JPH0815847A - 組版処理装置、組版領域分割方法、文書流し込み順位決定方法及び分割領域補正方法 - Google Patents

組版処理装置、組版領域分割方法、文書流し込み順位決定方法及び分割領域補正方法

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JPH0815847A
JPH0815847A JP15128794A JP15128794A JPH0815847A JP H0815847 A JPH0815847 A JP H0815847A JP 15128794 A JP15128794 A JP 15128794A JP 15128794 A JP15128794 A JP 15128794A JP H0815847 A JPH0815847 A JP H0815847A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 組版処理における組版領域の分割、分割領域
に対する文章の流し込み順位の設定、分割領域の補正の
各作業について作業効率の向上を目的とする。 【構成】 分割領域発生部30は、組版領域および折返
し領域に関する位置および形状の入力情報に基づいて、
自動的に分割領域を設定する。流し込み順位発生部34
は、同様の入力情報に基づいて、各分割領域に対する文
章の流し込み順位を自動的に設定する。第1上限線補正
部38および第2上限線補正部46は、同様の入力情報
および組版体裁などに基づいて、自動的に分割領域の上
限線の位置を補正する。第1下限線補正部40および第
2下限線補正部48も、同様に、自動的に分割領域の下
限線の位置を補正する。したがって、組版処理における
各作業について作業効率の向上を図ることができる。こ
のため、オペレーターの負担を軽減することができる

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は組版処理装置及び組版
処理方法に関し、特に、組版領域の分割作業、分割領域
に対する文章の流し込み順位の設定作業、分割領域の補
正作業についての作業効率の向上に関する。
【0002】
【従来の技術】写真植字印刷等のための版下を作成する
場合、文章、写真、図表等の配置処理を行なうために、
組版処理装置が用いられる。従来の組版処理装置2の構
成を図13に示す。入力装置4は、文字の大きさ、文字
の間隔、行間隔等を規定する組版体裁、処理すべき文
章、配置処理を行なうべき組版領域等の情報や、処理命
令をオペレーターの操作により入力するための装置であ
る。組版プロセッサ6は、入力装置から入力された上述
の各情報、処理命令に従い、組版領域への文章の流し込
み処理を行ない、表示装置に処理の結果を出力する。表
示装置8は、処理の結果、入出力メッセージ等を表示す
るための装置である。
【0003】従来の組版処理装置により、図14Aのよ
うな文章の配置を得るため、オペレーターは以下の手順
で作業を行なっていた。まず、図14Bに示すように、
文章、写真などの配置処理を行なうべき領域である組版
領域12を作成し、組版体裁、罫線等の設定を行なう。
つぎに、折返し領域14を作成する。折返し領域14
は、図面、写真等を配置する等のため、領域内において
文章の書込が禁止されるとともに、領域の境界において
は、文章が折返され、改行されることが要求される領域
である。
【0004】つぎに、オペレーターは、図15Aに示す
ように、折返し領域14を考慮して組版領域12を分割
し、4つの分割領域12a、12b、12c、12dを
作成する。つぎに、各分割領域について文章を流し込む
順位を定める。この場合、図15Bに示すように、オペ
レーターは、経験に基づき、12a、12b、12c、
12dの順に流し込み順位を決定する。
【0005】最後に、上述の流し込み順位にしたがっ
て、文章を流し込むことによって、図14Aに示すよう
な文章のレイアウトが完成する。なお、図14Aにおい
て、L1〜L10は、行の接続の順序をあらわす。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
組版処理装置には次のような問題点があった。オペレー
ターが組版領域12を複数の分割領域に分割する作業を
行なう場合、折返し領域14が図14Bに示すような単
純な一つの矩形であるときは、分割作業を比較的容易に
行なうことができる。しかし、折返し領域が、図6Aに
示すように、複数ある場合や、これらの折返し領域が矩
形以外の円形、楕円形または不規則な形状である場合、
オペレーターは、折返し領域の数、形状に応じてその都
度、経験に基づいて分割方法を考え、作業を行なわなけ
ればならず、多大な時間及び労力を費やしていた。
【0007】また、このようにして作成された分割領域
に対し、文章を流し込む順位を定める作業を行なう場
合、分割領域が図15Bに示すように単純な矩形である
ときは、比較的容易に作業を行なうことができる。しか
し、前述のように折返し領域が、複数あり、これらの折
返し領域が矩形以外の円形、楕円形または不規則な形状
である場合は、これに応じて、分割領域の数も多くな
り、分割領域の形状、配列が複雑となる。このため、オ
ペレーターは、分割領域の数、形状、配列に応じてその
都度、経験に基づいて文章の流し込み順位を考え、作業
を行なわなければならず、複雑な作業を強いられてい
た。
【0008】また、図16Aに示すように、折返し領域
14の上端14aまたは下端14bが、行の上端または
下端と一致しない場合、折返し領域14を基に分割領域
を作成すると、図16Bに示すように、各分割領域間で
行位置の整合がとれなくなる。このような場合、オペレ
ーターは、複雑な行の割り付け計算を行ない、図17に
示すように分割領域の補正を行なった上で文書の流し込
み作業を行なわなければならなかった。
【0009】また、このようにして、分割領域の作成、
文章の流し込み順位の決定、分割領域の補正作業を行な
い、文章の流し込み処理が終っても、その後校正によ
り、組版領域、折返し領域、組版体裁等が変更になった
場合は、上述の複雑な作業を、最初からやり直ししなけ
ればならず、組版作業の作業効率が悪かった。
【0010】この発明は、このような従来の組版処理装
置、組版処理方法を改善し、組版領域の分割作業、分割
領域に対する文章の流し込み順位の設定作業、分割領域
の補正作業についての作業効率の向上を図ることを目的
とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の組版処理装置
は、折返し領域の行送り方向上流端と行送り方向下流端
とを結ぶ、折返し領域内の一以上の連続した線分である
折返し線を生成する折返し線生成手段、行送り方向上流
端を始点として、字送り方向の下流に向い、組版境界線
との交点または他の折返し線との交点のうち字送り方向
の最上流の交点を終点とする開始線を生成する開始線生
成手段、行送り方向下流端を始点として、字送り方向の
上流に向い、組版境界線との交点または他の折返し線と
の交点のうち字送り方向の最下流の交点を終点とする終
了線を生成する終了線生成手段、組版境界線、折返し
線、開始線、終了線に基づいて組版領域を、複数の分割
領域に分割する分割領域設定手段を備えたことを特徴と
する。
【0012】請求項2の組版処理装置は、下記のA)第
1分割領域設定手段及びB)主流し込み順位設定手段を
備えたことを特徴とする: A)下記のa1)組版境界線、a2)折返し線、a3)開始線、a
4)終了線を境界要素として、複数の分割領域に分割され
た組版領域に対し、組版領域の行送り方向の最上流に位
置する点であって字送り方向の最も上流にある点を含む
分割領域を第1流し込み順位である第1分割領域とする
第1分割領域設定手段、 a1)組版領域を囲む組版境界線、 a2)折返し領域の行送り方向上流端と行送り方向下流端
とを結ぶ、折返し領域内の一以上の連続した線分である
折返し線、 a3)行送り方向上流端を始点として、字送り方向の下流
に向い、組版境界線との交点または他の折返し線との交
点のうち字送り方向の最上流の交点を終点とする開始
線、 a4)行送り方向下流端を始点として、字送り方向の上流
に向い、組版境界線との交点または他の折返し線との交
点のうち字送り方向の最下流の交点を終点とする終了
線、 B)第1分割領域の行送り方向の最下流に位置する境界
要素を起点に、第1分割領域の境界要素を反時計回り
に、行送り方向の最上流に位置する境界要素までたど
り、遭遇する境界要素が、他の分割領域の行送り方向の
最上流に位置する開始線である場合、当該他の分割領域
を、遭遇する順に、第2流し込み順位である第2分割領
域、第3流し込み順位である第3分割領域、…、第k流
し込み順位である第k分割領域、…とする主流し込み順
位を定める主流し込み順位設定処理を行なう主流し込み
順位設定手段。
【0013】請求項3の組版処理装置は、請求項2の組
版処理装置において、主流し込み順位設定処理により、
組版領域に属する全ての分割領域の流し込み順位が設定
されない場合、主流し込み順位が定められた全ての分割
領域に対し、第k分割領域の行送り方向の最下流に位置
する境界要素を起点に、第k分割領域の境界要素を反時
計回りに、行送り方向の最上流に位置する境界要素まで
たどり、遭遇する境界要素が、第k分割領域以外の他の
分割領域で、かつ、主流し込み順位が定められた分割領
域以外の分割領域の行送り方向の最上流に位置する開始
線である場合、当該他の分割領域を、遭遇する順に、第
(k+1)分割領域、第(k+2)分割領域、…、第
(k+m)分割領域とするとともに、主流し込み順位設
定処理により設定された第(k+1)分割領域以降の分
割領域の流し込み順位をm繰下げる2次流し込み順位設
定処理を行ない、組版領域に属する全ての分割領域の流
し込み順位が設定されるまで、2次流し込み順位設定処
理と同様の方法により、3次流し込み順位設定処理、4
次流し込み順位設定処理、…、j次流し込み順位設定処
理、…を行なう補助流し込み順位設定手段を備えたこと
を特徴とする。
【0014】請求項4の組版処理装置は、下記のA)上
限線補正手段及びB)下限線補正手段のうち少なくとも
一つの手段を有する分割領域補正手段を備えたことを特
徴とする: A)組版領域内に設定され、下記のa1)組版境界線、a2)
折返し線、a3)開始線、a4)終了線のうち二以上のものを
境界要素とする分割領域に対し、当該分割領域の行送り
方向の最上流に位置する開始線である上限線が当該分割
領域の行送り方向の最上流に位置する行である上限行の
行送り方向の上流辺と一致しない場合、上限線を上限行
の上流辺に一致するよう補正する上限線補正手段、 a1)組版領域を囲む組版境界線、 a2)折返し領域の行送り方向上流端と行送り方向下流端
とを結ぶ、折返し領域内の一以上の連続した線分である
折返し線、 a3)前記行送り方向上流端を始点として、字送り方向の
下流に向い、組版境界線との交点または他の折返し線と
の交点のうち字送り方向の最上流の交点を終点とする開
始線、 a4)前記行送り方向下流端を始点として、字送り方向の
上流に向い、組版境界線との交点または他の折返し線と
の交点のうち字送り方向の最下流の交点を終点とする終
了線、 B)当該分割領域の行送り方向の最下流に位置する終了
線である下限線が当該分割領域の行送り方向の最下流に
位置する行である下限行の行送り方向の下流辺と一致し
ない場合、下限線を下限行の下流辺に一致するよう補正
する下限線補正手段。
【0015】請求項5の組版処理装置は、請求項1の組
版処理装置において、下記のA)第1分割領域設定手
段、B)主流し込み順位設定手段、C)分割領域補正手
段を備えたことを特徴とする: A)組版領域の行送り方向の最上流に位置する点であっ
て字送り方向の最も上流にある点を含む分割領域を第1
流し込み順位である第1分割領域とする第1分割領域設
定手段、 B)第1分割領域の行送り方向の最下流に位置する境界
要素を起点に、第1分割領域の境界要素を反時計回り
に、行送り方向の最上流に位置する境界要素までたど
り、遭遇する境界要素が、他の分割領域の行送り方向の
最上流に位置する開始線である場合、当該他の分割領域
を、遭遇する順に、第2流し込み順位である第2分割領
域、第3流し込み順位である第3分割領域、…、第k流
し込み順位である第k分割領域、…とする主流し込み順
位を定める主流し込み順位設定処理を行なう主流し込み
順位設定手段、 C)以下のc1)上限線補正手段及びc2)下限線補正手段の
うち少なくとも一つの手段を有する分割領域補正手段、 c1)分割領域に対し、当該分割領域の行送り方向の最上
流に位置する開始線である上限線が当該分割領域の行送
り方向の最上流に位置する行である上限行の行送り方向
の上流辺と一致しない場合、上限線を上限行の上流辺に
一致するよう補正する上限線補正手段、 c2)分割領域に対し、当該分割領域の行送り方向の最下
流に位置する終了線である下限線が当該分割領域の行送
り方向の最下流に位置する行である下限行の行送り方向
の下流辺と一致しない場合、下限線を下限行の下流辺に
一致するよう補正する下限線補正手段。
【0016】請求項6の組版処理装置は、請求項5の組
版処理装置において、主流し込み順位設定処理により、
組版領域に属する全ての分割領域の流し込み順位が設定
されない場合、主流し込み順位が定められた全ての分割
領域に対し、第k分割領域の行送り方向の最下流に位置
する境界要素を起点に、第k分割領域の境界要素を反時
計回りに、行送り方向の最上流に位置する境界要素まで
たどり、遭遇する境界要素が、第k分割領域以外の他の
分割領域で、かつ、主流し込み順位が定められた分割領
域以外の分割領域の行送り方向の最上流に位置する開始
線である場合、当該他の分割領域を、遭遇する順に、第
(k+1)分割領域、第(k+2)分割領域、…、第
(k+m)分割領域とするとともに、主流し込み順位設
定処理により設定された第(k+1)分割領域以降の分
割領域の流し込み順位をm繰下げる2次流し込み順位設
定処理を行ない、組版領域に属する全ての分割領域の流
し込み順位が設定されるまで、2次流し込み順位設定処
理と同様の方法により、3次流し込み順位設定処理、4
次流し込み順位設定処理、…、j次流し込み順位設定処
理、…を行なう補助流し込み順位設定手段を備えたこと
を特徴とする。
【0017】請求項7の組版領域分割方法は、折返し領
域の行送り方向上流端と行送り方向下流端とを結ぶ、折
返し領域内の一以上の連続した線分である折返し線を決
定し、行送り方向上流端を始点として、字送り方向の下
流に向い、組版境界線との交点または他の折返し線との
交点のうち字送り方向の最上流の交点を終点とする開始
線を定義し、行送り方向下流端を始点として、字送り方
向の上流に向い、組版境界線との交点または他の折返し
線との交点のうち字送り方向の最下流の交点を終点とす
る終了線を定義し、組版境界線、折返し線、開始線、終
了線に基づいて組版領域を、複数の分割領域に分割する
ことを特徴とする。
【0018】請求項8の文書流し込み順位決定方法は、 a)各分割領域の内、組版領域の行送り方向の最上流に位
置する点であって、字送り方向の最も上流にある点を含
む分割領域の流し込み順位を第1流し込み順位とすると
ともに、当該領域を注目分割領域とし、 b)注目分割領域の、行送り方向の最下流に位置する点で
あって、字送り方向の最も上流にある点を始点として、
注目分割領域と他の分割領域との境界線を反時計回り
に、注目分割領域の行送り方向の最上流までたどるとと
もに、 c)たどり操作中において、当該境界線が他の分割領域の
行送り方向の最上流に位置する場合には、当該他の分割
領域のうち流し込み順位が決定されていない分割領域に
対して、遭遇する順に当該注目領域の流し込み順位に続
く流し込み順位を決定するとともに、既に注目分割領域
より後の流し込み順位が決定されていた分割領域の流し
込み順位を繰下げ、 d)全ての分割領域について流し込み順位が決定されてい
れば、流し込み順位の決定処理を終了し、流し込み順位
の決定されていない分割領域が残っていれば、未だ注目
分割領域とされていない分割領域について、決定された
流し込み順位にしたがって各分割領域を注目分割領域と
して、b)以下の処理を繰り返すことを特徴とする。
【0019】請求項9の分割領域補正方法は、組版領域
内に設定され、分割領域の行送り方向の最上流に位置す
る開始線である上限線または行送り方向の最下流に位置
する終了線である下限線を境界要素に含む当該分割領域
に対し、上限線が当該分割領域の行送り方向の最上流に
位置する行である上限行の行送り方向の上流辺と一致し
ない場合、上限線を上限行の上流辺に一致するよう補正
する上限線補正処理、および、下限線が当該分割領域の
行送り方向の最下流に位置する行である下限行の行送り
方向の下流辺と一致しない場合、下限線を下限行の下流
辺に一致するよう補正する下限線補正処理のうち、少な
くとも一つの処理を行なうことを特徴とする。
【0020】
【作用】請求項1の組版処理装置または請求項7の組版
領域分割方法は、折返し領域の行送り方向上流端と行送
り方向下流端とを結ぶ、折返し領域内の一以上の連続し
た線分である折返し線を決定し、行送り方向上流端を始
点として、字送り方向の下流に向い、組版境界線との交
点または他の折返し線との交点のうち字送り方向の最上
流の交点を終点とする開始線を定義し、行送り方向下流
端を始点として、字送り方向の上流に向い、組版境界線
との交点または他の折返し線との交点のうち字送り方向
の最下流の交点を終点とする終了線を定義し、組版境界
線、折返し線、開始線、終了線に基づいて組版領域を、
複数の分割領域に分割することを特徴とする。
【0021】したがって、組版領域を直線の組合せのみ
で分割することができる。また、組版領域の位置及び形
状に関する情報、並びに、折返し領域の位置及び形状に
関する情報のみから分割領域を設定することができる。
すなわち、組版領域、折返し領域が矩形以外の円形、楕
円形その他複雑な形状であっても、また、折返し領域が
二以上ある場合であっても、単純な作業の組合せにより
容易に組版領域を分割することができる。
【0022】請求項2もしくは請求項3の組版処理装置
または請求項8の文書流し込み順位決定方法は、注目分
割領域の、行送り方向の最下流に位置する境界要素を起
点として、注目分割領域の境界線を反時計回りに、行送
り方向の最上流までたどり、たどり操作中において、当
該境界線が他の分割領域の行送り方向の最上流に位置す
る場合には、当該他の分割領域のうち流し込み順位が決
定されていない分割領域に対して、遭遇する順に当該注
目領域の流し込み順位に続く流し込み順位を決定すると
ともに、既に注目分割領域より後の流し込み順位が決定
されていた分割領域の流し込み順位を繰下げ、以下同様
の処理を繰り返すことにより全ての分割領域の流し込み
順位を決定することを特徴とする。
【0023】したがって、あらかじめ定められた単純な
手順にしたがって、分割領域の境界要素をたどることに
より各分割領域の文章の流し込み順位を決定することが
できる。また、分割領域の位置及び形状に関する情報の
みから分割領域の流し込み順位を決定することができ
る。すなわち、分割領域の数が多く、分割領域の形状、
配置が複雑であっても、単純な作業の繰り返しにより、
容易に流し込み順位を決定することができる。
【0024】請求項4の組版処理装置または請求項9の
分割領域補正方法は、組版領域内に設定され、分割領域
の行送り方向の最上流に位置する開始線である上限線ま
たは行送り方向の最下流に位置する終了線である下限線
を境界要素に含む当該分割領域に対し、上限線が当該分
割領域の行送り方向の最上流に位置する行である上限行
の行送り方向の上流辺と一致しない場合、上限線を上限
行の上流辺に一致するよう補正する上限線補正処理、お
よび、下限線が当該分割領域の行送り方向の最下流に位
置する行である下限行の行送り方向の下流辺と一致しな
い場合、下限線を下限行の下流辺に一致するよう補正す
る下限線補正処理のうち、少なくとも一つの処理を行な
うことを特徴とする。
【0025】したがって、分割領域の上限線または、下
限線が上限行の上端又は下限行の下端と一致しない場
合、分割領域の位置及び形状、並びに、行に関する情報
のみから、機械的に分割領域の補正を行なうことができ
る。すなわち、分割領域の数が多く、分割領域の形状、
配置が複雑であっても、単純な作業の繰り返しにより、
容易に分割領域の補正を行なうことができる。
【0026】請求項5または請求項6の組版処理装置
は、請求項1の組版処理装置において、第1分割領域の
行送り方向の最下流の境界要素を起点に、境界要素を反
時計回りに、行送り方向の最上流の境界要素までたど
り、遭遇する境界要素が、他の分割領域の行送り方向の
最上流の開始線である場合、当該他の分割領域に対し、
遭遇する順に、第2流し込み順位以降の主流し込み順位
を与えるとともに、まだ、流し込み順位の決定されてい
ない分割領域がある場合は、主流し込み順位が定められ
た分割領域に対し、同様の方法で処理を行ない、新たな
流し込み順位が見出される度に、主流し込み順位の間に
挿入し、全ての分割領域の流し込み順位が設定されるま
で、同様の処理を繰り返す流し込み順位設定手段を備え
る。また、上限線が、上限行の上流辺と一致しない場
合、当該上限線を当該上限行の上流辺に一致するよう補
正し、または、下限線が、下限行の下流辺と一致しない
場合、当該下限線を当該下限行の下流辺に一致するよう
補正する分割領域補正手段を備えたことを特徴とする。
【0027】したがって、組版領域を直線の組合せのみ
で分割することができる。また、組版領域の位置及び形
状に関する情報、並びに、折返し領域の位置及び形状に
関する情報のみから分割領域を設定することができる。
すなわち、組版領域、折返し領域が矩形以外の円形、楕
円形その他複雑な形状であっても、また、折返し領域が
二以上ある場合であっても、単純な作業の組合せにより
容易に組版領域を分割することができる。
【0028】また、あらかじめ定められた単純な手順に
したがって、分割領域の境界要素をたどることにより各
分割領域の文章の流し込み順位を決定することができ
る。また、分割領域の位置及び形状に関する情報のみか
ら分割領域の流し込み順位を決定することができる。す
なわち、分割領域の数が多く、分割領域の形状、配置が
複雑であっても、単純な作業の繰り返しにより、容易に
流し込み順位を決定することができる。
【0029】また、分割領域の上限線または、下限線が
上限行の上端又は下限行の下端と一致しない場合、分割
領域の位置及び形状、並びに、行に関する情報のみか
ら、機械的に分割領域の補正を行なうことができる。す
なわち、分割領域の数が多く、分割領域の形状、配置が
複雑であっても、単純な作業の繰り返しにより、容易に
分割領域の補正を行なうことができる。
【0030】
【実施例】図1に、この発明の一実施例による組版処理
装置の構成を示す。この組版処理装置10は、入力手段
12、組版プロセッサ14、出力手段16から、大略、
構成されている。入力手段12は、文字の大きさ、文字
の間隔、行間隔等を規定する組版体裁、処理すべき文
章、文章などの配置処理を行なうべき組版領域、折返し
領域等の情報や、処理命令をオペレーターの操作により
入力するための装置である。なお、これらの情報は、直
接、オペレーターの操作により入力するほか、あらかじ
めフロッピーディスクなどに入力されたものを、読み込
むようにすることもできる。
【0031】組版プロセッサ14は、入力手段12から
入力された上述の各情報、処理命令に従い、組版領域へ
の文章の流し込み処理を行ない、出力手段16に処理の
結果を出力する。出力手段16は、処理の結果、入出力
メッセージ等を表示したり、処理結果を出力したりする
ための装置である。
【0032】組版プロセッサ14を構成する要素のう
ち、指令解読部18は、入力手段12から入力された処
理命令を解読する。指令処理部20は、処理命令を実行
する。組版領域作成部22は、入力情報に基づいて、組
版領域を作成する。組版領域記憶部24は、作成された
組版領域を記憶する。折返し領域作成部26は入力情報
に基づいて、折返し領域を作成する。折返し領域記憶部
28は、作成された折返し領域を記憶する。
【0033】分割領域設定手段である分割領域発生部3
0は、入力情報に基づいて、自動的に分割領域を設定す
る。分割領域記憶部32は、設定された分割領域を記憶
する。流し込み順位設定手段である流し込み順位発生部
34は、各分割領域に対する文章の流し込み順位を、自
動的に設定する。流し込み順位記憶部36は、設定され
た流し込み順位を記憶する。
【0034】上限線補正手段である第1上限線補正部3
8および第2上限線補正部46は、入力情報、処理命令
にしたがって自動的に分割領域の上限線の位置を補正す
る。下限線補正手段である第1下限線補正部40および
第2下限線補正部48は、入力情報、処理命令にしたが
って自動的に分割領域の下限線の位置を補正する。
【0035】文字レイアウト部42は、各文字の字体、
文字の大きさなど文字の体裁を考慮して、文字のレイア
ウトを行なう。文字レイアウト記憶部44は、レイアウ
トされた結果、すなわち、文字コード、文字のサイズ、
文字の位置などの情報を記憶する。文章記憶部50は、
入力された文章を記憶する。組版体裁記憶部52は、入
力された組版体裁を記憶する。出力制御部54は、文字
レイアウト記憶部44に記憶されているレイアウトされ
た文章等の出力手段16への出力を制御する。
【0036】図12に、この組版処理装置10をCPU
を用いて実現した場合のハードウェア構成の一例を示
す。外部記憶装置(ハードディスクなど)110は、組
版処理のためのプログラムが書込まれた記憶媒体であ
る。CPU112は、外部記憶装置110に書込まれた
プログラムに基づき、オペレーターの指示に従って上述
の各処理を実行する演算装置である。
【0037】RAM114は、CPU112による組版
処理の処理結果などを一時的に記憶させるためのメモリ
ーである。CRT116は、処理経過、処理結果などを
視覚的に表示するための表示画面である。マウスおよび
キーボード118は、オペレーターによりCPU112
に指示を与えるための入力装置である。
【0038】つぎに、この組版処理装置10を用いて、
横組み(横書きの文章構成)の組版処理を行なう場合の
処理の流れを、図12、および、図6〜図10に基づい
て、フローチャート(図2〜図5)を参照しつつ説明す
る。まず、オペレーターは、図12に示すマウスおよび
キーボード118を用いて、CRT116の画面内に、
図6Aに示すような組版領域60を作成する(図2、ス
テップS2参照)。
【0039】この場合、オペレーターは、たとえば、C
RT116の画面内の点aおよび点cをマウスおよびキ
ーボード118で指定することにより、点aおよび点b
を対角点とする矩形を作成する。組版領域60は、この
矩形に囲まれた閉領域として定義される。したがって、
この作成された矩形が組版境界線62となる。
【0040】つぎに、オペレーターは、同様の方法によ
り、マウスおよびキーボード118を使用して、CRT
116内に作成された組版領域60の内部に折返し領域
64、66、68を作成する(図2、ステップS4参
照)。なお、CPU112(図12参照)は、2以上の
折返し領域が重複したり、隣接したりする場合は、これ
らをまとめて1つの折返し領域として取扱う。
【0041】つぎに、CPU112は、組版領域60内
に折返し領域があるか否かを判定する(図2、ステップ
S6参照)。組版領域60内に折返し領域がない場合
は、折返し領域を考慮しない通常の処理を行なう(図
2、ステップS8参照)。
【0042】折返し領域がある場合、CPU112は、
折返し線を発生するために、一の折返し領域64を対象
領域として設定する(図2、ステップS10参照)。
【0043】つぎに、図6Bに示すように、折返し領域
64の折返し線70を、自動的に発生する(図2、ステ
ップS12参照)。折返し線70は、折返し領域64の
行送り方向(Y方向)の上流端である点eと行送り方向
の下流端である点fとをむすぶ線分efで定義される。
同様の方法により、その他の折返し領域66、68につ
いても、折返し線72、74を自動的に発生する(図
2、ステップS10〜S14参照)。
【0044】なお、本実施例においては、一の折返し領
域内において、行送り方向(Y方向)の最上流に位置す
る点が複数ある場合には、便宜上、それらの点のうち字
送り方向(X方向)の最も上流にある点を上流端として
いる。また、下流端についても、同様の扱いをしている
(図6B、折返し線70参照)。
【0045】つぎに、CPU112は、開始線を発生す
るために、一の折返し領域64を対象領域として設定す
る(図3、ステップS16参照)。
【0046】つぎに、図7Aに示すように、折返し領域
64の開始線76を、自動的に発生する(図3、ステッ
プS18参照)。開始線76は、上述の行送り方向(Y
方向)の上流端である点eを始点として、字送り方向
(X方向)の下流に向い、組版境界線62との交点また
は他の折返し線との交点のうち、字送り方向の最上流の
交点kを終点とする字送り方向に平行な線分として定義
される。同様の方法により、その他の折返し領域66、
68についても、開始線78、80を自動的に発生する
(図3、ステップS16〜S20参照)。
【0047】つぎに、CPU112は、上述と類似の方
法で終了線を発生するために、一の折返し領域64を対
象領域として設定する(図3、ステップS22参照)。
【0048】つぎに、図7Aに示すように、折返し領域
64の終了線82を、自動的に発生する(図3、ステッ
プS24参照)。終了線82は、前述の行送り方向(Y
方向)の下流端である点fを始点として、字送り方向
(X方向)の上流に向い、組版境界線62との交点また
は他の折返し線との交点のうち、字送り方向の最下流の
交点lを終点とする字送り方向に平行な線分として定義
される。同様の方法により、その他の折返し領域66、
68についても、終了線84、86を自動的に発生する
(図3、ステップS22〜S26参照)。
【0049】図7Bに示すように、上述の組版境界線6
2、折返し線70、72、74、開始線76、78、8
0、終了線82、84、86を境界線として4つの分割
領域88、90、92、94が決定される(図3、ステ
ップS27参照)。
【0050】つぎに、CPU112は、各分割領域に対
して、文章の流し込み順位を自動的に決定する。まず、
CPU112は、第1流し込み順位となる分割領域を決
定する(図4、ステップS28参照)。図8Aに示すよ
うに、各分割領域の内、組版領域60の行送り方向(Y
方向)の最上流に位置する点であって、字送り方向(X
方向)の最も上流にある点aを含む分割領域88を、第
1流し込み順位とする。
【0051】つぎに、第1流し込み順位につづく流し込
み順位を、順次、決定する(図4、ステップS30参
照)。第1流し込み順位以外の他の流し込み順位の決定
は、次の手順にしたがって、自動的に行なわれる。
【0052】まず、第1流し込み順位である分割領域8
8を、注目分割領域として、この分割領域88の行送り
方向(Y方向)の最下流に位置する点であって、字送り
方向(X方向)の最も上流にある点lを始点として、分
割領域88と他の分割領域との境界線を反時計回りに、
分割領域88の行送り方向(Y方向)の最上流まで、す
なわち、l−f−e−k−i−o−b−aの順にたど
る。
【0053】この、たどり操作中において、当該境界線
が他の分割領域の行送り方向(Y方向)の最上流に位置
する場合には、当該他の分割領域に対して、遭遇する順
に、注目分割領域である分割領域88の流し込み順位に
続く流し込み順位を決定する。すなわち、線分ekを最
上流の境界線にもつ分割領域90を第2流し込み順位
に、線分ioを最上流の境界線にもつ分割領域94を第
3流し込み順位に決定する。
【0054】つぎに、CPU112は、全ての分割領域
について流し込み順位が決定されたか否かを調べる(図
3、ステップS32参照)。流し込み順位が決定されて
いない分割領域がある場合は、次の注目分割領域を設定
する(図4、ステップS34参照)。この場合、すでに
流し込み順位が決定された分割領域であって、まだ、注
目分割領域とされていない分割領域を、流し込み順位の
若い順に注目分割領域とする。したがってこの場合、ま
ず、分割領域90が、注目分割領域として設定される。
【0055】つぎに、新しく設定された注目分割領域に
対して、上述の流し込み順位決定方法と同様の方法によ
り、まだ、流し込み順位の決定されていない分割領域の
流し込み順位を決定する(図4、ステップS30参
照)。すなわち、分割領域90の境界要素をn−h−g
−m−k−eの順にたどり、線分gmを最上流の境界線
にもつ分割領域92の流し込み順位を、現在の注目分割
領域である分割領域90の流し込み順位(第2流し込み
順位)に続く流し込み順位、すなわち、第3流し込み順
位に決定する。
【0056】これにともなって、既に現在の注目分割領
域より後の流し込み順位(第3流し込み順位)が決定さ
れていた分割領域94の流し込み順位を1つ繰下げ、第
4流し込み順位とする。このようにして、図8Bに示す
ように、全ての分割領域88、90、92、94に対す
る文章の流し込み順位が自動的に決定される。
【0057】本実施例では、このように、注目分割領域
のたどり操作を2回行なうことにより、4つの分割領域
の流し込み順位をすべて決定することができたが、2回
のたどり操作によっても、なおすべての流し込み順位が
決定されない場合、CPU112は、全ての分割領域に
ついて流し込み順位が決定されるまで、同様の処理を繰
り返す(図4、ステップS30〜34参照)。
【0058】すべての分割領域について流し込み順位が
決定されると、CPU112は、オペレーターから、分
割領域についての第1補正指示が出されたか否かを調べ
る(図4、ステップS36参照)。第1補正指示は、行
の高さおよび行間の寸法により規定される行体裁が、組
版領域60全域にわたって同一である場合に、この行体
裁にしたがって各分割領域の補正を自動的に行なわせる
か否かの指示である。
【0059】行体裁が組版領域60全域にわたって同一
である場合、CPU112は、この行体裁にしたがっ
て、図9Aに示すように、行位置と行間を、組版領域6
0全体にわたり画一的に仮定する。このように仮定され
た行位置と行間に対し、たとえば、分割領域92の行送
り方向(Y方向)の最上流に位置する開始線である上限
線である線分gmは、分割領域92の行送り方向(Y方
向)の最上流に位置する行である上限行である第4行L
N4の、行送り方向の上流辺LU4と一致しない。した
がって、分割領域92の上限線の位置をこのままにして
おくと、分割領域92内においては、行が線分gmから
開始することとなり、仮定された行位置と、ずれを生ず
る。
【0060】また、分割領域92の行送り方向(Y方
向)の最下流に位置する終了線である下限線である線分
pjは、分割領域92の行送り方向(Y方向)の最下流
に位置する行である下限行である第6行LN6の、行送
り方向の下流辺LD6と一致しない。したがって、分割
領域92の下限線の位置をこのままにしておくと、分割
領域92内においては、第6行LN6には文章が流し込
まれないこととなる。
【0061】このような場合は、分割領域92の上限
線、下限線を補正する必要がある。オペレーターから、
上述の第1補正指示が出されている場合には、CPU1
12は、上限線、下限線の補正をつぎのように、自動的
に行なう。
【0062】第1補正指示が出されていると、CPU1
12は、まず、補正の対象となる分割領域を設定する
(図4、ステップS38参照)。補正は、組版領域60
内のすべての分割領域を対象とするが、ここでは、分割
領域92の場合を例に説明する。
【0063】補正の対象となる分割領域を設定した後、
CPU112は、分割領域92の上限線の補正を行なう
(図4、ステップS40参照)。図9Aに示すように、
分割領域92の上限線である線分gmは、第4行LN4
の行送り方向(Y方向)の上流辺LU4と一致していな
い。そこで、CPU112は、上限線を線分qrの位置
まで移動させる。こうすることにより、分割領域92の
上限線と第4行LN4の上流辺LU4とを一致させる。
【0064】上限線の補正処理を、図9Bに模式的に示
す。上述の上限線の補正処理は、(ロ)の状態であった
上限線を、(ハ)の状態となるよう補正したのである。
この場合以外に、たとえば(イ)または(ニ)の場合に
も(ハ)の状態となるよう補正する。これは、分割領域
内においては、上限線の位置を基準に行の配置が行なわ
れることから、上限線を常に、上限行の上流辺と一致さ
せておく必要があるためである。
【0065】つぎに、上限線の場合と同様に、下限線の
補正を行なう(図4、ステップS42参照)。
【0066】図9Aに示すように、分割領域92の下限
線である線分pjは、第6行LN6の行送り方向(Y方
向)の下流辺LD6と一致していない。そこで、CPU
112は、下限線を線分stの位置まで移動させる。こ
うすることにより、分割領域92の下限線と第6行LN
6の下流辺LD6とを一致させる。
【0067】下限線の補正処理を、図9Cに模式的に示
す。上述の下限線の補正処理は、(ニ)の状態であった
下限線を、(ホ)の状態となるよう補正したのである。
このように、下限線が行内にある場合、下限線の補正処
理が行なわれる。これは、(ニ)のように下限線が第6
行LN6内にある場合、当該分割領域においては、第6
行LN6に文章が流し込まれないことから、第6行LN
6に文章を流し込むためには、下限線を、少なくとも第
6行LN6の下流辺LD6の位置まで下げる必要がある
ためである。
【0068】なお、本実施例においては、前述の上限線
の補正の場合と異なり、(イ)、(ロ)、(ハ)のよう
に下限線が行外にある場合には、下限線の補正は行なわ
ない。これらのいずれの場合も、第5行LN5には文章
が流し込まれるから、あえて下限線の補正を行なう必要
がないためである。ただし、前述の上限線の場合のよう
に、(ロ)、(ハ)の場合であっても(イ)の状態とな
るように補正するよう構成しても差しつかえない。ま
た、下限線が(ニ)である場合に、これを(イ)、
(ロ)または(ハ)の状態となるように補正するよう構
成してもよく、補正の方法は、実施例に限定されるもの
ではない。
【0069】CPU112は、つぎに、全ての分割領域
について上限線の補正処理および下限線の補正処理が行
なわれたか否かを調べる(図4、ステップS44参
照)。未処理の分割領域がある場合は、図4のステップ
S38〜44の処理を繰り返す。
【0070】全ての分割領域についての上限線の補正処
理および下限線の補正処理を終了すると、つぎに、1行
文字レイアウト処理を行なう(図5、ステップS46参
照)。1行文字レイアウト処理は、文章中の特定の部分
や特定の単語についてのみ、文字の大きさ、行間などを
変更しなければならない場合に、分割領域に文章を実際
に1行ずつ流し込み、その都度、行の高さ、行間寸法な
どを設定する処理である。
【0071】このような場合は、前述のように組版領域
60全体にわたり、同一の行体裁をとることができない
ことから、文章を実際に1行ずつ流し込み、1行ごとに
文字をレイアウトする必要があるためである。なお、文
章を各分割領域に流し込む際、CPU112は、図10
に示すように、自動的に折返し領域64、66、68を
避けて文章を流し込む。
【0072】つぎに、CPU112は、オペレーターか
ら、分割領域についての第2補正指示が出されたか否か
を調べる(図5、ステップS48参照)。第2補正指示
は、1行文字レイアウト処理を行なう場合に、分割領域
の補正を自動的に行なわせるか否かの指示である。
【0073】第2補正指示が出されていると、CPU1
12は、各分割領域の上限線および下限線の位置の補正
を行なう(図5、ステップS50、S52参照)。第2
補正指示に基づく補正の処理は、前述の第1補正指示に
基づく補正の場合と同様の手順により行なわれる。
【0074】なお、第1補正指示に基づく補正の場合に
は、組版領域60全体に渡り画一的に仮定した行位置お
よび行間に基づいて、分割領域の上限線および下限線の
補正を行なったが(図4、ステップS40、S42参
照)、第2補正指示に基づく補正の場合は、上述の1行
文字レイアウト処理により得られた実際の行位置および
行間に基づいて、自動的に上限線および下限線の位置の
補正が行なわれる。
【0075】組版領域60内のすべての行についての1
行文字レイアウト処理、上限線補正処理、下限線補正処
理が終了すると(図5、ステップS54参照)、CPU
112は、図10に示す処理結果を、CRT116(図
12参照)に表示して(図5、ステップS56参照)、
すべての組版処理を終了する。図10において、N1〜
N18は、文章の流し込みの順序を示す符号である。す
なわち、文章はN1〜N18の順に接続している。
【0076】なお、上述の実施例においては、図6Aに
示すように、組版領域60が矩形である場合について説
明したが、組版領域60は、円形、楕円形、その他の形
状であってもよい。
【0077】また、実施例においては、図6Bに示すよ
うに、折返し線70、72、74は行送り方向(Y方
向)に平行な線分となったが、折返し領域100が図1
1Aに示すような形状である場合は、折返し領域100
の形状に応じて、折返し線102もY方向に平行でない
線分となる。
【0078】また、実施例においては、図6Bに示すよ
うに、折返し線70、72、74はそれぞれ1本の線分
となったが、折返し領域104が図11Bに示すよう
な”く”の字形状である場合は、折返し領域104の形
状に応じて、折返し線106は、連続した2本の線分か
らなる”く”の字形状となる。折返し領域104の行送
り方向(Y方向)の上流端である点uと行送り方向の下
流端である点vとをむすぶ1本の線分uv(図中、破線
で示す。)は、折返し領域104の外を通るため、線分
uvを折返し線とすると、実際に文章を流し込んだ場
合、不都合が生ずるからである。
【0079】なお、実施例においては、上限線の補正処
理と下限線の補正処理との双方を行なうよう構成した
が、上限線の補正処理と下限線の補正処理のうち、いず
れか一方の補正処理のみを行なわせるように構成しても
よい。
【0080】また、実施例においては、分割領域の設定
処理、分割領域への文章の流し込み順位の設定処理、分
割領域の補正処理の全ての処理を行なうよう構成した
が、これらの処理のうち、1または2の処理のみを行な
わせるように構成してもよい。
【0081】また、実施例においては、横組み(横書き
の文章構成)の場合を例に説明したが、本発明はこれに
限るものではなく、縦組み(縦書きの文章構成)の場合
にも、同様に適用することができる。
【0082】なお、本実施例においては、CPU112
を用いて図1に示す組版処理装置10のハードウェア構
成(図12参照)を実現したが、構成の一部または全部
をハードウェアロジックにより構成してもよい。
【0083】
【発明の効果】請求項1の組版処理装置または請求項7
の組版領域分割方法は、折返し領域の行送り方向上流端
と下流端とを結ぶ折返し線を決定し、上流端を始点とし
て、字送り方向の下流に向う開始線を定義し、下流端を
始点として、字送り方向の上流に向う終了線を定義し、
これら組版境界線、折返し線、開始線、終了線に基づい
て組版領域を、複数の分割領域に分割することを特徴と
する。
【0084】したがって、組版領域を直線の組合せのみ
で分割することができる。また、組版領域の位置及び形
状に関する情報、並びに、折返し領域の位置及び形状に
関する情報のみから分割領域を設定することができる。
すなわち、組版領域、折返し領域が矩形以外の円形、楕
円形その他複雑な形状であっても、また、折返し領域が
二以上ある場合であっても、単純な作業の組合せにより
容易に組版領域を分割することができる。このため、コ
ンピュータによる処理に適している。したがって、分割
作業を自動化することにより、オペレーターによる分割
領域の作成作業を不要とし、組版処理作業の作業効率の
向上を図ることができる。また、校正により、組版領
域、折返し領域が変更された場合であっても、容易に、
分割領域の作成作業をやり直すことができる。
【0085】請求項2もしくは請求項3の組版処理装置
または請求項8の文書流し込み順位決定方法は、注目分
割領域の境界線を反時計回りにたどり、たどり操作中に
おいて、当該境界線が他の分割領域の行送り方向の最上
流に位置する場合には、当該他の分割領域のうち流し込
み順位が決定されていない分割領域に対して、遭遇する
順に当該注目領域の流し込み順位に続く流し込み順位を
決定するとともに、既に注目分割領域より後の流し込み
順位が決定されていた分割領域の流し込み順位を繰下
げ、以下同様の処理を繰り返すことにより全ての分割領
域の流し込み順位を決定することを特徴とする。
【0086】したがって、あらかじめ定められた単純な
手順にしたがって、分割領域の境界要素をたどることに
より各分割領域の文章の流し込み順位を決定することが
できる。また、分割領域の位置及び形状に関する情報の
みから分割領域の流し込み順位を決定することができ
る。すなわち、分割領域の数が多く、分割領域の形状、
配置が複雑であっても、単純な作業の繰り返しにより、
容易に流し込み順位を決定することができる。このた
め、コンピュータによる処理に適している。したがっ
て、流し込み順位の決定作業を自動化することにより、
オペレーターによる流し込み順位の決定作業を不要と
し、組版処理作業の作業効率の向上を図ることができ
る。また、校正により、分割領域が変更された場合であ
っても、容易に、流し込み順位の決定作業をやり直すこ
とができる。
【0087】請求項4の組版処理装置または請求項9の
分割領域補正方法は、上限線が上限行の上流辺と一致し
ない場合、当該上限線を当該上限行の上流辺に一致する
よう補正する上限線補正処理、および、下限線が下限行
の下流辺と一致しない場合、当該下限線を当該下限行の
下流辺に一致するよう補正する下限線補正処理のうち、
少なくとも一つの処理を行なうことを特徴とする。
【0088】したがって、分割領域の上限線または、下
限線が上限行の上端又は下限行の下端と一致しない場
合、分割領域の位置及び形状、並びに、行に関する情報
のみから、機械的に分割領域の補正を行なうことができ
る。すなわち、分割領域の数が多く、分割領域の形状、
配置が複雑であっても、単純な作業の繰り返しにより、
容易に分割領域の補正を行なうことができる。このた
め、コンピュータによる処理に適している。したがっ
て、分割領域の補正作業を自動化することにより、オペ
レーターによる分割領域の補正作業を不要とし、組版処
理作業の作業効率の向上を図ることができる。また、校
正により、分割領域、組版体裁が変更された場合であっ
ても、容易に、分割領域の補正作業をやり直すことがで
きる。
【0089】請求項5または請求項6の組版処理装置
は、請求項1の組版処理装置において、第1分割領域の
境界要素を反時計回りにたどり、遭遇する境界要素が、
他の分割領域の行送り方向の最上流の開始線である場
合、当該他の分割領域に対し、遭遇する順に、第2流し
込み順位以降の主流し込み順位を与えるとともに、ま
だ、流し込み順位の決定されていない分割領域がある場
合は、主流し込み順位が定められた分割領域に対し、同
様の方法で処理を行ない、新たな流し込み順位が見出さ
れる度に、主流し込み順位の間に挿入し、全ての分割領
域の流し込み順位が設定されるまで、同様の処理を繰り
返す流し込み順位設定手段を備える。また、上限線が、
上限行の上流辺と一致しない場合、当該上限線を当該上
限行の上流辺に一致するよう補正し、または、下限線
が、下限行の下流辺と一致しない場合、当該下限線を当
該下限行の下流辺に一致するよう補正する分割領域補正
手段を備えたことを特徴とする。
【0090】したがって、組版領域を直線の組合せのみ
で分割することができる。また、組版領域の位置及び形
状に関する情報、並びに、折返し領域の位置及び形状に
関する情報のみから分割領域を設定することができる。
すなわち、組版領域、折返し領域が矩形以外の円形、楕
円形その他複雑な形状であっても、また、折返し領域が
二以上ある場合であっても、単純な作業の組合せにより
容易に組版領域を分割することができる。
【0091】また、あらかじめ定められた単純な手順に
したがって、分割領域の境界要素をたどることにより各
分割領域の文章の流し込み順位を決定することができ
る。また、分割領域の位置及び形状に関する情報のみか
ら分割領域の流し込み順位を決定することができる。す
なわち、分割領域の数が多く、分割領域の形状、配置が
複雑であっても、単純な作業の繰り返しにより、容易に
流し込み順位を決定することができる。
【0092】また、分割領域の上限線または、下限線が
上限行の上端又は下限行の下端と一致しない場合、分割
領域の位置及び形状、並びに、行に関する情報のみか
ら、機械的に分割領域の補正を行なうことができる。す
なわち、分割領域の数が多く、分割領域の形状、配置が
複雑であっても、単純な作業の繰り返しにより、容易に
分割領域の補正を行なうことができる。
【0093】このため、コンピュータによる処理に適し
ている。したがって、分割作業、流し込み順位の決定作
業、分割領域の補正作業を自動化することにより、オペ
レーターによるこれらの作業を不要とし、組版処理作業
の作業効率の向上を図ることができる。また、校正によ
り、組版領域、折返し領域、組版体裁が変更された場合
であっても、容易に、これらの作業をやり直すことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例による組版処理装置の構成
を示す図面である。
【図2】この発明の一実施例による組版処理の流れを示
す図面である。
【図3】この発明の一実施例による組版処理の流れを示
す図面である。
【図4】この発明の一実施例による組版処理の流れを示
す図面である。
【図5】この発明の一実施例による組版処理の流れを示
す図面である。
【図6】この発明の一実施例による組版処理の状況を示
す図面である。
【図7】この発明の一実施例による組版処理の状況を示
す図面である。
【図8】この発明の一実施例による組版処理の状況を示
す図面である。
【図9】この発明の一実施例による組版処理の状況を示
す図面である。
【図10】この発明の一実施例による組版処理の状況を
示す図面である。
【図11】この発明の一実施例による組版処理の状況を
示す図面である。
【図12】この発明の一実施例による組版処理装置をC
PUを用いて実現した場合のハードウェア構成を示す図
面である。
【図13】従来の組版処理装置の構成を示す図面であ
る。
【図14】従来の組版処理装置による組版処理の状況を
示す図面である。
【図15】従来の組版処理装置による組版処理の状況を
示す図面である。
【図16】従来の組版処理装置による組版処理の状況を
示す図面である。
【図17】従来の組版処理装置による組版処理の状況を
示す図面である。
【符号の説明】
30・・・・・・分割領域発生部 34・・・・・・流し込み順位発生部 38・・・・・・第1上限線補正部 40・・・・・・第1下限線補正部 46・・・・・・第2上限線補正部 48・・・・・・第2下限線補正部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】組版境界線によって定義される組版領域で
    あって、文章の折返し処理が必要な折返し領域を有する
    組版領域について、文章の配置処理を行なう組版処理装
    置において、 折返し領域の行送り方向上流端と行送り方向下流端とを
    結ぶ、折返し領域内の一以上の連続した線分である折返
    し線を生成する折返し線生成手段、 前記行送り方向上流端を始点として、字送り方向の下流
    に向い、組版境界線との交点または他の折返し線との交
    点のうち字送り方向の最上流の交点を終点とする開始線
    を生成する開始線生成手段、 前記行送り方向下流端を始点として、字送り方向の上流
    に向い、組版境界線との交点または他の折返し線との交
    点のうち字送り方向の最下流の交点を終点とする終了線
    を生成する終了線生成手段、 前記組版境界線、折返し線、開始線、終了線に基づいて
    前記組版領域を、複数の分割領域に分割する分割領域設
    定手段を備えたこと、 を特徴とする組版処理装置。
  2. 【請求項2】組版境界線によって定義される組版領域で
    あって、文章の折返し処理が必要な折返し領域を有する
    組版領域について、文章の配置処理を行なう組版処理装
    置において、下記のA)第1分割領域設定手段及びB)
    主流し込み順位設定手段を備えたことを特徴とする組版
    処理装置: A)下記のa1)組版境界線、a2)折返し線、a3)開始線、a
    4)終了線を境界要素として、複数の分割領域に分割され
    た組版領域に対し、組版領域の行送り方向の最上流に位
    置する点であって字送り方向の最も上流にある点を含む
    分割領域を第1流し込み順位である第1分割領域とする
    第1分割領域設定手段、 a1)組版領域を囲む組版境界線、 a2)折返し領域の行送り方向上流端と行送り方向下流端
    とを結ぶ、折返し領域内の一以上の連続した線分である
    折返し線、 a3)前記行送り方向上流端を始点として、字送り方向の
    下流に向い、組版境界線との交点または他の折返し線と
    の交点のうち字送り方向の最上流の交点を終点とする開
    始線、 a4)前記行送り方向下流端を始点として、字送り方向の
    上流に向い、組版境界線との交点または他の折返し線と
    の交点のうち字送り方向の最下流の交点を終点とする終
    了線、 B)第1分割領域の行送り方向の最下流に位置する境界
    要素を起点に、第1分割領域の境界要素を反時計回り
    に、行送り方向の最上流に位置する境界要素までたど
    り、遭遇する境界要素が、他の分割領域の行送り方向の
    最上流に位置する前記開始線である場合、当該他の分割
    領域を、遭遇する順に、第2流し込み順位である第2分
    割領域、第3流し込み順位である第3分割領域、…、第
    k流し込み順位である第k分割領域、…とする主流し込
    み順位を定める主流し込み順位設定処理を行なう主流し
    込み順位設定手段。
  3. 【請求項3】請求項2の組版処理装置において、 主流し込み順位設定処理により、組版領域に属する全て
    の分割領域の流し込み順位が設定されない場合、主流し
    込み順位が定められた全ての分割領域に対し、第k分割
    領域の行送り方向の最下流に位置する境界要素を起点
    に、第k分割領域の境界要素を反時計回りに、行送り方
    向の最上流に位置する境界要素までたどり、遭遇する境
    界要素が、第k分割領域以外の他の分割領域で、かつ、
    主流し込み順位が定められた分割領域以外の分割領域の
    行送り方向の最上流に位置する前記開始線である場合、
    当該他の分割領域を、遭遇する順に、第(k+1)分割
    領域、第(k+2)分割領域、…、第(k+m)分割領
    域とするとともに、前記主流し込み順位設定処理により
    設定された第(k+1)分割領域以降の分割領域の流し
    込み順位をm繰下げる2次流し込み順位設定処理を行な
    い、組版領域に属する全ての分割領域の流し込み順位が
    設定されるまで、2次流し込み順位設定処理と同様の方
    法により、3次流し込み順位設定処理、4次流し込み順
    位設定処理、…、j次流し込み順位設定処理、…を行な
    う補助流し込み順位設定手段、を備えたことを特徴とす
    るもの。
  4. 【請求項4】組版境界線によって定義される組版領域で
    あって、複数の分割領域に分割された組版領域につい
    て、文章の配置処理を行なう組版処理装置において、下
    記のA)上限線補正手段及びB)下限線補正手段のうち
    少なくとも一つの手段を有する分割領域補正手段を備え
    たことを特徴とする組版処理装置: A)組版領域内に設定され、下記のa1)組版境界線、a2)
    折返し線、a3)開始線、a4)終了線のうち二以上のものを
    境界要素とする分割領域に対し、当該分割領域の行送り
    方向の最上流に位置する開始線である上限線が当該分割
    領域の行送り方向の最上流に位置する行である上限行の
    行送り方向の上流辺と一致しない場合、上限線を上限行
    の上流辺に一致するよう補正する上限線補正手段、 a1)組版領域を囲む組版境界線、 a2)折返し領域の行送り方向上流端と行送り方向下流端
    とを結ぶ、折返し領域内の一以上の連続した線分である
    折返し線、 a3)前記行送り方向上流端を始点として、字送り方向の
    下流に向い、組版境界線との交点または他の折返し線と
    の交点のうち字送り方向の最上流の交点を終点とする開
    始線、 a4)前記行送り方向下流端を始点として、字送り方向の
    上流に向い、組版境界線との交点または他の折返し線と
    の交点のうち字送り方向の最下流の交点を終点とする終
    了線、 B)当該分割領域の行送り方向の最下流に位置する終了
    線である下限線が当該分割領域の行送り方向の最下流に
    位置する行である下限行の行送り方向の下流辺と一致し
    ない場合、下限線を下限行の下流辺に一致するよう補正
    する下限線補正手段。
  5. 【請求項5】請求項1の組版処理装置において、下記の
    A)第1分割領域設定手段、B)主流し込み順位設定手
    段、C)分割領域補正手段を備えたことを特徴とする組
    版処理装置: A)組版領域の行送り方向の最上流に位置する点であっ
    て字送り方向の最も上流にある点を含む分割領域を第1
    流し込み順位である第1分割領域とする第1分割領域設
    定手段、 B)第1分割領域の行送り方向の最下流に位置する境界
    要素を起点に、第1分割領域の境界要素を反時計回り
    に、行送り方向の最上流に位置する境界要素までたど
    り、遭遇する境界要素が、他の分割領域の行送り方向の
    最上流に位置する前記開始線である場合、当該他の分割
    領域を、遭遇する順に、第2流し込み順位である第2分
    割領域、第3流し込み順位である第3分割領域、…、第
    k流し込み順位である第k分割領域、…とする主流し込
    み順位を定める主流し込み順位設定処理を行なう主流し
    込み順位設定手段、 C)以下のc1)上限線補正手段及びc2)下限線補正手段の
    うち少なくとも一つの手段を有する分割領域補正手段、 c1)分割領域に対し、当該分割領域の行送り方向の最上
    流に位置する開始線である上限線が当該分割領域の行送
    り方向の最上流に位置する行である上限行の行送り方向
    の上流辺と一致しない場合、上限線を上限行の上流辺に
    一致するよう補正する上限線補正手段、 c2)分割領域に対し、当該分割領域の行送り方向の最下
    流に位置する終了線である下限線が当該分割領域の行送
    り方向の最下流に位置する行である下限行の行送り方向
    の下流辺と一致しない場合、下限線を下限行の下流辺に
    一致するよう補正する下限線補正手段。
  6. 【請求項6】請求項5の組版処理装置において、 主流し込み順位設定処理により、組版領域に属する全て
    の分割領域の流し込み順位が設定されない場合、主流し
    込み順位が定められた全ての分割領域に対し、第k分割
    領域の行送り方向の最下流に位置する境界要素を起点
    に、第k分割領域の境界要素を反時計回りに、行送り方
    向の最上流に位置する境界要素までたどり、遭遇する境
    界要素が、第k分割領域以外の他の分割領域で、かつ、
    主流し込み順位が定められた分割領域以外の分割領域の
    行送り方向の最上流に位置する前記開始線である場合、
    当該他の分割領域を、遭遇する順に、第(k+1)分割
    領域、第(k+2)分割領域、…、第(k+m)分割領
    域とするとともに、前記主流し込み順位設定処理により
    設定された第(k+1)分割領域以降の分割領域の流し
    込み順位をm繰下げる2次流し込み順位設定処理を行な
    い、組版領域に属する全ての分割領域の流し込み順位が
    設定されるまで、2次流し込み順位設定処理と同様の方
    法により、3次流し込み順位設定処理、4次流し込み順
    位設定処理、…、j次流し込み順位設定処理、…を行な
    う補助流し込み順位設定手段、 を備えたことを特徴とするもの。
  7. 【請求項7】組版境界線によって定義される組版領域で
    あって、文章の折返し処理が必要な折返し領域を有する
    組版領域を、複数の分割領域に分割する方法であって、 折返し領域の行送り方向上流端と行送り方向下流端とを
    結ぶ、折返し領域内の一以上の連続した線分である折返
    し線を決定し、 前記行送り方向上流端を始点として、字送り方向の下流
    に向い、組版境界線との交点または他の折返し線との交
    点のうち字送り方向の最上流の交点を終点とする開始線
    を定義し、 前記行送り方向下流端を始点として、字送り方向の上流
    に向い、組版境界線との交点または他の折返し線との交
    点のうち字送り方向の最下流の交点を終点とする終了線
    を定義し、 前記組版境界線、折返し線、開始線、終了線に基づいて
    前記組版領域を、複数の分割領域に分割すること、 を特徴とする組版領域分割方法。
  8. 【請求項8】組版境界線によって定義される組版領域で
    あって、複数の分割領域に分割された組版領域につい
    て、各分割領域ごとに文章の流し込み順位を決定する方
    法であって、 a)各分割領域の内、組版領域の行送り方向の最上流に位
    置する点であって、字送り方向の最も上流にある点を含
    む分割領域の流し込み順位を第1流し込み順位とすると
    ともに、当該領域を注目分割領域とし、 b)注目分割領域の、行送り方向の最下流に位置する点で
    あって、字送り方向の最も上流にある点を始点として、
    注目分割領域と他の分割領域との境界線を反時計回り
    に、注目分割領域の行送り方向の最上流までたどるとと
    もに、 c)前記たどり操作中において、当該境界線が他の分割領
    域の行送り方向の最上流に位置する場合には、当該他の
    分割領域のうち流し込み順位が決定されていない分割領
    域に対して、遭遇する順に当該注目領域の流し込み順位
    に続く流し込み順位を決定するとともに、既に注目分割
    領域より後の流し込み順位が決定されていた分割領域の
    流し込み順位を繰下げ、 d)全ての分割領域について流し込み順位が決定されてい
    れば、流し込み順位の決定処理を終了し、流し込み順位
    の決定されていない分割領域が残っていれば、未だ注目
    分割領域とされていない分割領域について、決定された
    流し込み順位にしたがって各分割領域を注目分割領域と
    して、b)以下の処理を繰り返すこと、 を特徴とする文書流し込み順位決定方法。
  9. 【請求項9】組版境界線によって定義される組版領域で
    あって、複数の分割領域に分割された組版領域について
    分割領域を補正する方法であって、 組版領域内に設定され、分割領域の行送り方向の最上流
    に位置する開始線である上限線または行送り方向の最下
    流に位置する終了線である下限線を境界要素に含む当該
    分割領域に対し、上限線が当該分割領域の行送り方向の
    最上流に位置する行である上限行の行送り方向の上流辺
    と一致しない場合、上限線を上限行の上流辺に一致する
    よう補正する上限線補正処理、および、下限線が当該分
    割領域の行送り方向の最下流に位置する行である下限行
    の行送り方向の下流辺と一致しない場合、下限線を下限
    行の下流辺に一致するよう補正する下限線補正処理のう
    ち、少なくとも一つの処理を行なうこと、 を特徴とする分割領域補正方法。
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