JPH08153177A - Icカード - Google Patents

Icカード

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JPH08153177A
JPH08153177A JP6317773A JP31777394A JPH08153177A JP H08153177 A JPH08153177 A JP H08153177A JP 6317773 A JP6317773 A JP 6317773A JP 31777394 A JP31777394 A JP 31777394A JP H08153177 A JPH08153177 A JP H08153177A
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cpu
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Kazuyoshi Irisawa
和義 入澤
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】ICカードの利用状況をサービス端末の記憶装
置に残しておく必要がなく、端末の負荷が軽減できるよ
うに、不正に偽造することが極めて難しい、CPUに直
接管理される情報の目視表示部を備えたICカードを提
供する。 【構成】少なくともROM、RAM、EEPROMの3
種類のメモリと、これらのメモリをアクセスするCPU
とを備え、情報の書込み、読み出し等の処理を行うIC
カードであって、IC内部の制御装置(CPU)により
直接表示を変更できる目視表示部115をICモジュー
ルに一体化しており、上記目視表示部は、ICモジュー
ル内のICチップ111に電気的に結線された所定数の
フューズ112をIC内部の制御装置(CPU)の管理
のもとに、IC内部の昇圧回路で高電圧を発生させ、所
定の位置のフューズを切って表現するものであり、且
つ、ICモジュールと一体となったガラス窓部115を
介して外部から目視できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,ICカードに関するも
ので、特に、カードの利用履歴等が目視確認できるIC
カードに関する。
【0002】
【従来の技術】ICカードは新しい情報記録媒体とし
て、特に磁気カードに代わる情報記録媒体として注目を
集めており次第に普及しつつある。特に、CPUを内蔵
したICカードは、高度なセキュリテイーを有するた
め、種々の分野での利用が期待されている。一般にIC
カードは、RAM、ROM、EEPROMといった3種
類のメモリを内蔵しており、いずれも内蔵CPUによっ
てアクセスされる。ROM内には、CPUが実行すべき
プログラム(ルーチンプログラム)が格納されており、
EEPROMには、ユーザのための個人データなどが格
納される。またRAMは、CPUが命令を実行するとき
のワークエリアとして利用される。また、ROM内に格
納されたルーチンプログラムの他に、ICカードの外部
からICカードに各種使用にあったアプリケーションプ
ログラムをEEPROMに入力(ローデイング)し、処
理させることもある。
【0003】上記ICカードは、従来は、図3に示すよ
うに、基板301の一方の面に、銅箔層306部分に、
下地メッキとしてのNiメッキ層307を介して金メッ
キ層308を施した、CLK(クロック)ライン、I/
Oライン、Vcc(電源)ライン、RST(リセット)ラ
イン、GND(グランド)ライン用の端子部302を持
ち、前記各端子部302と基板301の他方の面に搭載
されたICチップ(半導体素子)303の端子とをワイ
ヤ304を介して電気的に接続し、ICチップ(半導体
素子)303側を樹脂305にて封止した、いわゆるC
OB(Chipon Board)の形態をとったIC
モジュールを、プラスチック製のカード基材に埋め込む
ことによりICカードを構成していた。尚、図3におい
て、基板301の表裏の銅箔部の電気的な導通はスルホ
ールを309を介してなされている。このような構成の
ICモジュールを用いた従来のICカードにおいては、
R/W(リーダライタ)とI/Oラインを通じて通信す
ることによってのみIC内部の状態を知り得、ICチッ
プのクラックなど電気的な特性を一部でも失うと内部の
状態は全く取り出し知ることはできなかった為、チップ
クラック等なんらかのきっかけでICカードが壊れた場
合に備え、サービス提供者は、今までの利用状況をサー
ビス端末の記憶装置に残しておき、リカバリー可能にし
ていたが、端末の情報量の増加が多くなり管理が難しい
という問題があった。
【0004】これに対応するため、カード基材に別に表
示部材を設け、外部より書き込む方法が採られていた。
例えば、カード基材に表示してある度数の部分(0、
5、10、15、20・・・等の表示の箇所)にパンチ
穴を開けるなど外部による処理を施す方法が行われてい
たが、この方法の場合、ICカードの内部処理とは別に
外部からICの情報を読み取り、その情報に基づき外部
の機械的動作で情報表示をしているため、CPUの管轄
外であり、ICチップがなんらかの原因で破壊された場
合には外部情報の信憑性は良くない。なぜなら、使用済
みICチップを破壊して未使用カードに不正に埋めこん
だ場合、サービス提供者は利用状況が不正なのか本当な
のか区別がつかなく、ICカードのセキュリテイー管理
の上では問題が残る為である。別に、カード基材に磁気
や感熱による表示媒体を付けて、その部分に書き込みを
行う方法も知られているが、この方法の場合も、書き込
まれた情報はCPUの管轄外になってしまうので、不正
に変造したカードか否かを見分けることが難しく、IC
カードのセキュリテイー管理の上では問題が残る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
CPU付きICカードにおいては、ICカード自体に、
今までの利用状況等情報の表示ができ、且つ、セキュリ
テイー管理上、問題がないものが求められていた。本発
明は、このような状況のもと、CPUに直接管理された
利用状況等の情報(データ)が目視でき、且つ、その情
報(データ)を不正に偽造できない、セキュリテイー管
理上、問題のないICカードを提供しようとするもので
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のICカードは、
少なくともROM、RAM、EEPROMの3種類のメ
モリと、これらのメモリをアクセスするCPUとを備
え、情報の書込み、読み出し等の処理を行うICカード
であって、IC内部の制御装置であるCPUにより直接
表示を変更できる目視表示部をICモジュールに一体化
していることを特徴とするものである。そして、上記に
おける目視表示部は、ICモジュール内のICチップに
電気的に結線された所定数のフューズを、IC内部の制
御装置であるCPUの管理のもとに、IC内部の昇圧回
路で高電圧を発生させ、所定の位置のフューズを切っ
て、表現するものであり、且つ、ICモジュールと一体
となったガラスないし樹脂からなる窓部を介して外部か
ら目視できることを特徴とするものである。
【0007】
【作用】本発明のICカードは、上記のような構成にす
ることにより、CPUに直接管理された、利用状況等情
報の目視ができるものとしており、不正にその情報(デ
ータ)を偽造することが極めて難しいICカードの提供
を可能としている。具体的には、ICモジュールに一体
化した目視表示部は、ICモジュール内のICチップに
電気的に結線された所定数のフューズを、IC内部の制
御装置(CPU)の管理のもとに、IC内部の昇圧回路
で高電圧を発生させ、所定の位置のヒューズを切ること
により、利用状況等の情報(データ)を表現できるもの
としており、ICモジュールと一体となったガラス窓部
を介して外部から目視できるようにしたことにより、不
正による偽造を極めて難しいものとしている。
【0008】
【実施例】本発明のICカードの実施例を挙げ、図面に
そって説明する。図1(a)の(イ)は本発明の実施例
ICカードの外観を示す平面図で、図1(a)の(ロ)
はその断面図を示しており、図1(b)は実施例ICカ
ードのハード構成を示した図である。図2(a)は本実
施例ICカードの要部であるICモジュールの平面図
で、図2(b)はそのA1−A2における断面図であ
る。図1、図2中、100はICカード、110はIC
モジュール、111はICチップ、112はフューズ、
113はボンデイングワイヤ、114はフューズ基板、
115ガラス窓部(目視表示部)、116はワイヤ、1
17は基板、118は端子部、119は樹脂部、120
はスルーホール、121は絶縁部(基板117がむき出
しの部分)である。本実施例のICカードは、図1
(a)に示すように、プラスチック製の基材の一部にザ
グリ処理を施し凹部100Aを形成し、その部分に図2
に示すICモジュール110を搭載しているものであ
り、このICモジュール部にICカードの利用履歴等の
情報の目視ができるガラス窓部(目視表示部)115を
設けたもので、ICカード100のCPUにより表示状
態が直接管理されるものである。又、ICカードのハー
ド構成は図1(b)に示すようにCPU101、ROM
102、RAM103、EEPROM104、I/Oラ
イン105、Vcc(電源電圧)ライン106、RST
(リセット)ライン107、CLK(クロック)ライン
108、GND(グランド)ライン109等から構成さ
れている。
【0009】以下、本実施例ICカードの要部である、
図2に示すICモジュールについて、更に説明する。本
実施例ICカードに用いられるICモジュール110
は、図2に示すように、ICチップ(半導体素子)11
1は端子側でない面をフューズ基板114側にしてフュ
ーズ基板114に搭載され、且つ、フューズ基板114
のICチップ(半導体素子)111と反対側の面で基板
117に搭載されている。フューズ112はフューズ基
板114のICチップ(半導体素子)111と反対側の
面に搭載されており、ICチップ(半導体素子)111
とはワイヤ116Aを介して電気的に接続されており、
ICチップ(半導体素子)111のCPUの管理のもと
に必要に応じて熔融切断される。そして、基板117の
中央付近にガラス窓部(目視表示部)115が設けられ
ており、熔融されたフューズの状態はガラス窓部(表示
部)115を介して目視にて確認できる。
【0010】例えば、電話カードなどの利用状況を表す
度数情報をフューズ112の状態によって表す場合、所
定数(図2では5個)のフューズに対し、CPUの制御
するEEPROM内部の度数情報が所定の値になると、
IC内部の昇圧回路で高電圧を発生させ所定箇所のフュ
ーズを熔融して切っていき、所定数のフューズの状態に
より度数を表現する。また、ICモジュール110の端
子部118は基板117上の銅部上に金メッキを施した
もので、ワイヤ116Bを介して、ICチップ(半導体
素子)111と電気的に接続されている。ICチップ
(半導体素子)111、ワイヤ116A、116B、フ
ューズ基板114を含み、基板117のICチップ(半
導体素子)111側全体が樹脂119により封止されて
いる。
【0011】このICモジュールのガラス窓部(目視表
示部)115の内部は変造は困難であり、且つ、CPU
が直接、フューズの熔融切断を制御しているため、不正
にICカードの利用状況等の情報(データ)を偽造する
ことは極めて難しい。これにより、サービス提供者は使
用済みのICカードに対し、使用済みのICカードや故
障が発生したICカードに対し、安心してリカバリ(復
活)処理が行える。本実施例のICカードの場合、上記
のように、ICカード自体に、信頼できる情報を表示さ
せることができる為、従来のように、チップクラック等
なんらかのきっかけでICカードが壊れた場合に備え、
サービス提供者が、利用状況をサービス端末の記憶装置
に残しておく必要がなくなり、端末の負荷を軽減するこ
とができる。
【0012】
【発明の効果】本発明は、上記のように、不正に偽造す
ることが極めて難しい、CPUにより直接管理された情
報の目視表示部を備えたICカードの提供を可能として
いる。結果として、サービス提供者が、利用状況をサー
ビス端末の記憶装置に残しておく必要がなくなり、端末
の負荷を軽減することを可能としている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のICカードの実施例図
【図2】本実施例ICカードにおけるICモジュールの
【図3】従来のICモジュールの図
【符号の説明】
100 ICカード 100A 凹部 101 CPU 102 ROM 103 RAM 104 EEPROM 105 I/Oライン 106 VCCライン 107 RSTライン 108 CLKライン 109 GNDライン 110 ICモジュール 111 ICチップ 112 フューズ 113 (ボンデイング)ワイヤ 115 ガラス窓部(目視表示部) 114 フューズ基板 116A、116B ワイヤ 117 基板 118 端子部 119 樹脂部 120 スルーホール 121 絶縁部(基板むき出し部) 301 基板 302 端子部 303 ICチップ(半導体素子) 304 ワイヤ 305 樹脂 306 銅箔層 307 Niメッキ層 308 金メッキ層 309 スルーホール

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともROM、RAM、EEPRO
    Mの3種類のメモリと、これらのメモリをアクセスする
    CPUとを備え、情報の書込み、読み出し等の処理を行
    うICカードであって、IC内部の制御装置であるCP
    Uにより直接表示を変更できる目視表示部をICモジュ
    ールに一体化していることを特徴とするICカード。
  2. 【請求項2】 請求項1における目視表示部は、ICモ
    ジュール内のICチップに電気的に結線された所定数の
    フューズを、IC内部の制御装置であるCPUの管理の
    もとに、IC内部の昇圧回路で高電圧を発生させ、所定
    の位置のフューズを切って、表現するものであり、且
    つ、ICモジュールと一体となったガラスないし樹脂か
    らなる窓部を介して外部から目視できることを特徴とす
    るICカード。
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