JPH0711762U - 電線の延長連結具 - Google Patents

電線の延長連結具

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JPH0711762U
JPH0711762U JP4040793U JP4040793U JPH0711762U JP H0711762 U JPH0711762 U JP H0711762U JP 4040793 U JP4040793 U JP 4040793U JP 4040793 U JP4040793 U JP 4040793U JP H0711762 U JPH0711762 U JP H0711762U
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勝治 本田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電線を長さ方向に延長して連結する場合、大
きな押圧力で電線の確実な連結を行う。また、電線の連
結作業を簡略化して、高所に於ける作業を安全で簡易に
行う事ができる。 【構成】 二本の電線2を重ねて挿入し得る間隔の両側
壁3を連結壁4で連結して保持体1を形成する。また、
両側壁3の上端から係合割溝8を設ける。また、両側壁
3の外周を被覆する嵌合体13の内部に、回動カム10
を回動可能に装着する押圧体15を挿入する。この押圧
体15を、弾性係合片26によって嵌合体13の内部に
装着させる。また、回動カム10の両側の係合軸11
を、係合割溝8に挿入係合し、押圧面16側に位置する
電線2の抜出方向に回動カム10を回動させて、電線2
を押圧する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、二本の電線を長さ方向に延長して連結する電線の延長連結具である。
【0002】
【従来の技術】
従来、二本の電線を長さ方向に延長して連結しようとした電線の延長連結具に は、実開平2−80966号公報記載の考案、実開平2−134659号公報記 載の考案が知られている。
【0003】 そして、実開平2−80966号公報記載の考案は、2本の電線を重ねて挿入 保持する保持体の両側壁の一側縁に、連結壁方向に傾斜する傾斜割溝を形成し、 この傾斜割溝に回動カムの係合突起を挿入係合させて、両側壁間に回動カムを回 動可能に軸支し、この回動カムの電線側に設けた固定体を連結壁方向に押圧して 、電線の連結を行うものであった。
【0004】 また、実開平2−134659号公報記載の考案は、押圧体の内周に回動カム を回動自在に嵌合し、この回動カムを、軸芯から偏心した状態で保持体の両側壁 に軸支する事により、押圧体による電線への押圧力を高めようとするものである 。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、実開平2−80966号公報記載の考案は、電線を押圧する固 定体の押圧移動量が少なく、電線への押圧力が不充分となって、電線が連結不良 を生じる虞れを有していた。
【0006】 また、実開平2−134659号公報記載の考案は、上記実開平2−8096 6号公報記載の考案の課題を防止しようとしたものである。しかしながら、この 従来方法は、嵌合体に押圧体を組み込まず、嵌合体と押圧体とを別個に分離して 形成している。そのため、作業者は、電柱等の高所の現場に於て、嵌合体を組み 込む必要があり、連結作業に手間が掛かり、作業を簡略化できない欠点を有して いた。
【0007】 本考案は上述のごとき課題を解決しようとするものであって、電線を長さ方向 に延長して連結する場合、大きな押圧力で電線を押圧して、電線の確実な連結を 可能にする。また、電線の延長連結具の組み立て作業を簡略化する事により、作 業者に手間を掛ける事がなく、簡易な連結作業を可能にしようとするものである 。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案は上述の如き課題を解決するため、電線を挿入保持し得る間隔で設けた 両側壁を、連結壁で連結して、両端の開口部から電線を長さ方向に突出可能とす る保持体を形成し、この保持体の両側壁の上端から弧状部を有する係合割溝を設 けるとともに両側壁の外周に被覆嵌合して保持体の拡開を防止する嵌合体を形成 し、この嵌合体の内部に押圧体を摺動可能に挿入位置し、この押圧体の連結壁側 に、電線への押圧面を設けるとともに嵌合体の内部に、先端を上方に突出位置す る弾性係合片を設け、この弾性係合片の付勢力により、押圧体を嵌合体の上方に 付勢するとともに押圧体の側面に装着口を開口し、この装着口に回動カムを回動 自在に嵌合するとともに回動カムの両側に軸芯から偏心して係合軸を突設し、こ の係合軸を、両側壁に設けた係合割溝の弧状部に挿入係合して、回動カムを両側 壁間に軸支するとともに回動カムを介して両側壁間に押圧体を軸支し、押圧面側 に位置する電線の抜出方向に回動カムを回動する事により、弾性係合片の付勢力 に抗して押圧体を電線締結方向に移動押圧可能として成るものである。
【0009】 また、連結壁の内面には、凹凸状の食込突起を形成しても良い。
【0010】 また、押圧面には、摩擦面を形成しても良い。
【0011】 また、嵌合体は、側面に弧状長穴を形成し、この弧状長穴に係合軸の突起片を 挿入し、外部から係合軸の位置を確認できるものとしても良い。
【0012】
【作用】
上述の如く構成したものであるから、二本の電線を長さ方向に延長して連結す るには、まず、保持体の両側壁間に、二本の電線を重ねて挿入し、この挿入した 電線を、移動しないように手等によって保持する。この電線の両側壁間への挿入 は、連結壁と接触する側の電線の先端を、弧状部の延長側の開口部から突出する 。また、この一方の電線に重ねる他方の電線は、先端を、一方の電線とは反対側 に突出して位置する。そして、両方の電線の先端部を、適宜な寸法で両側壁の開 口部から突出させる。
【0013】 次に、この保持体の両側壁の先端を嵌合体に挿入する。また、この挿入と同時 に、嵌合体内の回動カムの係合軸を、両側壁の係合割溝に挿入する。この場合、 回動カムを予め押圧体内で回動して、係合軸を回動カムの軸芯よりも押圧面側に 移動しておく。
【0014】 また、押圧体の両側壁間での移動に伴い、係合割溝に挿入された係合軸は、係 合割溝の弧状部と接触し、この弧状部に沿って移動しようとする。また、この係 合軸の移動に伴い、回動カムも同時に移動しようとするが、回動カムは、押圧体 の装着口に装着されているため、装着口内で軸芯を支点として電線の締結方向に 回動する。
【0015】 そして、更に、両側壁を嵌合体に挿入すると、回動カムは軸芯を支点として回 動し、係合軸は、係合割溝の弧状部の最下端に位置する。また、この状態に於て 、保持体の連結壁と押圧体との間隔は、二本の電線の間隔よりも広く、押圧体は 、押圧面をまだ電線に接触させていない。
【0016】 また、保持体の両側壁を、嵌合体に更に継続して挿入すると、係合軸は、弧状 部との接触によって上方向に押圧され、回動カムを、軸芯を支点として電線の締 結移動方向に回動させる。この回動カムの回動は、押圧面に対して回動カムの軸 芯よりも係合軸を遠ざけて位置し、回動カムの幅広部分を軸芯よりも押圧面側に 移動させる。そのため、押圧体は、両側壁間に位置する他方の電線に押圧面を接 触させる。
【0017】 そして、手等で保持していた電線を解放し、他方の電線を保持体から抜き出す 方向に作用させると、この電線と接触する押圧体も一緒に移動しようとする。し かしながら、押圧体は、回動カムの係合軸を係合割溝に挿入係合させている。そ のため、回動カムは、押圧体の装着口内で軸芯を支点とする回動を行い、回動カ ムの係合軸は、係合割溝の先端に移動し、弧状部の先端に突当て保持される。
【0018】 また、この係合軸の保持状態によって、回動カムは、軸芯を支点とする回動を 停止するが、この回動力を、回動カムは係合軸を支点とする回動力に変換しよう とする。このため、回動カムは、幅広部分を押圧面側に移動し、この移動によっ て、押圧体は、連結壁方向に強く押圧され、押圧面で二本の電線を延長して連結 する事ができる。
【0019】 また、電線の抜き出し方向の力が作用すれば、その抜き出し力によって押圧体 も抜き出し方向に移動しようとし、回動カムは、幅広部分を押圧体方向に移動す るから、押圧体は、電線への締結力を比例して増加し、電線の抜け出しを防止で きる。
【0020】 また、二本重ねて連結した電線の連結部は、時間の経過とともにその外径が、 僅かではあるが縮径する場合がある。このような場合にも、押圧体は、電線に対 応した連結を可能とする。
【0021】 即ち、押圧体は、弾性係合片によって、電線非締結方向および上方向に付勢さ れ、嵌合体内に容易に音を発したり、脱落する事はない。しかしながら、連結し た電線が縮径すると、弾性係合片の付勢力に抗して、押圧体は、電線に追従して 弾性係合片方向に移動し、回動カムの幅広部分を電線側に移動するから、押圧面 が電線を強く押圧して確実な連結が可能となる。
【0022】 また、この電線の連結状態は、保持体の両側壁を嵌合体によって被覆嵌合する ため、電線に捩れ等の外力が加わった場合にも、両側壁の拡開を防止して、電線 の強固な連結固定が成し得るものとなる。
【0023】 このように、二本の電線を長さ方向に延長して連結する場合、連結具は、押圧 体を予め嵌合体に装着し、機構を簡略化しているため、電線の連結作業を高所で 行う場合にも、組立作業に手間が掛からず、作業性を大幅に向上して、簡易な連 結作業が可能となるものである。
【0024】 また、嵌合体は、側面に弧状長穴を形成し、この弧状長穴に係合軸の突起片を 挿入し、外部から係合軸の位置を確認できるものとすれば、作業者は、回動カム の回動状態を把握でき、誤操作等による電線の連結ミスを防止できる。
【0025】
【実施例】
以下本考案の一実施例を図面に於いて説明すれば、(1)は保持体で、純銅等に より形成する事が可能で、図8に示す如く、ワイヤー等で形成した二本の電線( 2)を重ねて挿入保持し得る間隔で両側壁(3)を設けている。また、この両側壁( 3)を、図8、図17に示す如く弧状の連結壁(4)で連結する事により、両端に 開口部(5)を形成している。また、連結壁(4)は、図16に示す如く内面に凹凸 状の食込突起(6)を突設し、電線(2)のスベリを防止する。
【0026】 また、保持体(1)は、図15、図16に示す如く、両側壁(3)の上端縁から弧 状部(7)を有する係合割溝(8)を設けている。この係合割溝(8)は、後に記載す る回動カム(10)の係合軸(11)を、弧状部(7)の先端まで挿入可能としている 。
【0027】 また、係合割溝(8)は、弧状部(7)の先端を上方向に湾曲して形成する事によ り、締結方向に移動させた係合軸(11)を上方へ移動させ、回動カム(10)の締 結移動方向への回転を簡易なものとしている。また、係合割溝(8)は、弧状部( 7)の先端の上縁に係止突起(12)を下方向に突設し、係合割溝(8)に挿入した 係合軸(11)の不用意な離脱を防止している。
【0028】 また、保持体(1)の両側壁(3)の外周を、図6、図7に示す如く嵌合体(13) により被覆可能としている。この嵌合体(13)は、図12、図13に示す如く断 面コ字型の箱状に形成し、下端開口部(14)から両側壁(3)の挿入を可能とする 。
【0029】 また、嵌合体(13)は、図14に示す如く内部に押圧体(15)を挿入位置して いる。この押圧体(15)は、両側壁(3)間に挿入可能な厚みで形成するとともに 連結壁(4)側に、図11に示す如く、電線(2)への押圧面(16)を弧状に凹設し ている。また、この押圧面(16)の表面に、図10に示す如く、梨地、小凹凸の 摩擦面(17)を設ける事により、電線(2)とのスベリを防止している。
【0030】 また、押圧体(15)は、図9、図10に示す如く厚み方向に円形の装着口(1 8)を開口し、この装着口(18)に回動カム(10)を回動自在に嵌合している。 また、回動カム(10)は、軸芯(9)から偏心した位置の両側に係合軸(11)を突 出する。この係合軸(11)の突出形成の方法は、回動カム(10)に軸芯(9)から 偏心して設けた貫通孔(21)に、係合軸(11)を挿通し、貫通孔(21)の外周を プレス等により押圧して、係合軸(11)をカシメ固定している。また、係合軸( 11)は、回動カム(10)と一体に成形突出するものであっても良い。このよう に、回動カム(10)は、図9、図10に示す如く、係合軸(11)を軸芯(9)から 偏心して突出する事により、係合軸(11)から軸芯(9)方向に幅広部(22)を形 成している。
【0031】 また、回動カム(10)は、図11に示す如く一方の係合軸(11)の先端に突起 片(23)を圧入し、この突起片(23)を外方に突出している。また、この突起片 (23)を、図14に示す如く、嵌合体(13)の側面に設けた弧状長穴(24)に摺 動可能に挿入している。このように形成すると、両側壁(3)の係合割溝(8)を嵌 合体(13)によって被覆しても、突起片(23)が弧状長穴(24)から露出するの で、係合割溝(8)に挿入した係合軸(11)の挿入状態を容易に確認する事が可能 となる。
【0032】 また、押圧体(15)は、電線(2)の締結を行う移動方向側に、上部を幅広とす る係合段部(25)を形成し、この係合段部(25)に、図1〜図7、図14に示す 如く弾性係合片(26)の先端を係合している。
【0033】 この弾性係合片(26)は、先端を係合段部(25)に係合するとともに基端部を 、嵌合体(13)の締結移動方向側に設けた係合受部(27)に係合している。この ように形成すると、弾性係合片(26)は、押圧体(15)を電線(2)の非締結方向 即ち上方向に付勢するとともに押圧体(15)を嵌合体(13)に離脱不能に装着で きる。そのため、連結具の組立作業を簡易に行え、作業性を向上する事が可能と なる。また、弾性係合片(26)は、りん青銅によって形成すれば、耐食性に優れ 、耐久年数が向上するとともに強靭な弾性力を得る事が可能となる。
【0034】 上述の如く構成したものに於て、二本の電線(2)を長さ方向に延長して連結す るには、まず、保持体(1)の挿入間隔(28)に、図1に示す如く二本の電線(2) を重ねて挿入し、この挿入した電線(2)を、移動しないように手等によって保持 する。この電線(2)の両側壁(3)間への挿入は、連結壁(4)と接触する側の電線 (2)の先端を、弧状部(7)の延長側の開口部(5)から突出する。また、この一方 の電線(2)に重ねる他方の電線(2)は、先端を、一方の電線(2)とは反対側に突 出して位置する。そして、両方の電線(2)の先端部を、適宜な寸法で両側壁(3) の開口部(5)から突出させる。
【0035】 次に、この保持体(1)の両側壁(3)の先端を嵌合体(13)に挿入する。この両 側壁(3)の挿入方法は、嵌合体(13)の上端をハンマー、スパナ等で叩いて行う 事が可能である。また、この挿入と同時に、嵌合体(13)内の回動カム(10)の 係合軸(11)を、図2に示す如く両側壁(3)の係合割溝(8)に挿入する。この場 合、回動カム(10)を予め押圧体(15)内で回動して、係合軸(11)を回動カム (10)の軸芯(9)よりも押圧面(16)側に移動しておく。
【0036】 また、押圧体(15)の両側壁(3)間での移動に伴い、係合割溝(8)に挿入され た係合軸(11)は、係合割溝(8)の弧状部(7)と接触し、この弧状部(7)に沿っ て移動しようとする。また、この係合軸(11)の移動に伴い、回動カム(10)も 同時に移動しようとするが、回動カム(10)は、押圧体(15)の装着口(18)に 装着されているため、図3に示す如く、装着口(18)内で軸芯(9)を支点として 電線(2)の締結方向に回動する。
【0037】 そして、更に、両側壁(3)を嵌合体(13)に挿入すると、回動カム(10)は軸 芯(9)を支点として回動し、係合軸(11)は、図4に示す如く係合割溝(8)の弧 状部(7)の最下端に位置する。また、この状態に於て、保持体(1)の連結壁(4) と押圧体(15)との間隔は、二本の電線(2)の間隔よりも広く、押圧体(15)は 、押圧面(16)をまだ電線(2)に接触させていない。
【0038】 また、上記の如く係合軸(11)を、図4に示す如く弧状部(7)の最下端まで移 動すると、この係合軸(11)の上部側には、係合割溝(8)の係止突起(12)が位 置している。そのため、保持体(1)を、嵌合体(13)から離脱する方向に移動し ても、係合軸(11)と係止突起(12)とが突き当たり、回動カム(10)を回動し ない限り、嵌合体(13)から保持体(1)が離脱する虞れがない。このため、高所 で電線(2)の連結作業を行う場合、連結作業中の連結具の落下を防止でき、安全 な作業が可能となる。
【0039】 また、保持体(1)の両側壁(3)を嵌合体(13)に更に継続して挿入すると、係 合軸(11)は、弧状部(7)との接触によって上方向に押圧され、回動カム(10) を、軸芯(9)を支点として電線(2)の締結移動方向に回動させる。この回動カム (10)の回動は、押圧面(16)に対して回動カム(10)の軸芯(9)よりも係合軸 (11)を遠ざけて位置し、回動カム(10)の幅広部(22)を軸芯(9)よりも押圧 面(16)側に移動させる。そのため、押圧体(15)は、図5に示す如く、両側壁 (3)間に位置する他方の電線(2)に押圧面(16)を接触させる。
【0040】 そして、手等で保持していた電線(2)を解放し、他方の電線(2)を保持体(1) から抜き出す方向に作用させると、この電線(2)と接触する押圧体(15)も一緒 に移動しようとする。しかしながら、押圧体(15)は、回動カム(10)の係合軸 (11)を係合割溝(8)に挿入係合させている。そのため、回動カム(10)は、押 圧体(15)の装着口(18)内で軸芯(9)を支点とする回動を行い、回動カム(1 0)の係合軸(11)は、係合割溝(8)の先端に移動し、弧状部(7)の先端に突当 て保持される。
【0041】 また、この係合軸(11)の保持状態によって、回動カム(10)は、軸芯(9)を 支点とする回動を停止するが、この回動力を、回動カム(10)は係合軸(11)を 支点とする回動力に変換しようとする。このため、回動カム(10)は、回動によ って幅広部(22)を押圧面(16)側に移動し、この幅広部(22)の移動によって 、押圧体(15)は、連結壁(4)方向に強く押圧され、図6、図8に示す如く、押 圧面(16)で二本の電線(2)を延長して連結する事ができる。
【0042】 また、電線(2)の抜き出し方向の力が作用すれば、その抜き出し力によって押 圧体(15)も抜き出し方向に移動しようとし、押圧体(15)は、回動カム(10) を回転し、幅広部(22)を押圧面(16)方向に移動するから、電線(2)への締結 力を比例して増加し、電線(2)の抜け出しを防止できる。
【0043】 また、二本重ねて連結した電線(2)の連結部(30)は、時間の経過とともにそ の外径が、僅かではあるが縮径する場合がある。このような場合にも、押圧体( 15)は、電線(2)に対応した連結が可能である。
【0044】 即ち、押圧体(15)は、弾性係合片(26)によって、電線(2)の非締結方向お よび上方向に付勢され、嵌合体(13)内に容易に音を発したり、脱落する事はな い。しかしながら、連結した電線(2)が縮径すると、弾性係合片(26)の付勢力 に抗して、押圧体(15)は、図7に示す如く、電線(2)に追従して弾性係合片( 26)方向に移動し、幅広部(22)を電線(2)側に移動するから、電線(2)を押 圧面(16)が強く押圧して確実な連結が可能となる。
【0045】 また、この電線(2)の連結状態は、保持体(1)の両側壁(3)を嵌合体(13)に よって被覆嵌合するため、電線(2)に捩れ等の外力が加わった場合にも、両側壁 (3)の拡開を防止して、電線(2)の強固な連結固定が成し得るものとなる。
【0046】 また、押圧体(15)は、嵌合体(13)の内部に装着され、作業者は、回動カム (10)を直接確認する事はできないが、本実施例に於ては、嵌合体(13)は、図 14に示す如く、側面に弧状長穴(24)を形成し、この弧状長穴(24)を介して 係合軸(11)の先端に設けた突起片(23)を確認する事ができる。そのため、作 業者は、回動カム(10)の回動状態を把握でき、誤操作等による電線(2)の連結 ミスを防止できる。
【0047】 このように、二本の電線(2)を長さ方向に延長して連結する場合、押圧体(1 5)を予め嵌合体(13)に装着し、機構を簡略化している。そのため、電線(2) の連結作業を高所で行う場合にも、組立作業に手間が掛からず、作業性を大幅に 向上して、簡易な連結作業が可能となるものである。
【0048】
【考案の効果】
本考案は上述のごとく構成したものであるから、電線を長さ方向に延長して連 結する場合、連結具の組立作業が簡略し、簡易な連結作業が可能となる。したが って、連結作業を、電柱等の高所で不安定な場所で行う場合に、作業者の手間を 掛けず、安全な作業を可能にする。
【0049】 また、連結した電線に抜き出し方向の力が強く作用すれば、この抜き出し力に 比例して、電線への締結力を増加し、電線の確実な連結が可能となるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】係合軸を係合割溝に挿入する前の状態を示す部
分断面図である。
【図2】係合軸を係合割溝に挿入した状態を示す部分断
面図である。
【図3】係合軸を係合割溝に挿入した状態で回動カムを
回動した部分断面図である。
【図4】係合割溝に挿入した係合軸を弧状部の最下端に
位置した状態を示す部分断面図である。
【図5】押圧面を電線に接触させた状態を示す部分断面
図である。
【図6】係合軸を係合割溝の先端に挿入して電線を押圧
連結した状態を示す部分断面図である。
【図7】縮径した電線の連結状態を示す部分断面図であ
る。
【図8】図6のA−A線断面図である。
【図9】回動カムを装着した押圧体の斜視図である。
【図10】回動カムを装着した押圧体の一部切欠き正面
図である。
【図11】回動カムを装着した押圧体の側面図である。
【図12】嵌合体の縦断面図である。
【図13】図12のB−B線断面図である。
【図14】嵌合体に押圧体を装着した状態を示す正面図
である。
【図15】保持体の正面図である。
【図16】保持体の断面図である。
【図17】保持体の側面図である。
【符号の説明】
1 保持体 2 電線 3 両側壁 4 連結壁 5 開口部 6 食込突起 7 弧状部 8 係合割溝 9 軸芯 10 回動カム 11 係合軸 13 嵌合体 15 押圧体 16 押圧面 18 装着口 26 弾性係合片

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電線を挿入保持し得る間隔で設けた両側
    壁を、連結壁で連結して、両端の開口部から電線を長さ
    方向に突出可能とする保持体を形成し、この保持体の両
    側壁の上端から弧状部を有する係合割溝を設けるととも
    に両側壁の外周に被覆嵌合して保持体の拡開を防止する
    嵌合体を形成し、この嵌合体の内部に押圧体を摺動可能
    に挿入位置し、この押圧体の連結壁側に、電線への押圧
    面を設けるとともに嵌合体の内部に、先端を上方に突出
    位置する弾性係合片を設け、この弾性係合片の付勢力に
    より、押圧体を嵌合体の上方に付勢するとともに押圧体
    の側面に装着口を開口し、この装着口に回動カムを回動
    自在に嵌合するとともに回動カムの両側に軸芯から偏心
    して係合軸を突設し、この係合軸を、両側壁に設けた係
    合割溝の弧状部に挿入係合して、回動カムを両側壁間に
    軸支するとともに回動カムを介して両側壁間に押圧体を
    軸支し、押圧面側に位置する電線の抜出方向に回動カム
    を回動する事により、弾性係合片の付勢力に抗して押圧
    体を電線締結方向に移動押圧可能とした事を特徴とする
    電線の延長連結具。
  2. 【請求項2】 連結壁の内面には、凹凸状の食込突起を
    形成した事を特徴とする請求項1の電線の延長連結具。
  3. 【請求項3】 押圧面には、摩擦面を形成した事を特徴
    とする請求項1の電線の延長連結具。
  4. 【請求項4】 嵌合体は、側面に弧状長穴を形成し、こ
    の弧状長穴に係合軸の突起片を挿入し、外部から係合軸
    の位置を確認できるものとした事を特徴とする請求項1
    の電線の延長連結具。
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