JPH08127987A - タイヤ用のコード - Google Patents
タイヤ用のコードInfo
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Classifications
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- D07B—ROPES OR CABLES IN GENERAL
- D07B1/00—Constructional features of ropes or cables
- D07B1/06—Ropes or cables built-up from metal wires, e.g. of section wires around a hemp core
- D07B1/0606—Reinforcing cords for rubber or plastic articles
- D07B1/062—Reinforcing cords for rubber or plastic articles the reinforcing cords being characterised by the strand configuration
- D07B1/0626—Reinforcing cords for rubber or plastic articles the reinforcing cords being characterised by the strand configuration the reinforcing cords consisting of three core wires or filaments and at least one layer of outer wires or filaments, i.e. a 3+N configuration
-
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-
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Landscapes
- Tires In General (AREA)
- Reinforced Plastic Materials (AREA)
- Tyre Moulding (AREA)
- Ropes Or Cables (AREA)
Abstract
腐蝕を防ぎ、耐久性を高めかつ耐疲労性の向上を図ると
ともに、コードの小径化を可能としタイヤの軽量化を促
進する。 【構成】3本のスチールからなるコアフィラメント2を
撚り合わせてなるコア3と、このコアの周回で7本以上
かつ9本以下のスチールからなるシースフィラメント4
を前記コアの撚り合わせの向きと同じ向きに撚り合わさ
ることにより形成されるシース5とを具え、前記シース
の撚りピッチ長さは、コアの撚りピッチ長さの1.05
倍以上かつ1.50倍以下、しかも前記コアフィラメン
トの直径DCを、前記シースフィラメントの直径DSの
0.8倍以上かつ1.0倍以下としている。
Description
ムの浸透性を高めることにより、コードの腐蝕を防ぎ耐
久性を向上し、かつ耐疲労性を高めるとともに、コード
の強力に比してコードの径を小径化でき、これによって
タイヤの軽量化を促進しうるタイヤ用のコードに関す
る。
ては、 (1)出来るだけコンパクトな構造、即ち出来るだけコ
ード径を小さくすること、 例えばベルト層、カーカス、フィラ等の補強層形成用と
して用いるときには、タイヤの軽量化を促進するため、
これらの補強層を薄く仕上げなければならず、その為に
もコードの小径化が必要となる。
化がより促進しうる。
レッティング(コードを形成するフィラメント間に相対
的な繰返し微少滑りが生じて摩耗する現象)がある。こ
のフレッティングはコードが複撚りも層撚り、更にバン
チド撚り(集束撚り)の順に小さくなり、従って、耐疲
労性が向上する。
隙にゴムが充分に浸透せず空洞が生じた場合には、この
空洞を通って水分が移動し、結果としてフィラメントに
錆が発生する。
部に型づけしたフィラメントを用いたものもあるが、こ
のような型づけされたフィラメントは、型づけされない
フィラメントよりも長いため、コードに力が作用した場
合には、型づけされないフィラメントの荷重負担が増す
こととなり、コードの強度は低下することとなる。以上
の6つの要件をすべて充足しなければならない。
たコードは、前述の(1)、(2)、(3)、(5)、
(6)項を充足するものの(4)項のゴム浸透性に劣
る。
て、ゴム浸透性を高めるべく研究、試作を重ねた結果、
コアとシースとの間にゴムを一定間隔で浸透させること
により、前述のすべての要件を充足しうることを見出し
本発明を完成させたのである。
って、コードの耐久性を向上するとともに、高い耐疲労
性を有ししかもコードの小径化を可能としタイヤの軽量
化を促進しうるタイヤ用のコードの提供を目的としてい
る。
ルからなるコアフィラメントを撚り合わせてなるコア
と、このコアの周回で7本以上かつ9本以下のスチール
からなるシースフィラメントを前記コアの撚り合わせの
向きと同じ向きに撚り合わせることにより形成されたシ
ースとを具えるとともに、前記シースの撚りピッチ長さ
は、コアの撚りピッチ長さの1.05倍以上かつ1.5
0倍以下、しかも前記コアフィラメントの直径を、前記
シースフィラメントの直径の0.8倍以上かつ1.0倍
以下としたことを特徴とするタイヤ用のコードである。
なおシースにはラッピングコードが設けないことが好ま
しい。
周囲に7本以上かつ9本以下のシースフィラメントから
なるシースとを具えている。このようなコア・シース構
成では、フィラメントの集束が容易かつ確実になし得る
ため、コードの小径化が可能となり、これによって本発
明のタイヤ用のコードをタイヤの補強部材として用いる
場合には打込数を減じることが可能となり、タイヤの軽
量化を促進しうる。
撚り合わせの際、その撚りの方向を同じ向きとするとと
もに、シースの撚りピッチ長さをコアの撚りピッチ長さ
の1.05倍以上かつ1.50倍以下としている。タイ
ヤ用のコードとして層撚りする場合には一般的には1.
6〜2.3倍の範囲に設定される。しかし本発明におい
ては、シースとコアとの撚りピッチ長さの差を極度に少
なくして、しかも両者の間では撚りピッチの長さを違え
ている。
メントが集束されかつ同一ピッチで撚られたバンチドタ
イプのコードに比してコアとシースの間で応力の分散が
行われて強力の向上を図りうる。しかもシースのピッチ
長さがコアのピッチ長さよりも大であるため、コード単
位長さ当たりのコアフィラメントの長さとシースフィラ
メントの長さとが接近することにより各フィラメントの
応力の分担が平準化され破断時におけるコードの強力を
高めることが出来る。
チ長さの1.05倍未満となれば、フィラメント間での
応力の分担が不均衡となり破断時の強力が低下する一
方、1.50倍をこえると層撚りに近づき耐疲労性に劣
ることとなる。
5〜1.50倍の範囲とすることによって、最密充填構
造の3/9構造(コアフィラメントが3本、シースフィ
ラメントが9本の構造)であっても図3に示すように一
定長さ毎にシースとコアとが相対回転するため、コード
構造に部分的に不安定部分が生じ、この不安定な部分に
おいてゴムが充填され空気の流通を阻止する。これによ
ってコアフィラメントの錆の伝播を防ぐことが出来、コ
ードの腐蝕に起因するコードの破断を防止することが出
来る。
撚りピッチ長さとの差が僅少であるため、コードの撚り
構造としては、バンチドタイプに近く、このような撚り
構造とすることによって、層撚りされたコード及び複数
撚りされたコードに比して生産が容易となり、コストダ
ウンを図りうる。
ラメントの0.8倍以上かつ1.0倍以下としている。
ントの直径の1.0倍をこえると仕上りコード径が大き
くなり、又コード径に対するコード重量が大となる。ス
チールコードは一般にコア側を柔軟にシース側を剛直に
するのであり、このためにコアフィラメントを細くして
いる。その理由としては、細いフィラメントの方が加工
度が高く、その結果フィラメントは硬くなるからであ
り、その効果によりコアとシース間でフレッティングが
発生した場合に細いフィラメントを用いて形成したコア
側にフレッティングが少なく、シース側においてフレッ
ティングが発生する。これにより細いコアフィラメント
が先にフレッティングにより切断するのを防止している
のである。
メントの直径の0.8倍未満となればコード全体の強度
低下が著しく、さらにはコアフィラメントが細くなりす
ぎる結果、フレッティングによる耐疲労性の低下が生じ
る。
有機的に結合しかつ一体化することによって、ゴムの浸
透性を高めコードの腐蝕を防ぎ耐久性を高めるととも
に、高い耐疲労性を有し、しかもコードの小径化を可能
としタイヤの軽量化を促進しうる。
い場合には、ラッピングコードによるフレッティングが
少なくなりコードの耐久性が一層向上する。
る。図においてタイヤ用のコード1(以下コード1とい
う)は、3本のコアフィラメント2…を撚り合わされて
形成されたコア3と、このコア3の周りで7本以上かつ
9本以下のシーズフィラメント4…を撚り合わされるこ
とにより形成されたシース5とからなる。
ィラメント4は、何れも鋼線材を線引きすることによっ
て得られる0.20mm以上かつ0.40mmのスチールの
細線によって形成される。又コアフィラメント2の撚り
の向きとシースフィラメントの撚りの向きとは同じ方向
としている。
シースフィラメント4の直径DSの0.8倍以上かつ
1.0倍以下、即ちコアフィラメント2の直径DCをシ
ースフィラメント4の直径DSと同等又はそれ以下に設
定している。
を形成するコアフィラメント2…及びシースフィラメン
ト4…は、フィラメント間の間隙が非常に少ない細密充
填構造にほぼ近い構造で集束される。
は、シース5は9本のシースフィラメント4…によって
構成されるとともに、コアフィラメントの直径DCとシ
ースフィラメントの直径DSとは同径として形成してい
る。又シース5にはラッピングコードを設けることな
く、略等長のシースフィラメント4…のみによって形成
されている。
さPSを、コア3の撚りピッチ長さPCの1.05倍以
上かつ1.50倍以下としている。このようにシース5
とコア3との撚りピッチに僅少差を与えることにより、
コード1の長手方向に対してシース5とコア3とは図3
の(A)〜(D)に示すように相対回転することにな
る。これによってコード1の長手方向に対してコアフィ
ラメント2とシースフィラメント4との間に部分的な間
隙Gが長手方向に対して断続的に生じることとなり、こ
の間隙Gにトッピングゴムが浸透することによって、空
気の透過が遮断され、各フィラメント2、4の腐蝕の発
生を防止することが出来、さらにコア3とシース5との
間の接着力が高まることによって、コア抜けによるコー
ドの破損を防ぎ耐久性の向上も図りうるのである。
ア5の撚りピッチ長さPCよりも前記した如く若干大で
あることにより、完成されたコード1の単位長さ当たり
について、コアフィラメント2のフィラメント長さとシ
ースフィラメント4のフィラメント長さが略等しくな
り、破断時におけるコード強力が一層高まる。
4に示すように、平行に配列するとともにトッピングゴ
ム11により被覆することによりカーカス形成用のカー
カスプライ、ベルト層形成用のベルトプライなどのプラ
イ12、さらには例えばビード部を補強する補強層など
のタイヤ構造体を形成するコードとして好適に採用する
ことが出来る。
について表1に示す仕様で試作する(実施例1、2及び
11)とともに、その性能についてテストを行った。な
お本願構成以外のコード(比較例1〜5及び11)につ
いても併せてテストを行いその性能を比較した。
し、そのタイヤからコードをトッピングゴムが付着した
状態で取出す。このゴム付きコードをトルエンに浸漬し
48時間経過した後、膨潤したトッピングゴムを除去し
かつコードを各フィラメント2…に分解するとともに、
トッピングゴムとコードとの接触部分を長さ略5cmに亘
り目視にて測定する。この測定部分において、接触部分
の面積が全面積に対して占める比率をもって浸透性とす
る。
強層から、測定対象コードとそのコードの前後2本を含
む5本のコード部分(長さ約60mm)をトッピングゴム
とともに剥がして試料を作る。 (b)対象コードは、その上部のトッピングゴム及びシ
ースをほぐしてコアを露出させる。又下チャク側のコー
ドは、測定時に切り落とす。 (c)露出したコアを上チャックで挟む。 (d)測定対象コードの測定部分の長さは15mm。当該
15mmの測定対象部分はコアフィラメント、トッピング
ゴムが存在する。 (e)測定対象部分15mmの下側を切断する。 (f)試料の下側を下チャックで挟み、上下に引っ張っ
ていく。 (g)試験は、以下の状態が発生した時点で終了する。 コアが抜ける。このときの引っ張り力が評価結果と
なる。 コアが切れる。 測定対象コードとその横のコード間のトッピングゴ
ムが破れる。
における引張力の値を比較例1を1とした指数で表示し
た。数値が大きいほどコアの抜けが起こりにくいことを
示す。
PRのタイヤのカーカスコードとして使用し、製造した
タイヤを、2−2・D車の後輪に装着し、15万km走行
した後にそのカーカスコードを取出し、目視によりフレ
ッティングの発生状態を調査した。なお評価は5点法に
よりランクした。ランクは次の通り。 1点 … 図6(A)(フィラメントの表面にフレッテ
ィングが浅く付いている) 2点 … 図6(B) 3点 … 図6(C)(フィラメントの1/4が破損) 4点 … 図6(D) 5点 … 図6(E)(フィラメントの1/3が破損) テスト結果を表1に示す。
較対象となる各比較例のものに比してコードの断面積は
略同一であるにもかかわらず、耐疲労性が向上し、ゴム
の浸透性、コアの抜け性も良好であることが確認出来
た。
は、3本のコアフィラメントからなるコアと7〜9本の
シースフィラメントからなるシースからなり、シースは
コアに比して撚りピッチ長さを若干大とすることを要旨
とするため、コード構造に部分的に不安定部分が形成さ
れゴムの浸透性が高まり、コードの腐蝕を防ぎ耐久性を
高めるとともに、耐疲労性が向上し、しかもコードの小
径化が可能となるため、タイヤの軽量化を促進しうる。
ィラメントの配置が移動する状態を示す断面図である。
視図である。
ある。
におけるフレッティングの状態を示す繊維の形状を表す
図面代用写真である。
Claims (2)
- 【請求項1】3本のスチールからなるコアフィラメント
を撚り合わせてなるコアと、このコアの周回で7本以上
かつ9本以下のスチールからなるシースフィラメントを
前記コアの撚り合わせの向きと同じ向きに撚り合わせる
ことにより形成されたシースとを具えるとともに、 前記シースの撚りピッチ長さは、コアの撚りピッチ長さ
の1.05倍以上かつ1.50倍以下、しかも前記コア
フィラメントの直径を、前記シースフィラメントの直径
の0.8倍以上かつ1.0倍以下としたことを特徴とす
るタイヤ用のコード。 - 【請求項2】前記シースは、ラッピングコードを有しな
いことを特徴とする請求項1記載のタイヤ用のコード。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6289199A JPH08127987A (ja) | 1994-10-28 | 1994-10-28 | タイヤ用のコード |
EP95307590A EP0709236A1 (en) | 1994-10-28 | 1995-10-25 | Tyre cord |
US08/549,314 US5836145A (en) | 1994-10-28 | 1995-10-27 | Tire cord having a core and sheath with improved rubber penetration |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6289199A JPH08127987A (ja) | 1994-10-28 | 1994-10-28 | タイヤ用のコード |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08127987A true JPH08127987A (ja) | 1996-05-21 |
Family
ID=17740067
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6289199A Pending JPH08127987A (ja) | 1994-10-28 | 1994-10-28 | タイヤ用のコード |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08127987A (ja) |
-
1994
- 1994-10-28 JP JP6289199A patent/JPH08127987A/ja active Pending
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Legal Events
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---|---|---|---|
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