JPH08158273A - タイヤ用のコード - Google Patents

タイヤ用のコード

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Publication number
JPH08158273A
JPH08158273A JP6315874A JP31587494A JPH08158273A JP H08158273 A JPH08158273 A JP H08158273A JP 6315874 A JP6315874 A JP 6315874A JP 31587494 A JP31587494 A JP 31587494A JP H08158273 A JPH08158273 A JP H08158273A
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Japan
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cord
core
filament
inner sheath
sheath
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JP6315874A
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Shoji Kono
昌次 河野
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Sumitomo Rubber Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Rubber Industries Ltd
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Publication date
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  • Ropes Or Cables (AREA)
  • Tires In General (AREA)
  • Wire Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】フィラメント間へのゴムの浸透性を高めてコー
ドの耐腐蝕性を向上するとともに、耐疲労性を高め、か
つコードの強力に比してコードの径を小径化できタイヤ
の軽量化を促進しうる. 【構成】3本のコアフィラメント2を撚り合わせてなる
コア3と、このコア3の周回で7〜9本の内シースフィ
ラメント4を撚り合わせた内シース5と、この内シース
5の周回で12〜15本の外シースフィラメント6を撚
り合わせた外シース7とを具える.コアフィラメント2
及び内、外フィラメント4、6の撚り合わせ方向は同
一、しかも前記内シース5の撚りピッチ長さP2は、コ
ア3の撚りピッチ長さP1の1.05〜1.50倍、か
つ外シース7の撚りピッチ長さP3は、前記内シース5
の撚りピッチ長さP2の1.05〜1.50倍としてい
る.

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フィラメント間へのゴ
ムの浸透性を高めることにより、コードの腐蝕を防ぎ耐
久性を向上し、かつ耐疲労性を高めるとともに、コード
の強力に比してコードの径を小径化でき、これによって
タイヤの軽量化を促進しうるタイヤ用のコードに関す
る。
【0002】
【従来の技術】スチールを用いたタイヤ用のコードとし
ては、 (1)できるだけコンパクトな構造、即ちできるだけコ
ード径を小さくすること 例えばベルト層、カーカス、フィラ等の補強層形成用と
して用いるときには、タイヤの軽量化を促進するため、
これらの補強層を薄く仕上げなければならず、その為に
もコードの小径化が必要となる。
【0003】(2)コードの強力を高めること コンパクトな構造でかつ強力が高ければ、タイヤの軽量
化がより促進しうる。
【0004】(3)耐疲労性の向上 使用によるスチールコードの強力の低下の一因としてフ
レッティング(コードを形成するフィラメント間に相対
的な繰返し微少滑りが生じて摩耗する現象)がある。こ
のフレッティングはコードの撚り構造が、複撚りよりも
層撚り、更にバンチド撚り(集束撚り)の順に小さくな
り、この順に耐疲労性が向上する。
【0005】(4)ゴム浸透性の向上 例えば3層撚りのコードにおいてコア及び内、外シース
間の間隙にゴムが充分に浸透せず空洞が生じた場合に
は、この空洞を通って水分が移動し、結果としてフィラ
メントに錆が発生する。
【0006】(5)生産性の向上 簡単なコード構成であるほど生産コストが低減する。
【0007】(6)安定した撚り 前述のゴム浸透性の向上を図るため、フィラメントの一
部に型づけしたフィラメントを用いたものもあるが、こ
のような型づけされたフィラメントは、型づけされない
フィラメントよりも長いため、コードに力が作用した場
合には、型づけされないフィラメントの荷重負担が増す
こととなり、コードの強度は低下することとなる。 以上の6つの要件をすべて充足しなければならない。
【0008】これらの6つの要件中、バンチド撚りされ
たコードは、前述の(1)、(2)、(3)、(5)、
(6)項を充足するものの(4)項のゴム浸透性に劣
る。
【0009】発明者は、バンチドコードをベースとし
て、ゴム浸透性を高めるべく研究、試作を重ねた結果、
コア及び内、外シース間にゴムを一定間隔で浸透させる
ことにより、前述のすべての要件を充足しうることを見
出し本発明を完成させたのである。
【0010】本発明は、ゴムの浸透性を高めることによ
って、コードの耐久性を向上するとともに、高い耐疲労
性を有ししかもコードの小径化を可能としタイヤの軽量
化を促進しうるタイヤ用のコードの提供を目的としてい
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明のタイヤ用のコードは、3本のスチールから
なるコアフィラメントを撚り合わせてなるコアと、この
コアの周回で7〜9本のスチールからなる内シースフィ
ラメントを前記コアの撚り合わせの向きと同じ向きに撚
り合わせることにより形成された内シースと、この内シ
ースの周回で12〜15本のスチールからなる外シース
フィラメントを前記コアの撚り合わせの向きと同じ向き
に撚り合わせることにより形成された外シースとを具え
るとともに、前記内シースの撚りピッチ長さP2は、コ
アの撚りピッチ長さP1の1.05〜1.50倍、かつ
外シースの撚りピッチ長さP3は、前記内シースの撚り
ピッチ長さP2の1.05〜1.50倍としている。
【0012】
【作用】3本のコアフィラメントからなるコアと、その
周囲に7〜9本の内シースフィラメントからなる内シー
スと、その周囲にさらに12〜15本の外シースフィラ
メントからなる外シースとを具えている。コア・シース
構成では、フィラメントの集束が容易かつ確実になし得
るため、コードの小径化が可能となり、これによって本
発明のタイヤ用のコードをタイヤの補強部材として用い
る場合には、打込数を減じることが可能となり、タイヤ
の軽量化を促進しうる。
【0013】前記コアと内シースと外シースは、各フィ
ラメントを撚り合わす際、その撚りの方向を同じ向きと
するとともに、コア及び内、外シースの各撚りピッチ長
さP1、P2、P3を1.05〜1.50倍の範囲で内
から外に向かって順次高めている。このように本発明に
おいては、コアと内シース、及び内シースと外シースと
の間で撚りピッチ長さの差を極度に少なくするととも
に、コアと内シース、及び内シースと外シースとの間で
撚りピッチの長さを確実に違えている。
【0014】従って、フィラメントが集束されかつ同一
ピッチで撚られたバンチドタイプのコードに比して、コ
アと内シースと外シースとの間で応力の分散が行われて
強力の向上を図りうる。しかも各撚りピッチ長さP1、
P2、P3が内から外に順次高められているため、コー
ド単位長さ当たりのコアフィラメントと内、外シースフ
ィラメントとが接近することにより各フィラメントの応
力の分担が平準化され破断時におけるコードの強力を高
めることができる。
【0015】なお外側の撚りピッチ長さが内側の撚りピ
ッチ長さの1.05倍未満となれば、フィラメント間で
の応力の分担が不均衡となり破断時の強力が低下する一
方、1.50倍をこえるとフレッティングを充分に抑制
しえず耐疲労性に劣ることとなる。
【0016】前述の如くコアと内シース、及び内シース
と外シースとの間で撚りピッチ長さを1.05〜1.5
0倍の範囲で順次高めることによって、最密充填構造の
3+9+15構造(コアフィラメントが3本、内シース
フィラメントが9本、外シースフィラメントが15本の
構造)であっても図3に示すように一定長さ毎にコアと
内シース、及び内シースと外シースとが相対回転するた
め、コード構造に部分的に不安定部分が生じ、この不安
定な部分においてゴムが充填され空気や水分の流通を阻
止する。これによってフィラメントの錆の伝播を防ぐこ
とができ、コードの腐蝕に起因するコードの破断を防止
することができる。
【0017】さらに、各撚りピッチ長さの差が僅少であ
るため、コードの撚り構造としては、バンチドタイプに
近く、このような撚り構造とすることによって、層撚り
されたコード及び複数撚りされたコードに比して生産が
容易となり、コストダウンを図りうる。
【0018】また前記コアフィラメントの直径は、前記
内シースフィラメントの直径の0.8倍以上かつ1.0
倍以下、しかも前記内シースフィラメントの直径は、前
記外シースフィラメントの直径と等しいことが好まし
い。1.0倍をこえると仕上りコード径が大きくなり、
又コード径に対するコード重量が大となる。スチールコ
ードは、一般にコア側を柔軟にシース側を剛直にするの
であり、このためにコアフィラメントを細くしている。
その理由としては、細いフィラメントの方が加工度が高
く、その結果フィラメントは硬くなるからであり、その
効果によりコアとシース間でフレッティングが発生した
場合に細いフィラメントを用いて形成したコア側にフレ
ッティングが少なく、シース側においてフレッティング
が発生する。これにより細いコアフィラメントが先にフ
レッティングにより切断するのを防止しているのであ
る。
【0019】又コアフィラメントの直径が内シースフィ
ラメントの直径の0.8倍未満となればコード全体の強
度低下が著しく、さらにはコアフィラメントが細くなり
すぎる結果、フレッティングによる耐疲労性の低下が生
じる。
【0020】このように本願発明は、前記した各構成が
有機的に結合しかつ一体化することによって、ゴムの浸
透性を高めコードの腐蝕を防ぎ耐久性を高めるととも
に、高い耐疲労性を有し、しかもコードの小径化を可能
としタイヤの軽量化を促進しうる。
【0021】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面に基づき説明す
る。図においてタイヤ用のコード1(以下コード1とい
う)は、3本のコアフィラメント2…を撚り合わされて
形成されたコア3と、このコア3の周りで7本以上かつ
9本以下の内シースフィラメント4…を撚り合わされる
ことにより形成された内シース5と、さらにこの内シー
ス5の周りで12本以上かつ15本以下の外シースフィ
ラメント6…を撚り合わされることにより形成された外
シース7とからなる。
【0022】これらのコアフィラメント2及び内、外シ
ースフィラメント4、6は、何れも鋼線材を線引きする
ことによって得られる本例では、0.20〜0.40mm
のスチールの細線によって形成される。又コアフィラメ
ント2の撚りの向き、内シースフィラメント4の撚りの
向き、及び外シースフィラメント6の撚りの向きは夫々
同じ方向としている。
【0023】又コアフィラメント2は、本例では、その
直径DCを内シースフィラメント4の直径DS1の0.
8倍以上かつ1.0倍以下、即ちコアフィラメント2の
直径DCを内シースフィラメント4の直径DS1と同等
又はそれ以下に設定するとともに、内シースフィラメン
ト4の直径DS1と外シースフィラメント6の直径DS
2とを等しくしている。
【0024】このように形成することにより、コード1
を形成するコアフィラメント2…、内シースフィラメン
ト4…、及び外シースフィラメント6…は、各フィラメ
ント間の間隙が非常に少ない細密充填構造にほぼ近い構
造で集束される。
【0025】なお、図1、2に示す本実施例において
は、内シース5は9本の内シースフィラメント4…、外
シース7は15本の外シースフィラメント6…によって
構成されるとともに、コアフィラメントの直径DCと
内、外シースフィラメント4、6の各直径DS1、DS
2とは同径として形成している。又外シース7にはラッ
ピングコードを設けることなく、略等長の外シースフィ
ラメント6…のみによって形成されている。なお、ラッ
ピングコードが存在しない場合には、ラッピングコード
によるフレッティングがなくなり、コード耐久性が向上
する.
【0026】又コード1は、前記内シース5の撚りピッ
チ長さP2を、コア3の撚りピッチ長さP1の1.05
〜1.50倍、かつ外シース7の撚りピッチ長さP3
を、内シース5の撚りピッチ長さP2の1.05〜1.
50倍としている。
【0027】このようにコア3と内、外シース5、7と
の撚りピッチに僅少差を与えることにより、コード1の
長手方向に対してコア3と内シース5、及び内シース5
と外シース7とは夫々相対回転することになる。
【0028】なお図3の(A)〜(D)に、コア3と内
シース5との間の相対回転を代表して示す。図3の内フ
ィラメント4aに着目することにより明確なように、内
シース5は、図3の(A)から(D)に移行するにつれ
て、コア3の周りを例えば左廻りに相対回転し、この時
コアフィラメント2と内シースフィラメント4との間に
は、部分的な間隙Gが長手方向に対して断続的に生じる
こととなる.なお内シース5と外シース7の間にも同様
の相対回転が発生し、部分的な間隙Gが長手方向に対し
て断続的に形成される。この間隙Gにトッピングゴムが
浸透することによって、空気の透過が遮断され、各フィ
ラメント2、4、6の腐蝕の発生が防止されるととも
に、さらにコア3と内シース5との間、及び内シース5
と外シース7との間の接着力が夫々高まることによっ
て、コア抜けによるコードの破損を防ぎ耐久性の向上も
図りうるのである。
【0029】しかも内シース5の撚りピッチ長さP2が
コア3の撚りピッチ長さP1よりも前記した如く若干
大、かつ外シース7の撚りピッチ長さP3が内シース5
の撚りピッチ長さP2よりも若干大であることにより、
完成されたコード1の単位長さ当たりについて、コアフ
ィラメント2のフィラメント長さと内、外シースフィラ
メント4、6のフィラメント長さが略等しくなり、破断
時におけるコード強力が一層高まる。
【0030】このように形成されたコード1は例えば図
4に示すように、平行に配列するとともにトッピングゴ
ム11により被覆することによりカーカス形成用のカー
カスプライ、ベルト層形成用のベルトプライなどのプラ
イ12、さらには例えばビード部を補強する補強層など
のタイヤ構造体を形成するコードとして好適に採用する
ことができる。
【0031】
【具体例】図1、2に示す構成を有するスチールコード
について表1に示す仕様で試作する(実施例1〜4)と
ともに、その性能についてテストを行った。なお本願構
成以外のコード(比較例1〜5)についても併せてテス
トを行いその性能を比較した。
【0032】テスト条件は次の通り。 1)ゴムの浸透性 試供コードを用いたタイヤ構造体を具えるタイヤを製作
し、そのタイヤからコードをトッピングゴムが付着した
状態で取出す。このゴム付きコードをトルエンに浸漬し
48時間経過した後、膨潤したトッピングゴムを除去し
かつコードを各フィラメント2…に分解するとともに、
トッピングゴムとコードとの接触部分を長さ略5cmに亘
り目視にて測定する。この測定部分において、接触部分
の面積が全面積に対して占める比率をもって浸透性とす
る。
【0033】2)コアの抜け性 図5に示すように (a)完成されたタイヤの当該コードを使用している補
強層から、測定対象コードとそのコードの前後2本を含
む5本のコード部分(長さ約60mm)をトッピングゴム
とともに剥がして試料を作る。 (b)対象コードは、その上部のトッピングゴム及び内
外、シースをほぐしてコアを露出させる。又下チャック
側のコードは、測定時に切り落とす。 (c)露出したコアを上チャックで挟む。 (d)測定対象コードの測定部分の長さは15mm。当該
15mmの測定対象部分はコアフィラメント、トッピング
ゴムが存在する。 (e)測定対象部分15mmの下側を切断する。 (f)試料の下側を下チャックで挟み、上下に引っ張っ
ていく。 (g)試験は、以下の状態が発生した時点で終了する。 コアが抜ける。このときの引っ張り力が評価結果と
なる。 コアが切れる。 測定対象コードとその横のコード間のトッピングゴ
ムが破れる。
【0034】表1に示す値は、前記(g)項の終了時点
における引張力の値を比較例1を1とした指数で表示し
た。数値が大きいほどコアの抜けが起こりにくいことを
示す。
【0035】3)耐疲労性 各試供コードをタイヤサイズが10.00R20 14
PRのタイヤのカーカスコードとして使用し、製造した
タイヤを、2−2・D車の後輪に装着し、15万km走行
した後にそのカーカスコードを取出し、目視によりフレ
ッティングの発生状態を調査した。なお評価は5点法に
よりランクした。ランクは次の通り。 1点 … 図6(A)(フィラメントの表面にフレッテ
ィングが浅く付いている) 2点 … 図6(B)(フィラメントの1/4未満が摩
損) 3点 … 図6(C)(フィラメントの1/4が摩損) 4点 … 図6(D)(フィラメントの1/4〜1/3
が摩損) 5点 … 図6(E)(フィラメントの1/3が摩損) テスト結果を表1に示す。
【0036】
【表1】
【0037】テスト結果、各実施例のものは、それと比
較対象となる各比較例のものに比してコードの断面積は
略同一であるにもかかわらず、耐疲労性が向上し、ゴム
の浸透性、コアの抜け性も良好であることが確認出来
た。
【0038】
【発明の効果】本発明のタイヤ用のコードは、叙上の如
く構成しているため、コード構造に部分的に不安定部分
が形成されゴムの浸透性が高まり、コードの腐蝕を防ぎ
耐久性を高めるとともに、耐疲労性が向上し、しかもコ
ードの小径化が可能となるため、タイヤの軽量化を促進
しうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す正面図である。
【図2】その断面図である。
【図3】(A)〜(D)はコードの長さ方向に対してフ
ィラメントの配置が移動する状態を示す断面図である。
【図4】コードをタイヤ部材として用いた一例を示す斜
視図である。
【図5】コアの抜け性のテスト方法を略示する正面図で
ある。
【図6】(A)〜(E)はフレッティングの各評価段階
におけるフレッティングの状態を示すフィラメントの形
状を表す図面代用写真である。
【符号の説明】
2 コアフィラメント 3 コア 4 内シースフィラメント 5 内シース 6 外シースフィラメント 7 外シース DC コアフィラメントの直径 DS1 内シースフィラメントの直径 DS2 外シースフィラメントの直径
【手続補正書】
【提出日】平成7年11月2日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す正面図である。
【図2】その断面図である。
【図3】(A)〜(D)はコードの長さ方向に対してフ
ィラメントの配置が移動する状態を示す断面図である。
【図4】コードをタイヤ部材として用いた一例を示す斜
視図である。
【図5】コアの抜け性のテスト方法を略示する正面図で
ある。
【図6】(A)〜(E)はフレッティングの各評価段階
におけるフレッティングの状態を示す繊維の形状を表す
図面代用写真である。
【符号の説明】 2 コアフィラメント 3 コア 4 内シースフィラメント 5 内シース 6 外シースフィラメント 7 外シース DC コアフィラメントの直径 DS1 内シースフィラメントの直径 DS2 外シースフィラメントの直径
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図4】
【図3】
【図5】
【図6】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】3本のスチールからなるコアフィラメント
    を撚り合わせてなるコアと、このコアの周回で7〜9本
    のスチールからなる内シースフィラメントを前記コアの
    撚り合わせの向きと同じ向きに撚り合わせることにより
    形成された内シースと、この内シースの周回で12〜1
    5本のスチールからなる外シースフィラメントを前記コ
    アの撚り合わせの向きと同じ向きに撚り合わせることに
    より形成された外シースとを具えるとともに、前記内シ
    ースの撚りピッチ長さP2は、コアの撚りピッチ長さP
    1の1.05〜1.50倍、かつ外シースの撚りピッチ
    長さP3は、前記内シースの撚りピッチ長さP2の1.
    05〜1.50倍としたことを特徴とするタイヤ用のコ
    ード。
  2. 【請求項2】前記コアフィラメントの直径は、前記内シ
    ースフィラメントの直径の0.8倍以上かつ1.0倍以
    下、しかも前記内シースフィラメントの直径は、前記外
    シースフィラメントの直径と等しいことを特徴とする請
    求項1記載のタイヤ用のコード。
JP6315874A 1994-10-28 1994-11-24 タイヤ用のコード Pending JPH08158273A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6315874A JPH08158273A (ja) 1994-11-24 1994-11-24 タイヤ用のコード
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100483499B1 (ko) * 2002-11-20 2005-04-15 한국타이어 주식회사 타이어 스틸 코드

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