JPH05170669A - 錠剤用賦形剤 - Google Patents
錠剤用賦形剤Info
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- JPH05170669A JPH05170669A JP4143126A JP14312692A JPH05170669A JP H05170669 A JPH05170669 A JP H05170669A JP 4143126 A JP4143126 A JP 4143126A JP 14312692 A JP14312692 A JP 14312692A JP H05170669 A JPH05170669 A JP H05170669A
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Abstract
に、乾燥前に、溶液固形分に基づいて1〜15重量%の
糖アルコールを加えたものの乾燥物からなる、均質塊の
形で直接打錠して錠剤を作るための賦形剤。 【効果】 本発明の賦形剤を用いることにより、錠剤化
が困難なものも顆粒化の必要なしに容易に錠剤化しう
る。
Description
造するのに用いる賦形剤に関するものである。
スは全てと言っていい程、α−型の一水和物の形をとっ
ている。しかしこの場合、打錠するにはα−ラクトース
−水和物にファルマコンのような活性成分や結合剤、崩
壊剤を加え、これらの混合物をまず顆粒にしておかねば
ならない。
か他の溶媒に溶かして、残りの混合物にスプレーするこ
とにより、混合粉末粒子どうしを結合させることができ
る。
この顆粒は打錠しても分離せずに、そして均質の錠剤を
製造することができる。
打錠をすることができるような、適当な賦形剤が必要と
されている。
もって顆粒をつくることはせずに、錠剤化すべき成分物
質を粉末の混合物として打錠機に入れて圧搾して形成、
錠剤にすることを意味する。
分を、乾いたままで混合するか、溶解させることによ
り、直接の打錠のための賦形剤として用い得るものが調
整できることは知られている。
638には、重量%にして25%のソルビトールと75
%のスプレー乾燥したラクトースを活性成分と一緒に混
合し、さらに複数の補助剤を加えてから、顆粒に予製す
ることなしに錠剤をつくる方法が記載されている。
この場合のラクトースは主としてα−型である。従っ
て、この賦形剤を用いて製造した錠剤の強度は、顆粒化
という前処理をしなかった場合、常に充分であるとは言
えない。
クトースをどのような形に調整するかについて特定はし
ていないものの、マンニトールとラクトースの混合物を
錠剤化の賦形剤として提案している。
を溶解マンニトールに溶かし、その後凝結させてから、
直接圧縮によって打錠する方法が記載されている。
持たすため(10ストロング−コブユニットまで)の量
の記載があるが、実際にラクトースで調整した他の錠剤
の硬度と比べてみると、それらの硬度はそう高いもので
はないし、錠剤化コストはマンニトールの価格を考えに
入れた時、他より高くついていることが解る。
加え、直接圧縮法にて打錠した錠剤の質は、特に強度、
キヤッピング、硬度に関して、ラクトース、ソルビトー
ル、マンニトールの混合物を賦形剤に用いた場合と比べ
て、同じ位良好な結果を示すことが知られている。
4には錠剤用賦形剤の調整法が記載されており、それに
よると個体重量にして40〜60%濃度のラクトース溶
液を熱いローラー ドライヤーの表面にふきつけると、
少なくとも50重量%の非結晶体ラクトースより成る製
品が得られるとの記載がある。
は一般的にはα−ラクトース:β−ラクトースが2:3
の割合より成っており、結晶部分は主にβ−ラクトース
よりなっているからである。
に関しては賦形剤に含まれるラクトースは少なくとも5
0%含量である非結晶体でなければならないと記載され
ている。
やすいので不安定であるという欠点を持っている。こう
した場合、非結晶ラクトースがα−ラクトース一水和物
になってしまう危険性がある。
になりやすく、直接打錠をするための利点が失われてし
まう。
をなくし、充分の強度と硬度を持ち、よりキャッピング
の少ない錠剤を直接打錠法によりつくるための賦形剤を
開発することが本発明の課題である。
方法によると、賦形剤としてβ−ラクトースの高含量水
溶液を乾燥させて用い、ここへ全水溶液をつくるのに加
えた固体重量の1〜15%の糖アルコールを乾燥前に加
えたものを用いた時には、既知の錠剤の硬度よりさらに
高品質のものが得られることが分かった。
ルコールの混合物を用いてローラードライング法により
乾燥させることを基本としており、本発明では糖アルコ
ールとしては特にマンニトール、ソルビトール、キシリ
トール、ラクチトールが用いられたり、モノ−、ジ−、
トリ−、そしてポリ−サッカライドより成るでん粉の加
水分解産物を水素化して得られる糖アルコールの混合物
が用いられたりする。
これら2つの糖アルコールの混合物を用いた時には大変
硬度の高い錠剤が得られる。
少量(重量%にして2%)加えると、できてくる製品は
ラクトースだけを賦形剤として用いた時より明らかに良
質のものとなる。
すると製品の品質は少し落ちるし、さらに15%にする
とβ−ラクトースのみを用いた時に比べ品質は大変劣下
したものになる。
ドライング法により得られた製品にセルロースを加え
ると、さらに錠剤の性質は良好となる。
て製造した錠剤は、ラクトースと糖アルコールの混合物
の中へ必ずしもセルロースを加えなくても優れた硬度と
砕けやすさを持っているが、パラセタモールのような錠
剤化しにくい活性成分をかなり高濃度に含んでいる場合
にはセルロースを加えると、加えない場合に比べて良質
の錠剤を得ることができる。
につれて、賦形剤の量と共に増量させる。
クトース溶液を乾燥させたものは、既知の方法にて調整
することができる。ここでは約105℃以上の温度で乾
燥させるということが大切であるが(米国特許No.
3,802,914参照)、その理由は存在している水
が高温処理によって製品より出ていってしまい、β−型
のラクトースの形成が促進されるからである。
は、ラクトースと糖アルコールの均一な溶液をローラー
ドライヤーの上で乾燥さすことにあり、必要ならセル
ロースをけん濁させた溶液を加えることもできる。この
場合、ローラーにかける温度が充分に高いと結晶の中の
ラクトースはβ−型が大部分である。
に、ラクトースと糖アルコールの押し出し法をとること
も可能であるし、また、ここへ必要ならセルロースのよ
うな補助剤を加えることも可能である。この押し出し法
は糖の変色や分解を招かないように注意深く行わねばな
らない。
整した賦形剤を室温にて40%湿度の条件下に置いた後
は、本賦形剤は固まらず、しかも湿気を吸収してラクト
ースが再びα−型の水和物の結晶になったりすることな
く、驚く程状態の良い錠剤を製造することができる。
いる賦形剤は、空気中の湿気を吸収して一部は水和物に
なってしまい、錠剤の性質は劣下する。
つくって検定する。ここでは錠剤の大きさや重量に加え
て、形成する時の圧力の強さができてくる錠剤の硬度に
かなり影響することが分かった。また硬度を調べるのに
用いる装置によっても異なったデーターが得られること
が分かった。
れるのに要する力を調べることにより、硬度についての
充分信頼性のあるデータを得ることができる。このよう
にしていろいろな検定法で錠剤を調べることができる。
定の方法にて振とうすることにより、どれ位の錠剤に傷
がつくかを調べることができる。そして調べた錠剤の全
重量のうちの傷ついたものを百分率で表現したものは破
砕されやすさの尺度となる。
のものを混ぜ込まないで錠剤をつくった場合や、ステア
リン酸マグネシウムに代表されるような滑剤を適量混ぜ
込んだ賦形剤を用いて、錠剤を製造した場合についてな
される。
賦形剤を混ぜることの可能性を探るのに良い指標とな
り、もちろん錠剤用の賦形剤が錠剤をつくる材料のごく
一部のみを占める時に、この賦形剤を加えることの有用
性の有無を決めるのは大変大切なことである。
と同様に、打錠の時に加えた圧力を調べて検定すること
も可能である。
パラセタモールがあげられるが、これは純品で打錠する
ことが殆ど不可能である。従ってパラセタモール高含量
の錠剤の品質を調べることは、一般的に錠剤用賦形剤の
評価を下すのに重要な指標となる。
る。
ス一水和物、2番目はラクトース一水和物にラクチトー
ル二水和物を加えたもの、3番目はラクトース一水和物
にソルビトールを加える。溶液の濃度は60%とする。
て乾燥させる。できた製品を分析した結果、存在してい
るラクトースは大部分β−型であり2番目と3番目の溶
液は5%の無水ラクチトールと5%のソルビトールを各
々含んでいた。
しては少しずつ加圧力を増やしつつ偏心プレスを採用し
た。
用いた。製造した錠剤の硬度測定を行い、結果は図1に
示した。
ソルビトールかラクチトールを含むラクトース賦形剤で
打錠した錠剤はローラー ドライング法により得たラク
トースのみの錠剤より硬度が高かった。
乾燥させた後(ラクトースは主としてβ−型)、5%ラ
クチトールと5%ソルビトールを各々混入した。
記載のようにして錠剤をつくり、その硬度を実施例1と
比較した。結果は図2に示した通りである。
スに、乾燥したソルビトールあるいはラクチトールを加
えた場合は、ローラー ドライングを行う前にソルビト
ールやラクチトールを加えた実施例1の場合と異なり、
硬度はラクトースだけの場合と大差がなかった。
とより成る実施例1記載の製品に弱くしか圧搾できない
パラセタモール20%を加え、ステアリン酸マグネシウ
ムを加えなめらかにした後、打錠した。
とができる製品(無水のローラードライのラクトース、
スプレー ドライのラクトース、α−ラクトースと30
%セルロースの混合物)を用いて、20%パラセタノー
ルとステアリン酸マグネシウムを入れて打錠した。
られた製品は各々その硬度を調べて、その結果を図3に
示した。
液をローラー ドライング法にて処理したものは、市販
のものより高い硬度を示した。
物そしてセルロースの混合物に水を加え、昇温してエキ
ストルーダーにて処理をすると、75%無水ラクトース
と5%無水ラクチトール、20%セルロースより成る製
品が得られた(ラクトースは主としてβ−型)。
(少量からスタートし増量して実験を試みる)を加え、
ステアリン酸マグネシウムを滑剤として加えた後、一定
の圧で加圧し偏心プレスを行った。
ラクトース(主としてβ−型)を用いて行った。錠剤の
硬度を調べ結果を表1に示した。
打錠したものは、市販のものより約2倍の硬度を示し
た。
トースのみの比較錠剤(3)の強度を比較した図、図2
は同じく本発明の賦形剤を打錠した錠剤(1)、(2)
と、ラクトースのみの錠剤(3)、本発明の方法により
調整したラクトース賦形剤に糖アルコールを加えたもの
(4)、(5)の強度を比較した図、図3は本発明の賦
形剤を加えた医薬錠剤(1)、市販賦形剤を用いた医薬
錠剤(2)、(3)、(4)の硬度を比較した図。ただ
し、図1の(1)はラクトースに5%ラクチトールを加
えてローラー ドライング処理後、打錠したもの。
(2)はラクトースに5%ソルビトールを加えてローラ
ー ドライング処理後、打錠したもの。(3)はローラ
ー ドライング処理したラクトースのみで打錠したコン
トロール。 錠剤は9mm、250mg、0.5%ステ
アリン酸マグネシウムを含む。
えて打錠したもの。(2)はラクトースに5%ソルビト
ールを加えてローラー ドライング処理後、打錠したも
の。(3)はローラー ドライング処理したラクトース
のみで打錠したコントロール。(4)はローラー ドラ
イング法にて調整したラクトースに5%ソルビトールを
加えて打錠したもの。(5)はローラー ドライング法
にて調整したラクトースに5%ラクチトールを加えて打
錠したもの。 錠剤は9mm、250mg、0.5%ス
テアリン酸マグネシウムを含む。
合物をローラー ドライング処理して賦形剤とし、打錠
した医薬錠剤。(2)はα−ラクトースと30%セルロ
ースの混合物を賦形剤として加えて打錠した医薬錠剤。
(3)はスプレードライング処理したラクトースを賦形
剤として加えて打錠した医薬錠剤。(4)はローラー
ドライング処理したラクトースを賦形剤として加えて打
錠した医薬錠剤。 錠剤は200mg、9mmの平坦な
多面体、20%パラセタモール、0.3%ステアリン酸
マグネシウム、0.4%エイロジルを含む。打錠の時に
加えた力は13.5キロニュートン。
Claims (13)
- 【請求項1】 乾燥させるべきβ−ラクトース含量の高
いラクトース液に、乾燥前に該溶液固形分に基づいて1
〜15重量%の糖アルコールを加えたものの乾燥物から
なる、均質塊の形で直接打錠により錠剤を作るための錠
剤用賦形剤。 - 【請求項2】 乾燥さるべきラクトース溶液に該溶液固
形分に基づいて5〜40重量%のセルロースをさらに含
む請求項1記載の錠剤用賦形剤。 - 【請求項3】 糖アルコールがマンニトール、ソルビト
ール、キシリトール、ラクチトール、マルチトールおよ
び/または水添でん粉加水分解物である請求項1〜2の
いずれかに記載の錠剤用賦形剤。 - 【請求項4】 固形分で2〜10重量%のラクチトール
と90〜98重量%のラクトースを含む請求項1〜3の
いずれかに記載の錠剤用賦形剤。 - 【請求項5】 固形分で2〜10重量%のソルビトール
と90〜98重量%のラクトースを含む請求項1〜4の
いずれかに記載の錠剤用賦形剤。 - 【請求項6】 ラクトース(無水) 40〜99重量
% ラクチトール(無水) 1〜15重量% セルロース 0〜40重量% 水 0〜 5重量% を成分として含む請求項1〜4のいずれかに記載の錠剤
用賦形剤。 - 【請求項7】 ラクトース(無水) 40〜99重量
% ソルビトール(無水) 1〜15重量% セルロース 0〜40重量% 水 0〜 5重量% を成分として含む請求項1〜6のいずれかに記載の錠剤
用賦形剤。 - 【請求項8】 請求項1〜7のいずれかに記載の賦形剤
と、ファルマコンの如き活性成分、甘味料、フレーバー
成分および/または着色成分、ならびに任意的な通常錠
剤を作るのに用いられる滑剤、水化剤、崩壊剤の圧縮混
合物からなる錠剤。 - 【請求項9】 ラクトース溶液に溶液固形分重量に基づ
いて1〜15重量%の糖アルコールを加えたものを乾燥
させる請求項1〜7のいずれかに記載の錠剤用賦形剤の
製造方法。 - 【請求項10】 ラクトース溶液に溶液固形分に基づい
て5〜40重量%のセルロースをさらに加える請求項9
記載の方法。 - 【請求項11】 乾燥がローラー ドライヤーで行われ
る請求項9〜10のいずれかに記載の方法。 - 【請求項12】 溶液がエキストルーダー中で作られ、
次いで押し出され、押し出し中および押し出し後に水を
蒸発させることにより乾燥が行われる請求項9〜10の
いずれかに記載の方法。 - 【請求項13】 請求項1〜7のいずれかに記載の賦形
剤がファルマコンの如き活性成分、フレーバー成分、お
よび/または着色成分、ならびに錠剤を作るのに通常用
いられる滑剤、水化剤および崩壊剤と混合せられ、次い
で得られた混合物が予備的顆粒化を行うことなく錠剤に
圧縮せられる請求項8記載の錠剤の製造方法。
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