JPH08150053A - 商品陳列棚 - Google Patents

商品陳列棚

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JPH08150053A
JPH08150053A JP32157594A JP32157594A JPH08150053A JP H08150053 A JPH08150053 A JP H08150053A JP 32157594 A JP32157594 A JP 32157594A JP 32157594 A JP32157594 A JP 32157594A JP H08150053 A JPH08150053 A JP H08150053A
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Koji Nakayama
幸司 中山
Tsutomu Amagaya
勉 天ヶ谷
Tadashi Iritani
忠 入谷
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 商品を陳列する通常の棚板の前端部にガード
を鈍角或いは直角に取り付けるのに好適な商品陳列棚を
提供する。 【構成】 商品陳列棚30は、商品載置用の棚板31の
前端部に棚前飾り32を取り付け、この棚前飾り32
と、棚板前壁31Aとの間に商品落下防止用のガード3
3を配設して成る。ガード33と棚板前壁31A間に挿
入されたスペーサ34を備え、このスペーサ34はガー
ド33を棚板31に対して鈍角を成して保持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ショーケース等の棚、
特に棚板前端にガードを取り付けた商品陳列棚に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来よりショーケース等に設けられる商
品陳列棚は、例えば、実公平1−27731号公報(A
47F5/00)に示されている。即ち、この種ショー
ケースの庫内には商品を陳列する棚板が複数段取り付け
られ、その棚板上に販売する食品等の商品が陳列され
る。また、棚板の前端部には陳列した商品が落下するこ
とを防止するためにガードが取り付けられている。
【0003】係る、ガードは顧客による商品選択の邪魔
とならないよう、透明なガラス板、或いは、アクリル樹
脂板等で構成されると共に、棚板の前端に取り付けられ
た棚前飾りと棚板前壁の間に挿入されて棚板前端部に保
持され、通常は棚板に対して直角に起立して取り付けら
れる。その場合、棚板前壁も棚板に対して略直角を成
し、垂直に降下して形成される(通常の棚形状)。
【0004】一方、この種ショーケースにおいては、図
4及び図5に示す商品陳列棚100の如くガード33を
棚板101に対して所定の鈍角(棚板101に対してガ
ード33の上端が前側に開いた状態)を成して取り付け
るときもある。この場合、従来では棚板101の前壁1
01Aは図4の如く内側に鋭角を成して後退しながら降
下する形状とされ、その前側に配置した棚前飾り32と
の間に、双方に接するかたちでガード33を挿入し、保
持させており、係る取付状態によれば商品がより見易く
なる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来で
は上記の如くガード33を鈍角で取り付ける場合に、前
壁101Aが鋭角で後退する棚板101を用いていたた
め、ガード33を棚板101に対して直角から鈍角、或
いは、鈍角から通常の直角の取付状態に変更する場合、
棚板101自体を新規に製造し、交換しなければならな
かった。そのため、棚板の種類が増加し、製造及び管理
コストが高騰する問題があった。
【0006】また、棚板101上に滴下した商品の汁
(ドリップ)等はガード33の裏面にも付着するが(図
5に斜線で示す)、ガード33と棚板101が交わる隅
角部が掃除し難く、不衛生となる。更に、ガード33と
棚板101とは直接接しているため、係る汁等はこのガ
ード33と棚板101の間の隠れた部分にも入り込み、
汚れてしまう(図5に斜線で示す)。
【0007】また、ガード33は通常透明であるため、
棚板101に対して鈍角で取り付けると、図5に矢印で
示す如く棚前飾り32の裏面が顧客から見えてしまい、
購買意欲が削がれてしまう問題もあった。
【0008】本発明は、係る従来の技術的課題を解決す
るために成されたものであり、通常の棚板を用い、その
前端部にガードを鈍角或いは直角の双方の状態で取り付
けることができる商品陳列棚を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の商品陳
列棚30は、商品載置用の棚板31の前端部に棚前飾り
32を取り付け、この棚前飾り32と、棚板前壁31A
との間に商品落下防止用のガード33を配設したもので
あって、ガード33と棚板前壁31A間に挿入されたス
ペーサ34を備え、このスペーサ34はガード33を棚
板31に対して鈍角を成して保持するものである。
【0010】また、請求項2の発明の商品陳列棚30
は、上記に加えてスペーサ34が棚板前壁31Aとガー
ド33に接すると共に、スペーサ34の上面をガード3
3側が高くなる所定の湾曲形状としたものである。
【0011】
【作用】本発明の商品陳列棚30によれば、商品載置用
の棚板31の前端部に取り付けた棚前飾り32と棚板前
壁31Aとの間に商品落下防止用のガード33を設ける
と共に、ガード33と棚板前壁31Aの間にスペーサ3
4を設け、このスペーサ34により棚板31に対してガ
ード33を鈍角に保持するようにしたので、棚板前壁3
1Aが略直角である通常の棚板31であっても、ガード
33を棚板31に対して鈍角に取り付けることができる
ようになる。従って、従来の如く棚板前壁が鋭角とされ
た格別な棚板を用いる必要が無くなり、ガードの取付状
態の変更が容易となると共に、製造及び部品管理コスト
の低減が図れる。
【0012】また、請求項2の発明の商品陳列棚30に
よれば、上記に加えてスペーサ34を棚板前壁31Aと
ガード33に接するようにし、且つ、スペーサ34の上
面をガード33側が高くなる所定の湾曲形状としたの
で、スペーサ34及びガード33に汚れが付着した場合
にも、容易に除去することが可能となると共に、ガード
33の隠れた部分も汚れ難くなる。
【0013】また、スペーサ34により棚前飾り32の
裏面も見え難くなり、外観も向上すると共に、スペーサ
34の上面の湾曲形状によって棚板31上の商品載置面
積も拡大されるものである。
【0014】
【実施例】次に、図面に基づき本発明の実施例を詳述す
る。図1は本発明を適用する実施例としての低温ショー
ケース1の縦断側面図、図2は本発明の商品陳列棚30
前部の分解側面図、図3は本発明の商品陳列棚30前部
の側面図をそれぞれ示している。尚、各図において図4
及び図5と同一符号で示すものは同一とする。低温ショ
ーケース1は、断面略コ字状の断熱壁2と、この断熱壁
2の両側に取り付けられた図示しない側板とから構成さ
れている。断熱壁2の内側にはそれぞれ間隔を存して仕
切板4、5が取り付けられ、これら仕切板4及び5間を
内層ダクト6、外側の仕切板5と断熱壁2間を外層ダク
ト7としている。
【0015】内側の仕切板4の下部前方には底板3が設
けられており、これら仕切板4及び底板3の内側を貯蔵
室8としている。断熱壁2の前面開口9の上縁にはハニ
カム材14、15がそれぞれ取り付けられた内層吐出口
16及び外層吐出口17が並設されており、これら内層
吐出口16及び外層吐出口17は内層ダクト6及び外層
ダクト7にそれぞれ連通している。そして、開口9の下
縁には内層吸込口18と外層吸込口19が並設されてお
り、両吸込口18、19は内層ダクト6及び外層ダクト
7にそれぞれ連通している。
【0016】一方、底板3下方には断熱壁2の底壁2A
上にファンケース10が設置されており、このファンケ
ース10には送風機11が内層用及び外層用に複数台取
り付けられている。また、底板3下方の空間は区画部材
12によって二つのダクトに区画されており、前記内層
吸込口18は内層用の送風機11を経て内層ダクト6
に、前記外層吸込口19は外層用の送風機11を経て外
層ダクト7に連通している。
【0017】更に、背面を構成する仕切板4後方の内層
ダクト6内には、冷却装置の冷却器13が縦設されてお
り、前記内層用の送風機11が運転されると冷却器13
と熱交換した冷気は図中破線矢印の如く内層ダクト6内
を上昇して、内層吐出口16より内層吸込口18に向か
って吐出される。そして、内層吸込口18から吸い込ま
れた冷気は再び送風機11によって加速され、内層ダク
ト6内に至る循環をする。
【0018】他方、前記外層用の送風機11が運転され
ると、外層ダクト7内の空気は図中実線矢印の如く外層
ダクト7内を上昇して、外層吐出口17より外層吸込口
19に向かって吐出される。そして、外層吸込口19か
ら吸い込まれた空気は再び送風機11によって加速さ
れ、外層ダクト7内に至る循環をする。これによって、
開口9には前後二重のエアーカーテンが形成され、内側
の冷気エアーカーテンの一部が貯蔵室8内に循環して貯
蔵室8を冷却する。
【0019】係る、貯蔵室8内には食品などの商品を陳
列載置するための複数段(この場合4段)の商品陳列棚
30・・・が、図1の如く前側に低く傾斜して架設され
ている。各商品陳列棚30は、図2に示す如く棚板31
と、棚前飾り32と、スペーサ34と、ガード33とで
構成されている。棚板31は商品を載置して陳列するも
ので、横長で略矩形状を呈しており、その前壁31Aは
棚板31の上面に対して略直角を成し、垂直に降下して
形成されている(通常の棚形状)。尚、ガード33は従
来例で説明済みのため説明を省略する。
【0020】棚前飾り32は棚板31上に陳列した商品
名或いは価格等の表示、或いは、棚板前壁31Aの意匠
を向上させ、更に、ガード33を棚板前壁31Aとの間
に保持する機能を有するもので、アルミニウムや合成樹
脂等の押出成形から成り、棚板前壁31Aの下端に係合
する係合部32Aと、この係合部32A下端と鋭角を成
して立ち上がる保持壁32Bとで構成されている。そし
て、保持壁32Bの上端内側には、後述するスペーサ3
4の段差部34Eが係合する係合爪32Cが形成されて
いる。
【0021】一方、スペーサ34は上記通常の棚板31
の前端部にガード33を鈍角を成して取り付けるための
もので、例えば合成樹脂の押出成形にて成り、少なくと
も上方に開放し、ガード33の厚みと略同等の幅の凹溝
34Dを有している。そして、凹溝34Dの前壁34B
上端には棚前飾り32の係合部32Aに係合する前述の
段差部34Eが形成され、凹溝34Dの後壁34Cは上
部の前後幅が広く、下部が狭く尖った内部中空の断面略
くさび形状を呈している。そして、凹溝34Dは後壁3
4C後面に対して鋭角で交わる。
【0022】この後壁34Cの上面は所定曲率の湾曲面
34Aとされており、この湾曲面34Aは凹溝34D側
が高くなるよう構成されている。また、この湾曲面34
Aの凹溝34Dと反対側の端部には連続して後方に突出
した当接部34Fが形成されている。そして、スペーサ
34は棚板31と同色に着色されている。
【0023】以上の構成で次に商品陳列棚30の組立を
説明する。先ず、棚板31の前壁31A下端に棚前飾り
32の係合部32Aを係合して棚前飾り32を棚板31
の前端に取り付ける。また、スペーサ34の凹溝34D
内にはガード33を挿入し、略キッチリと保持させる。
これによって、湾曲面34Aはガード33側に高くな
る。そして、このスペーサ34の前壁34Bを棚前飾り
32の保持壁32B側として、スペーサ34(及びガー
ド33)を棚前飾り32と棚板前壁31Aの間に圧入す
る。このとき、スペーサ34の後壁34Cは内部中空で
弾性を有しているので、挿入は容易に行える。
【0024】このとき、スペーサ34の段差部34Eは
図3の如く棚前飾り32の係合爪32Cに係合するの
で、スペーサ34は簡単に抜けなくなる。また、スペー
サ34の前壁34B前面は棚前飾り32裏面に密着し、
スペーサ34の後壁34C後面は棚板前壁31Aに密着
する。即ち、後壁34C後面は棚板前壁31Aと平行と
なるため、スペーサ34の凹溝34Dは棚板31上面に
対して鈍角となり、これによって、ガード33は棚板3
1(上面)に対して鈍角を成して保持される。
【0025】また、スペーサ34の後壁34Cの当接部
34Fは棚板31上面に少許重複する。これによって、
棚板31の上面は湾曲面34Aに略連続し、滑らかにガ
ード33と交わるようになる。尚、棚板32に対してガ
ード33を略直角に取り付ける場合は、スペーサ34を
取り外し、直接棚板前壁31Aの前側にガード33を設
ければ良い。
【0026】このように、前壁31Aが略直角の通常の
棚板31でもスペーサ34により、棚板31に対してガ
ード33を鈍角で取り付けることができるようになるの
で、前壁が鋭角で降下する格別な棚板を準備する必要が
無くなり、製造及び管理コストの著しい低減と、交換作
業の著しい簡素化が図れる。また、スペーサ34の後壁
34C上面は湾曲面34Aとして棚板31の上面に連続
し、ガード33側に高くなるように構成したので、棚板
31上の商品から滴下した汁等の汚れも拭き取り易くな
り、且つ、湾曲面34Aの分だけ棚板31の商品陳列面
積が増える。
【0027】更に、棚板31上面には当接部34Fが重
複しているので、これらの汁などがスペーサ34と前壁
31A間に入ることもなくなり、また、スペーサ34と
ガード33の隙間にもそれら汚れが入り難くなるので、
総じて衛生的となる。また、スペーサ34の存在によっ
て棚前飾り32の裏面が見えなくなるので、ガード33
を鈍角で取り付ける場合の意匠上の問題も解消される。
【0028】尚、実施例では低温ショーケースを例にと
り説明したが、それに限らず、他の通所のショーケー
ス、冷蔵庫や貯蔵庫などに架設される商品陳列棚にも本
発明は有効である。
【0029】
【発明の効果】以上詳述した如く本発明によれば、商品
載置用の棚板前端部に取り付けた棚前飾りと棚板前壁と
の間に商品落下防止用のガードを設けると共に、ガード
と棚板前壁の間にスペーサを設け、このスペーサにより
棚板に対してガードを鈍角に保持するようにしたので、
棚板前壁が略直角である通常の棚板であっても、ガード
を棚板に対して鈍角に取り付けることができるようにな
る。従って、従来の如く棚板前壁が鋭角とされた格別な
棚板を用いる必要が無くなり、ガードの取付状態の変更
が容易となると共に、製造及び部品管理コストの低減が
図れる。
【0030】また、請求項2の発明によれば、上記に加
えてスペーサを棚板前壁とガードに接するようにし、且
つ、スペーサの上面をガード側が高くなる所定の湾曲形
状としたので、スペーサ及びガードに汚れが付着した場
合にも、容易に除去することが可能となると共に、ガー
ドの隠れた部分も汚れ難くなる。更に、スペーサにより
棚前飾りの裏面も見え難くなり、外観も向上すると共
に、スペーサの上面の湾曲形状によって棚板上の商品載
置面積も拡大されるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用する低温ショーケースの縦断側面
図である。
【図2】本発明の商品陳列棚前部の分解側面図である。
【図3】本発明の商品陳列棚前不の側面図である。
【図4】従来の商品陳列棚前部の分解側面図である。
【図5】従来の商品陳列棚前部の側面図である。
【符号の説明】
1 ショーケース 30 商品陳列棚 31 棚板 31A 前壁 32 棚前飾り 33 ガード 34 スペーサ 34A 湾曲面

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 商品載置用の棚板の前端部に棚前飾りを
    取り付け、この棚前飾りと前記棚板前壁との間に商品落
    下防止用のガードを配設して成る商品陳列棚において、 前記ガードと棚板前壁間に挿入されたスペーサを備え、
    このスペーサは前記ガードを前記棚板に対し、鈍角を成
    して保持することを特徴とする商品陳列棚。
  2. 【請求項2】 スペーサは棚板前壁とガードに接すると
    共に、前記スペーサの上面は前記ガード側が高くなる所
    定の湾曲形状を成していることを特徴とする請求項1の
    商品陳列棚。
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