JP3346635B2 - Ocr用帳票フォーム作成方法 - Google Patents

Ocr用帳票フォーム作成方法

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JP3346635B2
JP3346635B2 JP34092493A JP34092493A JP3346635B2 JP 3346635 B2 JP3346635 B2 JP 3346635B2 JP 34092493 A JP34092493 A JP 34092493A JP 34092493 A JP34092493 A JP 34092493A JP 3346635 B2 JP3346635 B2 JP 3346635B2
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歳弘 花野井
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、光学式文字認識技術
(OCR)を使用する情報処理システムの技術分野に関
連するものであり、特に、そのシステムにおいてエンド
ユーザー自らが作成したフォームからなる帳票(用紙)
を使用してユーザーが必要な文字情報等の記入を行い、
この帳票に記入した文字情報等を該システムで読み取っ
て処理するようにした情報処理システムに係るものであ
り、更に詳しくは、そのようなシステムにおけるOCR
用帳票フォーム作成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、OCR入力用の帳票としては、罫
線等の読み取り対象外の情報を所定のドロップアウトカ
ラーで印刷した専用のものを用意する必要があり、OC
R用入力帳票作成のために専門の印刷業者に印刷依頼す
る必要があった。更に、OCRで認識処理を行うために
は、完成した帳票の寸法等を実測してこれに基づき各種
のフォーマットパラメータ〔例えば、帳票の枠構造とそ
の座標と寸法、字種(英数字、カタカナ等)、文字数、
枠項目の名称、記入データの種類(地名、人名等)な
ど〕を作成し、入力する必要があった。
【0003】ところで、近年では、OCR使用の制約を
取り除くために、黒色で印刷した枠形式の帳票を読み取
ることが可能なOCRが開発されてきており、これによ
れば、ドロップアウトカラーでの専用帳票の印刷が不要
となり、エンドユーザーがパーソナルコンピュータを使
用して個別に作成しプリントした帳票を、OCR用入力
帳票として使用することができるようになってきてい
る。しかし、フォーマットパラメータについては、従来
通り、完成した帳票の寸法等を手作業で実測してこにれ
基づき作成して入力しなければならず、手間がかかって
いた。
【0004】本願の発明者らは、上記のような手間を省
くために、かつて、OCRシステムのための新規な情報
処理方式を提案し、その内容は特開昭62−14278
号として公開された。そこに開示された技術は、エンド
ユーザーがパーソナルコンピュータ等を使用して作成し
プリントした帳票を、OCR用入力帳票として使用する
ことができるようにするのみならず、その際に同時に、
作成した帳票のフォームパラメータを記憶しておき、こ
の帳票フォームパラメータに基づき各種のOCR用フォ
ーマットパラメータを自動的に変換/作成するようにし
たことを特徴とするものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、一口にOCR
用入力帳票の作成を行うといっても、ユーザが思いのま
まに任意に帳票を作成してよいわけではなく、各種OC
Rの機種ごとに様々な異なる制約事項があり、また、印
刷出力用に使用するプリンタにも機種ごとに様々な異な
る制約事項がある。そのような制約事項やそのほか各種
の条件を考慮してパーソナルコンピュータの端末機を用
いてエンドユーザが帳票の作成作業を行うのはかなり苦
労を要するところである。しかるに、上記特許公開公報
においては、OCR用入力帳票の作成作業を如何に簡略
化し、システムを使い易いものにするか、という観点で
の解決策は示されていなかった。この発明は上述の点に
鑑みてなされたもので、OCR用入力帳票の作成作業を
簡略化し、システムを使い易いものにしたOCR用帳票
フォーム作成方法を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】 この発明に係るOCR
用帳票フォーム作成方法は、1つの観点によれば、帳票
の用紙サイズ、対象OCRの機種、対象プリンタの機
種、入力文字枠の基本的サイズなどの情報を含む帳票の
基礎的情報からなる基準シートファイルを提供する第1
のステップと、この基準シートファイルを基にして、所
望の帳票詳細フォームを定義する情報を入力し、具体的
な帳票ファイルを作成する第2のステップとからなるこ
とを特徴とするものである。
【0007】 この発明に係るOCR用帳票フォーム作
成方法は、別の観点によれば、帳票の用紙サイズ、対象
OCRの機種、対象プリンタの機種、入力文字枠の基本
的サイズなどの情報を含む帳票の基礎的情報からなる複
数種類の基準シートファイルを提供する第1のステップ
と、前記複数種類の基準シートファイルから1つの基準
シートファイルを選択する第2のステップと、選択され
た基準シートファイルを基にして、所望の帳票詳細フォ
ームを定義する情報を入力し、具体的な帳票ファイルを
作成する第3のステップとからなることを特徴とするも
のである。
【0008】この発明に係るOCR用帳票フォーム作成
方法によれば、所望の帳票についての前記基礎的情報を
入力して、所望の基準シートファイルを作成するステッ
プを更に具えていてもよい。
【0009】
【作用】 この発明によれば、帳票の用紙サイズ、対象
OCRの機種、対象プリンタの機種、入力文字枠の基本
的サイズなどの情報を含む帳票の基礎的情報からなる基
準シートファイルがユーザーに対して自動的に提供さ
れ、ユーザーは、この基準シートファイルを基にして、
所望の帳票詳細フォームを定義する情報を入力すること
により具体的な帳票ファイルを作成することができるの
で、帳票作成作業を非常に簡略化することができるよう
になる。従って、OCR用入力帳票の作成作業が簡略化
され、非常に使い易いシステムを提供することができ
る。
【0010】また、複数種類の基準シートファイルを提
供し、帳票作成作業にあたって、その中から所望の1つ
の基準シートファイルを選択し、選択した基準シートフ
ァイルを基にして、所望の帳票詳細フォームを定義する
情報を入力することにより具体的な帳票ファイルを作成
するようにすることにより、帳票作成作業をより一層簡
略化することができる。更に、所望の基準シートファイ
ルを自由に作成できるようにすることにより、ユーザー
のニーズに合った使い勝手のよいシステムを提供するこ
とができる。
【0011】
【実施例】以下、この発明の実施例を添付図面に基づき
詳細に説明しよう。 〔システム構成例〕図1は、本発明に係る方式を実施す
る情報処理システムの全体的ハードウェア構成例を示す
ものであり、このシステムは、パーソナルコンピュータ
等からなる処理装置10をメインにして、これに、ディ
スプレイ11、キーボート12、磁気ディスク(記憶装
置)13、プリンタ14及びOCRモジュール15など
を接続してなるものである。キーボート12に関連し
て、マウス等のポインティング装置を具備していてもよ
い。また、処理装置10を通信回線に接続して外部装置
との間で情報の授受が行えるようになっていてもよい。
【0012】このシステムが実行する処理を大別する
と、OCR用の入力用紙として使用する帳票20のフォ
ームを作成し、プリンタ14で印刷出力する機能(帳票
作成機能)と、作成したフォームに従って印刷出力され
た帳票20に手書き等で記入された文字情報をOCRモ
ジュール15によって読み取る機能(OCR読取り機
能)とからなる。本発明は、特に、前者の帳票作成機能
に関連するものであり、以下では、帳票作成機能に関し
て説明を行なう。
【0013】なお、本システムにおいては、更に、光学
式コピー機16がオフラインで設けられ、プリンタ14
で打ち出した帳票20を必要に応じて所望の複写倍率で
拡大又は縮小して使用できるようになっており、そのよ
うな拡大/縮小を行った場合に的確な帳票パラメータ又
はフォーマットパラメータの修正を施すことができるよ
うになっている。
【0014】〔帳票の一例〕図2は、帳票を定義するた
めの各種パラメータを説明するために、OCR用入力帳
票20の一例を示す図である。「帳票外形線」は、その
帳票の外形線を定義するものである。「エッジマーク」
は、帳票の外形線の四隅を定義するために該四隅に夫々
記されるマークであり、OCRが帳票の外形四隅を認識
するためのものである。「エッジマーク囲い」は、上記
「エッジマーク」が記されている領域を定義するための
枠線分要素である。「コメント文字」は、利用者向けに
予め記載されたコメントを構成する文字であり、OCR
読み取りから除外される要素である。「コメント罫線」
は、上記「コメント文字」を枠線で囲む場合に使用する
枠線分要素であり、この「コメント罫線」で囲まれた内
側はOCR読み取りから除外される。
【0015】「入力文字フィールド領域外形線」は、利
用者が文字を記入する領域(これを「入力文字フィール
ド」と言う)の1グループ分の外枠を定義する枠線分要
素であり、この「入力文字フィールド領域外形線」で囲
まれた内側がOCR読み取りの対象となる。この「入力
文字フィールド領域外形線」は、例えば上記「コメント
罫線」よりも太い線分で表わされ、OCRが両者を区別
できるようにする。「入力文字枠」は、上記「入力文字
フィールド領域外形線」の内側において、1文字分の記
入枠を定義する枠線分要素である。この「入力文字枠」
で囲まれた最小単位を「セル」と言う。つまり、1つの
「セル」は、1つの文字が記入される領域(文字枠)を
定義する。
【0016】〔帳票作成処理の説明〕帳票作成処理は、
処理装置10に搭載した帳票作成処理用のソフトウェア
プログラムによって実行される。図3は、帳票作成処理
の一実施例として、その主要手順の流れを略示する図で
ある。これに基づき以下説明する。 (1)基礎的情報の入力 まず、作成しようとする個別帳票に関する基礎的情報を
ユーザが指定入力する。基礎的情報には、例えば、対象
OCR機種名、対象プリンタ機種名、帳票サイズ(A
4,B4,特殊等)、OCRが読み取る入力文字枠(セ
ル)のサイズ、などがある。
【0017】入力文字枠のサイズ指定の仕方としては、
希望サイズを直接指定するやり方と、行数と1行中の文
字枠数とを指定することにより間接指定するやり方とが
ある。なお、入力された対象OCR機種名の情報は、対
象OCRに特有の制約条件を自動的に考慮して、帳票作
成作業を円滑に進めるために、有利に利用される。すな
わち、ユーザは、対象OCRに特有の細かな制約条件を
知らなくても、対象OCR機種名を入力するだけで、後
は自動的に、制約条件を満足する帳票が作成できるよう
に適切な制御がなされる。
【0018】OCRの制約条件項目には、例えば、エッ
ジマークの有無、特定マークの有無、入力可能帳票サイ
ズの制限、文字枠サイズの制限、文字記入可能領域(入
力領域)の制限、各種のクリアエリア(白領域;つまり
白地のままであることを義務付けられる領域)の制限、
フィールド属性(字種や桁数)の制限、などがある。勿
論、各種のOCR機種毎の制約条件パラメータを記憶し
ておき、指定されたOCR機種に応じて制約条件パラメ
ータを参照して、その条件を満足しているか否か等のエ
ラーチェックを自動的に行なうようにして、帳票作成作
業が円滑かつた易く行なえるように、利用するものとす
る。また、プリンタにも印刷可能用紙サイズや印刷可能
範囲等の制約条件があるので、各種のプリンタ機種毎に
必要な制約条件パラメータを記憶しておき、対象プリン
タ機種名の指定入力に基づきこれらのプリンタ制約条件
パラメータを参照して、その条件を満足しているか否か
等のエラーチェックを自動的に行なうようにして、帳票
作成作業が円滑かつ容易に行なえるようにするものとす
る。
【0019】(2)ガイダンスメッシュの生成 入力された基礎的情報に基づき、入力文字枠の行列配置
(サイズ)を決定する計算を行い、この行列線をガイダ
ンスメッシュとしてディスプレイ11上に生成表示す
る。ガイダンスメッシュの1マスが1セルである。図4
は、ガイダンスメッシュの表示例を示すもので、点線で
表わされた行列線がガイダンスメッシュである。なお、
図4では、図2と同様の帳票例が重複して表示されるよ
う図示されているが、帳票未作成の段階ではガイダンス
メッシュのみがディスプレイ11に表示され、帳票の表
示はまだ現われないのは勿論である。次に説明するユー
ザによる帳票の詳細定義情報の入力操作に応じて帳票の
表示が徐々に現われてきて、所望の形態の帳票が作成さ
れる。また、図4の例では、ガイダンスメッシュは行及
び列毎に等間隔であるが、追って説明するように、間隔
を変えることができるような仕様も可能である。
【0020】(3)帳票を詳細に定義する情報の入力 ユーザは、ディスプレイ11に表示されたガイダンスメ
ッシュを参照して、所望の帳票を詳細に定義するための
各種情報を入力する操作を、キーボード12等によって
行う。この詳細定義情報としては、図2を参照して説明
した「帳票外形線」「エッジマーク囲い」「コメント罫
線」「入力文字フィールド領域外形線」及び「入力文字
枠」等の線分要素の情報があり、これらは、ガイダンス
メッシュに沿って所望の配置で配列する。なお、「エッ
ジマーク」は、「エッジマーク囲い」で囲った領域内に
配置する。更に、詳細定義情報としては、「コメント文
字」及び「入力文字フィールド属性情報」などの記述的
情報があり、これらに対応する文字等を対応するメッシ
ュます(セル)内またはフィールド内に配置する。
【0021】ディスプレイ11上にガイダンスメッシュ
が表示されるので、所望の帳票を作成・定義するための
ユーザの入力操作が楽に行えるようになる。なお、上記
(1)と(3)での入力に基づき作成された帳票情報
(つまり基礎的情報と詳細定義情報に基づく帳票フォー
ム情報)は、適宜の帳票ファイル名を付与して適宜のメ
モリに記憶しておくのは勿論である。ここで、上記
(1)と(3)の入力処理段階において実施可能な新規
技術項目について下記(a)〜(g)に列挙して説明す
る。
【0022】(a)入力文字サイズの決定方式 上記(1)の処理ステップにおいて、直接指定又は間接
指定された入力文字枠サイズと、指定された帳票サイズ
と、指定された対象OCR機種によって定まる読取可能
エリアの制約や許容入力文字サイズと、指定された対象
プリンタ機種によって定まる出力座標制御特性パラメー
タ(例えば、行及び/又は列方向のプリント拡大又は縮
小率パラメータ)とを組み合わせて、パソコン(処理装
置10)内での取扱入力文字サイズと、ディスプレイ表
示入力文字サイズと、プリント入力文字サイズとを決定
する。つまり、プリンタ機種によっては、プリント入力
座標データサイズとプリント出力座標データサイズが1
対1で対応しないものがあるので、完成帳票のプリント
アウト時の誤差特性を予め自動修正した帳票作成が可能
になる。
【0023】(b)帳票外形線、エッジマーク囲い、エ
ッジマークの入力値自動補正 上記(3)の処理ステップにおいて、ユーザが入力した
帳票外形線、エッジマーク囲い、エッジマークのうちい
ずれかの配置が、ガイダンスメッシュの配置にきちんと
一致しない/又は納まらない場合がある。そのような場
合に対処するために、指定された帳票サイズと、帳票タ
イプと、入力文字枠サイズと、対象OCR機種のパラメ
ータ等を基にして補正値を計算し、ガイダンスメッシュ
の配置にきちんと一致する/又は納まるように、補正す
る機能を具備するとよい。
【0024】(c)入力文字フィールドの指定方式 上記(3)の処理ステップにおいて所望の入力文字フィ
ールドの配置を指定する方法は、基本的には、ガイダン
スメッシュの規定に従って所望のセル群を指示する操作
と、指示したセル群を入力文字フィールドとして指定す
る操作との組み合わせによって行う。この指定に応じ
て、指定された入力文字フィールドの外形を規定する
「入力文字フィールド領域外形線」の表示とその内部の
各入力文字枠の枠線表示が自動的になされる。また、指
定された入力文字フィールドが対象OCRの読取エリア
内かどうかを自動判定しユーザに告知するエラーチェッ
ク機能を具備するとよい。
【0025】所望のセル群を指示する方式の一例として
は、所望セル数mからなる1行分の入力文字フィールド
を「行方向入力文字フィールド」としてカーソル等によ
り指示し、かつ、この「行方向入力文字フィールド」を
所望行数nだけカーソル等により指示することにより、
n×m個のセルからなるセル群を指示するやり方があ
る。この場合の指示例を図5の(a)に示す。所望のセ
ル群を指示する方式の別の例としては、上記とは逆に、
所望セル数nからなる1列分の入力文字フィールドを
「列方向入力文字フィールド」としてカーソル等により
指示し、かつ、この「列方向入力文字フィールド」を所
望列数mだけカーソル等により指示することにより、n
×m個のセルからなるセル群を指示するやり方がある。
【0026】所望のセル群を指示する方式の別の例とし
ては、所望のセル群の先頭の1つのセルをカーソル等に
より指定し、かつ1行分の入力文字フィールドの所望の
セル数mとその行数nとを数値入力により指定すること
により、n×m個のセルからなるセル群を指示するやり
方がある。この場合の指示例を図5の(b)に示す。所
望のセル群を指示する方式の更に別の例としては、上記
とは逆に、所望のセル群の先頭の1つのセルをカーソル
等により指定し、かつ1列分の入力文字フィールドの所
望のセル数nとその列数mとを数値入力により指定する
ことにより、n×m個のセルからなるセル群を指示する
やり方がある。所望のセル群を指示する方式の更に別の
例としては、罫線入力モードを利用して、所望の入力文
字フィールドの外形を罫線で囲むことにより指示するや
り方がある。この場合の指示例を図5の(c)に示す。
【0027】(d)入力文字フィールド領域外形線の線
種指定方式 上記のように指定した入力文字フィールドの領域を規定
する外形線として、特別の線種(例えば太線)を指定
し、定義することができる。この「入力文字フィールド
領域外形線」の線種は、複数種類の線種の中からユーザ
が選択できるようになっていてもよいし、あるいは対象
OCR機種に応じて決まるようになっていてもよい。こ
れに関連して、「コメント罫線」やフィールド境界上に
ない文字枠罫線では、上記「入力文字フィールド領域外
形線」用の線種が使用できないようにブロックをかける
か、エラーチェックするようにするとよい。また、連結
する入力文字フィールド群の最外形境界のみ上記特別の
線種とする、あるいは、連結する入力文字フィールド群
の最外形境界と列方向フィールド境界とを上記特別の線
種とする、といったルールを登録しておき、選択された
ルールに従って自動的に上記特別の線種を使用するよう
にしてもよい。また、対象プリンタがカラープリンタの
場合は上記特別の線種をカラーで表示するようにしても
よい。
【0028】(e)入力文字フィールド属性情報の指定
又は修正方式 上記のように配置が定義された各入力文字フィールドに
対して、該フィールドに記入されるべき文字の字種(英
数字やカタカナ等の区別)やそのデータ種別(地名、人
名等)などの属性を割当てる。このような入力文字フィ
ールド属性の割当ては、OCRの認識対象文字を絞り込
んでその認識精度を挙げるために必要である。そのため
の入力文字フィールド属性情報の指定方法は、上記のよ
うに個々の入力文字フィールドの指定/作成を行うとき
に同時に属性の指定も行うやり方がある。別の例とし
て、入力文字フィールドの指定/作成を一旦行った後、
所望の入力文字フィールドを選択し、該フィールドの属
性の指定又は修正を行うやり方がある。
【0029】(f)コメント文字及びコメント罫線の入
力方式 コメント文字を入力する場合は、所望のコメント文字入
力位置の先頭セルをカーソル等によって選択指定し、そ
こから所望のコメント文字列をキー入力する。コメント
罫線の指定入力は、前述の入力文字フィールドの指定と
類似した方法によって、所望のセル群を指定し、これを
コメント罫線によって囲むことを指定することによって
できる。ただし、コメント罫線の線種は入力文字フィー
ルド境界線の線種とは異なるものである。なお、コメン
ト罫線と入力文字フィールド境界線が重なる部分では、
入力文字フィールド境界線の線種を優先する。なお、指
定入力されたコメント文字又はコメント罫線の配置領域
が対象プリンタのプリント可能エリア内かどうかを自動
判定しユーザに告知するエラーチェック機能や、指定入
力されたコメント文字又はコメント罫線の配置領域が対
象OCRのクリアエリアに掛っていないかどうかを自動
判定しユーザに告知するエラーチェック機能などを具備
することができる。
【0030】(g)分離文字枠の生成方式 分離文字枠とは、1つのセルに対応して設けられる1文
字だけを記入する文字枠である。隣接するセルの分離文
字枠同士が重なることのないように、1つの分離文字枠
は、セルの境界の内側に設定表記される。そのため、図
4のような等間隔マトリックスからなるガイダンスメッ
シュにあっては、このメッシュ線に倣って分離文字枠を
線描することができない。そこで、その解決策として、
1つの分離文字枠を1文字分のフォントとして用意して
おき、カーソル等によって指定された所望のセル位置に
おいて分離文字枠フォントを発生表記することにより、
分離文字枠を生成するとよい。この分離文字枠フォント
は、複数のガイダンスメッシュサイズに合わせて複数サ
イズ用意しておくとよい。
【0031】ここで、図3に戻って、帳票作成処理の更
なる手順について説明する。 (4)OCRフォーマット情報の作成 前記(1)〜(3)の処理によって作成された帳票情報
は、前述の通り、該帳票を特定する適宜のファイル名を
付与してメモリに記憶されている。こうして作成された
帳票情報をメモリから読み出し、OCR用のフォーマッ
ト情報に変換する処理を自動的に行い、該特定の帳票に
係るOCRフォーマット情報ファイルを自動的に作成し
てメモリ(例えば磁気ディスク13)に記憶する。OC
Rモジュール15では、投入された帳票20に記載され
た文字情報の読み取り認識処理を行うとき、その帳票2
0に対応するOCRフォーマット情報ファイルをメモリ
から引き出し、これを参照して認識処理を行う。
【0032】(5)帳票(帳票原版)のプリント 前記(1)〜(3)の処理によって作成され、適宜のフ
ァイル名を付与してメモリに記憶されている、作成済み
の特定の帳票の帳票情報を、該メモリから読み出し、プ
リンタ14でプリント出力する。これにより、作成した
帳票の原版が得られる。勿論、プリントの際には、属性
情報など、実際の帳票紙面上に印刷されている必要のな
い情報は、除外してプリントするようにする。
【0033】(6)作成補助、チェック、修正等の付加
的機能に関する処理 前記(3)の処理の最中において各種帳票情報の詳細を
定義するための補助としてあるいはチェックのために、
あるいは作成済みの帳票情報の修正又はチェックのため
に、下記に述べるようないくつかの付加的機能に関する
処理を行うことを提案する。
【0034】(6−)フィールド属性のプリント表記
方式 各種帳票情報の詳細を定義するための作業を行う際の補
助として、あるいはチェックのために、あるいは修正作
業のために、各入力文字フィールドに割当て/設定され
ている属性を示す情報を併せて表記した帳票をプリント
出力できるようにする必要がある。ところで、1つのフ
ィールドのサイズが最小で1文字の場合もあり、1文字
分のスペースに属性情報をそのまま記述するのは困難で
ある。そこで、1文字分のスペースに属性情報を略号化
してプリント表記する方法をここで提案する。その1つ
は、属性情報の記述を短縮形で表示する方法であり、そ
の一例を図6の(a)に示す。例えば、「K1」は、カ
タカナ(頭のKがその短縮形)の1文字(末の1がその
短縮形)を示す。また、「E1」は、アルファベット文
字(頭のEがその短縮形)の1文字(末の1がその短縮
形)を示す。また、「G1」はカタカナ又はアルファベ
ット文字(頭のGがその短縮形)の1文字(末の1がそ
の短縮形)を示す。なお、英数字は半角印字可能なの
で、1文字分のスペースに2文字の略号を印字できる。
若しくは、そのような短縮形を専用フォントとして用意
しておいてもよい。
【0035】図6の(b)は別の例であり、所定の短縮
パターン表示により、属性を略号化して表示する例であ
る。右側の表は、短縮パターン表示と属性の対応表であ
り、適当なスペースにこのような対応表をプリント印字
すれば、その意味が直ぐに判るので便利である。短縮パ
ターン表示を専用フォントとして用意しておいてもよ
い。なお、すべての属性表示を略号でプリント表記する
のではなく、文字数の多いフィールドについては、より
判りやすい記述でプリント表記するようにしてよいのは
勿論である。
【0036】(6−)基礎的情報に基づく入力可能領
域のガイド及びエラーチェック 前述したように、対象OCR機種名、対象プリンタ機種
名、帳票サイズなどによって、入力文字枠の配置可能領
域や、コメント文字の配置可能領域が制限されるので、
入力されたこれらの基礎的情報に基づき入力文字枠配置
可能領域及びコメント文字配置可能領域を算出し、これ
に基づき下記(a)〜(d)のような様々なガイド及び
エラーチェック機能を実行する。 (a)帳票の詳細定義情報を指定入力する作業を補助す
るために、帳票上に入力文字枠配置可能領域及びコメン
ト文字配置可能領域をガイド表示する動作モードを提供
するとよい。このガイド表示は、ディスプレイモニタ上
で表示してもよいし、ガイドメッシュや帳票外形線等と
共に用紙上にプリント出力するようにしてもよい。 (b)既に述べたが、帳票の詳細定義情報を指定入力す
る作業を行っている最中に、指定された入力文字フィー
ルドの領域が入力文字枠配置可能領域かどうかを自動的
にチェックし、該当していない場合は所定のエラー告知
を行う。同様に、指定入力されたコメント文字の領域が
コメント文字配置可能領域かどうかを自動的にチェック
し、該当していない場合は所定のエラー告知を行う。 (c)上記(b)と同様のエラーチェックを、ユーザに
よってエラーチェック命令が与えられたとき行う。 (d)上記(b)と同様のエラーチェックを、帳票作成
完了時又は前記OCRフォーマット情報ファイル作成時
又は完成済み帳票のプリント時に自動的に行う。
【0037】(6−)入力文字フィールドのモニタ的
表示プリント機能 帳票作成作業の補助のために、入力文字フィールドをモ
ニタ的に明示するため、あるいは同一属性のフィールド
の連結領域をモニタ的に明示するため、下記(a)〜
(e)のような機能を提供する。 (a)入力文字フィールド、あるいは同一属性のフィー
ルドの連結領域(複数フィールド)の外形を他と区別で
きるように、所定の線種(入力文字フィールド領域外形
線やコメント罫線で使用しない線種あるいは色)で、モ
ニタ表示する。このモニタ表示は、ディスプレイモニタ
上で表示してもよいし、作成途中の又は作成済みの帳票
表示と共に用紙上にプリント出力するようにしてもよ
い。 (b)入力文字フィールド、あるいは同一属性のフィー
ルドの連結領域(複数フィールド)の外形を他と区別で
きるように、所定の網かけ表示又は色で、モニタ表示す
る。このモニタ表示は、ディスプレイモニタ上で表示し
てもよいし、作成途中の又は作成済みの帳票表示と共に
用紙上にプリント出力するようにしてもよい。 (c)上記(a)と(b)を併用してもよい。
【0038】(d)入力文字枠を明示するために、各入
力文字枠の枠線であって、入力文字フィールド外形ある
いは入力文字フィールドの連結領域の外形でない部分
を、他とは区別された所定の線種又は色でディスプレイ
モニタ表示又はモニタプリント出力できるようにしても
よい。 (e)完成品の帳票には入力文字フィールドの外形線が
不要な場合がある(例えば、活字で文字記入するような
使い方をする場合)。そのような場合は、完成品の帳票
をプリント出力する場合は、入力文字フィールドの外形
線を印刷しないが、ディスプレイでモニタ表示するとき
は入力文字フィールドの外形線を選択的に表示できるよ
うにする、あるいは入力文字フィールドの外形線を印刷
した帳票をモニタプリント出力する選択ができるように
する、などの便宜を図るように構成してよい。
【0039】(6−)寸法又は座標補正方式 プリンタ駆動回路の性質、あるいはプリンタの性質によ
り、パーソナルコンピュータ(処理装置10)が想定し
た帳票の寸法又は座標と、実際にプリントされる帳票の
寸法又は座標が相違することがある。また、プリントし
た帳票を光学式コピー機16でコピーしたものをOCR
帳票として使用する場合も、パーソナルコンピュータ
(処理装置10)側の想定とOCR読取りにかけられる
帳票の寸法又は座標が相違してくることがある。このよ
うな相違を放置しておくと、パーソナルコンピュータ
(処理装置10)に記憶したOCRフォーマット情報と
実際にOCR読取りにかけられる帳票との相違によっ
て、文字認識処理に誤認識をもたらすので好ましくな
い。そこで、下記のような解決策を提案する。
【0040】(a)解決策 テストプリントした帳票、あるいはテストプリントした
帳票をコピーした帳票における特定の部位間の寸法を実
測し、その測定結果をシステムに入力し、パーソナルコ
ンピュータ(処理装置10)側で補正演算を行い、その
補正演算結果によって、プリンタ14に入力する帳票情
報の座標データを修正する。それから、修正したプリン
ト入力帳票情報の座標データに基づき、もう一度、帳票
のプリントを行う。そうすると、今度は、誤差が修正さ
れた帳票がプリントされることになる。そこで、この誤
差修正済み帳票を使用して(又はコピーしたものを使用
して)OCRにかけるようにすれば、上記誤認識を解決
することができる。
【0041】(b)寸法実測技術 上記の解決策の実施にあたって、帳票の特定の部位間の
寸法を実測するための技術を下記に提案する。この場
合、どの部位を実測するかをパーソナルコンピュータ
(処理装置10)側で完全に認識している必要が有る。
そのために、パーソナルコンピュータ(処理装置10)
側から、ディスプレイ11を通して、又はプリンタ14
による完成帳票又は半完成帳票見本のプリント出力によ
って、実測すべき部位をユーザに対して指示してやるよ
うにする。図7は、その実測部位指示例を示す。
【0042】図7の(a)は、プリンタ14によって完
成帳票又は半完成帳票見本をプリント出力した例を示
す。四隅の所定位置に所定のマーク(図では+のマー
ク)が印刷されている。ユーザは、このプリント出力さ
れた帳票見本(又はそのコピーの)の+マーク間の縦及
び横の寸法(x,y座標方向の寸法)を夫々実測し、そ
の実測データをパーソナルコンピュータ(処理装置1
0)に入力する。図7の(b)は、ディスプレイ11に
よって完成帳票又は半完成帳票における実測部位を指示
する例を示す。実測部位を指示するガイダンス表示とし
て図示のような矢印表示が縦及び横(x,y座標方向)
に延びて夫々表示される。ユーザは、テストプリントし
た帳票(又はそのコピーの)における指示された部位間
(図の例では左右上下のエッジマークの最外側間の間
隔)の寸法を夫々実測し、その実測データをパーソナル
コンピュータ(処理装置10)に入力する。上記例のよ
うに、実測部位はx,y両座標軸について行うのが好ま
しい。また、できるだけ帳票の外形に近い部位間で実測
するのが、測定補正誤差を小さくする上で好ましい。勿
論、上記の解決策の実施にあたって、上記の寸法実測技
術は有用であるが、必須ではなく、他の方法によっても
よい。
【0043】(c)プリント座標制御方式 上記の解決策の実施にあたって、寸法補正のためのプリ
ント座標制御をできるだけ正確に行うための方式を下記
に提案する。すなわち、パーソナルコンピュータ(処理
装置10)の側における帳票作成ソフトウェアの内容に
よっては、プリント座標の制御分解能に限界があるの
で、何等かの対策が必要である。特に、汎用の帳票作成
ソフトウェア(例えば、MS−DOS版あるいはWin
dows版あるいはMac版のスプレッドシート;な
お、これらはいずれも商標又は商品名)を、この帳票作
成処理プログラムに組み込んで使用するような場合に、
そのようなプリント座標の制御分解能の限界が問題とな
る。
【0044】例えば、MS−DOS版スプレッドシート
の場合、24ドット等の或る量子化単位の倍数でしかプ
リント座標を制御できない。そこで、量子化単位以下の
座標制御を実現するために、複数の印字用フォントある
いはパターンを用意しておき、正確な位置にプリントす
るためにフォント又はパターンを選択する。図8は、そ
のような特殊フォント又はパターンのいくつかの例を示
す。四角の外枠は1フォントの境界を示し、その中の横
線がフォント又はパターンである。同様の縦線フォント
も適宜用意するのは勿論である。これらの特殊フォント
又はパターンを用いて、かつ倍角モード又は4倍角モー
ドを適宜使用すれば、ガイダンスメッシュの途中に境界
を持つ外形線や枠線、罫線などをプリント出力すること
ができ、プリント座標制御可能分解能より細かい分解能
でこれらの線分要素をプリントすることができる。な
お、Windows版あるいはMac版スプレッドシー
トの場合は、ガイダンスメッシュの行列配置を不等間隔
に制御できるので、その機能を用いて寸法補正のための
プリント座標制御を行えばよい。勿論、上記の解決策の
実施にあたって、上記のプリント座標制御方式は有用で
あるが、必須ではなく、他の方法によってもよいし、採
用しなくてもよい。
【0045】(6−)拡大コピーによって大きなサイ
ズの帳票を作成する機能 使用するプリンタ14の機種によっては、プリント可能
サイズの制約を受けるので、所望の大きなサイズの帳票
をプリント出力することができない場合がある。そのよ
うな場合は、光学式コピー機16による拡大コピー機能
を利用して所望サイズの帳票を作成する。その手順の一
例を示すと、まず、帳票作成処理における各種情報の定
義は、所望の大きなサイズの通りに指定してOCRフォ
ーマット情報ファイルを作成する。次に、作成した帳票
情報に基づく完成帳票のプリント出力の前に、拡大率の
逆数を縮小率としてプリント座標を縮小し、縮小したプ
リント座標に従って帳票をプリント出力する。こうして
縮小サイズでプリントした帳票を光学式コピー機16で
拡大コピーし、所望の大きなサイズの帳票を得る。な
お、この場合、上述の寸法又は座標補正方式を実施する
場合に、誤差補正演算にあたっては上記拡大率又は縮小
率を考慮するものとする。
【0046】〔帳票作成処理の具体例〕次に、帳票作成
処理の具体的なプログラム例を説明する。図9は、図1
のシステムにおける処理装置10によって実行される
「帳票作成処理プログラム」の一例の概略構造を示す。
この実施例に示された「帳票作成処理プログラム」は、
大別して、基準シート定義処理プログラム31、帳票作
成処理プログラム32、寸法補正プログラム33からな
っており、「基準シート」機能を利用して帳票作成処理
を行う点に特徴がある。基準シート機能以外の他の機能
については、前記「帳票作成処理の説明」の項で既に説
明したものと同様の処理を行う。従って、以下では、基
準シートの機能について特に詳しく説明する。
【0047】「基準シート」とは、帳票作成処理を容易
にするために本発明者らが案出した概念であり、帳票の
基となる基本の定型フォームのことである。基準シート
は、例えば、帳票のサイズ(A4,B4,特殊サイズ
等)、帳票の方向(縦,横)、対象OCR機種、使用プ
リンタ機種、などの前述の基礎的情報の組み合わせから
なっており、帳票の共通フォーマットとして使用できる
情報からなる。
【0048】「基準シート」機能を利用した帳票作成処
理は、概ね、次のステップからなる。第1に、予め1又
は複数種の基準シートを定義(作成)し登録する処理を
行うステップであり、基準シート定義処理プログラム3
1によって、このステップの処理が実行される。第2
に、個別の帳票の定義(作成)に先立って、そのために
使用する基準シートを選択するステップであり、帳票作
成処理プログラム32の一部によって、このステップの
処理が実行される。第3に、選択した基準シートを基に
して、その上に、個別の帳票を詳細に定義する情報の指
定入力を行い、所望のフォームからなる個別帳票を完成
するステップであり、帳票作成処理プログラム32によ
って、このステップの処理が実行される。一旦作成した
帳票の寸法補正等の処理は、寸法補正処理プログラム3
3によって実行される。
【0049】基準シート定義処理プログラム31におけ
る処理の流れの一具体例は図10に示されている。帳票
作成処理プログラム32における処理の流れの一具体例
は図11に示されている。図11のフロー中で行われる
「その他の操作の処理」の流れの一具体例は図12に示
されている。寸法補正処理プログラム33における処理
の流れの一具体例は図13に示されている。
【0050】まず、図10を参照して、基準シート定義
処理について説明する。ステップST1においては、基
準シート定義画面をディスプレイ11で表示する処理を
行なう。基準シート定義画面の表示例を示すと図14の
ようである。基準シートの構成要素は、同図に示されて
いるように、(1)基準シート名、(2)対象OCR装
置の機種名、(3)対象プリンタの機種名、(4)帳票
サイズ、(5)入力文字枠配置、(6)エッジマーク、
などの情報からなる。
【0051】次のステップST2では、基準シート定義
画面を見ながら、ユーザがキーボード12等を使用し
て、上記各基準シート構成要素の情報を適宜指定入力す
ることにより、所望の基準シートを定義する入力操作を
行なう。図14において、アンダーラインはカーソルを
示しており、カーソルを所望の位置に位置させることに
より、そこに記載されている内容の情報を選択/指定す
ることができる。なお、図14において「…名1」とか
「名称1」とか記載されているのは便宜的表記であり、
実際は、実際の名称が表示されるのが好ましい。また、
図14において、〔 〕で囲まれた領域が、ユーザ操作
によって選択/指定の対象となる領域を示す。予め用意
された情報をカーソルによって選択/指定するのみなら
ず、所望の文字情報や数値をキー入力できるようにして
もよい。
【0052】ステップST3では、上記定義入力操作に
応じて、必要な計算処理を行なうか否かを判定する。計
算すべき場合は、ステップST4に行き、入力範囲、印
字範囲、入力文字枠サイズ等を計算/若しくは再計算す
る。この計算処理に際しては、指定された対象OCR機
種名と対象プリンタ機種名などに応じた所定の制約条件
データなどが自動的に参照される。ステップST4の
後、ステップST1に戻り、計算結果に応じて画面表示
を書き換える。図14において、四角枠で囲まれた部分
が、ユーザの選択/指定操作に応じて上記ステップST
4で計算された結果が自動的に表示される領域である。
例えば、入力範囲や印字範囲は、指定したOCR機種と
プリンタ機種及び帳票サイズによって自動的に決定され
る。入力範囲とは、入力文字枠が配置可能な範囲のこと
であり、印字範囲とは、コメント文字を印字配置するこ
とが可能な範囲のことである。また、図14の例では、
入力文字枠は、全体の行数と列数を指定することによ
り、上記ステップST4で1つの入力文字枠の縦横サイ
ズが自動計算され、その結果が表示される。
【0053】計算処理を行なう必要がない場合は、ステ
ップST5に行き、定義終了を指示するキー入力がなさ
れたかをチェックする。NOであればステップST1に
戻るが、YESであればステップST6に行く。ステッ
プST6では、上記のようにして定義された基準シート
情報に基づき、ガイダンスメッシュのサイズと座標、エ
ッジマークの座標、エッジマーク囲いの座標、クリアエ
リアチェック用のパラメータなど、必要な各種データを
算出する処理を行なう。この計算処理に際しても、指定
された対象OCR機種名と対象プリンタ機種名などに応
じた所定の制約条件データなどが自動的に参照される。
【0054】ステップST7では、上記のようにして定
義及び必要データ類の自動作成が完了した基準シート情
報のファイル一式を出力し、磁気ディスク13等の記憶
装置に記憶する。なお、基準シート定義処理にあたって
は、対象OCR,対象プリンタ,入力文字枠サイズ等を
デフォルト値扱いすることも可能である。その場合、デ
フォルト値を人で修正できるようにしてもよい。
【0055】次に、図11を参照して、帳票作成処理に
ついて説明する。ステップST10においては、基準シ
ート/帳票選択画面をディスプレイ11で表示する処理
を行なう。基準シート/帳票選択画面の表示例を示すと
図15のようである。次のステップST11では、基準
シート/帳票選択画面を見ながら、ユーザがキーボード
12等を使用して、これから行なう帳票作成処理の基と
なる基準シート若しくは完成済(又は作成途中;要する
にファイル作成済)の帳票の中から所望のものを選択す
る操作を行ない、かつ、これから作成しようとする帳票
名を入力する操作を行なう。基準シート若しくはファイ
ル作成済の帳票のどちらでも選択することができ、どち
らを選択する場合でも、複数の基準シート又は複数のフ
ァイル済帳票の中から、所望のものを選択することがで
きる。新規の帳票ファイルを作成する場合は、基準シー
トを選択する。また、既存の完成済帳票のパラメータデ
ータを適宜変更して新規の帳票ファイルを作成すること
もできる。新規の帳票ファイルを作成する場合は、新規
の帳票名を入力する。また、ファイル作成済帳票のファ
イル名を変更せずに、そのパラメータデータを適宜追加
/変更することもできる。
【0056】次のステップST12では、選択終了を指
示するキー入力等がなされたかをチェックする。NOで
あればステップST10に戻るが、YESであればステ
ップST13に行く。ステップST13では、基準シー
トが選択されたかどうかを確認し、YESであれば、ス
テップST14に行き、選択された基準シートの情報に
基づきガイダンスメッシュ表示用パラメータと入力範囲
及び印字範囲表示用パラメータを算出する。これによ
り、選択された基準シートのガイダンスメッシュ及び入
力範囲又は印字範囲がディスプレイ11で表示できるよ
うになる。その後、ステップST15に行く。ファイル
作成済帳票の場合は、既にこれらの表示パラメータ計算
がすんでいるので、ステップST14は行なわずにステ
ップST15に行く。
【0057】ステップST15では、帳票作成画面をデ
ィスプレイ11で表示する処理を行なう。帳票作成画面
の表示例を示すと図16のようである。図16の例で
は、入力範囲以外の領域に斜線を付し、入力範囲が明示
されるようになっている。これに限らず、印字範囲が明
示されるように表示モードを変更することも可能であ
る。次のステップST16では、帳票作成画面を見なが
ら、ユーザがキーボード12等を使用して、帳票を詳細
に定義するための各種パラメータ情報を入力する。この
帳票詳細定義情報の種類については、前出の実施例に関
連して前述した通りである。続くステップST17,S
T18,ST19では、ユーザの入力内容を判定し、夫
々に対応した処理をステップST20,ST21,ST
22で行なう。
【0058】ステップST17では、ガイダンスメッシ
ュにおける任意のセル又はセル群を選択する入力操作が
行われたか否かを判定する。YESであれば、ステップ
ST20で、選択されたセル又はセル群の表示パラメー
タを作成し、ステップST15の帳票作成画面表示処理
に戻る。これによって、選択されたセル又はセル群を明
示するための所定の表示がなされる。
【0059】ステップST18では、入力フィールド指
定操作(入力文字フィールドとして指定する操作や、該
フィールドの属性を指定する操作など)が行われたか否
かを判定する。YESであれば、ステップST21に行
き、その入力フィールド指定操作の内容に応じた処理を
行なう。例えば、入力文字フィールドとして指定する操
作が行われた場合は、前ステップで選択されたセル又は
セル群を入力文字フィールドとして登録する処理を行な
う。また、入力文字フィールドの属性を指定する操作が
行われた場合は、その入力文字フィールドに対応して指
定された属性情報を登録する処理を行なう。また、同時
に、入力文字フィールドとして指定されたセル又はセル
群が、クリアエリアの条件や入力範囲の条件を満足させ
ているか等のエラーチェックを行なう。更に、上記の指
定内容やエラーチェック結果に応じて、入力文字フィー
ルド外形線、フィールド属性表示データ、エラー表示デ
ータなどの表示用パラメータを作成し、その後、ステッ
プST15の帳票作成画面表示処理に戻る。これによっ
て、指定内容やエラーチェック結果に応じた、入力文字
フィールド外形線、フィールド属性表示、エラー表示な
どの表示がなされる。
【0060】ステップST19では、コメント入力操作
(コメント文字の入力やコメント罫線の入力など)が行
われたか否かを判定する。YESであれば、ステップS
T22に行き、その入力内容に応じた処理を行なう。例
えば、入力されたコメント文字やコメント罫線を、前ス
テップで選択されたセル又はセル群に対応して登録する
処理を行なう。また、同時に、コメント入力用として指
定されたセル又はセル群が、クリアエリアの条件や印字
範囲の条件を満足させているか等のエラーチェックを行
なう。更に、入力指定内容やエラーチェック結果に応じ
て、コメント文字表示データ、コメント罫線表示デー
タ、エラー表示データなどの表示用パラメータを作成
し、その後、ステップST15の帳票作成画面表示処理
に戻る。これによって、入力指定内容やエラーチェック
結果に応じた、コメント文字、コメント罫線、エラー表
示などの表示がなされる。
【0061】ステップST23では、帳票作成終了を指
示するキー入力がなされたかをチェックする。YESで
あれば処理を終了するが、NOであればステップST2
4に行き、その他の入力操作がなされたかを調べる。そ
の他の入力操作がなされた場合は、ステップST25に
行き、入力操作に対応する処理を行なう。その後、ステ
ップST15の帳票作成画面表示処理に戻る。
【0062】図12は、図11のステップST25で実
行される「その他の操作」処理の具体例を示すものであ
る。ステップST26においては、表示モード選択操作
がなされたかを否かを判定する。YESの場合は、ステ
ップST27に行き、図17に示すような表示モード選
択画面をディスプレイ11で表示する。ステップST2
8では、この表示モード選択画面を見ながら、モニタ表
示、帳票表示、寸法補正表示の中から、ユーザが所望の
表示モードを選択することを可能にする。ステップST
29では、終了キー入力がなされたかをチェックする。
YESであればステップST30に行き、ユーザによっ
て選択されたモードで表示するようディスプレイ11の
表示を変更し、リターンする。NOであれば、ステップ
ST27に戻り、表示モード選択を継続する。
【0063】なお、モニタ表示とは、帳票の表示のみな
らず各フィールドの属性を記述する表示も併せて行なう
表示モードである。帳票表示とは、作成した帳票のみを
表示する表示モードである。寸法補正表示とは、前述の
寸法又は座標補正方式に相当する処理(これを寸法補正
処理という)を行なうための画面をディスプレイ11で
表示するモードである。その一例は前記図7の(b)又
は図19のようであり、寸法を実測すべき部位を指定す
る表示を行なう。
【0064】図12に戻り、ステップST31において
は、印刷画面選択操作がなされたかを否かを判定する。
YESの場合は、ステップST32に行き、図18に示
すような印刷画面をディスプレイ11で表示する。ステ
ップST33では、この印刷画面を見ながら、帳票印
刷、モニタ印刷、寸法補正印刷の中から、ユーザが所望
の印刷モードを選択することを可能にする。ステップS
T34では、終了キー入力がなされたかをチェックす
る。YESであればステップST35に行き、指定され
た印刷モードによる印刷処理を行ない、その後、リター
ンする。NOであればステップST32に戻り、印刷画
面選択を継続する。
【0065】なお、帳票印刷とは、作成した帳票のみを
印刷するモードである。モニタ印刷とは、帳票の印刷の
みならず各フィールドの属性を記述する表記も併せて印
刷するモードである。寸法補正印刷とは、寸法を実測す
べき部位を指定する表記を明示した帳票(例えば、前記
図7の(a)のような帳票又は図19のような画面の直
接プリント)を印刷するモードである。
【0066】ステップST36においては、OCRフォ
ーマットファイルを作成することを指示する操作がなさ
れたか否かを判定する。YESの場合は、ステップST
37に行き、作成した帳票の各種パラメータをOCRフ
ォーマット情報に変換するパラメータ変換処理を行な
い、変換されたOCRフォーマット情報と帳票名とから
なるOCRフォーマットファイルを作成し、出力する。
出力されたOCRフォーマットファイルは、磁気ディス
ク13等の記憶装置に記憶される。なお、寸法補正を行
なった場合は、補正値を考慮したフォーマットパラメー
タがファイルされる。ステップST38においては、帳
票ファイルを出力することを指示する操作がなされたか
否かを判定する。YESの場合は、ステップST39に
行き、作成した帳票の各種パラメータと帳票名とからな
る帳票ファィルを作成し、出力する。出力された帳票フ
ァイルは、磁気ディスク13等の記憶装置に記憶され
る。
【0067】次に、図13を参照して寸法補正処理プロ
グラムについて説明する。この寸法補正処理プログラム
は、前述した寸法又は座標補正方式に従う処理に対応す
るものである。まず、ステップST40では、帳票選択
画面をディスプレイ11で表示する処理を行なう。帳票
選択画面においては、磁気ディスク13等の記憶装置に
おいて登録されているすべての帳票名がディスプレイ1
1で表示される。次のステップST41では、帳票選択
画面を見ながら、ユーザがキーボード12等を使用し
て、これから寸法補正を行なう帳票を選択する操作を行
なう。次のステップST42では、選択終了を指示する
キー入力等がなされたかをチェックする。NOであれば
ステップST40に戻るが、YESであればステップS
T43に行く。
【0068】ステップST43では、前ステップで選択
された寸法補正対象となる帳票の表示を行ない、実測す
べき部位をユーザに対して示す。このとき、ディスプレ
イ11の表示モードは寸法補正表示モードに切換えら
れ、図19に示すような寸法補正画面が表示される。次
のステップST44では、ユーザが実測した帳票の縦横
寸法データの入力を受け付ける。ユーザは、図12のス
テップST35の処理によって予めプリント出力してあ
る帳票において、指定された部位間の寸法を実測し、こ
の実測データを寸法補正画面の表示に従って入力する。
【0069】ステップST45では、実測データの入力
が完了したかをチェックする。YESであればステップ
ST46に移行して、前述したような寸法補正計算及び
帳票データ等の変更演算を行なう。なお、この実施例で
は、寸法補正計算によって誤差補正したデータ(若しく
は前述の拡大コピー機能の場合は縮小補正したデータ)
を帳票データとして登録するよう帳票ファイルの座標デ
ータを変更するものとする。従って、この寸法補正処理
の後、図12のステップST35を経て、帳票を印刷す
る場合は、プリント誤差(若しくは拡大率)を補償した
帳票座標データが該帳票ファイルから読み出され、プリ
ント誤差の補償された(若しくは予定の拡大率分だけ縮
小する補償がなされた)帳票が印刷されることになる。
しかし、OCR読み取りデータの認識基準として使用さ
れるOCRフォーマットパラメータは、帳票の実際寸法
通りのものである必要があるから、図12のステップS
T37におけるフォーマットパラメータ変換計算におい
ては、帳票ファイルの帳票座標データをそのままOCR
フォーマットパラメータに変換するのではなく、寸法補
正処理によって補正した値を逆算して加味し、帳票の実
際寸法通りのOCRフォーマットパラメータを得、これ
をOCRフォーマットファイルに登録するものとする。
【0070】〔他の実施例〕上記実施例では、ガイダン
スメッシュを等間隔としているが、ガイダンスメッシュ
の行列配置を不等間隔に制御できるように処理プログラ
ムを構成してもよい。例えば、前述のように、Wind
ows版あるいはMac版スプレッドシートの場合は、
ガイダンスメッシュの行列配置を不等間隔に制御できる
ので、そのような汎用ソフトウェアを本発明のシステム
内に組み込んで利用することができる。その場合、次の
ような機能を追加的に実現することができる。
【0071】(a)周辺座標制御メッシュ機能 帳票外形線やエッジマークなどの印刷位置座標の精度を
向上させるために、帳票外周の近傍におけるガイダンス
メッシュの間隔を自動的に又は手動的に可変制御する。
若しくは、この目的のために、追加のメッシュ線(行列
線)を挿入するようにしてもよい。すなわち、入力文字
枠を設定する領域ではガイダンスメッシュは等間隔であ
ることが望ましいが、帳票外周近傍では入力文字枠は通
常設定されないので、メッシュ間隔を不等間隔に制御で
きる。
【0072】(b)分離入力文字枠用メッシュ機能 入力文字枠の配置を定義するためのガイダンスメッシュ
を等間隔で設定する一方で、分離した入力文字枠の配置
を定義するためのメッシュ線を追加する。そのようにす
れば、前述例のように分離入力文字枠のための専用フォ
ントを用意する必要がない。また、このような追加のメ
ッシュ線は、分離入力文字枠の定義のためのみならず、
例えば、入力文字フィールドの境界に幾分のスペースを
設定する等の目的のためにも使用することができる。
【0073】(c)複数の入力文字枠サイズが使用でき
る機能 入力文字枠を設定する領域で、ガイダンスメッシュを不
等間隔に設定することにより、行方向あるいは列方向を
共有しない入力文字枠は、互いに異なるサイズとするこ
とができる。この性質を利用して、1つの帳票上で複数
の入力文字枠サイズを使用することができる。
【0074】〔更に他の実施例〕帳票全体をガイダンス
メッシュでカバーして帳票作成処理を行なわずに、任意
の座標に文字や線分を配置して帳票作成処理を行うよう
にしてもよい。例えば、汎用の帳票ジェネレータソフト
ウェアをシステムに組み込めば、そのようなアプリケー
ションを達成できる。例えば、汎用の帳票ジェネレータ
ソフトウェアにおける、矩形枠線は対角線上の始点座標
と終点座標を指定することにより生成できる機能、ある
いはメッシュサイズを指定しておけば、指定した始点座
標を起点としたガイダンスメッシュが部分的に生成さ
れ、そのときの終点座標の指定が該ガイダンスメッシュ
交点に正確に一致していなくても近傍のメッシュ交点を
自動的に終点座標として選定して部分的ガイダンスメッ
シュを生成する機能、などを有利に利用してこの発明に
従う帳票作成処理を行なうことができる。
【0075】〔寸法/座標補正方式の他の実施例〕プリ
ンタの入力/出力誤差を考慮した寸法/座標補正方式、
あるいは拡大(又は縮小)コピー機能を利用した拡大し
た(又は縮小した)サイズの帳票作成にあたっての誤差
補正方式は、上述した実施例では、コンピュータ側で計
算したOCR用フォーマットパラメータ情報については
補償演算の対象としていない(つまり作成したOCR用
フォーマットパラメータ情報に基づく寸法と実際にOC
Rにかけられる帳票の寸法とが一致している)が、これ
とは逆に、OCR用フォーマットパラメータ情報の方を
補償演算の対象とするように変形若しくは迂回してもよ
い。その場合は、上記実施例に示されたものにおける処
理の手順を適宜変更/入れ替えすればよい。
【0076】例えば、ユーザーによって作成した帳票フ
ォーム定義情報に基づき帳票を実際に印刷出力する第1
のステップと、印刷出力された帳票に比例した寸法で縦
又は横に拡大又は縮小された寸法からなるOCR用の帳
票を提供する第2のステップ(ここでは、印刷出力され
た帳票をそのままOCR用の帳票としてもよいし;その
場合はプリンタの入出力誤差が修正の対象となる、印刷
出力された帳票を拡大又は縮小コピー又は適宜の誤差を
持つ比率のコピーをすることによってOCR用の帳票と
してもよい;その場合はコピー倍率又は誤差が修正の対
象となる)と、前記帳票フォーム定義情報をOCR用フ
ォーマットパラメータ情報に変換する第3のステップ
と、変換されたOCR用フォーマットパラメータ情報を
前記第2のステップの拡大又は縮小率を演算係数として
修正演算する第4のステップとを備え、修正演算された
OCR用フォーマットパラメータ情報をOCR読み取り
処理において使用するようにしてもよいものである。
【0077】つまり、帳票フォーム定義情報の作成段階
では、実際のOCR帳票寸法とは異なる寸法で作成入力
を行ない、かつ、プリンタの入力制御値は補正せずに、
帳票フォーム定義情報をOCR用フォーマットパラメー
タ情報に変換したデータを、プリンタ出力誤差又は複写
倍率にに応じて修正することにより、修正されたOCR
用フォーマットパラメータ情報を得(この修正されたO
CR用フォーマットパラメータ情報に基づく寸法と実際
にOCRにかけられる帳票の寸法とが一致する)、この
修正されたOCR用フォーマットパラメータ情報をOC
R読み取り処理において使用するようにしてもよいもの
である。しかし、このような変形は、帳票フォーム定義
情報の作成段階では、実際のOCR帳票寸法とは異なる
寸法で作成入力を行なわねばならないことになるので、
多少使い勝手が悪くなることが予想されるので、最初に
説明した寸法/座標補正方式の迂回技術にすぎないとも
言える。しかし、そのような迂回技術も本発明の実施の
範囲に含まれることをここで明記しておく。
【0078】
【発明の効果】 以上の通り、この発明によれば、帳票
の用紙サイズ、対象OCRの機種、対象プリンタの機
種、入力文字枠の基本的サイズなどの情報を含む帳票の
基礎的情報からなる基準シートファイルがユーザーに対
して自動的に提供され、ユーザーは、この基準シートフ
ァイルを基にして、所望の帳票詳細フォームを定義する
情報を入力することにより具体的な帳票ファイルを作成
することができるので、帳票作成作業を非常に簡略化す
ることができるようになる。従って、OCR用入力帳票
の作成作業が簡略化され、非常に使い易いシステムを提
供することができる。
【0079】また、複数種類の基準シートファイルを提
供し、帳票作成作業にあたって、その中から所望の1つ
の基準シートファイルを選択し、選択した基準シートフ
ァイルを基にして、所望の帳票詳細フォームを定義する
情報を入力することにより具体的な帳票ファイルを作成
するようにすることにより、帳票作成作業をより一層簡
略化することができる。更に、所望の基準シートファイ
ルを自由に作成できるようにすることにより、ユーザー
のニーズに合った使い勝手のよいシステムを提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する情報処理システムの全体的ハ
ードウェア構成例を示すブロック図。
【図2】OCR用入力帳票の一例を示す図。
【図3】本発明に従う帳票作成処理の一実施例をその主
要手順について略示するフロー図。
【図4】ディスプレイで表示されるガイダンスメッシュ
の表示例を示す図。
【図5】入力文字フィールド指定方式のいくつかの例を
説明するための図。
【図6】入力文字フィールドに割り当てられた属性を短
縮形で記述表記する方式のいくつかの例を示す図。
【図7】寸法補正のために実測すべき帳票の部位を指示
する方式の一例を示す図であって、(a)はプリンタに
よって帳票見本をプリント出力して実測部位を指示する
例、(b)はディスプレイによって帳票の実測部位を指
示する例。
【図8】量子化単位以下の座標制御を実現するために用
意する特殊フォント又はパターンのいくつかの例を示す
図。
【図9】図1のシステムにおいて実行される帳票作成処
理プログラムの概略構造を示すフロー図。
【図10】図9における基準シート定義処理プログラム
の具体例を示すフロー図。
【図11】図9における帳票作成処理プログラムの具体
例を示すフロー図。
【図12】図11の帳票作成処理プログラムにおいて実
行されるその他の操作処理の具体例を示すフロー図。
【図13】図9における寸法補正処理プログラムの具体
例を示すフロー図。
【図14】図10の処理の過程でディスプレイで表示さ
れる基準シート定義画面の表示例を示す図。
【図15】図11の処理の過程でディスプレイで表示さ
れる基準シート/帳票選択画面の表示例を示す図。
【図16】図11の処理の過程でディスプレイで表示さ
れる帳票作成画面の表示例を示す図。
【図17】図12の処理の過程でディスプレイで表示さ
れる表示モード選択画面の表示例を示す図。
【図18】図12の処理の過程でディスプレイで表示さ
れる印刷画面の表示例を示す図。
【図19】図13の処理の過程でディスプレイで表示さ
れる寸法補正画面の表示例を示す図。
【符号の説明】
10 処理装置(パーソナルコンピュータ) 11 ディスプレイ 12 キーボート 13 磁気ディスク(記憶装置) 14 プリンタ 15 OCRモジュール 16 光学式コピー機 20 帳票
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−28518(JP,A) 特開 昭59−165187(JP,A) 特開 平6−162256(JP,A) 「ACOSソフトウェア ACOS− 4/MVP XE 日本語情報処理解説 書 DKZ71−4」,日本,日本電気, 4版,46−47 「ACOSソフトウェア ACOS− 4/MVP XE 日本語情報処理サー ビスプログラム説明書 DKA71− 6」,日本,日本電気,6版,263−268 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06K 9/00 - 9/82

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 OCR読み取り用の文字情報等を記入す
    るために使用される帳票フォームの作成方法であって、帳票の用紙サイズ、対象OCRの機種、対象プリンタの
    機種、入力文字枠の基本的サイズなどの情報を含む 帳票
    の基礎的情報からなる基準シートファイルを提供する第
    1のステップと、 この基準シートファイルを基にして、所望の帳票詳細フ
    ォームを定義する情報を入力し、具体的な帳票ファイル
    を作成する第2のステップとからなるOCR用帳票フォ
    ーム作成方法。
  2. 【請求項2】 OCR読み取り用の文字情報等を記入す
    るために使用される帳票フォームの作成方法であって、帳票の用紙サイズ、対象OCRの機種、対象プリンタの
    機種、入力文字枠の基本的サイズなどの情報を含む 帳票
    の基礎的情報からなる複数種類の基準シートファイルを
    提供する第1のステップと、 前記複数種類の基準シートファイルから1つの基準シー
    トファイルを選択する第2のステップと、 選択された基準シートファイルを基にして、所望の帳票
    詳細フォームを定義する情報を入力し、具体的な帳票フ
    ァイルを作成する第3のステップとからなるOCR用帳
    票フォーム作成方法。
  3. 【請求項3】 所望の帳票についての前記基礎的情報を
    入力して、所望の基準シートファイルを作成するステッ
    プを更に具えた請求項1又は2に記載のOCR用帳票フ
    ォーム作成方法。
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「ACOSソフトウェア ACOS−4/MVP XE 日本語情報処理サービスプログラム説明書 DKA71−6」,日本,日本電気,6版,263−268
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