JPH08155827A - ホーニングヘッドによる加工穴径測定方法及び同方法に使用するホーニングヘッド並びにマスタリング - Google Patents

ホーニングヘッドによる加工穴径測定方法及び同方法に使用するホーニングヘッド並びにマスタリング

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JPH08155827A
JPH08155827A JP29972394A JP29972394A JPH08155827A JP H08155827 A JPH08155827 A JP H08155827A JP 29972394 A JP29972394 A JP 29972394A JP 29972394 A JP29972394 A JP 29972394A JP H08155827 A JPH08155827 A JP H08155827A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 圧力波の干渉を生じることなく加工穴径を測
定する方法及び同方法に使用するホーニングヘッドを提
供することである。 【構成】 上記目的を達成するために、エアーマイクロ
メータの測定部としてのエアーノズル15を、ホーニン
グヘッド1の周方向の複数箇所に設け、上記ホーニング
ヘッド1の周面と加工穴内周面との間の間隙へ前記各エ
アーノズル15からエアーを噴出し、そのときの空気圧
を電気信号に変換し前記間隙寸法を検出して加工穴径を
測定する方法にして、前記間隙寸法を個別に検出し、そ
の検出値の平均値を基にして加工穴径を測定するホーニ
ングヘッド1による加工穴径測定方法である。エアーマ
イクロメータの測定部としてのエアーノズル15をホー
ニングヘッド1の周方向の複数箇所に設け、上記各エア
ーノズル15毎にエアーマイクロメータのA/E変換器
17A,17Bを設けてなるホーニングヘッドである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ホーニングヘッドによ
る加工穴径測定方法及び同方法に使用するホーニングヘ
ッド並びにマスタリングに関する。
【0002】さらに詳細には、エアーマイクロメータの
測定部としてのエアーノズルをホーニングヘッドの周方
向の複数箇所に設け、ホーニングヘッドの周面と加工穴
の内周面との間の間隙に上記各エアーノズルからエアー
を噴出して、空気圧の変化を検出して前記間隙の寸法を
測定するとき、各エアーノズルからの圧力波の干渉を生
じることのない測定方法及び同方法に使用するホーニン
グヘッド並びにマスタリングに関する。
【0003】
【従来の技術】被加工物(ワーク)における加工穴のホ
ーニング加工を行うホーニングヘッド1は、図4に概略
的に示すごとき構成である。
【0004】すなわち、ホーニングヘッド1は円筒形状
のヘッド本体3を備えており、このヘッド本体3の周方
向には複数のスリット5が適宜間隔に設けてある。上記
各スリット5にはヘッド本体3の径方向(放射方向)へ
移動自在のプレート状の砥石シュー(図示省略)が係合
してあり、各砥石シューの外側縁には砥石7が取付けて
ある。
【0005】上記各砥石シューを径方向へ移動するため
に、ヘッド本体3内には拡開ロッド9が軸方向へ移動可
能に設けられており、この拡開ロッド9には、各砥石シ
ューの内側面に形成した傾斜面に摺接したテーパ部11
が形成してある。なお、上記拡開ロッド9は内装したス
プリング(図示省略)によって、図4において常に上方
向へ付勢されている。
【0006】上記ホーニングヘッド1を、ホーニング盤
(図示省略)において上下動自在かつ回転自在な主軸に
装着した状態にあるとき、ホーニング盤に備えた油圧シ
リンダのピストンロッドによって前記拡開ロッド9が押
下げられると、前記テーパ部11によって各砥石シュー
が放射外方向へ移動され、各砥石シューに備えた各砥石
7がワークWの加工穴Hの内周面に圧接され、加工穴H
のホーニング加工が行われるものである。
【0007】前記ヘッド本体3の外周面には、ホーニン
グヘッド1を加工穴Hに案内する複数のガイド部材13
が周方向に適宜間隙に設けてあり、適数のガイド部材1
3には、エアーマイクロメータの測定部としてのエアー
ノズル15が設けてある。
【0008】前記ガイド部材13の表面と前記加工穴H
の内周面との間の間隙へ前記エアーノズル15からエア
ーを噴出し、そのときの空気圧を、空気圧を電気信号
(電圧)に変換するA/E変換器17によって電気信号
に変換し、この電気信号に基づいて前記間隙の寸法を測
定する構成である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】前述のごとき従来の構
成において、エアー圧供給源19から各エアーノズル1
5へエアーを供給し、各エアーノズル15の空気圧を電
気信号に変換する場合、図4に示すように、各エアーノ
ズル15の空気圧P1,P2を統合し空気圧PとしてA
/E変換器17に導入している。
【0010】したがって、図5に示すように、一方のエ
アーノズル15の部分の圧力波と他方のエアーノズル1
5の部分の圧力波とが干渉した態様でもってA/E変換
器17に導入されることとなる。
【0011】この際、空気圧と前記間隙寸法との関係は
比例関係になく、間隙寸法が大きくなると空気圧の変化
率が小さくなって測定精度が低下するものであるから、
前述のごとく圧力波の干渉が生じると、測定精度をより
向上することができないという問題がある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述のごとき
従来の問題に鑑みてなされたもので、第1項に記載の本
発明の加工穴径測定方法は、エアーマイクロメータの測
定部としてのエアーノズルを、ホーニングヘッドの周方
向の複数箇所に設け、上記ホーニングヘッドの周面と加
工穴内周面との間の間隙へ前記各エアーノズルからエア
ーを噴出し、そのときの空気圧を電気信号に変換し前記
間隙寸法を検出して加工穴径を測定する方法にして、前
記間隙寸法を個別に検出し、その検出値の平均値を基に
して加工穴径を測定するホーニングヘッドによる加工穴
径測定方法である。
【0013】第2項に記載の発明は、エアーマイクロメ
ータの測定部としてのエアーノズルをホーニングヘッド
の周方向の複数箇所に設け、上記ホーニングヘッドの周
面と加工穴内周面との間の間隙へ前記各エアーノズルか
らエアーを噴出し、そのときの空気圧を電気信号に変換
し前記間隙寸法を検出して加工穴径を測定する方法にし
て、内径を予め高精度に加工したマスタリングに対して
前記ホーニングヘッドを係合したとき自動調芯機構によ
ってマスタリングの軸芯とホーニングヘッドの軸芯とを
自動的に一致せしめ、この際に測定した個別の間隙寸法
の平均値を基準値となし、前記ホーニングヘッドに備え
た各エアーノズルと加工穴内周面との間の各間隙の平均
値を前記基準値に比較して加工穴径の良否を測定するホ
ーニングヘッドによる加工穴径測定方法である。
【0014】第3項に記載の発明に係るホーニングヘッ
ドは、エアーマイクロメータの測定部としてのエアーノ
ズルをホーニングヘッドの周方向の複数箇所に設け、上
記各エアーノズル毎にエアーマイクロメータのA/E変
換器を設けてなるものである。
【0015】第4項に記載の発明に係るマスタリング
は、ホーニングヘッドとの係合時に、ホーニングヘッド
の周方向の複数箇所に設けたエアーマイクロメータの測
定部としての各エアーノズルと対向する基準穴の内周面
を高精度に加工したマスタリングにして、前記ホーニン
グヘッドの上部に備えたテーパ部と係脱自在のテーパ孔
部を前記基準穴の上側部に設けてなる構成である。
【0016】
【作用】第1項に記載の本発明の加工穴径測定方法は、
エアーマイクロメータの測定部としてのエアーノズル
を、ホーニングヘッドの周方向の複数箇所に設け、上記
ホーニングヘッドの周面と加工穴内周面との間の間隙へ
前記各エアーノズルからエアーを噴出し、そのときの空
気圧を電気信号に変換し前記間隙寸法を検出して加工穴
径を測定する方法にして、前記間隙寸法を個別に検出
し、その検出値の平均値を基にして加工穴径を測定する
ホーニングヘッドによる加工穴径測定方法である。
【0017】すなわち本発明は、ホーニングヘッドに設
けた複数箇所のエアーノズルからホーニングヘッドの周
面と加工穴の内周面との間の間隙にエアーを噴出し、そ
のときの空気圧を電気信号に変換するに際しては、各エ
アーノズルの空気圧毎に個別に電気信号に変換して各エ
アーノズルに対応した間隙寸法を個別に検出し、その各
検出値を平均して間隙寸法の平均値を求め、この平均値
の間隙を基にして加工穴径を測定するものである。
【0018】したがって、各エアーノズルの空気圧の干
渉を生じることがなく、各エアーノズルに対応した間隙
寸法を精度良く測定でき、測定精度の向上を図ることが
できる。
【0019】第2項に記載の本発明は、エアーマイクロ
メータの測定部としてのエアーノズルをホーニングヘッ
ドの周方向の複数箇所に設け、上記ホーニングヘッドの
周面と加工穴内周面との間の間隙へ前記各エアーノズル
からエアーを噴出し、そのときの空気圧を電気信号に変
換し前記間隙寸法を検出して加工穴径を測定する方法に
して、内径を予め高精度に加工したマスタリングに対し
て前記ホーニングヘッドを係合したとき自動調芯機構に
よってマスタリングの軸芯とホーニングヘッドの軸芯と
を自動的に一致せしめ、この際に測定した個別の間隙寸
法の平均値を基準値となし、前記ホーニングヘッドに備
えた各エアーノズルと加工穴内周面との間の各間隙の平
均値を前記基準値に比較して加工穴径の良否を測定する
ホーニングヘッドによる加工穴径測定方法である。
【0020】すなわち本発明においては、マスタリング
とホーニングヘッドを係合したときには、自動調芯機構
によってマスタリングの軸芯とホーニングヘッドの軸芯
とが一致されるものであり、上記両軸芯が一致した状態
において各エアーノズルとマスタリングの内周面との間
の各間隙を個別に検出し、この検出値の平均値を基準値
となすものであるから、基準値の測定時に各エアーノズ
ルからの圧力波が干渉するようなことがなく、基準値を
高精度で検出することができる。
【0021】そして、加工穴の内周面と各エアーノズル
との間の間隙の検出時にも圧力波の干渉を生じることが
なく、前記基準値と比較するための間隙寸法の検出をも
高精度に行うことができる。
【0022】すなわちワークの加工穴径の測定を高精度
に行うことができる。
【0023】第3項に記載の発明に係るホーニングヘッ
ドは、エアーマイクロメータの測定部としてのエアーノ
ズルをホーニングヘッドの周方向の複数箇所に設け、上
記各エアーノズル毎にエアーマイクロメータのA/E変
換器を設けてなる構成であるから、各エアーノズルと加
工穴の内周面との間の各間隙を検出するとき、各エアー
ノズルからの圧力波に干渉を生じることなく各間隙寸法
を正確に検出することができる。
【0024】第4項に記載の発明に係るマスタリング
は、ホーニングヘッドとの係合時に、ホーニングヘッド
の周方向の複数箇所に設けたエアーマイクロメータの測
定部としての各エアーノズルと対向する基準穴内周面を
高精度に加工したマスタリングにして、前記ホーニング
ヘッドの上部に備えたテーパ部と係脱自在のテーパ孔部
を前記基準穴の上側部に設けてなる構成である。
【0025】したがって、ホーニングヘッドをマスタリ
ングに係合すると、ホーニングヘッドのテーパ部とマス
タリングのテーパ孔部とが係合し、ホーニングヘッドの
軸芯とマスタリングの軸芯とが一致することとなり、両
方の軸芯を一致せしめた状態において、ホーニングヘッ
ドの外周面とマスタリングの内周面との間の基準値とし
ての間隙を常に正確に検出することができる。
【0026】
【実施例】以下図面を用いて実施例について詳細に説明
するに、前述したホーニングヘッド1の構成部分と同一
機能を奏する構成部分には同一符号を付することとし
て、説明は省略する。
【0027】本実施例においては、ホーニングヘッド1
に備えた各エアーノズル15にはそれぞれA/E変換器
17A,17B及びエアー圧供給源19A,19Bが個
別に接続してある。
【0028】すなわち、本実施例においては、ホーニン
グヘッド1の周方向の複数箇所に設けた各エアーノズル
15とワークWの加工穴Hの内周面との間の各間隙へエ
アーノズル15からエアーを噴出したとき、そのときの
各エアーノズル15の空気圧P1,P2は各A/E変換
器17A,17Bによって個別に電気信号V1,V2に
変換される。
【0029】そして、上記各電気信号V1,V2は演算
手段21に入力される。演算手段21においては、入力
された電圧V1,V2を平均化し、この平均値と演算手
段21のメモリに予め格納されている基準値とが比較さ
れ、上記平均値が基準値の許容値内にあるときには、ワ
ークWの加工穴Hの穴径が許容径に加工されたものとし
てシーケンサ23へ停止信号を出力し、当該ワークのホ
ーニング加工が停止される。
【0030】なお、前記平均値が基準値の許容値外にあ
るときには、許容値内になるまでワークのホーニング加
工が継続される。
【0031】すなわち、本実施例においては、ホーニン
グヘッド1に備えた複数のエアーノズル15と加工穴H
の内周面との間の各間隙寸法を個別に検出し、その検出
値を平均化することに等価であるから、各エアーノズル
15からの圧力波が干渉するようなことがなく、各間隙
寸法を正確に検出することができるものである。
【0032】前述のごとく各間隙寸法を検出して平均化
した平均値と基準値とを比較するに際し、上記基準値を
前記演算手段21のメモリに入力するために、基準穴2
5の内径を高精度に加工したマスタリング7(図2参
照)が設けられている。
【0033】上記マスタリング27は、ワークWの加工
穴Hからホーニングヘッド1を上昇せしめたとき、ホー
ニングヘッド1が基準穴25に嵌合するように、ホーニ
ング盤に設けた保持台29に水平に移動自在に支持され
ている。なお、上記保持台29には、マスタリング27
の移動範囲を規制する環状のストッパ31が設けてある
と共に、前記ホーニングヘッド1が通過自在の上下方向
の貫通穴29Hが設けてある。
【0034】そして、前記基準穴25に対するホーニン
グヘッド1の嵌合時に、ヘッド本体3の上部に備えたテ
ーパ部3Tと係合自在のテーパ孔部25Tが前記基準穴
25の上部に設けてある。上記テーパ部3Tとテーパ孔
部25Tとが係合したとき、図3に示すように、ホーニ
ングヘッド1に備えたエアーノズル15が基準穴25の
内周面の上下中央部付近と対向するように設けてある。
【0035】上記構成により、ホーニングヘッド1を上
昇せしめてマスタリング27の基準穴25に嵌入する
と、ホーニングヘッド1に備えたテーパ部3Tとマスタ
リング1のテーパ孔部25Tとが係合し、ホーニングヘ
ッド1の軸芯とマスタリング27の軸芯とは自動的に一
致される。
【0036】したがって、ホーニングヘッド1に設けた
各エアーノズル15とマスタリング27における基準穴
25の内周面との間の各間隙寸法は等しくなる。このよ
うにホーニングヘッド1とマスタリング27との軸芯が
一致した状態にあるとき、各エアーノズル15からホー
ニングヘッド1の外周面(正確にはガイド部材13の表
面)と基準穴25の内周面との間の各間隙へエアーを噴
出し、そのときの空気圧を各A/E変換器17A,17
Bによって電気信号(電圧)に変換し、演算手段21に
おいては上記電圧の平均値を基準値としてメモリに格納
するものである。
【0037】すなわち、マスタリング27の高精度に加
工した基準穴25とホーニングヘッド1との間の間隙を
測定し、この測定値を基準値として、ワークWの加工穴
Hの内周面と前記ホーニングヘッド1との間の間隙寸法
の測定値と比較するものである。
【0038】
【発明の効果】以上のごとき実施例の説明より理解され
るように、第1項に記載の本発明は、ホーニングヘッド
に設けた複数箇所のエアーノズルからホーニングヘッド
の周面と加工穴の内周面との間の間隙にエアーを噴出
し、そのときの空気圧を電気信号に変換するに際して
は、各エアーノズルの空気圧毎に個別に電気信号に変換
して各エアーノズルに対応した間隙寸法を個別に検出
し、その各検出値を平均して間隙寸法の平均値を求め、
この平均値の間隙を基にして加工穴径を測定するもので
ある。
【0039】したがって、本発明によれば、各エアーノ
ズルの空気圧の干渉を生じることがなく、各エアーノズ
ルに対応した間隙寸法を精度良く測定でき、測定精度の
向上を図ることができるものである。
【0040】第2項に記載の本発明においては、マスタ
リングとホーニングヘッドを係合したときには、自動調
芯機構によってマスタリングの軸芯とホーニングヘッド
の軸芯とが一致されるものであり、上記両軸芯が一致し
た状態において各エアーノズルとマスタリングの内周面
との間の各間隙を個別に検出し、この検出値の平均値を
基準値となすものであるから、基準値の測定時に各エア
ーノズルからの圧力波が干渉するようなことがなく、基
準値を高精度で検出することができるものである。
【0041】そして、加工穴の内周面と各エアーノズル
との間の間隙の検出時にも圧力波の干渉を生じることが
なく、前記基準値と比較するための間隙寸法の検出をも
高精度に行うことができるものである。
【0042】すなわちワークの加工穴径の測定を高精度
に行うことができるものである。
【0043】第3項に記載の発明に係るホーニングヘッ
ドは、エアーマイクロメータの測定部としてのエアーノ
ズルをホーニングヘッドの周方向の複数箇所に設け、上
記各エアーノズル毎にエアーマイクロメータのA/E変
換器を設けてなる構成であるから、各エアーノズルと加
工穴の内周面との間の各間隙を検出するとき、各エアー
ノズルからの圧力波に干渉を生じることなく各間隙寸法
を正確に検出することができるものである。
【0044】第4項に記載の発明に係るマスタリング
は、ホーニングヘッドとの係合時に、ホーニングヘッド
の周方向の複数箇所に設けたエアーマイクロメータの測
定部としての、各エアーノズルと対向する基準穴内周面
を高精度に加工したマスタリングにして、前記ホーニン
グヘッドの上部に備えたテーパ部と係脱自在のテーパ孔
部を前記基準穴の上側部に設けてなる構成である。
【0045】したがって、ホーニングヘッドをマスタリ
ングに係合すると、ホーニングヘッドのテーパ部とマス
タリングのテーパ孔部とが嵌合し、ホーニングヘッドの
軸芯とマスタリングの軸芯とが一致することとなり、両
方の軸芯を一致せしめた状態において、ホーニングヘッ
ドの外周面とマスタリングの内周面との間の基準値とし
ての間隙を常に正確に検出することができるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係るホーニングヘッドによる穴径測
定システムの構成を示す構成説明図である。
【図2】本実施例のホーニングヘッドとマスタリングと
の関係を示す説明図である。
【図3】ホーニングヘッドとマスタリングとの係合関係
を示す断面説明図である。
【図4】従来のホーニングヘッドによる穴径測定システ
ムの構成を示す説明図である。
【図5】圧力波の干渉説明図である。
【符号の説明】
1 ホーニングヘッド 3 ヘッド本体 3T テーパ部 7 砥石 15 エアーノズル 17A,17B A/E変換器 21 演算手段 25 基準穴 25T テーパ孔部 27 マスタリング

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エアーマイクロメータの測定部としての
    エアーノズルを、ホーニングヘッドの周方向の複数箇所
    に設け、上記ホーニングヘッドの周面と加工穴内周面と
    の間の間隙へ前記各エアーノズルからエアーを噴出し、
    そのときの空気圧を電気信号に変換し前記間隙寸法を検
    出して加工穴径を測定する方法にして、前記間隙寸法を
    個別に検出し、その検出値の平均値を基にして加工穴径
    を測定することを特徴とするホーニングヘッドによる加
    工穴径測定方法。
  2. 【請求項2】 エアーマイクロメータの測定部としての
    エアーノズルをホーニングヘッドの周方向の複数箇所に
    設け、上記ホーニングヘッドの周面と加工穴内周面との
    間の間隙へ前記各エアーノズルからエアーを噴出し、そ
    のときの空気圧を電気信号に変換し前記間隙寸法を検出
    して加工穴径を測定する方法にして、内径を予め高精度
    に加工したマスタリングに対して前記ホーニングヘッド
    を係合したとき自動調芯機構によってマスタリングの軸
    芯とホーニングヘッドの軸芯とを自動的に一致せしめ、
    この際に測定した個別の間隙寸法の平均値を基準値とな
    し、前記ホーニングヘッドに備えた各エアーノズルと加
    工穴内周面との間の各間隙の平均値を前記基準値に比較
    して加工穴径の良否を測定することを特徴とするホーニ
    ングヘッドによる加工穴径測定方法。
  3. 【請求項3】 エアーマイクロメータの測定部としての
    エアーノズルをホーニングヘッドの周方向の複数箇所に
    設け、上記各エアーノズル毎にエアーマイクロメータの
    A/E変換器を設けてなることを特徴とするホーニング
    ヘッド。
  4. 【請求項4】 ホーニングヘッドとの係合時に、ホーニ
    ングヘッドの周方向の複数箇所に設けたエアーマイクロ
    メータの測定部としての各エアーノズルと対向する基準
    穴内周面を高精度に加工したマスタリングにして、前記
    ホーニングヘッドの上部に備えたテーパ部と係脱自在の
    テーパ孔部を前記基準穴の上側部に設けてなることを特
    徴とするマスタリング。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014122572A (ja) * 2012-12-20 2014-07-03 Honda Motor Co Ltd バルブコッター嵌め込み装置、バルブコッター嵌め込み治具及びバルブコッター嵌め込み方法
JP2020069546A (ja) * 2018-10-30 2020-05-07 株式会社日進製作所 フローティング治具

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