JPH0815724B2 - 木質材料表面の着色模様形成方法及びこの方法によって形成された発色模様化粧板 - Google Patents

木質材料表面の着色模様形成方法及びこの方法によって形成された発色模様化粧板

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JPH0815724B2
JPH0815724B2 JP1145401A JP14540189A JPH0815724B2 JP H0815724 B2 JPH0815724 B2 JP H0815724B2 JP 1145401 A JP1145401 A JP 1145401A JP 14540189 A JP14540189 A JP 14540189A JP H0815724 B2 JPH0815724 B2 JP H0815724B2
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康展 中西
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は木質材料の表面に着色模様を形成する方法及
びこの方法によって形成された発色模様化粧板に関す
る。
〔従来の技術〕
従来の木材表面の着色化粧法としては、着色塗料又は
着色透明塗料の均一塗布、ワイピング塗装法等が知られ
ている。また、幾何学的模様等の複雑な模様を形成する
には、転写等の印刷を施す方法、木材表面に幾何学的意
匠を有する溝をレーザー加工又はルーター加工等によっ
て形成した後塗装を行う等の手法が用いられてきた。さ
らに、木材表面に凹凸模様のプレス加工後に凹面に相当
する凹溝に着色又は模様着色を施し、その上に凸面の着
色を施すプレス加工方法も提案されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、これらの従来の着色化粧法は、着色工
程が繁雑である等の欠点を有するものである。
本発明は、このような従来技術の欠点を解消するもの
であって、突板貼り化粧板を製造する際、ロールプレス
又は平板プレス加工時に、同時に凹面(凹溝、幾何学
柄、抽象柄)又は凸面(幾何学柄、抽象柄)に任意の模
様を突板表面上に発色させることによって、多様な表現
が可能で着色工程を軽減した新規な木質材料表面の着色
模様形成法及びこの方法によって形成された発色模様化
粧板を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、突板の木質材料中に含まれているポリフェ
ノール類とプレス板表面の金属イオンとの化学反応によ
る呈色によって、任意の着色模様を発色させることがで
きるという、新規な知見に基づいている。この知見に基
づいて、任意の発色模様化粧板を得ることができる。
すなわち、本発明の木質材料表面の着色模様形成法
は、木質材料表面に加圧板を押圧して着色模様を形成す
る方法において、発色させる模様に対応する加圧板表面
部分には木質材料中に含まれているポリフェノール類と
化学反応して呈色する例えば鉄、銅のような金属を配置
し、それ以外の部分には木質材料中に含まれているポリ
フェノール類と化学反応しない物質を配置したことを特
徴とするものである。
突板化粧板プレス加工時に、プレスロール又はプレス
板を上記の加圧板として用いると、特別な着色模様工程
を設ける必要がなくなる。
本発明の1つの実施形態としては、加圧板として木質
材料中に含まれているポリフェノール類と化学反応して
呈色する金属を用い、発色させる模様以外の部分(発色
させない部分)に対応する加圧板表面部分に、樹脂又は
木質材料中に含まれているポリフェノール類と化学反応
しない金属メッキによるマスキングを施すもるである。
この場合、発色させる模様に対応する加圧板表面部分
は、加圧板の凹面又は凸面のいずれかであっても良い。
本発明の別の実施態様としては、加圧板として木質材
料中に含まれているポリフェノール類と化学反応しない
ステンレスのような金属を用い、発色させる模様に対応
する加圧板の表面部分に、木質材料中に含まれているポ
リフェノール類と化学反応して呈色する例えば鉄、銅の
ような金属のメッキを施す。メッキする呈色する金属と
しては1種類に限らず、模様部分毎に異なる金属を用い
ると、より多様な模様を形成することができる。なお、
この場合も、発色させる模様に対応する加圧板表面部分
は、加圧板の凹面又は凸面のいずれかであっても良い。
本発明による発色模様化粧板は、以上のような木質材
料表面の着色模様形成法によって形成されたものであ
り、木質材料表面に木質材料中に含まれるポリフェノー
ル類と金属イオンとの化学反応によって発色して形成さ
れた着色模様を有することを特徴とするものである。こ
の着色模様は、発色模様化粧板表面の凹面又は凸面のい
ずれかに形成されていても良い。さらに、上記着色模様
に加えて他の方法による着色模様、例えば、後工程の着
色処理として行われてワイピング着色模様を有していて
も良い。
〔作用〕
発色させる模様に対応する加圧板表面部分のみに、木
質材料中に含まれているポリフェノール類と化学反応し
て呈色する例えば鉄、銅のような金属が配置されている
ので、加圧板を木質材料表面に押圧すると、このような
金属が配置された部分に対応する木質材料表面が上記化
学反応により発色し、着色模様が形成される。
〔実施例〕
以下に、本発明をより具体的に示すため実施例を説明
する。
実施例1 第1図の説明断面図に示すように、5〜15mm厚の合板
の表面に水溶性接着剤を0.01〜0.02g/cm2塗布して、そ
の上に0.3〜0.6mm厚で含水率70%のナラ突板を貼り付け
て、突板合板1を形成する際、鉄板からなる金属プレス
板2によって熱圧を行う。金属プレス板2の表面には着
色模様に対する凸面3が設けられていた、凸面3以外の
凹面4の表面にはテフロンコーティング5によってマス
キングされている。したがって、金属プレス板2の熱圧
によって形成された突板合板1のナラ突板上には凸面3
に対応する凹面6が形成される。この際、凸面3の金属
とナラ突板の木質材料中に含まれているポリフェノール
類とが化学反応して凹面6表面に発色部8が形成され、
凸面3に対応した着色模様が突板合板1に形成される。
そして、この着色模様は突板合板1の凹面6の模様と一
致している。
実施例2 第2図の説明断面図に示すように、実施例1と同様に
して突板合板1を形成する。ただし、この実施例におい
て使用する金属プレス板2は、実施例1のような凸面3
ではなく、凹面4の表面がテフロンコーティング5によ
ってマスキングされている。したがって、金属プレス板
2の熱圧によって形成された突板合板1のナラ突板上に
は凹面4に対応する凸面7が形成され、この凸面7表面
に発色部8が生じ、突板合板1には凹面4に対応した着
色模様が形成される。そして、この着色模様は突板合板
1の凸面7の模様と一致している。
実施例3 第3図の説明断面図に示すように、実施例1と同様に
して突板合板1を形成する。ただし、この実施例におい
て使用する金属プレス板9は、突板の木質材料中に含ま
れているポリフェノール類と発色化学反応しないステン
レス板からなり、また、凹凸模様をエンボスする凹凸面
を有しない。その代わり、金属プレス板9の表面には、
発色させる模様に対応する部分に厚さ50〜80μmの銅メ
ッキ10が施されている。この銅メッキ10は、熱圧の際、
ナラ突板の木質材料中に含まれているポリフェノール類
と化学反応して突板合板1表面に発色模様8を形成す
る。
以上の各実施例において、突板の中のポリフェノール
類と金属板(実施例1,2においては鉄板、実施例3にお
いては銅メッキ)表面の金属イオンとの反応により、色
調差や濃淡差を出すことができ、突板の材種と金属板の
種類との組み合わせを変えることによって、これら表現
を多様にすることができる。また、発色された突板合板
に、後工程として着色処理、例えばワイピング着色する
ことによって、発色された部分に色の重なり合いが生
じ、いっそう深みのある化粧板が得られる。
なお、突板を貼り付ける基板としては、合板等の木質
板に限らず、無機質板(ケイカル板、セッコウボード
等)、紙等のシート状の種々のものがあげられる。
〔発明の効果〕
以上説明したとおり、本発明においては、突板の木質
材料中に含まれているポリフェノール類とプレス板表面
の金属イオンとの化学反応による呈色によって、プレス
と同時に突板表面におのずと任意の着色模様を付与する
ことができ、着色工程を軽減することができる。また、
突板の材種と金属板の種類との組み合わせを変えること
によって、多様な模様を得ることができ、さらには、他
の着色方法と組み合わせることによって、より多様な着
色模様を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1〜3図はそれぞれ実施例1〜3の着色模様形成法を
説明するための説明断面図である。 1……突板合板、2……金属プレス板、3……金属プレ
ス板2表面の凸面、4……金属プレス板2表面の凹面、
5……テフロンコーティング、6……突板合板1表面の
凹面、7……突板合板1表面の凸面、8……発色部、9
……金属プレス板、10……銅メッキ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−156205(JP,A) 渡辺 治夫著「合板の製造」(昭37−7 −20森北出版発行)第207〜208頁

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】木質材料表面に加圧板を押圧して着色模様
    を形成する方法において、発色させる模様に対応する加
    圧板表面部分には木質材料中に含まれているポリフェノ
    ール類と化学反応して呈色する金属を配置し、それ以外
    の部分には木質材料中に含まれているポリフェノール類
    と化学反応しない物質を配置したことを特徴とする木質
    材料表面の着色模様形成法。
  2. 【請求項2】前記加圧板として木質材料中に含まれてい
    るポリフェノール類と化学反応して呈色する金属を用
    い、発色させる模様以外の部分に対応する加圧板表面部
    分には木質材料中に含まれているポリフェノール類と化
    学反応しない物質によるマスキングを施すことを特徴と
    する請求項1記載の木質材料表面の着色模様形成法。
  3. 【請求項3】前記加圧板として木質材料中に含まれてい
    るポリフェノール類と化学反応しない金属を用い、発色
    させる模様に対応する加圧板表面部分に、木質材料中に
    含まれているポリフェノール類と化学反応して呈色する
    金属のメッキを施すことを特徴とする請求項1記載の木
    質材料表面の着色模様形成法。
  4. 【請求項4】メッキする呈色する金属として模様部分毎
    に異なる金属を用いることを特徴とする請求項3記載の
    木質材料表面の着色模様形成法。
  5. 【請求項5】請求項1ないし4いずれか記載の方法によ
    り製造された発色模様化粧板。
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