JPH08157380A - 非晶質クエン酸・有機酸・カルシウム組成物、及びその製造法 - Google Patents

非晶質クエン酸・有機酸・カルシウム組成物、及びその製造法

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JPH08157380A
JPH08157380A JP6329344A JP32934494A JPH08157380A JP H08157380 A JPH08157380 A JP H08157380A JP 6329344 A JP6329344 A JP 6329344A JP 32934494 A JP32934494 A JP 32934494A JP H08157380 A JPH08157380 A JP H08157380A
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JP
Japan
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acid
calcium
citric acid
composition
organic
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Application number
JP6329344A
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English (en)
Inventor
Tetsuo Shirai
徹夫 白井
Shinichiro Yokoi
慎一郎 横井
Takashi Maeda
隆 前田
Junko Yamamoto
淳子 山本
Taketoshi Sawada
毅稔 沢田
Fumio Okumura
文男 奥村
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Fuji Chemical Industries Co Ltd
Original Assignee
Fuji Chemical Industries Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】水に易溶性の非晶質クエン酸・有機酸・カルシ
ウム組成物、及びその製造法を提供する。 【構成】水媒質中、クエン酸、リンゴ酸、コハク酸、乳
酸又はグルコン酸等の群から選ばれる1種又は2種以上
の有機酸の少なくとも1種がクエン酸である有機酸と炭
酸カルシウム、水酸化カルシウム、焼成貝殻カルシウム
又はその水和物の群から選ばれる1種又は2種以上とを
30℃以下の温度範囲で反応させ、熟成後、噴霧乾燥す
ることにより得られる非晶質クエン酸・有機酸・カルシ
ウム組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水に易溶性の非晶質ク
エン酸・有機酸・カルシウム組成物、及びその製造法に
関する。
【0002】
【従来の技術】最近、食生活の変化に伴い、生体にとっ
ては最も重要な無機成分であるカルシウムの摂取量が不
足する傾向にある。社会の高齢化と共にカルシウム不足
による疾患、例えば骨折、骨粗鬆症疾患等の増加が問題
となっている。カルシウムを経口により、吸収性の良い
形態で、効率よく補給するために、種々のカルシウム含
有固形製剤又は錠菓等が市販されている。ところが、従
来の錠菓の製造に用いられていた水溶性カルシウム塩、
例えば乳酸カルシウムは、カルシウム特有の苦味を有す
るものであり、また飲料(ドリンク)用に用いられてい
た水溶性カルシウム塩、例えばグルコン酸カルシウムは
カルシウム含量が8%付近と低く、カルシウム特有の苦
味も強いものであった。一方、カルシウムの吸収量を多
くするために服用量を多くしようとするとカルシウム特
有の強い苦味を減少させるため製剤的な処方、例えば賦
形薬の量を多くして苦味を減少させるなどの処置が必要
であった。従って、乳酸カルシウム末、グルコン酸カル
シウム末等の従来のカルシウム剤は、いずれもカルシウ
ム含量が低いものであった。カルシウムを水に可溶化さ
せる方法としては、水難溶性クエン酸カルシウムにリ
ンゴ酸カルシウムを共存させ、クエン酸カルシウムの水
に対する溶解性を増大させる方法(特公平4−4842
1号公報)が知られている。この方法は、クエン酸とリ
ンゴ酸を水に溶解させ、外部より加温し、50〜60℃
で、炭酸カルシウムを加えた後、攪拌することにより得
られる結晶泥を、数時間放置し、分離後、110〜12
0℃で数時間乾燥することによりクエン酸カルシウム・
リンゴ酸カルシウム複合体とする方法である。また、
水酸化カルシウム、炭酸カルシウム又は酸化カルシウム
からなる群から選ばれる金属カルシウム又は塩基性カル
シウム塩とを水中におけるクエン酸とリンゴ酸に加え、
クエン酸、リンゴ酸がカルシウムで中和されるまで、3
0〜80℃の温度で、溶液を混和し、100℃以下の温
度でこの混合物を乾燥し、カルシウム、クエン酸とリン
ゴ酸の混合物とする方法(特公表平5−507692号
公報)が知られている。しかしながら、上記従来のカル
シウム複合体と混合物等は、いずれも結晶性で、水に対
する溶解度は0.5〜1%弱であり溶解性の面で満足し
得るものではなく、吸収性も良くないものであった。従
って、水に易溶性で且つ生体への吸収性が良く、経口投
与に適した舌触りが良く、味の良いカルシウム組成物の
出現が望まれていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、水に易溶性
の非晶質クエン酸・有機酸・カルシウム組成物、及びそ
の製造法を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記問題
点を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、水媒質中、クエ
ン酸と炭酸カルシウム、水酸化カルシウム、焼成貝殻カ
ルシウム又はその水和物等の群から選ばれる1種又は2
種以上とを反応液の温度が30℃を越えないように制御
しながら反応させ、熟成後、噴霧乾燥又は凍結乾燥する
ことにより、水に対する溶解性が格段に優れた水に易溶
性の非晶質クエン酸・カルシウム組成物が得られること
を見出した。
【0005】本発明者らは上記知見に基づき、さらに研
究を重ねた結果、水媒質中、クエン酸、リンゴ酸、コハ
ク酸、乳酸又はグルコン酸等の群から選ばれる1種又は
2種以上の有機酸の少なくとも1種がクエン酸である有
機酸と炭酸カルシウム、水酸化カルシウム、焼成貝殻カ
ルシウム又はその水和物の群から選ばれる1種又は2種
以上とを反応液の温度が30℃を越えないように制御し
ながら反応させ、熟成後、噴霧乾燥又は凍結乾燥するこ
とにより、水に易溶性で且つその溶解度が1〜20%と
いう驚くべき特性を有する非晶質クエン酸・有機酸・カ
ルシウム組成物が得られることを見い出し、本発明を完
成した。上記組成物は、極めて安定であり、長期間保存
することができるものであった。
【0006】本発明の非晶質クエン酸・有機酸・カルシ
ウム組成物、及びその製造方法について以下に述べる。
【0007】本発明の第1は、水媒質中、クエン酸、リ
ンゴ酸、コハク酸、乳酸又はグルコン酸等の群から選ば
れる1種又は2種以上の有機酸の少なくとも1種がクエ
ン酸である有機酸と炭酸カルシウム、水酸化カルシウ
ム、焼成貝殻カルシウム又はその水和物の群から選ばれ
る1種又は2種以上とを30℃以下の温度範囲で反応さ
せ、熟成後、噴霧乾燥することにより得られる非晶質ク
エン酸・有機酸・カルシウム組成物である。
【0008】焼成貝殻カルシウムとしては、例えばカキ
殻、ホタテ貝等に由来するカルシウム化合物を例示でき
る。
【0009】上記反応の温度範囲は、好適には30℃以
下であり、より好適には−8〜30℃、さらに好適には
−5〜26℃である。30℃以上では結晶が析出し易く
なり、好適ではない。熟成温度は、好適には30℃以
下、より好適には−8〜30℃、さらに好適には0〜2
6℃である。
【0010】熟成時の反応液のpHは、好適には3.0
〜5.5である。
【0011】本発明の代表的な組成物としては、有機酸
がクエン酸、クエン酸とリンゴ酸、クエン酸とコハク
酸、クエン酸と乳酸、クエン酸とグルコン酸等である組
成物を例示することができる。上記組成物のクエン酸、
有機酸、カルシウムの組成比(モル比)は、上記pHの
範囲内であれば特に限定されることはないが、好適に
は、クエン酸の1モルに対し、有機酸は0.5〜3.5
モルであり、カルシウムは0.8〜3.7の範囲であ
る。本発明の目的を達成し得る範囲内で多少の過不足は
許容し得ることはもちろんである。
【0012】本発明において用いられる有機酸、クエン
酸、リンゴ酸、乳酸、グルコン酸等は光学異性体を含
み、例えばリンゴ酸とは、光学活性であるd−体、l−
体又はdl−等の異性体を意味し、本発明の反応にはど
の異性体を用いてもよい。
【0013】上記本発明の組成物のカルシウム含量は、
後述する実施例に示すように、用いる有機酸、金属カル
シウム又は塩基性カルシウム塩、反応温度、熟成温度等
の条件により異なり特に限定されるものではないが、好
適には10〜21%であり、より好適には13.4〜1
8.7%である。
【0014】上記組成物は水に易溶性であり、その溶解
度はクエン酸と組み合わせる有機酸の種類、クエン酸、
有機酸、カルシウム等の使用量、反応温度等により異な
り特に限定されるものではないが、1〜20%であり、
好適には7〜17%である。
【0015】本発明の上記第1の非晶質クエン酸・有機
酸・カルシウム組成物の製造方法について以下に述べ
る。
【0016】すなわち、水媒質中、クエン酸、リンゴ
酸、コハク酸、乳酸又はグルコン酸等の群から選ばれる
1種又は2種以上の少なくとも1種がクエン酸である有
機酸と金属カルシウム又は塩基性カルシウム塩とを30
℃以下の温度範囲で反応させ、熟成後、噴霧乾燥するこ
とを特徴とする非晶質クエン酸・有機酸・カルシウム組
成物の製造方法である。
【0017】水媒質は、クエン酸等の有機酸と金属カル
シウム又は塩基性カルシウム塩とを30℃以下の温度範
囲で反応させる前に、予め、−8〜30℃以下の適宜な
温度に冷却しておいてもよく、また、冷却装置等により
温度制御しながら反応させてもよい。
【0018】反応温度は、用いるクエン酸と組み合わせ
る有機酸の種類、クエン酸、有機酸、カルシウム等の使
用量等により異なり特に限定されるものではないが、好
適には30℃以下の適宜な温度範囲であり、より好適に
は−8〜30℃、さらに好適には−5〜26℃である。
【0019】反応温度の制御は常法に従って、例えば発
熱反応のときは外部から適宜な方法で冷却し、吸熱反応
のときは、加温することにより制御する。
【0020】反応時間は、用いるクエン酸と組み合わせ
る有機酸の種類、クエン酸、有機酸、カルシウムの使用
量、反応温度の設定等により異なり特に限定されるもの
ではないが、通常は数時間である。
【0021】熟成温度は、用いるクエン酸と組み合わせ
る有機酸の種類、クエン酸、有機酸、カルシウムの使用
量、反応温度の設定等により異なり特に限定されるもの
ではないが、好適には30℃を越えない温度範囲であ
り、より好適には−8〜30℃、さらに好適には−5〜
26℃である。
【0022】熟成時間は、熟成温度、用いるクエン酸と
組み合わせる有機酸の種類、クエン酸、有機酸、カルシ
ウム等の使用量等により異なり特に限定されるものでは
ないが、数分〜6時間であり、好適には数分〜数時間、
より好適には20〜30分である。
【0023】熟成時の反応液のpHは、好適には3.0
〜5.5であり、より好適には3.5〜5.0であり、
さらに好適には4.2〜4.4である。反応液は熟成
後、必要ならば、反応液中の不溶物を濾過操作により除
去してもよい。
【0024】噴霧乾燥は常法に従って例えば噴霧乾燥造
粒機等にて行うことができる。噴霧乾燥の温度又は噴霧
条件は、使用する機種、熟成温度、用いるクエン酸と組
み合わせる有機酸の種類、クエン酸等の有機酸、カルシ
ウム等の使用量等により異なり特に限定されるものでは
ないが、例えば入口温度200℃、出口温度80〜10
0℃で、ディスクの回転数10,000〜25,000
rpmの条件下で行うことができる。
【0025】第1の方法においてクエン酸等の有機酸又
はカルシウム等を加える順序は特に限定されることはな
く、反応水溶液に同時に加えて行ってもよい。
【0026】本発明の第2は、水媒質中、クエン酸、リ
ンゴ酸、コハク酸、乳酸又はグルコン酸等の群から選ば
れる1種又は2種以上の有機酸の少なくとも1種がクエ
ン酸である有機酸と炭酸カルシウム、水酸化カルシウ
ム、焼成貝殻カルシウム又はその水和物の群から選ばれ
る1種又は2種以上とを30℃以下の温度範囲で反応さ
せ、熟成後、凍結乾燥することにより得られる非晶質ク
エン酸・有機酸・カルシウム組成物である。
【0027】本発明の上記組成物のカルシウム含量は、
後述する実施例に示すように、用いる有機酸、カルシウ
ム塩、反応温度、熟成温度等の条件により異なり特に限
定することはできないが、好適には10〜21%であ
り、より好適には13.4〜18.7%である。上記組
成物の代表的な例としては、有機酸がクエン酸、クエン
酸とリンゴ酸、クエン酸とコハク酸、クエン酸と乳酸、
クエン酸とグルコン酸等である組成物を例示することが
できる。
【0028】上記組成物は、前述の第1と同様、水に易
溶性であり、その溶解度は、クエン酸と組み合わせる有
機酸の種類、クエン酸、有機酸、カルシウム等の使用
量、反応温度等により異なり特に限定されるものではな
いが、1〜20%であり、好適には7〜17%である。
【0029】上記第2の非晶質クエン酸・有機酸・カル
シウム組成物は、以下に述べる方法により製造すること
ができる。
【0030】すなわち、水媒質中、クエン酸、リンゴ
酸、コハク酸、乳酸又はグルコン酸等の群から選ばれる
1種又は2種以上の有機酸の少なくとも1種がクエン酸
である有機酸と炭酸カルシウム、水酸化カルシウム、焼
成貝殻カルシウム又はその水和物の群から選ばれる1種
又は2種以上とを30℃以下の温度範囲で反応させ、熟
成後、凍結乾燥することを特徴とするクエン酸・有機酸
・カルシウム組成物の製造方法である。
【0031】反応温度は、用いるクエン酸と組み合わせ
る有機酸の種類、クエン酸、有機酸、カルシウム塩等の
使用量等により異なり特に限定されるものではないが、
30℃を越えない適宜な温度範囲であり、好適には、−
8〜30℃であり、より好適には−5〜23℃である。
【0032】熟成温度は、用いるクエン酸と組み合わせ
る有機酸の種類、クエン酸、有機酸、カルシウムの使用
量、反応温度の設定等により異なり特に限定されるもの
ではないが、好適には30℃を越えない温度範囲であ
り、より好適には−8〜30℃、さらに好適には−5〜
26℃である。
【0033】熟成時間は、熟成温度、用いるクエン酸と
組み合わせる有機酸の種類、クエン酸、有機酸、カルシ
ウム等の使用量等により異なり特に限定されるものでは
ないが、数分〜6時間であり、好適には数分〜数時間、
より好適には20〜30分である。
【0034】熟成時の反応液のpHは、好適には3.0
〜5.5であり、より好適には3.5〜5.0であり、
さらに好適には4.2〜4.4である。熟成後、必要な
らば、反応液中の不溶物を濾過操作により除去してもよ
い。凍結乾燥は、上記、反応液を、常法に従って、凍結
させ、凍結乾燥機で乾燥することにより得ることができ
る。
【0035】上記組成物の製造方法において、クエン
酸、クエン酸とリンゴ酸、クエン酸とコハク酸、クエン
酸と乳酸、クエン酸とグルコン酸等の有機酸、上記カル
シウム塩等を加える順序は特に限定されるものではな
く、反応水溶液に同時に加えて行うこともできる。
【0036】本発明の非晶質クエン酸・有機酸・カルシ
ウム組成物は、上記噴霧乾燥、凍結乾燥のいずれかによ
っても乾燥し得るが、両者間では噴霧乾燥の方が、大量
生産に適し、製造コストも安いので経済的である。本発
明の代表的なクエン酸・カルシウム組成物又はクエン酸
・有機酸・カルシウム組成物の理化学的性質と溶解度を
表1に示す。
【0037】
【表1】
【0038】表1の結果から明らかな様に、本発明の非
晶質クエン酸・有機酸・カルシウム組成物は優れた溶解
性を示し、従来法で得られた組成物に較べると極めて高
い溶解性を示す。本発明の組成物は、カルシウムを補給
用に広く用いることができ産業上極めて有用である。
【0039】上記カルシウム含量と溶解度は、以下に示
す方法で求めた。カルシウム含量は、食品添加物公定書
に記載された方法、カルシウムの溶解度は下記測定方法
に従って求めた。 カルシウム溶解度の測定方法:50mlのメスフラスコ
5〜8g秤量した試料を入れ、20〜25℃の水を加え
秤線をあわせる。5分間攪拌後、フィルターを通して5
ml濾過し、ホールピペットで濾液を2ml採取し、5
0mlメスフラスコに入れ秤線をあわせる。これを10
mlホールピペットに採って、カルシウム含量を前述の
方法で求め、得られたカルシウム含量と試料のカルシウ
ム含量から溶解度を算出した。
【0040】有機酸の定量は、常法に従って液体クロマ
トグラフィー等により求めた。
【0041】各実施例で得られたカルシウム組成物のX
線回折スペクトルは図1に示す通りであり、本発明のカ
ルシウム組成物が非晶質であることを示している。
【0042】本発明の非晶質クエン酸・有機酸・カルシ
ウム組成物は、極めて安定であり、保存が容易である。
【0043】本発明を以下の実施例でより詳細に述べ
る。
【実施例】
【0044】実施例1 攪拌下、18℃の水160ml中にクエン酸1水塩5
2.5gを投入溶解した後、炭酸カルシウム25.0g
を溶液中に少しずつ加えた後、30分間熟成した。反応
時の液温は18〜30℃であり、最終溶液のpHは3.
5であった。その後溶液を濾過し、その濾液を噴霧乾燥
造粒機〔型式 モービルマイナー、ニロ(株)製〕に
て、入口温度200℃、出口温度80〜85℃、ディス
ク回転数25,000rpmの条件下で噴霧乾燥するこ
とにより、造粒物44.7gを得た。得られた造粒物は
Ca含有量が14.7%、嵩密度が0.46g/mlで
あった。
【0045】実施例2 攪拌下、20℃の水750mlとクエン酸溶液600m
l(クエン酸1水塩として220.0g含有)と炭酸カ
ルシウム懸濁液150ml(炭酸カルシウムとして9
4.5g含有)をそれぞれ12.5ml/分、10.0
ml/分、2.5ml/分の流量にて60分間同時滴下
し、連続的に反応した後、20分間熟成した。反応時の
液温は18〜22℃であり、最終溶液のpHは3.4で
あった。その後溶液を濾過し、その濾液を実施例1と同
様な条件下で噴霧乾燥することにより、造粒物220.
5gを得た。得られた造粒物はCa含有量が14.0%
であり、嵩密度が0.46ml/gであった。
【0046】実施例3 攪拌冷却下、1℃の水160ml中にクエン酸1水塩1
7.5gとdl−リンゴ酸17.0gを投入溶解した
後、水酸化カルシウム18.5gを少しずつ加えた後、
30分間熟成した。反応時の液温は−3〜26℃であ
り、最終溶液のpHは5.4であった。その後溶液を濾
過し、その濾液を実施例1と同様な条件下で噴霧乾燥す
ることにより、造粒物46.5gを得た。得られた造粒
物はCa含有量が19.6%、嵩密度が0.48g/m
lであった。
【0047】実施例4 攪拌冷却下、10℃の水500ml中にクエン酸1水塩
98.2gとコハク酸45.6gを投入溶解した後、ア
ワビ由来カルシウム67.5g(水酸化カルシウムとし
て60.0g)を溶液中に少しずつ加えた後、30分間
熟成した。反応時の液温は−3〜15℃であり、最終溶
液のpHは4.4であった。その後溶液を濾過し、その
濾液を実施例1と同様な条件下で噴霧乾燥することによ
り、造粒物129.6gを得た。得られた造粒物はCa
含有量が15.3%、嵩密度が0.36g/mlであっ
た。
【0048】実施例5 攪拌冷却下、10℃の水320ml中にクエン酸1水塩
105.0gとl−乳酸溶液90.0g(乳酸として4
5.0g)を投入溶解した後、水酸化カルシウム60.
0gを溶液中に少しずつ加えた後、30分間熟成した。
反応時の液温は5〜15℃であり、最終溶液のpHは
3.9であった。その後溶液を濾過し、その濾液を実施
例1と同様な条件下で噴霧乾燥することにより、造粒物
170.3gを得た。得られた造粒物はCa含有量が1
5.9%、嵩密度が0.38g/mlであった。
【0049】実施例6 攪拌冷却下、10℃の水400ml中にクエン酸1水塩
100.0gとグルコン酸溶液158.0g(グルコン
酸として79.0g)を投入溶解した後、ホタテ由来カ
ルシウム53.0g(水酸化カルシウムとして50.0
g)を溶液中に少しずつ加えた後、30分間熟成した。
反応時の液温は−5〜16℃であり、最終溶液のpHは
4.2であった。その後溶液を濾過し、その濾液を実施
例1と同様な条件下で噴霧乾燥することにより、造粒物
172.8gを得た。得られた造粒物はCa含有量が1
3.0%、嵩密度が0.35g/mlであった。
【0050】実施例7 攪拌冷却下、8℃の水320ml中にクエン酸1水塩5
1.4gとdl−リンゴ酸98.2gを投入溶解した
後、カキ殻由来カルシウム46.7g(水酸化カルシウ
ムとして45.0g)を溶液中に少しずつ加えた後、3
0分間熟成した。反応時の液温は−5〜16℃であり、
最終溶液のpHは4.4であった。その後溶液を濾過
し、その濾液を実施例1と同様な条件下で噴霧乾燥する
ことにより、造粒物130.2gを得た。得られた造粒
物はCa含有量が13.2%、嵩密度が0.38g/m
lであった。
【0051】実施例8 実施例7の濾液を10〜18℃で360分間滞留させた
後、カキ殻由来カルシウム15.6g(水酸化カルシウ
ムとして15.0g)を溶液中に加え、pH4.4に調
整した。その後再度溶液を濾過し、その溶液を実施例1
と同様な条件下で噴霧乾燥することにより、造粒物17
8.6gを得た。得られた造粒物はCa含量は17.0
%、嵩密度が0.42g/mlであった。
【0052】実施例9 攪拌冷却下、8℃の水5,000ml中にクエン酸1水
塩1,860gとdl−リンゴ酸970gを投入溶解
し、次にカキ殻由来カルシウム1,360g(水酸化カ
ルシウムとして1,340g)を水2,000mlに分
散した懸濁溶液を少しずつ加えた後、120分間熟成し
た。反応時の液温は−5〜24℃であり、最終溶液のP
Hは4.2であった。その後溶液を濾過し、その濾液を
噴霧乾燥造粒機〔型式 S−50N/R、ニロ(株)
製〕にて、入口温度200℃、出口温度100℃、ディ
スク回転数10,000rpmの条件下で噴霧乾燥する
ことにより、造粒物3,680gを得た。得られた造粒
物はCa含量が18.7%、嵩密度が0.36g/ml
であった。
【0053】実施例10 攪拌冷却下、10℃の水13,500mlにクエン酸1
水塩3,920gとdl−リンゴ酸2,060gを投入
溶解した後、カキ殻由来カルシウム2,760g(水酸
化カルシウムとして2,720g)を溶液の温度が30
℃を越えないように少しずつ加えた後、dl−アラニン
160gを投入溶解した後30分間熟成した。反応時の
液温は−4〜23℃であり、最終溶液のpHは4.3で
あった。その後溶液を濾過し、その濾液を実施例9と同
様の条件下で噴霧乾燥することにより、造粒物7,56
0gを得た。得られた造粒物はCa含量が16.4%、
嵩密度が0.38g/mlであった。
【0054】実施例11 攪拌冷却下、12℃の水160ml中にクエン酸1水塩
40.0gとdl−リンゴ酸40.0gを投入溶解した
後、水酸化カルシウム30.0gを溶液の温度が30℃
を越えないように少しずつ加えた後、30分間熟成し
た。反応時の液温は5〜23℃であり、最終溶液のpH
は4.1であった。その後溶液を濾過し、その濾液をア
セトン−ドライアイスで凍結させた後、凍結乾燥機〔型
式 FD−80 東京理科機械(株)製〕にて凍結乾燥
後、粉砕し100メッシュ篩過することにより、造粒物
92.9gを得た。得られた造粒物はCa含量が17.
1%、嵩密度が0.22g/mlであった。
【0055】実施例12 攪拌冷却下、10℃の水600ml中にクエン酸1水塩
25.7gとコハク酸49.1gを投入溶解した後、水
酸化カルシウム28.5gを溶液中に少しずつ加えた
後、30分間熟成した。反応時の液温は3〜23℃であ
り、最終溶液のpHは4.0であった。その後溶液を濾
過し、その濾液を実施例11と同様な条件下で凍結乾燥
後、粉砕し100メッシュ篩過することにより、造粒物
93.2gを得た。得られた造粒物はCa含量が15.
3%、嵩密度が0.21g/mlであった。
【0056】実施例13 攪拌冷却下、1℃の水250ml中にクエン酸1水塩5
1.0gとl−乳酸水溶液86.0g(乳酸として4
3.0g)を投入溶解した後、水酸化カルシウム25.
0gを溶液中に少しずつ加えた後、30分間熟成した。
反応時の液温は−8〜25℃であり、最終溶液のpHは
3.1であった。その後溶液を濾過し、その濾液を実施
例11と同様な条件下で凍結乾燥後、粉砕し100メッ
シュ篩過することにより、造粒物97.0gを得た。得
られた造粒物はCa含量が13.0%、嵩密度が0.2
0g/mlであった。
【0057】実施例14 攪拌冷却下、4℃の水250ml中にクエン酸1水塩5
0.0gとl−グルコン酸水溶液79.0g(グルコン
酸として39.5g)を投入溶解した後、水酸化カルシ
ウム25.0gを溶液中に少しずつ加えた後、30分間
熟成した。反応時の液温は−1〜26℃であり、最終溶
液のpHは3.9であった。その後溶液を濾過し、その
濾液を実施例11と同様な条件下で凍結乾燥後、粉砕し
100メッシュ篩過することにより、造粒物103.5
gを得た。得られた造粒物はCa含量が12.2%、嵩
密度が0.18g/mlであった。
【0058】比較例1 攪拌下、50℃の水250ml中にクエン酸1水塩10
6.0gを投入溶解した後、水酸化カルシウム34.0
gを徐々に加え、60分間熟成した。反応時の液温は4
0〜72℃であり、最終溶液のpHは2.9であった。
濾過後、析出部をメタノール200mlにて洗浄後、7
0℃で16時間通風乾燥し、粉砕後100メッシュ篩過
した。得られたクエン酸1水素カルシウム塩のカルシウ
ム含量は17.2%であった。
【0059】比較例2 攪拌下、50℃の水250mlにリンゴ酸62.1gを
投入溶解した後、水酸化カルシウム30.0gを徐々に
加え、60分間熟成した。反応時の液温は45〜82℃
であり、最終溶液のpHは3.2であった。濾過後、比
較例1と同様な条件下で析出物を乾燥し、粉砕後100
メッシュ篩過した。得られたリンゴ酸カルシウム塩のカ
ルシウム含有量は23.3%であった。
【0060】比較例3 攪拌下、23℃の水500mlにコハク酸52.6gを
投入溶解した後、水酸化カルシウム30.0gを徐々に
加え、60分間熟成した。反応時の液温は20〜56℃
であり、最終溶液のpHは4.2であった。濾過後、比
較例1と同様な条件下で析出物を乾燥し、粉砕後100
メッシュ篩過した。得られたコハク酸カルシウム塩のカ
ルシウム含有量は22.6%であった。
【0061】比較例4 攪拌下、23℃の水200ml中にクエン酸1水塩9
4.5gとdl−リンゴ酸40.2gを投入溶解した
後、カキ殻由来カルシウム74.0g(水酸化カルシウ
ムとして70.0g)を徐々に加え、60分間熟成し
た。反応時の液温は18〜52℃であり、最終溶液のp
Hは4.1であった。濾過後、比較例1と同様な条件下
で析出物を乾燥し、粉砕後100メッシュ篩過した。得
られたクエン酸カルシウム・リンゴ酸カルシウム塩のカ
ルシウム含有量は20.3%であった。
【0062】上記本発明の組成物は、常法に従って、例
えば、粉末、顆粒又はタブレットの形態に容易に加工す
ることができ、カルシウム補給剤又はカルシウム補給食
品として用いることができる。
【0063】上記粉末、顆粒、タブレット(錠菓)は、
医薬上又は食品添加物として許容されるラクトース、グ
ルコース、マンニトール、シュクロース、エリスリトー
ル等の賦形剤、澱粉、アルギン酸ソーダ等の崩壊剤、マ
グネシウムステアレートなどの滑沢剤、ポリビニールア
ルコール、ヒドロキシプロピルセルロース、ゼラチン等
の結合剤、脂肪酸エステル等の表面活性剤、グリセリン
等の可塑剤、マスク剤、グルタミン酸ソーダ、アラニ
ン、アスパルテーム、ステビア甘味剤等、梅エキス等の
香料等、オレンジパウダー、粉ミルク等を常法に従って
適宜添加することができる。
【0064】また、pH調整剤として、有機酸のアルカ
リ金属塩類、例えば酢酸のナトリウム塩、カリウム塩
等、若しくはアルカリ類、例えば水酸化ナトリウム、水
酸化カリウム等、又は塩酸、酢酸等の酸類を添加するこ
ともできる。好適には有機酸類である。上記添加剤は、
必要ならば、噴霧乾燥、凍結乾燥時に反応水溶液中に加
えてもよい。
【0065】上記方法により、食品として利用し得る不
快臭のないカルシウム含有錠菓を製造することができ
た。
【0066】以下の表2に錠菓(1,000mg/1
錠)の製造例を示す。 表2 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 製造例1 製造例2 比較品 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 実施例9の粉体物質 700 − − 実施例10の粉体物質 − 7001) − 乳酸カルシウム − − 700 還元麦芽糖水飴 250 250 250 ショ糖シュガーエステル 40 40 40 SKスイート 10 10 10 dl−アラニン − − 20 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− (1)dl−アラニン2%を含む。
【0067】上記処方にて粉末混合機、杵、臼15m
m、打錠圧1,500kg/cm2の条件でロータリー
打錠〔型式 HRT−18畑鉄工(株)製〕し、男女8
人(男子5名、女子3名、24〜48歳、平均年齢35
歳)にて味覚試験した。その結果は、製造例1は僅かな
がら苦味があり、製造例2はおいしいとの評価であっ
た。これに対し従来法による比較品は非常に苦いもので
あった。
【0068】
【発明の効果】本発明により、水に易溶性の非晶質クエ
ン酸・有機酸・カルシウム組成物、及びその製造法を提
供することができた。上記組成物は、極めて安定であ
る。また、該組成物は水に極めて速やかに溶解し、その
溶解度が1〜20%であるという驚くべき溶解性を有す
るので、飲料(ドリンク)用液剤等として用いることが
できる。また本発明の組成物は、従来品に較べ苦味が無
く、錠剤又は錠菓としてカルシウム補給に使用すること
ができる。特に舌触りが良いという特徴を有するため、
カルシウム補給食品又はカルシウム補給剤として有用で
あり、産業上極めて有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1、4、9、比較例1、2で得られた粉
体物質のX線回折図を示す。縦軸(強度)比較のため任
意スケールとして、グラフは各実施例、比較例ごとにず
らせて掲載されている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 奥村 文男 富山県中新川郡立山町若宮241番地

Claims (36)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水媒質中、クエン酸、リンゴ酸、コハク
    酸、乳酸又はグルコン酸等の群から選ばれる1種又は2
    種以上の有機酸の少なくとも1種がクエン酸である有機
    酸と炭酸カルシウム、水酸化カルシウム、焼成貝殻カル
    シウム又はその水和物の群から選ばれる1種又は2種以
    上とを30℃以下の温度範囲で反応させ、熟成後、噴霧
    乾燥することにより得られる非晶質クエン酸・有機酸・
    カルシウム組成物。
  2. 【請求項2】請求項1において反応温度範囲が−8〜3
    0℃である組成物。
  3. 【請求項3】請求項1〜2において熟成温度が−8〜3
    0℃である組成物。
  4. 【請求項4】請求項1〜3において熟成時の反応液のp
    Hが3.0〜5.5である組成物。
  5. 【請求項5】請求項1〜4において有機酸がクエン酸で
    ある組成物。
  6. 【請求項6】請求項1〜4において有機酸がクエン酸と
    リンゴ酸である組成物。
  7. 【請求項7】請求項1〜4において有機酸がクエン酸と
    コハク酸である組成物。
  8. 【請求項8】請求項1〜4において有機酸がクエン酸と
    乳酸である組成物。
  9. 【請求項9】請求項1〜4において有機酸がクエン酸と
    グルコン酸である組成物。
  10. 【請求項10】水媒質中、クエン酸、リンゴ酸、コハク
    酸、乳酸又はグルコン酸等の群から選ばれる1種又は2
    種以上の少なくとも1種がクエン酸である有機酸と炭酸
    カルシウム、水酸化カルシウム、焼成貝殻カルシウム又
    はその水和物の群から選ばれる1種又は2種以上とを3
    0℃以下の温度範囲で反応させ、熟成後、噴霧乾燥する
    ことを特徴とする非晶質クエン酸・有機酸・カルシウム
    組成物の製造方法。
  11. 【請求項11】請求項10において反応温度範囲が−8
    〜30℃である製造方法。
  12. 【請求項12】請求項10〜11において熟成温度が−
    8〜30℃である製造方法。
  13. 【請求項13】請求項10〜12において熟成時の反応
    液のpHが3.0〜5.5である製造方法。
  14. 【請求項14】請求項10〜13において有機酸がクエ
    ン酸である製造方法。
  15. 【請求項15】請求項10〜13において有機酸がクエ
    ン酸とリンゴ酸である製造方法。
  16. 【請求項16】請求項10〜13において有機酸がクエ
    ン酸とコハク酸である製造方法。
  17. 【請求項17】請求項10〜13において有機酸がクエ
    ン酸と乳酸である製造方法。
  18. 【請求項18】請求項10〜13において有機酸がクエ
    ン酸とグルコン酸である製造方法。
  19. 【請求項19】水媒質中、クエン酸、リンゴ酸、コハク
    酸、乳酸又はグルコン酸等の群から選ばれる1種又は2
    種以上の有機酸の少なくとも1種がクエン酸である有機
    酸と炭酸カルシウム、水酸化カルシウム、焼成貝殻カル
    シウム又はその水和物の群から選ばれる1種又は2種以
    上とを30℃以下の温度範囲で反応させ、熟成後、凍結
    乾燥することを特徴とするクエン酸・有機酸・カルシウ
    ム組成物。
  20. 【請求項20】請求項19において反応温度範囲が−8
    〜30℃である組成物。
  21. 【請求項21】請求項19〜20において熟成温度が−
    8〜30℃である組成物。
  22. 【請求項22】請求項19〜21において熟成時の反応
    液のpHが3.0〜5.5である組成物。
  23. 【請求項23】請求項19〜22において有機酸がクエ
    ン酸である組成物。
  24. 【請求項24】請求項19〜22において有機酸がクエ
    ン酸とリンゴ酸である組成物。
  25. 【請求項25】請求項19〜22において有機酸がクエ
    ン酸とコハク酸である組成物。
  26. 【請求項26】請求項19〜22において有機酸がクエ
    ン酸と乳酸である組成物。
  27. 【請求項27】請求項19〜22において有機酸がクエ
    ン酸とグルコン酸である組成物。
  28. 【請求項28】水媒質中、クエン酸、リンゴ酸、コハク
    酸、乳酸又はグルコン酸等の群から選ばれる1種又は2
    種以上の有機酸の少なくとも1種がクエン酸である有機
    酸と炭酸カルシウム、水酸化カルシウム、焼成貝殻カル
    シウム又はその水和物の群から選ばれる1種又は2種以
    上とを30℃以下の温度範囲で反応させ、熟成後、凍結
    乾燥することを特徴とするクエン酸・有機酸・カルシウ
    ム組成物の製造方法。
  29. 【請求項29】請求項28において反応温度範囲が−8
    〜30℃である製造方法。
  30. 【請求項30】請求項28〜29において熟成温度が−
    8〜30℃である製造方法。
  31. 【請求項31】請求項28〜30において熟成時の反応
    液のpHが3.0〜5.5である製造方法。
  32. 【請求項32】請求項28〜31において有機酸がクエ
    ン酸である製造方法。
  33. 【請求項33】請求項28〜31において有機酸がクエ
    ン酸とリンゴ酸である製造方法。
  34. 【請求項34】請求項28〜31において有機酸がクエ
    ン酸とコハク酸である製造方法。
  35. 【請求項35】請求項28〜31において有機酸がクエ
    ン酸と乳酸である製造方法。
  36. 【請求項36】請求項28〜31において有機酸がクエ
    ン酸とグルコン酸である製造方法。
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