JPH08157254A - 酸化物磁性材料 - Google Patents
酸化物磁性材料Info
- Publication number
- JPH08157254A JPH08157254A JP6323746A JP32374694A JPH08157254A JP H08157254 A JPH08157254 A JP H08157254A JP 6323746 A JP6323746 A JP 6323746A JP 32374694 A JP32374694 A JP 32374694A JP H08157254 A JPH08157254 A JP H08157254A
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- Japan
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- oxide
- magnetic material
- oxide magnetic
- zro
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ガラスボンディング時にガラス部に発生する
気泡を減少させた、ヘッド材として充分な特性を有する
酸化物磁性材料を供する。 【構成】 酸化第二鉄５０〜５６モル％、酸化マンガン
２０〜４０モル％、酸化亜鉛６〜３０モル％の主成分
に、副成分として、酸化チタンを０.０２〜０.５重量％
加え、更に、酸化バリウム、酸化カルシウム、酸化ジル
コニウムのうち、少なくとも一種を０.０２〜０.５重量
％添加した酸化物磁性材料。
気泡を減少させた、ヘッド材として充分な特性を有する
酸化物磁性材料を供する。 【構成】 酸化第二鉄５０〜５６モル％、酸化マンガン
２０〜４０モル％、酸化亜鉛６〜３０モル％の主成分
に、副成分として、酸化チタンを０.０２〜０.５重量％
加え、更に、酸化バリウム、酸化カルシウム、酸化ジル
コニウムのうち、少なくとも一種を０.０２〜０.５重量
％添加した酸化物磁性材料。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気ヘッド材料に適し
た高密度酸化物磁性材料に関するものである。
た高密度酸化物磁性材料に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】近年、オフィスオートメーション（Ｏ
Ａ）、及びホームオートメーション（ＨＡ）化の推進に
伴い、オフィスコンピュータ及びパーソナルコンピュー
タの普及は、めざましいものがある。これらのコンピュ
ータの外部記憶装置として、必要不可欠なものに、フロ
ッピーディスク装置（ＦＤＤ）、ハードディスク装置
（ＨＤＤ）がある。これらの装置の記録、再生、消去を
行うために、磁気ヘッド用材料として、高密度フェライ
トが使用されている。
Ａ）、及びホームオートメーション（ＨＡ）化の推進に
伴い、オフィスコンピュータ及びパーソナルコンピュー
タの普及は、めざましいものがある。これらのコンピュ
ータの外部記憶装置として、必要不可欠なものに、フロ
ッピーディスク装置（ＦＤＤ）、ハードディスク装置
（ＨＤＤ）がある。これらの装置の記録、再生、消去を
行うために、磁気ヘッド用材料として、高密度フェライ
トが使用されている。
【０００３】一般に、磁気ヘッドは、高密度フェライト
に超精密加工を施し、ギャップ形成のため、更には、ス
ライダー材との接着のため、ガラスボンディングが行わ
れ、巻線を施し、フロッピーディスク装置、ハードディ
スク装置等に装着される。そのため、高密度フェライト
の材料としては、材料欠陥が少なく、結晶粒径が小さい
ものであること、更には、ガラスボンディング時にガラ
ス部に気泡が発生しにくい材料であること等が要求され
る。
に超精密加工を施し、ギャップ形成のため、更には、ス
ライダー材との接着のため、ガラスボンディングが行わ
れ、巻線を施し、フロッピーディスク装置、ハードディ
スク装置等に装着される。そのため、高密度フェライト
の材料としては、材料欠陥が少なく、結晶粒径が小さい
ものであること、更には、ガラスボンディング時にガラ
ス部に気泡が発生しにくい材料であること等が要求され
る。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
高密度フェライトは、ガラスボンディング時に気泡が発
生し易いという欠点を有していた。
高密度フェライトは、ガラスボンディング時に気泡が発
生し易いという欠点を有していた。
【０００５】本発明は、高密度フェライトにおいて、ガ
ラスボンディング時に気泡が発生しにくい酸化物磁性材
料を提供することを目的とする。
ラスボンディング時に気泡が発生しにくい酸化物磁性材
料を提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は、ガラスボンデ
ィング時に気泡が発生しにくい材料を得るため、実験を
進めていたところ、ＢａＴｉＯ3系、ＣａＴｉＯ3系の主
成分であるＴｉＯ2，ＢａＯ，ＣａＯ，及びＺｒＯ2をフ
ェライトの副成分として添加することにより、ガラスボ
ンディング時の気泡発生の減少に効果があることが認め
られたことによりなされた。
ィング時に気泡が発生しにくい材料を得るため、実験を
進めていたところ、ＢａＴｉＯ3系、ＣａＴｉＯ3系の主
成分であるＴｉＯ2，ＢａＯ，ＣａＯ，及びＺｒＯ2をフ
ェライトの副成分として添加することにより、ガラスボ
ンディング時の気泡発生の減少に効果があることが認め
られたことによりなされた。
【０００７】即ち、本発明は、主成分として、５０〜
５６モル％の酸化第二鉄（Ｆｅ2Ｏ3）、２０〜４０モル
％の一酸化マンガン（ＭｎＯ）、６〜３０モル％の酸化
亜鉛（ＺｎＯ）を含み、副成分として、０.０２〜０.５
重量％の酸化ジルコニウム（ＺｒＯ2）を含むことを特
徴とする酸化物磁性材料であり、上記記載の主成分
に、副成分として、酸化チタン（ＴｉＯ2）を０.０２〜
０.５重量％加え、更に、酸化バリウム（ＢａＯ）、酸
化カルシウム（ＣａＯ）、酸化ジルコニウム（Ｚｒ
Ｏ2）のうち、少なくとも一種を０.０２〜０.５重量％
添加したことを特徴とする酸化物磁性材料であり、上
記記載の酸化物磁性材料の粉末をプレス、焼成後、熱間
静水圧プレス処理したことを特徴とする酸化物磁性材料
である。
５６モル％の酸化第二鉄（Ｆｅ2Ｏ3）、２０〜４０モル
％の一酸化マンガン（ＭｎＯ）、６〜３０モル％の酸化
亜鉛（ＺｎＯ）を含み、副成分として、０.０２〜０.５
重量％の酸化ジルコニウム（ＺｒＯ2）を含むことを特
徴とする酸化物磁性材料であり、上記記載の主成分
に、副成分として、酸化チタン（ＴｉＯ2）を０.０２〜
０.５重量％加え、更に、酸化バリウム（ＢａＯ）、酸
化カルシウム（ＣａＯ）、酸化ジルコニウム（Ｚｒ
Ｏ2）のうち、少なくとも一種を０.０２〜０.５重量％
添加したことを特徴とする酸化物磁性材料であり、上
記記載の酸化物磁性材料の粉末をプレス、焼成後、熱間
静水圧プレス処理したことを特徴とする酸化物磁性材料
である。
【０００８】
【作用】副成分ＴｉＯ2，ＢａＯ及びＣａＯは、焼成中
にＢａＴｉＯ3系、又はＣａＴｉＯ3系の層、副成分Ｚｒ
Ｏ2は、ＺｒＯ2層を形成する。これらのＢａＴｉＯ3、
ＣａＴｉＯ3層、及びＺｒＯ2層は、酸化、還元作用が活
発で、ギャップ形成、及びスライダー材との接着時に発
生する気泡中のガス成分を吸収する機能を有し、ガラス
ボンディング時の気泡発生という問題を解決することが
できたものと考えられる。
にＢａＴｉＯ3系、又はＣａＴｉＯ3系の層、副成分Ｚｒ
Ｏ2は、ＺｒＯ2層を形成する。これらのＢａＴｉＯ3、
ＣａＴｉＯ3層、及びＺｒＯ2層は、酸化、還元作用が活
発で、ギャップ形成、及びスライダー材との接着時に発
生する気泡中のガス成分を吸収する機能を有し、ガラス
ボンディング時の気泡発生という問題を解決することが
できたものと考えられる。
【０００９】
【実施例】Ｆｅ2Ｏ3，ＭｎＯ，ＺｎＯを主成分とし、副
成分としてＴｉＯ2，ＢａＯ，ＣａＯ，及びＺｒＯ2を添
加し、ボールミルにて４０時間混合し、濾過、乾燥した
粉末を８５０℃の大気中で２時間仮焼する。仮焼処理が
施された粉末をボールミルにて更に２０時間微粉砕を行
い、ＰＶＡ系バインダーを粉末重量に対し１％添加し、
成形用粉末を得る。得られた粉末をブロック状に成形
し、酸素０.５％の窒素雰囲気中で１２４０℃、３時間
焼成し、この焼成体をＡｒガス中、温度１２００℃、圧
力１０００ｋｇ／ｃｍ2、保持時間３時間の条件で、熱
間静水圧プレス処理を行った。
成分としてＴｉＯ2，ＢａＯ，ＣａＯ，及びＺｒＯ2を添
加し、ボールミルにて４０時間混合し、濾過、乾燥した
粉末を８５０℃の大気中で２時間仮焼する。仮焼処理が
施された粉末をボールミルにて更に２０時間微粉砕を行
い、ＰＶＡ系バインダーを粉末重量に対し１％添加し、
成形用粉末を得る。得られた粉末をブロック状に成形
し、酸素０.５％の窒素雰囲気中で１２４０℃、３時間
焼成し、この焼成体をＡｒガス中、温度１２００℃、圧
力１０００ｋｇ／ｃｍ2、保持時間３時間の条件で、熱
間静水圧プレス処理を行った。
【００１０】得られた試料を所定の形状に加工、鏡面仕
上げを施し、ガラスボンディング用テストピースとし
た。ガラスは、市販の鉛系ガラスを用い、ガラスボンデ
ィングは温度８００℃、保持時間１時間、窒素雰囲気中
で行った。ガラス部に発生する気泡の評価は、光学顕微
鏡で直径１μｍ以上の気泡をカウントすることにより行
った。
上げを施し、ガラスボンディング用テストピースとし
た。ガラスは、市販の鉛系ガラスを用い、ガラスボンデ
ィングは温度８００℃、保持時間１時間、窒素雰囲気中
で行った。ガラス部に発生する気泡の評価は、光学顕微
鏡で直径１μｍ以上の気泡をカウントすることにより行
った。
【００１１】表１に、実施例に用いた主成分の組成、及
び副成分の各添加量と、ガラスボンディング後のガラス
部に発生した気泡数の関係を示している。比較のため、
従来の高密度フェライトを使用した場合の気泡発生数も
示した。
び副成分の各添加量と、ガラスボンディング後のガラス
部に発生した気泡数の関係を示している。比較のため、
従来の高密度フェライトを使用した場合の気泡発生数も
示した。
【００１２】
【表１】
【００１３】従来法にて作製した試料（副成分なし）
４、及びＴｉＯ2添加量の少ない試料５、ＢａＯ添加量
の少ない試料１、ＣａＯ添加量の少ない試料９、ＺｒＯ
2添加量の少ない試料１２については、副成分のガスの
吸収作用が不十分のため、ガラスボンディング時の気泡
発生数が多い。それに対し、本発明の試料２，３，６，
７，８，１０，１１，１３，１４，１５，１６，１８，
１９については、副成分のガスの吸収作用が十分とな
り、気泡発生数が少ないことを示している。一方、Ｔｉ
Ｏ2，ＢａＯ添加量の多い試料１７，２０、及びＣａ
Ｏ，ＺｒＯ2添加量の多い試料（表１に記載していな
い）については、透磁率が急激に劣化し、磁気特性の点
から好ましくない。
４、及びＴｉＯ2添加量の少ない試料５、ＢａＯ添加量
の少ない試料１、ＣａＯ添加量の少ない試料９、ＺｒＯ
2添加量の少ない試料１２については、副成分のガスの
吸収作用が不十分のため、ガラスボンディング時の気泡
発生数が多い。それに対し、本発明の試料２，３，６，
７，８，１０，１１，１３，１４，１５，１６，１８，
１９については、副成分のガスの吸収作用が十分とな
り、気泡発生数が少ないことを示している。一方、Ｔｉ
Ｏ2，ＢａＯ添加量の多い試料１７，２０、及びＣａ
Ｏ，ＺｒＯ2添加量の多い試料（表１に記載していな
い）については、透磁率が急激に劣化し、磁気特性の点
から好ましくない。
【００１４】
【発明の効果】以上、述べた通り、本発明による酸化物
磁性材料は、従来法にて作製したものより、ガラスボン
ディング時のガラス部に発生する気泡が少なく、優れて
おり、磁気ヘッド材として用いるのに適していることが
わかる。又、磁気特性としても、ヘッド材として十分な
特性を有しているため、ＯＡ機器に限らず、家庭用及び
業務用ＶＴＲヘッド、その他、広汎に使用することが可
能である。
磁性材料は、従来法にて作製したものより、ガラスボン
ディング時のガラス部に発生する気泡が少なく、優れて
おり、磁気ヘッド材として用いるのに適していることが
わかる。又、磁気特性としても、ヘッド材として十分な
特性を有しているため、ＯＡ機器に限らず、家庭用及び
業務用ＶＴＲヘッド、その他、広汎に使用することが可
能である。
Claims (3)
- 【請求項１】 主成分として、５０〜５６モル％の酸化
第二鉄（Ｆｅ2Ｏ3）、２０〜４０モル％の一酸化マンガ
ン（ＭｎＯ）、６〜３０モル％の酸化亜鉛（ＺｎＯ）を
含み、副成分として、０.０２〜０.５重量％の酸化ジル
コニウム（ＺｒＯ2）を含むことを特徴とする酸化物磁
性材料。 - 【請求項２】 請求項１記載の主成分に、副成分とし
て、酸化チタン（ＴｉＯ2）を０.０２〜０.５重量％加
え、更に、酸化バリウム（ＢａＯ）、酸化カルシウム
（ＣａＯ）、酸化ジルコニウム（ＺｒＯ2）のうち、少
なくとも一種を０.０２〜０.５重量％添加したことを特
徴とする酸化物磁性材料。 - 【請求項３】 請求項１又は２記載の酸化物磁性材料の
粉末をプレス、焼成後、熱間静水圧プレス処理したこと
を特徴とする酸化物磁性材料。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6323746A JPH08157254A (ja) | 1994-11-30 | 1994-11-30 | 酸化物磁性材料 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6323746A JPH08157254A (ja) | 1994-11-30 | 1994-11-30 | 酸化物磁性材料 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08157254A true JPH08157254A (ja) | 1996-06-18 |
Family
ID=18158162
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6323746A Pending JPH08157254A (ja) | 1994-11-30 | 1994-11-30 | 酸化物磁性材料 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08157254A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN104036908A (zh) * | 2014-06-26 | 2014-09-10 | 南京新中磁电技术工程有限公司 | 一种磁性材料 |
-
1994
- 1994-11-30 JP JP6323746A patent/JPH08157254A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN104036908A (zh) * | 2014-06-26 | 2014-09-10 | 南京新中磁电技术工程有限公司 | 一种磁性材料 |
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