JP3138751B2 - 摩擦要素の為の組成物 - Google Patents

摩擦要素の為の組成物

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、摩擦要素の製造に適した改良樹脂組成物に
関し,更にこの組成物から製造した摩擦要素に関するも
のである。
(従来の技術) 自動車ブレーキライニングとディスクパッド,鉄道ブ
レーキブロック及びクラッチフェーシングの様な摩擦要
素は,摩擦材料を樹脂と結合することにより製造される
ことが出来る。アスベストが,織布としてか,又は繊維
形態でのいずれかで,摩擦材料として普通使用されてい
る。この様な摩擦要素が,苛酷なブレーキ条件又はクラ
ッチ操作条件にさらされる時に,生成した高温は,摩擦
要素を分解して,摩擦性質に摩損及び/又は損失を結果
し勝ちである。
(発明が解決しようとする課題) これにも拘わらず,アスベスト以外の材料から今まで
製造された摩擦要素は,アスベスト要素の性能に匹敵さ
せるのに失敗している。
本発明の目的は,性能のどんな重大な損失も無く,ど
のアスベストも使用する必要無しに,摩擦要素の組成物
の処方を可能にすることである。
(課題を解決するための手段) 従って,本発明は,摩擦材料と結合剤とから成り,複
合材料で使用されるのに適する摩擦要素の為の組成物に
おいて,前記結合剤が, (a) ポリビニルアルキルエーテル(PVAE)と, (b) 配合に先立って、又は配合時に製造される硬化
性フェノール樹脂及び任意的に (c) ゴム これらの配合物から成ることを特徴とする組成物に関す
るものである。
本発明の組成物に使用される摩擦材料は,アスベス
ト,ガラス繊維,グラスウールの様な鉱質綿,岩綿及び
スラグウール,鉄繊維,ポリアラミド,特にケブラー
(Kevlar)(登録商標)の様な有機重合体繊維,セラミ
ックファイバなどの様な公知の材料を包含して良い。本
発明の特徴は,今まで摩擦要素の必須成分であるアスベ
スト繊維を.所望の性能を達成する為に使用する必要を
無くすことである。
前記繊維成分に加えて,組成物は,摩擦ダスト,バラ
イト,白土,スレート粉末,シリカ,浮石,金属酸化物
粉末,及び粉末又はターニングの何れかの形態の銅,亜
鉛,黄銅,及びスチールの様な金属粒子の様な他の性能
変性剤を含んで良い。
本発明に使用される結合剤は,ポリビニルアルキルエ
ーテル(以下PVAE)と配合に先立って、又は配合時に製
造される硬化性フェノール樹脂及び任意的にゴムとの配
合物から成る。
配合物に使用されるPVAEは,例えば硬化性フェノール
樹脂と配合される時に,特に配合物が摩擦要素を製造す
る為に使用される時に,均一単一相配合物を形成すべき
である。
適切なPVAEの例は,ポリビニルメチルエーテル(以下
PVME)及びポリビニルエチルエーテル(以下PVEE)を包
含する。
例えば,PVMEは,工業的に入手出来る重合体である。P
VAEは,適切には,少なくとも2000,好適には7000〜3500
0の数平均分子量,及び35000〜100,000の範囲の重量平
均分子量を有する。
配合物の他の成分の一つは,硬化性フェノール樹脂で
ある。
ノボラック樹脂は,単に加熱することにより熱硬化性
架橋生成物へ硬化出来ないフェノール樹脂のタイプのも
のである。工業的に入手出来るノボラック樹脂は,全体
的に又は主に,フェノール自体から成るフェノール性供
給原料から製造される。ノボラック樹脂は,加熱により
直接的に硬化出来ないけれども,これらに架橋剤を混合
するならば,これらは熱硬化性生成物へ硬化され得る。
本発明者等は,硬化性ノボラック樹脂の作用は,PVAE
樹脂と配合される時には,非硬化性樹脂の作用と異なる
ことを突き止めるに至った。特に,非硬化性樹脂と相溶
性の重合体は,硬化性ノボラックと必ずしも相溶性でな
い。
前記説明した様に,ノボラック樹脂は,直接的に加熱
しても硬化しない。「硬化性」ノボラック樹脂とは,架
橋剤がこれに添加される時に硬化性であるフェノール樹
脂を意味する。この様なフェノール樹脂は,工業的に入
手出来,かつこれらの製造方法は,フェノール樹脂の製
造に携わる当業者には周知であろう。従って,樹脂の製
造に使用されるフェノール性供給原料は,実質的にフェ
ノールのみから成る。ノボラックは,好適には,フェノ
ール−ホルムアルデヒド樹脂である。フェノール−ホル
ムアルデヒド樹脂の製造は,A.クノップ,L.A.ピラト,ス
プリンゲル ヘラーグ(Knop,Pilato,Springer Verla
g),「フェノール樹脂化学,用途及び性能,将来展
望」(Phenolic Resins−Chemistry,Applications and
Performance,Future Directions),1985年,第95頁,及
び「ポリマー化学における製造方法」(Preparative me
thods of Polymer Chemistry),第2版,インターサイ
エンス社出版,1968年に記載されている。
フェノール−ホルムアルデヒドノボラックの製造にお
いて,使用される代表的反応物比率は,フェノールのモ
ル当たりのホルムアルデヒドのモル0.75〜0.9である。
ノボラックの数平均分子量は,例えば,500〜1500の範囲
にあるであろう。
硬化性フェノール樹脂は,適切には,配合物の主成分
であり,かつ好適には,配合物の少なくとも60重量%,
より好適には配合物の少なくとも80重量%から成る。
配合物は,固体硬化性フェノール樹脂とPVAEの粒子を
混合し,次いで撹拌しながら混合物を熔融することによ
り製造され得る。別案として,配合物の成分を,別々に
熔融状態で齎し,次いで共に混合しても良い。熔融混合
物を冷却し,次いでこれを粉砕し,次いで再溶融して,
より均一な混合物を得るのが都合が良いであろう。別案
として,フェノール,ホルムアルデヒド及びPVAEの混合
物を,一つの坩堝中で重合化させる。
本発明で使用される配合物は,全体的に又は部分的に
架橋可能な生成物を付与する為の架橋剤の存在下に,微
粉砕樹脂,PVAE,及び架橋剤を共に混合し,次いで加熱す
ることにより製造される。然し乍ら,熔融状態で樹脂と
PVAEの長時間の混合が,均一混合を得る為に必要である
ので,早期硬化を避ける為に,架橋剤の存在無しに配合
物の製造を実施するのが好適である。
ノボラック樹脂用の最も普通に使用される架橋剤,即
ち,ヘキサメチレンテトラミンは,架橋した材料が必要
な場合に使用されて良い。本発明で使用される配合物
は,部分的に硬化されており,即ち,ノボラック樹脂単
位間の充分な結合が完成されて,充分な熱硬化性になら
ずに,その分子量を顕著に増大する。別案として,配合
物は,充分に硬化されて,不熔融性熱硬化性樹脂にして
も良い。硬化の程度は,硬化工程において,使用される
架橋剤の量と,使用される温度により制御され得る。ど
の方法が使用されても,摩擦材料として使用される繊維
及び/又は充填剤は,組成物が充分に硬化される前に,
樹脂配合物と充分に混合される。
前記に関する配合物は,フェノール樹脂に加えて,ゴ
ムを含んで良い。この様なゴムは,天然ゴム又は合成ゴ
ムであって良い。合成ゴムが使用される場合,これら
は,例えば,アクリルニトリル−ブタジエンゴム,ブタ
ジエン−スチレンゴム又はポリブタジエンゴムであって
良い。
ゴム成分は,組成物中の硬化性フェノール樹脂に部分
的に代えられる。
配合物の結合剤含有量は,適切には5〜40%w/wの範
囲である。
摩擦材料は,最終用途に応じて,次の方法の一つにお
いて,結合剤と結合されて摩擦要素を形成する: a) ドラムブレーキライニング,デスクパッド,及び
クラッチ・フェーシングの為の圧縮成形法; b) ドラムブレーキライニングの為の乾式混合後成形
法; c) ドラムブレーキライニングの為の湿式混合法;又
は d) ドラムブレーキライニング及びクラッチ・フェー
シングの為の織繊維の含浸。
より特定的に,前記(a)に関する圧縮成形法技術
は,下記に詳細に記載される。
この方法は,繊維,充填剤を乾式混合して成形するこ
とから成り,この時間の間に樹脂は硬化する。
混合の後,次の工程は,加熱と加圧下に,乾式混合物
を合わせることである。最終成形に対する混合物の圧縮
比は,約20:1〜5:1の範囲に,好適には15:1〜7:1,例え
ば10:1の範囲にあるので,乾式混合物を熱圧する為に深
絞り成形する必要があろう。この困難を克服する為に,
習慣的に,単純成形で乾式混合物の軽量重量を冷圧する
ことによりプレフォームを製造し,これらプレフォーム
の付形は,例えば200〜2000lb/ih2(14〜140kg/cm2)の
圧力で,最終成形に近い。
次いで冷圧プレフォームは,熱成形へ移して,圧力を
掛けられて良い。代表的な成形条件は,150〜160℃(302
〜320゜F)の成形温度,及び例えば1ton/in2(157kg/cm
2)の成形圧力で,mm厚み当たり1/2〜1分である。
圧縮サイクルの間,成形物のガス抜きをする必要があ
る。これには,短時間圧力を止めて揮発物を逃す必要が
ある。成功的な成形品の製造は,ガス抜きサイクルの正
確な選択に,しばしば左右される。不充分なガス抜き
は,抜け出す揮発物の為に膨れを結果し,一方ガス抜き
が,成形サイクルにおいて余りに遅すぎると,成形品の
離層が引き起こされる。圧縮の後,成形品は,最適性能
特性を得る為に,一般的に,数時間,約150〜200℃(30
2〜392゜F)でオーブン中にて加熱される。
(実施例) 本発明を次の実施例に関して更に説明する。
実施例1 配合物を製造するのに使用したノボラック樹脂は,ビ
ー.ピー.ケミカルズ(BP Chemicals)社により供給さ
れ,工業的に入手可能なものであった。これは,フェノ
ール供給原料をホルムアルデヒドとPVMEとを,次の様に
して縮合させることにより製造された: 次の原料を,還流コンデンサ,温度計及び撹拌器を付
けたフラスコに充填した。
フェノール(700gms),ホルマリン36.6%(551gms)
及びシュウ酸(4.9gms)[(14gms)の水に溶解したも
の]を,水(140gms)の50%溶液として供給されるポリ
ビニルメチルエーテル(分子量:重量平均分子量Mw42,5
00,及び数平均分子量Mn8,500)と混合した。
混合物を,加熱還流し,185分還流し続けた。混合物
を,130℃の温度まで真空(26in Hg)下に蒸留して樹脂
を脱水した。樹脂を流し出して,冷却して固体にして固
めた。
次いでこれは,ヘキサミンを10%添加して粉砕され
て,摩擦要素を製造する為の下記実施例に使用された樹
脂を得た。
この樹脂配合物は,53mmの125℃で流動するペレットで
あった。
次の実施例において,前記の様にして製造したPVME変
性フェノール樹脂を,摩擦要素の製造に使用した。摩擦
要素を製造する為に使用した原料と方法は,下記にして
一覧表で示す: 配合処方 ガラス繊維−3mm FGCS1617 18p.b.w. ポリアラミドパルプ−ケブラー979 2 〃 黄銅削り屑−20〜80メッシュ 10 〃 重酸化マグネシウム(MgO) 12 〃 アルミナ(Al2O3)−微粉末級MA65 3 〃 バライト(BaSO4) 18 〃 消石灰{Ca(OH)}−リムブックス 12 〃 セロボンドフリックションダストJ4103D 10 〃 前記実施例1に示した通りの樹脂 15100 * 登録商標 混合 ロディジ(Lodige)型混合装置 a) ポリアラミドパルプ及びバライト −10分 b) ガラス繊維以外の残り原料 添加し混合 −5分 c)ガラス繊維を添加し混合 −2分 予備成形 周囲温度20〜25℃ 圧力 30MNm-2 圧縮−硬化 圧力 30MNm-2 温度 160℃ 時間 10分 1.5分で15秒間ガす抜き 後硬化 温度 150℃−16時間(熱オーブン中) 摩擦と摩耗特性の評価 フェードと摩擦性能を,前記製造したフルサイズのデ
ィスクパッドを使用して評価した。摩耗性質を,フルサ
イズのディスクパッドから切断した試料片を使用して測
定した。
使用した試験スケジュールは,次の通りである: 摩擦とフェード性能 試験スケジュールTD 15 この試験は,ギルリング(Girling)M16キャリパーを
装着した慣性動力計を使用し,かつ一定トルクで操作し
て実施した。
機械の慣性 35kgm2 機械の速度 478rpm=48kph 955rpm=96kph 減速度 0.2g=トルク26kg m 0.3g=トルク39kg m 0.4g=トルク52kg m 0.5g=トルク65kg m 0.6g=トルク78kg m 試験方法 1.ベッディング方法 0.25gの減速度を使用して48kphから少なくとも30スト
ップで実施。ブレーキの各適用前の温度は,100℃以下で
あるべきである。冷却ファンを,このサイクルの間適用
すべきである。
2.デイスク厚みの重量測定する。
3.48kphから予備−フェード試験。
次の各々の減速度,0.2,0.3,0.4,0.5,及び0.6%gで休
む為に48kphから1回適用。冷却ファンを働かせ,かつ
各々の適用前の温度は,100℃以下であるべきである。
4.96kphから予備−フェード試験。
5.96kphからフェードサイクル。
この試験は,0.5gの減速度を使用して25回の逐次休止
から成る。各々の休止の開始温度は,次の通りであるべ
きである。
休止No. 温度℃ 休止No. 温度℃ 1 95 13 350 2 150 14 355 3 190 15 360 4 225 16 360 5 250 17 360 6 275 18 360 7 295 19 360 8 315 20 365 9 325 21 365 10 335 22 365 11 345 23 365 12 345 24 365 25 365 冷却ファンは,このフェードサイクルの間止められね
ばならない。
6.後フェード試験。
この試験は,工程3と4の繰り返しである。
7.ディスクパッド厚みの再重量測定及び試験に対する損
失の計算。
8.結果と記録損失をプロット。
スケールリグ摩耗試験スケジュール スケールファクター ギルリング型14に対して9.4:1 試料サイズ 0.74ins×0.61ins 慣性 0.15lbs.ft.sec2 (0.25kgm2) 2760r.p.m.=96k.p.h. 5.32NM=25%g. 10.6NM=50%g. 1. 150℃でのWR2−摩耗評価 300休止を,5.32NMのトルク設定を使用して開始温度15
0℃と2760r.p.m.から実施。
試料を,試験前と後に重量測定した。
(結果を,100回のブレーキ適用当たりの損失として引用
する) 2. 200℃でのWR3−摩耗評価 200休止を,5.32NMのトルク設定を使用して開始温度20
0℃と2760r.p.m.から実施。
試料を,試験前と後に重量測定した。
結果を,100回のブレーキ適用当たりの損失として引用
する。
3. 300℃でのWR4−摩耗評価 150休止を,5.32NMのトルク設定を使用して開始温度30
0℃と2760r.p.m.から実施。
試料を,試験前と後に重量測定した。
結果を,100回のブレーキ適用当たりの損失として引用
する。
4. 400℃でのWR5−摩耗評価 50回のブレーキ適用の全体を,次の温度とトルク設定
で2760r.p.m.から実施される。
休止No.12〜50は,総括して,5.32NMのトルク設定と40
0℃の開始ブレーキ適用温度で実施された。
摩擦要素の物理的特性と性能 1.複合材料密度:2.18g/cc 2.機械的性質 : 曲げ強さ 63.14MNm-2 未変性樹脂及び/又は本発明の規定と異なる他の有機
化合物により変性された樹脂に基づく摩擦要素と比較し
て,本発明の摩擦要素は,35%と50%までの夫々の曲げ
強さの増大が,達成出来る。この増大は,摩耗性能又は
摩擦性能における無損失で達成される。
(発明の効果) 本発明によると,性能のどんな重大な損失も無く,ど
の形態のアスベストも使用する必要無しに,優れた摩擦
要素の組成物の処方を可能にする。従来,アスベスト以
外の材料から今まで製造された摩擦要素は,アスベスト
要素の性能に匹敵させるのに失敗しているので,本発明
は,工業上,顕著な効果を奏するものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C08K 7/02 C08K 7/02 C08L 9/00 C08L 9/00 29/10 29/10 C09K 3/14 530 C09K 3/14 530G F16D 69/02 F16D 69/02 A // B29K 61:04 B29L 31:16 C08L 61:10 (72)発明者 ブライアン ハーベイ マコーミック 英国、サウス ウェールズ、グェント、 ニューポート、ラングストーン、チェッ プストウ ロード、グレイランズ(番地 なし) (56)参考文献 特開 平3−31356(JP,A) 特開 昭59−77139(JP,A) 特開 昭59−24780(JP,A) 特開 昭58−61169(JP,A) 特開 昭56−9271(JP,A) 特開 昭50−61384(JP,A) 特開 昭62−54721(JP,A) 特開 昭58−72139(JP,A) 特開 昭58−74710(JP,A) Macromolecules,14 [4](1981)p.1076−1079 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 61/04 - 61/16 C08L 9/00 - 21/02 C08L 29/10 C09K 3/14 530 F16D 69/02 CA(STN)

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】摩擦材料と結合剤とから成り、摩擦要素で
    使用されるのに適する摩擦要素のための組成物におい
    て、前記結合剤が、 a) ポリビニルアルキルエーテル(PVAE)と、 b) 配合に先だって、又は配合時に製造された硬化性
    フェノール樹脂、及び任意的に c) ゴム これらの配合物から成ることを特徴とする組成物。
  2. 【請求項2】摩擦材料が、ガラス繊維、鉱質綿、鉄繊
    維、有機重合体繊維、及びセラミックファイバーから成
    る請求項1記載の組成物。
  3. 【請求項3】配合物中のポリビニルアルキルエーテル
    が、ポリビニルメチルエーテル(PVME)又はポリビニル
    エチルエーテル(PVEE)である請求項1又は2記載の組
    成物。
  4. 【請求項4】PVAEが少なくとも2000の数平均分子量を有
    する請求項1〜3のいずれかに記載の組成物。
  5. 【請求項5】硬化性フェノール樹脂が、架橋剤を有する
    フェノール−ホルムアルデヒド樹脂である請求項1〜4
    のいずれかに記載の組成物。
  6. 【請求項6】硬化性フェノール樹脂が、500〜1500の範
    囲の数平均分子量を有する請求項5記載の組成物。
  7. 【請求項7】硬化性フェノール樹脂が、配合物の少なく
    とも60%W/Wの量で存在する請求項1〜6のいずれかに
    記載の組成物。
  8. 【請求項8】PVAEとフェノール樹脂との配合物が、均一
    な単一相配合物である請求項1〜7のいずれかに記載の
    組成物。
  9. 【請求項9】配合物中のゴムが、合成ゴムである請求項
    1〜8のいずれかに記載の組成物。
  10. 【請求項10】合成ゴムが、アクリロニトリル−ブタジ
    エンゴム、ブタジエン−スチレンゴム及びポリブタジエ
    ンゴムから選択される請求項9記載の組成物。
  11. 【請求項11】結合剤含有量が、総組成物の5〜40%W/
    Wの範囲にある請求項1〜10のいずれかに記載の組成
    物。
  12. 【請求項12】前記組成物が、摩擦材料に加えて、摩擦
    ダスト、バライト、白土、スレート粉末、シリカ、浮
    石、金属酸化物粉末、及び金属粒子から選択される性能
    変性剤から成る請求項1〜11のいずれかに記載の組成
    物。
  13. 【請求項13】請求項1〜12のいずれか1項に記載の摩
    擦材料と結合剤とから成る組成物を用いた摩擦要素。
  14. 【請求項14】摩擦要素が、摩擦材料を結合剤と: a)ドラムブレーキライニング、デスクパッド、及びク
    ラッチ・フェーシングの為の圧縮成形法; b)ドラムブレーキライニングの為の乾式混合後成形
    法; c)ドラムブレーキライニングの為の乾式混合法;又は d)ドラムブレーキライニング及びクラッチ・フェーシ
    ングの為の繊維の含浸 最終用途に応じて前記諸方法の一つにより結合すること
    により製造される請求項13記載の摩擦要素。
  15. 【請求項15】圧縮成形法が、 a)繊維、充填剤及び粉末フェノール樹脂を乾式混合
    し、次いでこの乾式混合物の計量重量を冷圧して予備成
    形物とし、 b)a)からの予備成形物を、加熱及び加圧(ホットプ
    レス)下に固め、 c)150〜200℃の温度で熱圧材料を焼き付けることによ
    り実施される請求項14記載の摩擦要素。
JP02189594A 1989-07-19 1990-07-19 摩擦要素の為の組成物 Expired - Fee Related JP3138751B2 (ja)

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