JPH08156911A - テープ巻き付け装置 - Google Patents

テープ巻き付け装置

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JPH08156911A
JPH08156911A JP30246394A JP30246394A JPH08156911A JP H08156911 A JPH08156911 A JP H08156911A JP 30246394 A JP30246394 A JP 30246394A JP 30246394 A JP30246394 A JP 30246394A JP H08156911 A JPH08156911 A JP H08156911A
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JP
Japan
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tape
tape roll
guide roller
winding device
rotating body
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Application number
JP30246394A
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English (en)
Inventor
Tatsuo Ogoshi
達男 大越
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
Japan Tobacco Inc
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Japan Tobacco Inc
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  • Auxiliary Apparatuses For Manual Packaging Operations (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】本体1に対して回転自在で、挿通切欠12を有
する回転体5にテープロールRを傾動不能に保持させ、
このテープロールから引き出したテープを案内ローラ2
0を介してハーネスHの外周に案内した。 【効果】回転体5を簡単な円運動させるだけでテープT
をワイヤハーネスHに巻き付けることができる。スパイ
ラル状にテーピングする際には、上記の案内ローラ12
の部分でテープが幅方向に屈曲して斜めに引き出され、
テープロールを傾動させる荷重が作用しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ワイヤハーネス等の被
巻き付け体の周囲に粘着テープ等を巻き付ける手動の装
置に関する。さらに特定すれば、本発明は回転体を単純
な円運動させるだけでテープ巻き付け作業ができる構造
が簡単でかつ軽量なテープ巻き付け装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、たとえば自動車の製造工程に
おいて、複数の配線を配線経路に対応した所定の形状に
束ねて粘着テープ等で結束したワイヤハーネスを製造
し、このワイヤハーネスを車体に装着することがなされ
ている。
【0003】ところで、このワイヤハーネスは屈曲部や
分岐部が多く、その形状が複雑であるとともに、車種等
に対応して多数の種類のものを製造する必要がある。こ
のため、従来からこのワイヤハーネスの製造の際のテー
プ巻き付け作業を自動化することが困難であり、多くの
場合は手作業に頼っていた。このため、非能率的である
とともに、作業に熟練を要する等の不具合があった。
【0004】このワイヤハーネスのテープ巻き付け作業
を能率的にする試みはいくつかなされている。そのひと
つとして、手持ち形のテーピング装置が開発されてい
る。この装置は、取手を有する本体と、この本体に回転
自在に設けられた回転板とを備え、この回転板には、そ
の回転中心部に達する切欠が形成され、この切欠内にワ
イヤハーネスを挿通する。また、この回転板には粘着テ
ープロールが回転自在に取り付けられている。
【0005】このような装置は、上記の回転板の切欠内
にワイヤハーネスを挿通させ、上記のテープロールから
テープの端部を引き出してワイヤハーネスに巻き付け、
上記の本体を円運動させると上記の回転板が回転し、上
記のテープロールがこのワイヤハーネスの周囲を旋回
し、テープが巻き付けられる。また、これとともに、こ
の装置をこのワイヤハーネスの軸方向に沿って移動させ
ると、このテープがスパイラル状に巻き付けられる。
【0006】ところで、上記のようにテープをスパイラ
ル状に巻き付ける際には、このテープは上記の回転体の
回転軸線に対して斜め方向に引き出される。このため、
従来の装置では、このテープロールを回転自在に保持す
る機構は、このテープロールをこの回転体の回転中心軸
線に対して傾動自在に保持するような構造となってい
る。
【0007】しかし、このようにテープロールを傾動自
在に保持する機構は、その構造が複雑となり、この装置
が大形かつ重量が大となり、作業能率の低下を招くとと
もにこの装置の製造コストも上昇する。また、このよう
にテープロールを傾動自在に保持する機構を設けると、
テープロールの着脱作業が不安定でかつ面倒となり、作
業能率が低下する。さらに、このようにテープロールが
傾動自在であると、テーピング作業の際にもこのテープ
ロールが不安定で、この装置の操作に熟練を必要とする
等の問題がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上の事情に
基づいてなされたもので、上記のように手で単純な円運
動をさせるだけでテープの巻き付け作業を能率的に行う
ことができる装置において、テープロールを回転体に傾
動不能に安定して保持させるとともにスパイラル状のテ
ーピング作業も可能であり、かつ構造が簡単で軽量であ
り、取り扱いが容易なテープ巻き付け装置を提供するも
のである。
【0009】
【課題を解決するための手段】また、本発明の装置は、
取手部を有する本体を備え、この本体に対して回転自在
に設けられた回転体を備え、この回転体にはその外周縁
に開放されるとともに上記の本体に対する回転中心から
離れた位置に達する上記の被巻き付け体の挿通用の挿通
切欠が形成されている。そして、上記の回転体と一体的
に設けられテープロールを回転自在でかつ傾動不能に保
持するテープロール保持機構を備え、また上記の挿通切
欠の近傍には引き出されたテープを案内する案内ローラ
が設けられている。
【0010】
【作用】本発明の装置は、被巻き付け体を挿通切欠に挿
通し、取手部を把持してこの装置全体を上記の被巻き付
け体を中心とした円運動をさせれば、この回転体は本体
に対して回転運動をしながら被巻き付け体を中心とした
回転運動をおこない、テープの巻き付けができる。
【0011】このテープを被巻き付け体にスパイラル状
に巻き付ける際には、このテープは回転体の回転中心軸
線に対して斜めに引き出される。しかし、上記のテープ
ロールから引き出されたテープは、一旦案内ローラに転
接して案内されてから上記の被巻き付け体に巻き付けら
れる。したがって、この引き出されたテープは、被巻き
付け体この案内ローラとの間では張力が大きいが、この
張力はこの案内ローラの部分で一部支持されるので、こ
の案内ローラとテープロールとの間の部分では張力は小
さい。このため、このテープは案内ローラの部分を通過
する際にその一方の側縁部が引き伸ばされてその幅方向
に屈曲し、この被巻き付け体の軸方向すなわち回転体の
回転軸線方向に対して斜めに引き出される。一方、テー
プロールから案内ローラまで引き出されるテープは、回
転体の回転軸線方向と略直交する方向に引き出される。
したがって、このようなスパイラル状にテーピングする
際にも、テープロールにはこれを傾動させるような荷重
はほとんど作用しない。よって、上記のようにこのテー
プロールを傾動不能に安定して保持しておくことがで
き、作業が容易かつ能率的であり、また構造が簡単にな
り軽量、小形化ができる。
【0012】
【実施例】まず、図を参照して本発明の方法を実施する
装置の実施例を説明する。この実施例のものは、被巻き
付け体、たとえばワイヤハーネスに粘着テープを巻き付
ける装置である。
【0013】図1ないし図6には本発明の第1の実施例
を示す。図中の1はこの装置の本体で、この本体1は合
成樹脂等の材料からなる環状のガイドリング2と、この
ガイドリング2の縁部に螺子9で取り付けられた取手取
り付け部3と、この取手取り付け部3に取り付けられた
取手4とから構成されている。なお、この取手取り付け
部3には、取手4を把持して作業をする際に、作業員の
指等が後述するテープロールRその他の部分に当たらな
いようにガード部10が形成されている。
【0014】そして、この本体1のガイドリング2には
回転体5が回転自在に保持されている。この回転体5は
図4に示すように、合成樹脂材料からなる円板部材6,
7を螺子8で結合して構成され、これらの円板部材6,
7の外周縁部が上記のガイドリング2の内周縁部に周方
向に摺動自在に嵌合しており、このガイドリング2に対
して回転自在に保持されているものである。なお、図1
のCはこの本体1に対するこの回転体3の回転中心軸線
である。
【0015】そして、この回転体5には、被巻き付け
体、たとえばワイヤハーネスHを挿通保持するための挿
通切欠12が形成されている。この挿通切欠12は、こ
の回転体5の周縁に開放され、また上記のガイドリング
2にもこの挿通切欠12に対応して切欠部11が形成さ
れている。また、この挿通切欠12の奥部は、この回転
体5の回転中心軸線Cとは離れた位置に配置されてい
る。
【0016】また、この回転体5の一側面からはテープ
ロール保持機構15が突設されている。この実施例で
は、このテープロール保持機構15は、図3に示すよう
なテープロール保持用のコレット軸から構成されてい
る。このコレット軸は、合成樹脂材料で形成された円筒
状の部材で、その先端部の外周面には凸部16が形成さ
れている。また、このコレット軸の先端部には複数の切
り割り17が形成され、このコレット軸の先端部は弾性
的に縮径可能となっている。そして、このコレット軸
は、螺子18によって前記の回転体5に取り付けられて
いる。このコレット軸の外径はテープロールRの巻き芯
の内径よりやや小さく形成され、このコレット軸に保持
されたテープロールは回転自在に保持される。このテー
プロールRは、このコレット軸の先端部を弾性的に縮径
させながらこのコレット軸に装着され、装着された後は
先端部の凸部16によって弾性的に抜け止めがなされ
る。
【0017】また、この回転体5の一側面には、上記の
テープロールRから引き出されたテープTを案内する回
転自在な案内ローラ20が突設されている。この案内ロ
ーラ20は、上記の挿通切欠12の奥部の近傍に設けら
れており、図4に示すように回転軸の作用をなすショル
ダーボルト21により回転自在に支承されている。そし
て、上記のテープロールRから引き出されたテープT
は、その粘着面とは反対側の面がこの案内ローラ20に
当接して案内される。また、この案内ローラ20の幅
は、このテープTの幅より広く形成されている。
【0018】また、この回転体5の一側面の案内ローラ
20の近傍でかつ上記の挿通切欠12の近傍には案内ブ
ロック25が突設されている。この案内ブロック25は
合成樹脂材料で形成され、螺子26によってこの回転体
5に取り付けられている。そして、この案内ブロック2
5と上記の案内ローラ20との間には隙間が形成されて
おり、上記のテープロールRから引き出されたテープT
はこの隙間を通って案内される。また、この案内ブロッ
ク25の幅は、上記の案内ローラ20の幅と略等しく、
上記のテープTの幅より広く形成されている。また、こ
の案内ブロック25の一側面は、上記の挿通切欠12の
縁部に沿った形状をなし、この挿通切欠12内に挿通さ
れたワイヤハーネスHの案内もなすように構成されてい
る。
【0019】また、上記の回転体5の一側面にはテープ
Tを切断して保持する切断機構30が突設されている。
この切断機構30は上記の案内ローラ20の近傍でかつ
上記の案内ブロック25とは反対側の位置に配置されて
いる。
【0020】この切断機構30は、図5および図6に示
すように、合成樹脂材料で形成されたブロック31を備
えており、このブロック31は螺子32によって上記の
回転体5に取り付けられている。また、このブロック3
1の両側には、テープTを案内するためのフランジ部3
3が形成されている。そして、このブロック31の側面
には鋸歯状の刃を有する切断刃34が螺子35によって
取り付けられている。また、このブロック31の側面の
中央部には係止針溝36が形成され、この係止針溝36
には係止針37が嵌合している。この係止針37は鋼線
から構成されており、上記の係止針溝36内に嵌合する
とともに、上記の螺子36により切断刃34との間に挟
圧されて固定されている。そして、この係止針37の先
端部は尖鋭に形成されているとともに、上記の切断刃3
4の先端縁より少し離れてこの先端縁を略指向するよう
に屈曲されている。したがって、テープTがこの切断刃
34に押し付けられて切断された後は、この切断された
テープTの先端部がこの係止針37の先端部に刺さり、
この引き出されたテープTの切断先端部がこの切断機構
30の位置に係止保持されるように構成されている。
【0021】次に、上記の実施例の装置の作用を説明す
る。まず、図1に示すように上記のテープロール保持機
構すなわちコレット軸15に粘着テープのテープロール
Rを装着する。次に、手で回転体5を回転させ、その挿
通切欠12を本体2の切欠部11に合致させる。そし
て、このテープロールRからテープTの端部を引き出
し、その先端部を切断機構30の係止針37に引っ掛け
て係止する。この状態では、このテープTは挿通切欠1
2の奥部の一部を横断し、かつ粘着面が内向きの状態に
保持される。
【0022】次に、前記の取手4を把持してこの装置全
体を移動させ、治具等に保持されたワイヤハーネスHを
この回転体5の挿通切欠12の奥部まで挿通する。この
際には、このワイヤハーネスHの外周面がテープTの先
端部の粘着面に押し付けられ、このテープTの先端部が
このワイヤハーネスHの外周面に貼付けられる。
【0023】次に、図2に示すように、この装置全体を
この挿通されているワイヤハーネスHを中心として円を
描くように移動させる。このワイヤハーネスHが挿通保
持されている挿通切欠12は、この回転体5の本体1に
対する回転中心Cとは離れた位置にあるので、この装置
全体の上記のような円運動によってクランク作用でこの
回転体5がこの本体1に対して回転中心Cを中心として
回転する。また、これとともに、この回転体5は、上記
のワイヤハーネスHを中心としても回転運動をおこな
う。これによって、上記のコレット軸15に保持されて
いるテープロールRは、このワイヤハーネスHの回りを
旋回する。したがって、このテープロールRからテープ
Tが引き出され、ワイヤハーネスHの外周に巻き付けら
れる。
【0024】また、上記のようなテープTの巻き付け作
動をおこなうと同時に、この装置全体をワイヤハーネス
Hの軸方向に沿って移動させることにより、このテープ
Tをスパイラル状に巻き付けることができる。なお、こ
のようにテープTをスパイラル状に巻き付ける際には、
このテープTがワイヤハーネスHの軸線方向に対して斜
めに巻き付けられることになるので、このテープTは、
上記の回転体5の回転軸線方向に対して斜めに引き出さ
れる。
【0025】この場合、上述のように上記のテープロー
ルRから引き出されたテープTは、一旦上記の案内ロー
ラ20に転接して案内されてから上記のワイヤハーネス
Hに巻き付けられる。したがって、この引き出されたテ
ープTは、ワイヤハーネスHとこの案内ローラ20との
間では張力が大きいが、この張力はこの案内ローラ20
の部分で一部支持されるので、この案内ローラ20と上
記のテープロールRとの間の部分のテープTには余り張
力が作用しない。このため、このテープTは、この案内
ローラ20の部分を通過する際に、その一方の側縁部が
引き伸ばされてその幅方向に屈曲し、このワイヤハーネ
スHの軸方向すなわち回転体5の回転軸線方向に対して
斜めに引き出され、このワイヤハーネスHの外周面に皺
等を生じることなく円滑に巻き付けられる。一方、上記
のテープロールRからこの案内ローラ20まで引き出さ
れるテープTは、このテープロールRの中心軸方向すな
わち回転体5の回転軸線方向と略直交する方向に引き出
される。したがって、このようなスパイラル状にテーピ
ングする際にも、このテープロールRにはこれを傾動さ
せるような荷重はほとんど作用せず、このテープロール
Rは円滑に回転して安定してテープTを繰り出すことが
できる。なお、実際の作動では、上記のテープロールR
から引き出されるテープの方向も傾くが、その傾きはわ
ずかであるのでこのテープロールRの回転やテープTの
引き出しには影響はない。
【0026】なお、上記の案内ローラ20にこのテープ
Tの幅と等しい間隔で一対のフランジ部を突設しておけ
ば、上記のテープロールRから引き出されるテープTは
これらのフランジ部間で案内されテープロールRからの
引き出し角度が傾くことはない。しかし、このようにす
ると、このテープTの縁部がこのフランジ部と干渉して
テープの縁部に皺が生じる等、円滑な引き出しに支障が
生じる。この実施例のものは、この案内ローラは円筒形
のもので、その幅はこのテープTの幅より大きくしてあ
る。このため、上記のようなスパイラル状のテーピング
の際には、このテープTはこの案内ローラ20の軸方向
に少しずれて案内されるので、上記のような不具合は生
じない。
【0027】次に、テープの巻き付け作業が終了した
ら、ワイヤハーネスHを挿通切欠12内から抜き出し、
引き出されているテープTを切断機構30の切断刃34
に押し付けて切断する。この場合、切断されたテープT
の端部は、その粘着面がこの切断刃34とは反対の面で
あるので、この切断された端部はこの切断刃34から離
れてしまう。しかし、この切断刃34の近傍には係止針
37が突設されているので、この切断されたテープTの
端部は図6に示すようにこの係止針37の先端部に刺さ
って係止され、最初に作業を開始する際と同様にこのテ
ープTは挿通切欠12の奥部を横断して引き出された状
態に保持される。したがって、このまま次のテープ巻き
付け作業を開始することができる。
【0028】また、図7および図8には本発明の第2の
実施例を示す。この実施例は、回転体5の一側面の挿通
切欠12の奥部の近傍に一対のテープロール保持ローラ
40,41を所定の間隔で突設したものである。これら
のテープロール保持ローラ40,41は前記の第1の実
施例の案内ローラと同様な構成で、一方のテープロール
保持ローラ40はこのテープの案内をなす案内ローラを
兼用している。そして、これらのテープロール保持ロー
ラ40,41には図7に示すようにテープロールRが転
接し、テープTが引き出される際の張力によってこれら
のテープロール保持ローラ40,41に押し付けられ、
これらローラ40,41上を転動して回転自在に保持さ
れる。なお、テーピング作業をしていない状態では、引
き出されたテープTの先端部は前記と同様の切断機構3
0に係止され、これによって上記のテープロールRはテ
ープロール保持ローラ40,41上に保持される。ま
た、上記のテープロール保持ローラ40,41の間隔
は、テープロールの巻き芯R´の外径より小さく設定さ
れ、このテープロールRから全部のテープが引き出され
た場合でもこの巻き芯R´がこれらローラ40,41の
間を通って脱落しないように構成されている。
【0029】また、回転体5の側面には、上記のテープ
ロール保持ローラ40,41に保持されたテープロール
Rが脱落するのを防止する保持部材42が突設されてい
る。この保持部材42は、図8に示すように線材をコ字
状に屈曲したもので、その幅はテープロールRの最大径
よりやや大きく形成され、またその高さはこのテープロ
ールRの幅よりわずかに大きく形成されている。この保
持部材42は、上記のテープロール保持ローラ40,4
1に保持された最大径のテープロールすなわち未使用の
テープロールRを横断し、かつこのテープロールRが使
用されその巻き芯R´とほぼ同じ径になった場合におい
ても、このテープロールR´を横断するような位置に設
けられている。
【0030】この第2の実施例のものは、一方のテープ
ロール保持ローラ40が前述の案内ローラの作用を兼用
しており、スパイラル状のテーピングをする際には、こ
のテープTはこのローラ40を通過する際に一方の縁部
が引き伸ばされてその幅方向に屈曲して斜めに引き出さ
れ、このテープロールRを傾動させるような荷重は作用
しない。なお、この第2の実施例では、テープ引き出し
の際の張力によってこのテープロールRがローラ40に
押圧されるので、このテープTはローラ40とテープロ
ールRの周面との間に挟圧されつつ案内され、このロー
ラ40の部分で確実に幅方向に屈曲し、このローラ40
を通過するテープTはこのローラ40の軸方向にずれる
ことはない。また、このテープロールRは、上記の保持
部材42によって軸方向に移動するのが防止されてお
り、このテープ巻き付け装置を傾けたような場合でもこ
のテープロールRが脱落することはない。
【0031】なお、この第2の実施例のものは、上記の
点以外は前記の第1の実施例と同様の構成で、図7中こ
の第1の実施例と対応する部分には同符号を付してその
説明は省略する。この第2の実施例は、構造が簡単であ
るとともに、テープロールRの装着作業も簡単である。
【0032】この第2の実施例のものは、コ字状の保持
部材42によってテープロールRの脱落を防止している
ので、このテープロールRを装着する場合には、回転体
5の側面に沿ってこのテープロールRを上記の保持部材
42内に挿入するだけでよく、このテープロールRの装
着が容易である。なお、この案内部材42は、板状の部
材であっても良く、この板状の部材を回転体5の側面と
の間にテープロールRの幅よりやや広い間隔を形成して
この回転体5の側面と平行に取付け、この板状の案内部
材とこの回転体の側面との間でテープロールRを保持す
るようにしてもよい。なお、この場合には、テープロー
ルRから引き出したテープTの始端部を上記のテープロ
ール保持ローラ40,41の間に挿通する作業を容易に
するため、上記の板状の案内部材はこれらテープロール
保持ローラ40,41に対応する部分に切り欠き部を形
成しておくことが好ましい。
【0033】なお、本発明は上記の実施例にも限定され
ず、たとえばテープロール保持機構は必ずしも上記のよ
うなものには限定されず、またその他の細部についても
各種の変更が可能である。
【0034】
【発明の効果】上述のごとく本発明の方法は、回転体を
単純な円運動させるだけでテープを巻き付けることがで
き、容易かつ能率的にテープ巻き付け作業をおこなうこ
とができる。また、テープロールから引き出されたテー
プを案内ローラで案内してから被巻き付け体に巻き付け
るので、スパイラル状に巻き付ける場合でもこのテープ
は案内ローラの部分で幅方向に屈曲して斜めに引き出さ
れるので、このテープロールには傾動させるような荷重
がほとんど作用せず、このテープロールを傾動不能に保
持しておくことができる。したがって、このテープロー
ルが安定して保持され、作業が能率的になるとともに、
構造が簡単でコストが低減され、また軽量小形に形成で
きるので作業も能率的になる等の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の側面図。
【図2】本発明の第1の実施例の側面図。
【図3】図1の3−3線に沿う断面図。
【図4】図1の4−4線に沿う上面図。
【図5】図1の5−5線に沿う切断機構の正面図。
【図6】図5の6−6線に沿う断面図。
【図7】本発明の第2の実施例の側面図。
【図8】図7の8−8矢視図。
【符号の説明】
1…本体 2…ガイドリング 4…取手部 5…回転体 12…挿通切欠 15…テープリール保持機構 20…案内ローラ 30…切断機構 40,41…テープロール保持ローラ H…ワイヤハーネス(被巻き付け体) R…テープロール

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被巻き付け体の外周にテープを巻き付け
    る装置であって、 取手部を有する本体を備え、 また、この本体に対して回転自在に設けられた回転体を
    備え、この回転体にはその外周縁に開放されるとともに
    上記の本体に対する回転中心から離れた位置に達する上
    記の被巻き付け体の挿通用の挿通切欠が形成されてお
    り、 また、上記の回転体の一側面から突設され、テープロー
    ルを回転自在でかつこの回転体の回転中心軸線に対して
    傾動不能に保持するテープロール保持機構を備え、 また、上記の回転体の一側面の上記挿通切欠の近傍に突
    設され上記のテープロールから引き出されて上記の挿通
    切欠内の被巻き付け体に巻き付けられるテープを案内す
    る案内ローラを備えたことを特徴とするテープ巻き付け
    装置。
  2. 【請求項2】 前記のテープロール保持機構は、前記の
    回転体の一側面から突設されたテープロール保持用のコ
    レット軸であり、このコレット軸は先端部の外周の凸部
    を有するとともに先端部が弾性的に縮径可能であり、前
    記のテープロールを弾性的に抜け止め保持するものであ
    ることを特徴とする請求項1のテープ巻き付け装置。
  3. 【請求項3】 前記の案内ローラの近傍には案内ブロッ
    クが突設されており、前記のテープはこの案内ブロック
    と上記の案内ローラとの間の隙間を通って引き出される
    ことを特徴とする請求項1のテープ巻き付け装置。
  4. 【請求項4】 前記の案内ローラの近傍には引き出され
    た上記のテープを切断する切断刃を備えた切断機構が突
    設されていることを特徴とする請求項1のテープ巻き付
    け装置。
  5. 【請求項5】 前記のテープロール保持機構は、前記の
    回転体の一側面に突設された2個のテープロール保持ロ
    ーラであり、前記のテープロールはこれらテープロール
    保持ローラに転動自在に当接して保持されるものである
    ことを特徴とする請求項1のテープ巻き付け装置。
  6. 【請求項6】 前記の2個のテープロール保持ローラの
    一方は前記の案内ローラを兼用していることを特徴とす
    る請求項5のテープ巻き付け装置。
JP30246394A 1994-12-06 1994-12-06 テープ巻き付け装置 Pending JPH08156911A (ja)

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JP30246394A JPH08156911A (ja) 1994-12-06 1994-12-06 テープ巻き付け装置

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ID=17909250

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JP30246394A Pending JPH08156911A (ja) 1994-12-06 1994-12-06 テープ巻き付け装置

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JP (1) JPH08156911A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016097974A (ja) * 2014-11-18 2016-05-30 株式会社トランストレード 結束器

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JP2016097974A (ja) * 2014-11-18 2016-05-30 株式会社トランストレード 結束器

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