JPH08148715A - 光半導体装置および半導体光集積回路装置 - Google Patents

光半導体装置および半導体光集積回路装置

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JPH08148715A
JPH08148715A JP28014194A JP28014194A JPH08148715A JP H08148715 A JPH08148715 A JP H08148715A JP 28014194 A JP28014194 A JP 28014194A JP 28014194 A JP28014194 A JP 28014194A JP H08148715 A JPH08148715 A JP H08148715A
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JP
Japan
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region
emitter
semiconductor
electrode
photoelectric conversion
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Withdrawn
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JP28014194A
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English (en)
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Kenichi Imamura
健一 今村
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光半導体装置および半導体光集積回路装置に
関し、マルチエミッタバイポーラトランジスタ構造を有
する半導体発光装置、半導体光電変換装置等の光半導体
装置および半導体光集積回路装置を提供する。 【構成】 半導体発光装置は、コレクタ領域1と、電極
を外部に引き出さないベース領域2と、2つ以上のエミ
ッタ領域31 ,32 ,・・・と、コレクタ電極4と、エ
ミッタ電極51 ,52 ,・・・からなる構造を有し、2
つ以上のエミッタ領域に電圧を印加することにより、2
つ以上のエミッタ領域とベース領域の接合領域における
電子と正孔の再結合により発光させる。半導体光電変換
装置は、これと同様の構造を有し、ベース領域の禁制帯
のエネルギーギャップ以上のエネルギーをもつ光を照射
して、2つ以上のエミッタ領域の間に流れる電流を制御
する。半導体光集積回路装置は、これらの光半導体装置
あるいは半導体増幅装置を同一基板上に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体発光装置、半導
体光電変換装置、およびそれらを用いた半導体光スイッ
チ装置、半導体光集積回路装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近時、半導体集積回路装置を高密度化、
高速化することが要望されており、特に現在多く使用さ
れているシリコン(Si)のMOSFETを用いた集積
回路装置の特性を超える集積回路装置の出現が期待され
ている。その期待に応えるものの一つとして、最近、ホ
ットエレクトロントランジスタ(HET)において、エ
ミッタを複数個設けたマルチエミッタ(ME)構造を有
するものが開発されている。
【0003】さらに、HETと同じ縦型の半導体装置と
してバイポーラトランジスタ(BT)およびヘテロ接合
バイポーラトランジスタ(HBT)において、エミッタ
のn型不純物濃度を電子の有効状態密度(〜5×1017
cm-3)より充分高い2×1018cm-3とし、ベースの
p型不純物濃度を正孔の有効状態密度(〜1×1019
-3)より充分高い5×1019cm-3としたME−HB
Tでは、ベース抵抗を低減することが可能になり、従来
不可能であったマルチエミッタ型の集積回路装置を室温
で実現でき、かつ、高性能化することが可能になった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、マルチエミ
ッタヘテロ接合バイポーラトランジスタ(ME−HB
T)構造を有する半導体発光装置、半導体光電変換装置
等の光半導体装置、特にそれらを組み合わせた半導体光
集積回路装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる半導体発
光装置においては、コレクタ領域と、電極を外部に引き
出さないベース領域と、2つ以上のエミッタ領域からな
るバイポーラトランジスタ構造を有し、該2つ以上のエ
ミッタ領域の間に電圧を印加することにより、該2つ以
上のエミッタ領域と該ベース領域の接合領域における電
子と正孔の再結合によって発光させる構成を採用した。
【0006】また、この場合、該コレクタ領域と該2つ
以上のエミッタ領域のバンドギャップを該ベース領域の
バンドギャップより大きくし、該2つ以上のエミッタ領
域の間に電圧を印加することにより、該2つ以上のエミ
ッタ領域と該ベース領域の接合領域における電子と正孔
の再結合によって発光させることができる。
【0007】また、本発明にかかる半導体光電変換装置
においては、コレクタ領域と、電極を外部に引き出さな
いベース領域と、2つ以上のエミッタ領域からなるバイ
ポーラトランジスタ構造を有し、該ベース領域の禁制帯
のエネルギーギャップ以上のエネルギーをもつ光を照射
することにより、該2つ以上のエミッタ領域の間に流れ
る電流を制御する構成を採用した。
【0008】また、本発明にかかる他の半導体光電変換
装置においては、コレクタ領域と、電極を外部に引き出
さないベース領域と、2つ以上のエミッタ領域からなる
バイポーラトランジスタ構造を有し、該ベース領域の禁
制帯のエネルギーギャップ以上のエネルギーをもつ光を
照射することにより、該2つ以上のエミッタ領域のいず
れか一方または両者と該コレクタ領域の間に流れる電流
を制御する構成を採用した。
【0009】また、本発明にかかる他の半導体光電変換
装置においては、コレクタ領域と、電極を外部に引き出
さないベース領域と、2つ以上のエミッタ領域からなる
バイポーラトランジスタ構造を有し、該2つ以上のエミ
ッタ領域の間のベース領域の上にダミーベース電極を形
成した構成を採用した。この場合、ダミーベース電極に
特定の波長の光を透過する特性をもたせることができ
る。
【0010】また、本発明にかかる他の半導体光電変換
装置においては、コレクタ領域と、電極を外部に引き出
さないベース領域と、2つ以上のエミッタ領域からなる
バイポーラトランジスタ構造を有し、該2つ以上のエミ
ッタ領域の少なくとも1つの上に特定の波長の光を透過
する特性を有するエミッタ電極を形成した構成を採用し
た。
【0011】また、本発明にかかる他の半導体光電変換
装置においては、コレクタ領域と、電極を外部に引き出
さないベース領域と、2つ以上のエミッタ領域からなる
バイポーラトランジスタ構造を有し、該2つ以上のエミ
ッタ領域の少なくとも1つの上にエミッタ電極を有しな
い構成を採用した。
【0012】また、本発明にかかる他の半導体光電変換
装置においては、コレクタ領域と、電極を外部に引き出
さないベース領域と、2つ以上のエミッタ領域からなる
バイポーラトランジスタ構造を有し、該コレクタ領域が
2つ以上の領域に分離されており、該ベース領域の禁制
帯のエネルギーギャップ以上のエネルギーをもつ光を照
射することにより、該2つ以上のエミッタ領域の間に流
れる電流、または、該2つ以上のコレクタ領域の間に流
れる電流を制御する構成を採用した。
【0013】これらの半導体光電変換装置において、コ
レクタ領域の外側に反射膜を設け、該ベース領域を含む
領域にファブリペロー共振器を形成することができる。
【0014】また、これらの半導体光電変換装置におい
て、コレクタ領域と、電極を外部に引き出さないベース
領域と、2つ以上のエミッタ領域からなるバイポーラト
ランジスタ構造を有し、該エミッタ領域および該ベース
領域に有効状態密度以上の不純物をドープすることによ
り、エミッタ領域の伝導帯から電子をベース領域の価電
子帯中にトンネルさせて、ベース領域中の過剰多数キャ
リアの中和を促進することができる。
【0015】この場合、通常のバイポーラトランジスタ
構造においても、エミッタ領域とベース領域に有効状態
密度以上の不純物をドープすることにより、エミッタ領
域の伝導帯から電子をベース領域の価電子帯にトンネル
させて、光照射によって生成された過剰な多数キャリア
の中和を促進することができる。
【0016】また、これらの半導体光電変換装置におい
て、2つ以上のエミッタ領域の間に予め閾値以下の電位
差を印加することにより感度を向上することができる。
【0017】また、本発明にかかる半導体光スイッチ装
置においては、前記いずれかの半導体発光装置から放射
される光によって前記いずれかの半導体光電変換装置を
制御する構成を採用した。
【0018】また、本発明にかかる半導体光集積回路装
置においては、前記の1つ以上の半導体発光装置と半導
体光電変換装置を基板上に配置して、該1つ以上の半導
体発光装置が放射する光によって、該1つ以上の半導体
光電変換装置を制御する構成を採用した。
【0019】また、本発明にかかる他の半導体光集積回
路装置においては、前記いずれかの半導体発光装置、半
導体光電変換装置のいずれか1つ以上と、半導体増幅装
置を同一基板上に形成した構成を採用した。
【0020】これらの場合、半導体発光装置と半導体光
電変換装置の間にイオン注入によって不活性化した領域
を形成することにより、半導体発光装置と半導体光電変
換装置の間の電流を遮断し、光を透過させるようにする
ことができる。
【0021】
【作用】図1は、本発明のME−HBT型半導体発光装
置の原理説明図である。この図において、1はコレクタ
領域、2はベース領域、31 は第1エミッタ領域、32
は第2エミッタ領域、4はコレクタ電極、51 は第1エ
ミッタ電極、5 2 は第2エミッタ電極である。
【0022】本発明の基本となるME−HBT型半導体
発光装置においては、図1に示されているように、第1
導電型のコレクタ領域1の上に第2導電型のベース領域
2が形成され、このベース領域2の上に高不純物濃度の
第1導電型の第1エミッタ領域31 と第2エミッタ領域
2 が形成され、コレクタ領域1にはコレクタ電極4が
形成され、第1エミッタ領域31 には第1エミッタ電極
1 を形成し、第2エミッタ領域32 には第2エミッタ
電極52 が形成されている。
【0023】なお、ベース領域2は外部に引き出されて
いない。また、第1エミッタ領域3 1 と第2エミッタ領
域32 の間のベース領域2の上には第1エミッタ領域3
1 と第2エミッタ領域32 を構成する半導体領域が僅か
残され、製造工程においてベース領域2が損傷を受ける
のを防ぎ、また、製造後外気の影響によってベース領域
2の表面状態が劣化したり、表面に出たpn接合により
再結合が増殖され、素子特性が劣化するのを防いでい
る。
【0024】この構造のME−HBT型半導体発光装置
の第1エミッタ電極51 と第2エミッタ電極52 の間に
電圧を印加して、電子と正孔を注入し、注入された電子
と正孔をエミッタ領域とベース領域の間の接合領域で再
結合させることによって光hνを放出させることができ
る。
【0025】図2は、本発明のME−HBT型半導体光
電変換装置の原理説明図であり、(A)は断面図、
(B)は動作説明図である。この図において、11はコ
レクタ領域、12はベース領域、131 は第1エミッタ
領域、132 は第2エミッタ領域、14はコレクタ電
極、151 は第1エミッタ電極、152 は第2エミッタ
電極である。
【0026】本発明の基本となるME−HBT型半導体
光電変換装置においては、図2(A)に示されているよ
うに、第1導電型のコレクタ領域11の上に第2導電型
のベース領域12が形成され、このベース領域12の上
に高不純物濃度の第1導電型の第1エミッタ領域131
と第2エミッタ領域132 が形成され、コレクタ領域1
1にはコレクタ電極14が形成され、第1エミッタ領域
131 には第1エミッタ電極151 が形成され、第2エ
ミッタ領域132 には第2エミッタ電極152が形成さ
れている。
【0027】なお、図1の半導体発光装置と同様に、ベ
ース領域12は外部に引き出されていない。また、第1
エミッタ領域131 と第2エミッタ領域132 の間のベ
ース領域12の上には第1エミッタ領域131 と第2エ
ミッタ領域132 を構成する半導体領域が僅か残され、
製造工程によってベース領域12が損傷を受けるのを防
ぎ、また、製造後外気の影響によってベース領域12の
表面状態が劣化するのを防いでいる。また、ベース領域
12の表面に残される第1エミッタ領域131 と第2エ
ミッタ領域132 を構成する半導体をバンドギャップが
大きい材料で形成すると、ベース領域12における電子
と正孔の再結合を低減することができる。
【0028】この構造のME−HBT型半導体光電変換
装置に光hνを照射しない場合のエネルギバンド構造は
図2(B)の実線で示されるように、ベース領域12の
伝導帯の底と価電子帯の頂上が、第1エミッタ電極15
1 と第2エミッタ電極152の伝導帯の底と価電子帯の
頂上よりも高くなっている。
【0029】このME−HBT型半導体光電変換装置
に、ベース領域12のバンドギャップエネルギEgを超
えるエネルギーをもつ光を入射すると、ベース領域12
に電子・正孔対が生成され、電子は伝導帯に、正孔は価
電子帯に分離される。
【0030】第1エミッタ電極151 と第2エミッタ電
極152 の間に、光を照射しない状態で第1エミッタ電
極151 と第2エミッタ電極152 の間に電流が流れな
い程度の電圧を印加した場合、ベース領域12の価電子
帯の頂上が、第1エミッタ領域131 と第2エミッタ領
域132 の価電子帯より高くなっているため、光の照射
によって発生した正孔がベース領域12に蓄積されて、
図2(B)に破線で示されているように、ベース領域1
2の伝導帯の底と価電子帯の頂上が下がる。
【0031】そのため、第1エミッタ領域(E1 )13
1 とベース領域(B)12の間の障壁が低下して第1エ
ミッタ電極151 と第2エミッタ電極152 の間に電流
が流れる。この電流の変化によって光hνの有無、強弱
を検出することができる。
【0032】本発明の特徴の一つは、ベース領域中に生
じた過剰の正孔を、第2エミッタ領域132 の電子をバ
ンド間トンネルによってベース領域12に移動する電子
と再結合させて光hνを遮断したときのコレクタ電流の
降下を急峻にして高速動作させることである。上記の目
的は、基本的には、第2エミッタ領域132 の不純物濃
度を高くして、pn接合の空乏層幅を狭くすることによ
って、バンド間のトンネルを促進することによって達成
される。
【0033】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。 (第1実施例)図3は、第1実施例の半導体発光装置の
構成説明図である。この図において、21はコレクタ領
域、22はベース領域、231 は第1エミッタ領域、2
2 は第2エミッタ領域、24はコレクタ電極、251
は第1エミッタ電極、252 は第2エミッタ電極であ
る。
【0034】この実施例の半導体発光装置においては、
n型InGaAs(厚さ300nm、3×1016
-3)からなるコレクタ領域21の上に、p型InGa
As(厚さ80nm、5×1019cm-3)からなるベー
ス領域22を形成し、その上にn型InAlGaAs
(厚さ200nm、3×1018cm-3)からなる第1エ
ミッタ領域231 、第2エミッタ領域232 を形成し、
コレクタ領域21にCr/Au(厚さ20/300n
m)からなるコレクタ電極24を形成し、第1エミッタ
領域231 の上にCr/Au(厚さ20/300nm)
からなる第1エミッタ電極251 を形成し、第2エミッ
タ領域232 の上に同様にCr/Au(厚さ20/30
0nm)からなる第2エミッタ電極252 を形成してい
る。
【0035】なお、ベース領域22は外部に引き出され
ず、第1エミッタ領域231 と第2エミッタ領域232
の間のベース領域22の上には第1エミッタ領域231
と第2エミッタ領域232 を構成する半導体領域が僅か
残されているが、その結果、製造工程においてベース領
域22が損傷を受けるのを防ぎ、また、製造後外気の影
響によってベース領域22の表面状態が劣化するのを防
いでいる。
【0036】この実施例の半導体発光装置の第1エミッ
タ電極251 と第2エミッタ電極252 の間に電圧を印
加して電子と正孔を注入し、この電子と正孔を第1エミ
ッタ領域231 、第2エミッタ領域232 とベース領域
22の間の接合領域で再結合させることによって光hν
を放出させることができる。
【0037】第1エミッタ領域231 、第2エミッタ領
域232 の不純物濃度を、通常のHBTの5倍程度に高
くすると、動作電圧を下げることができ、第1エミッタ
領域231 、第2エミッタ領域232 とベース領域の間
の接合領域における電子と正孔の再結合を促進し、レー
ザ発振を起こすことが可能になる。
【0038】(第2実施例)図4は、第2実施例の半導
体発光装置の構成説明図である。この図において、21
はコレクタ領域、21c コレクタコンタクト領域、22
はベース領域、23はエミッタ領域、23c1は第1エミ
ッタコンタクト領域、23c2は第2エミッタコンタクト
領域、24はコレクタ電極、251 は第1エミッタ電
極、252 は第2エミッタ電極である。
【0039】この実施例の半導体発光装置においては、
n型InGaAs(厚さ300nm、5×1018
-3)からなるコレクタコンタクト領域21c の上に、
n型InAlAs(厚さ300nm、1×1017
-3)からなるコレクタ領域21を形成し、その上にp
型InGaAs(厚さ70nm、5×1019cm-3)か
らなるベース領域22を形成し、その上にn型InAl
As(厚さ200nm、3×1018cm-3)からなるエ
ミッタ領域23を形成し、その上にn型InGaAs
(厚さ200nm、5×1019cm-3)からなる第1エ
ミッタコンタクト領域23 c1と第2エミッタコンタクト
領域23c2を形成し、コレクタコンタクト領域21 c
Cr/Au(厚さ20/300nm)からなるコレクタ
電極24を形成し、第1エミッタコンタクト領域23c1
に第1エミッタ電極251 を形成し、第2エミッタコン
タクト領域23c2に第2エミッタ電極252 を形成して
いる。
【0040】この、コレクタ領域21、ベース領域2
2、エミッタ領域23、第1エミッタコンタクト領域2
c1、第2エミッタコンタクト領域23c2はMBE法ま
たはMOCVD法によって成長し、コレクタメサおよび
第1エミッタコンタクト領域23c1と第2エミッタコン
タクト領域23c2を分離するエミッタメサは、リン酸系
のエッチング液を用いたエッチングによって行う。
【0041】図5は、第2実施例の半導体発光装置の製
造工程説明図であり、(A)〜(C)は各工程を示して
いる。この図において、20は半絶縁性基板、21はコ
レクタ領域、21c はコレクタコンタクト層、22はベ
ース領域、23はエミッタ領域、23c はエミッタコン
タクト層、23c1は第1エミッタコンタクト領域、23
c2は第2エミッタコンタクト領域、24はコレクタ電
極、251 は第1エミッタ電極、252 は第2エミッタ
電極である。
【0042】この工程説明図によって第2実施例の半導
体発光装置の製造方法を説明するが、図4に示した第2
実施例の半導体発光装置の構成とは、半絶縁性基板を用
いる点とコレクタ電極を形成する構造が異なっている。
【0043】第1工程(図5(A)参照) InPからなる半絶縁性基板20の上に、MBE法によ
って、n型InGaAsからなるコレクタコンタクト層
21c 、n型InAlAsからなるコレクタ領域21、
p型InGaAsからなるベース領域22、n型InA
lAsからなるエミッタ領域23、n型InGaAsか
らなるエミッタコンタクト層23c を成長する。
【0044】第2工程(図5(B)参照) エミッタコンタクト層23c の上に開口を有するレジス
ト膜を形成し、これをマスクにし、リン酸系のエッチン
グ液を用いてエミッタコンタクト層23c を選択的にエ
ッチングして、第1エミッタコンタクト領域23c1と第
2エミッタコンタクト領域23c2からなるエミッタメサ
を形成する。
【0045】第3工程(図5(C)参照) 半導体発光装置を形成しようとする領域にレジスト膜を
形成し、このレジスト膜をマスクにし、リン酸系のエッ
チング液を用いてエミッタコンタクト層23c、エミッ
タ領域23、ベース領域22、コレクタ領域21を選択
的にエッチングしてコレクタメサを形成する。
【0046】露出したコレクタコンタクト層21c にC
r/Auからなるコレクタ電極24を形成し、第1エミ
ッタコンタクト領域23c1の上に第1エミッタ電極25
1 を形成し、第2エミッタコンタクト領域23c2の上に
第2エミッタ電極252 を形成する。
【0047】この場合、p型InGaAsからなるベー
ス領域22の上に、ベース領域22のバンドギャップよ
り大きいn型InAlAsからなるエミッタ領域23を
残しておくと、発生した光をベース領域22中に閉じ込
め、このベース領域22を伝播する光の損失を低減する
ことができる。このように、第1エミッタコンタクト領
域23c1と第2エミッタコンタクト領域23c2の間のベ
ース領域22の上のほぼ全面にエミッタメサを有する構
造はME−HBT製造工程を用いることによって実現す
ることができる。
【0048】この構成の半導体発光装置の第1エミッタ
電極251 と第2エミッタ電極25 2 の間に電圧を印加
することにより電子と正孔を注入し、この電子と正孔を
エミッタ領域23とベース領域22の接合領域で再結合
させることによって発光させることができる。
【0049】この半導体発光装置と同じ工程によって同
じ基板上に形成し、この半導体発光装置と同様の構造を
有するHBTにおいて、コレクタ領域21をワイドギャ
ップ材料で形成すると、コレクタ領域21でのインパク
トイオン化によるコレクタ電流の持ち上がりの影響を抑
えることができ、また、エミッタ領域23とコレクタ領
域21のバンドギャップをベース領域22より広くする
ことにより、ベース領域22中で発生する光を2次元的
に閉じ込め、ベース領域22中での伝送損失を低減する
ことができる。
【0050】(第3実施例)図6は、第3実施例の半導
体発光装置の構成説明図である。この図において、21
はコレクタ領域、22はベース領域、231 は第1エミ
ッタ領域、232 は第2エミッタ領域、24はコレクタ
電極、251 は第1エミッタ電極、252 は第2エミッ
タ電極、26はダミーベース電極である。
【0051】この実施例の半導体発光装置においては、
図3に示した半導体発光装置と同様に、コレクタ領域2
1の上に、ベース領域22を形成し、その上に第1エミ
ッタ領域231 、第2エミッタ領域232 を形成し、コ
レクタ領域21にコレクタ電極24を形成し、第1エミ
ッタ領域231 に第1エミッタ電極251 を形成し、第
2エミッタ領域232 に第2エミッタ電極252 を形成
し、第1エミッタ領域231 と第2エミッタ領域232
の間のベース領域22の上にダミーベース電極26を形
成している。
【0052】この半導体発光装置の第1エミッタ電極2
1 と第2エミッタ電極252 の間に電圧を印加して電
子と正孔を注入し、この電子と正孔を第1エミッタ領域
23 1 、第2エミッタ領域232 とベース領域22の接
合領域で再結合させることによって光hνを放出させる
ことができるが、遮光性のダミーベース電極26を設け
ると、この発光機構が外来光hν1 によって影響を受け
ることがなくなる。
【0053】なお、この実施例の半導体発光装置におい
て、ダミーベース電極26、第1エミッタ電極251
第2エミッタ電極252 の1つ以上を、少なくとも特定
の波長の光を透過する性質を有する材料で形成すると、
その領域を通して発生した光hνを放出させることがで
きる。
【0054】(第4実施例)図7は、第4実施例の半導
体光電変換装置の構成説明図である。この図において、
31はコレクタ領域、32はベース領域、331 は第1
エミッタ領域、332 は第2エミッタ領域、34はコレ
クタ電極、351 は第1エミッタ電極、352 は第2エ
ミッタ電極である。
【0055】この実施例の半導体光電変換装置において
は、図3に示した半導体発光装置と同様に、n型InG
aAs(厚さ300nm、3×1016cm-3)からなる
コレクタ領域31の上に、p型InGaAs(厚さ80
nm、5×1019cm-3)からなるベース領域32を形
成し、その上にn型InAlGaAs(厚さ200n
m、3×1018cm-3)からなる第1エミッタ領域33
1 、第2エミッタ領域332 を形成し、コレクタ領域3
1にCr/Au(厚さ20/300nm)からなるコレ
クタ電極34を形成し、第1エミッタ領域331 の上に
Cr/Au(厚さ20/300nm)からなる第1エミ
ッタ電極351 を形成し、第2エミッタ領域332 の上
に同様にCr/Au(厚さ20/300nm)からなる
第2エミッタ電極352 を形成している。
【0056】なお、ベース領域32は外部に引き出され
ておらず、第1エミッタ領域331と第2エミッタ領域
332 の間のベース領域32の上には第1エミッタ領域
33 1 と第2エミッタ領域332 を構成する半導体領域
が僅か残され、製造工程によってベース領域32が損傷
を受けるのを防ぎ、また、製造後外気の影響によってベ
ース領域32の表面状態が劣化するのを防いでいる。
【0057】この半導体光電変換装置に、ベース領域3
2のバンドギャップエネルギEgを超える波長の光hν
を入射すると、ベース領域32に電子・正孔対が生成さ
れ、電子は伝導帯に、正孔は価電子帯に分離され、正孔
がベース領域32に滞留するために伝導帯の底、価電子
帯の頂上が下がり、第1エミッタ領域331 とベース領
域32の間の障壁が低下して第1エミッタ電極351
第2エミッタ電極35 2 の間に電流が流れるため、この
電流によって光の有無、強弱を検出することができる。
【0058】この場合には、第1エミッタ領域331
第2エミッタ領域332 に対してコレクタ領域31の電
位を低くしておき、コレクタ領域31の側に電子が移動
しないようにすることができる。この際、光hνの照射
によってコレクタ領域31に発生した電子・正孔対の正
孔もベース領域32に流入して、第1エミッタ電極35
1 と第2エミッタ電極352 の間に流れる電流に寄与す
る。
【0059】この実施例の半導体光電変換装置の第1エ
ミッタ電極351 と第2エミッタ電極352 の間に予め
閾値以下の電位を印加しておくと、光hνの照射による
出力電流の立ち上がりを改善することができる。また、
この実施例の半導体光電変換装置において、第1エミッ
タ領域331 と第2エミッタ領域332 からコレクタ領
域31の側に順方向の電位を印加して、コレクタ領域3
1に電子が到達できるようにし、光hνを照射しない状
態で、エミッタ電流が流れず、したがってコレクタ電流
Icが流れないようにしておき、光hνを照射したと
き、エミッタ電流(ベース電流)が流れ、コレクタ電流
Icも流れるようにすると、半導体光電変換装置がHB
Tとして動作し、その電流利得の分だけ出力が増幅さ
れ、光の検出精度を著しく向上することができる。
【0060】また、上記の実施例においては、第1エミ
ッタ電極351 と第2エミッタ電極352 の間に流れる
電流の変化によって光の有無、強弱を検出したが、これ
に代えて、第1エミッタ電極351 と第2エミッタ電極
352 のいずれか一方または両者と、コレクタ電極34
の間に流れる電流の変化によって光の有無、強弱を検出
することもできる。
【0061】(第5実施例)図8は、第5実施例の半導
体光電変換装置の構成説明図である。この図において、
31はコレクタ領域、32はベース領域、331 は第1
エミッタ領域、332 は第2エミッタ領域、34はコレ
クタ電極、351 は第1エミッタ電極、352 は第2エ
ミッタ電極、36はダミーベース電極である。
【0062】この実施例の半導体光電変換装置において
は、図7に示した半導体光電変換装置と同様に、コレク
タ領域31の上にベース領域32を形成し、その上に第
1エミッタ領域331 、第2エミッタ領域332 を形成
し、コレクタ領域31にコレクタ電極34を形成し、第
1エミッタ領域331 の上に第1エミッタ電極351
形成し、第2エミッタ領域332 の上に第2エミッタ電
極352 を形成し、第1エミッタ領域331 と第2エミ
ッタ領域332 の間のベース領域32の上にダミーベー
ス電極36を形成している。
【0063】この実施例の半導体光電変換装置の第1エ
ミッタ電極351 と第2エミッタ電極352 の間に電圧
を印加した状態で、ベース領域32に沿ってベース領域
32のバンドギャップエネルギを超える波長の光hνを
入射すると、ベース領域32に電子・正孔対が生成さ
れ、電子は伝導帯に、正孔は価電子帯に分離され、第1
エミッタ電極351 と第2エミッタ電極352 の間に電
流が流れるため入射した光の有無、強弱を検出すること
ができるが、遮光性のダミーベース電極36を設けてい
るため、第1エミッタ電極351 と第2エミッタ電極3
2 の間から入射する外来光hν1 によって、信号光で
ある光hνの検出が妨害されるのを防いで安定な動作を
期待することができる。
【0064】また、このダミーベース電極を導電性の被
膜で形成し、このダミーベース電極を通して閾値に近い
電流を流しておくと、光の照射に速やかに応答する半導
体光電変換装置を得ることができる。そして、また、こ
の半導体光電変換装置と同じ工程で形成し、これと同様
の構造を有する半導体増幅装置の動作が外来光によって
妨害されるのを防ぐことができる。
【0065】この実施例のダミーベース電極36は、集
積化する他の装置のベース電極を形成する工程において
形成したため、ダミーベース電極と呼んだが、この実施
例においては、外来光hν1 を遮断する性質を有する被
膜であれば足り、ダミーベース電極36を任意の遮光膜
で構成することもできる。
【0066】また、この実施例の半導体光電変換装置
を、後述の構成を採用することによって二次元的に配列
し、選択的に特定の半導体光電変換装置のベース領域3
2の上に遮光性のダミーベース電極36を設けることに
よって、光の照射によって動作させることができるマス
クROMを構成することができる。このようなマスクR
OMを複数個並列接続し、個々のマスクROMに選択的
に光を照射することによって、適宜マスクROMを切り
換えて特定のマスクROM固有の情報を読みだすことが
できる。
【0067】(第6実施例)図9は、第6実施例の半導
体光電変換装置の構成説明図である。この図において、
31はコレクタ領域、32はベース領域、331 は第1
エミッタ領域、332 は第2エミッタ領域、34はコレ
クタ電極、351 は第1エミッタ電極、352 は第2エ
ミッタ電極、36はダミーベース電極である。
【0068】この実施例の半導体光電変換装置において
は、図7に示した半導体光電変換装置と同様に、コレク
タ領域31の上にベース領域32を形成し、その上に第
1エミッタ領域331 、第2エミッタ領域332 を形成
し、コレクタ領域31にコレクタ電極34を形成し、第
1エミッタ領域331 の上に第1エミッタ電極351
形成し、第2エミッタ領域332 の上に第2エミッタ電
極352 を形成し、第1エミッタ領域331 と第2エミ
ッタ領域332 の間のベース領域32の上に特定の波長
の光を透過させるフィルタ性質を有するダミーベース電
極36を形成している。
【0069】この実施例の半導体光電変換装置の第1エ
ミッタ電極351 と第2エミッタ電極352 の間に電圧
を印加した状態で、ダミーベース電極36を透過する特
定の波長の光を照射するときのみ、第1エミッタ電極3
1 と第2エミッタ電極35 2 の間の電流またはコレク
タIc電流を変調することができる。
【0070】また、この実施例の半導体光電変換装置を
多数個二次元的に配列し、選択的に半導体光電変換装置
のベース領域32の上に特定の波長の光を透過させるフ
ィルタ特性を有するダミーベース電極36を設けること
によって、特定の波長の光の照射によって活性化するこ
とができるマスクROMを構成することができる。この
マスクROMに、ダミーベース電極36を透過する波長
の光と、この波長とは異なる波長の光を選択的に照射す
ることによって、1つのマスクROMによって異なる情
報を切り換えて読み出すことができる。この実施例のダ
ミーベース電極36として、特定の波長の光を透過させ
る性質を有する半導体多層薄膜や誘電体多層薄膜等を用
いることもできる。
【0071】(第7実施例)図10は、第7実施例の半
導体光電変換装置の構成説明図である。この図におい
て、31はコレクタ領域、31c はコレクタコンタクト
領域、32はベース領域、33はエミッタ領域、33c1
は第1エミッタコンタクト領域、33c2は第2エミッタ
コンタクト領域、34はコレクタ電極、351 は第1エ
ミッタ電極、352 は第2エミッタ電極36はダミーベ
ース電極である。
【0072】この実施例の半導体発光装置においては、
n型InGaAs(厚さ300nm、5×1018
-3)からなるコレクタコンタクト領域31c の上に、
n型InAlAs(厚さ300nm、1×1017
-3)からなるコレクタ領域31を形成し、その上にp
型InGaAs(厚さ70nm、5×1019cm-3)か
らなるベース領域32を形成し、その上にn型InAl
As(厚さ200nm、3×1018cm-3)からなるエ
ミッタ領域33を形成し、その上にn型InGaAs
(厚さ200nm、5×1019cm-3)からなる第1エ
ミッタコンタクト領域33 c1と第2エミッタコンタクト
領域33c2を形成し、コレクタコンタクト領域31 c
Cr/Au(厚さ20/300nm)からなるコレクタ
電極34を形成し、第1エミッタコンタクト領域33c1
に第1エミッタ電極351 を形成し、第2エミッタコン
タクト領域33c2に第2エミッタ電極352 を形成して
いる。
【0073】この実施例の半導体光電変換装置において
は、第1エミッタ電極351 、第2エミッタ電極352
を特定の波長の光を透過する性質を有する材料で形成し
たため、第1エミッタ電極351 、第2エミッタ電極3
2 を通して光hνを照射することができる。特定の波
長の光を透過する性質を有する材料として、InSnO
系やNgIn 2 4 等のスピネル系結晶を用いることが
できる。特に、後者は、近赤外から可視光にかけて広い
帯域の光を透過し、かつ伝導率として104 S/cm程
度の良好な電気伝導性を示すため、この実施例の透明電
極として充分使用可能である。
【0074】(第8実施例)図11は、第8実施例の半
導体光電変換装置の構成説明図である。この図におい
て、33はエミッタ領域、33c1は第1エミッタコンタ
クト領域、33c2は第2エミッタコンタクト領域、37
1 は第1エミッタ引き出し線、372 は第2エミッタ引
き出し線である。
【0075】この実施例の半導体光電変換装置において
は、エミッタ領域33の上の、第1エミッタコンタクト
領域33c1と第2エミッタコンタクト領域33c2、の上
には電極が形成されず、第1エミッタコンタクト領域3
c1の端部に第1エミッタ引き出し線371 が接続さ
れ、第2エミッタコンタクト領域33c2の端部に第2エ
ミッタ引き出し線372 が接続されている。
【0076】この実施例の半導体光電変換装置において
は、第1エミッタコンタクト領域33c1と第2エミッタ
コンタクト領域33c2、エミッタ領域33を通して、ベ
ース領域に直接光hνを照射することができるため、光
hνをベース層に有効に入射することができる。この場
合には、第1エミッタコンタクト領域33c1と第2エミ
ッタコンタクト領域33c2の不純物濃度を充分高くして
その抵抗を低減する必要がある。
【0077】(第9実施例)図12は、第9実施例の半
導体光電変換装置の構成説明図である。この図におい
て、31はコレクタ領域、32はベース領域、331
第1エミッタ領域、332 は第2エミッタ領域、34は
コレクタ電極、351 は第1エミッタ電極、352 は第
2エミッタ電極、38は多層反射膜である。
【0078】この実施例の半導体光電変換装置において
は、コレクタ領域31の上にベース領域32を形成し、
その上に第1エミッタ領域331 、第2エミッタ領域3
2を形成し、コレクタ領域31に、各層が入射光hν
の1/4波長の厚さを有するInAlAs層/InGa
AlAsを8周期堆積して、その波長の光に対する多層
反射膜38を形成してベース領域32を含む領域にファ
ブリペロ共振器を形成し、その外側にコレクタ電極34
を形成し、第1エミッタ領域331 に第1エミッタ電極
351 を形成し、第2エミッタ領域332 の上に第2エ
ミッタ電極35 2 を形成している。
【0079】この半導体光電変換装置に、ベース領域3
2のバンドギャップエネルギEgを超える波長の光hν
を入射し、ファブリペロ共振器を適当に設計して、入射
光hνの定在波の腹をベース領域32またはコレクタ領
域31に一致させることによって光電変換効率を向上す
ることができる。
【0080】(第10実施例)図13、図14は、第1
0実施例の半導体光電変換装置の動作説明図であり、
(A)〜(E)は異なる状態のエネルギバンドを示して
いる。この図において、E1 は第1エミッタ領域、E2
は第2エミッタ領域、Bはベース領域、Cはコレクタ領
域、eは電子、hは正孔、VE1は第1エミッタ領域の電
位、VE2は第2エミッタ領域の電位である。
【0081】これらの図は、この実施例の半導体光電変
換装置の第1エミッタ領域E1 と第2エミッタ領域E2
に異なる電位を与え、光hνを照射しないときと、照射
したときのエネルギバンドと電子、正孔の振る舞いを立
体的に示している。
【0082】第1の状態(0<VE1≪VE2 hνなし)
(図13(A)参照) 第1エミッタ領域E1 の電位VE1と第2エミッタ領域E
2 の電位VE2をともに正にし、第2エミッタ領域E2
電位VE2を第1エミッタ領域E1 の電位VE1より高く
し、光hνを照射しない場合のエネルギバンドを示して
いる。この状態では、ベース領域Bに電子e・正孔hが
生じないためコレクタ電流Icは流れない。
【0083】第2の状態(0<VE1≪VE2 hνあり)
(図13(B)参照) 第1エミッタ領域E1 の電位VE1と第2エミッタ領域E
2 の電位VE2をともに正にし、第2エミッタ領域E2
電位VE2を第1エミッタ領域E1 の電位VE1より高く
し、光を照射した場合のエネルギバンドを示している。
この状態では、光の照射によってベース領域Bに電子e
・正孔hが生成され、生成された正孔は、ベース領域B
の価電子帯が凸状になっているためベース領域Bに蓄積
され、電子eは導電帯のポテンシャルの勾配にしたがっ
てコレクタ領域Cに移動し、コレクタ電流Icが流れ
る。
【0084】第3の状態(0<VE1≪VE2 hν継続)
(図13(C)参照) 第1エミッタ領域E1 の電位VE1と第2エミッタ領域E
2 の電位VE2をともに正にし、第2エミッタ領域E2
電位VE2を第1エミッタ領域E1 の電位VE1より高く
し、光を照射し続けた場合のエネルギバンドを示してい
る。この状態では、光の照射によってベース領域Bに生
成された電子eが導電帯のポテンシャルの勾配にしたが
ってコレクタ領域Cに移動するとともに、光の照射によ
って発生した正孔がベース領域Bの価電子帯に蓄積され
てベース領域Bのポテンシャルを下げるため、第1エミ
ッタ領域E1 からベース領域Bに注入された電子eがコ
レクタ領域Cに移動し、コレクタ電流Icが流る。
【0085】第4の状態(0<VE1≪VE2 hν遮断)
(図14(D)参照) 第1エミッタ領域E1 の電位VE1と第2エミッタ領域E
2 の電位VE2をともに正にし、第2エミッタ領域E2
電位VE2を第1エミッタ領域E1 の電位VE1より高く
し、光の照射を遮断した場合のエネルギバンドを示して
いる。
【0086】この状態では、光の照射を遮断している
が、それ以前に光の照射によって発生した正孔がベース
領域Bの価電子帯に蓄積され、第2エミッタ領域E2
電位V E2が高いため、ベース領域Bの価電子帯の正孔
と、第2エミッタ領域E2 の導電帯の電子のエネルギレ
ベルが異なるため第2エミッタ領域E2 の導電帯の電子
eがベース領域Bにバンド間トンネルせず、ベース領域
Bの価電子帯に正孔hが滞留するため、ベース領域Bの
ポテンシャルが下がったままであり、第1エミッタ領域
1 に注入された電子eがベース領域Bを通ってコレク
タ領域Cに移動し、コレクタIc電流が流れ続ける。
【0087】第5の状態(0<VE1<VE2 hν遮断)
(図14(E)参照) 第1エミッタ領域E1 の電位VE1と第2エミッタ領域E
2 の電位VE2をともに正にし、第2エミッタ領域E2
電位VE2を第1エミッタ領域E1 の電位VE1より高い
が、第1エミッタ領域E1 の電位VE1に近く、第2エミ
ッタ領域E2 の導電帯とベース領域Bの価電子帯が一致
する電位に設定し、光の照射を遮断した場合のエネルギ
バンドを示している。
【0088】この状態では、光の照射を遮断しているた
め電子・正孔対の発生はなく、第2エミッタ領域E2
導電帯中の電子とベース領域Bの価電子帯中の正孔のエ
ネルギーレベルが一致するため、第2エミッタ領域E2
の伝導帯中の電子がベース領域Bの価電子帯にバンド間
トンネルしてベース領域Bの価電子帯に滞留していた正
孔と中和するため、ベース領域Bのポテンシャルが上昇
し、第1エミッタ領域E1 から注入される電子eのコレ
クタ領域Cへの移動が妨げられ、コレクタIc電流が流
れなくなる。
【0089】この第5の状態を実現するのが、コレクタ
領域と、電極を外部に引き出さないベース領域と、2つ
以上のエミッタ領域からなるバイポーラトランジスタ構
造を有し、エミッタ領域およびベース領域に有効状態密
度以上の不純物をドープして、エミッタ領域の伝導帯か
ら電子をベース領域の価電子帯中にトンネルさせて、ベ
ース領域中の過剰多数キャリアとの中和を促進して、タ
ーンオフタイムを短くすることができる、この実施例の
半導体光電変換装置である。
【0090】(第11実施例)第10実施例において
は、2つのエミッタを有するME−HBTにおいて、通
常の光電変換装置として用いない方のエミッタの電位を
調節して、エミッタ領域Eの伝導帯の電子がベース領域
Bの価電子帯にバンド間トンネルできる最適条件を実現
してスイッチング時間を短縮し、かつ、他のME−HB
T構造を有する電子装置との整合性を改善する例につい
て説明したが、エミッタを1つ有するバイポーラトラン
ジスタ(HBT)構造を有する半導体光電変換装置にお
いても、エミッタ領域Eとベース領域Bに有効状態密度
以上の不純物をドープすることによって同様の効果を得
ることができる。
【0091】図15は、従来の半導体光電変換装置の動
作説明図であり、(A)〜(C)は異なる状態のエネル
ギバンドを示している。この図において、Eはエミッタ
領域、Bはベース領域、Cはコレクタ領域、eは電子、
hは正孔である。
【0092】この図は、第11実施例の前提となる、従
来から知られている通常のバイポーラトランジスタ構造
を有する半導体光電変換装置に光hνを照射しないとき
と、照射したときと、照射を遮断したときのエネルギバ
ンドと電子、正孔の振る舞いを立体的に示している。
【0093】第1の状態(hνなし)(図15(A)参
照) エミッタ領域Eに負、コレクタ領域Cに正の電位を与
え、ベース領域Bに光hνを照射しない場合のエネルギ
バンドを示している。この状態では、ベース領域Bに電
子e・正孔hが形成されず、エミッタ領域Eとベース領
域Bの間の障壁が高いためコレクタ電流Icは流れな
い。
【0094】第2の状態(hνあり)(図15(B)参
照) エミッタ領域Eとコレクタ領域Cの電位をそのままにし
た状態で光を照射した場合のエネルギバンドを示してい
る。この状態では、光の照射によってベース領域Bに電
子e・正孔hが生成され、生成された正孔が、価電子帯
が凸状になっているベース領域Bの価電子帯に蓄積さ
れ、その結果、ベース領域Bの電子eに対するポテンシ
ャルが下がるため、エミッタ領域Eからベース領域Bに
注入された電子eと、光の照射によって生成された電子
eはコレクタ領域Cに移動し、コレクタ電流Icが流れ
る。
【0095】第3の状態(hν遮断)(図15(C)参
照) エミッタ領域Eとコレクタ領域Cの電位をそのままにし
た状態で光を遮断した場合のエネルギバンドを示してい
る。この状態では、光の照射を遮断するため、ベース領
域Bに電子e・正孔hは生成されないが、エミッタ領域
Eの不純物濃度が低いため、それ以前の光の照射によっ
て生成された正孔が電子によって中和されることなくベ
ース領域Bの価電子帯に蓄積され、ベース領域Bのポテ
ンシャルが下がり、エミッタ領域Eからベース領域Bに
注入された電子eが流れ、光の照射を遮断しても急速に
初期状態に戻らず光によるスイッチング速度が低下す
る。
【0096】図16は、第11実施例の半導体光電変換
装置の動作説明図であり、(A)〜(C)は異なる状態
のエネルギバンドを示している。この図において、Eは
エミッタ領域、Bはベース領域、Cはコレクタ領域、e
は電子、hは正孔である。
【0097】第1の状態(hνなし)(図16(A)参
照) エミッタ領域Eに負、コレクタ領域Cに正の電位を与
え、ベース領域Bに光hνを照射しない場合のエネルギ
バンドを示している。この状態では、ベース領域Bに電
子e・正孔hが形成されず、エミッタ領域Eとベース領
域Bの間の障壁が高いためコレクタ電流Icは流れな
い。
【0098】第2の状態(hνあり)(図16(B)参
照) エミッタ領域Eとコレクタ領域Cの電位をそのままにし
た状態で光を照射した場合のエネルギバンドを示してい
る。この状態では、光の照射によってベース領域Bに電
子e・正孔hが生成され、生成された正孔が、価電子帯
が凸状になっているベース領域Bの価電子帯に蓄積さ
れ、その結果、ベース領域Bの電子eに対するポテンシ
ャルが下がるため、エミッタ領域Eからベース領域Bに
注入された電子eと、光の照射によって生成された電子
eはコレクタ領域Cに移動し、コレクタ電流Icが流れ
る。
【0099】第3の状態(hν遮断)(図15(C)参
照) エミッタ領域Eとコレクタ領域Cの電位をそのままにし
た状態で光を遮断した場合のエネルギバンドを示してい
る。この状態では、光の照射を遮断するため、ベース領
域Bに電子e・正孔hは生成されないが、エミッタ領域
Eとベース領域Bの不純物濃度が高いため、それ以前の
光の照射によって生成されベース領域Bの伝導帯に蓄積
された正孔によってベース領域Bのポテンシャルが低下
すると、エミッタ領域Eの伝導帯の電子のポテンシャル
とベース領域Bの価電子帯の正孔のポテンシャルが一致
するポテンシャルの幅が大きくなり、エミッタ領域Eの
伝導帯の電子がベース領域Bの価電子帯にバンド間トン
ネルによって移動し易くなり、その結果、ベース領域B
の価電子帯の過剰な正孔との中和を促進することにな
り、光の照射を遮断したときのスイッチング速度が改善
される。
【0100】(第12実施例)図17は、第12実施例
の半導体光スイッチ装置の構成説明図である。この図に
おいて、30は半絶縁性基板、311 は第1コレクタ領
域、312 は第2コレクタ領域、31c1は第1コレクタ
コンタクト領域、31c2は第2コレクタコンタクト領
域、32はベース領域、331 は第1エミッタ領域、3
2 は第2エミッタ領域、341 は第1コレクタ電極、
342 は第2コレクタ電極、35 1 は第1エミッタ電
極、352 は第2エミッタ電極、39は分離領域であ
る。
【0101】この実施例の半導体光スイッチ装置におい
ては、半絶縁性基板30の上に、n型の第1コレクタコ
ンタクト領域31c1、第2コレクタコンタクト領域31
c2、n型の第1コレクタ領域311 、第2コレクタ領域
312 、n型のベース領域32、n型の第1エミッタ領
域331 、第2エミッタ領域332 を堆積し、第1コレ
クタコンタクト領域31c1に第1コレクタ電極341
形成し、第2コレクタコンタクト領域31c2に第2コレ
クタ電極342 を形成し、第1エミッタ領域331 に第
1エミッタ電極351 を形成し、第2エミッタ領域33
2 に第2エミッタ電極352 を形成し、第1エミッタ電
極351 と第2エミッタ電極352 をマスクにしてp型
不純物をイオン注入して分離領域39を形成している。
【0102】この場合、InGaAs/InAlGaA
s系半導体に対してはp型不純物としてBe,C等を用
いることができる。ここで、コレクタ領域をInAlG
aAsではなく、InGaAsで構成することが必要で
ある。
【0103】このような構造の半導体光スイッチ装置の
第1エミッタ電極351 と第2エミッタ電極352 の間
に電圧を印加して電子と正孔を注入してベース領域32
中で再結合させて発光させると、この光が第1コレクタ
領域311 と第2コレクタ領域312 に達し、第1コレ
クタ電極341 と第2コレクタ電極342 の間の電流に
変調を与えるため、これによりスイッチング動作が可能
になる。
【0104】(第13実施例)図18は、第13実施例
の半導体光スイッチ装置の構成説明図である。この図に
おいて、40は半絶縁性InP基板、41はn型InG
aAsバッファ層、42c はn型InGaAsコレクタ
コンタクト層、42はn型InAlAsコレクタ層、4
3はp型InGaAsベース層、44はn型InAlA
sエミッタ層であり、EO1 は半導体発光装置、O
1 ,OE2 は半導体光電変換装置である。
【0105】この実施例の半導体光スイッチ装置におい
ては、半絶縁性InP基板40の上に、n型InGaA
sバッファ層41、n型InGaAsコレクタコンタク
ト層42c 、n型InAlAsコレクタ層42、p型I
nGaAsベース層43、n型InAlAsエミッタ層
44を連続して成長し、これら全ての層を選択的にエッ
チングして孤立させ、各装置のエミッタ領域を分割し、
適宜コレクタ電極Cとエミッタ電極Eを形成して、第1
実施例ないし第3実施例の何れか1つの半導体発光装置
EO1 と、第4実施例ないし第10実施例の何れか1つ
以上の半導体光電変換装置OE1 、半導体光電変換装置
OE2 を形成している。
【0106】この半導体光電変換装置OE1 は、例え
ば、2つのエミッタ電極の間の電流変化によって入射光
を検出する形式の半導体光電変換装置を示し、半導体光
電変換装置OE2 は、エミッタ電極とコレクタ電極の間
の電流変化によって入射光を検出する形式の半導体光電
変換装置を示しているが、半導体発光装置EO1 が放出
する光によって、半導体光電変換装置OE1 、半導体光
電変換装置OE2 のエミッタ電極とコレクタ電極の間の
電流、あるいはエミッタ電極とコレクタ電極の間の電流
を制御することによってスイッチングすることができ
る。
【0107】この実施例の半導体光スイッチ装置におい
ては、半導体発光装置EO1 から放出された光は大気中
を伝播して、半導体光電変換装置OE1 と半導体光電変
換装置OE2 に入射するようになっている。
【0108】(第14実施例)図19は、第14実施例
の半導体光集積回路装置の構成説明図である。この図に
おいて、40は半絶縁性InP基板、41はn型InG
aAsバッファ層、42c はn型InGaAsコレクタ
コンタクト層、42はn型InAlAsコレクタ層、4
3はp型InGaAsベース層、44はn型InAlA
sエミッタ層であり、EO1 は半導体発光装置、O
1 ,OE2 は半導体光電変換装置である。
【0109】この実施例の半導体光集積回路装置におい
ては、第12実施例と同様に、半絶縁性InP基板40
の上に、n型InGaAsバッファ層41、n型InG
aAsコレクタコンタクト層42c 、n型InAlAs
コレクタ層42、p型InGaAsベース層43、n型
InAlAsエミッタ層44を連続して成長し、n型I
nAlAsエミッタ層44を選択的にエッチングして孤
立させ、各装置のエミッタ領域を分割し、適宜コレクタ
電極Cとエミッタ電極Eを形成して、第1実施例ないし
第3実施例の何れか1つの半導体発光装置EO1 と、第
4実施例ないし第10実施例の何れか1つ以上の半導体
光電変換装置OE1 、半導体光電変換装置OE2 を形成
している。
【0110】この実施例の半導体光集積回路装置におい
ては、半導体発光装置EO1 が放出する光によって、半
導体光電変換装置OE1 、半導体光電変換装置OE2
エミッタ電極とコレクタ電極の間の電流、あるいはエミ
ッタ電極とコレクタ電極の間の電流を制御することによ
ってスイッチングすることができる。
【0111】この場合、半導体発光装置EO1 から放出
された光はベース層を伝播して、半導体光電変換装置O
1 と半導体光電変換装置OE2 に入射するようになっ
ているため、各装置の界面での反射損失を低減すること
ができ、光が伝播するベース層をバンドギャップが大き
いn型InAlAsコレクタ層42とn型InAlAs
エミッタ層44で挟むことによって光をベース層に閉じ
込め、光損失をさらに低減することができる。
【0112】(第15実施例)図20は、第15実施例
の半導体光集積回路装置の構成説明図である。この図に
おいて、40は半絶縁性InP基板、41はn型InG
aAsバッファ層、42c はn型InGaAsコレクタ
コンタクト層、42はn型InAlAsコレクタ層、4
3はp型InGaAsベース層、44はn型InAlA
sエミッタ層、45は分離領域であり、EO1 は半導体
発光装置、OE1 ,OE2 は半導体光電変換装置であ
る。
【0113】この実施例の半導体光集積回路装置におい
ては、第12実施例と同様に、半絶縁性InP基板40
の上に、n型InGaAsバッファ層41、n型InG
aAsコレクタコンタクト層42c 、n型InAlAs
コレクタ層42、p型InGaAsベース層43、n型
InAlAsエミッタ層44を連続して成長し、n型I
nAlAsエミッタ層44を選択的にエッチングして孤
立させ、各装置のエミッタ領域を分割し、適宜コレクタ
電極Cとエミッタ電極Eを形成し、各装置の間に逆導電
型の不純物あるいは酸素をイオン注入して分離領域45
を形成して、第1実施例ないし第3実施例の何れか1つ
の半導体発光装置EO1 と、第4実施例ないし第10実
施例の何れか1つ以上の半導体光電変換装置OE1 と、
半導体光電変換装置OE2 を形成している。
【0114】この実施例の半導体光集積回路装置におい
ては、半導体発光装置EO1 が放出する光によって、半
導体光電変換装置OE1 、半導体光電変換装置OE2
エミッタ電極とコレクタ電極の間の電流、あるいはエミ
ッタ電極とコレクタ電極の間の電流を制御することによ
ってスイッチングすることができる。
【0115】この場合、半導体発光装置EO1 から放出
された光はベース層を伝播して、半導体光電変換装置O
1 と半導体光電変換装置OE2 に入射するようになっ
ているため、各装置の界面での反射損失を低減すること
ができ、光が伝播するベース層をバンドギャップが大き
いn型InAlAsコレクタ層42とn型InAlAs
エミッタ層44で挟むことによって光をベース層に閉じ
込め、光損失をさらに低減することができる。
【0116】そして、この実施例の半導体光集積回路装
置においては、各装置が分離領域45によって電気的に
分離されているため、光の伝播を許容したままで、各装
置の電気回路上の設計自由度を大きくすることができ
る。
【0117】(第16実施例)図21は、第16実施例
の半導体光集積回路装置の構成説明図である。この図に
おいて、40は半絶縁性InP基板、41はn型InG
aAsバッファ層、42c はn型InGaAsコレクタ
コンタクト層、42はn型InAlAsコレクタ層、4
3はp型InGaAsベース層、44はn型InAlA
sエミッタ層、45は分離領域であり、HBTはマルチ
エミッタヘテロ接合トランジスタ、EO1 は半導体発光
装置、OE1 ,OE2 は半導体光電変換装置である。
【0118】この実施例の半導体光集積回路装置におい
ては、第12実施例と同様に、半絶縁性InP基板40
の上に、n型InGaAsバッファ層41、n型InG
aAsコレクタコンタクト層42c 、n型InAlAs
コレクタ層42、p型InGaAsベース層43、n型
InAlAsエミッタ層44を連続して成長し、n型I
nAlAsエミッタ層44を選択的にエッチングして孤
立させ、各装置のエミッタ領域を分割し、適宜コレクタ
電極Cとエミッタ電極Eを形成し、各装置の間に逆導電
型の不純物あるいは酸素をイオン注入して分離領域45
を形成して、マルチエミッタヘテロ接合トランジスタH
BTと、第1実施例ないし第3実施例のいずれか1つに
記載された半導体発光装置EO1 と、第4実施例ないし
第10実施例の何れか1つ以上に記載された半導体光電
変換装置OE1 と、半導体光電変換装置OE2 を形成し
ている。
【0119】この実施例の半導体光集積回路装置におい
ては、マルチエミッタヘテロ接合トランジスタHBTに
よって駆動される半導体発光装置EO1 が放出する光に
よって、半導体光電変換装置OE1 、半導体光電変換装
置OE2 のエミッタ電極とコレクタ電極の間の電流、あ
るいはエミッタ電極とコレクタ電極の間の電流を制御す
ることによってスイッチングすることができる。
【0120】この場合、半導体発光装置EO1 から放出
された光はベース層を伝播して、半導体光電変換装置O
1 と半導体光電変換装置OE2 に入射するようになっ
ているため、各装置の界面での反射損失を低減すること
ができ、光が伝播するベース層をバンドギャップが大き
いn型InAlAsコレクタ層42とn型InAlAs
エミッタ層44で挟むことによって光をベース層に閉じ
込め、光損失をさらに低減することができる。
【0121】そして、この実施例の半導体光集積回路装
置においては、各装置が分離領域45によって電気的に
分離されているため、光の伝播を許容したままで、各装
置の電気回路上の設計自由度を大きくすることができ
る。
【0122】(第17実施例)図22は、第17実施例
の半導体光集積回路装置の構成説明図である。この図に
おいて、40は半絶縁性InP基板、41はn型InG
aAsバッファ層、42c はn型InGaAsコレクタ
コンタクト層、42はn型InAlAsコレクタ層、4
3はp型InGaAsベース層、44はn型InAlA
sエミッタ層、45は分離領域であり、OSWは半導体
光スイッチ装置、HBTはマルチエミッタヘテロ接合ト
ランジスタ、EO1 は半導体発光装置、OE1 ,OE2
は半導体光電変換装置である。
【0123】この実施例の半導体光集積回路装置におい
ては、第12実施例と同様に、半絶縁性InP基板40
の上に、n型InGaAsバッファ層41、n型InG
aAsコレクタコンタクト層42c 、n型InAlAs
コレクタ層42、p型InGaAsベース層43、n型
InAlAsエミッタ層44を連続して成長し、n型I
nAlAsエミッタ層44を選択的にエッチングして孤
立させ、各装置のエミッタ領域を分割し、適宜コレクタ
電極Cとエミッタ電極Eを形成し、各装置の間に逆導電
型の不純物あるいは酸素をイオン注入して分離領域45
を形成して、第11実施例に記載された半導体光スイッ
チ装置OSWと、マルチエミッタヘテロ接合トランジス
タHBTと、第1実施例ないし第3実施例のいずれか1
つに記載された半導体発光装置EO1 と、第4実施例な
いし第10実施例の何れか1つ以上に記載された半導体
光電変換装置OE1 と、半導体光電変換装置OE2 を形
成している。
【0124】この実施例の半導体光集積回路装置におい
ては、半導体光スイッチ装置OSWあるいはマルチエミ
ッタヘテロ接合トランジスタHBTによって駆動される
半導体発光装置EO1 が放出する光によって、半導体光
電変換装置OE1 、半導体光電変換装置OE2 のエミッ
タ電極とコレクタ電極の間の電流、あるいはエミッタ電
極とコレクタ電極の間の電流を制御することによってス
イッチングすることができる。
【0125】この場合、半導体発光装置EO1 から放出
された光はベース層を伝播して、半導体光電変換装置O
1 と半導体光電変換装置OE2 に入射するようになっ
ているため、各装置の界面での反射損失を低減すること
ができ、光が伝播するベース層をバンドギャップが大き
いn型InAlAsコレクタ層42とn型InAlAs
エミッタ層44で挟むことによって光をベース層に閉じ
込め、光損失をさらに低減することができる。
【0126】そして、この実施例の半導体光集積回路装
置においては、各装置が分離領域45によって電気的に
分離されているため、光の伝播を許容したままで、各装
置の電気回路上の設計自由度を大きくすることができ
る。
【0127】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
バイポーラトランジスタにおいて、エミッタ、ベースの
不純物濃度を、有効状態密度以上に高くすることによ
り、光照射時に生成されたベース中の過剰多数キャリア
を光遮断時には、エミッタの伝導帯からバンド間のトン
ネルによりベースの価電子帯に注入させ、その少数キャ
リアにより過剰多数キャリアを中和することにより過剰
多数キャリアを減少させ、光遮断時の応答時間を短縮す
ることができるとともに、マルチエミッタヘテロ接合バ
イポーラトランジスタ(ME−HBT)構造にして、2
つ以上のエミッタ間に電位差を設け、さらに、このエミ
ッタの伝導帯からバンド間のトンネルによりベースの価
電子帯に注入させた少数キャリアと過剰多数キャリアの
中和を容易にすることができる。
【0128】さらに、ベース領域が外部に引き出されな
いME−HBTによって、良好な特性を有する半導体発
光装置、半導体光電変換装置等の光半導体装置を実現す
ることができ、これらの光半導体装置を同一基板上に共
通の工程を施すことによって容易に集積化することがで
き、論理回路の高集積化、能動装置と光半導体装置との
高集積化等が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のME−HBT型半導体発光装置の原理
説明図である。
【図2】本発明のME−HBT型半導体光電変換装置の
原理説明図であり、(A)は断面図、(B)は動作説明
図である。
【図3】第1実施例の半導体発光装置の構成説明図であ
る。
【図4】第2実施例の半導体発光装置の構成説明図であ
る。
【図5】第2実施例の半導体発光装置の製造工程説明図
であり、(A)〜(C)は各工程を示している。
【図6】第3実施例の半導体発光装置の構成説明図であ
る。
【図7】第4実施例の半導体光電変換装置の構成説明図
である。
【図8】第5実施例の半導体光電変換装置の構成説明図
である。
【図9】第6実施例の半導体光電変換装置の構成説明図
である。
【図10】第7実施例の半導体光電変換装置の構成説明
図である。
【図11】第8実施例の半導体光電変換装置の構成説明
図である。
【図12】第9実施例の半導体光電変換装置の構成説明
図である。
【図13】第10実施例の半導体光電変換装置の動作説
明図(1)であり、(A)〜(C)は異なる状態のエネ
ルギバンドを示している。
【図14】第10実施例の半導体光電変換装置の動作説
明図(2)であり、(D),(E)は異なる状態のエネ
ルギバンドを示している。
【図15】従来の半導体光電変換装置の動作説明図であ
り、(A)〜(C)は異なる状態のエネルギバンドを示
している。
【図16】第11実施例の半導体光電変換装置の動作説
明図であり、(A)〜(C)は異なる状態のエネルギバ
ンドを示している。
【図17】第12実施例の半導体光スイッチ装置の構成
説明図である。
【図18】第13実施例の半導体光スイッチ装置の構成
説明図である。
【図19】第14実施例の半導体光集積回路装置の構成
説明図である。
【図20】第15実施例の半導体光集積回路装置の構成
説明図である。
【図21】第16実施例の半導体光集積回路装置の構成
説明図である。
【図22】第17実施例の半導体光集積回路装置の構成
説明図である。
【符号の説明】
1 コレクタ領域 2 ベース領域 31 第1エミッタ領域 32 第2エミッタ領域 4 コレクタ電極 51 第1エミッタ電極 52 第2エミッタ電極 11 コレクタ領域 12 ベース領域 131 第1エミッタ領域 132 第2エミッタ領域 14 コレクタ電極 151 第1エミッタ電極 152 第2エミッタ電極 20 半絶縁性基板 21 コレクタ領域 21c コレクタコンタクト領域 22 ベース領域 23 エミッタ領域 231 第1エミッタ領域 232 第2エミッタ領域 23c エミッタコンタクト層 23c1 第1エミッタコンタクト領域 23c2 第2エミッタコンタクト領域 24 コレクタ電極 251 第1エミッタ電極 252 第2エミッタ電極 26 ダミーベース電極 30 半絶縁性基板 31 コレクタ領域 311 第1コレクタ領域 312 第2コレクタ領域 31c コレクタコンタクト領域 31c1 第1コレクタコンタクト領域 31c2 第2コレクタコンタクト領域 32 ベース領域 33 エミッタ領域 331 第1エミッタ領域 332 第2エミッタ領域 33c1 第1エミッタコンタクト領域 33c2 第2エミッタコンタクト領域 34 コレクタ電極 341 第1コレクタ電極 342 第2コレクタ電極 351 第1エミッタ電極 352 第2エミッタ電極 36 ダミーベース電極 371 第1エミッタ引き出し線 372 第2エミッタ引き出し線 38 多層反射膜 39 分離領域 40 半絶縁性InP基板 41 n型InGaAsバッファ層 42 n型InAlAsコレクタ層 42c n型InGaAsコレクタコンタクト層 43 p型InGaAsベース層 44 n型InAlAsエミッタ層 45 分離領域 B ベース領域 C コレクタ領域 E エミッタ領域 E1 第1エミッタ領域 E2 第2エミッタ領域 EO1 半導体発光装置 e 電子 HBT マルチエミッタヘテロ接合トランジスタ h 正孔 OE1 ,OE2 半導体光電変換装置 OSW 半導体光スイッチ装置 VE1 第1エミッタ領域の電位 VE2 第2エミッタ領域の電位
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/331 29/73 31/0264 31/10 H01L 31/08 L 31/10 A

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コレクタ領域と、電極を外部に引き出さ
    ないベース領域と、2つ以上のエミッタ領域からなるバ
    イポーラトランジスタ構造を有し、該2つ以上のエミッ
    タ領域の間に電圧を印加することにより、該2つ以上の
    エミッタ領域と該ベース領域の接合領域における電子と
    正孔の再結合によって発光させることを特徴とする半導
    体発光装置。
  2. 【請求項2】 コレクタ領域と、電極を外部に引き出さ
    ないベース領域と、2つ以上のエミッタ領域からなるバ
    イポーラトランジスタ構造を有し、該コレクタ領域と該
    2つ以上のエミッタ領域のバンドギャップを該ベース領
    域のバンドギャップより大きくし、該2つ以上のエミッ
    タ領域の間に電圧を印加することにより、該2つ以上の
    エミッタ領域と該ベース領域の接合領域における電子と
    正孔の再結合によって発光させることを特徴とする半導
    体発光装置。
  3. 【請求項3】 コレクタ領域と、電極を外部に引き出さ
    ないベース領域と、2つ以上のエミッタ領域からなるバ
    イポーラトランジスタ構造を有し、該ベース領域の禁制
    帯のエネルギーギャップ以上のエネルギーをもつ光を照
    射することにより、該2つ以上のエミッタ領域の間に流
    れる電流を制御することを特徴とする半導体光電変換装
    置。
  4. 【請求項4】 コレクタ領域と、電極を外部に引き出さ
    ないベース領域と、2つ以上のエミッタ領域からなるバ
    イポーラトランジスタ構造を有し、該ベース領域の禁制
    帯のエネルギーギャップ以上のエネルギーをもつ光を照
    射することにより、該2つ以上のエミッタ領域のいずれ
    か1個または複数と該コレクタ領域の間に流れる電流を
    制御することを特徴とする半導体光電変換装置。
  5. 【請求項5】 コレクタ領域と、電極を外部に引き出さ
    ないベース領域と、2つ以上のエミッタ領域からなるバ
    イポーラトランジスタ構造を有し、該2つ以上のエミッ
    タ領域の間のベース領域の上にダミーベース電極を形成
    したことを特徴とする半導体光電変換装置。
  6. 【請求項6】 ダミーベース電極が特定の波長の光を透
    過する特性を有することを特徴とする請求項5に記載さ
    れた半導体光電変換装置。
  7. 【請求項7】 コレクタ領域と、電極を外部に引き出さ
    ないベース領域と、2つ以上のエミッタ領域からなるバ
    イポーラトランジスタ構造を有し、該2つ以上のエミッ
    タ領域の少なくとも1つの上に特定の波長の光を透過す
    る特性を有するエミッタ電極を形成したことを特徴とす
    る半導体光電変換装置。
  8. 【請求項8】 コレクタ領域と、電極を外部に引き出さ
    ないベース領域と、2つ以上のエミッタ領域からなるバ
    イポーラトランジスタ構造を有し、該2つ以上のエミッ
    タ領域の少なくとも1つの上にエミッタ電極を有しない
    ことを特徴とする半導体光電変換装置。
  9. 【請求項9】 コレクタ領域と、電極を外部に引き出さ
    ないベース領域と、2つ以上のエミッタ領域からなるバ
    イポーラトランジスタ構造を有し、該コレクタ領域が2
    つ以上の領域に分離されており、該ベース領域の禁制帯
    のエネルギーギャップ以上のエネルギーをもつ光を照射
    することにより、該2つ以上のエミッタ領域の間に流れ
    る電流、または、該2つ以上のコレクタ領域の間に流れ
    る電流を制御することを特徴とする半導体光電変換装
    置。
  10. 【請求項10】 コレクタ領域の外側に反射膜を設け、
    該ベース領域を含む領域にファブリペロー共振器を形成
    したことを特徴とする請求項3から請求項9までのいず
    れか1項に記載された半導体光電変換装置。
  11. 【請求項11】 コレクタ領域と、電極を外部に引き出
    さないベース領域と、2つ以上のエミッタ領域からなる
    バイポーラトランジスタ構造を有し、該エミッタ領域お
    よび該ベース領域に有効状態密度以上の不純物をドープ
    することにより、エミッタ領域の伝導帯から電子をベー
    ス領域の価電子帯中にトンネルさせて、ベース領域中の
    過剰多数キャリアの中和を促進することを特徴とする請
    求項3から請求項10までのいずれか1項に記載された
    半導体光電変換装置。
  12. 【請求項12】 2つ以上のエミッタ領域の間に予め閾
    値以下の電位差を印加することにより感度を向上するこ
    とを特徴とする請求項3から請求項11までのいずれか
    1項に記載された半導体光電変換装置。
  13. 【請求項13】 バイポーラトランジスタ構造におい
    て、エミッタ領域とベース領域に有効状態密度以上の不
    純物をドープすることにより、エミッタ領域の伝導帯か
    ら電子をベース領域の価電子帯にトンネルさせて、光照
    射によって生成された過剰な多数キャリアの中和を促進
    するようにしたことを特徴とする半導体光電変換装置。
  14. 【請求項14】 請求項1または請求項2に記載された
    半導体発光装置から放射される光によって請求項3から
    請求項13までのいずれか1項に記載された半導体光電
    変換装置を制御することを特徴とする半導体光スイッチ
    装置。
  15. 【請求項15】 請求項1または請求項2に記載された
    1つ以上の半導体発光装置と、請求項3から請求項13
    までのいずれか1項に記載された半導体光電変換装置を
    基板上に配置して、該1つ以上の半導体発光装置が放射
    する光によって、該1つ以上の半導体光電変換装置を制
    御することを特徴とする半導体光集積回路装置。
  16. 【請求項16】 請求項1または請求項2に記載された
    半導体発光装置、請求項3から請求項13までのいずれ
    か1項に記載された半導体光電変換装置のいずれか1つ
    以上と、半導体増幅装置を同一基板上に形成したことを
    特徴とする半導体光集積回路装置。
  17. 【請求項17】 半導体発光装置と半導体光電変換装置
    の間にイオン注入によって不活性化した領域を形成する
    ことにより、半導体発光装置と半導体光電変換装置の間
    の電流を遮断し、光を透過させることを特徴とする請求
    項15または請求項16に記載された半導体光集積回路
    装置。
JP28014194A 1994-11-15 1994-11-15 光半導体装置および半導体光集積回路装置 Withdrawn JPH08148715A (ja)

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JP2001036101A (ja) * 1999-06-21 2001-02-09 Agilent Technol Inc 改良された半導体構造を備える光導電性スイッチ
US6999685B1 (en) 1997-01-31 2006-02-14 Seiko Epson Corporation Polarized light communication device, transmitter, laser, polarized light communication device for physiological use, reflected light detector and pulse wave detecting device
JPWO2020084858A1 (ja) * 2018-10-23 2021-02-15 三菱電機株式会社 半導体光集積素子

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