JPH08154291A - レベル圧縮回路 - Google Patents

レベル圧縮回路

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JPH08154291A
JPH08154291A JP29142194A JP29142194A JPH08154291A JP H08154291 A JPH08154291 A JP H08154291A JP 29142194 A JP29142194 A JP 29142194A JP 29142194 A JP29142194 A JP 29142194A JP H08154291 A JPH08154291 A JP H08154291A
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Sumiyuki Morikawa
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Abstract

(57)【要約】 【目的】SN比の劣化を生じることなく、非直線歪を低
減し得るレベル圧縮回路を提供する。 【構成】入力信号eiを、NPN形トランジスタ5A及
びPNP形トランジスタ5Bを有する分圧回路2A及び
2Bに夫々供給して分圧する。ミキシング回路12で分
圧信号va,vbを加算処理し、その加算信号を増幅回路
7で増幅した後にピーク整流回路8A,8Bに供給す
る。そして、正極性及び負極性のピーク整流信号PDa
及びPDbを夫々トランジスタ5A及び5Bのベースに
制御信号として供給し、ミキシング回路12よりレベル
圧縮制御された出力信号voを得る。分圧信号va,vb
に夫々含まれるトランジスタ5A,5Bの非直線性によ
る偶数次及び奇数次の高調波歪成分のうち、偶数次高調
波歪成分は互いに極性が逆となり、ミキシング回路12
における加算処理で相殺される。出力信号voは基本波
成分の他は奇数次高調波歪成分のみとなり、非直線歪が
大幅に低減される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えばアンプ内蔵ス
ピーカ装置等に適用して好適なレベル圧縮回路に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、アンプ内蔵スピーカ装置におい
て、スピーカへの過大入力を防止するためにスピーカの
前段にレベル圧縮回路を設けることが知られている。
【0003】図5は、従来のレベル圧縮回路の構成を示
している。図において、1a,1bは入力端子であり、
この入力端子1a,1b間には入力音声信号eiが供給
される。入力端子1bは接地されると共に、入力端子1
aは分圧回路2を構成する抵抗器3、抵抗器4およびN
PN形トランジスタ5のコレクタ・エミッタの直列回路
を介して接地される。そして、分圧回路2の出力端子、
従って抵抗器3および抵抗器4の接続点より出力端子6
aが導出されると共に、出力端子6bは接地される。こ
の場合、分圧回路2では、抵抗器3と、抵抗器4および
トランジスタ5のコレクタ・エミッタの直列インピーダ
ンスとでもって音声信号eiが分圧され、その分圧信号
が出力端子6a,6b間に出力音声信号voとして出力
される。
【0004】また、分圧回路2より出力される分圧信
号、従って音声信号voは増幅回路7で増幅された後
に、ピーク整流回路8に供給される。すなわち、増幅回
路7の出力端子はダイオード9のアノード・カソードお
よびコンデンサ10の直列回路を介して接地される。ま
た、ピーク整流回路8の出力端子、従ってダイオード9
およびコンデンサ10の接続点が抵抗器11を介してト
ランジスタ5のベースに接続され、ピーク整流信号PD
が制御信号としてトランジスタ5のベースに供給され
る。
【0005】以上の構成において、抵抗器3,4の抵抗
値をそれぞれR1,R2、トランジスタ5のコレクタ・エ
ミッタ間のインピーダンス値をRxとすると、入力音声
信号eiのレベルが小さくピーク整流信号PDが約0.6
V以下であるときは、Rx>>R1,R2であるため、出
力音声信号voはほぼ入力音声信号eiに等しくなる。し
かし、入力音声信号eiのレベルが大きくなってピーク
整流信号PDが0.6Vを越えると、トランジスタ5の
コレクタ・エミッタ間のインピーダンス値Rxが指数関
数的に急激に減少するため、分圧回路2によるレベル圧
縮動作によって出力音声信号voのレベル増加が制限さ
れる。
【0006】図6の実線aは、図5の例のレベル圧縮回
路のレベル圧縮特性を示している。E1はピーク整流信
号PDが約0.6Vとなるための入力信号レベル(圧縮
開始入力レベル)、E2はピーク整流信号PDがトラン
ジスタ5を飽和状態とする電圧となるための入力信号レ
ベルである。この場合、レベル圧縮範囲はE1〜E2の範
囲となるが、このレベル圧縮範囲はR1/R2の値に依存
し、そのR1/R2の値が大きくなるほど広くなる。ま
た、圧縮比はR2の値の大小に依存する。なお、図6の
破線bはトランジスタ5がオフ状態のままで上述したレ
ベル圧縮制御が行われない場合の入出力特性を示してい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図5の例の
レベル圧縮回路では、レベル圧縮範囲でトランジスタ5
の非直線性によって出力信号に非直線歪が生じるという
問題点がある。増幅回路7のゲインを上げる等して圧縮
開始入力レベルE1をかなり低くすれば、上述した非直
線歪を充分に小さくとどめることができるが、その場合
にはSN比が劣化する等の問題点が生じる。
【0008】そこで、この発明では、SN比の劣化を生
じることなく、非直線歪を低減し得るレベル圧縮回路を
提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係るレ
ベル圧縮回路は、第1の抵抗と、第2の抵抗およびトラ
ンジスタのコレクタ・エミッタの直列回路による合成イ
ンピーダンスとで分圧する分圧手段を2個有し、2個の
分圧手段の一方および他方を構成するトランジスタをそ
れぞれNPN形トランジスタおよびPNP形トランジス
タとし、入力信号を一方および他方の分圧手段に供給し
て分圧し、一方および他方の分圧手段より出力される分
圧信号を加算手段で加算し、加算手段より出力される加
算信号をそのまままたは増幅した後に第1および第2の
ピーク整流手段に供給してピーク整流し、第1のピーク
整流手段より出力される正極性のピーク整流信号を一方
の分圧手段を構成するNPN形トランジスタのベースに
制御信号として供給し、第2のピーク整流手段より出力
される負極性のピーク整流信号を他方の分圧手段を構成
するPNP形トランジスタのベースに制御信号として供
給し、加算手段より出力される加算信号を出力信号とす
ることを特徴とするものである。
【0010】
【作用】請求項1の発明においては、一方および他方の
分圧手段のトランジスタのベースに出力信号レベルに対
応した制御信号が供給されてインピーダンスが制御され
るため、それぞれの分圧手段では入力信号レベルに応じ
たレベル圧縮制御が行われ、加算手段より出力される出
力信号はレベル圧縮制御されたものとなる。
【0011】この場合、一方および他方の分圧手段より
出力される分圧信号には、それぞれレベル圧縮範囲でト
ランジスタの非直線性よって非直線歪が生じる。しか
し、一方および他方の分圧手段を構成するトランジスタ
としてそれぞれNPN形トランジスタおよびPNP形ト
ランジスタが使用されるため、これら一方および他方の
分圧手段より出力される分圧信号に含まれる支配的な偶
数次高調波歪成分は互いに極性が逆になり、加算手段に
おける加算処理で相殺される。
【0012】したがって、加算手段より出力される出力
信号は、基本波成分の他は奇数次高調波歪成分のみとな
り、レベル圧縮範囲でトランジスタの非直線性によって
生じる非直線歪を大幅に低減することが可能となる。ま
た、従来のように圧縮開始入力レベルを低くして非直線
歪を小さくとどめるものでなく、SN比の劣化を招くこ
ともない。
【0013】
【実施例】以下、図1を参照しながら、この発明に係る
レベル圧縮回路の一実施例について説明する。本例は音
声信号のレベル圧縮制御に適用した例である。図1にお
いて、図5と対応する部分には同一符号を付して示して
いる。
【0014】図において、1a,1bは入力端子であ
り、この入力端子1a,1b間には入力音声信号eiが
供給される。入力端子1bは接地される。入力端子1a
は分圧回路2Aを構成する抵抗器3A、抵抗器4Aおよ
びNPN形トランジスタ5Aのコレクタ・エミッタの直
列回路を介して接地される。また、入力端子1aは分圧
回路2Bを構成する抵抗器3B、抵抗器4BおよびPN
P形トランジスタ5Bのコレクタ・エミッタの直列回路
を介して接地される。この場合、分圧回路2Aの抵抗器
3A,4Aの抵抗値がそれぞれR1,R2に設定されると
き、分圧回路2Bの抵抗器3B,4Bの抵抗値もそれぞ
れR1,R2に設定される。
【0015】分圧回路2Aの出力端子、従って抵抗器3
A,4Aの接続点は加算手段を構成するミキシング回路
12の一方の入力端子に接続され、分圧回路2Bの出力
端子、従って抵抗器3B,4Bの接続点はミキシング回
路12の他方の入力端子に接続される。そして、ミキシ
ング回路12の出力側より出力端子6aが導出されると
共に、出力端子6bは接地される。
【0016】この場合、分圧回路2Aでは、抵抗器3A
と、抵抗器4Aおよびトランジスタ5Aのコレクタ・エ
ミッタの直列インピーダンスとでもって入力音声信号e
iが分圧される。また、分圧回路2Bでは、抵抗器3B
と、抵抗器4Bおよびトランジスタ5Bのコレクタ・エ
ミッタの直列インピーダンスとでもって入力音声信号e
iが分圧される。そして、ミキシング回路12では分圧
回路2Aより出力される分圧信号vaと分圧回路2Bよ
り出力される分圧信号vbとの加算処理(ミキシング処
理)が行われ、その加算信号が出力端子6a,6b間に
出力音声信号voとして出力される。
【0017】ミキシング回路12より出力される加算信
号、従って出力音声信号voは増幅回路7で増幅された
後に、ピーク整流回路8Aに供給される。すなわち、増
幅回路7の出力端子はダイオード9Aのアノード・カソ
ードおよびコンデンサ10Aの直列回路を介して接地さ
れる。そして、ピーク整流回路8Aの出力端子、従って
ダイオード9Aおよびコンデンサ10Aの接続点が抵抗
器11Aを介して分圧回路2Aを構成するトランジスタ
5Aのベースに接続され、正極性のピーク整流信号PD
aが制御信号としてトランジスタ5Aのベースに供給さ
れる。
【0018】また、ミキシング回路12より出力される
加算信号、従って出力音声信号voは増幅回路7で増幅
された後に、ピーク整流回路8Bに供給される。すなわ
ち、増幅回路7の出力端子はダイオード9Bのカソード
・アノードおよびコンデンサ10Bの直列回路を介して
接地される。そして、ピーク整流回路8Bの出力端子、
従ってダイオード9Bおよびコンデンサ10Bの接続点
が抵抗器11Bを介して分圧回路2Bを構成するトラン
ジスタ5Bのベースに接続され、負極性のピーク整流信
号PDbが制御信号としてトランジスタ5Bのベースに
供給される。
【0019】以上の構成において、分圧回路2Aにおい
て、抵抗器3A,4Aの抵抗値をそれぞれR1,R2、ト
ランジスタ5Aのコレクタ・エミッタ間のインピーダン
ス値をRxaとすると、入力音声信号eiのレベルが小さ
くピーク整流信号PDaが約0.6V以下であるときは、
Rxa>>R1,R2であるため、分圧信号vaはほぼ入力
音声信号eiに等しくなる。しかし、入力音声信号eiの
レベルが大きくなってピーク整流信号PDaが0.6V
を越えると、トランジスタ5Aのコレクタ・エミッタ間
のインピーダンス値Rxaが指数関数的に急激に減少する
ため、分圧回路2Aによるレベル圧縮動作によって正極
性の分圧信号vaのレベル増加が制限される。
【0020】また、分圧回路2Bにおいて、抵抗器3
B,4Bの抵抗値をそれぞれR1,R2、トランジスタ5
Bのコレクタ・エミッタ間のインピーダンス値をRxbと
すると、入力音声信号eiのレベルが小さくピーク整流
信号PDbの絶対値が約0.6V以下であるときは、Rxb
>>R1,R2であるため、分圧信号vbはほぼ入力音声
信号eiに等しくなる。しかし、入力音声信号eiのレベ
ルが大きくなってピーク整流信号PDbの絶対値が0.
6Vを越えると、トランジスタ5Bのコレクタ・エミッ
タ間のインピーダンス値Rxbが指数関数的に急激に減少
するため、分圧回路2Bによるレベル圧縮動作によって
正極性の分圧信号vbのレベル増加が制限される。
【0021】したがって、分圧信号vaと分圧信号vbの
加算信号としてミキシング回路12より出力される出力
音声信号voは、図5の例と同様にレベル圧縮制御され
たものとなる(図6の実線aに示すレベル圧縮特性参
照)。
【0022】ところで、分圧回路2A,2Bより出力さ
れる分圧信号va,vbには、それぞれレベル圧縮範囲で
トランジスタ5A,5Bの非直線性によって非直線歪が
生じるが、ミキシング回路12より出力される出力音声
信号voは非直線歪が大幅に低減されたものとなる。
【0023】図2は、非直線歪の低減原理を示してい
る。トランジスタ5A,5Bの非直線性として、それぞ
れ図2Bの実線a、一点鎖線bに示すように2次の非直
線性を想定したものである。この場合、トランジスタ5
A,5Bの2次の非直線性は原点(0,0)を中心とし
て完全な対称形となる。なお、図2Bの実線cは、トラ
ンジスタ5A,5Bの2次の非直線性を合成した特性で
あって直線となる。
【0024】図2Aの実線dに示すような入力音声信号
ei(正極性信号)が分圧回路2Aに供給されるとき、
分圧信号vaは図2Cの実線eに示すように正側で伸張
されると共に負側で圧縮されて非対称な波形歪を有する
正極性の信号となる。また、入力音声信号eiが分圧回
路2Bに供給されるとき、分圧信号vbは図2Cの一点
鎖線fに示すように正側で圧縮されると共に負側で伸張
されて非対称な波形歪を有する正極性の信号となる。し
たがって、ミキシング回路12より出力される出力音声
信号voは、図2Cの実線gに示すように非対称な波形
歪が除去されたものとなる。
【0025】ところで、図2の低減原理ではトランジス
タ5A,5Bの非直線性として2次の非直線性を想定し
たものであり、その場合には非直線歪として偶数次高調
波歪のみが発生する。しかし、実際にはトランジスタ5
A,5Bは完全な2次非直線性を有するものでなく、上
述した非直線歪として主体となる偶数次高調波歪の他
に、奇数次高調波歪も発生する。この場合、トランジス
タ5A,5BはそれぞれNPN形、PNP形であること
から、正極性の分圧信号va,vbに発生する偶数次高調
波歪成分は互いに極性が逆となり、ミキシング回路12
の加算処理でもって相殺される。したがって、ミキシン
グ回路12より出力される出力音声信号voは基本波成
分と奇数次高調波歪成分のみとなり、非直線歪が低減さ
れたものとなる。
【0026】例えば、入力音声信号eiがEisinωtな
る正極性の正弦波信号であるとき、分圧回路2Aより出
力される正極性の分圧信号vaは、(1)式のように表
される。ここで、Eiは正弦波信号の振幅、V1は基本波
成分の振幅、V2,V3,V4,・・・はそれぞれ2次、
3次、4次、・・・の高調波歪成分の振幅、φ2,φ3
φ4,・・・はそれぞれ2次、3次、4次、・・・の高
調波歪成分の位相角を示している。
【0027】 va=V1sinωt+V2sin(2ωt+φ2)+V3sin(3ωt+φ3) +V4sin(4ωt+φ4)+V5sin(5ωt+φ5)+・・・ ・・・(1) またこのとき、(1)式がNPN形トランジスタを用い
た場合であるとすると、PNP形トランジスタを用いた
分圧回路2Bより出力される正極性の分圧信号vbは、
(1)式の偶数次高調波歪成分のみの極性が反転し、
(2)式のように表される。
【0028】 vb=V1sinωt−V2sin(2ωt+φ2)+V3sin(3ωt+φ3) −V4sin(4ωt+φ4)+V5sin(5ωt+φ5)−・・・ ・・・(2) したがって、ミキシング回路12で分圧信号va,vbを
加算して得られる出力音声信号voは、(3)式のよう
に表される。すなわち、偶数次高調波歪成分が相殺さ
れ、基本波成分と奇数次高調波歪成分のみとなる。
【0029】 vo=2V1sinωt+2V3sin(3ωt+φ3)+2V5sin(5ωt+φ5) +2V7sin(7ωt+φ7)+・・・ ・・・(3) このように本例によれば、ミキシング回路12より出力
される出力音声信号voは基本波成分と奇数次高調波歪
成分のみとなり、レベル圧縮範囲で分圧回路2A,2B
を構成するトランジスタ5A,5Bの非直線性によって
生じる非直線歪を低減できる。ここで、奇数次高調波歪
は偶数次高調波歪に比べて小さく、偶数次高調波歪成分
が相殺されることにより全高調波歪率を大幅に減少でき
る。
【0030】図3の曲線aは、図4の実線aに示すよう
なレベル圧縮特性を有する場合の図1の実施例における
歪特性の実測例を示している(図4の破線bはレベル圧
縮制御が行われない場合の入出力特性である)。図3の
実線bは図5の従来例における歪特性の実測例である。
図3から明かなように、実施例では全高調波歪率を大幅
に減少できる。なお、このレベル圧縮特性と歪特性は、
オーディオ周波数範囲内ではほとんど変化しない。
【0031】なお、上述実施例においては、ミキシング
回路12より出力される加算信号を増幅回路7で増幅し
た後にピーク整流回路8A,8Bに供給するものを示し
たが、加算信号のレベルによっては、この加算信号を直
接ピーク整流回路8A,8Bに供給したり、あるいはレ
ベルを減衰制御した後にピーク整流回路8A,8Bに供
給することも考えられる。また、上述実施例において
は、この発明を音声信号のレベル圧縮制御に適用した例
を示したが、その他の信号のレベル圧縮制御にも適用で
きることは勿論である。
【0032】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、入力信号が供
給される一方および他方の分圧手段を構成するトランジ
スタとしてそれぞれNPN形トランジスタおよびPNP
形トランジスタが使用されるため、これら一方および他
方の分圧手段より出力される分圧信号に含まれる偶数次
高調波歪成分は互いに極性が逆になり、加算手段におけ
る加算処理で相殺される。したがって、加算手段より出
力される出力信号は、基本波成分の他は奇数次高調波歪
成分のみとなり、レベル圧縮範囲でトランジスタの非直
線性によって生じる非直線歪を大幅に低減でき、しかも
従来のように圧縮開始入力レベルを低くして非直線歪を
小さくとどめるものでなく、SN比の劣化を招くことも
ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るレベル圧縮回路の一実施例を示
す構成図である。
【図2】実施例の非直線歪の低減原理を示す図である。
【図3】実施例と従来例の歪特性の実測例を示す図であ
る。
【図4】実施例のレベル圧縮特性例を示す図である。
【図5】従来のレベル圧縮回路を示す構成図である。
【図6】レベル圧縮特性の一例を示す図である。
【符号の説明】
1a,1b 入力端子 2A,2B 分圧回路 3A,3B,4A,4B 抵抗器 5A NPN形トランジスタ 5B PNP形トランジスタ 6a,6b 出力端子 7 増幅回路 8A,8B ピーク整流回路 12 ミキシング回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の抵抗と、第2の抵抗およびトラン
    ジスタのコレクタ・エミッタの直列回路による合成イン
    ピーダンスとで分圧する分圧手段を2個有し、 上記2個の分圧手段の一方および他方を構成する上記ト
    ランジスタをそれぞれNPN形トランジスタおよびPN
    P形トランジスタとし、 入力信号を上記一方および他方の分圧手段に供給して分
    圧し、 上記一方および他方の分圧手段より出力される分圧信号
    を加算手段で加算し、 上記加算手段より出力される加算信号をそのまままたは
    増幅した後に第1および第2のピーク整流手段に供給し
    てピーク整流し、 上記第1のピーク整流手段より出力される正極性のピー
    ク整流信号を上記一方の分圧手段を構成する上記NPN
    形トランジスタのベースに制御信号として供給し、 上記第2のピーク整流手段より出力される負極性のピー
    ク整流信号を上記他方の分圧手段を構成する上記PNP
    形トランジスタのベースに制御信号として供給し、 上記加算手段より出力される加算信号を出力信号とする
    ことを特徴とするレベル圧縮回路。
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