JPH08158698A - 積雪面の融雪方法 - Google Patents

積雪面の融雪方法

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JPH08158698A
JPH08158698A JP33183594A JP33183594A JPH08158698A JP H08158698 A JPH08158698 A JP H08158698A JP 33183594 A JP33183594 A JP 33183594A JP 33183594 A JP33183594 A JP 33183594A JP H08158698 A JPH08158698 A JP H08158698A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高額の設備投資を必要とせず、簡単な作業に
より既存の屋根および新設屋根に確実な除雪機能を持た
せ、効果的な除雪を行なう具体的な方法を提供するこ
と。 【構成】 積雪面(1)の少なくとも一部を間隔を置い
て配置された連続する細長い平面状の吸液素材(2)で
覆い、この吸液素材に融雪の呼び水となる熱媒体を流下
させ、降雪粒子に吸液素材から流下する熱媒体の一部を
吸収させてシャーベットとする一方、融雪水をこの吸液
素材で受けて、流下熱媒体と融雪水を含浸する平面放熱
体を形成し、平面放熱体の上方に位置する雪を他の部分
の雪に先行して融雪させる屋根の融雪方法にして、前記
吸液素材は、液体含浸保有量の少ない主要流下経路
(4)と、この主要流下経路の側部に位置し液体含浸保
有量の大きな副流下経路(5)からなり、前記主要流下
経路は吸液素材の流下方向に沿って経路表面を滑る露出
した主流を形成し、主流の側部に主流よりも比較的流量
の少ない流速の遅い副流を形成し、雪シャーベットを強
制的に押し流しながら融雪を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、積雪面の融雪方法、特
に屋根の融雪方法に係る。ここで言う「積雪面」とは、
瓦屋根、瓦棒屋根、板敷き屋根、その他形式の屋根、柔
軟性のあるテント屋根、大型膜体構造のドーム状屋根、
コンクリート構築物壁面、路面を含む概念である。本発
明を説明するにあたり、便宜上、屋根の融雪技術に関連
して解説することにする。
【0002】
【従来の技術】本件出願人は、流下規正テープを使用し
て屋根、その他の除雪について様々な検討を加えてき
た。本件出願人の居住する岡山県を例にとると、鳥取県
境近くに中国山脈が横たわり、この山岳地帯南側斜面に
は毎年相当量の降雪がある。北陸、東北地方において
は、日本側より山を越えた内陸部に雪が多く、多量の降
雪による雪害を長年被ってきた地帯である。
【0003】融雪方法には様々な方法がある。例えば、
熱交換器を積雪面に設置したり、屋根に直接水を流して
融雪する方法が行われている。本発明の技術問題解決の
対象は、流水による融雪技術の欠点に対してのものであ
る。屋根の流水融雪技術は、東北地方各都市に見られる
多量の地下水を利用した道路の流水除雪に似通った技術
である。
【0004】
【本発明が解決しようとする課題】流水除雪は、降雪量
を予想し必要とする融雪熱量を求め、これに見合う供給
水の温度と流量を特定する方法によるため、どの事例に
おいても水の総量は甚だしく多い。水は収束したり分岐
したりする傾向を見せるため、中途半端な少量の水で融
雪が効果的に行えることについての認識はなく、少量の
水しか入手できない事情があればこうした流水融雪は実
際に行い得ないとされてきた。地下水を利用する場合、
充分な水量を確保できないのが通例であり、屋根の流水
融雪は意外に利用されていないのが現状である。
【0005】積雪面に沿って流下する水が不充分であれ
ば、積雪層の下部にトンネルが形成され、最終的にはア
ーチ状の雪ブリッジができあがる。雪ブリッジを形成す
る雪は比較的粘着性があるため、この雪ブリッジが崩れ
ないまま残ることがあり、上部に雪が堆積して融雪効果
が失われる。本発明の目的は、高額の設備投資を必要と
せず、簡単な作業により既存の屋根および新設屋根、各
種構築物の積雪面に確実な除雪機能を持たせ、効果的な
除雪を行う具体的な方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】こうした従来技術の欠点
を解決するため、本発明の方法は、積雪面の少なくとも
一部を間隔を置いて配置された連続する細長い平面状の
吸液素材で覆い、この吸液素材に融雪の呼び水となる熱
媒体を流下させ、降雪粒子に吸液素材から流下する熱媒
体の一部を吸収させてシャーベットとする一方、融雪水
をこの吸液素材で受けて、流下熱媒体と融雪水を含浸す
る平面放熱体を形成し、平面放熱体の上方に位置する雪
を他の部分の雪に先行して融雪させる屋根の融雪方法に
して、前記吸液素材は、液体含浸保有量の少ない主要流
下経路と、この主要流下経路の側部に位置し液体含浸保
有量の大きな副流下経路からなり、前記主要流下経路は
吸液素材の流下方向に沿って経路表面を滑る露出した主
流を形成し、主流の側部に主流よりも比較的流量の少な
い流速の遅い副流を形成し、雪シャーベットを強制的に
押し流しながら融雪を行うようにしている。
【0007】
【作用】吸液素材は任意の幅の流下経路を形成してい
る。この任意の幅の流下経路に沿って熱媒体は流下して
いく。吸液素材は液体含浸保有量の少ない主要流下経路
と、この主要流下経路の側部に位置し液体含浸保有量の
大きな副流下経路からなり、主要流下経路を流下する熱
媒体の主流の側部に副流が配置され、吸液素材の全幅に
わたり密集したままの状態で熱媒体は流れていく。主要
流下経路は液体含浸保有量が少ないため、吸液素材の流
下方向に沿って経路表面を滑る露出した主流を形成し、
また液体含浸保有量が大きい(または流下抵抗の大きな
液体吸収性に富む)副流下経路により、主流の側部に主
流よりも比較的流量の少ない流速の遅い副流が形成され
る。主要流下経路の方が副流下経路に比べて流下速度が
速いため吸液素材外側へのチャネリングが発生しにく
い。従って、吸液素材からそれた流れが出現しこれが凍
結する可能性は非常に少ない。吸液素材に付着した熱媒
体は平面的に均等に広がり、吸液素材の境界域内に所望
の熱量を保有する平面放熱体が形成される。吸液素材の
表面に落下する降雪粒子は流下する熱媒体の一部を吸収
し、雪はシャーベット状になる。この雪のシャーベット
は主に主要流下経路を流下する熱媒体と共に流下経路に
沿って流下し易くなる。主要流下経路に沿って流下する
主流は経路の上部に経路に捕捉されていない露出した厚
みのある主流を形成しており、雪シャーベットはこの主
流により押し流されていく。熱の供給を受けて雪から解
け出した水も吸液素材が保持し、この融雪水の持つ熱も
雪の融雪に利用されるため、熱媒体と雪との間に効率の
よい熱交換が行われる。吸液素材はその全面に主流と副
流が存在するため比較的幅の広い吸液素材を使用でき、
同じ幅の吸液素材に比べて有効融雪面を広げることがで
きる。
【0008】
【実施例】以下、添付図面に沿って本発明の実施例につ
き詳細に説明する。図1および図3は、本発明に係る積
雪面の融雪方法の実施事例を具体的に示す斜視説明図で
ある。積雪に先立ち、積雪面1は連続する細長い平面状
の吸液素材2で覆われる。この吸液素材2は間隔を置い
て配置され、吸液素材に沿って熱媒体が流される。この
熱媒体は融雪の呼び水となる性質を備えた液体、例え
ば、地下水等の温水である。吸液素材に沿って流下する
熱媒体は降雪粒子が吸収する。降雪粒子に吸液素材から
流下する熱媒体の一部を吸収させれば雪の白色は消え、
透明なシャーベットが形成される。シャーベットの比重
は1よりも小さいため、熱媒体に浮揚するシャーベット
があれば、この浮遊状態のシャーベットは熱媒体の流速
により流下経路に沿って流下し易くなる。吸液素材の配
列間隔、幅および厚み、熱媒体の流量は選択事項であ
る。
【0009】熱媒体の熱により生じた融雪水は吸液素材
2が保持し、流下熱媒体と融雪水を含浸する平面蓄熱体
が形成される。融雪水は低温ではあるが所定の熱量を所
有しており、この熱も有効利用される。こうして、吸液
素材の流下経路は平面放熱体を形成し、この流下経路の
上方に位置する雪を他の部分の雪に先行して融雪させる
ことができる。
【0010】図2および図4は、流下経路の上方に雪が
積もっていない状態、すなわち、降雪粒子を熱媒体が速
やかに融雪して流下経路上に積雪のない状態か、または
降雪が止んだ後も継続して熱媒体を流下させることで流
下経路を中心として融雪が進行した状態を示している。
尚、図中にて参照番号Sは残雪を示している。
【0011】降雪量が多く、吸液素材2の流下経路を流
れる熱媒体の保有熱量が即時の融雪に必要な熱量よりも
少なければ雪は堆積していく。この堆積した雪は、流下
経路が平面蓄熱放熱体として機能するため、この流下経
路の上方に位置する雪を他の部分の雪に先行して融雪さ
せることにより積雪表面に顕著な凹凸面を形成し、この
凹凸面の出現により積雪表層の露出表面積を拡大して外
気温または直達日射により、また吸液素材から積雪面に
伝達される熱により融雪を促進することができる。
【0012】前記熱媒体は連続的または間欠的に供給さ
れる。間欠的に供給する場合、流下経路に沿って流下す
る熱媒体にパルス波動を生じさせるように供給圧を変動
させることも可能である。こうした間欠的供給によれ
ば、シャーベットの運搬能率が高まることがある。
【0013】図5は、図1に使用した吸液素材の具体例
を示す斜視説明図である。図示の吸液素材2は、液体含
浸保有量の少ない主要流下経路4と、この主要流下経路
4の両側に位置する液体含浸保有量の大きな副流下経路
5とを備えている。両方の経路部分の間には図示の様な
段差を設けておくとより高い規正効果が得られる。図示
の例では、主要流下経路4は厚みが薄く、含浸保有しき
れない多くの熱媒体が経路表面上を露出した状態で滑り
ながら流下する主流を形成する。主流の両側に配置され
た液体含浸保有量の大きな副流下経路は主要流下経路よ
りも多くの熱媒体を含有し、この副流下経路に沿って比
較的流量の少ない流速の遅い副流が形成され、これら熱
媒体の主流と副流は互いに隣接して位置し、吸液素材の
全面に沿って流下していく。
【0014】図6は、図3に使用した吸液素材の具体例
を示す斜視説明図である。図示の吸液素材2は、液体含
浸保有量の少ない主要流下経路4と、この主要流下経路
4の側部に位置する液体含浸保有量の大きな副流下経路
5とを備えている。従って、主要流下経路4は吸液素材
の流下方向に沿って熱媒体の主流を形成し、主流の片側
に主流よりも比較的流量の少ない緩慢な流速の副流が形
成される。これら熱媒体の主流と副流は互いに隣接して
位置し、吸液素材の全面に沿って規正された状態で流下
していく。前述の流下経路には、補助加熱手段として、
電気発熱体を予め組み込んでおくことも可能である。
【0015】前記吸液素材の流下経路の少なくとも一部
は、熱媒体の移動方向に沿って疎水素材3で覆い保温す
ることができる。疎水素材で覆われた部分には、中空な
配管通路部分を設け、吸液素材が凍結してもこの配管通
路部に流す熱媒体により解氷することができる。前記吸
液素材は、吸液表面層と基材層から構成することができ
る。吸液素材はこの基材層の表面に塗布される接着剤に
より積雪面に貼り付けることができる。また、この基材
層は、透磁率の大きな磁性材料からなる被接着面に対し
て磁力作用により貼り付くように、少なくとも一部分
を、例えば、多量の鉄粉を含む熱伝導性に優れたプラス
チック製またはゴム製の磁石から構成することができ
る。なお、吸水素材は任意の固定手段を用いて積雪面に
対しずれないように固定してもよい。
【0016】流下経路は、図1に示すような間隔を置い
て配列された各々が独立するテープストリップに構成す
ることができ、また互いに隣接するもの同士は任意の素
材により接続することができる。
【0017】前記吸液素材には、主要流下経路を親液性
繊維、例えば、ビニロンのような吸水繊維またはビニロ
ンとテトロンからなる複合繊維を用いて構成し、また副
流下経路をテトロンのような疎液性繊維を用いて構成し
た織布、不織布または編布を使用することができる。ま
た、主要流下経路は平織りとし、副流下経路は繊維使用
量の多い綾織りとする等、任意の織り方を採用できる。
液体吸収性に劣る流下経路とは、必ずしも疎液性繊維を
使用した部分であるというわけではなく、親液性繊維を
使用した液体吸収性に劣る流下経路も含まれる。親液性
繊維を使用していたとしても、疎液性繊維の部分に比べ
てスポット吸収性に劣るならば液体吸収性に劣る流下経
路であると言える。液体吸収性については、繊維の張力
を変えることである程度調節することが可能である。
【0018】前記織布は疎液性の縦糸と横糸を使用して
織られた織布生地からなり、この織布生地の縦糸に加え
て親液性の縦糸の密集した部分をすじ状に織り込み、疎
液性の織布生地の部分に隣接して親液性の縦糸の密集し
た主要流下経路となる部分を設けて構成することができ
る。
【0019】また、前記不織布は、主要流下経路となる
親液性繊維の密集した部分の側部に副流下経路となる疎
液性繊維の密集した部分を隣接して設けることができ
る。
【0020】また前記織布は、親液性の縦糸と横糸を使
用して織られた織布生地から構成し、この織布生地の縦
糸に加えて側部に副流下経路となる疎液性の縦糸の密集
した部分を織り込み、親液性の織布生地の部分と疎液性
の縦糸の密集した部分を隣接して設けてもよい。
【0021】あるいは、前記織布を親液性の縦糸を使用
して織られた織布生地から構成し、織布生地の縦糸に加
えてこの生地縦糸よりもさらに液体吸収性に富む保液性
の縦糸の密集した部分をすじ状に織り込み、副流下経路
となる前記親液性の織布生地の部分と主要流下経路とな
る前記保液性の縦糸の密集した部分を隣接して設けるこ
ともできる。
【0022】さらに、前記織布は親液性の縦糸を使用し
て織られた織布生地から構成し、織布生地の縦糸に加え
てこの生地縦糸よりも太い径の親液性の縦糸の密集した
部分をすじ状に織り込み、副流下経路となる前記親液性
の織布生地の部分と主要流下経路となる前記太い径の親
液性の縦糸の密集した部分を隣接して設けるようにもで
きる。
【0023】前記織布は疎液性の縦糸を使用して織られ
た織布生地から構成し、織布生地の縦糸に加えてこの生
地縦糸よりも太い径の疎液性の縦糸の密集した部分をす
じ状に織り込み、副流下経路となる前記疎液性の織布生
地の部分に隣接して前記太い径の疎液性の縦糸の密集し
た主要流下経路を形成することも可能である。
【0024】前述の構造とは異なり、前記吸液素材は、
基材層とこの基材層に接着した液体吸収性に富むその他
の任意の材料、例えば、粉体塗装層の主要流下経路と、
この主要流下経路の側部に配置された液体吸収性に劣る
粉体塗装層から構成することができる。
【0025】また、前記吸液素材は、屋根表面に接着し
た溶射粉体塗装層から構成することができる。
【0026】 この方法とは別に、吸液素材は、液体吸
収性に劣る基材層とこの基材層表面を加工して形成され
た液体吸収性に富む荒い細かい凹凸表面の部分から構成
し、液体吸収性に劣る基材層表面の部分が副流下経路を
形成し、液体吸収性に富む凹凸表面の部分が主要流下経
路を形成するようにもできる。
【0027】あるいは、前記吸液素材は親液性繊維と疎
液性繊維の両方の繊維を混合したものからなり、主要流
下経路に相当する部分がこれに隣接する副流下経路に相
当する部分よりも親液性繊維の比率が高くなるようにし
て構成することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の積雪面の融雪方法を実施した場合の状
況を示す斜視説明図。
【図2】図1の屋根の除雪状態を示す斜視説明図。
【図3】本発明の積雪面の融雪方法を実施した場合の他
の状況を示す斜視説明図。
【図4】図3の屋根の除雪状態を示す斜視説明図。
【図5】流下経路の一例を示す斜視説明図。
【図6】流下経路の他の例を示す斜視説明図。
【符号の説明】
1 積雪面 2 吸液素材 3 疎水素材 4 主要流下経路 5 副流下経路

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 積雪面の少なくとも一部を間隔を置いて
    配置された連続する細長い平面状の吸液素材で覆い、こ
    の吸液素材に融雪の呼び水となる熱媒体を流下させ、降
    雪粒子に吸液素材から流下する熱媒体の一部を吸収させ
    てシャーベットとする一方、融雪水をこの吸液素材で受
    けて、流下熱媒体と融雪水を含浸する平面放熱体を形成
    し、平面放熱体の上方に位置する雪を他の部分の雪に先
    行して融雪させる屋根の融雪方法にして、前記吸液素材
    は、液体含浸保有量の少ない主要流下経路と、この主要
    流下経路の側部に位置し液体含浸保有量の大きな副流下
    経路からなり、前記主要流下経路は吸液素材の流下方向
    に沿って経路表面を滑る露出した主流を形成し、主流の
    側部に主流よりも比較的流量の少ない流速の遅い副流を
    形成し、雪シャーベットを強制的に押し流しながら融雪
    を行う積雪面の融雪方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された積雪面の融雪方法
    において、吸液素材の流下経路は平面蓄熱放熱体として
    作用し、この平面放熱体の上方に位置する雪を他の部分
    の雪に先行して融雪させることにより積雪表面に顕著な
    凹凸面を形成し、この凹凸面の出現により積雪表層の露
    出表面積を拡大して外気温若しくは直達日射により、ま
    たは積雪面を介しての熱の伝達により融雪を促進する積
    雪面の融雪方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載された積雪面の
    融雪方法において、前記熱媒体は間欠的に供給され、流
    下経路に沿って流下する熱媒体にパルス波動を生じさせ
    る積雪面の融雪方法。
  4. 【請求項4】 請求項1から3の何れか1つに記載され
    た積雪面の融雪方法において、前記吸液素材の流下経路
    の少なくとも一部を熱媒体の移動方向に沿って疎水素材
    で覆い保温するようにした積雪面の融雪方法。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載された積雪面の融雪方法
    において、前記吸液素材の流下経路は、露出した吸液素
    材の部分と、これに隣接する疎水素材で覆われた部分
    と、疎水素材で覆われた部分に位置する配管通路部分と
    でなる積雪面の融雪方法。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載された積雪面の融雪方法
    において、前記吸液素材は積雪面に接する側に基材層を
    備え、この基材層が接着剤による接着面を形成した積雪
    面の融雪方法。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載された積雪面の融雪方法
    において、前記吸液素材は積雪面に接する側に基材層を
    備え、この基材層が、透磁率の大きな磁性材料からなる
    被接着面に対して磁力作用により貼り付くように、少な
    くとも一部分が、例えば、多量の鉄粉を含む熱伝導性に
    優れたプラスチック製またはゴム製の磁石から構成され
    た疎水性材料からなる積雪面の融雪方法。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載された積雪面の融雪方法
    において、前記吸液素材は積雪面に直接接触して配置さ
    れ、任意の固定手段を用いて積雪面に対しずれないよう
    に固定される積雪面の融雪方法。
  9. 【請求項9】 請求項1から5の何れか1つに記載され
    た積雪面の融雪方法において、前記吸液素材は間隔を置
    いて配列された各々が独立するテープストリップからな
    り、このテープストリップに沿って融雪水の流下経路を
    形成した積雪面の融雪方法。
  10. 【請求項10】 請求項1から5の何れか1つに記載さ
    れた積雪面の融雪方法において、前記吸液素材は互いに
    隣接するもの同士が任意の素材により接続されている積
    雪面の融雪方法。
  11. 【請求項11】 請求項9または10に記載された積雪
    面の融雪方法において、前記吸液素材は、主要流下経路
    が親液性繊維を用いて構成され、また副流下経路が疎液
    性繊維から構成された織布、不織布または編布からなる
    積雪面の融雪方法。
  12. 【請求項12】 請求項9または10に記載された積雪
    面の融雪方法において、前記吸液素材は、主要流下経路
    と副流下経路が親液性繊維を用いて構成された織布、不
    織布または編布からなる積雪面の融雪方法。
  13. 【請求項13】 請求項9または10に記載された積雪
    面の融雪方法において、前記吸液素材は、主要流下経路
    が疎液性繊維を用いて構成され、また副流下経路が親液
    性繊維から構成された織布、不織布または編布からなる
    積雪面の融雪方法。
  14. 【請求項14】 請求項9または10に記載された積雪
    面の融雪方法において、前記吸液素材は、主要流下経路
    と副流下経路が疎液性繊維を用いて構成された織布、不
    織布または編布からなる積雪面の融雪方法。
  15. 【請求項15】 請求項9または10に記載された積雪
    面の融雪方法において、前記吸液素材は織布からなり、
    主要流下経路が平織り部分を形成し、また副流下経路が
    綾織り部分を形成している積雪面の融雪方法。
  16. 【請求項16】 請求項9または10に記載された積雪
    面の融雪方法において、前記吸液素材は、基材層とこの
    基材層に接着した液体吸収性に富むその他の任意の材
    料、例えば、粉体塗装層の主要流下経路と、この主要流
    下経路の側部に配置された液体吸収性に劣る粉体塗装層
    からなる積雪面の融雪方法。
  17. 【請求項17】 請求項9または10に記載された積雪
    面の融雪方法において、前記吸液素材は、屋根表面に接
    着した溶射粉体塗装層からなる積雪面の融雪方法。
  18. 【請求項18】 請求項9または10に記載された積雪
    面の融雪方法において、前記吸液素材は、液体吸収性に
    劣る基材層とこの基材層表面を加工して形成された液体
    吸収性に富む荒い細かい凹凸表面の部分からなり、液体
    吸収性に劣る基材層表面の部分が副流下経路を形成し、
    液体吸収性に富む凹凸表面の部分が主要流下経路を形成
    している積雪面の融雪方法。
  19. 【請求項19】 請求項9または10に記載された積雪
    面の融雪方法において、前記織布は疎液性の縦糸と横糸
    を使用して織られた織布生地からなり、この織布生地の
    縦糸に加えて親液性の縦糸の密集した部分をすじ状に織
    り込み、副流下経路となる疎液性の織布生地の部分に隣
    接して親液性の縦糸の密集した主要流下経路を形成して
    なる積雪面の融雪方法。
  20. 【請求項20】 請求項9または10に記載された積雪
    面の融雪方法において、前記不織布は、主要流下経路と
    なる親液性繊維の密集した部分の側部に副流下経路とな
    る疎液性繊維の密集した部分を隣接して設けてなる積雪
    面の融雪方法。
  21. 【請求項21】 請求項9または10に記載された積雪
    面の融雪方法において、前記織布は親液性の縦糸と横糸
    を使用して織られた織布生地からなり、この織布生地の
    縦糸に加えて疎液性の縦糸の密集した部分をすじ状に織
    り込み、主要流下経路となる親液性の織布生地の部分に
    隣接して疎液性の縦糸の密集した副流下経路を形成して
    なる積雪面の融雪方法。
  22. 【請求項22】 請求項9または10に記載された積雪
    面の融雪方法において、前記織布は親液性の縦糸を使用
    して織られた織布生地からなり、織布生地の縦糸に加え
    てこの生地縦糸よりもさらに液体吸収性に富む保液性の
    縦糸の密集した部分をすじ状に織り込み、副流下経路と
    なる前記親液性の織布生地の部分に隣接して保液性の縦
    糸の密集した主要流下経路を形成してなる積雪面の融雪
    方法。
  23. 【請求項23】 請求項9または10に記載された積雪
    面の融雪方法において、前記織布は親液性の縦糸を使用
    して織られた織布生地からなり、織布生地の縦糸に加え
    てこの生地縦糸よりも太い径の親液性の縦糸の密集した
    部分をすじ状に織り込み、副流下経路となる前記親液性
    の織布生地の部分に隣接して前記太い径の親液性の縦糸
    の密集した主要流下経路を形成してなる積雪面の融雪方
    法。
  24. 【請求項24】 請求項9または10に記載された積雪
    面の融雪方法において、前記織布は疎液性の縦糸を使用
    して織られた織布生地からなり、織布生地の縦糸に加え
    てこの生地縦糸よりも太い径の疎液性の縦糸の密集した
    部分をすじ状に織り込み、副流下経路となる前記疎液性
    の織布生地の部分に隣接して前記太い径の疎液性の縦糸
    の密集した主要流下経路を形成してなる積雪面の融雪方
    法。
  25. 【請求項25】 請求項9または10に記載された積雪
    面の融雪方法において、前記吸液素材は、基材層とこの
    基材層に接着した液体吸収性に富むその他の任意の材
    料、例えば、厚みの薄い粉体塗装層の主要流下経路と、
    この主要流下経路の側部に配置された厚みのある粉体塗
    装層から形成してなる積雪面の融雪方法。
  26. 【請求項26】 請求項25に記載された積雪面の融雪
    方法において、前記基材層が屋根地からなる積雪面の融
    雪方法。
  27. 【請求項27】 請求項9または10に記載された積雪
    面の融雪方法において、前記吸液素材の主要流下経路と
    副流下経路は親液性繊維と疎液性繊維の両方の繊維を混
    合した材質のものからなり、主要流下経路に相当する部
    分がこれに隣接する副流下経路に相当する部分よりも親
    液性繊維の比率が高くなるようにして構成されている積
    雪面の融雪方法。
  28. 【請求項28】 請求項1から27の何れか1つに記載
    された積雪面の融雪方法において、前記主要流下経路は
    副流下経路に比べて厚く形成されている積雪面の融雪方
    法。
  29. 【請求項29】 請求項1から28の何れか1つに記載
    された積雪面の融雪方法において、前記主要流下経路の
    上側表面が副流下経路の上側表面に比べて高く設定さ
    れ、主要流下経路が溝の形態をしている積雪面の融雪方
    法。
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