JPH0815587A - 高抗張力光ファイバー用テンションメンバー - Google Patents

高抗張力光ファイバー用テンションメンバー

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JPH0815587A
JPH0815587A JP6152247A JP15224794A JPH0815587A JP H0815587 A JPH0815587 A JP H0815587A JP 6152247 A JP6152247 A JP 6152247A JP 15224794 A JP15224794 A JP 15224794A JP H0815587 A JPH0815587 A JP H0815587A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fiber
optical fiber
acid
tension member
polymer
Prior art date
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Pending
Application number
JP6152247A
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English (en)
Inventor
Takeshi Tsuchiida
武 土井田
Toshiaki Kitahora
俊明 北洞
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyobo Co Ltd
Original Assignee
Toyobo Co Ltd
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Filing date
Publication date
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Publication of JPH0815587A publication Critical patent/JPH0815587A/ja
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  • Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 現行テンションメンバーでは抗張力の不足よ
り太い径の光ファイバーコードしか得られていない。本
発明は引張り特性に優れ且つ細径化が可能となり狭い空
間においても多本数の光ファイバーコードの配線を可能
とする。 【構成】 引張り弾性率200GPaを有するポリベン
ザゾール繊維をテンションメンバーとして用いることに
より優れた細径で且つ優れた引張り特性化を特徴とする
光ファイバーコード用テンションメンバー。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は特に優れた引張り特性を
有する光ファイバー用テンションメンバー、特にコード
用の光ファイバー用テンションメンバーに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近年光ファイバーの需要増加に伴い光フ
ァイバーコードは種々の改良が行われている。特にテン
ションメンバーに関しては従来のスチールタイプにおい
て問題となっていた電磁誘導を回避するために、ガラス
繊維、アラミド繊維などを用いた新たなテンションメン
バーが開発されすでに幅広く利用されつつある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらガラス繊
維、アラミド繊維をテンションメンバーとして用いる場
合においては確かに電磁誘導の発生は回避されるもの
の、それら繊維の引張り特性、特に引張り弾性率がスチ
ールにおよばないため多くの繊維を用いて径を太くする
必要があった。その結果得られた光ファイバーコードは
かなり太いものとなり例えば狭い空間内において多本数
配置させ難いなどの問題があった。また、引張り特性の
不足より敷設可能距離が短くなり長距離を敷設する際に
は接続箇所が増え、接続による伝送損失が増えるなどの
問題も発生しておりこれらの解決が望まれている。
【0004】
【課題を解決するための手段】前期課題を解決するため
に鋭意検討した結果本発明に至った。以下に本発明の詳
細について述べる。本発明の構成は、引張弾性率が20
0GPa以上を有するポリベンザゾール繊維にて構成さ
れていることを特徴とする光ファイバー用テンションメ
ンバーである。テンションメンバーの引張り弾性率が2
00GPaより小さい場合では光ファイバーコードを作
製する際に抗張力を得るために繊維本数宇を多くし径を
太くする必要がある。従って光ファイバーコードそのも
のが太くなり機器等の狭い空間にて使う場合などで取扱
い難く且つ配置しにくくなるなどの問題があったる。ま
た、従来のアラミド繊維ではこのような力学特性を得る
ことは理論的に不可能である一方ポリベンザゾール繊維
を用いることによりここのような力学特性を得ることが
可能となることが判明した。
【0005】本発明において用いるポリベンザゾール
(PBZ)とは、ポリベンゾオキサゾール(PBO)ホ
モポリマー、ポリベンゾチアゾール(PBT)ホモポリ
マー及びそれらPBO、PBTのランダム、シーケンシ
ャルあるいはブロック共重合体をいう。ここでポリベン
ゾオキサゾール、ポリベンゾチアゾール及びそれらのラ
ンダム、シーケンシャルあるいはブロック共重合体は、
例えば、Wolfe らの「Liquid Crystalline Polymer Com
positions,Process and Products1 U.S.Patent4,703,1
03(October 27,1987)、「Liquid Crystalline Polymer
Compositions,Process and Products」 U.S.Patent 4,5
33,692(August 6,1985)、「Liquid Crystalline Poly
(2,6-Benzothiazole) Compositions, Process and Prod
ucts 」 U.S.Patent 4,533,724(August 6,1985)、「Liq
uid Crystalline Polymer Compositions,Process and P
roducts」 U.S.Patent 4,533,693(August 6,1985)、Eve
rs の「Thermooxidatively Stable Articulated p-Benz
obisoxazole and p-Benzobisthiazole Polymers」U.S.P
atent 4,359,567(November 16,1982);Tsaiらの「Metho
d for Making Heterocyclic Block Copolymer」U.S.Pat
ent 4,578,432(March 25,1986),などに記載されてい
る。PBZポリマーに含まれる構造単位としては、好ま
しくはライオトロピック液晶ポリマーから選択される。
【0006】モノマー単位は構造式(a) −(h)に記載さ
れている。そのポリマーは好ましくは、本質的に構造式
(a) −(h)から選択されるモノマー単位からなり、更に
好ましくは本質的に構造式(a) −(c)から選択されたモ
ノマー単位からなる。PBZポリマーのドープを形成す
るための好適な溶媒としては、クレゾールやそのポリマ
ーを溶解しうる非酸化性の酸が含まれる。好適な酸溶媒
の例としては、ポリリン酸、メタンスルフォン酸及び高
濃度の硫酸あるいはそれらの混合物が挙げられる。更に
適する溶媒はポリリン酸及びメタンスルフォン酸であ
る。また最も適する溶媒はポリリン酸である。
【0007】溶液中のポリマー濃度は紡糸性や生産性の
点から、好ましくは少なくとも約7重量%以上であり、
更に好ましくは少なくとも約10重量%以上、最も好ま
しくは少なくとも約14重量%以上である。最大ポリマ
ー濃度は、例えばポリマーの溶解性やドープ粘度といっ
た実際上の取扱性により限定される。それらの限界要因
のために、ポリマー濃度は、通常では20重量%を超え
ることはない。
【0008】好適なポリマーや共重合体あるいはドープ
は次のような公知の手法で合成される。例えば、Wolfe
らのU.S.Patent 4,533,693(August 6,1985) 、Sybertら
のU.S.Patent 4,772,678(September 20,1988) 、Harris
のU.S.Patent 4,847,350(July 11,1989)に見られる。P
BZポリマーは、GregoryらのU.S.Patent 5,089,591(Fe
bruary 18,1992)によると、脱水性の酸溶媒中での比較
的高温、高剪断条件下において高反応速度での高分子量
化が可能である。
【0009】ドープは既知の乾湿式紡糸法により製糸さ
れる。すなわち、ドープを口金から吐出した繊維状のド
ープは気体中を通過して、ポリマーを溶解しない濃度の
薄い溶媒の液体に接触させて(凝固)製糸される。凝固
後、繊維中の残留溶媒は水洗される。繊維中の残留溶媒
濃度は繊維の力学的性質の安定性の点から、好ましくは
約5000ppm以下に、更に好ましくは約3000p
pm以下である。水洗された繊維は通常、30重量%か
ら200重量%の残留水分率を有しているため、引き続
いて乾燥される。繊維は残留水分率が5重量%以下、好
ましくは3重量%以下に乾燥される。乾燥手段はどのよ
うな方法でもよい。例えば電気炉もしくは加熱ローラー
もしくは加熱不活性ガスで乾燥してもよい。繊維は乾燥
された後、繊維の引張弾性率を向上させる為に高温で熱
処理されてもよい。このようにして得られた乾燥後の繊
維の平均引張強度は少なくとも0.98GPa以上で、
通常4.2GPa以上である。また乾燥後の繊維の引張
弾性率は少なくともくとも200GPa以上である。
【0010】
【化1】
【0011】
【化2】
【0012】また本発明で使用する繊維のデニールは5
00デニール以下であることが好ましい。500デニー
ルを越えると、光ファイバーコードが太くなり過ぎ、取
り扱い性が低下し、高密度化が困難となる。更に好まし
くは400デニール以下である。
【0013】
【実施例】以下に本発明を実施例により説明するが本発
明はこれらに何ら限定されるものではない。 実施例1 引張り弾性率220GPaのポリベンズオキサゾール繊
維(PBO繊維)750デニールをテンションメンバー
とし一般的に行われている、電線被覆法によりテンショ
ンメンバーのみを塩化ビニルにて被覆を行った。その結
果直径1.5mmのコードを得た。得られたコードの引
張り弾性率および0.2%伸張時の荷重測定を行った。
その結果を表1.に掲げた。細い径にて高い引張り弾性
率が得られていることが分かる。
【0014】比較例1 引張り弾性率130GPaのアラミド繊維725den
を用いて実施例1と同等にして直径1.5mmを有する
コードを電線被覆法により塩化ビニルを被覆することに
より作製した。得られたコードの引張り弾性率の測定を
行った。引張り弾性率および0.2%伸張時の荷重測定
を行いその結果を表1に掲げた。実施例1に対して大幅
に引張り特性が劣ることが分かる。
【0015】
【表1】
【0016】
【発明の効果】以上のような構成のテンションメンバー
を用いることにより引張り特性および取扱い性に優れた
光ファイバーコードを得ることができることが分かっ
た。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 引張り弾性率が200GPa以上を有す
    る繊維からなることを特徴とする光ファイバー用テンシ
    ョンメンバー。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の繊維のデニールが500
    デニール以下であることを特徴とする高抗張力光ファイ
    バー用テンションメンバー。
JP6152247A 1994-07-04 1994-07-04 高抗張力光ファイバー用テンションメンバー Pending JPH0815587A (ja)

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JP6152247A JPH0815587A (ja) 1994-07-04 1994-07-04 高抗張力光ファイバー用テンションメンバー

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JPH0815587A true JPH0815587A (ja) 1996-01-19

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JP6152247A Pending JPH0815587A (ja) 1994-07-04 1994-07-04 高抗張力光ファイバー用テンションメンバー

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Effective date: 20040108