JPH081563Y2 - 電線の延長連結具 - Google Patents

電線の延長連結具

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JPH081563Y2
JPH081563Y2 JP4040793U JP4040793U JPH081563Y2 JP H081563 Y2 JPH081563 Y2 JP H081563Y2 JP 4040793 U JP4040793 U JP 4040793U JP 4040793 U JP4040793 U JP 4040793U JP H081563 Y2 JPH081563 Y2 JP H081563Y2
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engaging
shaft
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勝治 本田
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株式会社本田製作所
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、二本の電線を長さ方向
に延長して連結する電線の延長連結具である。
【0002】
【従来の技術】従来、二本の電線を長さ方向に延長して
連結しようとした電線の延長連結具には、実開平2−8
0966号公報記載の考案、実開平2−134659号
公報記載の考案が知られている。
【0003】そして、実開平2−80966号公報記載
の考案は、2本の電線を重ねて挿入保持する保持体の両
側壁の一側縁に、連結壁方向に傾斜する傾斜割溝を形成
し、この傾斜割溝に回動カムの係合突起を挿入係合させ
て、両側壁間に回動カムを回動可能に軸支し、この回動
カムの電線側に設けた固定体を連結壁方向に押圧して、
電線の連結を行うものであった。
【0004】また、実開平2−134659号公報記載
の考案は、押圧体の内周に回動カムを回動自在に嵌合
し、この回動カムを、軸芯から偏心した状態で保持体の
両側壁に軸支する事により、押圧体による電線への押圧
力を高めようとするものである。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、実開平
2−80966号公報記載の考案は、電線を押圧する固
定体の押圧移動量が少なく、電線への押圧力が不充分と
なって、電線が連結不良を生じる虞れを有していた。
【0006】また、実開平2−134659号公報記載
の考案は、上記実開平2−80966号公報記載の考案
の課題を防止しようとしたものである。しかしながら、
この従来方法は、嵌合体に押圧体を組み込まず、嵌合体
と押圧体とを別個に分離して形成している。そのため、
作業者は、電柱等の高所の現場に於て、嵌合体を組み込
む必要があり、連結作業に手間が掛かり、作業を簡略化
できない欠点を有していた。
【0007】本考案は上述のごとき課題を解決しようと
するものであって、電線を長さ方向に延長して連結する
場合、大きな押圧力で電線を押圧して、電線の確実な連
結を可能にする。また、電線の延長連結具の組み立て作
業を簡略化する事により、作業者に手間を掛ける事がな
く、簡易な連結作業を可能にしようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案は上述の如き課題
を解決するため、電線を挿入保持し得る間隔で設けた両
側壁を、連結壁で連結して、両端の開口部から電線を長
さ方向に突出可能とする保持体を形成し、この保持体の
両側壁の上端から弧状部を有する係合割溝を設けるとと
もに両側壁の外周に被覆嵌合して保持体の拡開を防止す
る嵌合体を形成し、この嵌合体の内部に押圧体を摺動可
能に挿入位置し、この押圧体の連結壁側に、電線への押
圧面を設けるとともに嵌合体の内部に、先端を上方に突
出位置する弾性係合片を設け、この弾性係合片の付勢力
により、押圧体を嵌合体の上方に付勢するとともに押圧
体の側面に装着口を開口し、この装着口に回動カムを回
動自在に嵌合するとともに回動カムの両側に軸芯から偏
心して係合軸を突設し、この係合軸を、両側壁に設けた
係合割溝の弧状部に挿入係合して、回動カムを両側壁間
に軸支するとともに回動カムを介して両側壁間に押圧体
を軸支し、押圧面側に位置する電線の抜出方向に回動カ
ムを回動する事により、弾性係合片の付勢力に抗して押
圧体を電線締結方向に移動押圧可能として成るものであ
る。
【0009】また、連結壁の内面には、凹凸状の食込突
起を形成しても良い。
【0010】また、押圧面には、摩擦面を形成しても良
い。
【0011】また、嵌合体は、側面に弧状長穴を形成
し、この弧状長穴に係合軸の突起片を挿入し、外部から
係合軸の位置を確認できるものとしても良い。
【0012】
【作用】上述の如く構成したものであるから、二本の電
線を長さ方向に延長して連結するには、まず、保持体の
両側壁間に、二本の電線を重ねて挿入し、この挿入した
電線を、移動しないように手等によって保持する。この
電線の両側壁間への挿入は、連結壁と接触する側の電線
の先端を、弧状部の延長側の開口部から突出する。ま
た、この一方の電線に重ねる他方の電線は、先端を、一
方の電線とは反対側に突出して位置する。そして、両方
の電線の先端部を、適宜な寸法で両側壁の開口部から突
出させる。
【0013】次に、この保持体の両側壁の先端を嵌合体
に挿入する。また、この挿入と同時に、嵌合体内の回動
カムの係合軸を、両側壁の係合割溝に挿入する。この場
合、回動カムを予め押圧体内で回動して、係合軸を回動
カムの軸芯よりも押圧面側に移動しておく。
【0014】また、押圧体の両側壁間での移動に伴い、
係合割溝に挿入された係合軸は、係合割溝の弧状部と接
触し、この弧状部に沿って移動しようとする。また、こ
の係合軸の移動に伴い、回動カムも同時に移動しようと
するが、回動カムは、押圧体の装着口に装着されている
ため、装着口内で軸芯を支点として電線の締結方向に回
動する。
【0015】そして、更に、両側壁を嵌合体に挿入する
と、回動カムは軸芯を支点として回動し、係合軸は、係
合割溝の弧状部の最下端に位置する。また、この状態に
於て、保持体の連結壁と押圧体との間隔は、二本の電線
の間隔よりも広く、押圧体は、押圧面をまだ電線に接触
させていない。
【0016】また、保持体の両側壁を、嵌合体に更に継
続して挿入すると、係合軸は、弧状部との接触によって
上方向に押圧され、回動カムを、軸芯を支点として電線
の締結移動方向に回動させる。この回動カムの回動は、
押圧面に対して回動カムの軸芯よりも係合軸を遠ざけて
位置し、回動カムの幅広部分を軸芯よりも押圧面側に移
動させる。そのため、押圧体は、両側壁間に位置する他
方の電線に押圧面を接触させる。
【0017】そして、手等で保持していた電線を解放
し、他方の電線を保持体から抜き出す方向に作用させる
と、この電線と接触する押圧体も一緒に移動しようとす
る。しかしながら、押圧体は、回動カムの係合軸を係合
割溝に挿入係合させている。そのため、回動カムは、押
圧体の装着口内で軸芯を支点とする回動を行い、回動カ
ムの係合軸は、係合割溝の先端に移動し、弧状部の先端
に突当て保持される。
【0018】また、この係合軸の保持状態によって、回
動カムは、軸芯を支点とする回動を停止するが、この回
動力を、回動カムは係合軸を支点とする回動力に変換し
ようとする。このため、回動カムは、幅広部分を押圧面
側に移動し、この移動によって、押圧体は、連結壁方向
に強く押圧され、押圧面で二本の電線を延長して連結す
る事ができる。
【0019】また、電線の抜き出し方向の力が作用すれ
ば、その抜き出し力によって押圧体も抜き出し方向に移
動しようとし、回動カムは、幅広部分を押圧体方向に移
動するから、押圧体は、電線への締結力を比例して増加
し、電線の抜け出しを防止できる。
【0020】また、二本重ねて連結した電線の連結部
は、時間の経過とともにその外径が、僅かではあるが縮
径する場合がある。このような場合にも、押圧体は、電
線に対応した連結を可能とする。
【0021】即ち、押圧体は、弾性係合片によって、電
線非締結方向および上方向に付勢され、嵌合体内に容易
に音を発したり、脱落する事はない。しかしながら、連
結した電線が縮径すると、弾性係合片の付勢力に抗し
て、押圧体は、電線に追従して弾性係合片方向に移動
し、回動カムの幅広部分を電線側に移動するから、押圧
面が電線を強く押圧して確実な連結が可能となる。
【0022】また、この電線の連結状態は、保持体の両
側壁を嵌合体によって被覆嵌合するため、電線に捩れ等
の外力が加わった場合にも、両側壁の拡開を防止して、
電線の強固な連結固定が成し得るものとなる。
【0023】このように、二本の電線を長さ方向に延長
して連結する場合、連結具は、押圧体を予め嵌合体に装
着し、機構を簡略化しているため、電線の連結作業を高
所で行う場合にも、組立作業に手間が掛からず、作業性
を大幅に向上して、簡易な連結作業が可能となるもので
ある。
【0024】また、嵌合体は、側面に弧状長穴を形成
し、この弧状長穴に係合軸の突起片を挿入し、外部から
係合軸の位置を確認できるものとすれば、作業者は、回
動カムの回動状態を把握でき、誤操作等による電線の連
結ミスを防止できる。
【0025】
【実施例】以下本考案の一実施例を図面に於いて説明す
れば、(1)は保持体で、純銅等により形成する事が可能
で、図8に示す如く、ワイヤー等で形成した二本の電線
(2)を重ねて挿入保持し得る間隔で両側壁(3)を設けて
いる。また、この両側壁(3)を、図8、図17に示す如
く弧状の連結壁(4)で連結する事により、両端に開口部
(5)を形成している。また、連結壁(4)は、図16に示
す如く内面に凹凸状の食込突起(6)を突設し、電線(2)
のスベリを防止する。
【0026】また、保持体(1)は、図15、図16に示
す如く、両側壁(3)の上端縁から弧状部(7)を有する係
合割溝(8)を設けている。この係合割溝(8)は、後に記
載する回動カム(10)の係合軸(11)を、弧状部(7)の
先端まで挿入可能としている。
【0027】また、係合割溝(8)は、弧状部(7)の先端
を上方向に湾曲して形成する事により、締結方向に移動
させた係合軸(11)を上方へ移動させ、回動カム(10)
の締結移動方向への回転を簡易なものとしている。ま
た、係合割溝(8)は、弧状部(7)の先端の上縁に係止突
起(12)を下方向に突設し、係合割溝(8)に挿入した係
合軸(11)の不用意な離脱を防止している。
【0028】また、保持体(1)の両側壁(3)の外周を、
図6、図7に示す如く嵌合体(13)により被覆可能とし
ている。この嵌合体(13)は、図12、図13に示す如
く断面コ字型の箱状に形成し、下端開口部(14)から両
側壁(3)の挿入を可能とする。
【0029】また、嵌合体(13)は、図14に示す如く
内部に押圧体(15)を挿入位置している。この押圧体
(15)は、両側壁(3)間に挿入可能な厚みで形成すると
ともに連結壁(4)側に、図11に示す如く、電線(2)へ
の押圧面(16)を弧状に凹設している。また、この押圧
面(16)の表面に、図10に示す如く、梨地、小凹凸の
摩擦面(17)を設ける事により、電線(2)とのスベリを
防止している。
【0030】また、押圧体(15)は、図9、図10に示
す如く厚み方向に円形の装着口(18)を開口し、この装
着口(18)に回動カム(10)を回動自在に嵌合してい
る。また、回動カム(10)は、軸芯(9)から偏心した位
置の両側に係合軸(11)を突出する。この係合軸(11)
の突出形成の方法は、回動カム(10)に軸芯(9)から偏
心して設けた貫通孔(21)に、係合軸(11)を挿通し、
貫通孔(21)の外周をプレス等により押圧して、係合軸
(11)をカシメ固定している。また、係合軸(11)は、
回動カム(10)と一体に成形突出するものであっても良
い。このように、回動カム(10)は、図9、図10に示
す如く、係合軸(11)を軸芯(9)から偏心して突出する
事により、係合軸(11)から軸芯(9)方向に幅広部(2
2)を形成している。
【0031】また、回動カム(10)は、図11に示す如
く一方の係合軸(11)の先端に突起片(23)を圧入し、
この突起片(23)を外方に突出している。また、この突
起片(23)を、図14に示す如く、嵌合体(13)の側面
に設けた弧状長穴(24)に摺動可能に挿入している。こ
のように形成すると、両側壁(3)の係合割溝(8)を嵌合
体(13)によって被覆しても、突起片(23)が弧状長穴
(24)から露出するので、係合割溝(8)に挿入した係合
軸(11)の挿入状態を容易に確認する事が可能となる。
【0032】また、押圧体(15)は、電線(2)の締結を
行う移動方向側に、上部を幅広とする係合段部(25)を
形成し、この係合段部(25)に、図1〜図7、図14に
示す如く弾性係合片(26)の先端を係合している。
【0033】この弾性係合片(26)は、先端を係合段部
(25)に係合するとともに基端部を、嵌合体(13)の締
結移動方向側に設けた係合受部(27)に係合している。
このように形成すると、弾性係合片(26)は、押圧体
(15)を電線(2)の非締結方向即ち上方向に付勢すると
ともに押圧体(15)を嵌合体(13)に離脱不能に装着で
きる。そのため、連結具の組立作業を簡易に行え、作業
性を向上する事が可能となる。また、弾性係合片(26)
は、りん青銅によって形成すれば、耐食性に優れ、耐久
年数が向上するとともに強靭な弾性力を得る事が可能と
なる。
【0034】上述の如く構成したものに於て、二本の電
線(2)を長さ方向に延長して連結するには、まず、保持
体(1)の挿入間隔(28)に、図1に示す如く二本の電線
(2)を重ねて挿入し、この挿入した電線(2)を、移動し
ないように手等によって保持する。この電線(2)の両側
壁(3)間への挿入は、連結壁(4)と接触する側の電線
(2)の先端を、弧状部(7)の延長側の開口部(5)から突
出する。また、この一方の電線(2)に重ねる他方の電線
(2)は、先端を、一方の電線(2)とは反対側に突出して
位置する。そして、両方の電線(2)の先端部を、適宜な
寸法で両側壁(3)の開口部(5)から突出させる。
【0035】次に、この保持体(1)の両側壁(3)の先端
を嵌合体(13)に挿入する。この両側壁(3)の挿入方法
は、嵌合体(13)の上端をハンマー、スパナ等で叩いて
行う事が可能である。また、この挿入と同時に、嵌合体
(13)内の回動カム(10)の係合軸(11)を、図2に示
す如く両側壁(3)の係合割溝(8)に挿入する。この場
合、回動カム(10)を予め押圧体(15)内で回動して、
係合軸(11)を回動カム(10)の軸芯(9)よりも押圧面
(16)側に移動しておく。
【0036】また、押圧体(15)の両側壁(3)間での移
動に伴い、係合割溝(8)に挿入された係合軸(11)は、
係合割溝(8)の弧状部(7)と接触し、この弧状部(7)に
沿って移動しようとする。また、この係合軸(11)の移
動に伴い、回動カム(10)も同時に移動しようとする
が、回動カム(10)は、押圧体(15)の装着口(18)に
装着されているため、図3に示す如く、装着口(18)内
で軸芯(9)を支点として電線(2)の締結方向に回動す
る。
【0037】そして、更に、両側壁(3)を嵌合体(13)
に挿入すると、回動カム(10)は軸芯(9)を支点として
回動し、係合軸(11)は、図4に示す如く係合割溝(8)
の弧状部(7)の最下端に位置する。また、この状態に於
て、保持体(1)の連結壁(4)と押圧体(15)との間隔
は、二本の電線(2)の間隔よりも広く、押圧体(15)
は、押圧面(16)をまだ電線(2)に接触させていない。
【0038】また、上記の如く係合軸(11)を、図4に
示す如く弧状部(7)の最下端まで移動すると、この係合
軸(11)の上部側には、係合割溝(8)の係止突起(12)
が位置している。そのため、保持体(1)を、嵌合体(1
3)から離脱する方向に移動しても、係合軸(11)と係
止突起(12)とが突き当たり、回動カム(10)を回動し
ない限り、嵌合体(13)から保持体(1)が離脱する虞れ
がない。このため、高所で電線(2)の連結作業を行う場
合、連結作業中の連結具の落下を防止でき、安全な作業
が可能となる。
【0039】また、保持体(1)の両側壁(3)を嵌合体
(13)に更に継続して挿入すると、係合軸(11)は、弧
状部(7)との接触によって上方向に押圧され、回動カム
(10)を、軸芯(9)を支点として電線(2)の締結移動方
向に回動させる。この回動カム(10)の回動は、押圧面
(16)に対して回動カム(10)の軸芯(9)よりも係合軸
(11)を遠ざけて位置し、回動カム(10)の幅広部(2
2)を軸芯(9)よりも押圧面(16)側に移動させる。そ
のため、押圧体(15)は、図5に示す如く、両側壁(3)
間に位置する他方の電線(2)に押圧面(16)を接触させ
る。
【0040】そして、手等で保持していた電線(2)を解
放し、他方の電線(2)を保持体(1)から抜き出す方向に
作用させると、この電線(2)と接触する押圧体(15)も
一緒に移動しようとする。しかしながら、押圧体(15)
は、回動カム(10)の係合軸(11)を係合割溝(8)に挿
入係合させている。そのため、回動カム(10)は、押圧
体(15)の装着口(18)内で軸芯(9)を支点とする回動
を行い、回動カム(10)の係合軸(11)は、係合割溝
(8)の先端に移動し、弧状部(7)の先端に突当て保持さ
れる。
【0041】また、この係合軸(11)の保持状態によっ
て、回動カム(10)は、軸芯(9)を支点とする回動を停
止するが、この回動力を、回動カム(10)は係合軸(1
1)を支点とする回動力に変換しようとする。このた
め、回動カム(10)は、回動によって幅広部(22)を押
圧面(16)側に移動し、この幅広部(22)の移動によっ
て、押圧体(15)は、連結壁(4)方向に強く押圧され、
図6、図8に示す如く、押圧面(16)で二本の電線(2)
を延長して連結する事ができる。
【0042】また、電線(2)の抜き出し方向の力が作用
すれば、その抜き出し力によって押圧体(15)も抜き出
し方向に移動しようとし、押圧体(15)は、回動カム
(10)を回転し、幅広部(22)を押圧面(16)方向に移
動するから、電線(2)への締結力を比例して増加し、電
線(2)の抜け出しを防止できる。
【0043】また、二本重ねて連結した電線(2)の連結
部(30)は、時間の経過とともにその外径が、僅かでは
あるが縮径する場合がある。このような場合にも、押圧
体(15)は、電線(2)に対応した連結が可能である。
【0044】即ち、押圧体(15)は、弾性係合片(26)
によって、電線(2)の非締結方向および上方向に付勢さ
れ、嵌合体(13)内に容易に音を発したり、脱落する事
はない。しかしながら、連結した電線(2)が縮径する
と、弾性係合片(26)の付勢力に抗して、押圧体(15)
は、図7に示す如く、電線(2)に追従して弾性係合片
(26)方向に移動し、幅広部(22)を電線(2)側に移動
するから、電線(2)を押圧面(16)が強く押圧して確実
な連結が可能となる。
【0045】また、この電線(2)の連結状態は、保持体
(1)の両側壁(3)を嵌合体(13)によって被覆嵌合する
ため、電線(2)に捩れ等の外力が加わった場合にも、両
側壁(3)の拡開を防止して、電線(2)の強固な連結固定
が成し得るものとなる。
【0046】また、押圧体(15)は、嵌合体(13)の内
部に装着され、作業者は、回動カム(10)を直接確認す
る事はできないが、本実施例に於ては、嵌合体(13)
は、図14に示す如く、側面に弧状長穴(24)を形成
し、この弧状長穴(24)を介して係合軸(11)の先端に
設けた突起片(23)を確認する事ができる。そのため、
作業者は、回動カム(10)の回動状態を把握でき、誤操
作等による電線(2)の連結ミスを防止できる。
【0047】このように、二本の電線(2)を長さ方向に
延長して連結する場合、押圧体(15)を予め嵌合体(1
3)に装着し、機構を簡略化している。そのため、電線
(2)の連結作業を高所で行う場合にも、組立作業に手間
が掛からず、作業性を大幅に向上して、簡易な連結作業
が可能となるものである。
【0048】
【考案の効果】本考案は上述のごとく構成したものであ
るから、電線を長さ方向に延長して連結する場合、連結
具の組立作業が簡略し、簡易な連結作業が可能となる。
したがって、連結作業を、電柱等の高所で不安定な場所
で行う場合に、作業者の手間を掛けず、安全な作業を可
能にする。
【0049】また、連結した電線に抜き出し方向の力が
強く作用すれば、この抜き出し力に比例して、電線への
締結力を増加し、電線の確実な連結が可能となるもので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】係合軸を係合割溝に挿入する前の状態を示す部
分断面図である。
【図2】係合軸を係合割溝に挿入した状態を示す部分断
面図である。
【図3】係合軸を係合割溝に挿入した状態で回動カムを
回動した部分断面図である。
【図4】係合割溝に挿入した係合軸を弧状部の最下端に
位置した状態を示す部分断面図である。
【図5】押圧面を電線に接触させた状態を示す部分断面
図である。
【図6】係合軸を係合割溝の先端に挿入して電線を押圧
連結した状態を示す部分断面図である。
【図7】縮径した電線の連結状態を示す部分断面図であ
る。
【図8】図6のA−A線断面図である。
【図9】回動カムを装着した押圧体の斜視図である。
【図10】回動カムを装着した押圧体の一部切欠き正面
図である。
【図11】回動カムを装着した押圧体の側面図である。
【図12】嵌合体の縦断面図である。
【図13】図12のB−B線断面図である。
【図14】嵌合体に押圧体を装着した状態を示す正面図
である。
【図15】保持体の正面図である。
【図16】保持体の断面図である。
【図17】保持体の側面図である。
【符号の説明】
1 保持体 2 電線 3 両側壁 4 連結壁 5 開口部 6 食込突起 7 弧状部 8 係合割溝 9 軸芯 10 回動カム 11 係合軸 13 嵌合体 15 押圧体 16 押圧面 18 装着口 26 弾性係合片

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電線を挿入保持し得る間隔で設けた両側
    壁を、連結壁で連結して、両端の開口部から電線を長さ
    方向に突出可能とする保持体を形成し、この保持体の両
    側壁の上端から弧状部を有する係合割溝を設けるととも
    に両側壁の外周に被覆嵌合して保持体の拡開を防止する
    嵌合体を形成し、この嵌合体の内部に押圧体を摺動可能
    に挿入位置し、この押圧体の連結壁側に、電線への押圧
    面を設けるとともに嵌合体の内部に、先端を上方に突出
    位置する弾性係合片を設け、この弾性係合片の付勢力に
    より、押圧体を嵌合体の上方に付勢するとともに押圧体
    の側面に装着口を開口し、この装着口に回動カムを回動
    自在に嵌合するとともに回動カムの両側に軸芯から偏心
    して係合軸を突設し、この係合軸を、両側壁に設けた係
    合割溝の弧状部に挿入係合して、回動カムを両側壁間に
    軸支するとともに回動カムを介して両側壁間に押圧体を
    軸支し、押圧面側に位置する電線の抜出方向に回動カム
    を回動する事により、弾性係合片の付勢力に抗して押圧
    体を電線締結方向に移動押圧可能とした事を特徴とする
    電線の延長連結具。
  2. 【請求項2】 連結壁の内面には、凹凸状の食込突起を
    形成した事を特徴とする請求項1の電線の延長連結具。
  3. 【請求項3】 押圧面には、摩擦面を形成した事を特徴
    とする請求項1の電線の延長連結具。
  4. 【請求項4】 嵌合体は、側面に弧状長穴を形成し、こ
    の弧状長穴に係合軸の突起片を挿入し、外部から係合軸
    の位置を確認できるものとした事を特徴とする請求項1
    の電線の延長連結具。
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