JPH06101211A - アスファルト舗装の冷却工法及びアスファルト舗装冷却シート - Google Patents

アスファルト舗装の冷却工法及びアスファルト舗装冷却シート

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JPH06101211A
JPH06101211A JP34962592A JP34962592A JPH06101211A JP H06101211 A JPH06101211 A JP H06101211A JP 34962592 A JP34962592 A JP 34962592A JP 34962592 A JP34962592 A JP 34962592A JP H06101211 A JPH06101211 A JP H06101211A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 アスファルト舗装完了直後の舗装面を短時間
で効率よく冷却することが可能なアスファルト舗装の冷
却工法およびアスファルト舗装冷却シートを提供するこ
とを目的とする。 【構成】 アスファルト舗装の冷却工法は、アスファル
ト舗装直後の舗装面全域に、舗装面への輻射熱を遮りな
がら熱伝導性の高い金属シートを敷設して舗装面の残留
熱を吸収していくとともに、金属シートの表面全域に冷
却水を噴霧し、舗装面と冷却水を接触させずに舗装面の
冷却を行っていく工法である。また、アスファルト舗装
冷却シートは、アルミ金属箔で形成された不透水性の金
属シートと、金属シートの表面に層状に形成されて噴霧
された冷却水を金属シートの表面全域に均一に保持する
水保持層とで構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アスファルト舗装の維
持、修繕工事において、舗装完了後の舗装面を短時間で
効率よく冷却することが可能なアスファルト舗装の冷却
工法及びアスファルト舗装冷却シートに関する。
【0002】
【従来の技術】現在の道路舗装工事は、道路網の整備の
進歩に応じて新設工事を行うよりも、維持修繕工事を行
う割合の方が近年頓に増加してきている。道路の維持修
繕工事を行う際には、一車線、2車線とされていた道路
を規制して工事が行われるので、必然的に交通渋滞を招
いてしまう。また、維持修繕工事としては、アスファル
ト舗装工事が一般的であるが、工事を急ぐために舗装工
事が完全に終了しないうちに、すなわち、アスファルト
の流動性がなくなる温度(約50℃)まで低下しないう
ちにアスファルト舗装道路を開放してしまうと、車輛の
タイヤ荷重によりアスファルト舗装面に轍(わだち)掘
れが発生するおそれがある。さらに、夏場では、太陽の
輻射熱及び気温が高いのでアスファルトの冷却速度が遅
くなり、早期にアスファルト舗装を開放することがさら
に困難となっているのが現状である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の舗装
冷却装置として、水を微細粒子にした状態で舗装路面に
直接噴霧していき、エアーブロアで気化促進させる水の
気化熱方式を採用したものが知られているが、この舗装
冷却装置には、以下の問題がある。 (イ) アスファルト舗装は本来油性であるため、水を
微細粒子にして噴霧しても、微視的にみると油層の上に
粒状を保持したまま浮いている状況で、気化効率が悪
く、また、粒子と粒子とが結合して、しだいにおおきな
粒子に成長して、湯水層を形成して逆に熱を封じこめて
しまう。 (ロ) 夏場においては、太陽の輻射熱が舗装面に直接
当たるので、冷却速度が遅くなってしまうことを何等解
決することができない状態である。 (ハ)水を舗装面に多量に噴霧してしまうと、舗装面へ
のクラックや水分の残留の問題が発生しまう。したがっ
て、舗装冷却装置を使用しても、舗装工事を短期間で完
了して交通渋滞を早期に解決することができない。
【0004】一方、新たな舗装工法として、コンポジッ
ト舗装工法が試験舗装段階に達している。このコンポジ
ット舗装工法は、開粒アスコン(骨材のみで砂等の微細
粒子分が無いアスファルトで間隙のある舗装)により1
0cm厚みの舗装体を形成し、強度アップのためセメン
トミルクをその舗装体の間隙に注入していき、セメント
硬化後に5cm程度の表層舗装を形成する工法であり、
耐轍掘れ効果があるとともに、耐久性が改善された舗装
工法となる。しかしながら、このコンポジット舗装工法
も、冷却速度、さらには冷却方法の面で問題がある。す
なわち、開粒アスコンの舗装後、舗装体の温度が急速に
50℃以下に達しないと、セメントミルクの硬化反応が
促進されてセメントミルクが舗装体の間隙に充満せず、
上述した効果が得られない舗装となってしまう。また、
舗装面に多量の水を直接噴霧すると、舗装体の間隙に水
が残りセメントミルクの充填が出来ない。
【0005】本発明者は、上記問題を解決すべく種々検
討を行った結果、熱伝導性が良好で、輻射熱を遮る金属
シートをアスファルト舗装面に敷設すると、アスファル
トの残留熱を金属フード自体で吸収することができ、し
かも、金属フードの上面に水を噴霧するとアスファルト
舗装面に直に水が接触しないので、これをアスファルト
舗装の冷却工法に使用できる事を着目した。
【0006】本発明は、上記事情を鑑みてなされたもの
で、舗装完了直後の舗装面を短時間で効率よく冷却する
ことが可能なアスファルト舗装の冷却工法およびアスフ
ァルト舗装冷却シートを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
アスファルト舗装の冷却工法は、アスファルト舗装直後
の舗装面全域に、舗装面への輻射熱を遮りながら熱伝導
性の高い金属シートを敷設して舗装面の残留熱を吸収し
ていくとともに、金属シートの表面全域に冷却水を噴霧
し、舗装面と冷却水を接触させずに舗装面の冷却を行っ
ていくことを特徴とする工法である。また、請求項2記
載のアスファルト舗装の冷却工法は、請求項1記載の工
法において、金属シートを舗装面に敷設する際、金属シ
ートと舗装面の間の空気を吸引して金属シートの裏面と
舗装面とを密着させることを特徴とする工法である。ま
た、請求項3記載のアスファルト舗装の冷却工法は、請
求項1記載の工法において、金属シートの裏面に接着層
を設けておき、金属シートを舗装面に敷設する際に、接
着層により金属シートの裏面と舗装面を密着させること
を特徴とする工法である。
【0008】一方、請求項4記載のアスファルト舗装冷
却シートは、アスファルト舗装直後の舗装面を冷却する
ために使用されるアスファルト舗装冷却シートであっ
て、アルミ金属箔で形成された不透水性の金属シート
と、この金属シートの表面に層状に形成され、金属シー
トの表面に噴霧される冷却水を金属シートの表面全域に
均一に保持する水保持層とで構成されていることを特徴
とするシートである。また、請求項5記載のアスファル
ト舗装冷却シートは、水保持層が、パルプ、天然繊維、
化学繊維、金属繊維、ガラス繊維などの繊維素材で形成
されていることを特徴とするシートである。また、請求
項6記載のアスファルト舗装冷却シートは、水保持層
が、表面に多数の細孔が穿孔された金属層で形成されて
いることを特徴とするシートである。さらに、請求項7
記載のアスファルト舗装冷却シートは、金属シートの裏
面には、舗装面との密着性を高める接着層が設けられて
いることを特徴とするシートである。
【0009】
【作用】上記記載の請求項1記載のアスファルト舗装の
冷却工法によれば、舗装直後のアスファルト舗装面の残
留熱は、熱伝導性の高い金属シートに即座に熱伝導吸収
され、高温状態となった金属シートは、その表面全域に
噴霧された冷却水との接触により冷却水に気化作用を起
こさせ、水の膨大な気化熱の発生により冷却せしめられ
るので、アスファルト舗装直後の舗装面は短時間で冷却
していく。また、舗装面への輻射熱を遮りながら金属シ
ートが敷設されているので、夏場であっても太陽の輻射
熱が舗装面に影響せず、外気の状態に拘わらずアスファ
ルト舗装の冷却速度が早められる。さらに、アスファル
ト舗装面に直接冷却水が噴霧されないので、舗装面への
クラックや水分の残留のおそれがなく、さらには、コン
ポジット舗装工法を行う場合であっても、舗装体の間隙
に水が残らずセメントミルクが確実に充填される。した
がって、舗装状態の良好なアスファルト舗装を短時間で
終了することができるので、交通渋滞を早期に解決する
ことができる。
【0010】また、請求項2および請求項3記載のアス
ファルト舗装の冷却工法によれば、アスファルト舗装直
後の舗装面の残留熱が効率良く金属シートに熱伝導され
る。
【0011】また、請求項4記載のアスファルト舗装冷
却シートによれば、金属シートの材料であるアルミ金属
箔は、輻射熱を遮断しながら熱伝導性が高い性質を有し
ているので、舗装面に敷設された場合に、太陽から受け
る輻射熱の大部分を遮りながら舗装面の残留熱を効率よ
く熱伝導吸収する。しかも、アルミ金属箔は安価に製造
できるので、冷却シートの大幅なコストダウンが図られ
る。
【0012】また、請求項5記載のアスファルト舗装冷
却シートによれば、噴霧された冷却水は、繊維間に保持
されて高温状態となった金属シートから熱を奪った後、
瞬時に毛細管現象により上方に移動して気化作用を起
し、膨大な気化熱の発生により金属シートを冷却せしめ
る。
【0013】また、請求項6記載のアスファルト舗装冷
却シートによれば、噴霧された冷却水は、金属層の多数
の細孔内部に保持されて高温状態となった金属シートか
ら熱を奪った後、瞬時に毛細管現象により上方に移動し
て気化作用を起し、膨大な気化熱の発生により金属シー
トを短時間で冷却せしめる。
【0014】さらに、請求項7記載のアスファルト舗装
冷却シートによれば、金属シートの裏面に舗装面との密
着性を高める接着層が設けられているので、この冷却シ
ートが舗装面に敷設されると、舗装面の残留熱を効率良
く金属シートに熱伝導していく。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例について図1から図7
を参照して説明する。図1は、本発明に係るアスファル
ト舗装冷却シート(以下、冷却シートと略称する。)1
の一実施例を示すものであり、この冷却シート1は、金
属シート2と金属シート2の表面2aに層状に一体形成
された繊維層(水保持層)3とで構成されている
【0016】金属シート2は、アルミ金属箔により形成
された水を浸透させないシート材であり、柔軟応答性が
あり、かつアスファルト舗装路面に密着しやすいよう
に、10mm以下の肉厚に設定されている。また、繊維
層3は、パルプ、天然繊維、化学繊維、金属繊維、ガラ
ス繊維などの繊維素材を機械的に編んでなる布材であ
り、金属シート2の表面2aに均一に面接合されてい
る。そして、繊維層3には、図2に示すように(図1に
おける符号Aで示す部分)、細径のパンチング孔3aが
多数形成されている。なお、繊維層3の他の繊維素材と
して、不織布を使用してもよい。
【0017】上記構成の冷却シート1を使用するアスフ
ァルト舗装直後の舗装面5の冷却工法について、図3及
び図4を参照して説明する。まず、舗装面5上に冷却シ
ート1を設ける。その際、図3に示すように、舗装面5
と金属シート2の裏面2bとに空気溜まり6が生じる
が、バキューム装置の吸引配管7を金属シート2と舗装
面5との間に挿入させ、バキューム装置の作動により空
気溜まり6の空気を吸引していく。これにより、図4に
示すように、金属シート2と舗装面5との密着性を高め
た状態で冷却シート1を敷設する。そして、繊維層3の
全域に冷却水9を噴霧していくことにより舗装面5を冷
却していく。
【0018】次に、上述した工法と、この工法に使用さ
れる冷却シートの作用効果について述べる。第1に、ア
スファルト舗装直後の舗装面5の残留熱は、熱伝導性の
高いアルミ金属箔で形成された金属シート2に即座に熱
伝導吸収されていく。一方、繊維層3に噴霧された冷却
水9は、繊維層3の繊維間、さらにはパンチング孔3a
に保持されて金属シート2の表面2a全域に冷却水9が
接触する。そして、繊維層3内部の冷却水9は金属シー
ト2から熱を奪った後、瞬時に毛細管現象により上方に
移動して大気との接触により気化作用を起こし、膨大な
気化熱の発生により金属シート2を冷却していく。これ
により、舗装面5を短時間で冷却することができるとと
もに、舗装作業の準備作業、完了作業の大幅な省力化を
図ることができる。
【0019】第2に、舗装面5上に設けられた冷却シー
ト1は、舗装面5と金属シート2の裏面2bとの間が吸
引されることにより、金属シート2と舗装面5との密着
性が高められた状態で敷設されるので、舗装面5からの
残留熱を効果的に熱伝導させてさらに短時間で舗装面5
を冷却することができる。
【0020】第3に、舗装面5には直接冷却水9が噴霧
されないので、舗装面5へのクラックや水分の残留のお
それがなく、さらには、コンポジット舗装工法を行う場
合であっても、舗装体の間隙に水が残らずセメントミル
クが確実に充填されて耐轍掘れ等の効果がある舗装面5
を形成することができる。
【0021】第4に、冷却シート1を構成している金属
シート2は、太陽から受ける輻射熱の大部分を遮るアル
ミ金属箔により形成されているので、夏場においても舗
装面5の冷却速度を低下させることがない。
【0022】第5に、冷却シート1を構成している繊維
層3は、噴霧された冷却水9を、繊維間に保持して金属
シート2の全域に接触させることができるので、水の気
化作用を効率良く促進させることができる。
【0023】次に、図5に示すものは、図3及び図4に
示した冷却シートの他の実施例である。この冷却シート
1には、金属シート2の裏面2bの全域に、接着層8が
設けられている。この構成の冷却シート1を使用して舗
装面5の冷却を行う場合、図3で示したバキューム装置
を使用せず、冷却シート1全体を舗装面5に押し付けて
いくことにより、接着層8によって金属シート2と舗装
面5との密着性が高められ、空気溜まり6が発生しな
い。それにより、舗装面5上に敷設された冷却シート1
は、舗装面5からの残留熱を効果的に熱伝導させて、短
時間で舗装面5を冷却することができる。
【0024】次に、図6及び図7に示すものは、本発明
に係る冷却シートの第2の実施例である。なお、図1か
ら図5に示した冷却シート1と同一構成部分には同一符
号を付してその説明を省略する。本実施例の冷却シート
10の特徴は、アルミ金属箔で形成された金属シート2
の表面2aに、多数の細孔11aが穿孔された金属層
(水保持層)11が層状に一体形成されていることであ
る。
【0025】上記構成の冷却シート10を使用して上述
したアスファルト舗装の冷却工法を行うと、金属層11
に噴霧された冷却水9は、細孔11a内に保持されて金
属シート2の表面2a全域に接触する。一方、アスファ
ルト舗装直後の舗装面5の残留熱は、金属シート2に即
座に熱伝導吸収されていくので、細孔11a内の冷却水
9は金属シート2から熱を奪った後、瞬時に毛細管現象
により上方に移動して大気との接触により気化作用を起
こし、膨大な気化熱の発生により金属シート2を冷却し
ていく。これにより、舗装面5を短時間で冷却すること
ができるとともに、舗装作業の準備作業、完了作業の大
幅な省力化を図ることができる。また、冷却シート10
を構成している金属層11は、噴霧された冷却水9を、
多数の細孔11a内に保持して金属シート2の全域に接
触させることができるので、水の気化作用を効率良く促
進させることができる。
【0026】なお、本実施例の冷却シート10において
は、金属シート2の裏面2aに接着層8を設けると、図
5に示した冷却シート1と同様の作用効果を得ることが
できる また、舗装面5の冷却状態を確認するために、冷却シー
ト1、10の適宜箇所に、所定温度によって色が変化す
る温度テープを貼設した構造とすると、さらに優れたア
スファルト舗装の冷却工法及びアスファルト舗装冷却シ
ートを提供することができる。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
記載のアスファルト舗装の冷却工法は、夏場であっても
太陽の輻射熱を舗装面に影響させず、外気の状態に拘わ
らずアスファルト舗装直後の舗装面を短時間で冷却する
ことができるとともに、舗装面へのクラックや水分の残
留のおそれがなく、さらには、コンポジット舗装工法を
行う場合であっても、舗装体の間隙に水が残らずセメン
トミルクが確実に充填されて耐轍掘れ等の効果がある舗
装面を形成することができる。したがって、舗装状態の
良好なアスファルト舗装を短時間で終了することができ
るため、交通渋滞を早期に解決することができる。
【0028】また、請求項2および請求項3記載のアス
ファルト舗装の冷却工法によれば、アスファルト舗装直
後の舗装面の残留熱を効率良く金属シートに熱伝導する
ことができる。
【0029】また、請求項4記載のアスファルト舗装冷
却シートによれば、舗装面に敷設された場合に、太陽か
ら受ける輻射熱の大部分を遮りながら舗装面の残留熱を
効率よく熱伝導吸収する。しかも、アルミ金属箔は安価
に製造できるため、冷却シートの大幅なコストダウンを
図ることができる。また、請求項5記載のアスファルト
舗装冷却シートによれば、噴霧された冷却水は、繊維間
に保持されて高温状態となった金属シートから熱を奪っ
た後、瞬時に毛細管現象により上方に移動して気化作用
を起し、膨大な気化熱の発生により金属シートを冷却せ
しめる。
【0030】また、請求項6記載のアスファルト舗装冷
却シートによれば、噴霧された冷却水は、金属層の多数
の細孔内部に保持されて高温状態となった金属シートか
ら熱を奪った後、瞬時に毛細管現象により上方に移動し
て気化作用を起し、膨大な気化熱の発生により金属シー
トを短時間で冷却せしめる。
【0031】さらに、請求項7記載のアスファルト舗装
冷却シートによれば、金属シートの裏面に舗装面との密
着性を高める接着層が設けられているため、この冷却シ
ートが舗装面に敷設されると、舗装面の残留熱を効率良
く金属シートに熱伝導することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るアスファルト舗装冷却シートの第
1の実施例を示す図である。
【図2】第1の実施例の冷却シートの繊維層を拡大した
図である。
【図3】第1の実施例の冷却シートをアスファルト舗装
直後の舗装面に設けた状態を示す図である。
【図4】第1の実施例の冷却シートを舗装面に密着して
敷設した状態を示す図である。
【図5】第1の実施例の冷却シートの変形例である。
【図6】本発明に係るアスファルト舗装冷却シートの第
2の実施例を示す図である。
【図7】第2の実施例の冷却シートを舗装面に密着して
敷設した状態を示す図である。
【符号の説明】
1、10 冷却シート(アスファルト舗装冷却シート) 2 金属シート 2a 金属シートの表面 2b 金属シートの裏面 3 繊維層(水保持層) 5 舗装面 8 接着層 9 冷却水 11 金属層 11a 細孔

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アスファルト舗装直後の舗装面全域に、
    舗装面への輻射熱を遮りながら熱伝導性の高い金属シー
    トを敷設して舗装面の残留熱を吸収していくとともに、
    前記金属シートの表面全域に冷却水を噴霧し、舗装面と
    冷却水を接触させずに舗装面の冷却を行っていくことを
    特徴とするアスファルト舗装の冷却工法。
  2. 【請求項2】 金属シートを舗装面に敷設する際、金属
    シートと舗装面の間の空気を吸引して金属シートの裏面
    と舗装面とを密着させることを特徴とする請求項1記載
    のアスファルト舗装の冷却工法。
  3. 【請求項3】 金属シートの裏面に接着層を設けてお
    き、金属シートを舗装面に敷設する際に、前記接着層に
    より金属シートの裏面と舗装面を密着させることを特徴
    とする請求項1記載のアスファルト舗装の冷却工法。
  4. 【請求項4】 アスファルト舗装直後の舗装面を冷却す
    るために使用されるアスファルト舗装冷却シートであっ
    て、 アルミ金属箔で形成された不透水性の金属シートと、 この金属シートの表面に層状に形成され、金属シートの
    表面に噴霧される冷却水を該金属シートの表面全域に均
    一に保持する水保持層とで構成されていることを特徴と
    するアスファルト舗装冷却シート。
  5. 【請求項5】 水保持層は、パルプ、天然繊維、化学繊
    維、金属繊維、ガラス繊維などの繊維素材で形成されて
    いることを特徴とする請求項4記載のアスファルト舗装
    冷却シート。
  6. 【請求項6】 水保持層は、表面に多数の細孔が穿孔さ
    れた金属層で形成されていることを特徴とする請求項4
    記載のアスファルト舗装用冷却シート。
  7. 【請求項7】 金属シートの裏面には、舗装面との密着
    性を高める接着層が設けられていることを特徴とする請
    求項4記載のアスファルト舗装冷却シート。
JP34962592A 1992-08-07 1992-12-28 アスファルト舗装の冷却工法及びアスファルト舗装冷却シート Expired - Lifetime JPH0715161B2 (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006144232A (ja) * 2004-11-16 2006-06-08 Toyo Sports Shisetsu Kk 弾性舗装表面の膨れ修復方法
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