JPH08152Y2 - 産業用ロボットのフローティングユニット - Google Patents

産業用ロボットのフローティングユニット

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JPH08152Y2
JPH08152Y2 JP1991063078U JP6307891U JPH08152Y2 JP H08152 Y2 JPH08152 Y2 JP H08152Y2 JP 1991063078 U JP1991063078 U JP 1991063078U JP 6307891 U JP6307891 U JP 6307891U JP H08152 Y2 JPH08152 Y2 JP H08152Y2
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JP
Japan
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spring
mounting plate
attached
industrial robot
slider
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JP1991063078U
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JPH059891U (ja
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野 正 行 細
地 博 宮
川 正 仁 谷
野 成 央 上
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エスエムシー株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、産業用ロボットに取付
けて使用されるフローティングユニットに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】産業用ロボットにおいては、何らかの原
因によってロボットがオーバーシュートしたり、或いは
ワークの設置位置がずれたりすると、ロボットがワーク
に衝突して、ロボットに取付けたツールや取扱うワーク
が破損する恐れがあるので、ロボット自体やワークの異
常を検出するためのフローティングユニットが取付けら
れている。そして、公知のフローティングユニットは、
例えば実開平1−175190号公報に示すように、ロ
ッドの先端に取付けたホルダの左右に、フローティング
のためのスプリングを有するガイドロッドを設けて、取
付板をこれらのガイドロッドの先端に取付けている。
【0003】しかしながら、上記公知のフローティング
ユニットは、ロッドの押圧力、換言すれば取付板の押圧
力が、ガイドロッドに設けたスプリングの付勢力によっ
て一義的に定まるために、取付板の押圧力の調整が面倒
であり、またロッドとガイドロッドを直列に設けている
ために、ユニットが大形になり、しかも取付板の移動が
スムーズでないという問題がある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】本考案が解決しようと
する課題は、取付板の押圧力の調整が容易で、しかも小
形で、かつ取付板の移動がスムーズな産業用ロボットの
フローティングユニットを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本考案の産業用ロボットのフローティングユニット
は、産業用ロボットのツールアダプタに取付けられるユ
ニット本体と、ツールが取付けられる取付板とを備えた
産業用ロボットのフローティングユニットにおいて、上
記ユニット本体が、上記ツールアダプタの移動方向と略
平行に形成した、一対のガイド機構、その両側のばね
孔、及びスイッチ取付部と、上記ガイド機構で摺動可能
に案内され先端に上記取付板が取付けられたスライダ
と、ばね孔に摺動可能に挿入され基端側に位置センサを
有するプランジャと、ばね孔に縮設されプランジャの先
端を取付板に当接させるスプリングと、このスプリング
の付勢力を調整するための調整ねじとを備え、上記ガイ
ド機構が、スライダの移動方向と平行なガイド溝と、こ
れらのガイド溝間を転動するローラを備え、上記スイッ
チ取付部に、上記位置センサの接近によって信号を出力
するスイッチを取付けたことを特徴としている。
【0006】
【作用】ロボットのオーバーシュート或いはワークの位
置ずれ等によってツールに大きな力が作用すると、先端
が取付板に当接するプランジャがスプリングの付勢力に
抗して摺動し、このブランジャに設けた位置センサがス
イッチに接近するので、スイッチがロボットに停止信号
を出力する。この場合、スライダの移動を案内する一対
のガイド機構の両側にばね孔を並設して、スライダとば
ね孔を移動するプランジャとを並列に設けたので、これ
らを直列に設けたものと比べて、ユニットの高さが低く
なって小形化することができる。 また、ばね孔に挿入し
たプランジャは、スライダの摺動を積極的に案内するも
のではなく、取付板にスプリングの付勢力を作用させる
ためのものであるから、長さが短くても一対のガイド機
構で案内されるスライダはスムーズにかつガタつくこと
なく移動できるので、ばね孔の長さを短くすることがで
き、これによってもユニットを小形化することができ
る。 さらに、調整ねじによってスプリングの付勢力を調
整できるので、プランジャの押圧力、換言すれば取付板
の押圧力の調整が容易で、しかも広い範囲で調節するこ
とができる。また、スライダが、ガイド溝とこれらのガ
イド溝間を転動するローラを有する両側のガイド機構に
より案内されて摺動するので、動きがスムーズで摩擦が
小さく、かつ回転方向のガタをなくすことができる。
【0007】
【実施例】図1ないし図4は本考案の実施例を示し、こ
のフローティングユニット1はユニット本体2と取付板
3とを備え、後記する産業用ロボットのツールアダプタ
とツールの間に組み付けられる。上記ユニット本体2
は、ボディ5と、その一側面に取付けられたカバー6
と、これらの軸方向一端を覆うエンドプレート7とを備
え、ボディ5の凹部5aに、ガイド機構9,9を構成す
るガイド10,10と、ガイド機構9,9で案内される
スライダ8が設置され、スライダ8のボディ5から突出
する先端に、上記取付板3が取付ボルト11,11(1
個のみ図示)によって取付けられている。
【0008】上記スライダ8とガイド10,10は、相
互の対向面にスライダ8の移動方向と略平行なガイド溝
を有し、これらのガイド溝の間にローラ12,・・が転
動自在に挿入されており、これらのローラ12,・・
は、スライダ8のエンドプレート7側と、ガイド10,
10の取付板3側とに取付けた押え板13,・・によっ
て、ガイド溝からの抜け出しが防止されている。また、
スライダ8とガイド10,10は、ボディ5に螺着され
た押えねじ14,・・によって凹部5aの一側面に押圧
され、この状態において、ガイド10,10は、ボルト
15,・・によってボディ5に固定される。上記ボティ
5とカバー6は、これらの当接面と略直交する方向にス
ライダ8の移動方向と略平行なばね孔17,17を備
え、ボディ5におけるばね孔17,17の近くに、これ
と略平行なスイッチ取付部18,18が形設されてい
る。各ばね孔17に摺動可能に挿入されたプランジャ1
9は、基端部に位置センサの一例である磁石20を有
し、ばね孔17に進退可能に挿入されたばね受け21と
の間に縮設されたスプリング22の付勢力によって、先
端が取付板3に当接している。
【0009】このスプリング22の付勢力を調整するた
めの調整ねじ23は、先端のねじ部がばね受け21に螺
着され、中間のフランジ部がエンドプレート7のばね孔
側の底壁に当接し、つまみ部がエンドプレート7の孔7
aに位置しており、つまみ部による回転でばね受け21
を進退することによって、スプリング22の付勢力、換
言すれば取付板3の押圧力を調整することができる。こ
の場合、各ばね受け21の放射方向の突部21aがばね
孔17のスリット17aに遊嵌されているので、ばね受
け21が回転することはない。また、スイッチ取付部1
8,18に取付けられたスイッチ25,25(図3参
照)は、磁石20,20の接近によって上記産業用ロボ
ットに停止信号を出力するものとして構成されている。
図1の符号26は、スライダ8のストッパである。
【0010】図5に概略を示す産業用ロボット30は、
ロボットハンド31の把持部32を有するハンド側ユニ
ット33と、フローティングユニット1のユニット本体
2が取付けられるツールアダプタ34と、取付板3に取
付けられるツール(図示の例においてはエアチャック)
35を備え、ツールアダプタ34は、操作用エア管37
から給排される圧縮空気で動作する把持機構(図示省
略)によってハンド側ユニット33に着脱される。一
方、ツール35には、作動用エア管38a,38bによ
って圧縮空気が供給され、作動用エア管38aと38b
及びスイッチ25,25の信号線39は、ハンド側ユニ
ット33へのツールアダプタ34の取付けによってそれ
ぞれ接続される。
【0011】フローティングユニット1が組み付けられ
た上記産業用ロボット30は、該ロボット30のオーバ
ーシュート、或いは図示を省略しているワークの位置ず
れ等によってツール35に大きな力が作用すると、ツー
ル35が取付けられた取付板3がスプリング22,22
の付勢力に抗して図において上動し、プランジャ19,
19に設けた磁石20,20がスイッチ25,25に接
近するので、スイッチ25,25が信号を出力してロボ
ット30を停止させ、これによってツール35やワーク
の破損が防止される。この場合、取付板3の押圧力は、
使用するツールや取扱うワークによって異なるが、上記
実施例は、調整ねじ23,23の回転によるばね受け2
1,21の進退によって、スプリング22,22の付勢
力、換言すれば取付板3またはプランジャ19,19の
押圧力を、使用するツールや取扱うワークに応じた適切
なものに調整することができる。また、スライダ8の移
動を案内するガイド機構9,9の両側にプランジャ1
9,19が摺動可能なばね孔17,17を並設して、取
付板3を移動させるスライダ8とスプリング22,22
で付勢されたプランジャ19,19とを並列に設けたの
で、これらを直列に設けたものと比べて、ユニット1を
小形化することができる。 さらに、ばね孔17,17に
挿入したプランジャ19,19は、取付板3にスプリン
グ22,22の付勢力を作用させるためのものであるか
ら、長さが短くても一対のガイド機構9,9で案内され
るスライダ8はガタつくことなくスムーズに移動するの
で、プランジャ19,19とスプリング22,22を挿
入したばね孔17,17の長さを短くすることができ、
これによってもユニット1を小形化することができる。
また、取付板3が取付けられたスライダ8が、ガイド溝
とローラ12,・・とを有するガイド機構9,9によっ
て案内されるので、その動きがスムーズで摩擦が小さ
く、しかも回転方向にガタつくことがない。また、取付
板3が、2個のスプリング22,22によって加圧され
るので、取付板3の押圧力が平均化されて片寄ることが
ない。なお、必要に応じて、スプリングを付勢力が異な
る他のスプリングと交換した後、その付勢力を調整ねじ
23,23で調整することもできる。
【0012】
【考案の効果】本考案のフローティングユニットは、
ライダの移動を案内するガイド機構と、その両側のばね
孔を摺動するプランジャとを並列に設けたので、これら
を直列に設けたものに比べて、ユニットを小形化するこ
とができる。 また、ばね孔に挿入したプランジャの長さ
が短くても、一対のガイド機構で案内されるスライダは
スムーズにかつガタつくことなく移動できるので、ばね
孔の長さを短くすることができ、これによってもユニッ
トを小形化することができる。 さらに、調整ねじによっ
て取付板の押圧力を調整できるので、取付板の押圧力
を、使用するシールや取扱うワークに応じた適切なもの
にすることができばかりでなく、その操作が容易であ
る。また、取付板が、ガイド溝とこれらのガイド溝間を
転動するローラとを有する両側のガイド機構で案内さる
スライダに取付けられているので、その動きがスムーズ
で摩擦が小さく、かつ回転方向のガタをなくすことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の縦断正面図である。
【図2】要部の縦断正面図である。
【図3】図2のAーA断面図である。
【図4】図2のBーB断面図である。
【図5】産業用ロボットに取付けた正面図である。
【符号の説明】
1 フローティングユニット、 2 ユニット本体、
3 取付板、8 スライダ、 9 ガイド機構、 17
ばね孔、18 スイッチ取付部、 19 プランジ
ャ、 20 磁石、22 スプリング、 23 調整ね
じ、 25 スイッチ、30 産業用ロボット、 34
ツールアダプタ、 35 ツール。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 上 野 成 央 茨城県筑波郡谷和原村絹の台4−2−2 エスエムシー株式会社筑波技術センター内 (56)参考文献 特開 昭62−28129(JP,A) 特開 昭61−289977(JP,A) 実開 平1−175190(JP,U)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 産業用ロボットのツールアダプタに取付
    けられるユニット本体と、ツールが取付けられる取付板
    とを備えた産業用ロボットのフローティングユニットに
    おいて、 上記ユニット本体が、上記ツールアダプタの移動方向と
    略平行に形成した一対のガイド機構、その両側のばね
    孔、及びスイッチ取付部と、上記ガイド機構で摺動可能
    に案内され先端に上記取付板が取付けられたスライダ
    と、ばね孔に摺動可能に挿入され基端側に位置センサを
    有するプランジャと、ばね孔に縮設されプランジャの先
    端を取付板に当接させるスプリングと、このスプリング
    の付勢力を調整するための調整ねじとを備え、上記ガイド機構が、スライダの移動方向と平行なガイド
    溝と、これらのガイド溝間を転動するローラを備え、 上記スイッチ取付部に、上記位置センサの接近によって
    信号を出力するスイッチを取付けた、 ことを特徴とする産業用ロボットのフローティングユニ
    ット。
JP1991063078U 1991-07-15 1991-07-15 産業用ロボットのフローティングユニット Expired - Lifetime JPH08152Y2 (ja)

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JP1991063078U JPH08152Y2 (ja) 1991-07-15 1991-07-15 産業用ロボットのフローティングユニット

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JP1991063078U JPH08152Y2 (ja) 1991-07-15 1991-07-15 産業用ロボットのフローティングユニット

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JPH059891U JPH059891U (ja) 1993-02-09
JPH08152Y2 true JPH08152Y2 (ja) 1996-01-10

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3520562A1 (de) * 1985-06-07 1986-12-11 Wilhelm 2000 Hamburg Dinse Vorrichtung zur sicherheitsabschaltung fuer maschinell bewegte werkzeuge, insbesondere automatische schweisspistolen
JPS6228129A (ja) * 1985-07-30 1987-02-06 Mitsubishi Electric Corp 産業用ロボツトのハンド装置
JPH0621676Y2 (ja) * 1988-05-31 1994-06-08 ぺんてる株式会社 緩衝装置組み込みロボット

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