JPH08158411A - 油圧回路 - Google Patents

油圧回路

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JPH08158411A
JPH08158411A JP30406094A JP30406094A JPH08158411A JP H08158411 A JPH08158411 A JP H08158411A JP 30406094 A JP30406094 A JP 30406094A JP 30406094 A JP30406094 A JP 30406094A JP H08158411 A JPH08158411 A JP H08158411A
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JP
Japan
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valve
main
pilot
control valve
circuit
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Application number
JP30406094A
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English (en)
Inventor
Kazuyuki Nakamura
和行 中村
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Caterpillar Japan Ltd
Caterpillar Mitsubishi Ltd
Original Assignee
Caterpillar Mitsubishi Ltd
Shin Caterpillar Mitsubishi Ltd
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Publication date
Application filed by Caterpillar Mitsubishi Ltd, Shin Caterpillar Mitsubishi Ltd filed Critical Caterpillar Mitsubishi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 主制御弁の出力ポートを従制御弁の油圧源ポ
ートとして利用するだけでなく、主制御弁が有する本来
の制御機能を有効に利用する。 【構成】 主パイロット弁31または従パイロット弁41か
ら供給されたパイロット圧を選択弁33から主制御弁13の
パイロット圧作用部に導く。主パイロット弁31を操作し
たときは、主パイロット弁31から供給されたパイロット
圧により主制御弁13が作動する。そのとき、主制御弁13
から主アクチュエータ16への管路15中にあるパイロット
操作形チェック弁17は、主パイロット弁31から供給され
たパイロット圧により開通する。従パイロット弁41が操
作されたときは、従パイロット弁41から供給されたパイ
ロット圧により主制御弁13が作動する。そのとき、チェ
ック弁17は開かないから、主制御弁13から出力された作
動油は分岐管路21より従制御弁23に供給され、この従制
御弁23を経て従アクチュエータ26に供給される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば油圧ショベルの
フロント作業機系に設けられたアタッチメントなどを作
動するための油圧回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】油圧ショベルの左右の走行用油圧モー
タ、旋回用油圧モータ、ブーム用油圧シリンダ、スティ
ック用油圧シリンダおよびバケット用油圧シリンダは、
それぞれに対応する主制御弁(絞り切換弁)により制御
される。主制御弁は、方向切換制御だけでなく、スプー
ルの操作位置に応じて流量を連続的に変化させる制御機
能も有する。
【0003】この油圧ショベルのスティック先端などに
装着されるアタッチメントは千差万別であり、その各ア
タッチメントに要する油量は30リットル/分から300 リ
ットル/分、圧力は30kg/cm2 から300kg /cm2 と幅広
く要求される。
【0004】一つのアタッチメントを一つの油圧制御系
で制御する場合は標準装備されている予備の主制御弁
(予備PTO弁またはATT弁などと呼ばれている)を
使うことで特に問題はないが、2系統以上の油圧制御系
が必要な場合は、標準の主制御弁(予備PTO弁)とは
別に設置された別置の従制御弁(別置PTO弁またはマ
ルチ弁などと呼ばれている)が必要となる。
【0005】このとき、従制御弁の油圧源として、図4
(A)に示されるように、主アクチュエータ1を制御す
るための主制御弁2に作動油を供給する油圧源ポンプ3
の出口より直接分岐した管路4を、主制御弁2と並列に
配置された従制御弁5に導き、これにより従アクチュエ
ータ6を制御する場合があるが、このようにポンプ出口
より管路4を直接取出すことは装置スペースなどの関係
から困難な場合が多く、後付け工事が容易でない。この
ような場合は、図4(B)に示されるように主制御弁2
の出力ポート(ATTポート)より従制御弁5の油圧源
としての管路4を取出さざるを得ない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、主制御弁
2の出力ポートより従制御弁5の油圧源管路4を取出し
た場合は、図4(B)に示されるように主アクチュエー
タ1に対する管路7を遮断するとともに、主制御弁2を
常時全開とせざるを得なくなる。すなわち、主制御弁2
は単に従制御弁5に対して接続ポートを提供するものに
過ぎず、主制御弁のもっている本来の絞り切換弁として
の有用な制御機能を失うことになる。
【0007】本発明は、このような点に鑑みなされたも
ので、主制御弁の出力ポートを従制御弁の油圧源ポート
として利用するだけでなく、主制御弁が有する本来の制
御機能を有効に利用できる油圧回路を提供することを目
的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載された発
明は、主パイロット弁から供給されるパイロット圧にて
作動される主制御弁により主アクチュエータを駆動制御
する主回路に対し、従パイロット弁から供給されるパイ
ロット圧にて作動される従制御弁により従アクチュエー
タを駆動制御する従回路が設けられた油圧回路におい
て、主パイロット弁および従パイロット弁から供給され
たパイロット圧のいずれか一方を主制御弁のパイロット
圧作用部に導く選択弁と、この選択弁を経て導かれたパ
イロット圧により作動した主制御弁から主アクチュエー
タに作動油が出力される管路中に設けられ、この管路を
主パイロット弁からパイロット圧が供給されたときのみ
開通するパイロット圧作動式弁と、前記主制御弁とパイ
ロット圧作動式弁との間の管路から分岐されて従制御弁
に作動油を供給する分岐管路とを具備した構成の油圧回
路である。
【0009】請求項2に記載された発明は、請求項1記
載の油圧回路において、従パイロット弁から選択弁に至
る回路中に、主パイロット弁から発生した主パイロット
圧により従パイロット弁から選択弁に供給されるパイロ
ット圧を消圧する主パイロット圧優先弁を設けた構成の
油圧回路である。
【0010】請求項3に記載された発明は、主操作部か
ら供給される作動信号にて作動される主制御弁により主
アクチュエータを駆動制御する主回路に対し、従操作部
から供給される作動信号にて作動される従制御弁により
従アクチュエータを駆動制御する従回路が設けられた油
圧回路において、主操作部および従操作部から供給され
た作動信号のいずれか一方を主制御弁の作動信号作用部
に導くオア回路と、このオア回路を経て導かれた作動信
号により作動した主制御弁から主アクチュエータに作動
油が出力される管路中に設けられ、この管路を主操作部
から作動信号が供給されたときのみ開通するアンド回路
と、前記主制御弁とアンド回路との間の管路から分岐さ
れて従制御弁に作動油を供給する分岐管路とを具備した
構成の油圧回路である。
【0011】
【作用】請求項1に記載された発明は、主パイロット弁
および従パイロット弁から供給されたパイロット圧のい
ずれか一方を選択弁により選択して主制御弁のパイロッ
ト圧作用部に導く。主パイロット弁が操作されたとき
は、この主パイロット弁から供給されたパイロット圧に
より主制御弁が作動され、そのとき、主制御弁から主ア
クチュエータへの管路中に設けられたパイロット圧作動
式弁は、主パイロット弁から供給されたパイロット圧に
より開通する。一方、従パイロット弁が操作されたとき
は、従パイロット弁から供給されたパイロット圧により
主制御弁が作動され、そのとき、パイロット圧作動式弁
は開かない。そのため、主制御弁から出力された作動油
は主アクチュエータに供給されることなく分岐管路より
従制御弁に供給され、この従制御弁を経て従アクチュエ
ータに供給される。
【0012】請求項2に記載された発明は、主パイロッ
ト弁と従パイロット弁を同時に操作した場合であって
も、従パイロット弁から選択弁に供給されるパイロット
圧が主パイロット圧優先弁により消圧されるから、主パ
イロット弁から発生した主パイロット圧のみが選択弁を
経て主制御弁に作用し、この主制御弁により主アクチュ
エータを優先的に制御できる。
【0013】請求項3に記載された発明は、主操作部お
よび従操作部から供給された作動信号のいずれか一方を
オア回路により選択して主制御弁の作動信号作用部に導
く。主操作部が操作されたときは、この主操作部から供
給された作動信号により主制御弁が作動され、そのと
き、主制御弁から主アクチュエータへの管路中に設けら
れたアンド回路は、主操作部から供給された作動信号に
より開通する。一方、従操作部が操作されたときは、従
操作部から供給された作動信号により主制御弁が作動さ
れ、そのとき、アンド回路は開通しない。そのため、主
制御弁から出力された作動油は主アクチュエータに供給
されることなく分岐管路より従制御弁に供給され、この
従制御弁を経て従アクチュエータに供給される。
【0014】
【実施例】以下、本発明を図1乃至図3に示される種々
の実施例を参照しながら詳細に説明する。
【0015】図1は本発明の第1実施例を示し、油圧源
11にチェック弁12を介して主制御弁13の給油ポートを連
通し、この主制御弁13の二つの出力ポートに管路14,15
を経て主アクチュエータ16を連通することにより、この
主アクチュエータ16を駆動制御する主回路を構成する。
【0016】この主アクチュエータ16のロッド側に連通
された管路15には、パイロット圧作動式弁としてのパイ
ロット操作形チェック弁17を介在させる。また、前記管
路14,15とタンクTとの間には、作動油圧を設定圧に保
つためのリリーフ弁18と、管路14,15に負圧が生じた時
にタンク側からの油吸込を可能とするチェック弁19とを
設ける。
【0017】このような主回路に対し、前記主制御弁13
とパイロット操作形チェック弁17との間の管路15から分
岐管路21を従回路の油圧源として引出し、この分岐管路
21に絞り22を介して従制御弁23の給油ポートを連通し、
この従制御弁23の二つの出力ポートに管路24,25を経て
従アクチュエータ26を連通することにより、従アクチュ
エータ26を駆動制御する従回路を構成する。
【0018】前記主制御弁13は油圧ショベルなどの制御
弁ユニットにアタッチメント用として予備に標準装備さ
れた比較的大流量用の絞り切換弁であり、予備PTO弁
またはATT弁などと呼ばれている。また従制御弁23
は、後から追加される比較的小流量用の別置の切換弁群
(マルチ弁)の一つであり、別置PTO弁などと呼ばれ
ている。いずれもスプールの両端部に導かれたパイロッ
ト油圧で制御されるパイロット作動式制御弁である。
【0019】前記アクチュエータ16,26は、例えば油圧
ショベルのフロント作業機にてバケットに替えて取付け
られたブレーカ、クラッシャまたはローテータなどのア
タッチメントを作動する油圧アクチュエータである。
【0020】主アクチュエータ16を制御する主制御弁13
は、作動圧油を方向制御および絞り制御するスプールの
両端部にパイロット圧作用部13a ,13b を有する。
【0021】そして、オペレータによりレバーまたはペ
ダルなどを介し手動操作される主パイロット弁31から引
出された一方のパイロット圧管路32を、前記パイロット
操作形チェック弁17に逆止解除用パイロット圧管路32a
として連通するとともに、パイロット圧管路32b を経て
選択弁としてのシャトル弁33の一方の入口に連通し、こ
のシャトル弁33の出口をパイロット圧管路34により主制
御弁13の一方のパイロット圧作用部13a に連通する。
【0022】主パイロット弁31から引出された他方のパ
イロット圧管路35は、主制御弁13の他方のパイロット圧
作用部13b に直接連通する。主パイロット弁31に対する
パイロット圧供給回路は省略する。
【0023】同様に、オペレータによりレバーまたはペ
ダルなどを介し手動操作される従パイロット弁41から引
出された一方のパイロット圧管路42および他方のパイロ
ット圧管路43を従制御弁23のスプール両端部にあるパイ
ロット圧作用部23a ,23b にそれぞれ連通する。
【0024】前記主パイロット弁31および従パイロット
弁41は、建設機械のレバーまたはペダルなどで手動操作
される減圧比例弁であり、リモコン弁などとも呼称され
ている。
【0025】さらに、前記パイロット圧管路42,43をシ
ャトル弁44の二つの入口にそれぞれ連通し、このシャト
ル弁44の出口をパイロット圧管路45により前記選択弁と
してのシャトル弁33の他方の入口に連通する。従パイロ
ット弁41に対するパイロット圧供給回路も省略する。
【0026】次に、この図1に示された実施例にて主回
路の作用を説明する。
【0027】主パイロット弁31が操作されて管路32にパ
イロット圧が発生すると、そのパイロット圧はシャトル
弁33を経て主制御弁13の一方のパイロット圧作用部13a
に導かれ、主制御弁13をA室に切換える。このため、油
圧源11からチェック弁12を経て主制御弁13に供給された
作動圧油は管路15に吐出される。この管路15中のパイロ
ット操作形チェック弁17は、前記パイロット圧管路32よ
り管路32a を経て供給された逆止解除用パイロット圧に
より開かれているから、このチェック弁17を経て主アク
チュエータ16のロッド側に圧油が供給され、シリンダヘ
ッド側の作動油は管路14および主制御弁13を経てタンク
Tにドレンされる。
【0028】主パイロット弁31が操作されて管路35にパ
イロット圧が発生すると、そのパイロット圧は主制御弁
13の他方のパイロット圧作用部13b に導かれ、主制御弁
13をB室に切換える。このため、油圧源11からチェック
弁12を経て主制御弁13に供給された作動圧油は管路14よ
り主アクチュエータ16のシリンダヘッド側に供給され、
ロッド側の作動油はチェック弁17、管路15および主制御
弁13を経てタンクTにドレンされる。
【0029】次に、この図1に示された実施例にて従回
路の作用を説明する。
【0030】主パイロット弁31が操作されることなく、
従パイロット弁41が操作されて管路42にパイロット圧が
発生すると、従制御弁23はa室に切換わり、また、管路
43にパイロット圧が発生すると、従制御弁23はb室に切
換わる。
【0031】同時に、管路42,43のいずれにパイロット
圧が発生した場合でも、そのパイロット圧がシャトル弁
44を経て管路45に導かれ、この管路45よりシャトル弁33
および管路34を経て主制御弁13の一方のパイロット圧作
用部13a に導かれ、主制御弁13をA室に切換える。この
ため、油圧源11からチェック弁12を経て主制御弁13に供
給された作動圧油は管路15に吐出される。
【0032】このとき、主パイロット弁31から管路32に
発生するパイロット圧はないので、管路15中のパイロッ
ト操作形チェック弁17は、本来の逆止機能により主制御
弁13から主アクチュエータ16への圧油供給を遮断する。
【0033】このため、主制御弁13から管路15に吐出さ
れた作動圧油は、分岐管路21および絞り22を経て従制御
弁23に供給され、従制御弁23のa室を経て従アクチュエ
ータ26のロッド側へ、または従制御弁23のb室を経てシ
リンダヘッド側へ供給されることになる。
【0034】このように、従パイロット弁41は、もとも
と従回路を制御するためのものであるが、主回路が使用
されていないときは、その主回路の主制御弁13にも作用
して、主回路の油圧源11より発生した作動圧油をパイロ
ット操作形チェック弁17の手前より取出して従制御弁23
に供給させることができる。
【0035】以上のように、図1の第1実施例は、主制
御弁13と従制御弁23とを同時に操作しないことを前提と
するものであるが、両弁13,23を同時操作するおそれの
あるときは、次の図2に示される第2実施例によるとよ
い。
【0036】次に、図2は本発明の第2実施例を示す。
なお、図1に示された第1実施例と同様の部分には同一
符号を付して、その説明を省略する。
【0037】主制御弁13と主アクチュエータ16との間の
二つの管路14,15にそれぞれパイロット圧作動式弁とし
てのパイロット操作形チェック弁17a ,17b を介在さ
せ、主制御弁13とこれらのチェック弁17a ,17b との間
の管路14,15からそれぞれ分岐管路21a ,21b を引出
し、これらの分岐管路21a ,21b をシャトル弁21c の二
つの入口に連通し、シャトル弁21c の出口より引出した
管路21d に絞り22を介して前記従制御弁23の給油ポート
を連通する。
【0038】このように、両方の管路14,15にパイロッ
ト操作形チェック弁17a ,17b が設けられ、いずれの管
路14,15からもシャトル弁21c を介して主回路の作動圧
油を従回路へ取出せるようにしたから、主パイロット弁
31の一方のパイロット圧管路32および他方のパイロット
圧管路35を、図2に示されるように図1の実施例と逆に
してもさしつかえない。
【0039】さらに、従パイロット弁41のシャトル弁44
から選択弁としてのシャトル弁33に至る管路45a ,45b
中に主パイロット圧優先弁としてのパイロット式切換弁
51を介在させる。そして、主パイロット弁31のパイロッ
ト圧管路32,35にシャトル弁52の二つの入口を連通し、
このシャトル弁52の出口から引出されたパイロット圧管
路53を、前記パイロット式切換弁51のスプールの一端部
に対し設けられたパイロット圧作用部51a に連通する。
【0040】このパイロット式切換弁51は、主パイロッ
ト弁31よりパイロット圧管路32,35のいずれか一方にパ
イロット圧が発生すると、シャトル弁52および管路53を
経てパイロット圧作用部51a に導かれたパイロット圧に
よりスプリング51b に抗して切換り、従パイロット弁41
からの管路45a を遮断するとともに、シャトル弁33への
管路45b をタンクTへ連通して消圧する。
【0041】この優先弁としてのパイロット式切換弁51
は、主パイロット弁31および従パイロット弁41を同時操
作しない場合は必要ないが、それらを同時操作するおそ
れがあり、それを防止したい場合は必要となり、主パイ
ロット弁31を従パイロット弁41よりも優先して機能させ
る。
【0042】次に、この図2に示された実施例の作用を
説明する。
【0043】主パイロット弁31が操作されてパイロット
圧管路35にパイロット圧が発生すると、そのパイロット
圧は主制御弁13のパイロット圧作用部13a に導かれ、主
制御弁13をA室に切換える。このため、油圧源11からチ
ェック弁12を経て主制御弁13に供給された作動圧油は管
路15に吐出される。この管路15中のパイロット操作形チ
ェック弁17a は、前記パイロット圧管路35より管路35a
を経て供給された逆止解除用パイロット圧により開かれ
ているから、このチェック弁17a を経て主アクチュエー
タ16のロッド側に供給され、シリンダヘッド側の作動油
はチェック弁17b 、管路14および主制御弁13を経てタン
クTにドレンされる。
【0044】一方、主パイロット弁31が反対側に操作さ
れて管路32にパイロット圧が発生すると、そのパイロッ
ト圧はシャトル弁33を経て主制御弁13のパイロット圧作
用部13b に導かれ、主制御弁13をB室に切換える。この
ため、油圧源11からチェック弁12を経て主制御弁13に供
給された作動圧油は管路14に吐出される。この管路14中
のパイロット操作形チェック弁17b は、前記パイロット
圧管路32より管路32aを経て供給された逆止解除用パイ
ロット圧により開かれているから、このチェック弁17b
を経て主アクチュエータ16のシリンダヘッド側に圧油が
供給され、ロッド側の作動油はチェック弁17a 、管路15
および主制御弁13を経てタンクTにドレンされる。
【0045】このように、主パイロット弁31が操作され
ているときは、その操作方向がいずれの方向であっても
シャトル弁52を経てパイロット管路53に生じたパイロッ
ト圧によりパイロット式切換弁51が切換わり、従パイロ
ット弁41からシャトル弁44を経て管路45a に供給された
パイロット圧がこの切換弁51にて遮断されシャトル弁33
に作用しないから、主パイロット弁31から発生した主パ
イロット圧のみがシャトル弁33などを経て主制御弁13に
作用し、この主制御弁13により主アクチュエータ16を優
先的に制御できる。
【0046】このとき、従パイロット弁41は、主制御弁
13を制御することはできないが従制御弁23を制御するこ
とは可能であるから、主回路の管路14または15からシャ
トル弁21c などを経て取出された作動圧油を従制御弁23
により制御して、従アクチュエータ26を駆動することが
できる。但し、絞り22があるため、この従アクチュエー
タ26の作動は二次的である。
【0047】また、主パイロット弁31が操作されること
なく、従パイロット弁41のみが操作されて管路42または
43にパイロット圧が発生すると、従制御弁23が切換わる
とともに、管路42,43のいずれかに発生したパイロット
圧がシャトル弁44を経て管路45a に導かれ、スプリング
リターン状態にある切換弁51および管路45b よりシャト
ル弁33およびパイロット管路34を経て主制御弁13のパイ
ロット圧作用部13b に導かれ、主制御弁13をB室に切換
える。
【0048】このため、油圧源11からチェック弁12を経
て主制御弁13に供給された作動圧油は管路14に吐出さ
れ、このとき主パイロット弁31から管路32,32a に発生
するパイロット圧はないので、管路14中のパイロット操
作形チェック弁17b は、本来の逆止機能により主制御弁
13から主アクチュエータ16への圧油供給を遮断してい
る。そのため、主制御弁13から管路14に吐出された作動
圧油は、分岐管路21b 、シャトル弁21c 、管路21d およ
び絞り22を経て従制御弁23に供給され、この従制御弁23
により方向制御されて従アクチュエータ26を駆動する。
【0049】このように、従パイロット弁41は、もとも
と従回路を制御するためのものであるが、主回路が使用
されていないときは、その主回路の主制御弁13にも作用
して、主回路の油圧源11より発生した作動圧油をパイロ
ット操作形チェック弁17b の手前より取出して従制御弁
23に供給させることができる。
【0050】なお、図1または図2に示された実施例に
おいて、前記選択弁は、シャトル弁33に限定されるもの
ではなく、例えば内部パイロット方式の3ポート2位置
切換弁などにしてもよい。さらに、前記パイロット圧作
動式弁は、パイロット操作形チェック弁17,17a ,17b
に限定されるものではなく、例えば、通常のチェック弁
と外部パイロット方式の2ポート2位置切換弁とを並列
接続したものなどでもよい。
【0051】次に、図1の第1実施例および図2の第2
実施例において、点線で示された回路はパイロット油圧
回路であるが、前記主制御弁13や従制御弁23として電磁
比例弁または電磁切換弁などを使用する場合は、点線で
示される回路を電気回路とすることもできる。
【0052】図3は、その油圧回路および電気回路に共
通の回路を示す。なお、この図3の回路は、図2の第2
実施例に全て表わされているから、図2と同一符号を付
して、その説明を簡略化する。
【0053】図3にて、点線で示される回路を電気回路
とする場合を説明すると、主パイロット弁に代わる主操
作部31および従パイロット弁に代わる従操作部41とし
て、レバーまたはペダルなどにポテンショメータなどの
操作位置検出器を設け、主制御弁13としての電磁比例弁
および従制御弁23としての電磁切換弁は、作動信号作用
部としてのソレノイドに作動信号としての電流の供給を
受けて作動する。
【0054】さらに、主操作部31および従操作部41から
供給された作動信号のいずれか一方を主制御弁13の作動
信号作用部に導くオア回路33と、このオア回路33を経て
導かれた作動信号により作動した主制御弁13から主アク
チュエータ16に作動油が出力される管路14中に設けら
れ、この管路14を主操作部31から作動信号が供給された
ときのみ開通するアンド回路17とを、それぞれ論理素子
などで構成する。
【0055】さらに、従操作部41からオア回路33に至る
回路中に、主操作部31から発生した主作動信号により従
操作部41からオア回路33に供給される従作動信号を遮断
して主回路を優先させる主回路優先回路51を電子回路な
どにより構成する。
【0056】次に、この図3に示された第3実施例の作
用を説明する。
【0057】主回路では、主操作部31から供給される作
動信号にて主制御弁13を作動し、この主制御弁13により
油圧源11から供給された作動圧油を方向および絞り制御
して主アクチュエータ16を駆動する。また、従回路で
は、前記主制御弁13とアンド回路17との間の管路14から
分岐管路21を経て引出された作動圧油を従制御弁23に供
給し、この従制御弁23を従操作部41から供給される作動
信号にて方向制御して従アクチュエータ26を駆動する。
【0058】主操作部31および従操作部41はいずれか一
方を操作して、作動信号をオア回路33より主制御弁13の
作動信号作用部に導く。すなわち、主操作部31が操作さ
れたときは、この主操作部31から供給された作動信号に
より主制御弁13が作動され、そのとき、主制御弁13から
主アクチュエータ16への管路14中に設けられたアンド回
路17は、主操作部31から供給された作動信号により開通
する。
【0059】一方、従操作部41のみが操作されたとき
も、従操作部41から優先回路51およびオア回路33を経て
供給された作動信号により主制御弁13が作動され、その
とき、アンド回路17は開通しないから、主制御弁13から
管路14に出力された作動油は主アクチュエータ16に供給
されることなく分岐管路21より従制御弁23に供給され、
この従制御弁23を経て従アクチュエータ26に供給され
る。
【0060】また、主操作部31から信号ライン35に作動
信号が発生し、主制御弁13から管路15に作動圧油が出力
されているときは、優先回路51が働いて従操作部41より
出力された作動信号を遮断するから、この作動信号がオ
ア回路33を経て主制御弁13に作用することはない。
【0061】以上のように、油圧ショベルに予備標準品
として装着されている予備PTO弁またはATT弁など
と呼ばれているアタッチメント用の主制御弁13は、油圧
ショベルの油圧性能を最大限に引出せるように準備され
ており、また、アタッチメントの種類は多数あるが、最
大流量の必要な制御系は1アタッチメントに1系統が一
般的であり、このような実態に鑑み、主制御弁13の制御
系はそのまま大油量制御用として利用するとともに、そ
の1ポートを別置PTO弁またはマルチ弁などと呼ばれ
ている従制御弁23の油圧源ポートとして利用する。
【0062】これにより、従制御弁への配管工事は、図
4(A)に示された主制御弁との並列配置方式に比べて
後付け工事が容易である。一方、主制御弁13がロードセ
ンシング方式であっても、この主制御弁13を通過した圧
油が従制御弁23の油圧源として供給されるので、全体シ
ステムを考慮する必要がない利点もある。
【0063】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、選択弁お
よびパイロット圧作動式弁により主パイロット弁および
従パイロット弁が主制御弁を共用するから、主制御弁が
有する本来の制御機能を有効に利用して主制御弁により
主アクチュエータを大油量制御できるとともに、主制御
弁の出力ポートを従制御弁の油圧源ポートとしてここよ
り分岐管路を簡単に引出すこともでき、従制御弁の後付
け工事を容易に行うことができる。
【0064】請求項2記載の発明によれば、主パイロッ
ト弁と従パイロット弁を同時に操作した場合であって
も、主パイロット圧優先弁により主パイロット弁の操作
を優先でき、主アクチュエータの確実な動作制御を確保
できる。
【0065】請求項3記載の発明によれば、オア回路お
よびアンド回路により主操作部および従操作部が主制御
弁を共用するから、主制御弁が有する本来の制御機能を
有効に利用して主制御弁により主アクチュエータを大油
量制御できるとともに、主制御弁の出力ポートを従制御
弁の油圧源ポートとして利用して、従制御弁の後付け工
事を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の油圧回路の第1実施例を示す回路図で
ある。
【図2】本発明の油圧回路の第2実施例を示す回路図で
ある。
【図3】本発明の油圧回路の第3実施例を示す回路図で
ある。
【図4】(A)は従来の別置弁設置例を示す回路図、
(B)はその他の別置弁設置例を示す回路図である。
【符号の説明】
13 主制御弁 16 主アクチュエータ 17 パイロット圧作動式弁またはアンド回路 21 分岐管路 23 従制御弁 26 従アクチュエータ 31 主パイロット弁または主操作部 33 選択弁またはオア回路 41 従パイロット弁または従操作部 51 主パイロット圧優先弁または主回路優先回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主パイロット弁から供給されるパイロッ
    ト圧にて作動される主制御弁により主アクチュエータを
    駆動制御する主回路に対し、従パイロット弁から供給さ
    れるパイロット圧にて作動される従制御弁により従アク
    チュエータを駆動制御する従回路が設けられた油圧回路
    において、 主パイロット弁および従パイロット弁から供給されたパ
    イロット圧のいずれか一方を主制御弁のパイロット圧作
    用部に導く選択弁と、 この選択弁を経て導かれたパイロット圧により作動した
    主制御弁から主アクチュエータに作動油が出力される管
    路中に設けられ、この管路を主パイロット弁からパイロ
    ット圧が供給されたときのみ開通するパイロット圧作動
    式弁と、 前記主制御弁とパイロット圧作動式弁との間の管路から
    分岐されて従制御弁に作動油を供給する分岐管路とを具
    備したことを特徴とする油圧回路。
  2. 【請求項2】 従パイロット弁から選択弁に至る回路中
    に、主パイロット弁から発生した主パイロット圧により
    従パイロット弁から選択弁に供給されるパイロット圧を
    消圧する主パイロット圧優先弁を設けたことを特徴とす
    る請求項1記載の油圧回路。
  3. 【請求項3】 主操作部から供給される作動信号にて作
    動される主制御弁により主アクチュエータを駆動制御す
    る主回路に対し、従操作部から供給される作動信号にて
    作動される従制御弁により従アクチュエータを駆動制御
    する従回路が設けられた油圧回路において、 主操作部および従操作部から供給された作動信号のいず
    れか一方を主制御弁の作動信号作用部に導くオア回路
    と、 このオア回路を経て導かれた作動信号により作動した主
    制御弁から主アクチュエータに作動油が出力される管路
    中に設けられ、この管路を主操作部から作動信号が供給
    されたときのみ開通するアンド回路と、 前記主制御弁とアンド回路との間の管路から分岐されて
    従制御弁に作動油を供給する分岐管路とを具備したこと
    を特徴とする油圧回路。
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