JPH08155962A - ゴム成形金型 - Google Patents

ゴム成形金型

Info

Publication number
JPH08155962A
JPH08155962A JP30449994A JP30449994A JPH08155962A JP H08155962 A JPH08155962 A JP H08155962A JP 30449994 A JP30449994 A JP 30449994A JP 30449994 A JP30449994 A JP 30449994A JP H08155962 A JPH08155962 A JP H08155962A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mold
rubber
bush
metal cylinder
die
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP30449994A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshinobu Koretsune
義信 是常
Koji Kaneyoshi
幸治 兼吉
Hiroshi Suminoe
宏史 住江
Toshio Kataoka
敏夫 片岡
Sadao Inoue
貞夫 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bando Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Bando Chemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bando Chemical Industries Ltd filed Critical Bando Chemical Industries Ltd
Priority to JP30449994A priority Critical patent/JPH08155962A/ja
Publication of JPH08155962A publication Critical patent/JPH08155962A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】従来の金型の分割面や製造方法を変更すること
がなく、その上、型部材や金属円筒に高精度が要求され
ず、且つコストアップが生ずることなくバリの発生を確
実に防止する。 【構成】上型3と中型4と下型5とを重ね合わせて成形
キャビティ13を形成し、成形キャビティ13にブッシュ21
を嵌込む。ポット型6にゴム材料を補給し、プレス圧に
てプランジャ61を押し込んで成形キャビティ13にゴム材
料を充填して加硫する。この加硫によってブッシュ21の
表面にゴム22を接着して金属とゴムとの複合体2をトラ
ンスファー成形する。そして、上型3及び下型5には、
ブッシュ21の上下両端面と上型3及び下型5との間をシ
ールするように弾性体パッキン7a,7bがブッシュ21の上
下両端面に対向する位置に設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属とゴムとの複合体
を形成するためのゴム成形金型に関し、特に、ゴムバリ
対策に係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、ゴム成形金型は、図5に示す
ように、上型aと中型bと下型cとを上下に重ね合せて
成形キャビティdが形成され、該成形キャビティdに複
合体eを形成する金属円筒fを嵌込むように構成されて
いる。そして、上記上型aの上部に設けられたポット型
gのポット部hにゴム材料を注入し、該ポット部hにプ
ランジャiを押込んでゴム材料を上型aの注入通路jを
介して成形キャビティdに圧入充填する。その後、上記
成形キャビティdのゴム材料を加硫して金属とゴムとの
複合体eを形成するようにしている。
【0003】通常、上記金属円筒fの高さは、基準寸法
よりプラス目になると金型を破損するおそれがあるた
め、加工上のバラツキを考慮して、基準寸法よりマイナ
ス目に製作される。そのため、上記上型aと金属円筒f
の上面との間、及び下型cと金属円筒fの下面との間に
は、間隙が生じ、この間隙にゴム材料が流れ込み、バリ
が形成されることになる。特に、上記金属円筒fの内周
面や、他の金属部に流れ込んで密着したバリは除去が困
難であり、問題となっていた。
【0004】また、上記上型aと中型bとの分割面や中
型bと下型cとの分割面についても、寸法精度の問題及
び加硫中のゴム材料の熱膨張によって間隙が生じること
があり、バリが発生することになる。
【0005】以上のように、従来のゴム成形金型では、
バリが発生することは避けられない現象であり、この成
形品のバリは、ナイフで切り取ったり、研磨紙等の研磨
材で削り取ったりしている。このバリ取り作業は、製品
の品質を作り込む上で何ら関係するものではなく、本
来、不必要な作業であるにも拘らず、上述の如くバリ取
りを行っているのが現状である。
【0006】このゴムバリの発生防止手段としては、次
のような手段が考えられる。 金属円筒の寸法精度を向上させる。 型部材の寸法精度を向上させる。 ゴム材料の予熱温度を高くするか、或いはゴムの加硫
温度を低くしてゴムの熱膨張を小さくする。 型部材の強度を高めて型締め力を大きくする。 型部材の構造を変える。
【0007】しかし、上述した何れの手段も型構造の変
更や金属円筒及び金型の精度アップを必要とし、コスト
アップとなり、しかも、生産性の低下に繋がるという問
題がある。
【0008】そこで、実公昭63−37216号公報に
開示されているゴム成形金型は、下型とによって成形キ
ャビティを形成する上型を、外型と該外型の内側に設け
られる第1入駒と該第1入駒の内側に設けられる第2入
駒とより形成し、ゴム材料の充填時の注入圧力によって
上記第1入駒及び第2入駒が下型及び金属円筒に圧接す
るようにして、間隙が生じないようにし、バリの発生を
防止するようにしている。
【0009】また、特公平3−76166号公報に開示
されているゴム成形金型は、成形キャビティを形成する
上型と中型と下型とをスリーブ内に配置すると共に、該
スリーブの上部に設けられたクランプ手段の楔作用によ
って上型を下型に押し付け、該上型と下型とが金属円筒
に圧接するようにして、間隙が生じないようにし、バリ
の発生を防止するようにしている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述した実公昭63−
37216号公報の前者の金型では、上記に相当し、
金型の構造を変えるものであり、上型を3つの型部材に
分割しており、構造が複雑になり、また、3つの型部材
の間に高い寸法精度が必要となり、型部材のコストがア
ップし、メンテナンスコストも上昇するという問題があ
った。
【0011】また、特公平3−76166号公報の後者
の金型においても、上記に相当し、金型の構造を変え
るものであり、クランプ手段を別個に設ける必要がある
ため、構造が複雑になるという問題があり、部品点数が
多く、高価になるという問題があった。更に、上記クラ
ンプ手段によって上型や下型等を挟み込むようにしてい
るものゝ、依然として高さ方向等に高い寸法精度が要求
されるという問題があった。
【0012】本発明は、斯かる点に鑑みてなされたもの
で、従来の金型の分割面や製造方法を変更することがな
く、その上、型部材や金属円筒に高精度が要求されず、
且つコストアップが生ずることなくバリの発生を確実に
防止することを目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明が講じた手段は、金属円筒の端面に接する
弾性体パッキンを、該弾性体パッキンに対向する割り型
に設けるようにしたものである。
【0014】具体的に、請求項1に係る発明が講じた手
段は、先ず、複数に分割された割り型を重ね合わせて形
成される成形キャビティに金属円筒を嵌込み、該成形キ
ャビティにゴム材料を充填して加硫し、上記金属円筒の
外周面にゴムを加硫接着して成る複合体を形成するため
のゴム成形金型を対象としている。そして、上記成形キ
ャビティに嵌込まれる金属円筒の上下両端面の少なくと
も1つの端面と、該端面に対向する各割り型の型面との
間をシールするように該割り型に弾性体パッキンが設け
られている。
【0015】また、請求項2に係る発明が講じた手段
は、上記請求項1の発明において、複数の割り型は、複
合体をトランスファー成形するように上型と中型と下型
とポット型とより構成される一方、上記ポット型にプラ
ンジャが設けられた構成としている。
【0016】
【作用】上記の構成により、請求項1に係る発明では、
先ず、割り型に弾性体パッキンを取付けると共に、金属
円筒を取付け、該各割り型を分割面で重ね合わせる。具
体的に、請求項2に係る発明では、上型と中型と下型と
ポット型とを重ね合わせ、該ポット型にプランジャが設
けられている。この割り型を重ね合わせた状態におい
て、金属円筒における上下両端面の少なくとも1つの端
面には弾性体パッキンが圧接され、該金属円筒の端面と
割り型の型面との間隙が閉塞されている。
【0017】続いて、上記各割り型によって形成された
成形キャビティにゴム材料を圧入し、例えば、請求項2
に係る発明では、プランジャをポット型に押し込んでゴ
ム材料を圧入する。その後、上記成形キャビティのゴム
材料を加硫して金属円筒にゴムが接着した複合体が形成
されることになる。
【0018】そして、上記ゴム材料の成形キャビティへ
の充填時において、該ゴム材料は圧入されることにな
り、金属円筒の端面と該端面に対向する割り型の型面と
の間において、ゴム材料が侵入しようとするが、上記弾
性体パッキンが割り型の型面と金属円筒の端面との間を
密閉しているので、上記ゴム材料が割り型と金属円筒と
の間に侵入することがなく、該金属円筒の内周面及び端
面にバリが形成されることはない。
【0019】上記弾性体パッキンによる金属円筒の端面
と割り型の型面との間のシールは、金属円筒の上下両端
面を同時に行う必要はなく、上端面又は下端面の何れか
一方のみのシールでもよいものである。その理由は、上
記金属円筒の1端面に圧接する1の弾性体パッキンの弾
性力によって該金属円筒の他端面は、対向する割り型の
型面に密着するので、金属円筒の両端面をシールした場
合と同等の効果が得られるからである。
【0020】また、上記弾性体パッキンは、金属円筒の
端面における外周縁に設けることが好ましい。
【0021】
【発明の効果】従って、請求項1及び2に係る発明によ
れば、上記割り型に弾性体パッキンを設けて複合体の金
属円筒との間の間隙を閉塞するようにしたゝめに、該割
り型と金属円筒との間にゴム材料が侵入することを確実
に防止することができるので、ゴムバリの発生を確実に
防止することができる。
【0022】また、上記割り型に形成したリング状溝に
弾性体パッキンを嵌込むのみであるので、従来の金型の
分割面をほゞそのまゝにすることができると共に、型部
材や金属円筒の加工精度を高くする必要がないことか
ら、コストアップを確実に抑制することができる。
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。
【0024】図1に示すように、1は、トランスファー
成形でゴム成形品を製造するゴム形成金型であって、図
3に示すゴムと金属との複合体2を成形するためのもの
である。該複合体2は、所定長さの金属円筒であるブッ
シュ21と、該ブッシュ21の外周面に加硫接着されるゴム
22と、該ゴム22の下面中央部に接着されたフランジ付き
短円筒状の金属円筒である側面補強板23とより構成さ
れ、例えば、取付板2aに取付けられるようになってい
る。
【0025】上記ゴム成形金型1は、上型3と中型4と
下型5とポット型6との割り型を備え、ポット型6にプ
ランジャ61が設けられている。該上型3と中型4と下型
5とポット型6とは、固定ブロック11の内部に配置され
ており、該固定ブロック11の最低部に下型5が位置し、
該下型5から上方に向かって中型4と上型3とポット型
6とが順に重ね合わて配置されている。また、上記上型
3と中型4と下型5とは、上型3の上面から下型5に亘
って平行ピン12が貫通して設けられ、該平行ピン12によ
って上型3と中型4と下型5との位置決めが成されてい
る。一方、上記上型3と中型4と下型5とによって成形
キャビティ13が形成されており、該成形キャビティ13
は、上記複合体2に対応した形状に形成されている。
【0026】上記上型3には、下面中央部に型面31が形
成されると共に、ゴム材料の注入通路32が形成されてい
る。該注入通路32は、上端が上型3の上面に開口する一
方、下端が型面31に開口している。
【0027】上記中型4には、中央部に上下に貫通した
開口部が形成されて該開口部の内面が型面41に形成さ
れ、該型面41は、組み付け状態で上型3の型面31に連続
するように形成されている。
【0028】上記下型5には、上面中央部に型面51が形
成され、該型面51は、組み付け状態で中型4の型面41に
連続するように形成されている。更に、上記下型5に
は、型面51の中央部に位置して入子型部材52が設けられ
ている。
【0029】また、上記上型3の中央部及び下型5の中
央部には、ブッシュ21を支持する上部支持ピン33及び下
部支持ピン53が設けられている。該上部支持ピン33及び
下部支持ピン53は、円錐台状の頭部34,54を有し、上型
3の下面及び入子型部材52の上面より突出しており、ブ
ッシュ21に嵌入されて該ブッシュ21を支持するように構
成されている。
【0030】上記ポット型6は、中央部に凹状のポット
部62が形成され、該ポット部62にはプランジャ61が嵌入
されるように構成されている。該ポット部62は、成形キ
ャビティ13に充填するゴム材料が注入されると共に、上
記上型3の注入通路32に連通している。
【0031】上記上型3及び下型5の型面31,51には、
本発明の特徴として、弾性体パッキン7a,7bが設けられ
ている。該各弾性体パッキン7a,7bは、上記ブッシュ21
の上下両端面と上型3及び中型4との間をシールするよ
うに上記ブッシュ21の上下両端面における外周縁に対向
する位置に設けられている。上記上部弾性体パッキン7a
は、上型3の型面31における上部支持ピン33の外側の位
置に断面U字状又はC字状で環状に形成されたパッキン
溝3aに取付けられ、ほゞ下半部が突出してブッシュ21の
上端面に圧接されるように設けられている。また、上記
下部弾性体パッキン7bは、下型5の型面51における下部
支持ピン53の外側の位置に、つまり、入子型部材52に断
面U字状又はC字状で環状に形成されたパッキン溝5aに
取付けられ、ほゞ上半部が突出してブッシュ21の下端面
に圧接されるように設けられている。
【0032】具体的に、上記ブッシュ21は、外径が30
mmに、内径が19mmに形成されて、肉厚が5.5mmに形
成されている。これに対して、上記各パッキン溝3a,5a
は、外径が30mmに、幅が3mmに、深さが1.5mmに形
成され、上記各弾性体パッキン7a,7bは、外径が30mm
のゴムOリングであって、リング自体の直径が3mmに形
成されている。そして、この弾性体パッキン7a,7bのゴ
ムは、中高ニトリルのNBRを主体とする加硫ゴムで、
硬さが65度(JIS A形硬度計)のゴムで構成され
ている。
【0033】−成形動作− 先ず、下型5及び上型3に各弾性体パッキン7a,7bを取
付けると共に、下型5にブッシュ21及び側面補強板23を
取付け、該下型5と中型4と上型3とを分割面で重ね合
わせると共に、ポット型6を上型3の上面に設け、上記
ブッシュ21が成形キャビティ13に嵌込まれて各支持ピン
33,53で位置決め保持されている。
【0034】この上型3等を重ね合わせた状態におい
て、ブッシュ21の上下両端面には各弾性体パッキン7a,
7bが圧接され、該ブッシュ21と上型3及び下型5との間
隙が閉塞されている。
【0035】続いて、上記ポット型6のポット部62にゴ
ム材料を補給した後、該ポット部62にプランジャ61を設
置し、金型1の全体を加圧プレスに挟み、上下より加熱
及び加圧することにより、注入通路32を介して上記ゴム
材料を成形キャビティ13に圧入する。
【0036】その後、上記加熱及び加圧状態を30分保
持し、上記成形キャビティ13のゴム材料を加硫してブッ
シュ21及び側面補強板23にゴム22が接着した複合体2が
形成されることになる。
【0037】そして、上記ゴム材料の成形キャビティ13
への充填時において、該ゴム材料は圧入されることにな
り、ブッシュ21の上端面と上型3との間、及びブッシュ
21の下端面と下型5との間において、ゴム材料がブッシ
ュ21の内側に侵入しようとするが、上記上型3及び下型
5には弾性体パッキン7a,7bが設けられているので、こ
の弾性体パッキン7a,7bが上型3とブッシュ21とに圧接
されると共に、下型5とブッシュ21とにそれぞれ圧接さ
れ、この上型3とブッシュ21と間、及び下型5とブッシ
ュ21と間が密閉されている。この結果、上記ゴム材料が
上型3とブッシュ21と間、及び下型5とブッシュ21と間
に侵入することがなく、該ブッシュ21にバリが形成され
ることはない。
【0038】−実施例の効果− 以上のように、本実施例によれば、上記上型3と下型5
とに弾性体パッキン7a,7bを設けてブッシュ21との間の
間隙を閉塞するようにしたゝめに、該上型3及び下型5
とブッシュ21との間にゴム材料が侵入することを確実に
防止することができるので、ゴムバリの発生を確実に防
止することができる。
【0039】また、上記上型3及び下型5に形成したパ
ッキン溝3a,5aに弾性体パッキン7a,7bを嵌込むのみで
あるので、従来の金型の分割面をほゞそのまゝにするこ
とができると共に、上型3及び下型5等の型部材やブッ
シュ21の加工精度を高くする必要がないことから、コス
トアップを確実に抑制することができる。
【0040】−他の実施例− 図4は、他の実施例を示しており、前実施例における下
型5を、外側の第1下型5Aと内側の第2下型5Bとより構
成したものである。
【0041】上記第1下型5Aは、ほゞドーナツ部材状に
形成されると共に、内周面に内側に突出する鍔部55が形
成されている。そして、上記鍔部55は、上面が型面51に
形成されると共に、複合体2における側面補強板23のフ
ランジが接する長さに形成されている。
【0042】一方、上記第2下型5Bは、第1下型5Aにお
ける鍔部55の下面に接するほゞ円盤状に形成されてお
り、該鍔部55より内側に露出する上面中央部が型面51に
形成されている。
【0043】また、上記第2下型5B及び上型3の中央部
には、ブッシュ21を支持する上部支持凸部35及び下部支
持凸部56が形成されている。また、上記第2下型5Bと第
1下型5Aの鍔部55との間には、固定ボルト57が設けられ
ると共に、3つの製品突出し用穴58(図面では3つ示し
ている。)が形成されている。
【0044】上記上型3の型面31には、前実施例と同様
に、本発明の特徴として、上部弾性体パッキン7aが、ブ
ッシュ21の上端面と上型3との間をシールするように設
けられている。
【0045】更に、第2下型5Bの上面には、本発明の特
徴として、複合体2における側面補強板23の下端面と第
2下型5Bとの間をシールするように下部弾性体パッキン
7cが、上記側面補強板23に対向する位置に設けられてい
る。つまり、上記第2下型5Bの上面には、第1下型5Aの
鍔部55と側面補強板23とに亘るように断面U字状又はC
字状のパッキン溝5bが環状に形成され、上記下部弾性体
パッキン7cは、第1下型5Aの鍔部55と側面補強板23とに
亘って圧接するようにパッキン溝5bに嵌込まれている。
【0046】尚、上記第2下型5Bには、前実施例の下部
弾性体パッキン7bが設けられておらず、上記ブッシュ21
には、上部弾性体パッキン7aのみが圧接している。
【0047】従って、本実施例によれば、下部弾性体パ
ッキン7cは、複合体2における側面補強板23の下端面に
圧接されるので、該側面補強板23にバリが形成されるこ
とがない。その上、上記下部弾性体パッキン7cは、上面
外周縁が第1下型5Aの鍔部55で押さえられているので、
形成された複合体2を金型1より取外した際、下部弾性
体パッキン7cが複合体2に密着したまゝ金型1より外れ
ることを確実に防止することができる。この結果、上記
複合体2の形成毎に、下部弾性体パッキン7cを下型5に
再設置する必要がないので、形成の手間を省略すること
ができる。
【0048】また、上記ブッシュ21の上端面のみを上部
弾性体パッキン7aによってシールするようにしたが、該
上部弾性体パッキン7aの弾性力によってブッシュ21が第
2下型5Bに押圧されるので、該ブッシュ21の下端面より
ブッシュ21の内周面にゴム材料が侵入することは認めら
れなかった。
【0049】−その他の変形例− 尚、本実施例においては、弾性体パッキン7a,7bをNB
Rで形成したが、天然ゴム、SBR、CRなどの合成ゴ
ムの他、ウレタンゴム等であってもよい。
【0050】また、複合体2は、ブッシュ21と側面補強
板23とを有するものゝ他、1つの金属円筒を有し、該金
属円筒の外面或いは内面にゴムを加硫接着するものであ
ってもよい。
【0051】また、割り型は、上型3と中型4と下型5
とポット型6とに限定されるものではなく、成形品の形
状によって中型4等が省略されるものであってもよい。
【0052】また、本発明は、トランスファー成形に限
られるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のゴム成形金型を示す縦断面図である。
【図2】成形キャビティの近傍を示す要部の拡大縦断面
図である。
【図3】複合体を示す縦断面図である。
【図4】他の実施例を示すゴム成形金型の縦断面図であ
る。
【図5】従来のゴム成形金型を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 ゴム成形金型 2 複合体 21 ブッシュ(金属内筒) 23 側面補強板(金属内筒) 3 上型 3a パッキン溝 31,41,51 型面 4 中型 5 下型 5a,5b パッキン溝 6 ポット型 61 プランジャ 62 ポット部 7a,7b,7c 弾性体パッキン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29K 21:00 105:24 705:00 (72)発明者 片岡 敏夫 兵庫県神戸市兵庫区明和通3丁目2番15号 バンドー化学株式会社内 (72)発明者 井上 貞夫 兵庫県神戸市兵庫区明和通3丁目2番15号 バンドー化学株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数に分割された割り型を重ね合わせて
    形成される成形キャビティに金属円筒を嵌込み、該成形
    キャビティにゴム材料を充填して加硫し、 上記金属円筒の外周面にゴムを加硫接着して成る複合体
    を形成するためのゴム成形金型であって、 上記成形キャビティに嵌込まれる金属円筒の上下両端面
    の少なくとも1つの端面と、該端面に対向する各割り型
    の型面との間をシールするように該割り型に弾性体パッ
    キンが設けられていることを特徴とするゴム成形金型。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のゴム成形金型において、 複数の割り型は、複合体をトランスファー成形するよう
    に上型と中型と下型ポット型とより構成される一方、 上記ポット型にプランジャが設けられていることを特徴
    とするゴム成形金型。
JP30449994A 1994-12-08 1994-12-08 ゴム成形金型 Withdrawn JPH08155962A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30449994A JPH08155962A (ja) 1994-12-08 1994-12-08 ゴム成形金型

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30449994A JPH08155962A (ja) 1994-12-08 1994-12-08 ゴム成形金型

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08155962A true JPH08155962A (ja) 1996-06-18

Family

ID=17933772

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30449994A Withdrawn JPH08155962A (ja) 1994-12-08 1994-12-08 ゴム成形金型

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08155962A (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003033233A1 (fr) * 2001-10-15 2003-04-24 Yamatake Corporation Dispositif et procede de moulage par injection
KR100462637B1 (ko) * 2002-04-19 2004-12-20 주식회사대웅알티 고무성형용 웨이스트레스 장치
KR100504956B1 (ko) * 2002-05-21 2005-08-01 주식회사대웅알티 고무성형용 웨이스트레스 제조방법
WO2006064538A1 (ja) * 2004-12-13 2006-06-22 Toyo Tire & Rubber Co., Ltd. 金属−ゴム複合品の製造方法および成形型
JP2006289996A (ja) * 2000-06-29 2006-10-26 Toyo Tire & Rubber Co Ltd 筒状芯体付成形品の成形型
WO2007029312A1 (ja) * 2005-09-06 2007-03-15 Toyo Tire & Rubber Co., Ltd. 金属-ゴム複合品の製造方法及び成形型
KR101028815B1 (ko) * 2008-07-25 2011-04-12 이운성 양면팬 패킹의 제조방법 및 그 패킹
JP2012236303A (ja) * 2011-05-11 2012-12-06 Sumitomo Rubber Ind Ltd タイヤ加硫用金型
CN105835301A (zh) * 2016-05-17 2016-08-10 合肥学院 一种橡胶件快速硫化成型工艺及模具
CN113246348A (zh) * 2021-06-29 2021-08-13 哈尔滨利民橡胶有限公司 一种bcs活塞模压成型橡胶模具

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006289996A (ja) * 2000-06-29 2006-10-26 Toyo Tire & Rubber Co Ltd 筒状芯体付成形品の成形型
WO2003033233A1 (fr) * 2001-10-15 2003-04-24 Yamatake Corporation Dispositif et procede de moulage par injection
KR100462637B1 (ko) * 2002-04-19 2004-12-20 주식회사대웅알티 고무성형용 웨이스트레스 장치
KR100504956B1 (ko) * 2002-05-21 2005-08-01 주식회사대웅알티 고무성형용 웨이스트레스 제조방법
WO2006064538A1 (ja) * 2004-12-13 2006-06-22 Toyo Tire & Rubber Co., Ltd. 金属−ゴム複合品の製造方法および成形型
WO2007029312A1 (ja) * 2005-09-06 2007-03-15 Toyo Tire & Rubber Co., Ltd. 金属-ゴム複合品の製造方法及び成形型
KR101028815B1 (ko) * 2008-07-25 2011-04-12 이운성 양면팬 패킹의 제조방법 및 그 패킹
JP2012236303A (ja) * 2011-05-11 2012-12-06 Sumitomo Rubber Ind Ltd タイヤ加硫用金型
CN105835301A (zh) * 2016-05-17 2016-08-10 合肥学院 一种橡胶件快速硫化成型工艺及模具
CN105835301B (zh) * 2016-05-17 2017-12-26 合肥学院 一种橡胶件快速硫化成型工艺及模具
CN113246348A (zh) * 2021-06-29 2021-08-13 哈尔滨利民橡胶有限公司 一种bcs活塞模压成型橡胶模具

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US2724864A (en) Apparatus and method for making composite articles
JPH08155962A (ja) ゴム成形金型
US3773454A (en) Apparatus for precision injection molding of composite parts
US5545026A (en) Hydroforming platen and seal
US5013052A (en) Oil seal having attached thereto two aligned polytetrafluoroethylene pieces forming seal lips
CA1280857C (en) Apparatus for injection moulding
US5191923A (en) Improved use of self-leveling shims in centrifugal apparatus
JPH0724819A (ja) 加圧成形型
CA3097674C (en) Rotary seal and method of making same
JP3183832B2 (ja) タイヤ加硫用ブラダー製造金型装置
JP5798965B2 (ja) ディスクブレーキ用中空ピストン及び成形ダイス
JP2004230740A (ja) 金具付ゴム部材の金具端面の滑り止め加工方法、及びこれに用いる加硫金型
US3222729A (en) Molding and vulcanizing device
JPH08281664A (ja) ゴム成形金型
JP3089987B2 (ja) 射出成形金型
JPWO2007029312A1 (ja) 金属−ゴム複合品の製造方法及び成形型
JP3065376B2 (ja) 型成形品およびその成形方法並びに成形型
JPH0126410Y2 (ja)
JPH0444296Y2 (ja)
CN112571706A (zh) 一种金属橡胶垫圈成型工装
CN111136875A (zh) 一种反压注塑模具密封结构
JPS61189367A (ja) オイルシ−ルの製造方法
JPH11268045A (ja) 成形用型装置
KR20220162427A (ko) 부분 교체가 가능한 타이어 가류용 트레드 몰드
JPH0760765A (ja) Rtm成形方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20020305