JPH08148959A - ノイズフィルタ - Google Patents

ノイズフィルタ

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JPH08148959A
JPH08148959A JP31420894A JP31420894A JPH08148959A JP H08148959 A JPH08148959 A JP H08148959A JP 31420894 A JP31420894 A JP 31420894A JP 31420894 A JP31420894 A JP 31420894A JP H08148959 A JPH08148959 A JP H08148959A
Authority
JP
Japan
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case
harness
noise filter
fixing groove
resin
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP31420894A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiya Hasumi
俊也 蓮見
Kazumi Kobayashi
一三 小林
Michiyuki Umehara
道之 梅原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
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Publication date
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Publication of JPH08148959A publication Critical patent/JPH08148959A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ノイズフィルタのケース内への構成部品の組込
みの作業性を向上させ、注型作業も簡単に、かつ短時間
に行うことが可能となり、もって価格の低減が可能とな
るノイズフィルタを提供する。 【構成】片面開口の合成樹脂製ケース1の内部に仕切り
壁a〜fを設けて該仕切り壁により囲まれた部分または
これらの壁のケース内壁との間にノイズフィルタ構成部
品2〜4を収容する。ケース1の内部に中継端子7を固
定して中継端子7で構成部品3、4のリード線とハーネ
ス5とを接続する。ケース1の開口縁にハーネス固定溝
1fを設けて溝1fにハーネス5を嵌め込んで固定す
る。注型樹脂6を、ケース1の内部に、中継端子7およ
び構成部品3、4が樹脂6内に埋め込まれ、かつハーネ
ス固定溝1fには至らない深さに注入し硬化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ノイズフィルタに係
り、特に構成部品とハーネスとの接続構造および注型構
造に関する。
【0002】
【従来の技術】ノイズフィルタは、例えば自動車、家電
製品、事務機器その他各種の機器における雑音防止のた
めに使用され、例えば実開昭59−137623号公報
において開示したように、コアを有するコイルとコンデ
ンサとをハーネスに接続して構成される。
【0003】このようなノイズフィルタとして、構成部
品やそのハーネスとの接続部の保護、防湿、防振、放熱
並びに絶縁を目的として、ケース内に樹脂を注型して構
成部品や接続部を樹脂内に埋め込むものがある。図5
(A)の平面図および同(B)の側面断面図はその従来
の注型構造のノイズフィルタを示すものであり、このノ
イズフィルタは、その構成部品であるコア2付コイル3
やコンデンサ4を、その端子3a、4aどうしをからげ
て合成樹脂製ケース1内に入れ、ケース1の側壁に設け
たハーネス挿通穴1aにハーネス5を通して該ハーネス
5の心線5aをコンデンサ3の端子3aやコンデンサ4
の端子4aにさらにからげた後半田付けし、次に、注型
時に樹脂6がハーネス挿通穴1aから漏れることを防止
するため、この穴1aとハーネス5との間に樹脂6aを
まわして硬化させ、足りない樹脂6をその後もう一度注
型、硬化させていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来のノイズ
フィルタは、コイル3やコンデンサ4の端子3a、4a
のからげ接続をした後、リードハーネス5をケース1に
設けたハーネス挿通穴1aに挿通した状態でハーネス5
の心線5aをコイル3の端子3aやコンデンサ4の端子
4aにさらにからげた後半田付けする必要があるので、
作業性が悪く、かつ2度のからげ作業が必要になるの
で、からげ接続に時間がかかるというという問題点があ
った。また、コイル3やコンデンサ4等の位置決め手段
がなく、コイル3のコア2がケース1内で自由に動くの
で、コア2の位置ずれによる特性のばらつきを抑えるた
めに、注型時に位置修正を行う必要があり、また、樹脂
6の注入も、ハーネス挿通穴1aの塞ぎのための注入と
注型と2度にわたって行う必要があるので、樹脂注入作
業の時間もかかり、トータルの製造時間が長くかかると
いう問題点があった。
【0005】本発明は、上記した問題点に鑑み、ノイズ
フィルタのケース内への構成部品の組込みの作業性を向
上させ、注型作業も簡単にできると共に、これらの作業
を短時間に行うことが可能となり、もって価格の低減が
可能となるノイズフィルタを提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、片面開口の合成樹脂製ケースの内部に仕切
り壁を設けて該仕切り壁間あるいは仕切り壁とケース内
壁により囲まれた部分にノイズフィルタ構成部品を収容
し、該ケースの内部に中継端子を固定して該中継端子に
前記構成部品の端子とハーネスとを接続し、前記ケース
の開口縁にハーネス固定溝を設けて該溝にハーネスを嵌
め込んで固定し、注型樹脂を、前記ケースの内部に、前
記中継端子および構成部品が樹脂内に埋め込まれ、かつ
前記ハーネス固定溝には至らない深さに注入し硬化させ
たことを特徴とする。
【0007】
【作用】本発明においては、構成部品相互の接続および
構成部品とハーネスとの接続は、ケースに設けた中継端
子において行い、ハーネスはケースの開口縁に設けたハ
ーネス固定溝に固定するようにしたので、予め構成部品
の端子やハーネスを互いに一度に接続した後にハーネス
をケースの固定溝に嵌め込むことにより、ハーネスをケ
ースに固定することができる。注型は、樹脂がハーネス
固定溝に達しない深さとなるように行うので、従来のよ
うに樹脂のハーネス挿通穴からの漏れを防ぐために樹脂
の注入を行う必要がなくなる。
【0008】
【実施例】図1(A)は本発明によるノイズフィルタの
一実施例を樹脂注型前の状態で示す平面図、同(B)は
注型後の状態を示す縦断面図、図2(A)は該実施例の
端面を示す側面図、同(B)はその部分拡大図、同
(C)は図1(A)のハーネス固定部の拡大図、図3
(A)は中継端子への端子やハーネスの接続構造を示す
図、同(B)は本実施例の等価回路図である。本例のノ
イズフィルタは、図3(B)に示すように、電源8とモ
ータ等の負荷9との間に挿入され、電源の2つの主ライ
ンにそれぞれ挿入される合計2個のコイル3と、主ライ
ンとアースラインとの間に挿入される2個のコンデンサ
4とからなる。
【0009】1は片面開口の合成樹脂製ケースであり、
該ケースの内部(底部)にはコア2付のコイル3やコン
デンサ4を収容する縦横の仕切り壁a〜fが設けてあ
る。7は横仕切り壁a、b、cに圧入(一体成形でもよ
い)により設けた中継端子である。ケース1の両端壁1
d、1eの開口縁には、各ハーネス5をそれぞれ固定す
るハーネス固定溝1fを形成している。図2(C)に示
すように、各ハーネス固定溝1fの両側のケース外壁部
はtで示す突出幅で外方に突出させ、該外方への突出部
1gどうしの対向面にハーネス5の係止爪1hを形成す
る。
【0010】このノイズフィルタの製作は次のような手
順により行う。まず、仕切り壁a、b、cに設けておい
た穴に中継端子7を圧入しておく。そして仕切り壁a、
cと縦仕切り壁dとケース側面1bの内壁との間には2
個のコイル3の内の一方をコア2と共に収容し、横仕切
り壁b、cと縦仕切り壁eとケース側面1cの内壁との
間には他方のコイル3をコア2と共に収容し、横仕切り
壁c、fと縦仕切り壁d、eとの間には一方のコンデン
サ4を収容し、横仕切り壁cとケース側面の内壁1b、
1cとケース端面1dの内壁との間に他方のコンデンサ
4を収容する。
【0011】各中継端子7には、図3(A)に示すよう
に、ハーネス5の被覆を剥いだ心線5aと、コイル3の
端子3aあるいはコンデンサ4の端子4aとの少なくと
もいずれか2本あるいは3本を溝7aに挿入し、矢印の
ようにかしめた後半田付けすることによりこれらを接続
する。
【0012】次にハーネス5をケース1の開口縁に設け
たハーネス固定溝1fに押し嵌めして固定する。この場
合、ハーネス5の被覆5bの弾性により被覆5bが伸縮
して溝1fの底部にハーネス5が納まった状態において
は、ハーネス5が係止爪1hにより係止されて抜け止め
される。次に前記ケース1の内部に、注型樹脂6を、前
記中継端子7および構成部品3、4が樹脂6内に埋め込
まれ、かつ前記ハーネス固定溝1fには至らない深さに
注入し硬化させる。
【0013】このように、構成部品であるコイル3とコ
ンデンサ4とハーネス5との相互の接続は、ケース1に
設けた中継端子7において行い、ハーネス5はケースの
開口縁に設けたハーネス固定溝1fに固定するようにし
たので、構成部品の端子やハーネスの接続が一度にで
き、しかも中継端子7をかしめた後半田付けすることに
よりこの接続を行うので、簡単に接続できるから、接続
作業が簡単かつ短時間ですむ。また、ハーネス5をケー
ス1の固定溝1fに嵌め込むことにより固定するので、
ハーネス5のケース1への固定が容易となる。また、樹
脂注型は、ハーネス固定溝1fに達しない深さとなるよ
うに行うので、従来のように樹脂のハーネス挿通穴1a
からの漏れを防ぐために樹脂の注入を行う必要がなくな
り、樹脂注入が一度ですむ。また、この注型を行う際
に、仕切り壁a〜fによりコア2やコイル3、コンデン
サ4の位置ずれがなくなるため、これらの構成部品3、
4の位置合わせのための作業も不要となり、注型の段取
り時間が短縮される。
【0014】また、本実施例においては、係止爪1hに
よりハーネス5の被覆5bの伸縮を利用して抜け止めし
ているので、ハーネス5が確実に抜け止めされる。ま
た、該係止爪1hは、ケース1の外壁における突出部1
gの対向面に設けたので、ハーネス5の固定部の厚みが
大となって強度が大となり、ハーネス5の固定が強力に
行われる。また、突出部1gに係止爪1hを設けたこと
により、成形金型として上下の型を用意すればよく、ハ
ーネス挿通穴1aを設ける場合のように、上下の金型に
対して水平方向に移動させる型が必要となることがな
く、成形金型の製作が容易となり、金型が安価ですみ、
ケース1の成形作業も容易となる。
【0015】図4は本発明の他の実施例を示す斜視図で
あり、ケースを外ケース1Aと内ケース1Bとに分け、
外ケース1Aには 前記ハーネス固定溝1f、突出部1
gおよび係止爪1hを設け、内ケース1Bには前記仕切
り壁a〜fおよびケース側面1b、1cに相当する仕切
り壁g〜iと、ケース端面1dに相当する仕切り壁jと
を設けてなる。また、外ケース1Aの左右の側面1b、
1cの内壁には突条1iを設け、内ケース1Bの両側面
にはこれらの突条1iに嵌合する位置決め溝mを設けて
いる。
【0016】図4の実施例においては、仕切り壁a〜j
内にコイル3やコンデンサ4を収容し、中継端子7に対
するコイル3、コンデンサ4、ハーネス5の相互の接続
(かしめや半田付け)を外ケース1Aに内ケース1Bを
入れる前に行い、その後、内ケース1Bの位置決め溝m
を外ケース1Aの突条1iに嵌めてスライドさせて外ケ
ース1A内に内ケース1Bをコイル3やコンデンサ4と
共に固定し、前記実施例と同様に、ハーネス5を固定溝
1fに嵌め込んで固定し、図1(B)と同様に樹脂6を
注型する。
【0017】図4の実施例によれば、構成部品であるコ
イル3、コンデンサ4やハーネス5の接続作業を外ケー
ス1Aに内ケース1Bを入れる前に行えるので、これら
の接続作業が容易となる。また、内ケース1Bの溝mを
外ケース1Aの突条1iに嵌合して位置決めするため、
コイル3、コンデンサ4の外ケース1Aに対する位置決
めも正確に行われる。
【0018】本発明において、ハーネスの本数や構成部
品の種類は対象とする機器のライン構成や発生する雑音
の種類によって種々に変更される。また、ケース1の開
口面には蓋を取付けてもよい。
【0019】
【発明の効果】請求項1によれば、構成部品の端子相互
間やハーネスとの相互の接続は、ケースに設けた中継端
子において一度に行えるので、作業性が向上し、これら
の接続作業が簡単にかつ短時間に行えると共に、ハーネ
スはケースの開口縁に設けたハーネス固定溝に嵌め込ん
で固定するようにしたので、ハーネスのケースへの固定
も容易となる。
【0020】また、樹脂注型は、ハーネス固定溝に達し
ない深さとなるように行うので、従来のように樹脂のハ
ーネス挿通穴からの漏れを防ぐために樹脂の注入を行う
必要がなくなり、注型が一度ですむ上、この注型を行う
際に、仕切り壁より構成部品を位置ずれなくセットでき
るため、これらの構成部品の位置合わせのための作業も
不要となり、注型の段取り時間が短縮され、注型に要す
るトータルの時間も短縮される。このように、構成部品
どうしやハーネスの接続、固定作業の時間が短縮される
のみならず、注型の時間も短縮されるので、製造に要す
る時間が約半分以下に短縮され、その結果、ノイズフィ
ルタの価格の低減が達成できる。
【0021】請求項2によれば、ケースを内ケースと外
ケースとに分割し、内ケースに構成部品を収容し、かつ
構成部品の端子やハーネスの接続作業を外ケースに取付
る前に行えるようにしたので、これらの接続作業が容易
となる。
【0022】請求項3によれば、ケースのハーネス固定
溝の両側をケース外壁より外方に突出させ、該外方への
突出部どうしの対向面にハーネスの係止爪を形成したの
で、ハーネスが確実に抜け止めされると共に、ハーネス
固定部の厚みが大となり、その結果ハーネス固定部の強
度が大となり、ハーネスの固定が強力に行われる。ま
た、突出部に係止爪を設けたことにより、成形金型とし
て上下の型を用意すればよく、上下の金型に対して水平
方向に移動させる型が不要となるので、成形金型の製作
が容易となり、かつ金型が安価ですみ、ケースの成形作
業も容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明によるノイズフィルタの一実施
例を樹脂注型前の状態で示す平面図、(B)はその注型
後の状態を示す縦断面図である。
【図2】(A)は該実施例の端面を示す側面図、(B)
はその部分拡大図、(C)は図1(A)のハーネス固定
部の拡大図である。
【図3】(A)は本実施例における中継端子への端子や
ハーネスの接続構造を示す図、(B)は本実施例の等価
回路図である。
【図4】本発明の他の実施例を示す分解斜視図である。
【図5】(A)、(B)はそれぞれ従来のノイズフィル
タの平面図および縦断面図である。
【符号の説明】
1:ケース、1f:ハーネス固定溝、1g:突出部、1
h:係止爪、2:コア、3:コイル、4:コンデンサ、
5:ハーネス、6:注型樹脂、7:中継端子

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】片面開口の合成樹脂製ケースの内部に仕切
    り壁を設けて該仕切り壁間あるいは仕切り壁とケース内
    壁により囲まれた部分にノイズフィルタ構成部品を収容
    し、 該ケースの内部に中継端子を固定して該中継端子で前記
    構成部品の端子とハーネスとを接続し、 前記ケースの開口縁にハーネス固定溝を設けて該溝にハ
    ーネスを嵌め込んで固定し、 注型樹脂を、前記ケースの内部に、前記中継端子および
    構成部品が樹脂内に埋め込まれ、かつ前記ハーネス固定
    溝には至らない深さに注入し硬化させたことを特徴とす
    るノイズフィルタ。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記ケースを、前記ハーネス固定溝を設けた外ケース
    と、前記仕切り壁および前記中継端子を有する内ケース
    とに分割し、 前記内ケースの仕切り壁間にノイズフィルタ構成部品を
    収容して該内ケースを前記外ケース内に固定したことを
    特徴とするノイズフィルタ。
  3. 【請求項3】請求項1または2において、 前記ケースのハーネス固定溝の両側をケース外壁より外
    方に突出させ、該外方への突出部どうしの対向面にハー
    ネスの係止爪を形成したことを特徴とするノイズフィル
    タ。
JP31420894A 1994-11-24 1994-11-24 ノイズフィルタ Withdrawn JPH08148959A (ja)

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Effective date: 20020205