JPH08157565A - エポキシ樹脂硬化促進剤および硬化エポキシ樹脂の製造方法 - Google Patents
エポキシ樹脂硬化促進剤および硬化エポキシ樹脂の製造方法Info
- Publication number
- JPH08157565A JPH08157565A JP30172794A JP30172794A JPH08157565A JP H08157565 A JPH08157565 A JP H08157565A JP 30172794 A JP30172794 A JP 30172794A JP 30172794 A JP30172794 A JP 30172794A JP H08157565 A JPH08157565 A JP H08157565A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- epoxy resin
- curing accelerator
- resin
- group
- aralkyl
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Epoxy Resins (AREA)
Abstract
(A)と一般式(II)で表される構造単位を有するアラル
キル樹脂(B)との付加塩であるエポキシ樹脂硬化促進
剤、およびそれをエポキシ樹脂および硬化剤との混合物
に混合させることを特徴とする硬化エポキシ樹脂の製造
方法。 【化1】 (ただし、nは2〜10の整数を表す。また、環のメチ
レン基の炭素原子または水素原子が部分的に他の原子ま
たは他の置換基で置換されていてもよい。) 【化2】 (ただし、Ar2はフェノ−ル性ヒドロキシル基を有す
る2価の芳香族基を表す。また、Ar2およびフェニレ
ン基は有機基またはハロゲン原子によって置換されてい
ても良い。) 【効果】 本発明の硬化促進剤は吸湿率が低いためハン
ドリング性が優れる。また、エポキシ樹脂の硬化反応の
促進効果が高い。
Description
進剤およびその使用方法に関する。さらに詳しくは、硬
化促進剤自身の吸湿性が低いために配合時の防湿対策が
少なくてすむなどハンドリング性に優れ、さらに高い硬
化速度を与えるエポキシ樹脂硬化促進剤およびその使用
方法に関する。
エポキシ樹脂と称する)は耐熱性、耐湿性、電気特性、
接着性などに優れ、さらに配合処方により種々の特性が
付与できるため電子部品封止材料、塗料、接着剤など工
業材料として広く利用されている。
ル型エポキシ樹脂とフェノ−ルノボラック型硬化剤から
なるエポキシ樹脂組成物は、硬化促進剤を添加しないと
加熱しても殆ど硬化反応が進行せず、硬化促進剤を添加
して加熱すると硬化反応が進行する特性を有する。また
硬化促進剤の添加量の調整により反応速度を自由にコン
トロ−ルすることができる。エポキシ樹脂組成物のよう
に三次元網目の硬化物になるような熱硬化性樹脂におい
て、硬化反応速度をコントロ−ルできることは作業性の
面で非常に重要であり、前述の用途においてこの現象を
広範囲に応用されている。このような硬化促進剤として
は一般的にアミン系またはリン系のものがよく用いられ
ている。
アミノ基または2級アミノ基を有し、融点が低く、さら
に塩基性の高いものが、エポキシ樹脂の硬化速度が高く
なるため、高速硬化を必要とする用途には使い易い
(「エポキシ樹脂ハンドブック」、日刊工業新聞社、1
987年12月25日発行)。しかし、融点が低いアミ
ン化合物(例えば、室温で液体のアミン系硬化促進剤)
をエポキシ樹脂組成物中へ分散させようとすると通常の
方法では硬化促進剤が部分的に偏って不均一となり、そ
の結果、硬化後満足な物性が得られなくなる。この改良
の目的で以下のような提案がなされている。
クロ(5、4、0)ウンデセン−7(以下DBUと略
記)およびその付加塩が提案されている(特開昭62−
81416号公報)。また、DBUとフェノ−ルノボラ
ック樹脂との付加塩も提案されている(特開昭63−1
2627号公報)。DBUは室温で液体の強塩基化合物
であり、酸性のフェノ−ルノボラック樹脂と付加塩を形
成することにより化学的に安定した化合物となり、ハン
ドリング性が向上するとともにエポキシ樹脂組成物中へ
の分散性も向上する。
とフェノ−ルノボラック樹脂との付加塩からなる硬化促
進剤は極めて吸湿性が高いため、ベタツキを生じやす
く、その結果エポキシ樹脂組成物への配合時に、調製容
器、調製器具に付着するというハンドリング性の問題が
生じていた。さらに望まないところに硬化促進剤が付着
する結果、エポキシ樹脂組成物中への配合量が制御でき
ず、所望の硬化速度が得られない、また得られた硬化エ
ポキシ樹脂の特性が所望のものから外れるという問題が
生じていた。一方、硬化速度が高い硬化促進剤が所望さ
れていた。
達成すべく鋭意研究を重ねた結果、アザビシクロ化合物
(A)と特定のアラルキル樹脂(B)とからなる付加塩
をエポキシ樹脂硬化促進剤として用いることにより上記
の課題を解決し、本発明に到達した。
るアザビシクロ化合物(A)と一般式(II)で表される構
造単位を有するアラルキル樹脂(B)との付加塩である
エポキシ樹脂硬化促進剤。
レン基の炭素原子または水素原子が部分的に他の原子ま
たは他の置換基で置換されていてもよい。)
る2価の芳香族基を表す。また、Ar2およびフェニレ
ン基は有機基またはハロゲン原子によって置換されてい
ても良い。)」およびその使用方法「(C)エポキシ樹
脂および(D)フェノール系硬化剤またはアミン系硬化
剤からなる混合物に対して、(E)前記のエポキシ樹脂
硬化促進剤を混合することを特徴とする硬化エポキシ樹
脂の製造方法。」からなる。
(A)の例としては、合成の容易さ、硬化速度および価
格などのバランスの点から前記一般式(I) においてnが
3〜5のものが一般的に用いられる。具体的には、1,
8−ジアザビシクロ(5,4,0)ウンデセン−7(前
述、DBU、式(IV))や1,5−ジアザビシクロ(4,
3,0)ノネン−5(以下DBNと略記、式(V) 、7−
メチル−1,5,7−トリアザビシクロ(4,4,0)
デセン−5(式VI) およびDBUのジメチルアミノ誘導
体(式VII)などが挙げられる。
ロキシル基を有するアラルキル樹脂(B)は、前述の(I
I)の構造単位を有する樹脂である。さらに一般式(III)
の構造を有するアラルキル樹脂が好ましく用いられる。
る1価の芳香族基を表し、Ar2は式(II) の説明と同
じ。Ar1およびフェニレン基は有機基またはハロゲン
原子によって置換されていても良い。mは0以上の整数
を表す。) 一般式(III) の構造を有するアラルキル樹脂の重合度と
しては、一般式(III) におけるmが0〜20の範囲を有
するものが好ましく用いられる。一方重合度の指標とし
て、150℃における溶融粘度が0.3〜50ポイズで
あるものが好ましく用いられる。
れているフェニレン基は、全体の50%以上、さらに8
0%以上がパラ位になっているものが好ましく用いられ
る。一般式(III) の構造を有するアラルキル樹脂として
好ましい具体例としてはアラルキルエーテルとフェノー
ルとを反応させたフェノールアラルキル樹脂(VIII)また
はアラルキルエーテルとα−ナフト−ルとを反応させた
α−ナフト−ルアラルキル樹脂(IX)などがあげられる。
アラルキルエ−テルとフェノ−ル類とをフリ−デルクラ
フツ触媒で反応させるのが一般的であり、例えばα,α
´−ジメトキシパラキシレンとフェノ−ルからの縮合重
合によって得られる。(プラスティックス,Vol.3
4,No.2(1983))。具体的には、“ミレック
ス”XL−225(三井東圧化学(株)製)や“XYL
OK”225(アルブライトアンドウイルソン(株)
製)などが挙げられる。
脂としては、水酸基当量が130〜250の範囲のもの
が好ましく用いられ、さらにフェノールアラルキル樹脂
を用いる場合、水酸基当量が130〜220のものが好
ましく、さらに150〜200のものが好ましく用いら
れる。一方α−ナフトールアラルキル樹脂を用いる場合
には、水酸基当量が190〜250のものが好ましく、
さらに190〜230のものが好ましく用いられる。
ル樹脂の軟化点としては、軟化温度が50〜110℃の
範囲のもの、さらに60〜90℃のものが好ましく用い
られる。
(A)とヒドロキシル基を有するアラルキル樹脂(B)
との付加塩からなる硬化促進剤の吸湿率が高いと、硬化
促進剤が大気中の水分を吸収してべたつくなどのハンド
リング性が悪いだけでなく、水分がエポキシ樹脂組成物
中に混入し、硬化時にボイドの生成や硬化不良による硬
化エポキシ樹脂の耐熱性低下の原因になる。硬化促進剤
の吸湿率はアザビシクロ化合物(A)やアラルキル樹脂
(B)のそれぞれの化学構造に依存するが、硬化促進剤
中のアザビシクロ化合物(A)の添加割合にも依存す
る。
の割合が50重量%以下の範囲ではアラルキル樹脂
(B)に対するアザビシクロ化合物(A)の量を増す
程、硬化促進剤の軟化温度が高くなる。硬化促進剤の軟
化温度が高すぎるとエポキシ樹脂の硬化反応時に、エポ
キシ樹脂組成物中に十分溶解しないため、硬化促進剤の
分散が悪くなって硬化反応の促進効果が悪くなり、好ま
しくない。エポキシ樹脂の硬化反応に悪影響を与えない
ために、硬化促進剤の軟化点が50〜150℃のものを
用いることが好ましい。このように、吸湿率と軟化点の
バランスを十分考慮してヒドロキシル基を有するアラル
キル樹脂(B)中のアザビシクロ化合物 (A)の割合
を決めるのが好ましい。エポキシ樹脂の硬化促進剤とし
て好ましい軟化点すなわち50〜150℃の範囲の硬化
促進剤を得るために、硬化促進剤におけるアザビシクロ
化合物(A)の含量は0.1〜30重量%、アラルキル
樹脂(B)の含有量は99.9〜70重量%の範囲が好
ましく使用される。さらに、作業性や経済性の面からは
アザビシクロ化合物(A)が3〜15重量%、アラルキ
ル樹脂(B)が97〜85重量%の範囲がより好まし
い。
法は、アラルキル樹脂を、融点以上、例えば100〜2
00℃の温度の溶融状態で攪拌しながらアザビシクロ化
合物を少量ずつ添加し均一に混合させ、付加塩を形成し
た後、冷却して得ることができる。さらに必要に応じて
粉砕して用いられる。反応温度は200℃を越えると分
解による副反応が始まるため好ましくなく、100℃以
下ではアラルキル樹脂(B)の粘度が高いため攪拌不能
となる恐れがある。より好ましい反応温度は120〜1
80℃である。
(C)と硬化剤(D)が配合された混合物中に添加して
用いられ、最終的に硬化エポキシ樹脂が得られる。硬化
促進剤(E)の配合量としては、エポキシ樹脂や硬化剤
の反応性に応じて適宜調整されるが、エポキシ樹脂10
0重量部に対して0.1〜15重量部が好ましい。配合
量が少ないと硬化不足となりやすく、また、多いと加熱
硬化後の硬化物の吸水率が高くなりやすいためである。
損なわない範囲で他のエポキシ樹脂硬化促進剤2種類以
上を併用してもよい。他の硬化促進剤として例えば、2
−メチルイミダゾール、2−フェニルイミダゾール、2
−フェニル−4−メチルイミダゾール、2−ヘプタデシ
ルイミダゾールなどのイミダゾール化合物およびそれら
の付加塩、トリエチルアミン、ベンジルジメチルアミ
ン、α−メチルベンジルジメチルアミンなどの3級アミ
ン化合物およびそれらから得られる付加塩、トリフェニ
ルホスフィン、トリブチルホスフィン、トリ(p−メチ
ルフェニル)ホスフィン、トリ(ノニルフェニル)ホス
フィン、トリフェニルホスフィン・トリフェニルボレー
ト、テトラフェニルホスフィン・テトラフェニルボレー
トなどの有機ホスフィン化合物があげられる。
組成物において、エポキシ樹脂(C)としてはエポキシ
基を有する化合物であれば任意であるが、フェノ−ル性
ヒドロキシル基をグリシジルエ−テルに転化したものが
好ましく用いられる。具体例としては、4,4´−ビス
(2,3−エポキシプロポキシ)ビフェニル、4,4´
−ビス(2,3−エポキシプロポキシ)−3,3´,
5,5´−テトラメチルビフェニル、4、4´−ビス
(2,3−エポキシプロポキシ)−3,3´,5,5´
−テトラメチル−2−クロロビフェニル、4、4´−ビ
ス(2,3−エポキシプロポキシ)−3、3´,5,5
´−テトラエチルビフェニルなどのビフェニル型エポキ
シ樹脂、1,5−ジ(2,3−エポキシプロポキシ)ナ
フタレン、1,5−ジ(2,3−エポキシプロポキシ)
−7−メチルナフタレン、1,6−ジ(2,3−エポキ
シプロポキシ)ナフタレン、1,6−ジ(2,3−エポ
キシプロポキシ)−2−メチルナフタレン、1,6−ジ
(2,3−エポキシプロポキシ)−8−メチルナフタレ
ン、1,6−ジ(2,3−エポキシプロポキシ)−4,
8−ジメチルナフタレン、2,7−ジ(2,3−エポキ
シプロポキシ)ナフタレンなどのナフタレン型エポキシ
樹脂、クレゾ−ルノボラック型エポキシ樹脂、フェノ−
ルノボラック型エポキシ樹脂、ビスフェノ−ルAやレゾ
ルシンから合成される各種ノボラック型エポキシ樹脂、
フェノ−ルアラルキル型エポキシ樹脂、ナフト−ルアラ
ルキル型エポキシ樹脂などが挙げられる。
硬化剤、アミン系硬化剤など任意であるが、本発明の付
加塩がより有効に機能するにはフェノ−ル性ヒドロキシ
ル基を有するフェノール系硬化剤が好ましい。具体例と
しては、フェノールノボラック樹脂、クレゾールノボラ
ック樹脂、トリス(ヒドロキシフェニル)メタン、1,
1,2−トリス(ヒドロキシフェニル)エタン、1,
1,3−トリス(ヒドロキシフェニル)プロパン、ビス
フェノ−ルA、ビスフェノールF、ジヒドロキシビフェ
ニル、フェノ−ルアラルキル樹脂、ナフト−ルアラルキ
ル樹脂、ポリヒドロキシスチレンなどが挙げられる。
場合において、エポキシ樹脂(C)に対する硬化剤
(D)の配合当量比(エポキシ樹脂のエポキシ基に対す
るフェノール系硬化剤のヒドロキシル基のモル)は、
0.7〜1.3が好ましく用いられるが、さらに好まし
くは0.8〜1.1である。
組成物においては必要に応じて、シリカ、アルミナなど
の無機充填材、シリコ−ンゴム、ブタジエンゴムなどの
ゴム成分、ハロゲン化合物、リン化合物などの難燃剤、
三酸化アンチモンなどの難燃助剤などを任意に添加する
ことができる。
組成物は溶融混練して混合されることが好ましく、たと
えばニーダー、ロール、単軸もしくは二軸の押出機およ
びコニーダーなどの公知の混練方法を用いて溶融混練す
ることによって製造される。混合されたエポキシ樹脂組
成物を一般的には熱処理して、硬化エポキシ樹脂が得ら
れる。熱処理の最高到達温度としては120〜250
℃、さらに好ましくは150〜210℃の範囲が用いら
れる。120℃未満であると硬化物の性能が悪く、また
250℃を超えると副反応が発生することから好ましく
ない。
湿率が低いためハンドリング時の防湿対策が少なくてす
むなどエポキシ樹脂用硬化促進剤として有利である。ま
た、エポキシ樹脂の硬化反応の促進効果も高いため、接
着剤、塗料および電子材料などの用途に有効な硬化エポ
キシ樹脂が得られる。
有し150℃の溶融粘度2.3ポイズのフェノ−ルアラ
ルキル樹脂570gを入れ、150℃で溶融させた。次
に、溶融したフェノ−ルアラルキル樹脂を良く攪拌しな
がら、DBU30gを15分かけて滴下して、滴下後さ
らに15分攪拌を続けた。冷却後、粉砕して42メッシ
ュの篩で分級して付加塩からなる硬化促進剤を得た。硬
化促進剤の物性および硬化促進剤の性能を以下の方法で
測定した。 軟化点:ミクロ融点測定装置〔柳本製作所(株)製〕を
用いて、1分間に5℃の昇温速度で測定した。 吸湿率:30℃、70%RHの恒温恒湿条件で24時間
放置後の重量を測定して計算した。 粉砕品回収率:8メッシュの篩を通過しない粒度の硬化
促進剤50gを30℃、70%RHの恒温恒湿条件で1
時間放置後、長径60mmの金属羽根と2Lのガラス容
器からなる粉砕機で1分間粉砕後、同粉砕機に付着せず
回収できた重量を測定して、仕込み重量で除した値を回
収率とした。回収率が低いものはべたつきが多く、ハン
ドリング性が悪いものである。 硬化速度:エポキシ樹脂として、4,4´−ビス(2,
3−エポキシプロポキシ)−3,3´,5,5´−テト
ラメチルビフェニル(エポキシ基当量190)を使用
し、また硬化剤としてフェノ−ルアラルキル樹脂(ヒド
ロキシル基当量175)を用いて、エポキシ基に対する
ヒドロキシル基のモル比が1.0になるように配合し
た。さらに、硬化促進剤として、付加塩中のアザビシク
ロ化合物が1重量%になるように添加し、ニーダを用い
て溶融混練し、エポキシ樹脂組成物とした。この樹脂組
成物の硬化速度(ゲル化に要する時間;ゲルタイム)を
175℃の熱板上でJIS5909に準じて測定した。
樹脂の種類を変えた場合の付加塩の調製及び各々の物性
の測定を実施例1と同様に行なって表1に示した。
は比較例1および比較例2のDBU/フェノ−ルノボラ
ック付加塩と比べて、付加塩自身の吸湿率が低いためハ
ンドリング時の防湿対策が少なくて済みハンドリングが
容易であり、コスト面でも有利である。また、エポキシ
樹脂の硬化速度でも本発明の付加塩は比較例1および比
較例2に示したDBU/フェノ−ルノボラック付加塩よ
り優れている。
シル基を有するアラルキル樹脂からなる付加塩を用いた
硬化促進剤は吸湿率が低いためハンドリング性が優れ
る。また、エポキシ樹脂の硬化反応の促進効果が高い。
さらに本発明の硬化促進剤を用いて得られる硬化エポキ
シ樹脂は、接着剤、塗料、電子材料などの用途に有用で
ある。
Claims (9)
- 【請求項1】 一般式 (I)で表されるアザビシクロ化合
物(A)と一般式(II)で表される構造単位を有するアラ
ルキル樹脂(B)との付加塩であるエポキシ樹脂硬化促
進剤。 【化1】 (ただし、nは2〜10の整数を表す。また、環のメチ
レン基の炭素原子または水素原子が部分的に他の原子ま
たは他の置換基で置換されていてもよい。) 【化2】 (ただし、Ar2はフェノ−ル性ヒドロキシル基を有す
る2価の芳香族基を表す。また、Ar2およびフェニレ
ン基は有機基またはハロゲン原子によって置換されてい
ても良い。) - 【請求項2】 軟化温度が50〜150℃であることを
特徴とする請求項1記載のエポキシ樹脂硬化促進剤。 - 【請求項3】 アラルキル樹脂(B)が一般式(III) で
あることを特徴とする請求項1または2記載のエポキシ
樹脂硬化促進剤。 【化3】 (ただし、Ar1はフェノ−ル性ヒドロキシル基を有す
る1価の芳香族基を表し、Ar2は式(II) の説明と同
じ。Ar1およびフェニレン基は有機基またはハロゲン
原子によって置換されていても良い。mは0以上の整数
を表す。) - 【請求項4】 アラルキル樹脂(B)を示す一般式(II
I) におけるmが0〜20であることを特徴とする請求
項3記載のエポキシ樹脂硬化促進剤。 - 【請求項5】 アラルキル樹脂(B)の150℃での溶
融粘度が0.3〜50ポイズであることを特徴とする請
求項3記載のエポキシ樹脂硬化促進剤。 - 【請求項6】 アザビシクロ化合物(A)の含有量が
0.1〜30重量%、アラルキル樹脂(B)の含有量が
99.9〜70重量%であることを特徴とする請求項1
〜5いずれかに記載のエポキシ樹脂硬化促進剤。 - 【請求項7】(C)エポキシ樹脂および(D)フェノー
ル系硬化剤またはアミン系硬化剤からなる混合物に対し
て、(E)請求項1〜6いずれかに記載のエポキシ樹脂
硬化促進剤を混合することを特徴とする硬化エポキシ樹
脂の製造方法。 - 【請求項8】(C)エポキシ樹脂(D)フェノール系硬
化剤および(E)請求項1〜6いずれかに記載のエポキ
シ樹脂硬化促進剤を混合することを特徴とする硬化エポ
キシ樹脂の製造方法であって、(C)エポキシ樹脂のエ
ポキシ基に対する(D)フェノール系硬化剤のヒドロキ
シル基のモル比が0.7〜1.3であり、(C)エポキ
シ樹脂100重量部に対する(E)エポキシ樹脂硬化促
進剤が0.1〜15重量部であることを特徴とする硬化
エポキシ樹脂の製造方法。 - 【請求項9】(C)エポキシ樹脂、(D)フェノール系
硬化剤および(E)エポキシ樹脂硬化促進剤を混合した
後、120〜250℃の最高到達温度で熱処理すること
を特徴とする請求項7または8記載の硬化エポキシ樹脂
の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30172794A JP3543853B2 (ja) | 1994-12-06 | 1994-12-06 | エポキシ樹脂硬化促進剤および硬化エポキシ樹脂の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30172794A JP3543853B2 (ja) | 1994-12-06 | 1994-12-06 | エポキシ樹脂硬化促進剤および硬化エポキシ樹脂の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08157565A true JPH08157565A (ja) | 1996-06-18 |
JP3543853B2 JP3543853B2 (ja) | 2004-07-21 |
Family
ID=17900438
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30172794A Expired - Lifetime JP3543853B2 (ja) | 1994-12-06 | 1994-12-06 | エポキシ樹脂硬化促進剤および硬化エポキシ樹脂の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3543853B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6495270B1 (en) | 1998-02-19 | 2002-12-17 | Hitachi Chemical Company, Ltd. | Compounds, hardening accelerator, resin composition, and electronic part device |
WO2006134865A1 (ja) * | 2005-06-16 | 2006-12-21 | San-Apro Limited | エポキシ樹脂用硬化促進剤 |
-
1994
- 1994-12-06 JP JP30172794A patent/JP3543853B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6495270B1 (en) | 1998-02-19 | 2002-12-17 | Hitachi Chemical Company, Ltd. | Compounds, hardening accelerator, resin composition, and electronic part device |
WO2006134865A1 (ja) * | 2005-06-16 | 2006-12-21 | San-Apro Limited | エポキシ樹脂用硬化促進剤 |
JPWO2006134865A1 (ja) * | 2005-06-16 | 2009-01-08 | サンアプロ株式会社 | エポキシ樹脂用硬化促進剤 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3543853B2 (ja) | 2004-07-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3613724B2 (ja) | リン含有エポキシ樹脂組成物 | |
JPH10298405A (ja) | エポキシ樹脂組成物および硬化物複合体 | |
JP2001226464A (ja) | 熱硬化性樹脂組成物 | |
JP2004231728A (ja) | エポキシ樹脂硬化剤および硬化性エポキシ樹脂組成物および硬化物 | |
JP3543853B2 (ja) | エポキシ樹脂硬化促進剤および硬化エポキシ樹脂の製造方法 | |
JP2003213081A (ja) | エポキシ樹脂組成物および半導体装置 | |
JP3509236B2 (ja) | エポキシ樹脂組成物及び半導体封止材料 | |
JP3650637B2 (ja) | エポキシ樹脂組成物 | |
EP0869148B1 (en) | Epoxy resin composition and method for producing the same | |
JPS62290720A (ja) | 電子部品封止用エポキシ樹脂成形材料 | |
JPH0312417A (ja) | 半導体封止用エポキシ樹脂組成物 | |
JPS58174416A (ja) | 半導体封止用エポキシ樹脂組成物 | |
JP5153141B2 (ja) | エポキシ樹脂組成物 | |
JPH07206995A (ja) | エポキシ樹脂組成物及び半導体封止材料 | |
US6156865A (en) | Flame retardant thermosetting resin composition | |
JP2006249139A (ja) | 半導体封止用エポキシ樹脂組成物 | |
JPH0977958A (ja) | エポキシ樹脂組成物および半導体装置 | |
JPH1017636A (ja) | 難燃性熱硬化性樹脂組成物 | |
JP4113289B2 (ja) | 粉体塗料組成物 | |
JPS6335615A (ja) | 半導体封止用エポキシ樹脂組成物 | |
JPH0573126B2 (ja) | ||
JPH06271648A (ja) | 電子部品封止用エポキシ樹脂成形材料 | |
JP7295826B2 (ja) | エポキシ樹脂組成物 | |
JP6867894B2 (ja) | 組成物、エポキシ樹脂硬化剤、エポキシ樹脂組成物、熱硬化性組成物、硬化物、半導体装置、および層間絶縁材料 | |
EP0459591A2 (en) | Epoxy resin composition |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20040128 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20040330 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20040330 |
|
R150 | Certificate of patent (=grant) or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090416 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100416 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110416 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120416 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130416 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130416 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140416 Year of fee payment: 10 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |