JPH05155331A - 空気圧ブレーキブースタ - Google Patents

空気圧ブレーキブースタ

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Publication number
JPH05155331A
JPH05155331A JP4146867A JP14686792A JPH05155331A JP H05155331 A JPH05155331 A JP H05155331A JP 4146867 A JP4146867 A JP 4146867A JP 14686792 A JP14686792 A JP 14686792A JP H05155331 A JPH05155331 A JP H05155331A
Authority
JP
Japan
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booster
piston
plunger
valve device
valve
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP4146867A
Other languages
English (en)
Inventor
Jean-Pierre Gautier
ジャン・ピエール・ゴーチエ
Ulysse Verbo
ユリス・ベルボ
Miguel Perez
ミゲル・ペレ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bendix Europe Services Techniques SA
Original Assignee
Bendix Europe Services Techniques SA
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bendix Europe Services Techniques SA filed Critical Bendix Europe Services Techniques SA
Publication of JPH05155331A publication Critical patent/JPH05155331A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60TVEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
    • B60T13/00Transmitting braking action from initiating means to ultimate brake actuator with power assistance or drive; Brake systems incorporating such transmitting means, e.g. air-pressure brake systems
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60TVEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
    • B60T13/00Transmitting braking action from initiating means to ultimate brake actuator with power assistance or drive; Brake systems incorporating such transmitting means, e.g. air-pressure brake systems
    • B60T13/10Transmitting braking action from initiating means to ultimate brake actuator with power assistance or drive; Brake systems incorporating such transmitting means, e.g. air-pressure brake systems with fluid assistance, drive, or release
    • B60T13/24Transmitting braking action from initiating means to ultimate brake actuator with power assistance or drive; Brake systems incorporating such transmitting means, e.g. air-pressure brake systems with fluid assistance, drive, or release the fluid being gaseous
    • B60T13/46Vacuum systems
    • B60T13/52Vacuum systems indirect, i.e. vacuum booster units
    • B60T13/57Vacuum systems indirect, i.e. vacuum booster units characterised by constructional features of control valves

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Braking Systems And Boosters (AREA)
  • Actuator (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 強力な制動時に空気圧ブレーキブースタの後
方室と大気との間の付加の空気通路を開くようにして、
ブースタの応答時間をできるだけ短くなるようにする。 【構成】 制動時にプランジャ32のまわりに画成され
たピストン20の孔30内の環状空間を介して後方室1
8に大気を流入させる。ピストン20の半径方向通路3
8内に配置された停止部材50は、弾性部材66により
後方へ常に押圧されて、ピストン20の後方管状部分2
2に形成された軸線方向通路62を開閉制御する弁装置
64,78を閉方向へ付勢する。強力な制動時には、制
御ロッド34に連結されたプランジャ32により停止部
材50が変位されて弁装置64,78を開作動させ、軸
線方向通路62からも大気を後方室18に流入させるこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、特に自動車の制動を援助するの
に用いられるタイプの空気圧ブレーキブースタに関す
る。
【0002】この種のブースタは、一般に、スカートを
支持する後方管状部分で形成されたピストンを内部に配
設していて、ダイヤフラムを介して、真空源に常時接続
される前方室と、制御ロッドにより駆動される弁装置に
よって前方室又は大気に選択的に接続される後方室とに
区分されているケーシングを有し、制御ロッドが、ピス
トンの孔内を摺動するプランジャを介して、プッシュロ
ッドに固定された反動ディスクの一方の面に当接でき、
弁装置が、プランジャに形成された第1弁座及びピスト
ンに形成された第2弁座と協働する弁閉鎖部材を備え、
ピストンの半径方向通路内に配置されたプランジャのた
めの停止部材が、ピストンの孔内へ延在しプランジャの
肩部と軸線方向に当接する停止面を形成する内方端部分
を有するようになっている。
【0003】この種のブースタは満足に作動するが、幾
つかの欠点を有する。即ち、制動時、大気圧の空気を後
方室へ導く通路が縮小して、後方室の方向への空気の移
動を減速させ、ブースタの応答時間を長くすることとな
る。車両をただ減速させようとする場合の所謂「通常」
の制動ではこの応答時間を容認できるものとする多種の
妥協案が提案されている。しかしながら、ブースタの急
速な介在を必要とする強力な制動時には、この応答時間
は長すぎてしまう。
【0004】このため、本発明の目的は、強力な制動時
に応答時間をできるだけ短くできるようにした空気圧ブ
レーキブースタを提供することにある。この目的のた
め、本発明の主題は、強力な制動時に大気と後方室との
間の付加の空気通路を開くようにした空気圧ブレーキブ
ースタである。
【0005】本発明によると、停止部材は他の弁装置を
閉方向へ付勢するように弾性装置により後方へ常に押圧
されている。
【0006】以下、本発明の実施例について添付図面を
参照して説明する。
【0007】図1は、車両の流体ブレーキ回路を制御す
るマスターシリンダと車両のブレーキペダルとの間に通
常の態様で配設される空気圧ブレーキブースタの要部を
示している。慣例に従い、マスターシリンダに向かうブ
ースタの部分はブースタの前方と称し、ブレーキペダル
に向かうブースタの部分はブースタの後方と称する。
【0008】図1に示すブースタは、軸線X−X′を中
心とする回転体をなすシェルの形状の外部ケーシング1
0を備えている。ケーシング10の後方中央部分だけが
図1に示されている。
【0009】金属支持ディスク又はスカート14により
中央部を補強された弾性材料製の非転動形弾性ダイヤフ
ラム12は、ケーシング10により限定された空間内
に、前方室16と後方室18とを区分する。ダイヤフラ
ム12の外周端縁(図示しない)は外部ケーシング10
に密封的に締着される。ダイヤフラム12の内周端縁
は、ブースタの軸線X−X′に沿って配設された中空の
ブーストピストン20の外周面に形成されている環状溝
内に密封的に保持されるビードで終端する。中空ピスト
ン20は、ケーシング10の後方壁を密封的に貫通する
管状部分22の形状として後方へ延長されている。この
部位での密封は、ケーシング10の後方壁の後方延長部
を形成する管状中央部内にリング26によって締着され
ている補強された環状シール24により、確保される。
【0010】ピストン20と外部ケーシング10の前方
壁(図示しない)との間に介装された圧縮スプリング2
8は、通常ピストン20とスカート14を図1に示す後
方休止位置に保ち、この位置では、後方室18が最小の
容積を有し、また前方室16が最大の容積を有する。
【0011】ピストン20は、後方管状部分22とダイ
ヤフラム12及びスカート14を締着している前方部分
との間に位置する中央部分に、軸線X−X′を中心とす
る回転体をなすプランジャ32を摺動自在に収容する孔
30を有する。軸線X−X′に沿って配設されているブ
ースタの制御ロッド34の前方端部は、プランジャ32
内にボールジョイントを介して嵌合される。ピストン2
0の管状部分22の外部へ突出するロッド34の後方端
部(図示しない)は、車両のブレーキペダル(図示しな
い)により直接制御される。
【0012】制御ロッド34とピストン20の管状部分
22との間に限定された環状空間36は、例えばエアフ
ィルタ37を介して、ブースタの後方で大気に開口す
る。この環状空間36は、前方側では、プランジャ32
により制御される援助装置が駆動された時、ピストン2
0の中央部分に形成された半径方向通路38を介して後
方室18に連通することができる。
【0013】慣例的に、援助装置は、ピストン20の管
状部分22内に装着された環状弁閉鎖部材40と、ピス
トン20の中央部分及びプランジャ32にそれぞれ形成
された2つの環状弁座20a及び32aとから成る三方
弁を備えている。
【0014】弁閉鎖部材40は撓み可能な弾性スリーブ
の小径の前方端部を形成し、このスリーブの後方端部は
ピストン20の管状部分22の内部に密封的に装着され
たビードで終端する。ビードは金属カップ42により定
置されており、このカップに対し圧縮スプリング44が
当接して弁閉鎖部材40を前方へ押圧する。
【0015】環状弁座32aはプランジャ32の後方端
面に形成される。同様に、環状弁座20aは弁座32a
のまわりでピストン20の中央部分の後方端面に形成さ
れる。この構成は、ピストン20内でのプランジャ32
の位置に応じて、スプリング44の作用により弁閉鎖部
材40を弁座32a及び20aの少なくとも一方に対し
常時密封的に係合できるようにしている。
【0016】第2の通路46が軸線X−X′と略平行に
ピストン20の中央部分に形成されて、ピストン20の
管状部分22内で弁閉鎖部材40のまわりに形成された
環状室48にブースタの前方室16を連通させる。プラ
ンジャ32が、図1に示すように、弁閉鎖部材40をプ
ランジャ32の弁座32aに密封的に係合させるととも
にピストン20の弁座20aから離隔させる後方休止位
置にある時、ブースタの前方室16と後方室18は通路
46、環状室48及び通路38を介して互いに連通す
る。
【0017】周知の態様で、ピストン20の中央部分の
半径方向空間内に装着された少なくとも1つの停止部材
又は停止キー50が、ピストン内でのプランジャ32の
軸線方向後退ストロークを限定する。プランジャ32
は、カップ42とワッシャ54との間に介装された圧縮
スプリング52を介して、停止キー50により限定され
た後方休止位置に通常保持されており、ワッシャ54自
体は制御ロッド34に形成された肩部に当接する。
【0018】ピストン20は中央部分に環状前面20b
を有し、その中心部に孔30が開口する。ピストン20
の環状前面20bは、エラストマーのような変形可能な
材料で作られた反動ディスク58を介して、プッシュロ
ッド56の後面に作用する。詳細には、プッシュロッド
56と反動ディスク58はブースタの軸線X−X′に沿
って制御ロッド34とプランジャ32との延長線上に配
設されている。反動ディスク58は、ブースタの軸線X
−X′を中心としプッシュロッド56に固定されたフー
ド60によって覆われ、このフードはピストン20の環
状前面20bのまわりでピストンの中央部分に形成され
た環状溝に係合する。
【0019】この公知のブースタの作動は一般的であ
り、以下に簡潔に説明する。
【0020】ブースタが車両に設置されると、前方室1
6は真空源に常時接続される。
【0021】第1位相において、運転者によりブレーキ
ペダルに加えられた力は、スプリング44の予負荷力を
差し引いたスプリング52の予負荷力と釣合うことにな
る。制御ロッド34とプランジャ32の僅かな移動中、
スプリング44の作用により、弁閉鎖部材40はピスト
ンの弁座20aに接触するまでプランジャ32の弁座3
2aに追動する。こうして、ブースタの前方室16と後
方室18が互いに隔離される。
【0022】ブレーキ作動の第2位相において、弁閉鎖
部材40をピストンの弁座20aに密封的に接触させる
とともにプランジャの弁座32aから離隔させるよう
に、プランジャ32が前方へ十分に変位される。この状
態では、ブースタの後方室18は前方室16から隔離さ
れるとともに大気に連通する。
【0023】従って、前方室16に連通していて負圧状
態にあった後方室18は、弁閉鎖部材40とプランジャ
の弁座32aとの間の小断面積の弁通路を通して大気圧
の空気を吸い込む。このため、弁通路32a−40の隙
間が小さい寸法であるので、空気の流通が大幅に妨げら
れ、応答時間を長くする結果となり、この長い応答時間
は、車両をただ減速させようとする制動の場合にはほと
んど感じないが、強力な制動の場合には妨げとなる。
【0024】従って、強力な制動に一致する制御ロッド
34への作用により、応答時間をできるだけ短くするた
めに空気の流通を与える面積ができるだけ大きくなるよ
うにしたブースタを提供することが極めて望ましい。
【0025】この目的は本発明により達成されており、
その好適な実施例が図1に示されている。
【0026】図1からわかるように、本発明によると、
ピストン20の後方管状部分22の厚肉部分には軸線方
向通路62が形成されている。軸線方向通路62はピス
トン20の中央部分に形成された半径方向通路38を、
ブースタの後部において又はエアフィルタ37を介して
大気圧の空気に連通する。軸線方向通路62は、図示の
ように、その長さの一部にわたって、ピストン20に対
して固定の後方へ延びたカップ42とピストン20の後
方管状部分22との間に形成されていてよい。
【0027】本発明のブースタが休止時及び通常の制動
中には通常の態様で作動するようにするため、軸線方向
通路62は弁閉鎖部材64により閉じられている。特に
有益な方法では、本発明によると、この弁閉鎖部材64
は、ピストン20に対するプランジャ32の休止位置を
限定するように働く停止部材又は停止キー50に直接形
成されている。この機能を果すため、停止キー50は、
リーフスプリング又はカップ形スプリングのような弾性
部材(以下スプリングという)66により、弁閉鎖部材
64の閉方向へ後方に向けて押圧されている。停止キー
50は弁閉鎖部材64及びスプリング66と共に、ピス
トン20の中央部分に形成された半径方向通路38、す
なわち該半径方向通路38と同一である停止キー50を
保持する半径方向空間内に配置されていることが有益で
ある。この結果、スプリング66は半径方向通路38の
前方壁に当接するとともに、軸線方向通路62が開口す
る地点で半径方向通路38の後方壁に対して弁閉鎖部材
64を接触させる。
【0028】また、停止キー50がプランジャ32の休
止位置を限定するように確実に作動し、しかもプランジ
ャ32がスプリング52により後方へ向けて押圧されて
いるので、停止キー50の半径方向に離れた端部すなわ
ち外方端部分68では、停止キー50を半径方向に保持
するのに通常用いられているリテーナ70の湾曲端部に
より該外方端部分68が軸線方向に支持されている。例
えば、停止キー50の外方端部分68と協働するスロッ
トをリテーナ70の湾曲端部に設けることが可能であ
る。停止キー50はプランジャ32と協働する端部すな
わち内方端部分72を介して後方へ向けて押圧され、外
方端部分68がリテーナ70により軸線方向に保持され
ているので、弁閉鎖部材64は半径方向通路38の後方
壁に対して当接する。
【0029】上述したブースタの作動は上述の説明から
容易に推論できる。
【0030】図1に示す休止位置、すなわち、ブースタ
が駆動されず且つ前方室16と後方室18が負圧状態に
ある位置では、ピストン20及びこれに組付けられたス
カート14と非転動形ダイヤフラム12は、対応する肩
部を介して環状シール24とリング26に対して当接す
る。
【0031】制御ロッド34とプランジャ32がスプリ
ング52により後方へ向けて押圧されており、プランジ
ャ32が後方に向かう肩部74を介して停止キー50の
停止面としての内方端部分72に対して当接する。
【0032】前方室16と後方室18が互いに離隔され
る第1作動位相は、従来のブースタにおける上述の位相
と同一である。実際には、プランジャ32の肩部74が
停止キー50の内方端部分72から離隔するが、弁閉鎖
部材64はスプリング66の作用によりその弁座78上
に保持されている。
【0033】通常の制動における第2作動位相では、ブ
ースタの後方室18が半径方向通路38、プランジャ3
2のまわりの孔30内の環状空間及び弁通路32a−4
0を介して大気に連通される。この結果、ピストンのス
カート14の2つの面の圧力は不釣合いとなって、ピス
トン20によりプッシュロッド56に伝えられる援助力
を増大させる。より正確には、この援助力はピストン2
0の環状前面20bにより反動ディスク58に発揮され
る。反動ディスク58は援助力の一部をプッシュロッド
56に伝えるとともに、この援助力の残部は反動ディス
クを孔30とプランジャ32の前面との間の空間内へ後
方に変形させるのに用いられる。この変形は、反動ディ
スク58の変形した部分がプランジャ32の前面に接触
するまで続く。ブースタのジャンプに一致するこの位相
中、ピストン20とプランジャ32は一体となって前方
へ移動する。この位相の終りでは、プランジャ32と制
御ロッド34に反力が生起し始めて、プランジャ32を
ピストン20に対して後退させ、弁通路32a−40を
閉じることとなる。
【0034】このように、通常の制動では、本発明のブ
ースタは通常の態様で動作する。
【0035】これに対し、強力な制動における位相で
は、制御ロッド34に急激な力が加えられる。この結
果、プランジャ32が孔30内で前方へ急速に動かされ
ることとなる。前方室16と後方室18とを隔離させる
第1作動位相は、通常の態様で行われる。その後、弁通
路32a−40が開いて、プランジャ32のまわりの孔
30内の環状空間及び半径方向通路38を介して大気圧
の空気を後方室18へ進入させる。従って、後方室18
内の圧力が上昇してピストン20に援助力を生起する。
しかしながら、作動が急激に行われるため、後方室18
内の圧力の上昇そして援助力の増大中、プランジャ32
はピストン20内で、通常の制動時に移動するよりも大
きい距離を前方へ移動し続ける。この結果、弁通路32
a−40が広く開き、通常の制動時におけるよりも大き
い空気の通路面積が得られるが、これでも不十分と考え
られる。
【0036】本発明によると、大気圧の空気を後方室1
8に流入できるようにする付加の通路が設けられてい
る。事実、プランジャ32は通常の制動時におけるより
も大きい距離をピストン20内へ入り込んでいるので、
プランジャは前方に向かう第2の肩部76を停止キー5
0の内方端部分72に対して当接させることとなる。
【0037】この移動が続くと、プランジャ32の肩部
76が停止キー50の内方端部分72を前方へ動かし、
このキーはピストン20の孔30内でのプランジャ32
の摺動方向すなわち軸線X−X′に対して直角な軸線Z
を中心として枢動することができる。この軸線Zは、ピ
ストン20に固定されているリテーナ70に対する停止
キー50の外方端部分68の定着点で構成される。この
枢動又は回転運動はスプリング66の作用に抗して行わ
れる。
【0038】この停止キー50の回転運動中、より正確
には、軸線Zを中心とする回転運動におけるその内方端
部分72の前方移動中、弁閉鎖部材64は、軸線方向通
路62のまわりに位置する半径方向通路38の後面によ
って形成された弁座78から離隔され、この第2の弁装
置を開いて大気圧の空気を後方室18へ流通させること
となる。
【0039】従って、この強力な制動状態において、大
気圧の空気が、弁通路32a−40、プランジャ32の
まわりの孔30内の環状空間及び半径方向通路38を介
すると同時に、軸線方向通路62、弁通路64−78及
び半径方向通路38を介しても後方室18内へ流入する
ことが理解できよう。従って、この極端な制動の場合に
は、半径方向通路38が弁通路32a−40と弁通路6
4−78との2つの供給元により大気に連通されるので
ある。この結果、後方室へ多量の空気が流入して援助力
を急速に増大させ、従って所期の目的である応答時間の
短縮を達成することができる。
【0040】強力な制動におけるこの位相中、反動ディ
スク58はピストンの前面20bにより応力を受ける。
しかしながら、反動ディスク58は、弁通路64−78
を開放するように十分前進されていたプランジャ32の
前面に即座に当接する。
【0041】従って、プッシュロッド56の反力は制御
ロッド34に即座に伝えられる。運転者がブレーキペダ
ルの「感覚」によって知り得る最大制動力あるいは所望
の制動力が得られると、運転者は制動力を一定に保つか
制動力を緩めようとし、これが制御ロッド34に伝えら
れる。従って、反動ディスク58は要求された力と釣合
う位置を再び取ろうとする。スカート14の2つの面の
圧力差が変化していないためピストン20の環状前面2
0bは同じ力を供給されているので、反動ディスク58
は後方へ更に変形してプランジャ32をピストン20に
対して押し戻す。
【0042】この移動中、プランジャ32の肩部76
は、スプリング66の作用により停止キー50の内方端
部分72を後方へ戻すことができるようにしている。従
って、付加の通路62が再び閉じられ、ブースタは通常
の作動に戻ることとなる。
【0043】休止状態でのプランジャ32とピストン2
0との相対位置は、肩部74に対する停止キー50の当
接により限定されている。弁閉鎖部材64と弁座78と
から成る第2弁装置の開作動に関するプランジャ32と
ピストン20との相対位置は、肩部76に対する停止キ
ー50の当接により限定されている。従って、プランジ
ャ32の肩部74及び76間の軸線方向距離Dが、ブー
スタの作動を通常の態様に保つピストン20内でのプラ
ンジャ32のストロークを定めており、これを越える
と、制御ロッド34に対する車両の運転者の急激あるい
は自然な作用とは無関係に短い応答時間を得るように、
ブースタの作動が本発明に応じて変更されるのである。
【0044】従って、ブースタに求められる特性に応じ
てこの距離Dを定めることが可能である。
【0045】以上から明らかなように、ブースタは、通
常の使用状態では作動が従前と同様であるが、強力な制
動が行われた時には付加の空気通路を開いて、このよう
な極端な状態でのブースタの応答時間を短縮するように
構成されている。
【0046】本発明は、一例として記載した実施例に限
定されるのもではなく、当業者には本発明の範囲を逸脱
することなく幾多の変更をなし得ることが明らかであ
る。例えば、複数の付加の空気通路をピストンの管状後
方部分の周辺に分配することができる。
【0047】更に、本発明はタンデム構造のブースタや
付加の援助室を有するブースタに適用することもでき
る。軸線方向通路62の後方端部を大気圧よりも高い圧
力空気源に接続することにより、強力な制動においてブ
ースタの応答時間を短縮することもできる。この場合、
通常の制動では、弁通路32a−40だけが後方室に開
口した時に、後方室は大気圧の空気を通常の態様で供給
される。これに対し、強力な制動では、1つ又はそれ以
上の軸線方向通路62も開かれ、後方室は大気圧よりも
高い圧力の空気をも供給されることとなり、後方室の充
填を急速に行わせ、応答時間を相応して短縮することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による空気圧ブレーキブースタの中央部
分を示す縦断面図である。
【符号の説明】
10 外部ケーシング 12 ダイヤフラム 14 スカート 16 前方室 18 後方室 20 ブーストピストン 20a 環状弁座 22 後方管状部分 28 圧縮スプリング 30 孔 32 プランジャ 32a 環状弁座 34 制御ロッド 36 環状空間 37 エアフィルタ 38 半径方向通路 40 弁閉鎖部材 44 圧縮スプリング 46 通路 48 環状室 50 停止部材又は停止キー 52 圧縮スプリング 56 プッシュロッド 58 反動ディスク 62 軸線方向通路 64 弁閉鎖部材 66 弾性部材(スプリング) 68 外方端部分 70 リテーナ 72 内方端部分 74,76 肩部 78 弁座 D 軸線方向距離 X−X′,Z 軸線
フロントページの続き (72)発明者 ユリス・ベルボ フランス国オルネー・スー・ボワ93600 リュ・デュ・コマンダン・ブラスール41ビ ス (72)発明者 ミゲル・ペレ フランス国アルジャンツイユ95100 リ ュ・ガンベッタ14

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スカート(14)を支持する後方管状部分
    (22)で形成されたピストン(20)を内部に配設し
    ていて、ダイヤフラム(12)を介して、真空源に常時
    接続される前方室(16)と、制御ロッド(34)によ
    り駆動される弁装置(20a,32a,40)によって
    前記前方室(16)又は大気に選択的に接続される後方
    室(18)とに区分されているケーシング(10)を有
    し、制御ロッド(34)が、前記ピストン(20)の孔
    (30)内を摺動するプランジャ(32)を介して、プ
    ッシュロッド(56)に固定された反動ディスク(5
    8)の一方の面に当接でき、前記弁装置が、前記プラン
    ジャ(32)に形成された第1弁座(32a)及び前記
    ピストン(20)に形成された第2弁座(20a)と協
    働する弁閉鎖部材(40)を備え、前記ピストン(2
    0)の半径方向空間(38)内に配置された前記プラン
    ジャ(32)のための停止部材(50)が、前記ピスト
    ン(20)の孔(30)内へ延在し前記プランジャ(3
    2)の肩部(74)と軸線方向に当接する停止面を形成
    する内方端部分(72)を有している空気圧ブレーキブ
    ースタにおいて、前記停止部材(50)は他の弁装置
    (64,78)を閉方向へ付勢するように弾性装置(6
    6)により後方へ常に押圧されていることを特徴とする
    空気圧ブレーキブースタ。
  2. 【請求項2】請求項1記載のブースタにおいて、前記他
    の弁装置は、前記ピストン(20)に形成された第3弁
    座(78)と協働する弁閉鎖部材(64)を備えている
    ことを特徴とするブースタ。
  3. 【請求項3】請求項2記載のブースタにおいて、前記弁
    閉鎖部材(64)は前記停止部材(50)に形成されて
    いることを特徴とするブースタ。
  4. 【請求項4】請求項3記載のブースタにおいて、前記弁
    装置(64,78)は、前記プランジャ(32)の他の
    肩部(76)に前記停止部材(50)の内方端部分(7
    2)が当接することにより開方向へ押圧されることを特
    徴とするブースタ。
  5. 【請求項5】請求項4記載のブースタにおいて、前記他
    の弁装置(64,78)はその開位置において前記後方
    室(18)と大気との間の連通を許容することを特徴と
    するブースタ。
  6. 【請求項6】請求項5記載のブースタにおいて、前記他
    の弁装置(64,78)の開作動は前記プランジャ(3
    2)の肩部(74)と他の肩部(76)との間の軸線方
    向距離(D)により定められることを特徴とするブース
    タ。
  7. 【請求項7】請求項6記載のブースタにおいて、前記他
    の弁装置(64,78)の開作動は、前記プランジャ
    (32)が前記ピストン(20)に対して前記プランジ
    ャ(32)の肩部(74)と他の肩部(76)との間の
    前記軸線方向距離(D)よりも大きい長さのストローク
    を動いた時に行われることを特徴とするブースタ。
  8. 【請求項8】請求項7記載のブースタにおいて、前記他
    の弁装置(64,78)の開作動は、前記停止部材(5
    0)が前記ピストン(20)内での前記プランジャ(3
    2)の摺動方向(X−X′)に対して直角な軸線(Z)
    を中心として枢動することにより行われることを特徴と
    するブースタ。
  9. 【請求項9】請求項8記載のブースタにおいて、前記停
    止部材(50)の枢動軸線(Z)は、前記ピストン(2
    0)に固定された部分(70)に対する前記停止部材
    (50)の外方端部分(68)の定着点であることを特
    徴とするブースタ。
  10. 【請求項10】請求項9記載のブースタにおいて、前記
    他の弁装置(64,78)の開作動を行うストローク
    は、強力な制動に一致する作用が前記制御ロッド(3
    4)に加えられた時に前記プランジャ(32)により行
    われることを特徴とするブースタ。
JP4146867A 1991-05-14 1992-05-13 空気圧ブレーキブースタ Withdrawn JPH05155331A (ja)

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FR (1) FR2676415B1 (ja)
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DE69200805D1 (de) 1995-01-19
ES2065750T3 (es) 1995-02-16
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BR9201887A (pt) 1993-01-05
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US5249504A (en) 1993-10-05
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MX9202207A (es) 1992-11-01
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PL294510A1 (en) 1993-03-08

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