JPH08152565A - 電子内視鏡 - Google Patents

電子内視鏡

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Publication number
JPH08152565A
JPH08152565A JP6293276A JP29327694A JPH08152565A JP H08152565 A JPH08152565 A JP H08152565A JP 6293276 A JP6293276 A JP 6293276A JP 29327694 A JP29327694 A JP 29327694A JP H08152565 A JPH08152565 A JP H08152565A
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JP
Japan
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circuit board
tip
cable
solid
image pickup
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Withdrawn
Application number
JP6293276A
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English (en)
Inventor
Masahiro Kawachi
昌宏 河内
Takayasu Miyagi
隆康 宮城
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH08152565A publication Critical patent/JPH08152565A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】先端硬質部の長さを短くでき、かつ挿入性や湾
曲操作性の向上を図ると共に、加工性・作業性のよい電
子内視鏡を提供すること。 【構成】挿入部軸方向に垂設された回路基板14に撮像
用ケーブル16を挿通する挿通孔43を設けるだけなの
で多数の透孔を設ける必要がなく、加工性や作業性に優
れている。また、固体撮像素子13と回路基板14の間
において孔43を通されたケーブル16の接続ができ、
ケーブル16の引き出し部を短くでき、さらに接続後に
ケーブル16の引き出し部を折り返したり押し戻すよう
に配置して、回路基板14と固体撮像素子14との間を
狭められるので、先端構成部42の長さを短くできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、挿入部の先端構成部に
固体撮像素子を配置した電子内視鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】電子内視鏡の挿入部先端構成部には観察
窓が設けられ、この観察窓に対向して対物光学系が設け
られている。
【0003】特開昭63−222732号公報には、以
下のような電子内視鏡が開示されている。すなわち、こ
の電子内視鏡は、先端構成部内に挿入部の軸方向に配置
された支持部材とその上部に前記固体撮像素子を固着す
ると共に、固体撮像素子の操作部側に回路基板を配置
し、前記固体撮像素子と前記回路基板をボンディングワ
イヤにより接続した構造をしている。
【0004】特公平3−71688号公報では、先端構
成部内に挿入部の軸方向と略直角に配置した固体撮像素
子と、挿入部の軸方向と平行に配置した回路基板とを有
し、この回路基板に実装する電子部品や外部リードや電
線等を前記回路基板の両面にふり分けた構造の内視鏡を
開示している。
【0005】また、特公平4−38418号公報に記載
の技術では、先端構成部内に、固体撮像素子と前記固体
撮像素子への入出力回路を実装した回路基板を挿入部の
軸方向とを略直角に配置している。この回路基板には透
孔を設け、前記固体撮像素子の入出力端子と、それに対
応する信号線の導体とを前記透孔にともに挿入して接続
している。
【0006】あるいは、特開平4−122235号公報
に記載の内視鏡先端部の構造は、挿入部の軸方向に略直
角に配置した対物光学系と前記対物光学系に挿入部の軸
方向と平行で隣接するように配置された固体撮像素子と
を有している。さらに、この構造では、前記固体撮像素
子が固定され挿入部の操作部側軸方向に延出し、その一
端が挿入部の軸方向と略直角に屈曲したL字型の回路基
板からなり、挿入部の軸方向と略直角に屈曲した回路基
板上には電子部品を実装し、挿入部の軸方向と略直角に
屈曲した回路基板の端部で撮像用の信号線が接合してい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】内視鏡においては、挿
入時の患者の苦痛を柔らげる必要から、先端硬質部長さ
を短縮することが求められている。
【0008】しかしながら、特開昭63−222732
号公報、特公平3−71688号公報のものは、回路基
板を挿入部の軸方向と平行に配置しているため、先端硬
質部が長くなるという欠点を有している。また、先端硬
質部が長いと処置具挿入の際に処置具の挿通がしづらい
ばかりか、内蔵物が圧迫され、信号線等の半田付等の接
続部の導通不良やライトガイドファイバ及び送気送水用
管路、鉗子チャンネル用管路等の破損を起こし易かっ
た。
【0009】一方、特公平4−38418号公報のもの
は、挿入部の軸方向と略直角に配置した固体撮像素子の
入出力端子及び信号線は複数あるのが一般的であり、挿
入部の軸方向と略直角に配置した回路基板にそれぞれを
接続する透孔が複数必要となり、前記回路基板上に電子
部品を搭載する場合、前記透孔を避けて配置しなければ
ならない。従って、回路基板に複数の透孔がそれぞれシ
ョートしない間隔を保ちながら加工するのは作業性が悪
く、かつ前記回路基板の面積が大きくなり、挿入部先端
の太径化という欠点を有していた。
【0010】また、この従来技術では、前記電子部品を
搭載する回路基板の面積を確保するために挿入部の軸方
向に略直角に配置した回路基板を2枚挿入部の軸方向に
一方の電子部品が他方の回路基板と接触しないように配
置しているため、先端硬質部が長くなるという欠点も有
していた。
【0011】特開平4−122235号公報は、L字状
に屈曲した回路基板の挿入部の軸方向と平行に設けられ
た固体撮像素子の厚みにより、挿入部先端が太径化し、
固体撮像素子が挿入部の軸方向と平行に配置されている
ため、先端硬質部が長くなるという欠点を有していた。
【0012】以上のように従来技術では、挿入部先端の
太径化や先端硬質部が長くなるという欠点を有している
ために、体腔内の狭い部位への挿入や、狭い管腔内にお
ける側壁の正面視のための湾曲操作に熟練を要し、初心
者等では目的部位の観察や処置例えば生検ポリープ切除
などに時間がかかった。
【0013】本発明は前記事情にかんがみてなされたも
ので、先端硬質部の長さを短くでき、かつ挿入性や湾曲
操作性の向上を図ると共に、加工性・作業性のよい電子
内視鏡を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の電子内視鏡は、
挿入部の軸方向に対して略直角に前記挿入部内に配置さ
れた固体撮像素子と、この固体撮像素子の基端側後部に
平行に配置され電気的に接続された電子部品を実装する
回路基板と、前記挿入部内に挿通され前記固体撮像素子
及び回路基板に接続された撮像用ケーブルとを有する電
子内視鏡において、前記回路基板に前記撮像用ケーブル
を挿通する挿通手段を設けており、前記挿通手段に挿通
された前記撮像用ケーブルが、前記固体撮像素子と前記
回路基板との間において、前記固体撮像素子と前記回路
基板とに電気的に接続されている。
【0015】
【作用】本発明の構成では、挿入部軸方向に設けられた
回路基板に撮像用ケーブルを挿通する挿通手段を設ける
だけであり、従来例のように入出力端子等個々にあわせ
て多数の透孔を設ける必要がなく、加工性や作業性に優
れている。
【0016】また、本発明の構成では、固体撮像素子と
回路基板との間において挿通手段を通された撮像用ケー
ブルの接続がなされるので、回路基板の後端部に撮像用
ケーブルとの接続部が配置されることはなく、また回路
基板から固体撮像素子側に延出する撮像用ケーブルの引
き出し部を短くでき、さらに接続後に撮像用ケーブルの
引き出し部を折り返したり押し戻すように配置して、回
路基板と固体撮像素子との間を狭められるで、先端硬質
部の長さを短くできる。従って、本発明の構成では、先
端硬質部の長さが短くなることにより、体腔内での湾曲
操作が容易で挿入性もよくなり、体腔内で湾曲をかけ体
壁を観察する時、狭い部位でも正確に観察等ができる。
【0017】
【実施例】図を参照して本発明の実施例について、以下
に説明する。図1ないし図3は本発明の第1実施例に係
り、図1は電子内視鏡の挿入部先端部の縦断面図、図2
は電子内視鏡全体を示す外観図、図3は回路基板の形状
を示す外観図である。
【0018】図2に示すように、電子内視鏡31は、細
長で可撓性を有する挿入部32の後端側に操作部33が
連設されている。前記操作部33の手元側からは側方に
可撓性を有するケーブル34が延設され、このケーブル
34の端部には、コネクタ35が設けられている。前記
電子内視鏡31は、前記コネクタ35を介して、観察用
の照明光源を備えた光源装置(図示しない)及び映像信
号処理回路(図示しない)が内蔵された制御装置36に
接続されるようになっている。さらに、前記制御装置3
6には、表示手段としてカラーCRTモニタ37が映像
信号ケーブル38によって接続されている。
【0019】前記挿入部32の先端側には、硬性の先端
部39と、この先端部39に隣接する操作部側には、操
作部33に設けられた湾曲操作ノブ41を回動すること
により湾曲可能な湾曲部40とが設けられている。
【0020】また、前記操作部33には、前記挿入部3
2内に設けられた鉗子チャンネル(図示しない)に連通
する挿入口42が設けられている。
【0021】図1に示すように前記挿入部32の先端部
39は、金属等の硬性の材料からなるほぼ円柱状の先端
構成部2を備えている。この先端構成部2の先端には先
端カバー1が設けられており、この先端カバー1及び先
端構成部2には後述するように、各種の部材が組み込ま
れている。なお、前記先端カバー1及び先端構成部2は
金属製でもよいが合成樹脂製例えば、プラスチックやア
クリルあるいはセラミック製等でもよい。前記先端カバ
ー1及び先端構成部2には挿入部の軸方向に貫通する観
察用孔3、照明用孔23、図示しない鉗子用チャンネル
孔及び送気送水チャンネル用孔が形成されている。
【0022】前記観察用孔3には、対物レンズ群11を
保持する対物レンズ枠4が嵌合しており、前記対物レン
ズ枠4の後方で支持部材5の先端部が嵌合されている。
前記対物レンズ枠4と前記支持部材5は、前述のように
一体に固定されており、挿入部32の軸方向と略直角方
向から雄ネジ部を設けたビス6により、前記先端構成部
2に固定される。この先端構成部2には、挿入部32の
軸方向と略直角に雌ネジ部を設けたビス穴6aが設けら
れており、このビス穴6aに前記ビス6がネジ止めされ
た後、前記ビス穴6aは例えばシリコン系の充填剤12
により充填されている。
【0023】前記観察用孔3の内壁面と、対物レンズ枠
4の外壁面に形成された溝部8との間の空間部には、弾
性剤による例えばシリコンゴムやフッ素ゴムなどのパッ
キン9が設置されている。対物レンズ枠4は、固体撮像
素子13とカバーガラス10との間に連なって構成され
る対物レンズ群11を嵌合・固着している。
【0024】前記支持部材5は、挿入部の軸方向と略直
角に固体撮像素子13が嵌合され、エポキシ系やシリコ
ン系の接着剤を用いて接着・固定されている。この支持
部材5は、絶縁部材からなり、温度が変化したときに固
体撮像素子13との間で剥離が起こらないように熱膨張
率が低いものが望ましい。例えば、この支持部材5は、
セラミックスやカーボン等の絶縁部材で構成されてい
る。さらに、前記支持部材5は、前記固体撮像素子13
の後方に、ICやコンデンサ等の電子部品15が配設さ
れている回路基板14が前記軸方向に略直角に設けられ
ている。
【0025】前記回路基板14には、図3に示すように
挿通口43が前記回路基板14の略中央に設けられてい
る。電子内視鏡の操作部33側から延出した例えばテフ
ロン製の撮像用ケーブル16は、その先端側が基板14
の挿通口43に挿通されている。この撮像用ケーブル1
6は、シールド線17を束ねて構成されており、前記シ
ールド線17は例えばテフロン製のジャケット(図示し
ない)に被覆され、内側には芯線18を挿通している。
この芯線18は、前記固体撮像素子13と回路基板14
との間にあって、この固体撮像素子13の入出力端子1
9と前記回路基板14のパターン(図示しない)に半田
付け51がなされ、接続されている。前記入出力端子1
9は、前記回路基板14の表裏に配置した電子部品15
と電線20Bで接続されている。
【0026】前記シールド線17は、電線20Aが巻付
けられた上から半田付け51がなされ、まとめられてい
る。なお、前記挿通口43の挿入部の先端側方向で、図
示しない糸で、締着連結された撮像用ケーブル16の撮
像用ケーブル保護部材21が設けられている。この撮像
用ケーブル保護部材21は例えば、シリコンやPTFE
等の弾性材によるチューブを用いる。さらに、前記支持
部材5と前記回路基板14と前記撮像用ケーブル保護部
材21の先端部とを外側から締着固定するための締付け
部材22が、設けられている。また、前記回路基板14
と前記締付け部材22の間には、エポキシ系の接着剤5
2が充填されている。前記締付け部材22は、金属、非
金属に限らず、例えば熱収縮チューブ(材質はFEP
等)等を用いることもできる。
【0027】一方、前記照明用孔23には、先端側から
順に照明レンズ24とライトガイド25の先端部とが嵌
合され、照明レンズ24の光軸と略直角方向からビス
(図示しない)により、固定されるようになっている。
本実施例では説明の簡便のため、一方のみの説明しかし
ないが構成は同じで、径のみが違うライトガイドによる
照明手段をもう一組備えている。
【0028】前記ライトガイド25は、先端部39側を
金属パイプ26により被覆されており、さらに手元側
は、被覆部材27により先端部39の略中央付近に至る
ところまで被覆されている。なお、被覆部材27は、シ
リコン系のチューブを用いるがFEPやPTFE等の弾
性素材のチューブを用いてもよい。
【0029】対物レンズ枠4、固体撮像素子13、支持
部材5、回路基板14、及び締付け部材22は一体とな
って光学系ユニット7を構成し、先端構成部2に螺合さ
れたビス6を締めたりゆるめたりすることにより着脱自
在の構成になっている。
【0030】一方、前記先端部39に連設する湾曲部4
0内には、略環状の湾曲駒28等がカシメにより軸着さ
れたリベット53によって、互いに回動自在に組合わさ
れ、挿入部33の軸方向に複数連結されている。先端の
湾曲駒29は、前記先端構成部2の後端部に嵌合固着さ
れている。そして、これら湾曲駒28,29は湾曲部4
0の後端部と固着された外皮となるフッ素ゴムや天然ゴ
ム、合成ゴム等の湾曲ゴム30により被覆されている。
【0031】また、本実施例の挿通口43は撮像用ケー
ブル保護部材21の径と略同径か又は小さめのものを設
けるが、その形状は図3に限定されるものではなく撮像
用ケーブルを挿通し、撮像用ケーブル保護部材21を係
止する形状であればよい。あるいは本実施例では、撮像
用ケーブル保護部材21を係止・固定しているが、直接
撮像用ケーブル16を係止、固定してもよい。また本実
施例では、支持部材5は、回路基板14の先端側に接す
る位置に延出し配置しているが、支持部材5が回路基板
14を完全に内側に嵌合するように配置してもよい。
【0032】以上のように構成された電子内視鏡31
は、挿入部32の軸方向と略直角に配置した回路基板1
4の挿通口43に撮像用ケーブル保護部材21を挿通す
ることにより、ケーブル16と固体撮像素子13や回路
基板14との接続部分を固体撮像素子13と回路基板1
4との間に配置でき、基板の後端部側にて接続する構成
のもよりも、先端硬質部長を短くできる。そして、回路
基板14から固体撮像素子13側に延出するケーブル1
6の引き出し部を短くでき、入出力端子19側にシール
ド線17を折り返したり押し戻すようにして、回路基板
14と固体撮像素子13との間を狭められる点からも、
先端硬質部の長さを短くできる。
【0033】このように先端硬質部長が短くなることに
より、例えば胃角部や大腸等の狭い部位でも湾曲操作を
容易に行える。また、ケーブル16は挿入口43に保持
さているので、挿入部32の湾曲運動やねじりによる前
記撮像用ケーブル保護部材21が乱れて他の内蔵物を圧
迫というような、悪影響をおさえられる。
【0034】本実施例では、撮像用ケーブル保護部材2
1が、回路基板14に設けた挿通口43に挿通すること
により、光学系ユニット7の挿入部32の軸方向の長さ
を短縮でき、先端硬質部長を短縮できるので、挿入性、
湾曲操作性を向上させ患者の苦痛を軽減できる。
【0035】また、本実施例は、挿通口43により撮像
ケーブル保護部材21を固定できるので、撮像用ケーブ
ル16を傷つけることなく固定することができる。従っ
て、本実施例では、前記撮像用ケーブル保護部材21が
光学系ユニット7の後端部で湾曲部40、挿入部32の
湾曲による曲げ及びねじれ又は引張りによる前記撮像ケ
ーブル保護部材21内の撮像用ケーブル16の断線を防
ぐことができるので、撮像系の耐性を向上させることが
できる。また、処置具の挿通性も向上する。
【0036】さらに、本実施例は、絶縁性の支持部材5
が対物レンズ枠4と共に固体撮像素子13とを嵌合し固
着することにより、固体撮像素子13を固定し絶縁する
ため従来用いていたシールド枠を取り除くことができる
ので、光学系ユニット7の小型化を図れる。このため、
電子内視鏡31の先端部39を細径化し、挿入性、湾曲
操作性を向上させ患者の苦痛を軽減できる。
【0037】加えて、本実施例は、挿入部32の軸方向
とほぼ直角に配置した回路基板14を支持部材5に付き
当てるように固着することにより、締め付け部材22で
締め付けた後の前記光学系ユニット7の形状を正確に形
成することができると共に、従来の回路基板よりも容易
に固定するための位置出しが可能となり、組立作業性を
向上させることができる。
【0038】以上のようにして本実施例は、挿入性湾曲
操作性の向上を図り体腔内の狭い部位でも安全に体腔内
の観察例えば目的部位の正面視や処置例えば生検ポリー
プ切除等を容易にし、挿入部の湾曲及びねじれに対する
撮像系の耐性を上げることにより映像伝送における破損
がしづらく、組立者の作業をし易くできる。
【0039】図4は本発明の第2実施例に係り、図4
(a)は回路基板の構成図、図4(b)は図4(a)と
異なる回路基板の構成図である。
【0040】本第2実施例では、第1実施例において図
3に示す挿通口43を有する回路基板14に代えて挿入
口の形状が異なる回路基板が設けられている。本実施例
の回路基板14には、図4(a)に示す挿通口44、又
は図4(b)の挿通口45が形成されている。その他、
第1実施例と構成及び作用は同様なので、異なる点につ
いてのみ説明する。
【0041】図4(a)に示す回路基板14の挿通口4
4は、図3に示す挿通口43と同等の径の円形部と、こ
の円形部から基板14の一辺に向って円形部の直径より
幅の狭い切り欠き部を設けている。
【0042】一方、図4(b)に示す回路基板14の挿
通口45は、図3に示す挿通口43と同等の径の円形部
と、この円形部から基板14の一辺に向って円形部の直
径と同等の幅の切り欠き部を設けている。この回路基板
14では、撮像用ケーブル16を切り欠きの部の開口側
からスライドさせて装着でき装着が容易である。装着後
は、接着剤52を充填して撮像用ケーブル16等を固定
することができる。
【0043】本実施例の作用効果は、第1実施例と同様
で、説明を省略する。
【0044】図5は本発明の第3実施例に係り、図5
(a)は回路基板の構成図、図5(b)は図5(a)と
異なる回路基板の構成図である。
【0045】本第3実施例では、第1実施例において図
3に示す挿通口43を有する回路基板14に代えて、挿
通口の形状が異なる回路基板が設けられている。本実施
例の回路基板14には、図5(a)に示す挿通口46、
又は図5(b)に示す挿通口48が形成されている。そ
の他、第1実施例と構成及び作用は同様なので、異なる
点についてのみ説明する。
【0046】図5(a)に示す前記回路基板14の挿通
口46には、図3の挿通口43より大きな径の円形部に
あって、周方向に例えば90度毎に突起47が内側に向
って設けてある。対向する突起47の先端間の幅は、図
3の挿通口43の直径とほぼ同等であり、前記突起47
では撮像用ケーブル16を内に持つ撮像用ケーブル保護
部材21を保持し固定するようになっている。
【0047】図5(b)に示す回路基板14の挿通口4
8には、その全周に渡って突起47Aを設けている。
【0048】なお、前記挿通口46,48に設ける突起
は、その形状が図示例に限定されるものではなく、撮像
用ケーブル保護部材21又は撮像用ケーブル16を保持
し、固定することができる形状であればどのような形状
でもよく、例えば波型に形成してもよい。
【0049】本実施例では、撮像用ケーブル保護部材2
1が回路基板14に設けた挿通口44及び挿通口45、
挿通口46又は挿通口48に挿通されることにより光学
系ユニット7の挿入部32の軸方向の長さを短縮するこ
とができ、先端硬質部長を短縮した電子内視鏡を提供で
き、挿入性、湾曲操作性の向上を図り患者の苦痛を軽減
できる。
【0050】また、挿通口46又は48に突起47又は
47Aを設けることにより、撮像用ケーブル保護部材2
1を固定することができ、また回転を防止することがで
き、前記撮像用ケーブル16及び前記撮像用ケーブル保
護部材21の抜け止めとしても機能する。従って、本実
施例では、前記撮像用ケーブル保護部材21がより強固
に固定され、前記光学系ユニット7の後端部で湾曲部4
0,挿入部32の湾曲運動による曲げや引張りによる前
記撮像用ケーブル保護部材21内の撮像用ケーブル16
の断線を防ぐことができると共に、前記撮像ケーブル保
護部材21の位置がずれ難くなり、他の内蔵物(ライト
ガイド25、鉗子用チャンネル、送気、送水チャンネ
ル)への圧迫を減少させることにより、ライトガイド2
5折れや鉗子用チャンネル、送気、送水チャンネルの座
屈を防止することができる。
【0051】なお、前記各実施例において挿通口43、
44、45、46、48では撮像用ケーブル保護部材2
1を嵌着しているが、直接、撮像用ケーブル16を嵌着
するように構成してもよい。
【0052】図6は本発明の第4実施例に係る回路基板
とケーブルの接続の様子を示す側面図である。
【0053】本実施例は、第1実施例の回路基板に代え
て、図6に示すように抜け止め部材49が回路基板14
の先端側表面であって挿通口43に設けられ、撮像用ケ
ーブル保護部材21を締着している。
【0054】前記抜け止め部材49は、FEP等の熱収
縮素材のチューブからなる保護部材21を締着するが、
シリコンやEPT,PTFE等の弾性素材のチューブや
金属、非金属による円筒状の部材を接着固定してもよ
い。また、糸で縛り付けてその上をエポキシ系の接着剤
で成形してもよい。
【0055】なお、撮像用ケーブル保護部材21が嵌着
されているが、直接撮像用ケーブル16を嵌着してもよ
い。その他、第1実施例と同様の構成及び作用について
は、同じ符号を付して説明を省略する。
【0056】前記構成で、体腔内の複雑な構造を成す部
位での湾曲動作やねじれ動作においても、撮像用ケーブ
ル保護部材の位置がずれにくく、他の内蔵物への圧迫が
減少される。
【0057】本実施例は、第1実施例の効果に加えて、
撮像用ケーブル保護部材21が抜け止め部材49に嵌着
されることにより、前記撮像用ケーブル保護部材21が
光学系ユニット7の後端部で動くことによる抜けを防ぐ
ことができる。従って、本実施例では、撮像用ケーブル
16の断線を防ぐことができると共に、前記撮像用ケー
ブル16及び前記撮像用保護部材21の位置がずれにく
くなり、他の内蔵物(ライトガイド25、鉗子用チャン
ネル、送気、送水チャンネル)に与える圧迫を減少させ
ることにより、ライトガイド25の折れや、送気・送水
チャンネル、鉗子用チャンネルの座屈を防止できる。な
おかつ、第2実施例で述べたような挿通口46及び挿通
口47に突起47及び突起47を設ける必要がなく、係
止手段の加工を容易にできる。
【0058】次に、第5実施例について、照明光学系の
側面図である図7を参照して説明する。
【0059】本実施例の電子内視鏡は、照明用レンズ端
面の欠けを防止できる構成になっている。
【0060】第1実施例の構成が図1に示すように照明
レンズ24を1枚で構成しているのに対して、本実施例
では、図7に示すように複数のレンズを使用する構成と
なっいる。図7に示すレンズ枠60は、そのレンズ用孔
65に照明用レンズ群61を固定しており、このためエ
ポキシ系あるいはシリコン系等の接着剤により照明用レ
ンズ群61の全周に塗布して固着している。そして、各
々のレンズ間距離を調節する距離調節部材62を配置し
ている。前記レンズ枠60は、照明用レンズ群61を構
成するロッドレンズ63の後端面付近に段差部64を設
けており、後部側の内径が先端側より拡径になってい
る。
【0061】その他、第1実施例と構成及び作用につい
ては同様であり説明を省略する。
【0062】前記構成で、レンズ枠60が熱膨張するこ
とによりレンズ用孔65に嵌合固着された照明用レンズ
群61に加えられる圧力を段差部64が吸収し、前記照
明用レンズ群61の割れや欠けを防止する。
【0063】本実施例では、照明用光源から伝えられる
光量による熱や、接着剤硬化のために加えられる熱源に
よる熱により前記レンズ枠60が膨張するが、レンズ枠
60のレンズ用孔65に段差部64を設けることによ
り、照明用レンズ群61に加わる応力を吸収することが
でき、ロッドレンズ63端面の欠け防止をすることがで
きる。同時に、前記照明用レンズ群61に塗付された接
着剤が硬化することにより、割れや欠けを防止すること
ができる。これにより、従来と同じ大きさのライトガイ
ド25を用いても、照明用レンズ群61の割れや欠けを
防止するために、光量を減少させて使用する必要がなく
なり、体腔内を良く観察することができる。
【0064】また、本構造をとることにより、電子内視
鏡31の輸送環境や使用環境により発生する熱によっ
て、疲労や応力が加わることによる照明用レンズ群61
の割れや欠けをも防ぐことができる。
【0065】その他の構成及び作用効果は、第1実施例
と同様で、説明を省略する。
【0066】図8は第6実施例に係る挿入部先端の縦断
面図である。
【0067】本第6実施例の電子内視鏡は、第1実施例
の先端構成部2に代えて、図8に示すように後方に向か
って段階的に拡径となるように段差を複数設けた先端構
成部70を有している。この先端構成部70の先端側に
は先端カバー71を嵌合固着し、後端側には湾曲駒72
を嵌合固着している。前記先端カバー71の後端面か
ら、前記先端構成部70及び前記湾曲駒72にかけて密
着するように湾曲ゴム73が被覆されている。この湾曲
ゴム73は、糸74により前記先端構成部70の段差部
上で締着され、その上をエポキシ系の接着剤75で固め
て滑らかな段差となる糸巻接着部76が形成されてい
る。その他、第1実施例と構成及び作用については同じ
なので、説明を省略する。
【0068】前記構成において、先端部から湾曲部にか
けて、滑らかに継がれているため挿入性、湾曲操作性が
よく、体腔の狭い部分でも操作しやすくなる。
【0069】本実施例は、先端構成部70の段差部に糸
巻接着部76を設けてあるので、先端構成部70の段差
部から、湾曲駒72までの外径の変化が滑らかであり、
先端部の見た目上細く感じられ、またいきなり太い部分
が挿入されるより抵抗が少なく、その後の引っかかりも
少ないので患者の苦痛を軽減することができると共に、
狭窄部位にも容易に挿入することができる。
【0070】図9(b),(c)は第7実施例に係り、
図9(a)は比較説明用の断面図、図9(b)は先端カ
バー81の外観断面形状を示し、図9(c)は先端カバ
ー81の図1で示すA方向矢視正面図である。
【0071】本実施例の内視鏡は、第1の実施例の先端
カバー1に代えて、図9(b)及び図9(c)に示す先
端カバー81を設けている。その他、第1実施例と同様
の構成及び作用については、同じ符号を付して説明を省
略する。
【0072】前述した第1の実施例の先端カバー1の先
端には、図9(a)に示すように、R部1Aが設けらて
いる。これに対して、本第7実施例の先端カバーは、円
周上において、異なるR部が複数配置された構成となっ
ている。
【0073】図9(c)に示すように、本実施例の先端
カバー81には、カバーレンズ10、照明レンズ24、
鉗子チャンネル用孔86、送気送水チャンネル用孔87
が配置され、図9(b)に示されるように、先端カバー
81には、大きなR1 部88と小さなR2 部89、そし
て前記R1 部88と前記R2 部89とを滑らかに結ぶ図
9(c)に示すR移行部90を配置している。
【0074】図9(c)において先端カバー81の外径
と、前記それぞれのレンズ及び透孔との距離が大きい場
所はR1 部88を配置し、距離が小さい場所はR2 部8
9を配置し、R1 、R1 部88とR2 部89の間をR移
行部90を配置する。例えば、前記先端カバー81にお
いて、前記カバーレンズ10と前記先端カバー81の外
径の距離は大きいのでR1 部88で加工をし、前記2つ
の照明レンズ24と前記先端カバー81の外径との距離
は小さいので、R2 部89を配置する。そして前記R1
88と前記R2 89を結ぶ部分をR移行部90を配置し
た。
【0075】なお本実施例では、2つのRとその移行部
を配置したがRの大きさは、それぞれのレンズ及び孔と
外径との距離に応じて決定されるものであり、その大き
さ及びR個数は限定されないものである。
【0076】前記構成において、先端カバー81のRを
大きく取ることで、挿入性、湾曲操作性がよくなり体腔
の狭い部位へも容易に挿入される。
【0077】本実施例では、先端カバー81とそれぞれ
のレンズ及び孔との距離に応じてR形状を変化させるこ
とにより、それぞれのレンズ及び孔間同士及び先端部3
9の外径との間で、先端カバー81及びこの先端カバー
81の後端側に嵌合固着する先端構成部(図示しない)
において切れや割れが発生しない肉厚を確保した状態で
先端部39の細径化を図ることができる。つまり、先端
前面に配置されるものとの距離的余裕がない部分は、R
を小さくすることによ距離を縮めても肉厚を確保でき、
大きなRのままであるよりも距離を確保できるので、全
体の細径化が図れる。
【0078】従って、本実施例では、細径化により挿入
する時に、体腔内でひっかかりがなくなりスムーズに挿
入できると共に、患者が先端部39を見た時に視覚的に
細く見えるという効果もあり、苦痛を軽減できる。
【0079】次に、第8実施例について、図10及び図
11を参照して説明する。図10は挿入部先端面を示す
正面図、図11は観察視野の画角の説明図である。
【0080】本実施例は、第1実施例と同様に、図1で
示される位置に配置した先端カバー1には、図10に示
すように観察用カバーレンズ10が配置され、このカバ
ーレンズ10の内側に配置された光学系ユニット7に
は、固体撮像素子13が配置されている。この固体撮像
素子13により得られる本実施例に係る画像は図11に
示すように画角Kであり、対辺方向Lより対角方向Mの
方向を広く観察するように構成されている。そして、前
記画角Kの対辺方向Lに送気、送水用のノズル122を
配置し、その側方には鉗子用チャンネル孔123を中央
にはさむように、かつ前記カバーレンズ10の対角方向
Mに、2つの照明用レンズ124,125を配置してい
る。また、前記ノズル122の開口部126をカバーレ
ンズ10の表面に向けて設けている。
【0081】本実施例では、ノズル122をカバーレン
ズ10の対辺方向Lに配置している。ただし本実施例は
照明用レンズを2つ使用した場合にのみ限定されるもの
ではない。また、画角Kは図11に示される形状に限定
されるものではなく、前記ノズル122が配置される位
置は対辺方向に配置すればよく、前記ノズル122の個
数は1個に限定されるものではなく、複数個配置しても
よい。
【0082】前記構成において、ノズル122からカバ
ーレンズ10に向けて送気、送水されることにより前記
カバーレンズ10上の観察上障害となる物体を排除した
り、体腔内の拡張を行う。
【0083】本実施例では、ノズルを対角方向において
配置した従来の構成よりも、ノズル122をカバーレン
ズ10の対辺方向に配置することにより、前記ノズル1
22が観察画面上に現れない限り前記カバーレンズ10
に近づけることができ、先端部39を細径化することが
できるので、挿入性、操作性を向上させて患者の苦痛を
軽減できる。と共に、本実施例では、前記ノズル122
が前記カバーレンズ10に近づくことにより、送気、送
水力を大きくすることができ、観察性能を向上させるこ
とができる。
【0084】[付記]以上詳述したように本発明の実施
態様によれば、以下のような構成を得ることができる。
すなわち、 (1)挿入部の軸方向に対して略直角に前記挿入部先端
の硬質部内に配置された固体撮像素子と、この固体撮像
素子の基端側後部に平行に配置され電気的に接続された
電子部品を実装する回路基板と、前記挿入部内に挿通さ
れ前記固体撮像素子及び回路基板に接続された撮像用ケ
ーブルとを有する電子内視鏡において、前記回路基板に
前記撮像用ケーブルを挿通する挿通手段を設けており、
前記挿通手段に挿通された前記撮像用のケーブルが、前
記固体撮像素子と前記回路基板との間において、前記固
体撮像素子と回路基板とに電気的に接続されている。
【0085】(2)前記撮像用ケーブルは少なくとも先
端側を保護部材により覆われており、この状態で前記挿
通手段に挿通されている付記1に記載の電子内視鏡。
【0086】(3)前記挿通手段は一つのみ設けられて
いる付記1に記載の電子内視鏡。
【0087】(4)前記挿通手段は孔または切り欠きの
少なくとも一方で構成した付記1または付記3に記載の
電子内視鏡。
【0088】(5)前記挿通手段は、前記回路基板に設
けた孔と前記回路基板の外周の一部と前記孔とがつなが
るようにした切り欠きとで構成された付記2に記載の電
子内視鏡。
【0089】(6)前記孔の内径は、この孔に挿通され
る前記撮像用ケーブル又は前記保護部材で覆われた撮像
用ケーブルの外径と略同径かもしくは若干小径に構成さ
れる付記4に記載の電子内視鏡。
【0090】付記6に記載の構成は、前記孔に挿通され
る撮像用ケーブル等と略同径かそれよりも小さく形成
し、それに撮像用ケーブル等を挿通したことにより、挿
入部において前記撮像ケーブルの動きを規制し断線及び
乱れを防ぐことができる。
【0091】(7)前記挿通手段には、前記撮像用ケー
ブルを係止する係止手段を設けた付記1に記載の電子内
視鏡。
【0092】(8)前記係止手段は突起部よりなる付記
7に記載の電子内視鏡。
【0093】付記7または付記8に記載の構成は、係止
手段例えば突起部により挿通手段に挿通された撮像用ケ
ーブルを係止したことにより、挿入部の湾曲及びねじれ
等の操作により、前記撮像用ケーブルに力が加わって
も、挿通手段より抜けることがなく、抜けないことによ
り固体撮像素子または回路基板の接続部に力が加わら
ず、それによる断線のおそれを防止できることである。
すなわち、挿入部において撮像用ケーブルの動きを規制
して、挿入部の内蔵物の破損を防止でき、例えば撮像系
の断線及び乱れを発生しないようにすることができるの
で、撮像系の耐性向上により映像伝送の破損を防止する
ことができる。
【0094】(9)挿入部の先端に配置された複数のレ
ンズからなる光学系と、この光学系を保持する光学系保
持部材とを有する内視鏡において、前記光学系の複数の
レンズのうち少なくとも一つのレンズの端部と対抗する
前記光学系保持部材の部分に、該レンズと当接しないよ
うに段差を設けている内視鏡。
【0095】付記9に記載の構成では、段差を設けるこ
とにより、レンズに加わる応力を吸収することができ、
レンズ端面の欠け防止をすることができる。
【0096】(10)前記光学系は、照明光を対象に照
射するためのものである付記9に記載の内視鏡。
【0097】付記10に記載の構成では、照明用光源か
ら伝えられる光量による熱や、接着剤硬化のために加え
られる熱源による熱により光学系保持部材が膨張する
が、段差により、照明用レンズに加わる応力を吸収する
ことができる。
【0098】(11)前記段差に端部が対向する前記レ
ンズは、ロッドレンズである付記9に記載の内視鏡。
【0099】(12)先端に硬質部が設けられた挿入部
を有し、この硬質部が先端から後方に向かって段階的に
拡径となるように複数の段差を設け、これらの段差には
外表面が滑らかになるように被覆材で覆った内視鏡。
【0100】付記12に記載の構成では、先端から後方
にかけて段階的に拡径となりさらに表面は滑らかに形成
されているので、挿入性、湾曲操作性がよく、体腔の狭
い部分でも操作しやすくなる。従って、引っかかりが少
ないので患者の苦痛を軽減することができると共に、狭
窄部位にも容易に挿入することができる。
【0101】(13)前記被覆材は接着剤である付記1
2に記載の内視鏡。
【0102】(14)先端に硬質部を有する挿入部を有
し、この硬質部に観察用の光学系及び照明用の光学系を
少なくとも含む先端配置物を配置した内視鏡において、
先端硬質部の軸方向断面における先端角における曲率を
先端硬質部外周方向に沿って異ならせて複数設けてお
り、前記先端配置物と外周端との距離が短い部分では曲
率を小さし、前記距離が長い部分では曲率を大きくした
内視鏡。
【0103】(15)前記曲率を小さくした部分と、前
記曲率を大きくした部分との間には両曲率の変化が穏や
かに変化するように構成された曲率移行部を設けた付記
14に記載の内視鏡。
【0104】付記14,15に記載の構成では、先端硬
質部の先端外周端と先端配置物との距離に応じてR形状
を変化させることにより、つまり、先端配置物との距離
的余裕がない部分は、Rを小さくすることにより肉厚を
確保し、大きなRのままであるよりも距離を縮めても間
隔を確保できるので、全体の細径化が図れる。
【0105】(16)流体を噴出するノズルと、観察用
の光学系及び照明用の光学系とを先端に配置した挿入部
を有する内視鏡において、前記観察用の光学系は画角が
広い対角方向と画角が狭い対辺方向とを有する視野範囲
を有しており、前記ノズルを視野の前記対辺方向に配置
した内視鏡。
【0106】付記16に記載の構成では、ノズルを対角
方向において配置した従来の構成よりも、ノズルを観察
光学系の対辺方向に配置することにより、ノズルが観察
画面上に現れない限り観察光学系に近づけることがで
き、先端部を細径化することができるので、挿入性、操
作性を向上させ患者の苦痛を軽減できる。と共に、同付
記の構成では、ノズルを観察光学系に近づけて配置でき
るので、送気、送水力を大きくすることができ、観察性
を向上させることができる。
【0107】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、加
工性や作業性をよくすることができると共に、先端硬質
部の長さを短くできるので、挿入性、湾曲操作性の向上
を図ることができ、体腔内の観察例えば目的部位の正面
視や処置例えば生検ポリープ切除等を容易にし、狭い部
位での観察処置を正確に行うことができるという効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1ないし図3は第1実施例に係り、図1は電
子内視鏡の挿入部先端部の縦断面図。
【図2】図2は電子内視鏡全体を示す外観図。
【図3】図3は回路基板の形状を示す外観図。
【図4】図4は第2実施例に係り、図4(a)は回路基
板の構成図、図4(b)は図4(a)と異なる回路基板
の構成図。
【図5】図5は第3実施例に係り、図5(a)は回路基
板の構成図、図5(b)は図5(a)と異なる回路基板
の構成図。
【図6】図6は第4実施例に係る回路基板とケーブルの
接続の様子を示す側面図。
【図7】図7は第5実施例に係る照明光学系及びレンズ
枠の断面図。
【図8】図8は第6実施例に係る挿入部先端の縦断面
図。
【図9】図9(a)は第1実施例に係る比較説明用の先
端カバーの先端断面図、図9(b)は第7実施例に係る
先端カバーの先端断面図、図9(c)は先端カバーの図
1で示すA方向矢視正面図。
【図10】図10及び図11は第8実施例に係り、図1
0は挿入部先端面を示す正面図。
【図11】図11は観察視野の画角の説明図。
【符号の説明】
31…電子内視鏡 13…固体撮像素子 14…回路基板 15…電子部品 16…撮像用ケーブル 17…シールド線 21…撮像用ケーブル保護部材 43…挿通口
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年12月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】また、本発明の構成では、固体撮像素子と
回路基板との間において挿通手段を通された撮像用ケー
ブルの接続がなされるので、回路基板の後端部に撮像用
ケーブルとの接続部が配置されることはなく、また回路
基板から固体撮像素子側に延出する撮像用ケーブルの引
き出し部を短くでき、さらに接続後に撮像用ケーブルの
引き出し部を折り返したり押し戻すように配置して、回
路基板と固体撮像素子との間を狭められるので、先端硬
質部の長さを短くできる。従って、本発明の構成では、
先端硬質部の長さが短くなることにより、体腔内での湾
曲操作が容易で挿入性もよくなり、体腔内で湾曲をかけ
体壁を観察する時、狭い部位でも正確に観察等ができ
る。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正内容】
【0032】以上のように構成された電子内視鏡31
は、挿入部32の軸方向と略直角に配置した回路基板1
4の挿通口43に撮像用ケーブル保護部材21を挿通す
ることにより、撮像用ケーブル16と固体撮像素子13
や回路基板14との接続部分を固体撮像素子13と回路
基板14との間に配置でき、基板の後端部側にて接続す
構成のものよりも、先端硬質部長を短くできる。そし
て、回路基板14から固体撮像素子13側に延出する
像用ケーブル16の引き出し部を短くでき、入出力端子
19側にシールド線17を折り返したり押し戻すように
して、回路基板14と固体撮像素子13との間を狭めら
れる点からも、先端硬質部の長さを短くできる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正内容】
【0033】このように先端硬質部長が短くなることに
より、例えば胃角部や大腸等の狭い部位でも湾曲操作を
容易に行える。また、撮像用ケーブル16は挿入口43
に保持さているので、挿入部32の湾曲運動やねじりに
よる前記撮像用ケーブル保護部材21が乱れて他の内蔵
物を圧迫というような、悪影響をおさえられる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 挿入部の軸方向に対して略直角に前記挿
    入部先端の硬質部内に配置された固体撮像素子と、この
    固体撮像素子の基端側後部に平行に配置され電気的に接
    続された電子部品を実装する回路基板と、前記挿入部内
    に挿通され前記固体撮像素子及び回路基板に接続された
    撮像用ケーブルとを有する電子内視鏡において、 前記回路基板に前記撮像用ケーブルを挿通する挿通手段
    を設けており、前記挿通手段に挿通された前記撮像用の
    ケーブルが、前記固体撮像素子と前記回路基板との間に
    おいて、前記固体撮像素子と回路基板とに電気的に接続
    されていることを特徴とする電子内視鏡。
JP6293276A 1994-11-28 1994-11-28 電子内視鏡 Withdrawn JPH08152565A (ja)

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