JPH08150980A - マスタシリンダ装置 - Google Patents

マスタシリンダ装置

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Publication number
JPH08150980A
JPH08150980A JP6297389A JP29738994A JPH08150980A JP H08150980 A JPH08150980 A JP H08150980A JP 6297389 A JP6297389 A JP 6297389A JP 29738994 A JP29738994 A JP 29738994A JP H08150980 A JPH08150980 A JP H08150980A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lever
piston
return spring
follower
master cylinder
Prior art date
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Pending
Application number
JP6297389A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsumi Yanagisawa
克美 柳沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissin Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Nissin Kogyo Co Ltd
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Publication date
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Priority to JP6297389A priority Critical patent/JPH08150980A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 マスタシリンダのシリンダ本体に軸支される
操作レバーに、該レバーとマスタシリンダのピストンと
の間の遊びを調節する調節ボルトを螺着し、操作レバー
をその後退限に向ってレバー戻しばねにより付勢したマ
スタシリンダ装置において、レバー戻しばねによる操作
レバーの操作荷重の増加を必要最小限に抑える。 【構成】 ピストン5の後端部に軸方向の遊びSを存し
てレバーフォロワ16を摺動自在に嵌合し、このレバー
フォロワ16及びピストン5間に、ピストン戻しばね1
0よりばね力が弱いレバー戻しばね17を縮設して、レ
バーフォロワ16を操作レバー21の調節ボルト27と
の当接方向へ付勢する。操作レバー21の作動時、レバ
ー戻しばね17の荷重の増加は、遊びSが無くなってレ
バーフォロワ16がピストン5の押動を開始する時点で
終る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として自動二輪車の
ブレーキを作動させるために、操向ハンドルに取付けら
れるマスタシリンダ装置に関し、特に、マスタシリンダ
のシリンダ本体に、その内部のピストンの後退限を規制
する第1ストップ手段と、ピストンを作動すべくシリン
ダ本体に枢支された操作レバーの後退限を規制する第2
ストップ手段とを設け、ピストンを第1ストップ手段に
向ってピストン戻しばねにより付勢する一方、操作レバ
ーを第2ストップ手段に向ってレバー戻しばねにより付
勢し、操作レバーには、該レバーとピストン間の遊びを
調節する調節ボルトを螺着したものゝ改良に関する。
【0002】
【従来の技術】かゝるマスタシリンダ装置は、例えば、
実公昭51−25409号公報に開示されているよう
に、既に知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のかゝるマスタシ
リンダ装置では、レバー戻しばねは、操作レバーの枢軸
と調節ボルトの中間部において、シリンダ本体と操作レ
バーとの間に縮設されているので、操作レバーの全スト
ロークに対応してレバー戻しばねの圧縮が行われる。し
たがってピストンの作動中では、操作レバーの回動角の
増加に応じてレバー戻しばねの荷重は増加し、その分、
操作レバーの操作荷重が重くなる欠点がある。また操作
レバーの枢軸と調節ボルトの中間に位置するレバー戻し
ばねは、該枢軸及び調節ボルト間の距離を短縮してレバ
ー比を大きく設計する際に障害となり、設計の自由度を
狭くするという別の欠点も有する。
【0004】本発明は、上記のような欠点を解消した前
記マスタシリンダ装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、調節ボルトに当接して操作レバーの動き
に追従し得るレバーフォロワを遊びを存してピストンの
後端に対置させ、これらピストン及びレバーフォロワ間
に、ピストン戻しばねよりも弱いばね力をもってレバー
フォロワを操作レバーの後退方向へ付勢するレバー戻し
ばねを縮設したことを特徴とする。
【0006】
【作用】上記特徴によれば、操作レバーを作動方向へ回
動したとき、先ず調節ボルトがレバーフォロワを介して
レバー戻しばねを圧縮し、その荷重を増加させるが、遊
びが無くなり、レバーフォロワがピストンに当接した時
点でレバー戻しばねの荷重増加は止る。
【0007】その後、操作レバーの操作力は、調節ボル
ト及びレバーフォロワを介してピストンに伝達し、それ
を前進方向に作動させる。その作動中、レバー戻しばね
の荷重は一定に保たれる。
【0008】また、レバー戻しばねは、ピストンとレバ
ーフォロワとの間に介装されるので、操作レバーのレバ
ー比を大きく設定すべく操作レバーの枢軸及び調節ボル
ト間の距離を短縮させる設計に際して、何の障害にもな
らない。
【0009】
【実施例】以下、図面により本発明の一実施例について
説明する。
【0010】図1及び図2において、自動二輪車におけ
る棒状の操向ハンドル1には、そのグリップ1aに隣接
して前輪ブレーキ用のマスタシリンダ2が取付けられ
る。このマスタシリンダ2は、操向ハンドル1に固着さ
れるシリンダ本体3と、このシリンダ本体3の上面に結
合されるリザーバ4と、シリンダ本体3のシリンダ孔3
aに摺動自在に嵌装されるピストン5とを備える。シリ
ンダ孔3aは操向ハンドル1の軸線と略平行に延びてお
り、このシリンダ孔3a内には、その前端壁(図では左
端壁)と、ピストン5の前端に付設されるカップシール
6とにより油圧室7が画成される。またシリンダ孔3a
内には、ピストン5の中間小径部5aにより、油圧室7
の後方に隣接する補給油室8が画成される。
【0011】シリンダ本体3には、ピストン5の後端を
受止めてその後退限を規制するストップリング9(第1
ストップ手段)が係止され、その後退限に向ってピスト
ン5を付勢するピストン戻しばね10が油圧室7に収容
される。
【0012】而して、ピストン5が後退限に位置すると
き、油圧室7は、図3に示すようにリリーフポート11
を介して前記リザーバ4内の油面下に連通して、大気圧
状態になっているが、ピストン5が前進してカップシー
ル6がリリーフポート11を横切ってから油圧室7に油
圧が発生する。その発生油圧は、シリンダ本体3の前端
部(図では左端部)の出力ポート12から油圧導管13
を経て図示しない前輪ブレーキに供給される。
【0013】また補給油室8はサプライポート14を介
して前記リザーバ4内の油面下に常時連通しており、ピ
ストン5の後退動作に伴い油圧室7が減圧したとき、両
室7,8の圧力差によりカップシール6の外周リップ部
が油圧室7側に傾き、補給油室8の作動油がピストン5
前端部及びカップシール6の各外周間隙を通って油圧室
7に補給される。
【0014】図2に示すように、ピストン5の後端(図
では右端)には案内筒15が一体に形成され、これに中
空ピストン状のレバーフォロワ16が軸方向の遊びSの
範囲て摺動可能に嵌合され、これらの内部に両者を離反
方向へ付勢するレバー戻しばね17が収納される。この
レバー戻しばね17は、その圧縮荷重が前記ピストン戻
しばね10のそれを越えないように成形されている。
【0015】レバーフォロワ16は例えば鉄系の耐摩耗
性材料からなるもので、その後端に膨大部16aを有し
ており、案内筒15外周を覆う伸縮可能のブーツ18の
外端がこの膨大部16a外周の環状溝に嵌込まれ、その
内端はシリンダ本体3に固定される。
【0016】シリンダ本体3の後端部(図では左端部)
には上下一対のレバーホルダ19,19が一体に形成さ
れており、これらに両端を支持させる枢軸20によりブ
レーキレバー21(操作レバー)のボス22が枢支され
る。
【0017】ブレーキレバー21は、ボス22からそれ
ぞれ半径方向へ延びる操作腕23、作動腕24及びスト
ップ腕25を備えており、操作腕23は、前記操向ハン
ドル1のグリップ1aに沿ってその前面側に配置され、
作動腕24は前記レバーフォロワ16の後方に配置さ
れ、ストップ腕25は、シリンダ本体3の外側面に形成
されたストップ面26(第2ストップ手段)に対向して
配置される。そして、作動腕24には、先端をレバーフ
ォロワ16の後端面に当接させる調節ボルト27が進退
調節可能に螺合される。この調節ボルト27は、それを
任意の螺合位置で作動腕24に固定するためのロックナ
ット28を備えている。
【0018】而して、レバーフォロワ16は、レバー戻
しばね17の荷重をもって調節ボルト27に常に当接し
てブレーキレバー21をその後退限に向って付勢すると
共に、該レバー21の動きに追従するようになってい
る。
【0019】次に、この実施例の作用について説明す
る。
【0020】ブレーキレバー21及びピストン5間の遊
び、即ちレバーフォロワ16及びピストン5間の遊びS
の調節に際しては、図2に示すようにブレーキレバー2
1が後退限に位置する休止状態においてロックナット2
8を緩め、調節ボルト27を進退させる。すると、レバ
ーフォロワ16は案内筒15内でレバー戻しばね17を
伸縮させつゝ進退して遊びSの間隔を調節することがで
きる。調節後は再びロックナット28を締めて調節ボル
ト27を固定する。
【0021】このようにブレーキレバー21の休止状態
で遊びSが存在しても、ブレーキレバー21はレバー戻
しばね17の荷重により後退限に保持されるので、ブレ
ーキレバー21の振動が抑えられる。また、レバー戻し
ばね17は、ピストン戻しばね10よりも荷重を弱く設
定されているので、遊びSの調節中、ピストン5の後退
限を狂わすこともない。
【0022】ところで、遊びSの間隔は、調節ボルト2
7の調節代Aより常に大きくなるように設定される。し
たがって、遊びSの調節中にピストン5を押動すること
はない。
【0023】次に制動を行うべくブレーキレバー21の
操作腕23をグリップ1aと共に握ってグリップ1a側
へ回動すれば、先ずその回動力は作動腕24及び調節ボ
ルト23を介してレバーフォロワ16を案内筒15内で
前進させてレバー戻しばね17を圧縮していき、遊びS
が無くなってレバーフォロワ16がピストン5に当接し
た時点でレバー戻しばね17の圧縮の進行、即ちそのば
ね荷重の増加は止る。
【0024】その後、ブレーキレバー21の回動力は、
図4に示すように、レバーフォロワ16からピストン5
に伝達し、これをピストン戻しばね10の圧縮を伴いつ
ゝ前方へ作動させ、前述のように油圧室7に油圧を発生
させることができる。したがって、ピストン5の作動
中、レバー戻しばね17の荷重は増加せず、一定である
から、レバー戻しばね17によるブレーキレバー21の
操作荷重の増加を必要最小限に抑えることができる。
【0025】また、同軸配置のピストン5及びレバーフ
ォロワ16間にレバー戻しばね17を配置したことか
ら、枢軸20及び調節ボルト27間には何の邪魔物も存
在しないので、作動腕24の有効長さを短縮して操作腕
23に対する作動腕24のレバー比を大きく設定し得る
設計の自由度が与えられる。
【0026】さらに、レバー戻しばね17は、案内筒1
5及びレバーフォロワ16内に収容されているので、飛
石等、他物との接触による損傷を回避することができ
る。
【0027】さらに、案内筒15及びレバーフォロワ1
6の摺動部はブーツ18により覆われているから、土
砂、泥水等から保護される。
【0028】上記実施例においては、本発明の要旨を逸
脱することなく、種々の設計変更が可能である。例え
ば、レバーホルダ19は、シリンダ本体3にボルト結合
されるものであってもよい。またマスタシリンダ2はク
ラッチ操作用に構成することもできる。
【0029】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、調節ボル
トに当接して操作レバーの動きに追従し得るレバーフォ
ロワを遊びを存してピストンの後端に対置させ、これら
ピストン及びレバーフォロワ間に、ピストン戻しばねよ
りも弱いばね力をもってレバーフォロワを操作レバーの
後退方向へ付勢するレバー戻しばねを縮設したので、操
作レバーの作動に伴うレバー戻しばねの荷重の増加は、
レバーフォロワ及びピストン間の遊びがなくなってピス
トンの作動が開始されるまでで終り、これにより操作レ
バーの操作荷重の軽減を図ることができる。しかも、操
作レバーのレバー比の設計に際して、レバー戻しばねは
何の障害物ともならず、その設計の自由度が拡大する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明マスタシリンダ装置を取付けた自動二輪
車の操向ハンドル部の平面図
【図2】マスタシリンダ装置を休止状態で示す拡大縦断
面図
【図3】図1の3−3線断面図
【図4】マスタシリンダ装置の作動状態を示す説明図
【符号の説明】
2 マスタシリンダ 3 シリンダ本体 5 ピストン 9 ストップリング(第1ストップ手段) 10 ピストン戻しばね 16 レバーフォロワ 17 レバー戻しばね 21 ブレーキレバー(操作レバー) 26 ストップ面(第2ストップ手段) 27 調節ボルト

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マスタシリンダ(2)のシリンダ本体
    (3)に、その内部のピストン(5)の後退限を規制す
    る第1ストップ手段(9)と、ピストン(5)を作動す
    べくシリンダ本体(3)に枢支された操作レバー(2
    1)の後退限を規制する第2ストップ手段(26)とを
    設け、ピストン(5)を第1ストップ手段(9)に向っ
    てピストン戻しばね(10)により付勢する一方、操作
    レバー(21)を第2ストップ手段(26)に向ってレ
    バー戻しばね(17)により付勢し、操作レバー(2
    1)には、該レバー(21)とピストン(5)間の遊び
    (S)を調節する調節ボルト(27)を螺着したマスタ
    シリンダ装置において、 調節ボルト(27)に当接して操作レバー(21)の動
    きに追従し得るレバーフォロワ(16)を遊び(S)を
    存してピストン(5)の後端に対置させ、これらピスト
    ン(5)及びレバーフォロワ(16)間に、ピストン戻
    しばね(10)よりも弱いばね力をもってレバーフォロ
    ワ(16)を操作レバー(21)の後退方向へ付勢する
    レバー戻しばね(17)を縮設したことを特徴とする、
    マスタシリンダ装置。
JP6297389A 1994-11-30 1994-11-30 マスタシリンダ装置 Pending JPH08150980A (ja)

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JP (1) JPH08150980A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010208478A (ja) * 2009-03-10 2010-09-24 Nissin Kogyo Co Ltd 車両用ブレーキ液圧装置
JP2016511192A (ja) * 2013-03-13 2016-04-14 オートリブ エー・エス・ピー・インク 電気的ブレーキブースタを備えた車両用ブレーキシステム

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