JPH08149965A - ギムネマ・イノドラム葉エキス、その製法及び用途 - Google Patents

ギムネマ・イノドラム葉エキス、その製法及び用途

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JPH08149965A
JPH08149965A JP6319390A JP31939094A JPH08149965A JP H08149965 A JPH08149965 A JP H08149965A JP 6319390 A JP6319390 A JP 6319390A JP 31939094 A JP31939094 A JP 31939094A JP H08149965 A JPH08149965 A JP H08149965A
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Yuri Hirao
友里 平尾
Yoshio Iwasaki
善雄 岩崎
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 渋味、苦味及び甘味抑制等の味覚修飾作用を
有さず、また、飲食物本来の色合いや風味を損うことの
ない、腸管でのグルコース吸収抑制作用を有するギムネ
マ・イノドラム葉エキス。 【構成】 ギムネマ・イノドラム葉を酸性水溶液で処理
し、脱水・洗浄したものを低級アルコール及び/又は水
からなる溶剤で抽出し、得られる抽出液を減圧下で濃縮
して淡褐色粗精製エキスを得ること、及び該粗精製エキ
スを水及び1−ブタノールを用いて分配抽出し、その1
−ブタノール相に賦形剤を加えて減圧下に濃縮・乾固
し、ついで有機溶剤で洗浄して脱脂し、さらに高極性溶
媒を用いて抽出し、抽出液を減圧下に濃縮・乾固してギ
ムネマ・イノドラム葉の淡緑色精製エキスを得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、渋味、苦味及び甘味抑
制等の味覚修飾作用を有さず、飲食物に添加した際の着
色が極めて少ないことにより、飲食物本来の色合いや風
味を損なわず、かつ腸管でのグルコース吸収抑制作用を
有する淡褐色のギムネマ・イノドラム葉粗精製エキス、
及び淡緑色のギムネマ・イノドラム葉精製エキスと、そ
れらの製造方法、さらにはそれらを含有する飲食物添加
剤、ダイエット用飲食物及び糖尿病予防用飲食物に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】近年、高齢化社会の到来や成人病患者の
増加が問題となっているが、糖尿病においても高血糖症
等の予備軍を含めると日本全国で500〜600万人い
るといわれている。糖尿病の中でも特に発生頻度の高い
インスリン非依存型糖尿病(NIDDM)や妊娠糖尿病
(GDM)は、主に過食、肥満が原因とされている。特
に、腸管において吸収されやすいグルコースを主たる構
成成分とする砂糖や澱粉等の糖類の過剰摂取は、肥満や
インスリン分泌細胞であるβ細胞への負担となって耐糖
能異常を引き起こし好ましくないといわれている。すな
わち、これら糖類の過剰摂取を防止することが望ましい
が、食欲は人間の欲望の一つであり、飽食の時代といわ
れる現代においてこれをコントロールするのは極めて困
難である。従って、最近では砂糖や澱粉等の糖類の消化
を阻害する消化酵素阻害剤や消化によって生成するグル
コースの吸収を抑制するグルコース吸収抑制剤への関心
が高まってきている。
【0003】従来より、グルコース吸収抑制剤としてサ
ポニン類であるフロリジン、ジジフィン及びギムネマ酸
等が知られていたが、フロリジンは腎性糖尿病を誘発す
るという副作用を有しており飲食物添加剤としては好ま
しくなく、他方ジジフィンやギムネマ酸はその甘味抑制
作用により飲食物本来の風味を大きく損ない、広く飲食
物用として普及するには致命的ともいえる大きな問題が
あった。
【0004】本発明者等は、先に、東南アジアに広く自
生している蔓性植物ギムネマ・イノドラムの葉に渋味、
苦味及び甘味抑制等の味覚修飾作用を有さず、かつ腸管
におけるグルコースの吸収を抑制する作用があることを
見いだし、該植物の葉を乾燥・焙煎して茶の形態にした
もの、該植物葉を含水アルコールまたは水等で抽出して
得られる濃茶褐色のギムネマ・イノドラム葉未精製エキ
ス及びこれらを添加してなる飲食物を提案した(特開平
3−172156号公報)。
【0005】その後、ギムネマ・イノドラム葉含有成分
の単離・精製、及びこれら各単離・精製物のグルコース
吸収抑制作用について鋭意研究を重ね、4種のグルコー
ス吸収抑制物質を発見した。また、その単離・精製工程
において得られる淡褐色のギムネマ・イノドラム葉粗精
製エキス、及び淡緑色のギムネマ・イノドラム葉精製エ
キスは、未処理葉を単に含水エタノール等で抽出した濃
茶褐色のギムネマ・イノドラム葉未精製エキスに比し
て、該グルコース吸収抑制物質を2〜5倍多く含んでお
り、かつ飲食物に添加した場合の着色度も極めて少ない
ことを見いだした。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】先に提案したギムネマ
・イノドラム葉未精製エキスはグルコース吸収抑制作用
が比較的穏やかであるため、飲食物への添加量は比較的
多くを必要としたが、それが濃い茶褐色であるためそれ
を添加した飲食物は、渋味、苦味及び甘味抑制等の味覚
修飾作用は有さないが、茶褐色に着色する傾向にあり、
淡彩色の飲食物の場合、著しくその色合いを損なってし
まい好ましくなかった。すなわち、ギムネマ・イノドラ
ム葉未精製エキスを飲食物本来の色合いを損なわないよ
うに脱色・精製する必要があった。それ故、本発明は、
淡褐色のギムネマ・イノドラム葉粗精製エキスの製造方
法、及び淡緑色のギムネマ・イノドラム葉精製エキスの
製造方法、さらにはそれらを添加してなる飲食物添加
剤、ダイエット用飲食物、及び糖尿病予防用飲食物を提
供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、ギムネマ
・イノドラム葉に含有されるグルコース吸収抑制物質
は、ギムネマ酸等と同様なサポニンの一種であると考
え、サポニンの抽出・分離・精製方法の常法を参考と
し、鋭意研究した結果、ギムネマ・イノドラム葉から図
1に示した4種のグルコース吸収抑制物質d、g、i、
及びjを発見し、これらを比較的高濃度に含有し、かつ
渋味、苦味及び甘味抑制等の味覚修飾作用は有しない淡
褐色のギムネマ・イノドラム葉粗精製エキス及び淡緑色
のギムネマ・イノドラム葉精製エキスを効率的に取得す
ることに成功した。
【0008】すなわち、本発明はギムネマ・イノドラム
葉を酸性水溶液で処理し、脱水・洗浄し、メタノール、
含水メタノール、含水エタノール、或いは水等で抽出
し、減圧下で濃縮・乾固して、淡褐色のギムネマ・イノ
ドラム葉粗精製エキス得、さらに同抽出液を減圧下で濃
縮し、水及び1−ブタノールにより液−液分配抽出し、
その1−ブタノール相に珪藻土等を加えて減圧下で濃縮
・乾固し、脱脂し、メタノール等の高極性溶媒に溶解・
ろ過し、そのろ液を減圧下で濃縮・乾固して、淡緑色の
ギムネマ・イノドラム葉精製エキスを得ることを特徴と
するものである。
【0009】以下、本発明について詳しく説明する。 酸溶液による前処理、脱色工程:この工程は、ギムネマ
・イノドラム葉中に多量に含有される水溶性の糖類、ア
ミノ酸、及び塩基性の色素等をあらかじめ除去すること
を目的とするものであり、脱色、さらには1−ブタノー
ルによる液−液分配抽出工程を円滑に行うためのもので
ある。用いられる酸の種類としては、アスコルビン酸、
塩酸、クエン酸、グルコン酸、コハク酸、酢酸、酒石
酸、乳酸、硫酸、リンゴ酸、リン酸等が挙げられるが、
飲食物用としてはアスコルビン酸、クエン酸、グルコン
酸、コハク酸、酢酸、酒石酸、乳酸、リンゴ酸等の酸味
料が好ましく、その酸性溶液のpH範囲は2〜3が好ま
しい。酸性水溶液量は、ギムネマ・イノドラム乾燥葉1
00gに対して0.5〜10リットルが好ましく、処理
温度は室温〜40℃が好ましい。さらに処理時間は0.
5〜2時間が好ましく、繰返し回数は1〜4回が好まし
い。なお処理装置としては、通常攪拌装置を用い、処理
葉の脱水・分離には通常遠心脱水機を用いる。脱水の最
終工程において乾燥葉100g当たり水0.5〜2リッ
トルで残存する酸を洗浄・除去する。
【0010】抽出工程:酸処理葉の抽出工程における抽
出溶媒としては、常法のメタノール、含水メタノール、
含水エタノール、或いは水等が挙げられるが、飲食物用
としては含水エタノールが好ましく、その含水率は10
〜80%、好ましくは20〜60%の範囲である。また
その抽出比は酸処理葉100gに対して抽出溶媒0.5
〜10リットル、好ましくは0.5〜2リットルの範囲
であり、抽出温度は室温〜80℃が好ましい。さらに抽
出時間は0.5〜6時間が好ましく、抽出繰返し回数は
2〜4回が好ましい。なお抽出装置としては、通常攪拌
装置を用い、通常のろ過装置によって抽出液を得る。
【0011】濃縮工程:この工程は、抽出液を濃縮・乾
固し、グルコース吸収抑制物質を比較的高濃度に含有す
る淡褐色のギムネマ・イノドラム葉粗精製エキスを得る
こと、或いは淡緑色のギムネマ・イノドラム葉精製エキ
スを得るための次工程である分配抽出工程へ速やかに移
行すること目的とするものである。淡褐色のギムネマ・
イノドラム葉粗精製エキスを得る場合には、そのまま抽
出液を減圧下で濃縮・乾固すれば良い。次工程に移る場
合、抽出溶媒がメタノールの場合は酸処理葉100gに
対して水0.5〜1リットルを加えてメタノール臭が消
失するまで減圧下で濃縮する。抽出溶媒が含水エタノー
ルの場合はエタノール臭が消失し、その濃縮液が酸処理
葉100gに対し0.5〜1リットルになるまで減圧下
で濃縮する。抽出溶媒が水の場合はその濃縮液が酸処理
葉100gに対し0.5〜1リットルになるまで減圧下
で濃縮する。濃縮装置としては、通常ロータリーエバポ
レーター、或いは薄膜式スラッシュエバポレーター等を
用いる。
【0012】分配抽出工程:この工程は、水及び1−ブ
タノールの2液相間の分配係数の差を利用し、混合物か
らサポニン類を分離精製することを目的とするものであ
り、有効な常法の一つである。通常、元の酸処理葉10
0g当たり濃縮液0.5〜1リットル、1−ブタノール
0.25〜1リットルの混合比が好ましく、振盪時間は
5〜30分が好ましく、繰返し回数は1〜3回が好まし
い。なお分配抽出器具及び装置としては、通常分液ロー
トとシェーカーを用いる。
【0013】脱脂・脱色工程:この工程は、分配抽出処
理において得られた1−ブタノール相に珪藻土等の賦形
剤を加え減圧下で濃縮・乾固し、粉砕し、その粉砕物を
ジエチルエーテル等の有機溶媒で抽出し、ろ過し、脂質
分及び脂溶性の色素を除去することを目的とするもので
ある。賦形剤としては珪藻土以外にセライト、シリカゲ
ル、活性炭等が挙げられ、その添加量としては元の酸処
理葉100g当たり10〜100gが好ましく、脱脂溶
媒としてはジエチルエーテル以外に石油エーテル、n−
ヘキサン、ベンゼン、クロロホルム、酢酸エチル等が挙
げられるが、脱色効果の点ではジエチルエーテル、酢酸
エチルが好ましい。その溶媒量としては元の酸処理葉1
00g当たり0.25〜1リットルが好ましく、脱脂温
度としては0〜40℃が好ましい。また脱脂時間は5〜
60分が好ましく、繰返し回数は2〜4回が好ましい。
なお濃縮装置としては、通常ロータリーエバポレーター
等を用い、脱脂装置としては、通常攪拌装置を用いる
が、少量の場合は超音波洗浄機等を用いてもよい。
【0014】高極性溶媒による精製:この工程は、珪藻
土等の賦形剤に吸着しているギムネマ・イノドラム葉精
製エキスをメタノール等の高極性溶媒に溶解し、ろ過
し、分離することを目的とするものである。高極性溶媒
としては、メタノール以外にアセトン、エタノール、テ
トラヒドロフラン等が挙げられ、その溶媒量は元の酸処
理葉100g当たり0.1〜1リットルが好ましく、処
理温度は室温〜40℃が好ましい。また処理時間は5〜
60分が好ましく、繰返し回数は2〜4回が好ましい。
なお処理装置としては、通常攪拌装置を用いるが、少量
の場合は超音波洗浄機等を用いてもよく、濃縮・乾固装
置としては、通常ロータリーエバポレーター等を用い
る。
【0015】本製造方法において得られるギムネマ・イ
ノドラム葉粗精製エキスは、含水エタノールに比較的易
溶であり、水、アセトン、エタノール、テトラヒドロフ
ラン、メタノール、o−キシレン、クロロホルム、シク
ロヘキサン、トルエン、n−ヘキサン、ベンゼン等には
比較的難溶である。また、本製造方法において得られる
ギムネマ・イノドラム葉精製エキスは、アセトン、エタ
ノール、含水エタノール、テトラヒドロフラン、及びメ
タノール等の高極性溶剤に比較的易溶であり、水にはや
や難溶であり、o−キシレン、クロロホルム、シクロヘ
キサン、トルエン、n−ヘキサン、ベンゼン等の低極性
溶剤には難溶である。
【0016】本製造方法において得られるギムネマ・イ
ノドラム葉粗精製エキスは、淡褐色であり、渋味、苦味
等はなく、かつ甘味抑制等の味覚修飾作用を有しない。
また、本製造方法において得られるギムネマ・イノドラ
ム葉精製エキスは、淡緑色であり、渋味、苦味等はな
く、かつ甘味抑制等の味覚修飾作用を有しない。
【0017】本製造方法において得られるギムネマ・イ
ノドラム葉粗精製エキス及びギムネマ・イノドラム葉精
製エキスは、グルコース吸収抑制物質を比較的高濃度に
含有し、少量で腸管におけるグルコース吸収抑制作用を
発揮し得る。従って、本発明におけるギムネマ・イノド
ラム葉粗精製エキス、及びギムネマ・イノドラム葉精製
エキスを添加した飲食物は、その飲食物本来の色合いや
風味を損なわず、かつその飲食物や同時間に食した他の
飲食物に含まれる糖類の消化によって生成するグルコー
スの吸収を抑制することにより過剰なエネルギー摂取を
防止し、肥満やそれを主たる発生要因とするインスリン
非依存型糖尿病(NIDDM)や妊娠糖尿病(GDM)
等を予防する働きが期待され、飲食物添加剤、ダイエッ
ト用飲食物、及び糖尿病予防用飲食物の素材として好ま
しいものである。
【0018】本発明におけるギムネマ・イノドラム葉粗
精製エキスの飲食物への添加量は、飲食物100gに対
して0.01〜1gであり、好ましくは0.05〜0.
2gの範囲内の量であり、またギムネマ・イノドラム葉
精製エキスの飲食物への添加量は、飲食物100gに対
して0.005〜0.5gであり、好ましくは0.02
〜0.1gの範囲内の量である。それ以上加えても低血
糖等の副作用の心配はないが、効果が頭打ちになり経済
的に好ましくない。なお、先に提案したギムネマ・イノ
ドラム葉未精製エキスの飲食物への添加量は、飲食物1
00gに対して0.02〜2gであり、好ましくは0.
1〜0.4gの範囲内の量である。
【0019】本発明における飲食物としては、各種のジ
ュース類、キャンデー、チョコレートの外あらゆる菓子
類、アイスクリーム類、その他麺類、米、餅、甘味料、
ジャム、酒類等の糖類を多く含んでいる飲食物は勿論、
同時間に食した飲食物に含まれるグルコースの吸収をも
抑制するので糖類を含んでいない飲食物、例えば飲料
水、お茶、漬物等に添加しても良く、また醤油、味噌、
マヨネーズ等の調味料に添加しても良い。なお、本発明
における飲食物は、ギムネマ・イノドラム葉粗精製エキ
スが淡褐色であること、ギムネマ・イノドラム葉精製エ
キスが淡緑色であること、さらにそれらは渋味、苦味等
はなく、かつ甘味抑制等の味覚修飾作用を有しないこと
により、飲食物本来の色合いや風味を維持し得るもので
ある。
【0020】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明を詳しく説明する
が、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。 実施例1 酸溶液による前処理・脱色工程:ギムネマ・イノドラム
の乾燥葉を0.5〜2mmカットに粉砕し、得られた粉
砕乾燥葉1kgにpH=2.5に調整したクエン酸水溶
液10リットルを加え、室温下で攪拌処理し、1時間後
800メッシュのPP製ろ布を用いて1,500Gで連
続的に遠心脱水し、最後に4リットルの水で洗浄した。
それを80℃で16時間乾燥し、酸処理葉752gを得
た。なお、遠心脱水液及び洗浄液を合し、濃縮して酸処
理溶液濃縮残渣(B)とした。
【0021】抽出工程:上記酸処理葉400gに50%
エタノール水溶液4リットルを加え、室温下で攪拌処理
し、1時間後定量ろ紙No.5A(東洋製)を用いて吸
引ろ過し、抽出液を得た。葉ケーキは再度50%エタノ
ール水溶液4リットルを加え、室温下で1時間攪拌抽出
し、同様にろ過して抽出液を得た。双方の抽出液を混合
し約8リットルの抽出液を得た。
【0022】濃縮工程:抽出液をロータリーエバポレー
ターを用いて30mmHg、80℃下でエタノール臭が
消失するまで減圧濃縮し、2.2リットルの濃縮液を得
た。その内200mlはさらに濃縮・乾固し、淡褐色の
ギムネマ・イノドラム葉粗精製エキス(C)4.2gを
得た。また、残りの2リットルには水を加えて3リット
ルになるように調整した。
【0023】分配抽出工程:3リットルに調整された濃
縮液を1リットルの分液ロートに6等分し、これに各々
1−ブタノール300mlを加え、シェーカーを用いて
30分振盪し、静置し、分離した1−ブタノールを合わ
せ、約1.8リットルの1−ブタノール溶液(E)を得
た。なお、水相は、これを濃縮して分配水相濃縮残渣
(D)とした。
【0024】脱脂・脱色工程:1−ブタノール溶液に珪
藻土80gを添加し、ロータリーエバポレーターを用い
て30〜5mmHg、80℃下で濃縮・乾固し、さらに
80℃の真空乾燥器中で16時間乾燥し、それを粉砕
し、珪藻土を賦形剤とする微粉末121.2gを得た。
それに石油エーテル2リットルを加え、超音波洗浄器を
用いて室温で10分間脱脂し、定量ろ紙No.5A(東
洋製)を用いて吸引ろ過し、残渣を上記と同様の方法に
より再度脱脂し、ろ過し、さらに残渣を酢酸エチル2リ
ットルを用いて脱脂し、ろ過し、その残渣を80℃の乾
燥器中で1時間乾燥し、珪藻土を賦形剤とする微粉末1
05.6gを得た。なお、上記の各ろ過工程で得られる
全ろ液は、これを合して濃縮して脱脂溶液濃縮残渣
(F)とした。
【0025】高極性溶媒による精製:脱脂済み微粉末1
05.6gにメタノール1リットルを加え、超音波洗浄
器を用いて室温で10分間処理し、定量ろ紙No.5A
(東洋製)を用いて吸引ろ過し、残渣を再度上記と同様
の方法により処理し、ろ過した。双方のメタノール溶液
を混合し、ロータリーエバポレーターを用いて30〜5
mmHg、80℃下で濃縮・乾固し、さらに80℃の真
空乾燥器中で16時間乾燥し、それを粉砕し、淡緑中の
ギムネマ・イノドラム葉精製エキス(G)22.2gを
得た。
【0026】実施例1における各精製工程物(B)〜
(G)及びギムネマ・イノドラム葉の未処理葉の抽出エ
キスである未精製エキス(A)を高速液体クロマトグラ
フィー(以下、HPLCと略す)を用いて以下の条件下
で分析した。 〔HPLCにおける分析条件〕 カラム :TSKgel ODS−80TM (逆相分配系/東ソー社製) カラム寸法 4.6mmI.D.×25cm 溶離液 :A液 アセトニトリル/蒸留水/酢酸 =40.0/60.0/0.1(v/v%) B液 アセトニトリル/蒸留水/酢酸 =60.0/40.0/0.1(v/v%) C液 アセトニトリル/蒸留水/酢酸 =90.0/10.0/0.1(v/v%) グラジエント: 0→ 60分 A→Bリニア−グラジエント 60→ 66分 B→Cリニア−グラジエント 66→120分 C液アイソクラチック
【0027】 流速 :0.8ml/min. 検出器 :紫外可視検出器(210nm) カラム温度:40℃ 試料注入量:100μl 希釈溶媒 :50%エタノール水溶液 試料濃度 :A:ギムネマ・イノドラム葉未精製エキス 22.0mg/ml B:酸処理溶液濃縮残渣 21.0mg/ml C:ギムネマ・イノドラム葉粗精製エキス 10.0mg/ml D:分配水相濃縮残渣 4.0mg/ml E:分配1−ブタノール相濃縮残渣 6.0mg/ml F:脱脂溶液濃縮残渣 2.0mg/ml G:ギムネマ・イノドラム葉精製エキス 4.0mg/ml HPLCによる分析チャートを図1に示す。図1中、試
料DのHPLCチャートにおける成分a〜jの溶出時間
はつぎのとおりである。 a成分; 8.9〜9.8分 f成分;23.0〜23.8分 b成分; 9.8〜10.7分 g成分;29.2〜30.9分 c成分;13.0〜14.7分 h成分;31.9〜33.3分 d成分;14.7〜15.6分 i成分;34.7〜35.9分 e成分;17.9〜18.8分 j成分;39.6〜40.9分
【0028】HPLC分析の結果、本発明の製造方法
は、ギムネマ・イノドラム葉中のグルコース吸収抑制物
質d、g、i、及びjを損なうことなく効率的に脱色、
精製でき、得られたギムネマ・イノドラム葉粗精製エキ
ス、及び精製エキスは、ギムネマ・イノドラム葉に酸処
理を施すことなしに直接抽出して得られるギムネマ・イ
ノドラム葉未精製エキスよりもグルコース吸収抑制物質
を2〜5倍程度多く含有していることが確認された。
【0029】実施例2 酸溶液による前処理・脱色工程:実施例1と同様、粉砕
乾燥葉1kgにpH=2.5に調整した酢酸水溶液10
リットルを加え、室温下で攪拌処理し、以下実施例1と
同様に処理し酸処理葉を708g回収した。 抽出工程:上記酸処理葉400gに75%エタノール水
溶液4リットルを加え、室温下で攪拌処理し、1時間後
定量ろ紙No.5A(東洋製)を用いて吸引ろ過し、抽
出液を得た。酸処理葉ケーキは再度75%エタノール水
溶液4リットルを加え、室温下で1時間攪拌抽出し、同
様にろ過して抽出液を得た。双方の抽出液を混合し約8
リットルの抽出液を得た。
【0030】濃縮工程:抽出液をロータリーエバポレー
ターを用いて30mmHg、80℃下でエタノール臭が
消失するまで減圧濃縮し、1.1リットルの濃縮液を得
た。その内100mlはさらに濃縮・乾固し、淡褐色の
ギムネマ・イノドラム葉粗精製エキス3.8gを得た。
また、残りの1リットルには水を加えて3リットルにな
るように調整した。 分配抽出工程:実施例1と同様に処理し、約1.8リッ
トルの1−ブタノール溶液を得た。
【0031】脱脂・脱色工程:1−ブタノール溶液にセ
ライト80gを添加し、実施例1と同様に処理し、セラ
イトを賦形剤とする微粉末117.8gを得た。それに
ジエチルエーテル2リットルを加え、実施例1と同様に
2回脱脂処理し、セライトを賦形剤とする脱脂済み微粉
末100.9gを得た。 高極性溶媒による精製:脱脂済み微粉末100.9gを
実施例1と同様に処理し、淡緑色のギムネマ・イノドラ
ム葉精製エキス19.8gを得た。
【0032】実施例2における各精製工程の結晶の分離
・精製状態は、実施例1の場合と同様にHPLCを用い
て測定した。HPLCによる分析チャートを図2に示
す。HPLC分析の結果、実施例1の場合と同様に、本
発明の製造方法は、ギムネマ・イノドラム葉中のグルコ
ース吸収抑制物質d、g、i、及びjを損なうことなく
効率的に脱色、精製でき、得られたギムネマ・イノドラ
ム葉粗精製エキス、及びギムネマ・イノドラム葉精製エ
キスは、ギムネマ・イノドラム葉未精製エキスよりもグ
ルコース吸収抑制物質を2〜5倍程度多く含有している
ことが確認された。
【0033】次に、本発明のギムネマ・イノドラム葉粗
精製エキス、及びギムネマ・イノドラム葉精製エキスの
発色度を可視光線に対する透過率を用いて示す。また、
比較のためにギムネマ・イノドラム葉未精製エキスの透
過率も測定した。なお、各試料濃度は、飲食物に対する
適正添加量のほぼ中間値とした。 可視光線に対する透過率測定:透過率測定方法の詳細を
以下に示す。 〔透過率測定方法〕 透過率測定器;UV−120−2スペクトロメーター(島津製作所製) 測定波長 ;400、450、500、550、600、650、700、 750nm 希釈溶媒 ;50%エタノール水溶液 試験物質 :ギムネマ・イノドラム葉未精製エキス(A)200mg/ml 及び ギムネマ・イノドラム葉粗精製エキス(C)100mg/ml 試料濃度 ギムネマ・イノドラム葉精製エキス(G) 50mg/ml 透過率測定結果を、図−3に示す。
【0034】結果から明らかなように、本発明における
ギムネマ・イノドラム葉粗精製エキス、及びギムネマ・
イノドラム葉精製エキスは、茶褐色の波長範囲である5
50〜650nmにおいて、ギムネマ・イノドラム葉の
酸未処理エキスに対しほぼ3倍近くの透過率を示し、赤
色(約660nm)、褐色(約620nm)、黄色(約
570nm)の色が効率的に脱色されていることが判明
した。さらに、これらの目視判定においては、ギムネマ
・イノドラム葉未精製エキス溶液の着色度を100とし
た場合、ギムネマ・イノドラム葉粗精製エキス溶液は2
0、及びギムネマ・イノドラム葉精製エキスは10程度
と判定され、透過率で判断するよりも目視判定による方
がより脱色されていると判定されることが判明した。
【0035】次に、本発明のギムネマ・イノドラム葉粗
精製エキス、及びギムネマ・イノドラム葉精製エキスに
関して、ギムネマ・シルベスタ葉未精製エキス(自社
品)、ギムネマ・イノドラム葉未精製エキスとともに甘
味抑制試験を実施した。なお、各試料濃度は、飲食物に
対する適正添加量のほぼ中間値とした。
【0036】甘味抑制試験:甘味抑制試験方法の詳細を
以下に示す。 〔甘味抑制試験方法〕 希釈溶媒 ;0.084%重曹(NaHCO3 )水溶液 試験物質 ;ギムネマ・イノドラム葉未精製エキス(A)200mg/ml 及び ギムネマ・イノドラム葉粗精製エキス(C)100mg/ml 試料濃度 ギムネマ・イノドラム葉精製エキス(G) 50mg/ml ギムネマ・シルベスタ葉未精製エキス 200mg/ml 砂糖水濃度 ;3.3、6.5、9.8、13.0、及び16.3% 試験方法 ;エキス溶液を口に含み、口の中全体に行きわたらせた。2分後 、エキス溶液を吐き出し、蒸留水で口をよくゆすいだ。次に、 砂糖水を低濃度の方から順次口に含み、最初に甘さを感じた砂 糖水の濃度を記録した。 甘味抑制試験結果を表1に示す。
【0037】
【表1】
【0038】結果から明らかなように、ギムネマ・シル
ベスタ葉未精製エキスが強い甘味抑制作用を示したのに
対し、ギムネマ・イノドラム葉粗精製エキス、及びギム
ネマ・イノドラム葉精製エキスは、ギムネマ・イノドラ
ム葉未精製エキスと同様、3.3%の砂糖水の甘味をも
抑制せず甘味抑制作用を有していないことが判明した。
さらに、本発明の各精製工程物、ギムネマ・イノドラム
葉粗精製エキス、及びギムネマ・イノドラム葉精製エキ
スのグルコース吸収抑制作用をギムネマ・イノドラム葉
未精製エキス、各ギムネマ・イノドラム葉含有成分とと
もにグルコース負荷試験の結果として表2に示す。
【0039】グルコース負荷試験:グルコース負荷試験
方法の詳細を以下に示す。 〔グルコース負荷試験方法〕 被験物質の希釈媒体;0.5%CMC−Na懸濁液 被験動物 ;7週齢のSD系雄性ラット(日本
エスエルシー社より購入)を用い、温度23〜26℃、
湿度50〜60%の飼育室で、固形飼料(マウス・ラッ
ト飼育用F−2)及び水を与え1週間予備飼育を行い、
試験に供した。 被験物質の投与量 ;実施例1で得られた各精製工程物
質、ギムネマ・イノドラム葉粗精製エキス、ギムネマ・
イノドラム葉精製エキス、及び参考のために実施したギ
ムネマ・イノドラム葉未精製エキス、各ギムネマ・イノ
ドラム葉含有成分の投与量は以下の通りである。
【0040】 A:ギムネマ・イノドラム葉未精製エキス 800mg/kg B:酸処理溶液濃縮残渣 400mg/kg C:ギムネマ・イノドラム葉粗精製エキス 400mg/kg D:分配水相濃縮残渣 400mg/kg E:分配1−ブタノール相濃縮残渣 400mg/kg F:脱脂成分 200mg/kg G:ギムネマ・イノドラム葉精製エキス 200mg/kg H:図1における粗分画I 260mg/kg I:図1における粗分画II 60mg/kg J:図1における粗分画III 80mg/kg d:図1におけるd成分 30mg/kg e:図1におけるe成分 30mg/kg f:図1におけるf成分 30mg/kg g:図1におけるg成分 30mg/kg h:図1におけるh成分 30mg/kg i:図1におけるi成分 30mg/kg j:図1におけるj成分 30mg/kg
【0041】 糖の投与量 ;グルコース 1,
000mg/kg 被験物質、糖の調整;被験物質は媒体で適時懸濁液に
し、投与する糖はグルコースを100mg/mlの水溶
液にして用いた。 被験物質、糖の投与;被験物質懸濁液及び糖を経口ゾン
デを用いて強制経口投与し、対照群には媒体を用いた。 投与液量 ;被験物質の投与液量はラット2m
l/kgとし、グルコースの液量はラット10ml/k
gで行った。 グルコース負荷試験;絶食16時間(水は自由に摂取)
した体重250〜265gのラット1群5匹用いた。水
を取り除いてから1時間後に採血を行い血糖値を測定
し、各群の平均血糖値が同じになるように動物を選定し
た。その後、被験物質を経口投与し、直後にグルコース
を経口負荷し15、30、60、及び120分後に採血
した。血液は全て尾静脈より50μlずつ採血し、10
mg/mlのフッ化ナトリウム(生理食塩液に溶解)5
0μlと混合後測定に用いた。測定は自動グルコース測
定装置(GA−1120、京都第一科学製)を用いて全
血の血糖値を測定した。
【0042】 統計学的処理 ;試験結果は平均値で示し、平均値
とその標準誤差を算出し対照群と各投与群間における有
意差を検定した。検定法には Dunnettの多重比較検定を
用いて行い、有意水準は危険率5%未満とした。 結果を表2、及び図4に示した。ギムネマ・イノドラム
葉粗精製エキス、1−ブタノール相濃縮残渣、及びギム
ネマ・イノドラム葉精製エキスは、ギムネマ・イノドラ
ム葉未精製エキスの1/2或いは1/4の投与量で同等
の血糖値上昇抑制作用を示したのに対し、酸処理後の酸
溶液濃縮残渣、分配水相濃縮残渣、及び脱脂成分は、全
く血糖値上昇抑制作用を示さなかった。従って、本発明
におけるギムネマ・イノドラム葉粗精製エキス、及びギ
ムネマ・イノドラム葉精製エキスは、グルコース吸収抑
制作用を損失することなく精製されていることが判明し
た。
【0043】なお、図4におけるIn30(%)値は次式
によって算出したものである。 In30(%)=100−〔(Bi30−Bi0 )/(Bc
30−Bc0 )〕×100 ただし、In30;糖負荷30分後の血糖値上昇抑制率
(%) Bi30;被験物質における糖負荷30分後の血糖値(m
g/dl) Bi0 ;被験物質における糖負荷前の血糖値(mg/d
l) Bc30;対照群における糖負荷30分後の血糖値(mg
/dl) Bc0 ;対照群における糖負荷前の血糖値(mg/d
l)
【0044】
【表2】
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、ギムネマ・イノドラム
葉に含有されるグルコース吸収抑制物質d、g、i、及
びjを効率的に濃縮・精製することが可能であり、得ら
れたギムネマ・イノドラム葉粗精製エキス、及びギムネ
マ・イノドラム葉精製エキスは比較的少量で腸管のグル
コース吸収抑制作用を発揮し得る。またそれらを添加し
てなる飲食物及び飲食物添加剤は、それらが淡彩色であ
り、渋味、苦味及び甘味抑制等の味覚修飾作用を有しな
いため、飲食物本来の色合いや風味を損なうことなくダ
イエット効果及び糖尿病予防効果を発揮し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】ギムネマ・イノドラム葉未精製エキス(A)、
及び実施例1における酸処理溶液濃縮残渣(B)、ギム
ネマ・イノドラム葉粗精製エキス(C)、分配水相濃縮
残渣(D)、分配1−ブタノール相濃縮残渣(E)、脱
脂成分(F)、ギムネマ・イノドラム葉精製エキス
(G)のHPLCチャート。
【図2】ギムネマ・イノドラム葉未精製エキス(A)、
及び実施例2における酸処理溶液濃縮残渣(B)、ギム
ネマ・イノドラム葉粗精製エキス(C)、分配水相濃縮
残渣(D)、分配1−ブタノール相濃縮残渣(E)、脱
脂成分(F)、及びギムネマ・イノドラム葉精製エキス
(G)のHPLCチャート。
【図3】ギムネマ・イノドラム葉未精製エキス(A)、
及び本発明におけるギムネマ・イノドラム葉粗精製エキ
ス(C)、ギムネマ・イノドラム葉精製エキス(G)の
可視光線に対する透過率。
【図4】ギムネマ・イノドラム葉未精製エキス(A)、
及び実施例1における酸処理溶液濃縮残渣(B)、ギム
ネマ・イノドラム葉粗精製エキス(C)、分配水相濃縮
残渣(D)、分配1−ブタノール相濃縮残渣(E)、脱
脂成分(F)、ギムネマ・イノドラム葉精製エキス
(G)、粗分画I(H)、粗分画II(I)、粗分画III
(J)、d成分(d)、e成分(e)、f成分(f)、
g成分(g)、h成分(h)、i成分(i)、j成分
(j)のグルコース負荷試験結果における糖負荷30分
後の血糖値上昇抑制率。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ギムネマ・イノドラム葉を酸性水溶液で
    処理し、脱水・洗浄し、ついで低級アルコール及び/又
    は水からなる溶剤で抽出し、得られる抽出液を減圧下に
    濃縮・乾固することを特徴とするギムネマ・イノドラム
    葉の淡褐色粗精製エキスの製造方法。
  2. 【請求項2】 ギムネマ・イノドラム葉を酸性水溶液で
    処理し、脱水・洗浄し、ついで低級アルコール及び/又
    は水からなる溶剤で抽出し、得られる抽出液を減圧下で
    濃縮し、水及び1−ブタノールを用いて分配抽出し、そ
    の1−ブタノール相に賦形剤を加えて減圧下に濃縮・乾
    固し、ついで有機溶剤で洗浄して脱脂し、さらに高極性
    溶媒を用いて抽出し、抽出液を減圧下に濃縮・乾固する
    ことを特徴とするギムネマ・イノドラム葉の淡緑色精製
    エキスの製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の方法で製造されるギムネ
    マ・イノドラム葉の淡褐色粗精製エキス。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の方法で製造されるギムネ
    マ・イノドラム葉の淡緑色精製エキス。
  5. 【請求項5】 前記請求項3記載のギムネマ・イノドラ
    ム葉の淡褐色粗精製エキス及び前記請求項4記載のギム
    ネマ・イノドラム葉の淡緑色精製エキスから選ばれた少
    なくとも1種を含有することを特徴とする飲食物添加
    剤。
  6. 【請求項6】 前記請求項3記載のギムネマ・イノドラ
    ム葉の淡褐色粗精製エキス及び前記請求項4記載のギム
    ネマ・イノドラム葉の淡緑色精製エキスから選ばれた少
    なくとも1種を含有することを特徴とするダイエット用
    飲食物。
  7. 【請求項7】 前記請求項3記載のギムネマ・イノドラ
    ム葉の淡褐色粗精製エキス及び前記請求項4記載のギム
    ネマ・イノドラム葉の淡緑色精製エキスから選ばれた少
    なくとも1種を含有することを特徴とする糖尿病予防用
    飲食物。
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WO2005044290A1 (ja) 2003-11-05 2005-05-19 Nichirei Foods Inc. グルコース吸収阻害剤およびその製造方法

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