JPH08149549A - ボタン電話装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数の装置間での無線通信を可能とする。 【構成】 ＰＢＸ１０１は公衆網に接続されており、該
ＰＢＸ１０１には、主装置１０２と主装置１０３が収容
されている。主装置１０２をマスター主装置とし、位置
登録メモリの他、他のマスター位置登録メモリを有して
おり、基地局１０４及び基地局１０５が収容されてい
て、移動局１１０及び移動局１１１が基地局１０４に対
して位置登録されている。また、主装置１０３には、基
地局１０６及び基地局１０５が収容されている。移動局
１１０及び１１１は、基地局１０４に位置登録されてお
り、移動局１１２は基地局１０６に対して位置登録がな
されている。主装置１０２には、主装置１０２が収容し
ている基地局に対して位置登録されている移動局１１
０，１１１の情報を記憶しておく位置登録メモリを有し
ている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ボタン電話装置に関
し、より詳細には、複数の主装置が接続された時、１つ
の主装置をマスターにすることにより、主装置間での無
線通信を可能とするボタン電話装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】図７は、従来のボタン電話装置の構成図
で、図中、２０１はＰＢＸ（PrivateBranch Exchange：
構内交換機）、２０２，２０３は主装置、２０４〜２０
７は基地局、２０４ａ〜２０７ａはエリア、２１０〜２
１３は移動局、２２０〜２２３は移動局である。

【０００３】ＰＢＸ２０１は公衆網に接続されており、
該ＰＢＸ２０１の内線には主装置２０２と主装置２０３
が収容されている。該ＰＢＸ２０１は、移動局を制御す
るための機能は特に有しておらず、一般的なＰＢＸであ
り、通常の回線接続の機能の他、付加機能である着信転
送，保留などの機能を持っている。また、主装置２０２
には移動体通信用の基地局２０４及び基地局２０５が収
容されており、同様に主装置２０３には基地局２０６及
び基地局２０７が収容されている。

【０００４】ここで、移動局２１０と移動局２１１と移
動局２１２と移動局２１３は、主装置２０２に収容され
た基地局２０４と基地局２０５を使用しての通信が可能
である。これら移動局の通信を行うために、主装置２０
２には、移動局２１０と移動局２１１と移動局２１２と
移動局２１３がどの基地局に登録されているかを記憶し
ておく位置登録メモリを有している。ここで、基地局２
０４と基地局２０５と基地局２１０と基地局２１１と基
地局２１２と基地局２１３は、主装置２０２で閉じたシ
ステムである。

【０００５】また、移動局２２０と移動局２２１と移動
局２２２と移動局２２３は、主装置２０３に収容された
基地局２０６と基地局２０７を使用しての通信が可能で
ある。これら移動局の通信を行うために、主装置２０２
には、移動局２２０と移動局２２１と移動局２２２と移
動局２２３がどの基地局に登録されているかを記憶して
おく位置登録メモリを有している。ここで、基地局２０
６と基地局２０７と移動局２２０と移動局２２１と移動
局２２２と移動局２２３は、主装置２０２で閉じたシス
テムである。

【０００６】従来のボタン電話装置について記載した公
知文献としては、例えば、特開平５−３０８６７３号公
報がある。この公報のものは、交換局のハードウェア及
びソフトウェアを新規に設備することなく、従って、そ
の運用維持も必要とすることなく、より安価で簡便な移
動通信システムを実現するために、移動局と無線基地局
と制御局を含み、無線通信チャネルにより前記移動局と
無線基地局とを接続し、固定通信網交換局，固定通信網
伝送路及び固定端末からなる固定通信網の固定通信網伝
送路によって、固定通信網交換局と前記無線基地局とを
接続するとともに、該固定通信網交換局又は別の固定通
信網交換局と前記制御局とを接続し、前記無線通信チャ
ネル以外の伝送区間における通信信号及び制御信号の転
送に前記固定通信網交換局及び固定通信網伝送路を使用
し、かつ、固定通信網用の通信プロトコルを使用するよ
うにしたものである。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】前述の通信システムに
おいて、例えば、移動局２１０は基地局２０４又は基地
局２０５に登録されているとき、主装置２０２を介して
の通信が可能であった。しかし、移動局２１０が基地局
２０４および基地局２０５の位置登録可能エリアから移
動して、例えば、基地局２０７の位置登録可能エリアに
存在する時、主装置２０２と主装置２０３間の位置登録
および移動管理処理の機能がないため、移動局２１０は
基地局２０７に位置登録することができない。したがっ
て、移動局２１０は通信を行うことができないという問
題点があった。

【０００８】本発明は、このような実情に鑑みてなされ
たもので、複数の装置間での無線通信を可能とするボタ
ン電話装置を提供することを目的としている。

【０００９】

【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、（１）移動局の通信に利用される基地局
および移動局を含む無線通信システムを収容し、該移動
局の移動管理機能を有する主装置と、該主装置を複数台
収容し、公衆網に接続される大規模交換機において、複
数台ある主装置のうちの１台をマスター主装置とし、該
マスター主装置にマスター位置登録メモリを有し、移動
局が基地局に位置登録されたとき、該位置登録情報を前
記マスター位置登録メモリに通知し、前記マスター主装
置で他の主装置の位置登録情報を記憶するようにしたこ
と、更には、（２）前記（１）において、前記移動局の
位置登録時に、前記マスター位置登録メモリに登録を行
い、ある主装置の基地局に位置登録されている移動局か
ら、他の主装置の基地局に位置登録されている移動局に
対して接続の要求が発生したとき、発信側の主装置の位
置登録メモリを参照し、着信側の端末の登録がない場
合、マスター位置登録メモリを参照し、該当主装置に対
して接続処理を行うこと、更には、（３）前記（１）に
おいて、公衆網よりある移動局に対して着信があった
時、前述マスター位置登録メモリを参照し、移動局が位
置登録されている基地局を収容する主装置に対して接続
処理を行うことを特徴としたものである。

【００１０】

【作用】前記構成を有する本発明のボタン電話装置は、
（１）複数台ある主装置のうちの１台をマスター主装置
とし、該マスター主装置にマスター位置登録メモリを有
し、移動局が基地局に位置登録されたとき、自動通信手
順により、その位置登録情報をマスター位置登録メモリ
に通知し、マスター主装置では他の主装置の位置登録情
報も記憶する。（２）前記移動局の位置登録時に、前記
マスター位置登録メモリに登録を行い、ある主装置の基
地局に位置登録されている移動局から、他の主装置の基
地局に位置登録されている移動局に対して接続の要求が
発生したとき、発信側の主装置の位置登録メモリを参照
し、着信側の端末の登録がない場合、マスター位置登録
メモリを参照し、該当主装置に対して接続処理を行うよ
うにしたので、エリアの異なるある移動局が他のエリア
の移動局に通信を行う場合に、ある移動局を登録してい
るある主装置が、前記他の移動局を登録している他の主
装置を介して移動局同士の接続を可能とする。（３）ま
た、ＰＢＸには、マスター主装置以外への主装置への着
信には、全てマスター主装置に転送されるように設定し
ておく。この設定は従来からあるＰＢＸの着信転送の機
能を用いて設定可能である。ここで、移動局に対して着
信要求があった時は、マスター主装置にすべて着信要求
が転送されてくるので、この時マスター主装置はマスタ
ー位置登録メモリを参照することにより、該当移動局が
どこの基地局に位置登録されているか判断する。その
後、該当基地局が収容されている主装置に対して転送処
理が行われ、その転送処理終了後、接続処理が行われて
移動局が接続される。

【００１１】

【実施例】実施例について、図面を参照して以下に説明
する。図１は、本発明によるボタン電話装置の一実施例
を説明するための構成図で、図中、１０１はＰＢＸ、１
０２，１０３は主装置、１０４〜１０７は基地局、１０
４ａ〜１０７ａはエリア、１１０〜１１２，１１４，１
１５は移動局である。

【００１２】ＰＢＸ１０１は公衆網に接続されており、
該ＰＢＸ１０１には、主装置１０２と主装置１０３が収
容されている。ここで、主装置１０２をマスター主装置
とし、位置登録メモリ３０２の他、マスター位置登録メ
モリ３０１を有しており、基地局１０４及び基地局１０
５が収容されていて、移動局１１０及び移動局１１１が
基地局１０４に対して位置登録されている。また、主装
置１０３には、基地局１０６及び基地局１０５が収容さ
れている。

【００１３】ここで、移動局１１０及び移動局１１１
は、基地局１０４に位置登録されており、移動局１１２
は基地局１０６に対して位置登録がなされている。ま
た、主装置１０２には、主装置１０２が収容している基
地局に対して位置登録されている移動局１１０及び移動
局１１１の情報を記憶しておく位置登録メモリ３０３を
有している。

【００１４】図２（ａ）〜（ｃ）は、初期状態の位置登
録メモリの内容を示す図で、図２（ａ）は主装置１０２
の位置登録メモリ、図２（ｂ）は主装置１０３の位置登
録メモリ、図２（ｃ）はマスター位置登録メモリの内容
を各々示している。

【００１５】図３は、移動局１１０が移動局１１２に対
して通信を行うために接続処理を行う場合の手順を説明
するためのシーケンス図である。まず、移動局１１０は
基地局１０４を通して、主装置１０２に接続要求メッセ
ージを送出する。これを受信した主装置１０２は、位置
登録メモリ３０２を参照にいく。この時、着信移動局１
１２は登録されていない。また、この時、マスター位置
登録メモリ３０１を参照する。すると、移動局１１２は
主装置１０３の基地局１０６に位置登録されているた
め、主装置１０２は主装置１０３を経由して基地局１０
６に接続し、移動局１１２に接続する。

【００１６】この通信が終了した後、移動局１１１が基
地局１０４から基地局１０６に移動したとする。この
時、移動局１１１と基地局１０６の間で位置登録の処理
が行われる。これによって、主装置１０２の位置登録メ
モリ３０２と主装置１０３の位置登録メモリ３０３が書
き換えられる。主装置１０２は、位置登録メモリ３０２
が書き換えられたことにより、マスター位置登録メモリ
３０１を書き換える。同様に、主装置１０３は位置登録
メモリ３０３が書き換えられたことにより、この変更情
報をマスター位置登録メモリ３０１を所有しているマス
ター主装置１０２に通知する。この情報の手順は、ＰＢ
Ｘ１０１を介して自動通信手順により行われる。

【００１７】図４（ａ）〜（ｃ）は、移動局１１１が移
動したあとの位置登録メモリの内容を示す図で、図４
（ａ）は主装置１０２の位置登録メモリ、図４（ｂ）は
主装置１０３の位置登録メモリ、図４（ｃ）はマスター
位置登録メモリの内容を各々示す図である。

【００１８】図５は、移動局１１０が移動局１１１に対
して接続処理を行い、通信を行う手順を説明するための
シーケンス図である。まず、移動局１１０は、基地局１
０４を介して主装置１０２に接続要求を送出する。主装
置１０２は位置登録メモリ３０２を参照したところ、移
動局１１１は、主装置１０２が収容している基地局には
登録されていないことを判断し、マスター位置登録メモ
リ３０３を参照しにいく。ここで、主装置１０２は移動
局１１１が主装置１０３に収容されている基地局１０６
に登録されていることを認識し、主装置１０３に接続要
求を送出し、ＰＢＸ１０１および主装置１０３を経由し
て基地局１０６に接続する。これにより、移動局１１０
と移動局１１１の接続処理は終了する。

【００１９】図６は、公衆網より移動局１１０に対し
て、接続要求があった時の接続までの手順を説明するた
めのシーケンス図である。公衆網からの接続要求により
ＰＢＸ１０１は、着信端末がどれであろうと転送機能に
より結果的に主装置１０２に接続する。その後、主装置
１０２は着信によりマスター位置登録メモリ３０３を参
照することにより、移動局１１０は基地局１０６に位置
登録されていることを知り、ＰＢＸ１０１の転送機能を
用いて主装置１０３に接続する。これにより、主装置１
０３は、基地局に接続要求を出して、移動局１１０と局
線からの呼を接続する。以上のように、本発明を利用す
ることにより、ＰＢＸにて移動局管理の機能を有してい
なくても、異なる主装置間での移動局の着信が可能とな
る。

【００２０】

【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によると、以下のような効果がある。 （１）請求項１に対応する効果：複数台ある主装置のう
ちの１台をマスター主装置とし、該マスター主装置にマ
スター位置登録メモリを有し、移動局が基地局に位置登
録されたとき、自動通信手順によりその位置登録情報を
マスター位置登録メモリに通知するので、マスター主装
置は他の主装置の位置登録情報を記憶することができ、
複数の装置間での無線通信を可能とする。 （２）請求項２に対応する効果：エリアの異なるある移
動局が他のエリアの移動局に通信を行う場合に、ある移
動局を登録しているある主装置が、前記他の移動局を登
録している他の主装置を介して移動局同士の接続を可能
とする。 （３）請求項３に対応する効果：公衆網よりある移動局
に対して接続要求があった場合に、ある移動局は、ＰＢ
Ｘの転送機能を用いてある移動局の登録されているある
主装置から、他の移動局の登録されている他の主装置に
接続することにより、異なる主装置間での移動局の着信
を可能とする。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明によるボタン電話装置の一実施例を説明
するための構成図である。

【図２】本発明における初期状態の位置登録メモリの内
容を示す図である。

【図３】本発明における移動局が他の移動局に対して通
信を行うために接続処理を行う場合の手順を説明するた
めのシーケンス図である。

【図４】本発明における移動局が移動したあとの位置登
録メモリの内容を示す図である。

【図５】本発明における移動局が他の移動局に対して通
信を行うために接続処理を行う場合の手順を説明するた
めのシーケンス図である。

【図６】本発明における公衆網より移動局に対して接続
要求があった時の接続までの手順を説明するためのシー
ケンス図である。

【図７】従来のボタン電話装置の構成図である。

【符号の説明】

１０１…ＰＢＸ、１０２，１０３…主装置、１０４〜１
０７…基地局、１０４ａ〜１０７ａ…エリア、１１０〜
１１２，１１４，１１５…移動局。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｈ０４Ｂ 7/26 １０８ Ａ １０９ Ｂ

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 移動局の通信に利用される基地局および
   移動局を含む無線通信システムを収容し、該移動局の移
   動管理機能を有する主装置と、該主装置を複数台収容
   し、公衆網に接続される大規模交換機において、複数台
   ある主装置のうちの１台をマスター主装置とし、該マス
   ター主装置にマスター位置登録メモリを有し、移動局が
   基地局に位置登録されたとき、該位置登録情報を前記マ
   スター位置登録メモリに通知し、前記マスター主装置で
   他の主装置の位置登録情報を記憶するようにしたことを
   特徴とするボタン電話装置。
2. 【請求項２】 前記移動局の位置登録時に、前記マスタ
   ー位置登録メモリに登録を行い、ある主装置の基地局に
   位置登録されている移動局から、他の主装置の基地局に
   位置登録されている移動局に対して接続の要求が発生し
   たとき、発信側の主装置の位置登録メモリを参照し、着
   信側の端末の登録がない場合、マスター位置登録メモリ
   を参照し、該当主装置に対して接続処理を行うことを特
   徴とする請求項１記載のボタン電話装置。
3. 【請求項３】 公衆網よりある移動局に対して着信があ
   った時、前述マスター位置登録メモリを参照し、移動局
   が位置登録されている基地局を収容する主装置に対して
   接続処理を行うことを特徴とする請求項１記載のボタン
   電話装置。