら
各実施例でも実施例1と同様の効果を奏することができ
る。
【0086】なお、上記実施例では、ピニオンギヤ3の
前進時により窓開閉体4を前進させ、コイルスプリング
44により窓開閉体4を後退させる構成を採用したが、
図32及び図33に示すようにピニオンギヤ3の前端部
に窓開閉体4の基部41のU字状切欠部41を係合する
係合部(リング状の溝)31を設け、この溝に相対回転
自在に窓開閉体4の基部41を嵌合させれば、ピニオン
ギヤ3の前進、後退により窓開閉体4を前進、後退させ
ることができ、コイルスプリング44を省略することが
できる。
【0087】以上の実施例においては、窓開閉体をピニ
オン側に付勢押接する付勢部材をハウジングと窓開閉体
の基部との間に設けたが、出力軸に嵌着されたシャフト
スナップリングと窓開閉体の基部との間に設けてもよ
く、また、シャフトスナップリングを係止リング(カラ
ー)と一体としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明スタータの実施例1を示す側面断面図で
ある。
【図2】(a)及び(b)は、ピニオン回転規制部材を
ピニオン部に組付けた際の正面図及び一部断面側面図で
ある。
【図3】ハウジングの側面断面図である。
【図4】ハウジングの正面図である。
【図5】ハウジングにシャッタを装着した状態を示す正
面図である。
【図6】ハウジングにシャッタを装着した状態を示す側
面図である。
【図7】シャッタを示す分解斜視図である。
【図8】ピニオンの作動時を示す要部断面図である。
【図9】シール部材の断面図である。
【図10】シール部材の正面図である。
【図11】アーマチュアの側面断面図である。
【図12】マグネットスイッチのプランジャーを示す斜
視図である。
【図13】エンドフレームおよびブラシスプリングを示
す断面図である。
【図14】ブラシ保持体を示す縦断面図である。
【図15】ブラシ保持体を示す横断面図である。
【図16】(a)、(b)及び(c)は、ピニオンの作
動状態を示してある、電気回路図である。
【図17】本発明スタータの実施例2の要部を示す側面
断面図である。
【図18】本発明スタータの実施例3の要部を示す側面
断面図である。
【図19】本発明スタータの実施例4におけるシャッ
タ、スプリング、シール部材を示す分解斜視図である。
【図20】上記実施例4の要部を示す側面断面図であ
る。
【図21】本発明スタータの実施例5要部を示す側面断
面図である。
【図22】本発明のスタータの実施例6の要部を示す軸
方向断面図である。
【図23】図22のスタータの軸方向正面図である。
【図24】図22の窓開閉体4の斜視図である。
【図25】図22のスタータの要部平面図である。
【図26】図22の窓開閉体4の変形態様を示す斜視図
である。
【図27】図22の窓開閉体4の変形態様を示す斜視図
である。
【図28】実施例7のスタータの要部を示す軸方向断面
図である。
【図29】実施例8のスタータの要部を示す軸方向断面
図である。
【図30】実施例9のスタータの要部を示す軸方向断面
図である。
【図31】実施例10のスタータの要部を示す軸方向断
面図である。
【図32】窓開閉体の他の実施例のスタータの要部を示
す軸方向断面図である。
【図33】図32の窓開閉体4の斜視図である。
【図34】実施例11のスタータの要部を示す軸方向断
面図である(スタータ非作動時状態を示す)。
【図35】実施例11のスタータの要部を示す軸方向断
面図である(スタータ作動時状態を示す)。
【図36】実施例11のシャッタの斜視図である。
【図37】実施例11のシャッタの斜視図である。
【図38】実施例11のハウジングにシャッタを装着し
た状態を示す正面図である。
【図39】実施例12のシャッタの斜視図である。
【図40】実施例12のハウジングにシャッタを装着し
た状態を示す側面図である。
【符号の説明】
1 ハウジング 2 ドライブシャフト 3 ピニオンギヤ 4 窓開閉体 10 ギヤ室 11 窓 12 ハウジング1の先端部 13 案内孔 41 基部 42 遮蔽部 43 案内部 44 コイルスプリング(付勢部) 100 リングギヤ 210 ピニオン 213 フランジ部 220 出力軸 221 ヘリカルスプライン 240 リターンスプリング 400 ハウジング 410 開口部 420 シャッタ 421 リング体 422 遮水部 423 閉塞部 424 筒部 430 シール部材 440 軸受
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 新美 正巳 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内 (72)発明者 荻島 健次 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンのリングギヤと噛み合うピニオ
    ンを軸方向に摺動自在に保持する出力軸と、 この出力軸の一端を回転自在に支持すると共に、前記ピ
    ニオンが前進し前記リングギヤと噛み合うための窓部
    と、前記ピニオンの後退時には前記ピニオンの先端部ま
    で突出する突出部とを有するハウジングと、 前記ハウ
    ジングの窓部を覆う遮へい部を有し、前記ピニオンの前
    記リングギヤ側への移動に応じて前記遮へい部を移動さ
    せる窓開閉体と、 を有するスタータ。
  2. 【請求項2】 前記ピニオンは、このピニオンの反リン
    グギヤ側にフランジ部を有し、このフランジ部は、前記
    ピニオンが前記リングギヤとの噛み合い時に、前記突出
    部と近接して配置されることを特徴とする請求項1記載
    のスタータ。
  3. 【請求項3】 前記窓開閉体の遮へい部のピニオン側に
    設けられたリング部と、このリング部を前記ピニオン側
    に押圧するための付勢手段とを有している請求項1もし
    くは2記載のスタータ。
  4. 【請求項4】 前記窓開閉体のリング部と前記ピニオン
    との間には、相対回転時の磨耗を防止するための磨耗防
    止部材が設けられていることを特徴とする請求項3記載
    のスタータ。
  5. 【請求項5】 前記窓開閉体のリング部と前記ピニオン
    との間には、シール手段が設けられていることを特徴と
    する請求項4記載のスタータ。
  6. 【請求項6】 前記窓開閉体の先端には、前記ピニオン
    が非作動時に、前記出力軸を軸支するための前記ハウジ
    ングの貫通孔を閉塞する閉塞部を有している請求項1な
    いし4のいずれかに記載のスタータ。
  7. 【請求項7】 前記窓開閉手段のリング部には、前記付
    勢手段の一端および出力軸のヘリカルスプラインの外周
    を覆うように設けられた筒状部を有する請求項3記載の
    スタータ。
  8. 【請求項8】 前記ハウジングと前記付勢手段との間に
    は、前記筒状部側に突出し、前記付勢手段の他端の外周
    を覆う円筒部を有し、前記窓開閉手段の筒状部と前記円
    筒部とにより、前記ピニオンの非作動時には前記付勢手
    段の外周を覆うことを特徴とする請求項7記載のスター
    タ。
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