JP2575664Y2 - 付勢力一定のエアーパッドを有する移動案内装置 - Google Patents
付勢力一定のエアーパッドを有する移動案内装置Info
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- JP2575664Y2 JP2575664Y2 JP1991087156U JP8715691U JP2575664Y2 JP 2575664 Y2 JP2575664 Y2 JP 2575664Y2 JP 1991087156 U JP1991087156 U JP 1991087156U JP 8715691 U JP8715691 U JP 8715691U JP 2575664 Y2 JP2575664 Y2 JP 2575664Y2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、エアパッドを有するキ
ャリッジが、平行な案内面を有する案内ガイドに沿って
移動する移動案内装置に関するものである。
ャリッジが、平行な案内面を有する案内ガイドに沿って
移動する移動案内装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の直線案内装置は図4のように構成
されている。図4において、エアパッド3a、3b、3
cを直線案内ガイド1の各々の案内面に併設し、エアパ
ッド3a、3cはエアパッド3a、3cの窪みに嵌入し
た鋼球6a、6cをキャリッジ2の調整ネジ5a、5c
の窪みに嵌入し、その結果エアパッド3a、3cは傾動
自在にキャリッジ2と直線案内ガイド1の案内面との間
に支持される。 また、エアパッド3bはエアパッド3
bの窪みに嵌入した鋼球6b、ピボット軸7を介して皿
バネ8に係合し、皿バネ8はキャリッジ2の調整ネジ9
に取り付けられている。従って、エアパッド3bは傾動
自在に直線案内ガイド1の案内面に向けて弾圧される。
されている。図4において、エアパッド3a、3b、3
cを直線案内ガイド1の各々の案内面に併設し、エアパ
ッド3a、3cはエアパッド3a、3cの窪みに嵌入し
た鋼球6a、6cをキャリッジ2の調整ネジ5a、5c
の窪みに嵌入し、その結果エアパッド3a、3cは傾動
自在にキャリッジ2と直線案内ガイド1の案内面との間
に支持される。 また、エアパッド3bはエアパッド3
bの窪みに嵌入した鋼球6b、ピボット軸7を介して皿
バネ8に係合し、皿バネ8はキャリッジ2の調整ネジ9
に取り付けられている。従って、エアパッド3bは傾動
自在に直線案内ガイド1の案内面に向けて弾圧される。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】従来の技術における直
線案内装置の問題点は、上記の如き構造において直線案
内ガイドを移動するキャリッジの剛性を高めるために
は、案内面に併設されたキャリッジのエアパッドに対し
て大きなスラスト荷重を与える必要があり、また、直線
案内ガイドの変形を十分に吸収するためには皿バネのバ
ネ定数を極力小さくしなければならなかった。しかし、
一般的な弾性部材において、小さいバネ定数で大きな荷
重に耐えるためには、弾性部材のたわみ量を大きくし、
なおかつ、その弾性部材の材料固有の弾性限界を越えな
いようにしなければならない。従って、バネ定数とエア
パッドに発生するスラスト荷重は使用する弾性部材の弾
性限界に左右され、その弾性部材の材料定数によっては
上記構造の効果を十分に得られない場合もあった。
線案内装置の問題点は、上記の如き構造において直線案
内ガイドを移動するキャリッジの剛性を高めるために
は、案内面に併設されたキャリッジのエアパッドに対し
て大きなスラスト荷重を与える必要があり、また、直線
案内ガイドの変形を十分に吸収するためには皿バネのバ
ネ定数を極力小さくしなければならなかった。しかし、
一般的な弾性部材において、小さいバネ定数で大きな荷
重に耐えるためには、弾性部材のたわみ量を大きくし、
なおかつ、その弾性部材の材料固有の弾性限界を越えな
いようにしなければならない。従って、バネ定数とエア
パッドに発生するスラスト荷重は使用する弾性部材の弾
性限界に左右され、その弾性部材の材料定数によっては
上記構造の効果を十分に得られない場合もあった。
【0004】本考案は、この様な従来の問題点に鑑みて
なされたもので、弾性部材のバネ定数を極力小さくし、
なおかつ大きなスラスト荷重をエアパッドに与え、しか
も、案内ガイドの案内面が変形しても、案内ガイドとエ
アパッドとの間に形成するエアギャップを常に一定に保
つことを目的とする。
なされたもので、弾性部材のバネ定数を極力小さくし、
なおかつ大きなスラスト荷重をエアパッドに与え、しか
も、案内ガイドの案内面が変形しても、案内ガイドとエ
アパッドとの間に形成するエアギャップを常に一定に保
つことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1における本考案
は、少なくとも所定の一方向において互いに平行な案内
面を有する案内ガイド(1、50a及び50b)と、前
記案内ガイドに沿って移動するキャリッジ(2、51)
と、前記案内面の各々に対応させて設けたエアパッド
(3a、3b)と、前記エアパッドを傾動自在に前記キ
ャリッジと前記案内面各々との間に保持する保持部材
と、を有し、前記エアパッドと前記案内面との間に形成
したエアギャップによって、前記案内ガイドに沿って前
記キャリッジを移動させる移動案内装置において、前記
エアパッドの一つを保持する保持部材(6b、10、1
1)は、供給された気体の圧力によって該エアパッドを
前記案内面の方向に付勢する、アクチュエータ(10及
び11、11及び15、)を有することを特徴とする移
動案内装置である。
は、少なくとも所定の一方向において互いに平行な案内
面を有する案内ガイド(1、50a及び50b)と、前
記案内ガイドに沿って移動するキャリッジ(2、51)
と、前記案内面の各々に対応させて設けたエアパッド
(3a、3b)と、前記エアパッドを傾動自在に前記キ
ャリッジと前記案内面各々との間に保持する保持部材
と、を有し、前記エアパッドと前記案内面との間に形成
したエアギャップによって、前記案内ガイドに沿って前
記キャリッジを移動させる移動案内装置において、前記
エアパッドの一つを保持する保持部材(6b、10、1
1)は、供給された気体の圧力によって該エアパッドを
前記案内面の方向に付勢する、アクチュエータ(10及
び11、11及び15、)を有することを特徴とする移
動案内装置である。
【0006】請求項2における本考案は、請求項1に記
載の装置において、前記アクチュエータは、前記エアパ
ッドを傾動自在に係合するピストン(10)又はシリン
ダ(11)と、前記キャリッジに固定された前記シリン
ダ又はピストンとからなる直線作動型アクチュエータで
あり、前記アクチュエータの圧力室(12)に常時供給
される気体の圧力を所定の圧力に制御するレギュレータ
(13)をさらに備えたことを特徴とする移動案内装置
である。請求項3における本考案は、請求項1又は請求
項2に記載の装置において、前記案内ガイドは、前記キ
ャリッジを直線方向に案内する直線案内ガイドであるこ
とを特徴とする移動案内装置である。
載の装置において、前記アクチュエータは、前記エアパ
ッドを傾動自在に係合するピストン(10)又はシリン
ダ(11)と、前記キャリッジに固定された前記シリン
ダ又はピストンとからなる直線作動型アクチュエータで
あり、前記アクチュエータの圧力室(12)に常時供給
される気体の圧力を所定の圧力に制御するレギュレータ
(13)をさらに備えたことを特徴とする移動案内装置
である。請求項3における本考案は、請求項1又は請求
項2に記載の装置において、前記案内ガイドは、前記キ
ャリッジを直線方向に案内する直線案内ガイドであるこ
とを特徴とする移動案内装置である。
【0007】
【作用】上記の構成によれば、環境温度の影響を受けて
案内ガイド1の案内面が変形し、エアパッド3a、3b
と案内ガイド1の案内面との間に形成されるエアギャッ
プが変化しようとした場合、エアパッド3aはキャリッ
ジ2と高い剛性で係合しており、他方のエアパッド3b
を保持する保持部材にアクチュエータ10及び11、又
は11及び15と、レギュレータ13とからなる付勢力
制御装置を備えることでエアギャップを一定にできる。
また、キャリッジ2の姿勢を調整するために、調整ネジ
5aを押し引きした場合も、案内ガイド1とエアパッド
3a、3bとの間に形成されるエアギャップ及びエアパ
ッド3a、3bに与えるスラスト荷重は上述の付勢力制
御装置の作用によって一定に保てる。なおかつ、付勢力
制御装置の付勢力の設定を変えることによって、案内ガ
イド1とエアパッド3a、3bの間に形成されるエアギ
ャップの間隔が調整でき、案内ガイド1に沿って移動す
るキャリッジ2の剛性を調整することができる。
案内ガイド1の案内面が変形し、エアパッド3a、3b
と案内ガイド1の案内面との間に形成されるエアギャッ
プが変化しようとした場合、エアパッド3aはキャリッ
ジ2と高い剛性で係合しており、他方のエアパッド3b
を保持する保持部材にアクチュエータ10及び11、又
は11及び15と、レギュレータ13とからなる付勢力
制御装置を備えることでエアギャップを一定にできる。
また、キャリッジ2の姿勢を調整するために、調整ネジ
5aを押し引きした場合も、案内ガイド1とエアパッド
3a、3bとの間に形成されるエアギャップ及びエアパ
ッド3a、3bに与えるスラスト荷重は上述の付勢力制
御装置の作用によって一定に保てる。なおかつ、付勢力
制御装置の付勢力の設定を変えることによって、案内ガ
イド1とエアパッド3a、3bの間に形成されるエアギ
ャップの間隔が調整でき、案内ガイド1に沿って移動す
るキャリッジ2の剛性を調整することができる。
【0008】レギュレータ13は気体圧力をシリンダ1
1の空気室12に供給し、ピストン10が摺動しても気
体圧力を常に一定に制御している。従って、エアパッド
3a、3bに与えるスラスト荷重は常に一定である。ま
た、レギュレータ13から供給される気体圧力の設定を
変え、案内ガイド1とエアパッド3a、3bの間に形成
されるエアギャップの間隔を調整することによって、案
内ガイド1に沿って移動するキャリッジ2の剛性を調整
することができる。
1の空気室12に供給し、ピストン10が摺動しても気
体圧力を常に一定に制御している。従って、エアパッド
3a、3bに与えるスラスト荷重は常に一定である。ま
た、レギュレータ13から供給される気体圧力の設定を
変え、案内ガイド1とエアパッド3a、3bの間に形成
されるエアギャップの間隔を調整することによって、案
内ガイド1に沿って移動するキャリッジ2の剛性を調整
することができる。
【0009】以上のように、案内ガイド1が変形しても
常に一定のスラスト荷重を与えることができるので、案
内ガイド1とエアパッド3a、3bとの間に形成される
エアギャップを常に一定に保つことができる。
常に一定のスラスト荷重を与えることができるので、案
内ガイド1とエアパッド3a、3bとの間に形成される
エアギャップを常に一定に保つことができる。
【0010】
【実施例】図1は本考案の第1実施例である。互いに平
行な2つの案内面1a、1bと、2つの案内面1a、1
bに直交する少なくとも1つの案内面1cとで構成され
る直線案内ガイド1と、直線案内ガイド1に沿って移動
するキャリッジ2と、各々の案内面に対応させて設けた
エアパッド3a、3b、3cと、エアパッド3a、3
b、3cをキャリッジ2と各々の案内面1a、1b、1
cとの間に傾動自在に保持する保持部材5a、5c、6
a、6b、6c、10、11とが設けられている。エア
ッパッド3aの保持部材は、エアパッド3aの窪みに嵌
入した鋼球6aをキャリッジ2に螺合する調整ネジ5a
の窪みに嵌入しており、エアパッド3bの保持部材は、
エアパッド3bの窪みに嵌入した鋼球6bをピストン1
0の窪みに嵌入し、案内面1bに直交する方向へ移動す
るピストン10を摺動自在に保持するシリンダ11がキ
ャリッジ2に固定されており、エアパッド3cの保持部
材は、エアパッド3cの窪みに嵌入した鋼球6cをキャ
リッジ2に螺合する調整ネジ5cの窪みに嵌入してい
る。その結果、エアパッド3a、3b、3cと案内面1
a、1b、1cとの間に形成したエアギャップによっ
て、直線案内ガイド1に沿ってキャリッジ2が移動す
る。エアパッド3bを保持する保持部材は、案内面の変
形にもかかわらず案内面とエアパッド3a、3bとの間
のエアギャップを一定に制御する。
行な2つの案内面1a、1bと、2つの案内面1a、1
bに直交する少なくとも1つの案内面1cとで構成され
る直線案内ガイド1と、直線案内ガイド1に沿って移動
するキャリッジ2と、各々の案内面に対応させて設けた
エアパッド3a、3b、3cと、エアパッド3a、3
b、3cをキャリッジ2と各々の案内面1a、1b、1
cとの間に傾動自在に保持する保持部材5a、5c、6
a、6b、6c、10、11とが設けられている。エア
ッパッド3aの保持部材は、エアパッド3aの窪みに嵌
入した鋼球6aをキャリッジ2に螺合する調整ネジ5a
の窪みに嵌入しており、エアパッド3bの保持部材は、
エアパッド3bの窪みに嵌入した鋼球6bをピストン1
0の窪みに嵌入し、案内面1bに直交する方向へ移動す
るピストン10を摺動自在に保持するシリンダ11がキ
ャリッジ2に固定されており、エアパッド3cの保持部
材は、エアパッド3cの窪みに嵌入した鋼球6cをキャ
リッジ2に螺合する調整ネジ5cの窪みに嵌入してい
る。その結果、エアパッド3a、3b、3cと案内面1
a、1b、1cとの間に形成したエアギャップによっ
て、直線案内ガイド1に沿ってキャリッジ2が移動す
る。エアパッド3bを保持する保持部材は、案内面の変
形にもかかわらず案内面とエアパッド3a、3bとの間
のエアギャップを一定に制御する。
【0011】そのために、シリンダ11およびシリンダ
11の内面を摺動するピストン10とから構成されるエ
アシリンダと、ピストン10とシリンダ11とから形成
される空気室12に気体圧力を供給し、ピストン10が
摺動しても空気室12の気体圧力を常に一定に制御する
レギュレータ13と、を設けた。直線案内ガイド1の案
内面が環境温度の影響等により変形した場合、エアパッ
ド3a、3bと案内面との間に形成されるエアギャップ
の間隔が変化しようとする。しかし、付勢力制御装置を
構成するエアシリンダのピストン10がシリンダ11の
内面を摺動することによって、エアパッド3bを移動さ
せ案内面が変形してもエアギャップを一定に保つことが
できる。
11の内面を摺動するピストン10とから構成されるエ
アシリンダと、ピストン10とシリンダ11とから形成
される空気室12に気体圧力を供給し、ピストン10が
摺動しても空気室12の気体圧力を常に一定に制御する
レギュレータ13と、を設けた。直線案内ガイド1の案
内面が環境温度の影響等により変形した場合、エアパッ
ド3a、3bと案内面との間に形成されるエアギャップ
の間隔が変化しようとする。しかし、付勢力制御装置を
構成するエアシリンダのピストン10がシリンダ11の
内面を摺動することによって、エアパッド3bを移動さ
せ案内面が変形してもエアギャップを一定に保つことが
できる。
【0012】また、案内面の変形に伴ってピストン10
がエアギャップを一定にするためにシリンダ11内面を
摺動した場合、シリンダ11の空気室12の気体圧力が
変化しようとするが、レギュレータ13によって空気室
12の気体圧力を常に一定になるように制御している。
従って、エアパッド3a、3bに与えているスラスト荷
重は常に一定なので、案内面が変形してもエアギャップ
は常に一定に保たれる。
がエアギャップを一定にするためにシリンダ11内面を
摺動した場合、シリンダ11の空気室12の気体圧力が
変化しようとするが、レギュレータ13によって空気室
12の気体圧力を常に一定になるように制御している。
従って、エアパッド3a、3bに与えているスラスト荷
重は常に一定なので、案内面が変形してもエアギャップ
は常に一定に保たれる。
【0013】レギュレータ13から供給される気体圧力
の設定を変え、直線案内ガイド1とエアパッド3a、3
bの間に形成されるエアギャップの間隔を調整すること
によって、直線案内ガイド1に沿って移動するキャリッ
ジ2の剛性を調整することができる。また、キャリッジ
2の姿勢を調整するには調整ネジ5aを押し引きして行
うことができる。その時、調整ネジ5aを押し引きした
場合も、直線案内ガイド1とエアパッド3a、3bとの
間に形成されるエアギャップ及びエアパッド3a、3b
に与えるスラスト荷重は上述の付勢力制御装置の作用に
よって一定に保てる。
の設定を変え、直線案内ガイド1とエアパッド3a、3
bの間に形成されるエアギャップの間隔を調整すること
によって、直線案内ガイド1に沿って移動するキャリッ
ジ2の剛性を調整することができる。また、キャリッジ
2の姿勢を調整するには調整ネジ5aを押し引きして行
うことができる。その時、調整ネジ5aを押し引きした
場合も、直線案内ガイド1とエアパッド3a、3bとの
間に形成されるエアギャップ及びエアパッド3a、3b
に与えるスラスト荷重は上述の付勢力制御装置の作用に
よって一定に保てる。
【0014】図2は第2実施例である。上記第1実施例
で構成される直線案内装置に設ける付勢力制御装置を空
気室12をもつシリンダ11と、シリンダ11の内面に
固定したダイアフラム15と、ダイアフラム15にピボ
ット軸14を固定し、ピボット軸14に鋼球6bを介し
てエアパッド3bを係合したものである。また、空気室
12には案内面の変形に伴って、ダイアフラム15が変
形しても空気室12の気体圧力を常に一定に制御するレ
ギュレータ13が設けられている。直線案内ガイド1の
案内面が環境温度の影響により変形した場合、エアパッ
ド3a、3bとの間に形成されるエアギャップの間隔が
変形しようとする。しかし、シリンダ11内に固定され
たダイアフラム15が案内面の変形に対応した変化をす
ることによってエアギャップを一定に保つことができ
る。その時、シリンダ11内の空気室12の気体圧力も
変わろうとするが、レギュレータ13によって空気室1
2の気体圧力を常に一定に制御している。また、キャリ
ッジ2の姿勢の調整も第1実施例と同様に行うことがで
き、同様な効果が得られる。
で構成される直線案内装置に設ける付勢力制御装置を空
気室12をもつシリンダ11と、シリンダ11の内面に
固定したダイアフラム15と、ダイアフラム15にピボ
ット軸14を固定し、ピボット軸14に鋼球6bを介し
てエアパッド3bを係合したものである。また、空気室
12には案内面の変形に伴って、ダイアフラム15が変
形しても空気室12の気体圧力を常に一定に制御するレ
ギュレータ13が設けられている。直線案内ガイド1の
案内面が環境温度の影響により変形した場合、エアパッ
ド3a、3bとの間に形成されるエアギャップの間隔が
変形しようとする。しかし、シリンダ11内に固定され
たダイアフラム15が案内面の変形に対応した変化をす
ることによってエアギャップを一定に保つことができ
る。その時、シリンダ11内の空気室12の気体圧力も
変わろうとするが、レギュレータ13によって空気室1
2の気体圧力を常に一定に制御している。また、キャリ
ッジ2の姿勢の調整も第1実施例と同様に行うことがで
き、同様な効果が得られる。
【0015】図3は第1実施例、第2実施例の直線案内
ガイド1を異なるガイド形式にしたものである。定盤5
0の側面50aと、定盤50の側面と平行な面50bを
形成する部材52と、定盤50の上面50cとを案内面
とする直線案内ガイドである。各々の案内面50a、5
0b、50cに対応させて設けたエアパッド3a、3
b、3cを回転かつ傾動自在に保持部材5a、5c、6
a、6b、6c、14、15、11を介してキャリッジ
51に保持させている。エアパッド3a、3b、3cと
案内面50a、50b、50cとの間に形成したエアギ
ャップによって、直線案内ガイドに沿ってキャリッジ5
1が移動する。付勢力制御装置11、13、14、15
はシリンダ11にダイアフラム15を固定した第2実施
例と同様の構成であり、シリンダ11はキャリッジ51
に固定されている。
ガイド1を異なるガイド形式にしたものである。定盤5
0の側面50aと、定盤50の側面と平行な面50bを
形成する部材52と、定盤50の上面50cとを案内面
とする直線案内ガイドである。各々の案内面50a、5
0b、50cに対応させて設けたエアパッド3a、3
b、3cを回転かつ傾動自在に保持部材5a、5c、6
a、6b、6c、14、15、11を介してキャリッジ
51に保持させている。エアパッド3a、3b、3cと
案内面50a、50b、50cとの間に形成したエアギ
ャップによって、直線案内ガイドに沿ってキャリッジ5
1が移動する。付勢力制御装置11、13、14、15
はシリンダ11にダイアフラム15を固定した第2実施
例と同様の構成であり、シリンダ11はキャリッジ51
に固定されている。
【0016】直線案内ガイドの案内面が環境温度の影響
により変形した場合、エアパッド3a、3bとの間に形
成されるエアギャップの間隔が変形しようとする。しか
し、シリンダ11内に固定されたダイアフラム15が案
内面の変形に対応した変化をすることによってエアギャ
ップを一定に保つことができる。その時、シリンダ11
内の空気室12の気体圧力も変わろうとするが、レギュ
レータ13によって空気室12の気体圧力を常に一定に
制御している。
により変形した場合、エアパッド3a、3bとの間に形
成されるエアギャップの間隔が変形しようとする。しか
し、シリンダ11内に固定されたダイアフラム15が案
内面の変形に対応した変化をすることによってエアギャ
ップを一定に保つことができる。その時、シリンダ11
内の空気室12の気体圧力も変わろうとするが、レギュ
レータ13によって空気室12の気体圧力を常に一定に
制御している。
【0017】従って、エアパッド3a、3bに与えてい
るスラスト荷重は常に一定であるので、直線案内ガイド
の案内面が変形してもエアギャップは常に一定に保たれ
る。第3実施例において、第1実施例で用いた付勢力制
御装置を用いてもよい。以上の実施例において、レギュ
レータ13からシリンダ11の空気室12に供給される
気体圧力を変化させることによって、エアパッド3a、
3bに与えるスラスト荷重を変化させ、剛性を高めるこ
ともできる。
るスラスト荷重は常に一定であるので、直線案内ガイド
の案内面が変形してもエアギャップは常に一定に保たれ
る。第3実施例において、第1実施例で用いた付勢力制
御装置を用いてもよい。以上の実施例において、レギュ
レータ13からシリンダ11の空気室12に供給される
気体圧力を変化させることによって、エアパッド3a、
3bに与えるスラスト荷重を変化させ、剛性を高めるこ
ともできる。
【0018】また、上述のそれぞれの実施例では空気圧
を用いたが、油圧等のその他の流体を用いてもよい。本
実施例の直線案内ガイド形状は、ガイド断面が三角形形
状のもので付勢力制御装置を3面のうち一つの面に対応
するエアパッドに設けたものや、また、ガイド断面が台
形上のもので付勢力制御装置を互いに平行でない案内面
の一方に設けたものを使用してもよい。
を用いたが、油圧等のその他の流体を用いてもよい。本
実施例の直線案内ガイド形状は、ガイド断面が三角形形
状のもので付勢力制御装置を3面のうち一つの面に対応
するエアパッドに設けたものや、また、ガイド断面が台
形上のもので付勢力制御装置を互いに平行でない案内面
の一方に設けたものを使用してもよい。
【0019】
【考案の効果】以上の様に本考案によれば、エアパッド
に一定のスラスト荷重が得られ、案内ガイドとエアパッ
ドとの間に形成されるエアギャップを常に一定に保つこ
とができる。また、スラスト荷重を常に一方向に発生で
きるので、エアギャップを効率よく一定に制御できる。
なおかつ、付勢力制御装置による付勢力を変えることに
より、即ちアクチュエータに供給する気体の圧力の設定
値をレギュレータで変更することによって、スラスト荷
重の負荷量も変えることができ、高剛性な案内装置を得
ることができる。
に一定のスラスト荷重が得られ、案内ガイドとエアパッ
ドとの間に形成されるエアギャップを常に一定に保つこ
とができる。また、スラスト荷重を常に一方向に発生で
きるので、エアギャップを効率よく一定に制御できる。
なおかつ、付勢力制御装置による付勢力を変えることに
より、即ちアクチュエータに供給する気体の圧力の設定
値をレギュレータで変更することによって、スラスト荷
重の負荷量も変えることができ、高剛性な案内装置を得
ることができる。
【0020】また、ピストンのストローク量を確保する
ことによりガイドとキャリッジの相対位置の調整範囲を
広く、容易に調整でき、調整時間を減少することができ
る。以上のように、案内ガイドが変形しても常に一定の
スラスト荷重を与えることができるので、案内ガイドと
エアパッドとの間に形成されるエアギャップを常に一定
に保つことができる。
ことによりガイドとキャリッジの相対位置の調整範囲を
広く、容易に調整でき、調整時間を減少することができ
る。以上のように、案内ガイドが変形しても常に一定の
スラスト荷重を与えることができるので、案内ガイドと
エアパッドとの間に形成されるエアギャップを常に一定
に保つことができる。
【0021】例えば、この案内装置を3次元測定機等に
使用した場合、測定機の精度を向上する事ができる。
使用した場合、測定機の精度を向上する事ができる。
【図1】本発明による装置の第1実施例の断面図であ
る。
る。
【図2】本発明による装置の第2実施例の断面図であ
る。
る。
【図3】本発明による装置の第3実施例の要部断面図で
ある。
ある。
【図4】従来の技術による装置の断面図である。
1 直線案内ガイド 2 キャリッジ 7、14 ピボット軸 8 皿バネ 9 調整ネジ 10 ピストン 11 シリンダ 12 空気室 13 レギュレータ 15 ダイアフラム 50 定盤 51 キャリッジ 52 部材 1a、1b、1c 案内面 3a、3b、3c エアパッド 5a、5b、5c 調整ネジ 6a、6b、6c 鋼球 50a、50b、50c 案内面
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭54−105505(JP,A) 特開 昭59−102186(JP,A) 特開 昭62−174611(JP,A) 特開 昭62−180201(JP,A) 実開 昭63−171726(JP,U) 実開 昭61−93622(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01B 21/00 F16C 32/06
Claims (3)
- 【請求項1】 少なくとも所定の一方向において互いに
平行な案内面を有する案内ガイドと、 前記案内ガイドに沿って移動するキャリッジと、 前記案内面の各々に対応させて設けたエアパッドと、 前記エアパッドを形動自在に前記キャリッジと前記案内
面各々との間に保持する保持部材と、を有し、 前記エアパッドと前記案内面との間に形成したエアギャ
ップによって、前記ガイドに沿って前記キャリッジを移
動させる移動案内装置において、 前記保持部材は、供給された気体の圧力によって前記エ
アパッドの一つを前記案内面の方向に付勢するアクチュ
エータを有することを特徴とする移動案内装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載の装置において、前記ア
クチュエータは、 前記エアパッドを傾動自在に係合す
るピストン又はシリンダと、前記キャリッジに固定され
た前記シリンダ又はピストンとからなる直線作動型アク
チュエータであり、 前記アクチュエータの圧力室に常時供給される気体の圧
力を所定の圧力に制御するレギュレータをさらに備えた
ことを特徴とする移動案内装置。 - 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の装置にお
いて、 前記案内ガイドは、前記キャリッジを直線方向に案内す
る直線案内ガイドであることを特徴とする移動案内装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991087156U JP2575664Y2 (ja) | 1991-10-24 | 1991-10-24 | 付勢力一定のエアーパッドを有する移動案内装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991087156U JP2575664Y2 (ja) | 1991-10-24 | 1991-10-24 | 付勢力一定のエアーパッドを有する移動案内装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0573510U JPH0573510U (ja) | 1993-10-08 |
JP2575664Y2 true JP2575664Y2 (ja) | 1998-07-02 |
Family
ID=13907128
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991087156U Expired - Fee Related JP2575664Y2 (ja) | 1991-10-24 | 1991-10-24 | 付勢力一定のエアーパッドを有する移動案内装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2575664Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09317767A (ja) * | 1996-05-28 | 1997-12-09 | Nippon Seiko Kk | 位置決め装置 |
JP2006020478A (ja) * | 2004-07-05 | 2006-01-19 | Neomax Co Ltd | ステージ装置 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0517447Y2 (ja) * | 1987-04-28 | 1993-05-11 |
-
1991
- 1991-10-24 JP JP1991087156U patent/JP2575664Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0573510U (ja) | 1993-10-08 |
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