JPH08150818A - 多機能ヘリコプタ - Google Patents

多機能ヘリコプタ

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JPH08150818A
JPH08150818A JP6294924A JP29492494A JPH08150818A JP H08150818 A JPH08150818 A JP H08150818A JP 6294924 A JP6294924 A JP 6294924A JP 29492494 A JP29492494 A JP 29492494A JP H08150818 A JPH08150818 A JP H08150818A
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JP
Japan
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rotor
auxiliary
helicopter
auxiliary propeller
main rotor
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Pending
Application number
JP6294924A
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English (en)
Inventor
Rokuro Hosoda
六郎 細田
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Original Assignee
Individual
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Publication date
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/80Technologies aiming to reduce greenhouse gasses emissions common to all road transportation technologies
    • Y02T10/90Energy harvesting concepts as power supply for auxiliaries' energy consumption, e.g. photovoltaic sun-roof

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、ヘリコプタのヒンジ部分を簡単化
し、故障率が少なく、安全運行できる多機能ヘリコプタ
を提供することを目的とする。 【構成】同軸反回転式メイン・ロータを有するヘリコプ
タにおいて、サポートリング5を有するロータ1及び2
と、ロータ1と2を互いに反対方向に回転する同軸反転
器9と、エンジンの回転を同軸反転器9及びロータに伝
達するシャフト7と、補助プロペラと、垂直尾翼301
と、水平尾翼302と、電気モータで駆動する車輪30
3と、緊急時のメインロータ用モータ203と補助プロ
ペラ用モータ204と車輪用モータ205に電力を供給
する発電機206及び蓄電池207と、メイン・ロータ
及び発電機を駆動するエンジン201及びギヤボックス
202を具備し、ロータ・ブレ−ドのピッチ角は、それ
ぞれ全方位角で一定とし、補助プロペラは前後、左右及
び上下方向の推力を発生することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、空ではヘリコプタの機
能を、陸では一般道路も走れる自動車の機能を、海では
ボートの機能を有するヘリコプタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来は、ヘリコプタと、自動車と、ボー
トの3つの機能を有する乗り物はなかった。また、従来
のヘリコプタは、自動車として陸上を自走する能力はな
く、又ボ−トとして水上での自走能力もなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年、道路が発達し、
輸送能力は向上したが、自動車の普及に伴い、交通渋滞
が頻発している。そのため、自動車の走行時の平均速度
は、年々低下している。本発明は、上記のような状況下
でも高速で安全に目的地まで行くことができるようにす
るために、陸上、海上とも自走可能にし、乗換の必要が
なく、短時間で、ドア・ツー・ドアの移動、輸送がで
き、かつヘリコプタのヒンジ(関節)部分を簡単化し、
故障率が少なく安全運行ができ、運転が極めて容易とな
る多機能ヘリコプタを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
(第1の手段)本発明に係る多機能ヘリコプタは、同軸
反回転式メイン・ロータを有するヘリコプタにおいて、
(A)サポートリングを有する上側ロータと、(B)サ
ポートリングを有する下側ロータと、(C)上側ロータ
と下側ロータを互いに反対方向に回転させる同軸反転器
と、(D)エンジンの回転を同軸反転器及びロータに伝
達するシャフトと、(E)胴体の左右に設けた補助プロ
ペラと、(F)垂直尾翼と、(G)水平尾翼と、(H)
電気モータでに駆動する車輪と、(I)緊急時のメイン
・ロータ駆動用モータと補助プロペラ用モータと車輪駆
動用モータに、電力を供給する発電機及び蓄電池と、
(J)前記メイン・ロータ及び発電機を駆動する、エン
ジン及びギヤ・ボックスを具備し、(K)前記上側ロー
タ及び下側ロータのブレ−ドのピッチ角は、飛行中に
は、それぞれ全方位角で一定とし、(L)前記補助プロ
ペラは前後、左右または上下方向の推力を発生し、陸上
または水上でも、更には陸上及び水上でも、自由に自走
可能なことを特徴とする。 (第2の手段)本発明に係るヘリコプタは、第1の手段
において、上側ロータ及び下側ロータは、胴体に対し上
下に移動することができることを特徴とする。 (第3の手段)本発明に係るヘリコプタは、第1の手段
又は第2の手段において、補助プロペラは、胴体の左右
にそれぞれ1個以上設けることを特徴とする。 (第4の手段)本発明に係るヘリコプタは、第1、第2
又は第3の手段において、サポート・リングは外側に揚
力発生用の補助ブレードを有することを特徴とする。
(第5の手段)本発明に係るヘリコプタは、第1、
第2、第3又は第4の手段において、エンジンとギヤ・
ボックスと発電機と緊急時のメイン・ロータ駆動用モー
タと車輪駆動用モータ及び蓄電池を、胴体の下部に設け
たことを特徴とする。
【0005】
【作用】メイン・ロータに同軸反回転方式のロータを採
用しているので、反トルクを互いに打消すことができ
る。そのためテール・ロータは不要である。メイン・ロ
ータの上側ブレードも、下側ブレードもサポート・リン
グと剛体構造になるように接合するか、又はサポート・
リングで支持する構造にしているので、揚力発生に基づ
くブレードのたわみを小さくすることができる。
【0006】サポート・リングの外側に補助ブレードを
有することにより、サポート・リングの剛性を高めると
ともに、揚力も得ることができる。メイン・ロータのブ
レードのピッチ角は、飛行中には、それぞれ全方位角で
一定とし、機体を浮揚するための揚力を発生する。
【0007】メイン・ロータの揚力の増減は、メイン・
ロータの回転数の増減により行なう。補助プロペラはユ
ニバーサル・ジョイントにより首振り可能とし、前後方
向の推力、左右方向の推力、又は上下方向の推力を発生
する。
【0008】補助プロペラの推力により、機体の前進、
後進、横進、又はメイン・ロータ故障時の降下速度の調
整を行なうとともに、機体のピッチ・コントロール、ロ
ール・コントロール、又はヨー・コントロール等を行な
う。
【0009】垂直尾翼と水平尾翼は、ヘリコプタのヨー
又はピッチの安定及びコントロールに寄与する。車輪
は、メイン・ロータ及び補助プロペラとは独立に、発電
機又は蓄電池の電力により駆動される。
【0010】そのため、メイン・ロータ及び補助プロペ
ラを停止させ、又格納した後の状態でも地上を自走する
ことができる。補助プロペラは、海上走行時にも使用で
きる。
【0011】
【実施例】
第1実施例 (ヘリコプタとして使用する場合)本発明の第1実施例
を図1〜図9に示す。
【0012】図1は第1実施例の側面図(補助プロペラ
格納時)、図2は第1実施例の平面図(補助プロペラ格
納時)、図3は第1実施例の正面図(補助プロペラ格納
時)、図4は第1実施例のメイン・ロータを示す図、図
5は第1実施例の同軸反転器と動力伝達機構を示す図、
図6は第1実施例の補助プロペラの装着図(前後方向の
推力発生時)、図7は第1実施例の補助プロペラの装着
図(斜め方向の推力発生時)、図8は第1実施例の補助
プロペラの装着図(左右方向の推力発生時)、図9は第
1実施例の補助プロペラの装着図(上下方向の推力発生
時)、である。 (メイン・ロータ)メイン・ロータとして、同軸反対回
転をする上側ロータ1と、下側ロータ2からなる二重反
転式ロータを具備する。
【0013】上側ロータ1及び下側ロータ2はそれぞれ
長ブレード3と短ブレード4とサポート・リング5とか
らなり、図4に示すように、各ブレードと、サポート・
リングを剛体構造になるように接合するか、又はサポー
ト・リングで支持する構造にする。そのため揚力発生に
基づくブレードのたわみを小さくすることができる。
【0014】サポート・リング5の外周には補助ブレー
ド6をつけることができる。補助ブレード6をつけるこ
とにより、サポート・リングの回転に伴い揚力を発生す
るとともに、サポート・リングの剛性を大にすることが
できる。
【0015】上側ロータ及び、下側ロータのブレードの
ピッチ角は、飛行中には、それぞれ全方位角で一定と
し、揚力の増減はメイン・ロータの回転数の増減により
行なう。ここでピッチ角とは、コレクテブ・ピッチ角お
よびサイクリック・ピッチ角を言う。
【0016】上側ロータ1と、下側ロータ2の間隔、お
よび下側ロータ2と胴体304との間隔を変化できるよ
うにするため、回転シャフト7は内側シャフト7Aと外
側シャフト7Bで構成する。
【0017】以下においては、内側シャフト7Aが上側
に、外側シャフト7Bが下側にある場合について説明す
るが(図5)、その逆、すなわち内側シャフト7Aを下
側に外側シャフト7Bを上側にすることも可能である
(図示省略)。
【0018】内側シャフト7Aは外側シャフト7Bに対
し上下動し、かつ一緒に回転する。そのために外側シャ
フト7Bの内側を全長にわたり角型にするか、又は全長
にわたり溝を堀り、内側シャフト7Aの最下端の一定部
分の長さを上記の角型に合う形状にするか、又は上記の
溝に合うような突起物を内側シャフト7Aの一定部分の
長さの上に作り、噛み合わせるようにする。
【0019】メイン・ロータの同軸反転器9を図5に示
す。同軸反転器9は、ギアサポート10、11、12
と、上側かさば歯車13、14A、14B、15から成
る。上側かさば歯車13の内径側に設けた突起部と、回
転シャフト7Aに設けた溝8がかみ合うため、上側かさ
ば歯車13は、回転シャフト7A及び上側ロータ1と一
体となって回転する。他方上側かさば歯車13の回転
は、横側かさば歯車14A、14Bを介して下側かさば
歯車15に伝達され、下側かさば歯車15を回転させ
る。この場合、下側かさば歯車15の回転方向は、上側
かさば歯車の回転方向の逆になる。
【0020】従って下側かさば歯車15に、結合部材1
6を介して接合された下側ロータ2の回転方向と上側ロ
ータ1の回転方向は逆になる。図5の場合、エンジンか
らの動力は、ギヤ・ボックス202、外側シャフト7
B、内側シャフト7Aを介して、上側ロータ1に伝達さ
れるとともに、内側シャフト7Aの回転は同軸反転器9
と結合部材16を介して、下側ロータ2に伝達される。
【0021】上側ロータ1と、下側ロータ2の間隔を変
化させるために、図5に示すように同軸反転器9の上側
かさば歯車13の内径側に設けた突起部とかみ合うべき
内側シャフト7A側の溝8を、軸方向に長くする。
【0022】上側ロータ1は上側かさば歯車13に対し
て上下に移動できるとともに、内側シャフト7Aと共に
回転することになる。外側シャフト7Bは、回転運動の
みをおこない、上下移動はおこなわない。ギア・サポー
ト11及び12により、同軸反転器9と上下移動用シリ
ンダ17が結合されているので、同軸反転器9は上下移
動用シリンダ17と一体となって上下移動する。
【0023】上下移動用シリンダ17は、上下移動は可
能であるが、回転運動はおこなわない。上下移動用シリ
ンダ17の上下移動の範囲は、上下移動用シリンダ17
の外部の両側に設けた突起部19Aとサポ−ト・シリン
ダ18の両側に設けた上下方向のスリット19Bからな
る上下移動範囲制限機構19ににより制限される。すな
わち、上下移動用シリンダ17の外部の両側に設けた突
起部19Aが、サポ−ト・シリンダ18の両側に設けた
上下方向のスリット19Bの上端または下端に達するこ
とにより、制限される。
【0024】前記両ロータの間隔を大きくするときは、
飛行前のメイン・ロータの静止状態において、油圧など
により、内側シャフト7Aを上側へ移動させる。内側シ
ャフト7Aが上方へ移動することにより、上側ロータ1
が上方へ移動する。上側かさば歯車13の内径側に設け
た突起部と、内側シャフト7A側の溝8の下端が接触し
たときに、内側シャフト7Aの上方への移動がストップ
する。
【0025】さらに、内側シャフト7Aを油圧などによ
り持ち上げると、その持ち上げた長さだけ、同軸反転器
9と下側ロータ2は、上下移動用シリンダ17と一体と
なって、引っ張られて自動的に上側へ移動する。
【0026】上方への移動後、次ぎのようにして、所定
の位置で内側シャフト7Aと外側シャフト7Bを結合す
る。すなわち内側シャフト7Aを上方へ移動することに
より、ピン穴31がピン穴32の位置にきたとき、ピン
30をピン差し込み口33から、ピン穴31およびピン
穴32に差し込み、内側シャフト7Aと外側シャフト7
Bを結合する。
【0027】尚、エンジンからの動力の伝達方法とし
て、客室内を通らずに、胴体の左右に別のシャフトを設
けて、外側シャフト7Bに伝達することも可能である。
図5の場合、エンジンからの動力は、ギヤ・ボックス2
02、外側シャフト7B、内側シャフト7Aを介して、
上側ロータ1に伝達されるとともに、内側シャフト7A
の回転は同軸反転器9と結合部材16をを介して、下側
ロータ2に伝達される。 (補助プロペラ)図2及び図7に示すように、機体の前
後、左右に補助プロペラ101〜104を設ける。各補
助プロペラはプロペラと、安全用シュラウド(shroud)
と駆動モータ204から成る。
【0028】各補助プロペラは、図6に示すような首振
り角で機体に対し前後方向の推力を発生したり、図7に
示すような首振り角で斜め方向の推力を発生したり、図
8に示すような首振り角で左右方向の推力を発生した
り、図9に示すような首振り角で上下方向の推力を発生
することができる。
【0029】各補助プロペラのプロペラ支持機構108
の1端は、ヒンジを介して胴体にとりつけ、補助プロペ
ラ支持機構の他端はユニバーサル・ジョイントを介して
補助プロペラを支持するからである。
【0030】補助プロペラにより、次ぎのことが可能に
なる。 A. 補助プロペラで前後方向の推力を出す場合には、 (1)機体を前進又は後進させることができる。 (2)左右の補助プロペラの推力を変化することによ
り、ヨー・コントロール(yaw controll)を行なうこと
ができる。 (3)前後の補助プロペラの上下位置を変化させること
によりピッチ・コントロール(pitch controll)を行な
うことができる。 B. 補助プロペラで左右方向の推力を出す場合には、 (4)機体を左進又は右進させることができる。 (5)前後の補助プロペラの推力を変化させることによ
り、ヨー・コントロールを行なうことができる。 (6)左右のプロペラの上下位置を変化させることによ
りロール・コントロール(roll controll )を行なうこ
とができる。 C. 補助プロペラで上下方向の推力を出す場合には、 (7)機体を上昇又は下降させることができる。 (8)前後のプロペラの推力を変化させることにより、
ピッチ・コントロールを行なうことができる。 (9)左右のプロペラの推力を変化させることによりロ
ール・コントロールを行なうことができる。 D. 補助プロペラで斜め方向の推力を出す場合には、
前述の(1)〜(9)を複合した運動と、コントロール
を行なうことができる。 (垂直尾翼、水平尾翼)機体後部の左右に垂直尾翼30
1を設け、垂直尾翼の上に水平尾翼302を設ける。
【0031】垂直尾翼、水平尾翼とも角度を変化させる
ことにより機体の方向をコントロールする。 (車輪)機体下部に車輪を設ける。車輪は3輪、4輪又
は5輪とする。
【0032】車輪は車輪駆動用モータ205で駆動す
る。この車輪駆動用モータ205にはインホイールモー
タをも含むものとする。 (動力装置)エンジン(2台)201により、メイン・
ロータ1、2及び発電機206を駆動する。安全面のよ
り充実を計るため、第3のエンジンを搭載することもで
きる。
【0033】発電機206からの電力は蓄電池207に
も蓄電する。エンジンの始動は、蓄電池からの電流でス
タータを回すことにより行なう。補助プロペラの駆動又
は車輪の駆動は、エンジン出力の1部で発電機206を
駆動することにより発生した電力をモータ204又は車
輪駆動用モータ205に送ることにより行なう。
【0034】この車輪駆動用モータ205にはインホイ
ールモータをも含むものとする。 (制御装置)空、陸、海における走行の安定性、安全性
のため、全体の操作、コントロ−ルにはコンピ−タによ
る制御機構を採用する。特に、補助プロペラの操作、コ
ントロ−ルはコンピ−タによる制御機構によりおこなう
ものとする。
【0035】また飛行中、突風等に遭った場合の衝撃を
柔らげる為、上下のメイン・ロータを同軸反転機構と共
に、胴体に対し、上下、前後、左右に揺れる様にするこ
とも出来る。
【0036】図13および図14はその機構の一例を示
したものである。上下ロータ対する上下からの突風の影
響は、スプリング・ボックス311及び312内のスプ
リング313により柔らげられる。
【0037】突起物314はスプリング・ボックス31
1の内側の上下方向の溝321と噛み合うので、回転シ
ャフト7は、回転しながら上下に揺れる。上下ロータ対
する前後、左右からの突風の影響は、ユニバ−サル・ジ
ョイント309の中心点Aを回転中心として、同軸反転
機構全体がB線、C線、D線、E線、の範囲内を揺れる
ことにより柔らげられる。
【0038】その揺れる範囲はユニバ−サル・ジョイン
ト309が安全に曲がれる角度内に限定される。揺れた
同軸反転機構は胴体の屋根22の上にあるスプリング3
15により柔らげられ、スプリング力により本来の中心
位置にもどる。
【0039】なお胴体の屋根22は、サポ−ト・シリン
ダ18の揺れる範囲内で一部青天井になるが、サポ−ト
・シリンダ18の周囲に傘型の覆い等をつけて青天井を
なくすことができる。
【0040】また客室の床23に出来るサポ−ト・シリ
ンダ18との隙間は、少しなので別途解決することが出
来る。図14に示すように、回転シャフト7が、回転し
ながら前後、左右に揺れるようにする為に、2本の半円
パイプ310を、シャフト318に接続するとともに、
2本の半円パイプ310をサポ−ト・シリンダ18にあ
けた孔320に貫通させている。 第2実施例 (自動車として使用する場合)本発明のヘリコプタを自
動車として使用する場合の例を図10〜11に示す。
【0041】メイン・ロータは上側ロータ1と下側ロー
タ2を最下方に移動し、かつブレードを胴体の前後方向
を示す位置で固定する。補助プロペラ支持機構108
は、図11に示すように垂直上方を向くように移動し、
図11に示すように補助プロペラを格納する。
【0042】車輪はモータにより駆動する。車輪にはモ
ータを内蔵することができるようにすることも出来る。
自動車として一般道路を走行する場合には、メイン・ロ
ータも補助プロペラも駆動しない。 第3実施例 (ボートとして使用する場合)本発明のヘリコプタをボ
ートとして使用する場合の例を図12に示す。
【0043】この場合は、補助プロペラのみで走行す
る。しかし、胴体の水につかる量を少なくするため、メ
イン・ロータを胴体304から上方に移動した位置で回
転させることもできる。
【0044】補助プロペラが波と接触するのをを防ぐた
めに、補助プロペラ101〜104の位置を上方にセッ
トし、前後方向の推力を発生するようにする。海水に対
する車輪の保護と、海水に対する抵抗を減らすために、
車輪は上方に移動するようにすることもできる。
【0045】
【発明の効果】本発明は、前述のように構成されている
ので、以下に記載するような効果を奏する。 (1)メイン・ロータに同軸反回転方式のロータを採用
しているので、テール・ロータは不要である。 (2)メイン・ロータの上下ブレードは、それぞれサポ
ート・リングに剛体構造になるように接合するか、又は
サポート・リングで支持する構造にしているので、ブレ
ードのたわみを小さくすることができる。 (3)サポート・リングの外側に補助ブレードを有する
場合には、サポート・リングの剛性を高めることができ
るとともに、揚力も得ることができる。 (4)上下のメイン・ロータのブレードのピッチ角は、
飛行中には、それぞれ全方位角において一定とし、揚力
の増減はメイン・ロータの回転数の増減により行なうた
め、ヒンジ関係の機構が簡単になる。 (5)補助プロペラにより、前進、後進、横進、上昇、
降下速度の調節ができるとともに、ピッチ、ロール、ヨ
ーのコントロールができる。 (6)車輪は、メイン・ロータ及び補助プロペラと独立
して駆動することができる。そのため、メイン・ロータ
及び補助プロペラを停止させた状態で、自動車としての
使用時と同じく地上を自走することができる。 (7)自動車として使用する場合には、上側ロータも、
下側ロータも長短2枚のブレードで構成しているので、
ブレード格納時には、上下ロータの長ブレードが共に機
体の前後方向を向くように格納し固定することができ
る。
【0046】そして、一般道路では、メイン・ロータ及
び補助プロペラを駆動すると危険であるので、メイン・
ロータ及び補助プロペラを格納した状態で車輪を駆動す
ることができる。
【0047】そのため機体の全幅、全高及び全長を自動
車に許容される横幅、高さ、及び長さ以下にすることが
できる。一般道路以外では、補助プロペラを使い、空力
でも走行することができる。 (8)ボートとして使用する場合には、補助プロペラの
みで走行することができる。
【0048】その場合メイン・ロータを回転することに
より、揚力を発生し、機体が水につかる体積を小さくす
ることができる。そのためボートとしての抵抗を小さく
することができる。そして補助プロペラにより、前進、
後進、横進を行なうことができる。
【0049】そのため、メイン・ロータが故障して海上
に降りた場合でも、補助プロペラのみで帰還することが
できる。 (9)エンジン、ギヤ・ボックス、発電機、緊急時のメ
イン・ロータ駆動用モータ、車輪駆動用モータ、蓄電池
等の主要な動力関係の装置を、胴体の下部に集中的に配
置することにより、機体の重心位置を低くすることが出
来るので、ヘリコプタ、自動車、およびボ−トとしての
使用時の安定性を増すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す図(側面図、補助プ
ロペラ格納時)。
【図2】本発明の第1実施例を示す図(平面図、補助プ
ロペラ格納時)。
【図3】本発明の第1実施例を示す図(正面図、補助プ
ロペラ格納時)。
【図4】第1実施例のメイン・ロータを示す図。
【図5】第1実施例の同軸反転器と動力伝達機構を示す
図。
【図6】第1実施例の補助プロペラの装着図(その1、
前後方向の推力発生時)。
【図7】第1実施例の補助プロペラの装着図(その2、
斜め方向の推力発生時)。
【図8】第1実施例の補助プロペラの装着図(その3、
左右方向の推力発生時)。
【図9】第1実施例の補助プロペラの装着図(その4、
上下方向の推力発生時)。
【図10】本発明の第2実施例を示す図(側面図)。
【図11】本発明の第2実施例を示す図(正面図)。
【図12】本発明の第3実施例を示す図(正面図)。
【図13】飛行中に突風をうけた場合の衝撃を柔らげる
ための機構を示す図。
【図14】図13の機構中の半円パイプ(2本)310
とサポート・シリンダ18の関係を示す図。
【符号の説明】
1…上側ロータ(メイン・ロータ)、 2…下側ロータ(メイン・ロータ)、 3…長ブレード、 4…短ブレード、 5…サポート・リング、 6…補助ブレード、 7…回転シャフト、 7A…内側シャフト(中心シャフト)、 7B…外側シャフト(パイプシャフト)、 8…溝、 9…同軸反転器、 10…ギア・サポート、 11…ギア・サポート、 12…ギア・サポート、 13…かさば歯車(上側)、 14…かさば歯車(横側)、 15…かさば歯車(下側)、 16…結合部材、 17…上下移動用シリンダ、 18…サポート・シリンダ、 19…上下移動範囲制限機構、 19A…上下移動用シリンダ17の両側に設けた突起
部、 19B…サポート・シリンダ18の両側に設けた上下方
向のスリット、 20…ベアリング、 21…ベアリング、 22…胴体の屋根、 23…客室の床、 30…ピン、 31…ピン穴(内側シャフト)、 32…ピン穴(外側シャフト)、 33…ピン差し込み口、 101…補助プロペラ(左前方)、 102…補助プロペラ(右前方)、 103…補助プロペラ(左後方)、 104…補助プロペラ(右後方)、 108…プロペラ支持機構、 201…エンジン、 202…ギヤ・ボックス、 203…緊急時のメイン・ロータ駆動用モータ、 204…補助プロペラ用モータ、 205…車輪駆動用モータ、 206…発電機、 207…蓄電池、 208…燃料タンク、 301…垂直尾翼、 302…水平尾翼、 303…車輪、 304…胴体、 305…バンパー、 306…機関室、 307…ベアリングのストッパ(上下に2個)、 308…ベアリング、 309…ユニバ−サル・ジォイント、 310…半円パイプ(2本)、 311…回転するスプリング・ボックス、 312…回転しないスプリング・ボックス(左右に2
個)、 313…ボックス内のスプリング、 314…回転シャフトの外側シャフト7Bの下端に設け
た突起物、(回転するスプリング・ボックス311の内
側の上下方向の溝321と噛み合いながら上下に揺れ
る)、 315…胴体の屋根の上にあるスプリング(上下左右に
計4本)、 316…上下のみに揺れる支柱(左右2本)、 317…中心シャフトの垂直性を補強する横方向のパイ
プ、 318…半円パイプ310を支持するシャフト、 319…ベアリング、。 320…サポート・シリンダ18に設けた半円パイプ用
の貫通孔、 321…溝(回転するスプリング・ボックス311の内
側の上下方向に設けた溝で、突起物314と噛み合
う)、 322…シャフト。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同軸反回転式メイン・ロータを有するヘ
    リコプタにおいて、(A)サポートリング(5)を有す
    る上側ロータ(1)と、(B)サポートリング(5)を
    有する下側ロータ(2)と、(C)上側ロータ(1)と
    下側ロータ(2)を互いに反対方向に回転させる同軸反
    転器(9)と、(D)エンジンの回転を同軸反転器
    (9)及びロータに伝達するシャフト(7)と、(E)
    胴体の左右に設けた補助プロペラと、(F)垂直尾翼
    (301)と、(G)水平尾翼(302)と、(H)電
    気モータで駆動する車輪と、(I)緊急時のメイン・ロ
    ータ駆動用モータ(203)と補助プロペラ駆動用モー
    タ(204)と車輪駆動用モータ(205)に電力を供
    給する発電機(206)及び蓄電池(207)と、
    (J)前記メイン・ロータ(1、2)及び発電機(20
    6)を駆動するエンジン(201)及びギヤ・ボックス
    (202)を具備し、(K)前記上側ロータ(1)及び
    下側ロータ(2)のブレ−ドのピッチ角は、飛行中に
    は、それぞれ全方位角で、一定とし、(L)前記補助プ
    ロペラは前後、左右または上下方向の推力を発生し、陸
    上または水上でも、更には陸上及び水上でも、自由に自
    走可能なことを特徴とする多機能ヘリコプタ。
  2. 【請求項2】 上側ロータ(1)及び下側ロータ(2)
    は、胴体(304)に対し上下に移動することができる
    ことを特徴とする請求項1記載の多機能ヘリコプタ。
  3. 【請求項3】 補助プロペラは、胴体の左右にそれぞれ
    1個以上設けることを特徴とする請求項1又は2記載の
    多機能ヘリコプタ。
  4. 【請求項4】 サポート・リング(5)は、外側に揚力
    発生用の補助ブレード(6)を有することを特徴とする
    請求項1、2又は3記載の多機能ヘリコプタ。
  5. 【請求項5】 エンジン(201)とギヤ・ボックス
    (202)と発電機(206)と緊急時のメイン・ロー
    タ駆動用モータ(203)と車輪駆動用モータ(20
    5)及び蓄電池(207)は、胴体の下部に集中的に設
    けたことを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の多
    機能ヘリコプタ。
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