JPH08158208A - 切りポケットを有する編地およびその編成方法 - Google Patents

切りポケットを有する編地およびその編成方法

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JPH08158208A
JPH08158208A JP6299433A JP29943394A JPH08158208A JP H08158208 A JPH08158208 A JP H08158208A JP 6299433 A JP6299433 A JP 6299433A JP 29943394 A JP29943394 A JP 29943394A JP H08158208 A JPH08158208 A JP H08158208A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】横編機を使用して切りポケットを主編地部と一
体に編成する。 【構成】ポケット袋部(3a)と前記主編地部(1)と
の接合箇所には、リブ編み等の重厚な編み組織からな
り、且つ、編成終端部が伏目処理された所定丈のポケッ
ト上縁部の前側部(4a)が形成され、前記接合箇所に
対向する側には、主編地部と同じか同系統の編み組織か
らなるポケット上縁部の後側部分(4b)がポケット袋
部(3b)に続いて連設されるとともに、前記ポケット
上縁部の両端部は主編地部に接合されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、横編機を使用してセー
タやカーディガン等のニット衣料、あるいはそれらの編
部材を編成する際に、それら編地にポケットを一体に連
結し、縫製工程における作業を省力化することを目的と
した所謂インテグラルニッティングの方法とその方法に
よって編まれた切りポケットを有する編地に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にニット衣料、例えばセータの前身
部分にポケットを形成する方法として、前身用の編地の
他に別途ポケット用の編地を編機で編み立てた後、次の
縫製工程で前記ポケット用編地を所望するポケットの形
状にカットした後、ミシンなどで前身編地に縫合され
る。これらの作業は全て人手によってなされるもので時
間も熟練も要した。
【0003】上記した従来の方法を解決するものとして
本出願人が提案し、既に出願済みの特開平3−1805
52号,特開平6−240548号,特開平6−224
8号等がある。上記した公報では、横編機上でポケット
部分が身頃に一連に連結されて編成されるため編成終了
後における縫製作業は省略あるいは簡略化できる。これ
ら上記した公報が扱っているポケットは所謂、”貼付ポ
ケット”と呼ばれるタイプのもので、ポケット部が身頃
部の上面に貼付けられ、断面視において二層構造を有し
た上方部に開口と貼付部にポケットの袋部が形成された
ものである。
【0004】ポケットのもう一つのタイプのものとして
所謂、”切りポケット”と呼ばれるものがある。このタ
イプのポケットは、身頃部にポケットの開口部が形成さ
れ、この開口部に連通する袋部が身頃部の裏側に形成さ
れた断面視において三層構造を有するものである。この
タイプのポケットを得る方法として、従来のカットソー
によれば、別々に編成された身頃部とポケット部の編地
をまず用意した後に、身頃部を切断して、そこに開口を
形成した後、ポケット袋部となる編地を縫合して完成さ
せる方法がある。
【0005】あるいは上記した方法を更に発展させたも
のとして米国特許第4,038,699号公報に開示さ
れる方法がある。この方法では、図12に示すように編
機上でポケット200を形成する箇所まで主編地100
を編成した後、主編地の編成を休止させた状態でポケッ
ト部を所定回数繰り返し編成することで側面視において
U字状のポケット袋部300を形成することで主編地1
00内にポケット200を一体に編成させるものであっ
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記したカットソーに
よるものでは生産性が低いだけでなく、各部がミシン等
により縫製されるので縫製箇所における伸縮性が損なわ
れる問題がある。
【0007】また、上記した米国特許第4,038,6
99号公報に開示される方法により編成される切りポケ
ットのポケット袋部はその両端で口が開いた状態で編ま
れるために編成終了後に口の開いたポケット袋部の両端
部を縫合しなければならなかった。
【0008】本発明は、上記した問題に鑑み発明された
ものであり、その目的は横編機を使用して編まれた切り
ポケットのポケット袋部の左右両端部は編機上での編成
工程の間に閉じ合わされており、編み立て後に該部分の
縫合を不要とするポケットを有する編地その編成方法を
提供することである。
【0009】また、本発明の他の目的は、ポケット袋部
の上部にリブ編み組織からなるポケット上縁部を形成す
ることで、重厚で保形性に優れたポケットを有する編地
の編成方法を提供することである。
【0010】また、本発明の他の目的は、ポケット袋部
に続いて形成されるポケット上縁部の両端部が、それと
並行して編成される主編地に接合された形で編成される
ポケットを有する編地の編成方法を提供することであ
る。
【0011】また、本発明の他の目的は、前後に一対の
ニードルベッドを有する横編機により上記したポケット
を有する編地の編成方法を提供することである。
【0012】また、本発明の編成方法により編成され、
編み立て後の縫製工程を簡略あるいは省略できる切りポ
ケットを有する編地を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の編成方法では、
上記した問題を解決するために少なくとも前後一対のニ
ードルベッドを有する横編機を使用して編成される切り
ポケット(2,20)を有する編地の編成方法であっ
て、主編地部(1,10)をポケット袋部(3,30)
との接合箇所まで編成する工程、主編地部(1,10)
の編成に使用されない適宜数の針を使ってポケット袋部
(3,30)の編出し、及びそれに続くポケット袋部の
編成を行う工程、前記工程の後、主編地(1,10)に
近い側のポケット袋部の前側部分の編地(3a,30
a)の最終コースの編目を対向する主編地部(1,1
0)の編目に重ねて接合する工程、前記接合された側の
編地(3a,30a,または4a)に対し、順次伏せ目
編成を行うことで切りポケット(2,20)を形成した
後、接合されなかった側のポケットの編地(3b,30
bまたは4b)に続けて主編地部(1,10)の編成を
行うようにした。
【0014】また、前記ポケット袋部(3)を編成した
後、主編地(1)に近い側のポケット袋部の前側部分の
編地(3a)の最終コースの編目を対向する主編地部
(1)の編目に重ねて接合させた後、前側部分(4a)
がリブ編み組織等からなるポケット上縁部(4)と該ポ
ケット上縁部(4)の左右に延びる主編地部(1)を並
行して編成してポケット部(2)の編成を終えた後、前
記ポケット上縁部(4)の後側部分の編地(4b)に続
けて主編地部(1,10)の編成を行うようにした。
【0015】また、前記ポケット上縁部(4)の編成に
は、歯口から給糸口に延びる編糸同士が相互に重なった
ときに交差する位置関係の給糸口(P,Q)を使用し
て、ポケット上縁部の左右の両端部が主編地部に接合さ
れて編まれるように各給糸口が移動され編糸が供給され
るようにした。
【0016】また、前後一対に配設されたニードルベッ
ドを有する横編機を使用して、各ニードルベッド上の所
定の1本置きの針を使用して主編地部(1,10)及び
ポケット部(2,20)を編成するようにした。
【0017】また、本発明では、ポケット前側部分が主
編地部(1)と接合され、後側部分が主編地部へと連編
される切りポケット(2)を有する編地であって、ポケ
ット袋部(3a)と前記主編地(1)との接合箇所に
は、リブ編み等の重厚な編み組織からなり、且つ、編成
終端部が伏目処理された所定丈のポケット上縁部の前側
部(4a)が形成され、前記接合箇所に対向する側に
は、主編地部と同じか同系統の編み組織からなるポケッ
ト上縁部の後側部分(4b)がポケット袋部(3b)に
続いて連設されるとともに、前記ポケット上縁部の両端
部は主編地部に接合されている。
【0018】
【作用】まず主編地部がポケット袋部との接合箇所まで
編成された後、主編地部の編成に使用されない空いた適
宜数の針を使ってポケット袋部の編出し、及びそれに続
くポケット袋部の編成が行われる。あるいは、ポケット
袋部の編成は、主編地の編成と同時的に並行して、ある
いは、主編地の編成に先立って編成される。その後、主
編地に近い側のポケット袋部の前側部分の編地の最終コ
ースの編目を対向する主編地部の編目に重ねて接合さ
せ、前記接合された側の編目に対して、順次伏目編成を
行った後、ポケット袋部後側部に続けて主編地部の編成
が行われる。
【0019】また、編成されたポケット袋部の主編地に
近い側の編地の最終コースの編目を対向する主編地部に
重ねて接合させた後、前側部分がリブ編み組織等からな
るポケット上縁部が編成されるとともにポケット上縁部
の左右に延びる主編地部も編成されポケット部の編成を
終える。しかる後、主編地部に接合されなかったポケッ
ト上縁部の後側部分の編地に続けて主編地部の編成が行
われる。
【0020】また、前記ポケット上縁部の編成には、歯
口から給糸口に延びる編糸同士が重なった状態で相互に
交差関係をもつことができる位置関係の給糸口(P,
Q)を使用し、給糸口Pの編糸と給糸口Qの編糸がポケ
ット上縁部の両端側で絡合した状態で折り返されるよう
に給糸されポケット上縁部の編地が主編地部に連結され
る。
【0021】また、本発明の方法により編まれた切りポ
ケットを有する編地は編成後の縫製作業を省力化でき
る。また、ポケット上縁部がリブ編み等で編組されてい
るので重厚でしっかりした編地となる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の編成方法の好適な実施例を図
面とともに説明する。 (第1実施例)本実施例の編成方法を実施する編機は、
前後に一対のニードルベッドを対向配備させた所謂2枚
ベッドタイプの横編機が使用される。図1は、本実施例
の編成方法により編み立てられたセーター等の衣類を構
成する前身頃部1を示したものであり、主編地部として
編地構成の主要部分となる。主編地部としては、本例の
前身頃部に限られるものではなく袖部あるいはスカート
等であってもよい。
【0023】前記前身頃部1には、切りポケット2が一
体に連結されて編成されている。図2−Aは図1のポケ
ット周辺部を拡大して示したもので、図2−Bは、図2
−Aの線I −I の矢視方向の断面を示した図である。
【0024】切りポケット2を有する前身頃部1は、断
面視において三層構造を有しており、編地の表面側から
前身頃部1、ポケット袋部3のポケット袋F部3a及び
ポケット袋B部3bからなる。また、本実施例のポケッ
ト2では、ポケット袋部3の上部側に1×1リブ編組織
のポケット上縁F部4aとポケット上縁B部4bが形成
され、重厚なリブ編み組織からなるポケット上縁F部4
aは意匠的効果と保形効果が発揮できるようにしてあ
る。
【0025】図3は、横編機のニードルベッドを概略的
に示した図で、前後ベッド(F,B)上に植列される針
には、左から順にA,a,B,b,C,c,…,L,
l,M,m,N,nとアルファベットを付している。大
文字は奇数番目の針、小文字は偶数番目の針を示す。
【0026】上記した編地の各部の編目形成に使用され
る針は以下のとおりである。身頃部1は前ベッドの針
A,B,C,…,L,M,Nで、ポケット袋F部3aは
前ベッドの針e,f,g,h,i、ポケット袋B部3b
は後ベッドの針e,f,g,h,iで、ポケット上縁F
部4aは前ベッドの針F,H,Jおよび後ベッドの針
G,Iで、ポケット上縁B部4bは前ベッドの針e,
f,g,h,iで、というようにニードルベッドの所定
の1本置きの針が使用される。編成に使用される針数は
説明の便宜を図るため可及的に少なくしている。
【0027】また、本実施例では、2個の給糸口が編成
に使用される。給糸口は、ニードルベッドの歯口部の上
方に前記ニードルベッドの長手方向に平行して架設され
た複数列の糸道レール(不図示)上に装着されており、
異なる列の給糸口が使用される。横編機の正面から見て
手前側の糸道レール上を走行する給糸口を給糸口P、後
方側の糸道レール上を走行する給糸口を給糸口Qとす
る。上記した条件の給糸口P,Qを使用することで後述
する各給糸口P,Qから供給される編糸同士の絡合が可
能となる。給糸口Pはポケット袋部3およびポケット上
縁B部4bの編成に使用され、給糸口Qは前身頃部1お
よびポケット上縁F部4aの編成に使用されニードルベ
ッド上の針に編糸を供給する。給糸口の数や条件は上記
に限定されるものではなく、編成されるデザイン等に応
じて変更が可能である。
【0028】図4および図5は、編成コースを示したも
ので図左に示す数字は編成コースの番号を示し、その右
側の矢印は編成方向を示す。
【0029】先ずコース1,2,3では、前ベッドの針
A,B,C,…L,M,Nに給糸口Qにより給糸して前
身頃部1の編目列を形成する。これらコース1およびコ
ース2のリピート回数はポケット袋部3との接合位置や
ポケット袋部3の深さ等に応じて決定される。
【0030】コース4からコース6はポケット袋部3の
編成が行われる。ポケット袋部3の編成が行われている
間は前身頃部1の編目は前ベッドの針A,B,C,…,
L,M,Nに係止された状態を維持する。コース4で
は、給糸口Pを導入して前後ベッドの針e,f,g,
h,iに対し編み出し編成を行う。このとき後ベッドは
編出しのためのラッキングは原点位置をとる。コース5
では、前ベッドの針e,f,g,h,iに編糸を供給し
てポケット袋F部部3aの編成を行う。コース6では、
後ベッドの針e,f,g,h,iに編糸を供給してポケ
ット袋B部3bの編成を行う。これらコース5とコース
6の周回編成を適宜回数繰り返すことで所望の深さのポ
ケット袋部3が形成される。
【0031】コース7およびコース8はポケット袋部3
の編成に続くポケット上縁部4の編成に先立ち前身頃部
1とポケット袋F部3aとの編目を重ね合わせる工程を
示す。ここでの各編目の重ね合わせは、続くポケット上
縁F部4aに形成されるリブ編組織(1×1リブ)が編
成されるように前後ベッド間で編目の移し分けが行われ
る。コース7でポケット袋F部3aの最終コース編目を
前ベッドの針e,f,g,h,iから後ベッドの針F,
G,H,I,Jへ目移しした後、続くコース8で後ベッ
ドの針F,H,Jに係止されるポケット袋F部3aの編
目を前ベッドの針F,H,Jに目移しするとともに前ベ
ッドの針G,Iに係止される前身頃部1の編目を後ベッ
ドの針G,Iへと目移しする。コース8aはコース8の
編成終了時のニードルベッド上の編目の係止状態を示し
たものである。
【0032】コース9からコース26は、ポケット上縁
部4と該ポケット上縁部4の左右に延びる前身頃部1の
編成が並行して行われるところを示す。コース9では、
コース10における前身頃部1の右側部分の編成の際に
給糸口Pが編成の障害となるのを避けるために左側に移
動させる。給糸口として例えば特公昭61−51061
号公報、実公昭62−11988号公報に開示される針
との干渉を回避する退避機構を備えたものを使用すれば
給糸口の移動を省略することはできる。コース10は、
給糸口Qにより前ベッドの針N,M,L,Kに編糸が供
給されポケット2より右側の前身頃部1が編成される。
コース11では、給糸口Qを先ず移動させてから給糸口
Pを移動させる。各給糸口が移動された状態では、ニー
ドルベッドの歯口から各給糸口へと延びる編糸は交差
し、給糸口Qの編糸が交差の下方、給糸口Pの編糸が交
差の上方にある。
【0033】コース12では、上記した状態から給糸口
Qによって前ベッドの針J,H,Fと後ベッドの針I,
Gに編糸を供給して1×1リブのポケット上縁F部4a
の編成を行うとともに前ベッドの針E,D,C,B,A
に編糸を供給してポケット2の左側の前身頃部1の編成
を行う。上記コースの編成を行うことで給糸口Qの編糸
は給糸口Pの編糸に絡合した状態で折り返され、その結
果、ポケット上縁部4の前後の編地4a,4bの右側端
部が連結される。
【0034】コース13は、表目からなるポケット上縁
B部4bの編成に先立ち、後ベッドの針に係止されるコ
ース12で形成されたポケット上縁F部4bの編目と後
ベッドの針で形成された裏目からなるポケット袋B部3
bの編目を前側ベッドの針に目移しする。コース14
は、給糸口Pにより針e,f,g,h,iに編糸を供給
してポケット上縁B部4bの編目列を形成する。コース
15は、コース14で形成されたポケット上縁B部4b
の編目列を後ベッドに移し戻す。コース16では、編目
形成は行われず給糸口Pのみを右側に移動させる。コー
ス17では、給糸口Qにより針A,B,C,D,Eに編
糸が供給されポケット2左側の前身頃部1の編成が行わ
れる。コース18では、給糸口P,Qの移動が行われ
る。コース19では、針G,Iの編目が後ベッドの同じ
針に目移しされる。コース20では給糸口Qにより前ベ
ッドの針F,H,Jと後ベッドの針G,Iに編糸を供給
して1×1リブのポケット上縁F部4aの編成を行うと
ともに前ベッドの針K,L,M,Nに編糸を供給してポ
ケットの右側の前身頃部1の編成を行う。上記コースの
編成を行うことでコース11,12と同様にポケット上
縁部4の前後の編地の左側端部が連結される。コース2
1からコース24においては、上記コース13からコー
ス16と同様の編成が行われポケット上縁B部4bの編
目列が形成される。
【0035】上記したコース10からコース24までの
編成を適宜回数繰り返し行うことで所望丈のポケット上
縁部4を形成する。ポケット上縁部4の前側を1×1リ
ブ組織とすることで重厚でしっかりしたものとなり、洗
濯や着用に際してもポケット上縁部が型崩れし難くでき
るメリットがある。ポケット上縁F部4aの編成の際に
弾性糸をプレーティングさせて編成すれば更にしっかり
したものに仕上げることもできる。勿論編み組織は1×
1リブに限られるものではなくミラノリブ等でもよく、
要は前記した効果を発揮できるものであればよい。
【0036】また、ポケット上縁B部を身頃部と同じ編
組織、即ち、本例では表目とすることでセーター着用時
にポケット上縁B部4bが表から見えることがあっても
外観を損なうことがない。ポケット上縁部4の編目形成
に続いてコース25では、給糸口Qにより前ベッドの針
N,M,L,Kに編糸が供給され右側の前身頃部1が編
成され、コース26では、給糸口Pを先ず移動させてか
ら給糸口Qを移動させる。コース27は、後ベッドの針
G,Iに係止されるポケット上縁F部3aの編目を前ベ
ッドの同じ針に目移しする。
【0037】コース28からコース35はポケット上縁
F部4aの最終コースの編目の解れ止めのための伏目編
成を示す。伏目編成は、給糸口Pを使用して針Jに係止
される編目から針Fに係止される編目へと順次左方向に
向かって行われる。コース28では、最右部の編目が伏
目処理されたときに隣接する針Kに係止される前身頃部
1の編目との緊密性を維持するために針Kにタックして
繋いだ後に針Jに編目を形成する。コース29では前記
形成された編目を後ベッドの針Jに目移しした後、コー
ス30で前ベッドの針Iに目移しして重ね目とする。コ
ース32では、給糸口Pを針Iの右側にくるように給糸
口を移動させる。コース32では、針Iに新たに編目を
形成した後、上記と同様にして針Iの編目を針Hの編目
に重ねる。これらの編成を繰り返し針Fに係止される編
目がそれに隣接する針Eに係止される前身頃1の編目に
重ねられてポケット上縁F部4aの伏目編成は完了する
(コース33,34,35)。コース36では、用済み
となった給糸口Pを編成領域の外側位置まで移動させ
る。
【0038】尚、上記コース28から始まる伏目編成に
先立ち別の給糸口を使用してナイロン糸あるいは水溶性
糸を後ベッドのポケット上縁F部4aの編目を係止する
針e,f,g,h,iと前ベッドの前身頃部1の編目を
係止する針F,G,H,I,Jにジグザグ状にタック編
成させる所謂、抜き糸コースを挿入させてもよい。この
ようにすることで伏目編成実行に伴い、針から外される
編目数が徐々に増えていっても抜き糸が後ベッドの針
e,f,g,h,i係止されままとなっているので伏目
実行時の編地引き下げ張力を一定にできるとともにポケ
ット口が抜き糸により口を閉ざした形で編まれるので通
常ニードルベッド下方に設けられる巻下げローラをスム
ーズに通過できるというメリットがある。
【0039】コース37は、前記伏目処理により空針と
なった前ベッドの針F,G,H,I,Jに後ベッドの針
e,f,g,h,iに係止されるポケット上縁B部4b
の最終コースの編目を目移しする。しかる後、給糸口Q
により針J,I,…,B,Aに編糸を供給してコース2
5に続く前身頃部1の編目列を編成する。コース39お
よびコース40を所定回数繰り返すことでポケット2以
降の前身頃部1の編成を行う。
【0040】(第2実施例)本実施例の編成方法を実施
する編機は、前後に一対のニードルベッドを対向配備さ
せ、各ニードルベッドの上方に更にもう一対の上部ベッ
ドを備えた所謂4枚ベッドタイプの横編機が使用され
る。上記した4枚ベッドの構成は、例えば本出願人の特
公平1−57173号公報、特開平4−370252号
公報、特開平5−59645号公報などにより開示され
たものが使用される。本実施例で編まれるポケットを有
する編地は、上記した第1実施例と同じで、図1および
図2に示すものが編まれる。
【0041】図6は、横編機のニードルベッドを概略的
に示した図で前後のニードルベッド(F,B)の下部ベ
ッドをFD,BD、上部ベッドをFU,BUとして示
し、下部ベッド上に植列される針には、左から順にA,
B,C,…,L,M,N,のアルファベットを付し、上
部ベッド上に植列される針には、左から順にa,b,
c,…,l,m,nのアルファベットを付している。各
部の編目形成に使用される針は以下のとおりである。前
身頃部1は前下部(FD)ベッドの針A,B,C,…,
L,M,Nで、ポケット袋F部分3aは前上部(FU)
ベッドの針g,h,i,j,k、ポケット袋B部3bは
後下部(BD)ベッドの針G,H,I,J,Kで、ポケ
ット上縁F部4aは前下部(FD)ベッドの針F,H,
Jおよび後上部(BU)ベッドの針g,iで、ポケット
上縁B部4bは前上部(FU)ベッドの針f,g,h,
i,jで行われる。編成に使用される針数は第1実施例
と同様に便宜上少なくしている。また、編成に使用され
る給糸口の数や条件も第1実施例と同じとする。図7お
よび図8は、編成コース図を示す。各編成コースで使用
されるニードルベッドに対してのみFD,BU等の記号
を付した。
【0042】先ずコース1,2,3では、前下部ベッド
の針A,B,C,…L,M,Nに給糸口Qにより給糸し
て前身頃部1の編目列を形成する。コース4からコース
6はポケット袋部3の編成が行われる。ポケット袋部3
の編成が行われている間は前身頃部1の編目は前下部ベ
ッドの針A,B,C,…,L,M,Nに係止された状態
を維持する。コース4では、給糸口Pを導入して前上部
ベッドの針g,h,i,j,kと後下部ベッドの針G,
H,I,J,Kに対し編み出しを行う。コース5では、
前上部ベッドの針k,j,i,h,gに編糸を供給して
ポケット袋F部3aの編成を行う。コース6では、後下
部ベッドの針G,H,I,J,Kに編糸を供給してポケ
ット袋B部3bの編成を行う。これらコース5とコース
6の周回編成を適宜回数繰り返すことで所望の深さのポ
ケット袋部が形成される。
【0043】コース7からコース10は、ポケット袋部
3の編成に続くポケット上縁部4の編成に先立ち前身頃
部1とポケット袋F部3aとの編目を重ね合わせる工程
を示す。コース7では、前上部ベッドの針gに係止され
る編目を編目を係止しない後下部ベッドの針Fに一旦目
移しした後、コース8で前下部ベッドの針Fに目移しし
て重ね合わせる。同様にコース9では、後下部ベッドの
針Gに係止される編目を編目を係止しない前上部ベッド
の針gに一旦目移しした後、コース10で後下部ベッド
の針Fに目移しする。図示しないが上記コース7からコ
ース10と同様な編成を前上部ベッドの針h,i,j,
kと後下部ベッドの針H,I,J,Kに係止されるポケ
ット袋3の編目に対して行うことでニードルベッド上で
の各編目の係止状態はコース10aのようになる。
【0044】尚、前上部ベッドに係止されるポケット袋
F部3aの編目は、一旦、後下部ベッドの針に移された
後、前下部ベッドの針へ移動されるようになっている
が、横編機の機構上の制約がない場合には、前上部ベッ
ドの針から前下部ベッドの針に直接編目を移動させると
更に効率的な編成が行える。
【0045】コース11からコース30(第1実施例の
コース9からコース26に相当)は、ポケット上縁F部
4aとその左右に延びる前身頃部1の編成とポケット上
縁B部4bの編成を示す。コース11では、コース12
における前身頃部1の右側部分の編成の際に給糸口Pが
編成の障害となるのを避けるために左側に移動させる。
コース12は、給糸口Qにより前下部ベッドの針N,
M,L,Kに編糸が供給されポケット2より右側の前身
頃部1が編成される。コース13では、給糸口Qを先ず
移動させてから給糸口Pを移動させる。各給糸口が移動
された状態では各給糸口から延びる編糸は交差し、給糸
口Qの編糸が交差の下方、給糸口Pの編糸が交差の上方
にある。コース14では、ポケット上縁F部4aに1×
1リブを編成するために前下部ベッドの針G,Iに係止
される編目を後上部ベッドの針g,iに目移しする。コ
ース15では、給糸口Qによって前下部ベッドの針J,
H,Fと後上部ベッドの針i,gに編糸を供給して1×
1リブのポケット上縁F部4aの編成を行うとともに前
下部ベッドの針E,D,C,B,Aに編糸を供給してポ
ケット2の左側の前身頃部1の編成を行う。コース16
は、後上ベッドの針g,iに係止されるコース15で形
成されたポケット上縁F部4aの編目を前下部ベッドの
針G,Iに目移しする。コース17は後下部ベッドの針
に係止されるポケット袋B部3bの編目を前上部ベッド
の針に目移しする。コース18は、給糸口Pにより前下
部ベッドの針J,I,H,G,Fに編糸を供給してポケ
ット上縁B部4bの編目列を形成する。コース19は、
コース18で形成されたポケット上縁B部4bの編目列
を後下部ベッドに移し戻す。コース20では、編目形成
は行われず給糸口Pのみを右側に移動させる。コース2
1では、給糸口Qにより前下部ベッドの針A,B,C,
D,Eに編糸が供給されポケット2左側の前身頃部1の
編成が行われる。コース22では、給糸口P,Qの移動
が行われる。コース23では、針G,Iの編目が後上部
ベッドの針g,iに目移しされる。コース24では給糸
口Qにより前下部ベッドの針F,H,Jと後上部ベッド
の針g,iに編糸を供給して1×1リブのポケット上縁
F部4aの編成を行うとともに前下部ベッドの針K,
L,M,Nに編糸を供給してポケット2右側の前身頃部
1の編成を行う。
【0046】コース25からコース28においては、上
記コース16からコース19と同様の編成が行われポケ
ット上縁B部4bの編目列が形成される。上記したコー
ス12からコース29までの編成を適宜回数繰り返し行
うことで所望丈のポケット上縁部4を形成する。ポケッ
ト上縁部4の編目形成後に続いてコース30では、給糸
口Qにより前下部ベッドの針N,M,L,Kに編糸が供
給され右側の前身頃部1が編成され、コース31では、
給糸口Pを先ず移動させてから給糸口Qを移動させる。
【0047】コース32からコース39はポケット上縁
F部4aの最終コースの編目の解れ止めのための伏目編
成を示す(第1実施例のコース28から35に相当)。
伏目編成は給糸口Pを使用して針Jに係止される編目か
ら針Fに係止される編目へと順次左方向に向かって行わ
れる。コース32では、針Kにタックを行うとともに針
Jに編目を形成する。コース33では前記針Jに形成さ
れた編目を後上部ベッドの針jに目移しした後、コース
34で前下部ベッドの針Iに目移しして重ね目とする。
コース35では、給糸口Pを針Iの右側にくるように給
糸口を移動させる。コース36では、針Iに新たに編目
を形成した後、上記と同様にして針Iの編目を針Hの編
目に重ねる。これらの編成を繰り返し針Fに係止される
編目がそれに隣接する針Eに係止される前身頃の編目に
重ねられてポケット上縁F部4aの伏目編成は完了する
(コース37,38,39)。
【0048】コース40では、用済みとなった給糸口P
を編成領域の外側位置まで移動させる。コース41は、
前記伏目処理により空針となった前下部ベッドの針F,
G,H,I,Jに後下部ベッドの針f,g,h,i,j
に係止されるポケット上縁B部4bの最終コースの編目
を目移しする。しかる後、給糸口Qにより針J,I,
…,B,Aに編糸を供給してコース30に続く前身頃部
1の編目列を編成する。コース43およびコース44を
所定回数繰り返すことでポケット2以降の前身頃部1の
編成を行う。
【0049】(変形例)図9は、切りポケットの変形例
を示したもので、図9−Bは図9−Aの線II−IIの断面
図を示す。前身頃部10をポケット口50のところまで
編成した後、ポケット袋部30の編成を行い、それに引
き続いてポケット口50以降の前身頃部10の編成が行
われる例で、この例では、ポケット袋部30に続くポケ
ット上縁部の形成は行われない。
【0050】本例のポケット20の編成方法は、上記し
た2枚ベッドタイプの横編機では、以下のように行われ
る。即ち、前記した図4の編成コース1からコース7ま
でを編成し、次に後ベッドの針F,G,H,I,Jに係
止される針を前ベッドの同じ針に移し戻してポケット袋
F部30aの編目を前身頃部10に重ね合わせた後、図
5のコース28以降の編成が行われ完成される。
【0051】同様に4枚ベッドタイプの横編機を使用す
る場合には、図7の編成コース1からコース10までを
編成した後、図8のコース30へと飛び越え、それ以降
のコースを編成することでポケット20を有する前身頃
部10が編成される。
【0052】尚、上記した本発明の好適な実施例では、
編成順序として、先ず前身頃部をポケット袋部との接合
位置まで編成した後にポケット袋部の編成を行うように
したので、前身頃部は前後ベッドの針を使用して編成す
ることができ、編まれる組織は平編みに限られないとい
うメリットがある。しかし、編成順序は、上記した実施
例に限られるものではなく、例えば、ポケット袋部を前
身頃部の編成よりも先に編成しておき、その後で前身頃
部の編成を行うことも可能であるし、また、前身頃部と
ポケット袋部を並行して編成する等、本発明の主旨に逸
脱しない範囲において実施できることはいうまでもな
い。
【0053】その場合の概略の編成工程図を図示したの
が図10、図11である。図10−aは、ポケット袋部
を先に編成し、後ベッドの針にポケット袋部を係止さ
せ、その状態で前身頃部の編成をポケット袋部との接合
箇所まで行った後、ポケット袋F部の編目を前身頃部の
編目に重ね合わせる2枚ベッドの例を示す。また、図1
0−bでは、下部ベッドによりポケット袋部を編成した
後、ポケット袋F部の編目を後上部ベッドに移してポケ
ット袋部を後側の上下ベッドの針で係止させた状態で編
目を係止しない前下部ベッドにて前身頃部を編成し、そ
の後でポケット袋Fと前身頃部とを重ね合わせる4枚ベ
ッドの例を示す。
【0054】図11は、ポケット袋部と前身頃部と編成
を並行して行う場合の例であり、図11−aは、2枚ベ
ッドの例を示したもので、ア)でポケット袋F部を前身
頃部の編目を係止する側の空き針に目移しした後に袋部
の編成を行い、イ)ではポケット袋F部の編目をポケッ
ト袋B部側の空き針に目移しした後、前身頃部の編成を
行うようにし、上記ア)、イ)の編成を繰り返しポケッ
ト袋部と前身頃部を並行して編成する。図11−bは、
4枚ベッドの例を示したもので、ア)でポケット袋F部
を前上部ベッドに目移しした後に袋部の編成を行い、
イ)ではポケット袋F部の編目を後上部ベッドの針に目
移しした後、前下部ベッドで前身頃部の編成を行うよう
する。
【0055】
【発明の効果】上記したように本発明の編成方法では、
主編地部の編成に使用されない空いた針を使用してポケ
ット袋部が、その両端を閉鎖した状態で編まれた後に主
編地に接する側のポケット袋部の編目が主編地の編目に
接合され、接合側の編地は伏目編成により最終的に解れ
止めされる。一方、接合されない側のポケット部の編目
には引き続き主編地の編目が形成されてポケットを有す
る編地が編機上で編成されるので編み立て後のポケット
部の縫製作業は省力化できる。
【0056】また、ポケット袋部の上部にリブ編み組織
のポケット上縁部を形成することで、重厚で保形性に優
れたポケットを有する編地の編成ができる。
【0057】また、ポケット袋部に続いて形成されるポ
ケット上縁部の両端部が、それと並行して編成される主
編地に接合された形で編成されるので編み立て後のポケ
ット部の縫製作業は更に省力化できる。
【0058】また、ニードルベッド上の所定の1本置き
の針を使用してポケット部及び主編地部が編成されるた
め編地の生産には2枚ベッド横編機を使用することがで
きる。
【0059】また、本発明の方法により編まれた切りポ
ケットを有する編地は編成後の縫製作業を省力化でき
る。ポケット上縁部がリブ編み等で編組されているので
重厚でしっかりしたポケットを得ることができる。
【0060】また、横編機の編成が終了した段階で切り
ポケットを構成する各部が縫製を必要としない状態に仕
上げられているのでニットの特性である伸縮性を損なう
ことがない。更にポケット上縁部の前側部分がリブ編み
等により編組されているのでデザイン的な効果と保形効
果がある。また、ポケット上縁部の後側部分は主編地部
と同じか、または同系統の編み組織としているので着用
に際し外から見えたとしても外観を損なうことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例および第2実施例の方法により編成
されたポケットを有する前身頃部を示した図である。
【図2】図2−Aは図1の一部拡大図を示し、図2−B
は図2−Aの線I −I から見た編地の断面構造を示した
図である。
【図3】2枚ベッド横編機のニードルベッドを簡略して
表した図である。
【図4】第1実施例の編成コースを示した編成図であ
る。
【図5】第1実施例の図4に続く編成コースを示した編
成図である。
【図6】4枚ベッド横編機のニードルベッドを簡略して
表した図である。
【図7】第2実施例の編成コースを示した編成図であ
る。
【図8】第2実施例の図7に続く編成コースを示した編
成図である。
【図9】ポケットの変形例を示したもので図9−Bは図
9−Aの線II−IIから見た編地の断面構造を示した図で
ある。
【図10】ポケット袋部を編成した後に前身頃部の編成
をした場合の概略工程図を示したもので、図10−aは
2枚ベッド、図10−bは4枚ベッドによるものを示
す。
【図11】ポケット袋部と前身頃部が並行して編成され
る場合の概略工程図を示した図で、図11−aは2枚ベ
ッド、図11−bは4枚ベッドによるものを示す。
【図12】従来の編成方法により編まれた切りポケット
を有する編地を示した図である。
【符号の説明】
1,10・・・前身頃部、 2,20・・・ポケット、
3,3a,3b,30,30a,30b・・・ポケッ
ト袋部、 4,4a,4b・・・ポケット上縁部、
5,50・・・ポケット口、 P,Q・・・給糸口

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも前後一対のニードルベッドを
    有する横編機を使用して編成される切りポケット(2,
    20)を有する編地の編成方法であって、主編地部
    (1,10)をポケット袋部(3,30)との接合箇所
    まで編成する工程、主編地部(1,10)の編成に使用
    されない適宜数の針を使ってポケット袋部(3,30)
    の編出し、及びそれに続くポケット袋部の編成を行う工
    程、前記工程の後、主編地(1,10)に近い側のポケ
    ット袋部の前側部分の編地(3a,30a)の最終コー
    スの編目を対向する主編地部(1,10)の編目に重ね
    て接合する工程、前記接合された側の編地(3a,30
    a,または4a)に対し、順次伏せ目編成を行うことで
    切りポケット(2,20)を形成した後、接合されなか
    った側のポケットの編地(3b,30bまたは4b)に
    続けて主編地部(1,10)の編成を行うことを特徴と
    する切りポケットを有する編地の編成方法。
  2. 【請求項2】 前記ポケット袋部(3)を編成した後、
    主編地(1)に近い側のポケット袋部の前側部分の編地
    (3a)の最終コースの編目を対向する主編地部(1)
    の編目に重ねて接合させた後、前側部分(4a)がリブ
    編み組織等からなるポケット上縁部(4)と該ポケット
    上縁部(4)の左右に延びる主編地部(1)を並行して
    編成してポケット部(2)の編成を終えた後、前記ポケ
    ット上縁部(4)の後側部分の編地(4b)に続けて主
    編地部(1,10)の編成を行うことを特徴とする請求
    項1に記載の切りポケットを有する編地の編成方法。
  3. 【請求項3】 前記ポケット上縁部(4)の編成には、
    歯口から給糸口に延びる編糸同士が相互に重なったとき
    に交差する位置関係の給糸口(P,Q)を使用して、ポ
    ケット上縁部の左右の両端部が主編地部に接合されて編
    まれるように各給糸口が移動され編糸が供給されること
    を特徴とする請求項2に記載の切りポケットを有する編
    地の編成方法。
  4. 【請求項4】 前後一対に配設されたニードルベッドを
    有する横編機を使用して、各ニードルベッド上の所定の
    1本置きの針を使用して主編地部(1,10)及びポケ
    ット部(2,20)が編成されることを特徴とする請求
    項1乃至請求項3のいずれかに記載の切りポケットを有
    する編地の編成方法。
  5. 【請求項5】 上記請求項1乃至4の何れかに記載の方
    法により編成された切りポケットを有する編地。
  6. 【請求項6】 ポケット前側部分が主編地部(1)と接
    合され、後側部分が主編地部へと連編される切りポケッ
    ト(2)を有する編地であって、ポケット袋部(3a)
    と前記主編地部(1)との接合箇所には、リブ編み等の
    重厚な編み組織からなり、且つ、編成終端部が伏目処理
    された所定丈のポケット上縁部の前側部(4a)が形成
    され、前記接合箇所に対向する側には、主編地部と同じ
    か同系統の編み組織からなるポケット上縁部の後側部分
    (4b)がポケット袋部(3b)に続いて連設されると
    ともに、前記ポケット上縁部の両端部は主編地部に接合
    されていることを特徴とする横編機によって編成された
    切りポケットを有する編地。
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