JPH08151460A - シート状成形材料 - Google Patents

シート状成形材料

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Publication number
JPH08151460A
JPH08151460A JP6294174A JP29417494A JPH08151460A JP H08151460 A JPH08151460 A JP H08151460A JP 6294174 A JP6294174 A JP 6294174A JP 29417494 A JP29417494 A JP 29417494A JP H08151460 A JPH08151460 A JP H08151460A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
molding material
sheet
shaped molding
resol
phenol resin
Prior art date
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Pending
Application number
JP6294174A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuyuki Otsuka
信行 大塚
Hiroshi Sugiyama
弘志 杉山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP6294174A priority Critical patent/JPH08151460A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ホルマリン臭気がなく、ベたつきがなく、か
つ成形時間の短縮をはかったシート状のフェノール成形
材料を提供する。 【構成】 レゾール型フェノール樹脂1とこのレゾール
型フェノール樹脂1が含浸した、無機質繊維から成るマ
ット2からなる。そして、上記レゾール型フェノール樹
脂1は3〜60%反応した生成物であり、かつ全重量に
対して3〜30wt%である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シート状成形材料に関
する。
【0002】
【従来の技術】Aステージのレゾール型フェノール樹脂
組成物を岩綿、またはガラス等の無機質繊維から成るマ
ットに含浸したシート状成形材料を用いて、たとえば自
動車用の吸音材、エアーコンディショナーやモータ等の
電気機器の各種部品、又は住設建材関連の部材を成形す
ると、このシート状成形材料は、未反応のホルマリンを
含んでいるためにホルマリン臭気が強く、べたつく性質
を有するので取扱いにくく、さらにはレゾール型フェノ
ール樹脂のCステージにある硬化物を生成するまでの成
形に長時間を要する点で問題であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】したがって、この発明
は、レゾール型フェノール樹脂とこのレゾール型フェノ
ール樹脂を含浸した、無機質繊維からなるマットから成
るシート状成形材料であって、ホルマリン臭気が少な
く、べたつきがなく、かつ成形時間の短縮を図ったシー
ト状成形材料を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
シート状成形材料は、レゾール型フェノール樹脂1とこ
のレゾール型フェノール樹脂1を含浸した、無機質繊維
からなるマット2から成り、上記レゾール型フェノール
樹脂1は3〜60wt%反応したBステージの生成物で
あり、かつ全重量に対して3〜30wt%であることを
特徴とし、請求項2に係るシート状成形材料は、上記無
機質繊維が岩綿またはガラス繊維であることを特徴とす
る。
【0005】
【作用】本発明の請求項1乃至請求項2のシート状成形
材料は、レゾール型フェノール樹脂1とこのレゾール型
フェノール樹脂を含浸した、無機質繊維からなるマット
2から成り、上記レゾール型フェノール樹脂1は3〜6
0wt%反応したBステージの生成物であり、かつ全重
量に対して3〜30wt%であって、レゾール型フェノ
ール樹脂が3〜60wt%反応したもので、かつ全重量
に対して3〜30wt%含有されたものであるから、ホ
ルマリン臭気が少なく、べたつきがなく、かつ成形時間
が短い。
【0006】以下、本発明を具体的に説明する。
【0007】
【実施例】図1は本発明の一実施例に係るシート状成形
材料の断面図である。図において、請求項1、2の発明
の実施例に係るシート状成形材料は、レゾール型フェノ
ール樹脂1とこのレゾール型フェノール樹脂1が含浸し
た、無機質繊維から成るマット2から成り、上記レゾー
ル型フェノール樹脂1は3〜60wt%反応したBステ
ージの生成物である。すなわち、レゾール型フェノール
樹脂1は反応率が3wt%に達していない生成物である
と、シート状成形材料からホルマリン臭気とべとつきが
残るだけでなく、硬化するまでの成形時間が長くなり、
60wt%を越えると成形中にレゾール型フェノール樹
脂の流動性が低下し、この流動性の低下と結合力の低下
に伴って成形品の強度が低下し、成形品を得ることがで
きないからである。
【0008】上記無機質繊維としては、たとえば、フェ
ノール樹脂の完全硬化した硬化物の強度を増すのに有効
であり、具体的には曲げ強度、衝撃強度を上げる効果を
有する。この無機質繊維は、たとえば、鉱物繊維に属す
る岩綿、その他ガラスウール等の繊維が用いられ、たと
えばランダムに繊維が交差した一定の厚みを有するマッ
ト2を構成する。無機質繊維は繊維長は、特に制限する
趣旨ではないが、例えば10〜50mmが適当である。
繊維長が10mm未満であると、剛性が低下し、繊維長
が50mmを越えると、上記フェノール樹脂の初期縮合
物1とマット2を構成する無機質繊維が分離し易くな
り、フェノール樹脂硬化物の強度の割りには成形品とし
ての強度が低下する傾向を示す。
【0009】シート状成形材料を構成する上記レゾール
型フェノール樹脂1は、成形性と成形品の強度を確保す
る点で全重量に対して3〜30wt%に制限される。す
なわち、レゾール型フェノール樹脂1が3wt%に満た
ないと、無機質繊維間の結合力が弱く、成形品を構成し
えず、30wt%を越えると、べとつきが残りやすいか
らである。
【0010】本発明のシート状成形材料の成形は、金型
に挟んで加熱加圧することにより実施される。加熱加圧
すると、フェノール樹脂のBステージの生成物が流動性
を帯び、金型内で反応し硬化する。この反応は、たとえ
ば200℃前後の温度であれば、2分間程度で硬化が完
結する。当然のことながら、加熱温度が高い程硬化の速
度は増大する傾向を示す。また同時に加えられる圧力
は、成形品の密度、強度と密接な関係があるので、適切
な圧力を選定する必要がある。
【0011】以下、具体的な実施例と比較例を挙げる。 (実施例1〜3、及び比較例1〜2)数平均分子量28
0、固形分50wt%のフェノールとホルマリンを含む
水溶性のレゾール型のフェノール樹脂組成物を岩綿から
成るマットに含浸させて後に150℃で加熱して(表
1)に示す如く、レゾール型フェノール樹脂を含浸した
マツト2を備えたシート状成形材料を得た。このシート
状成形材料のフェノール樹脂1の反応率は、このシート
状成形材料の一部を切取り、ビーカ中のアセトン300
gに3時間浸漬し、さらに別のビーカ中のアセトン30
0gに移し替えて3時間浸漬し、2時間風乾後100
℃、1時間乾燥し、岩綿マットの重量変化から求めた。
【0012】また、フェノール樹脂のシート状成形材料
全重量に対する重量%は、数平均分子量280、固形分
50wt%のフェノールとホルマリンを含む水溶性のレ
ゾール型のフェノール樹脂組成物を岩綿マットに含浸さ
せて後に150℃で60分加熱し、次にこのシート状成
形材料の一部を切取り試験片とし、これをルツボに入
れ、電気炉で600℃で3時間焼成し、この試験片の焼
成の前後の重量変化から求めた。
【0013】また各実施例と比較例のシート状成形材料
を200℃、50kg/cm2 で2分間加熱加圧して厚
み2mmのボードを成形し、この時に発生するホルマリ
ン臭気を確認した。このボードの曲げ強度は、ストログ
ラフ試験機を用い、クロスヘッド速度50mm/秒、ス
パン距離100mmで荷重を加え、屈曲破壊した荷重を
求め、曲げ荷重とした。
【0014】
【表1】
【0015】実施例と比較例を対比すると、レゾール型
フェノール樹脂1とこのレゾール型フェノール樹脂1が
含浸した無機質繊維から成るマット2とを備えたシート
状成形材料であって、上記レゾール型フェノール樹脂1
は3〜60wt%反応したBステージの生成物であり、
かつ前重量に対して3〜30wt%の条件を満足する
と、ホルマリン臭気、ベタツキが改善され、成形時間の
短縮をはかることができた。
【0016】
【発明の効果】本発明の請求項1乃至請求項2のシート
状成形材料は、レゾール型フェノール樹脂1とこのレゾ
ール型フェノール樹脂1を含浸した、無機質繊維から成
るマット2を備えたシート状成形材料であって、上記レ
ゾール型フェノール樹脂1はレゾール型フェノール樹脂
組成物が3〜60wt%反応した生成物であり、かつ上
記レゾール型フェノール樹脂が全重量に対して3〜30
wt%の条件を満足すると、ホルマリン臭気、ベタツキ
が改善され、成形時間の短縮をはかることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るシート状成形材料の断
面図である。
【符号の説明】
1 レゾール型フェノール樹脂 2 マット
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29C 70/06 70/10 // B29K 61:04 105:08 307:04 309:08 309:12

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レゾール型フェノール樹脂(1)とこの
    レゾール型フェノール樹脂(1)を含浸した、無機質繊
    維からなるマット(2)から成り、上記レゾール型フェ
    ノール樹脂(1)は3〜60wt%反応したBステージ
    の生成物であり、かつ全重量に対して3〜30wt%で
    あることを特徴とするシート状成形材料。
  2. 【請求項2】 上記無機質繊維が岩綿またはガラス繊維
    である請求項1のシート状成形材料。
JP6294174A 1994-11-29 1994-11-29 シート状成形材料 Pending JPH08151460A (ja)

Priority Applications (1)

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JP6294174A JPH08151460A (ja) 1994-11-29 1994-11-29 シート状成形材料

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JP6294174A JPH08151460A (ja) 1994-11-29 1994-11-29 シート状成形材料

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JPH08151460A true JPH08151460A (ja) 1996-06-11

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ID=17804274

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JP6294174A Pending JPH08151460A (ja) 1994-11-29 1994-11-29 シート状成形材料

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JP (1) JPH08151460A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021241245A1 (ja) * 2020-05-29 2021-12-02 住友ベークライト株式会社 フェノール樹脂組成物シート、剥離フィルム付フェノール樹脂組成物シート、bステージ化フェノール樹脂複合シートの製造方法、硬化フェノール樹脂複合シートの製造方法、および炭素化フェノール樹脂複合シートの製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021241245A1 (ja) * 2020-05-29 2021-12-02 住友ベークライト株式会社 フェノール樹脂組成物シート、剥離フィルム付フェノール樹脂組成物シート、bステージ化フェノール樹脂複合シートの製造方法、硬化フェノール樹脂複合シートの製造方法、および炭素化フェノール樹脂複合シートの製造方法

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